南城市結婚新生活支援事業実施計画書 都道府県名 市 事 町 村 業 沖縄県 南城市 名 名 「ハートのまち❤南城」結婚新生活支援事業 ○本市は、沖縄本島南東部に位置し、県都那覇市から約12㎞と近接しているものの、合 併以降、若年層を中心とした人口流出により、人口は伸び悩んでいたが、平成22年8月 の都市計画区域の見直しやICT環境の整備、子育て環境の充実など少子化対策等により 近年、人口は増加傾向に転じた。 しかしながら、本籍地人口は現在の人口(4.3万人)の1.5倍(6万人超)であり、ま だ進学や就職を機に都市部への転出が多いこと、また、25~39歳女性の低い既婚率や低 事 業 の 趣 旨 ・ 目 的 所得者の婚姻件数が少な状況にあることなど、若い世代の定住が本市の重要課題となっ ており、出会いの機会の創出の取組と連携して経済的理由により結婚に不安を抱える方 への経済的支援を行うことが不可欠である。 ○経済的理由により結婚に不安を抱える方に対して、低所得の新婚世帯の住居費及び引 越費用を支援することにより、結婚に伴う経済的不安を解消し、結婚の希望を叶えると ともに、少子化対策を推進する。 ○本市の就業率については、15~64歳の男性生産年齢層の就業率は68.9%にとどまり、 全国平均(79.8%)はもとより、沖縄県の平均(72.1%)や周辺5市町(糸満市、豊見 城市、南風原町、与那原町、八重瀬町)の平均(72.3%)を下回っている。また、本市 の所得水準は224.7万円で、全国平均(321万円)の70%、沖縄県平均(266.8万円)の 84%、周辺5市町平均(251.3万円)の89%にとどまっており、全国812市区中800位、全 国1,742市区町村中1,638位、全国的にも最低水準と言われる沖縄県内においても41市町 村中35位という状況にある。 ○本市の基幹産業である農業も、販売農家一戸当たりの生産農業所得額は、沖縄県の平 均(258万円)や周辺5市町の平均(346万円)を下回る247万円にとどまり、生産性は決 して高くないという状況にある。こうした中、1990年~2010年までの20年間で、農業に 従事する人が3割以上も減少し、基幹産業として本市を支えるため、TPPに対応した攻め の農業に転換していくためにも、新たな若い営農者の新規参入や、「6次産業化」をは じめとする農業経営の多角化が強く求められている。 地 域 の 実 情 と 課 題 ○一方、南城市の人口動向は、かつての「自然増・社会減」から現在は「自然減・社会 増」の状態にあり、近年の人口増加傾向は「社会増」に一方的に依存している形となっ ており、2025年をピークに、全国と同様に人口減少に転じると言われている。 ○結婚・出産適齢期と言われる30代・40代の人口の割合は23.4%で、全国平均 (27.5%)、沖縄県平均(27.5%)、周辺5市町平均(27.1%)のいずれをも下回り、 本市は、沖縄の中でも働き盛りの世代が少ないという傾向がある。 ○2008年~2012年の5年間平均の合計特殊出生率(2008年~2012年の期間出生率)は、 1.69 で、同期間中の全国平均値である 1.4 前後を上回っているが、沖縄県の平均であ る1.86や、 2.0 前後の周辺5市町と比べると、格段に低い数値となっており、人口増加 の沖縄県の中では厳しい状態にあると言える。 ○三世代同居の割合が8.4%にのぼり、全国の平均(7.1%)や沖縄県の平均(5.5%) を大きく上回り、家族が助け合い、支え合ってくらすという伝統が今も強く残されてい るが、しかし、三世代同居の割合は、2000年の12.7%、2005年の11.8%と比べ、近年急 速に低下しつつあり、南城市の良き伝統も消滅の危機に瀕している。 市町村における結 婚支援の全体像及 びその中での本事 業の位置づけ 「南城市ちゃーGANJU CITY創生戦略」における基本目標の一つに「あらゆる世代が 活き活きと暮らせるまちを、コミュニティ全体で支えあう」ことを掲げ、基本的方向と して「三世代同近居やUターンがささえる未来」「『安心安全な地域づくりを』の声に こたえて」「神々が見守る大地でロマンあふれる子育てを!」で構成されている。 特に、三世代同近居の促進や地域コミュニティ活動の維持・促進、子育て分野では、 コミュニティパワーのフル活用を基本とする、地域に根差した子育て支援体制の拡充に 取り組み、本市の豊かな自然環境の中で安心して子どもを産み育てることができる地域 社会の醸成を図ることとしている。 具体的施策として、U・I・Jターン希望者への移住・定住の促進策や待機児童ゼロ、 妊娠・出産・子育てに対する切れ目ない支援などを掲げ、 ①三世代同近居の促進、U・I・Jターン者の適正誘導・適正配置及び 人口減少地域における定住の受け皿づくりによる市域全体の底上げ ②地域コミュニティをベースとし、地域単位でサービス提供を事業化する コミュニティビジネス・ソーシャルビジネスの普及、 インキュベート事業による総合・起業者の支援 ③マタニティ教室や幼児健康相談(2か月児、7か月児、1歳、2歳)、 認定こども園の導入検討、学童クラブ設置などを通じた 結婚・出産に向けた子育て環境整備の拡充 などの取組を行うこととしている。 本事業については、上記取組の①に位置づけられる。 「南城市ちゃーGANJU CITY創生戦略」における重要業績評価指標(KPI)は、以下の とおりとなっている。 ・30代・40代(働き盛り層)人口:5年間で300人増加(3%増) ・出生数:520人(H31年度) 重要業績評価指標 本市の婚姻率は合併(H18年)以降、4.6~5.2の間を上下しつつも、ほぼ横ばいで推 (KPI)及び定量的 移しており、沖縄県の婚姻率、6.0~6.5を大きく下回っている。 成果目標 本事業を行うことで、H27年度(婚姻数343件)の婚姻件数を維持することを目標とし て、KPIを婚姻数343件として設定する。 出生数は合併(H18年度)以降、350~360人で横ばいで推移してきたが、H26年度に上 昇(410人)しており、本事業に加えて様々な少子化対策を行うことで、H27年度以降も 上昇するとして、定量的成果目標として、H28年度の出生数を 440人 と設定する。 実 所 施 要 期 見 込 間 平成28年7月1日 ~ 平成29年2月28日 額 12,825 千円 1 住居費に係る補助 「ハートのまち❤南城」結婚新生活支援事業 所要見込額 12,825千円 新規に婚姻した世帯(世帯の所得が300万円未満の世帯に限る。)の婚姻に伴う新規の 住宅取得又は賃貸に係る経費に対する支援を行う。 事 業 内 積算根拠:343件(平成28年の実績値)×70%(南城市内に住民登録する割合)× 40%(低所得者)≒96件→95件 95件×180,000円(補助上限額)×3/4(補助率)= 容 12,825千円 2 引越費用に係る補助 「ハートのまち❤南城」結婚新生活支援事業 所要見込額 12,825千円(再掲) 新規に婚姻した世帯(世帯の所得が300万円未満の世帯に限る。)の婚姻に伴う引越し に係る経費に対する支援(引越し業者又は運送業者への支払いその他の引越しに係る実 費に対し支給するものに限る。)に対する支援を行う。 その他必要事項 (注) 1 「所要見込額」には、結婚新生活支援事業実施計画全体の対象経費支出予定額を記入すること。また、金額の根拠 となる資料を添付すること。 2 「事業の趣旨・目的」には、達成できる目的や事業全体の構成の趣旨を記入すること。 3 「事業内容」には、個別事業名、個別事業の趣旨・目的、個別事業の実施期間、個別事業の所要見込額及びその積 算内訳も適宜記入すること。 4 記入しきれない場合は、別様とすることも差し支えない、また、適宜参考となる資料を添付すること。
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