八ヶ岳(赤岳・横岳・硫黄)

2008/9/15
八ヶ岳(赤岳・横岳・硫黄)登山報告書(2008.09.1314)
■ 参 加:中村(幹)
【L】
,玉井(順)
,近藤(明)
■ 交 通:<往路>三郷インター=首都高=中央高速=諏訪南インター=ズームライン=美濃戸口
<帰路>同上真逆の行程
■ 交通費:一人3,600円∼(首都高700円+300円+4,000円)×2+ガソリン代 4,700円
+駐車料金1,000円
■ 宿泊費:一人12,000円(3人部屋・2段ベッド+シングルベッド個室)
■ コース:
【13日】五番街(4:30)−美濃戸口(7:30) 途中双葉SAで小休憩。
美濃戸口( 7:45)→美濃戸山荘(8:35/8:45)< 南沢 >→行者小屋 (10:50/11:30)
→赤岳天望荘(12:30/13:00)→赤岳(13:50/14:00)→天望荘(14:30)【歩行時間 5h.20m.】
【14日】山荘(6:30)→横岳(7:30)→硫黄岳山荘(8:15/8:40)→硫黄岳(9:05/9:15)
→赤岳鉱泉(10:20/10:40)→堰堤(11:20)→美濃戸山荘(11:50/12:00)→美濃戸口(12:45)=八
ヶ岳山荘発(13:30)=五番街(17:10)
【歩行時間 5h.30m.】
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■行程概要
4 時 30分、玉井夫人と近藤夫人の見送りで出発。順調に双葉 SAまで運航。大月までやや混雑する
がその後は交通量少なし。道中、Emmylou Harris, Van Morrison, Sharon Shannon, Chieftans等の
騒音で二人の耳を痛めつける。
天候は可もなく不可もなしといったところ。甲斐駒、八ヶ岳連峰もうっすら見えていたか。
美濃戸口の八ヶ岳山荘(1,490m)の駐車場を使用し、美濃戸へ歩く。車で美濃戸へ向かうグループ多数。
道のあちこちのスペースで駐車している輩もいる。迷惑とは云わないけど、歩きに来たのだから1時間弱
くらい余分に歩け、駐車代を惜しむなと云いたい。
コスモスの咲く美濃戸沿道を抜け北沢・南沢分岐の美濃戸山荘(1,670m)でイッポンのあと南沢を行者小屋まで。
小屋(2,350m)には 11時前に到着。850m高度を稼いだ。
小屋前では老若男女が昼休憩をしているが、
ここでも近年の若者率の上昇傾向が確認できた。
昼飯とし、
近藤夫人御精の牛肉煮・玉子焼きなどを戴く。40分休憩の後地蔵尾根に取り付く。チョイ山は煙草2本を
吸ったことがダメージになったか、
いつもの実力通りか二人の後塵を拝し息絶え絶えで稜線の地蔵さんに
到着。
いま地図で確認したら、小屋まで所要 80分当たりが標準だから 60分で登り切った二人が異常ではな
いのか。稜線直下のスラブはハシゴあり鎖ありで味わい深く、良く整備され短時間でこなせるのでお薦めの
コースだ。
天望荘の従業員の地蔵尾根は今一番整備が行き届いているという言草も宣伝だけではなさそう。
小屋で受付の後、空身で赤岳頂上に行く。小海側でガスが沸いて稜線部で潮目になっている。西方の
南アルプス方面、甲斐駒、木曾駒などが確認できた。小屋に下り、食堂と談話室をハシゴして祝杯。
....
その移動中、
玉井会長が財布を置き忘れたが、
場違いな厚化粧娘が奇特にも届けてくれて事なきを得た。
しかし「ところを得ない美」*とはこのことだと、ワインボトル1本の夕食中も大いに話題とする。
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個室はいろいろな種類があり、3人だと 2段ベッド+シングルベッドになります。お風呂は女性が 14:00
∼16:30、その後が男性で、当然「掛け流し」である訳なく、男の選択は啓して近寄らずでしょう。
入浴してさっぱりしたという男性の冗談では、ヌルリ感タップリで且つ割り箸が湯中で立つとか云々。19 時
過ぎに爆睡状態に陥った模様だが 22 時前に目覚め外に出た。外はガスが充満し、明日の天気は良いと
いう予報を肯う兆候は皆無。
5:30 に朝食、
「ところを得ない美」嬢もしっかり化粧直し顔で朝飯を口に放り込んでいた。6:30
濃霧の中をいよいよ横岳への難路に向かう。小海側は相変わらずの雲海だけど、西側で次第にガス
が上がり、青空と南、中央、北アルプスの山群が認識できるようになった。
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30 年振りに八ヶ岳再訪というオッサンには、横岳のナイフリッジに気を付けろと言われたが、さほどの危
険は感じなかった。稜線歩きだから登りのスタミナ切れの心配もなし。途中大同心岩壁にはりつくクライマ
ーを発見。シーズンを過ぎた駒草の大群生地を通過し楽勝で硫黄岳山荘到着。
アメニティ完全の小屋ウォシュレット・トイレで仕切り直しをした。硫黄への稜線は烈風に翻弄された一昨年が嘘の
ように天国的景観となった。
赤岩の頭に下ると、のんびり長休憩を楽しむ若者グループもある。這松の薫香、シラビソの芳香を楽しみ
ながら赤岳鉱泉に下山。玉井会長とチョイ山会員はカップヌードル、近藤会員はヒネルトジャーデルで水補給。
コースタイム通りの 1.5h で南沢起点の美濃戸山荘到着。
ここでもヒネルトジャーデルで水補給。唯でお新香とお茶をご馳走になり、美濃戸口まで飛ばす。
八ヶ岳山荘で入浴、ビール抜きの昼飯(玉井会長・・トロロ蕎麦、近藤副会長・・天麩羅蕎麦、チョイ山会
員・・安価なザル蕎麦)を掻き込み、大月付近のラッシュに捕まらない内にの一念で帰路についた。
どこにも休憩なしで五番街まで走行した。
結び 三年越しの八ヶ岳主部の縦走を終え、しばらくはこの山域に拘ることもないだろう。
これまでは、覇を競うことを主眼としない山行きに終始してきた感あり、八ヶ岳の重しもはずれ、
3,000 級の勲章を増やしたく、来期は手始めに深田キュー弥命名の唯一の傑作・悪沢岳と赤石岳周
回を最初のターゲットとしたい。
中村 記
*“ところを得ない美”という言葉はリチャード・ブラックマー「ヨーロッパ小説論」のマダム:ボヴァリーの項を参照。
*
Emmylou Harris, Van Morrison, Sharon Shannon, Chieftans の音楽は総じてアイリッシュ音楽をオリジンとしている点、
文部省唱歌や犬堂球渓「旅愁」などと兄弟分です。
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