「元気に百歳」クラブ・関西代表 大 澤 須 美 子 様 が去る5月30日逝去されました。クラブ関西 の設立以来先頭に立ってリードしてくださった ことに感謝の意を表しますと同時ご冥福をお祈 りいたします。 弔辞 (お別れの言葉) 大澤先生・・大澤須美子先生・・今日お別れの日 なのですね。この度の突然のお知らせ とても信じ られませんでした。でもお別れの日なのですね。先 生とのご縁は、悠々50年を越えました。いつどん な時にも、明るく前向きな方でした。何とその先生 から、10日程前、不思議なお便りを頂きました。そのお便りを皆様の前に披露することをお許し ください。 「私は、今年90歳になりました。いつおさらばするかは分かりませんが、お別れにきて下さる 方に差し上げるものも、挨拶文全て手作りで用意できております。今日までの仕事も片付けました。 お誕生日の前日には、傘寿を祝うチャリティ・ダンス・パーティも致しました。そして、もしその 去ります時には、”お邪魔しました。いい人生でした。ありがとう“とお礼を言ってあの世に行き たいものです。こんなこと書く私って余程ネアカ人間なんですね。(後略) 先生らしさを越えて、このお便りは衝撃でした。でもこれは先生のお気持ちの中に確かにあった ことなのですね。12年前、ご主人を見送った時にも、「私は死を恐れることなく、その時がきた ら大らかに果てられたらいいなあ」とおっしゃっておられました。 10年前、80歳で立ち上げた「元気に百歳」クラブ・関西の代表のお仕事も、10周年を記念 して講演会をしよう、石飛幸三医師の「平穏死のすすめ」という演題もご用意されたのは先生でし た。6月6日の講演会を前に、まさかご自分が実践なさろうとは・・・・余りにも哀しすぎます。 何もかもお見通しだったのでしょうか。 90年の人生には、様々な艱難もおありだったでしょう。その時には「癒しの言葉」を持ってい ることが大きな救いになりますと。聖路加国際病院の日野原重明先生の言葉から「元気なこと るいこと 明 笑顔でいること、それだけで立派なこと」と仰っていました。奈良女子高等師範学校保 育科をご卒業後、奈良女子大学文学部付属幼稚園のお仕事も、幼き生命を育むことに、職を終えて も託児所という形で、その後のパイロットクラブで28年の様々な役割を、またアンカークラブと して若者ボランティアを育成することも・・。これらに一貫していましたことは、自分以外の人の 役に立つことを喜びとされたことです。まさに偉業です。 「終わりよければ全てよし」本日、多くの友や教え子、優しいご家族のお見守りの中で、先生は 天かけてご主人様のもとに向われたのですね。真っ赤なお洋服、真っ赤なお帽子が目じるしでしょ う。どうか平安な美しい旅路を祈ってやみません。到りませんがお別れの言葉とさせて頂きます。 平成24年6月1日 「元気に百歳」クラブ・関西会員 向野幾世
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