ALT(外国語指導助手)日記 こんにちは、ベスです。私はい ろいろなものを食べてみたいと思 っています。故郷のロサンゼルス では様々な国の食べ物があり、家 の近くの和食レストランでは寿司 と刺身がお気に入りで、特にデザ ートの抹茶アイスが最高です。 さて、日本に来てから多くの人 に聞かれたことが「納豆は好きで すか」という質問でした。私は納 豆を知らなかったので、早く食べ てみたいと思いました。なぜなら ば、豆腐や豆乳、枝豆も好きです し、健康志向の高いカリフォルニ ア州では、大豆で作ったハンバー ガーやホットドッグ、さらにはチ ーズも食べていたからです。 納豆の初体験は、まもなく訪れ ました。ある回転寿司店で、海苔 に巻かれた白いご飯のベッドに横 たわる納豆をほおばりました。先 ずは食感にびっくり。どんな食べ 物よりもネバネバでとても嫌な感 じでした。さらには味にもびっく り。なんとか飲み込んだものの、 すっかりまいってしまいました。 一か月後のある日、給食の献立 表に納豆の文字を発見。まさかと 思いましたがそれは現実で、給食 昨年の7月、日本に来ました の配膳台には小さな白い納豆パッ クが、恐れる私をあざ笑うかのよ で納豆を買いました。包みに描か うに山積みされていました。ここ れた小さな男が「食べられるかい」 は、プライドにかけても何とかし と、からかっているようでした。 家に帰ってから、匂いに慣れるた なくてはなりません。 私は、もしかすると納豆のネバ めパックを開けました。調味料を ネバと味をご飯で包み込んで食べ 加え、糸がまわりに広がらないよ てしまうのかと唯一の期待をかけ うにかき混ぜてから食べてみると ながら、同僚たちの食べ方を観察 もう大丈夫でした。二口目を食べ、 し、いざ納豆を食べると口からも 大きく息を吸うと大好きな大豆の 箸からも糸がひいて他の食べ物ま 味がしました。これからは、給食 で糸だらけに。でも不思議と前回 に納豆が出ることや納豆が好きか ほど嫌な感じはありませんでした。 と聞かれることも楽しみです。な その後、どうしてもきらいな食 んだか納豆パックの男が私に微笑 べ物を無くしたい私は、スーパー んでいるような気がしました。 斎藤利江さんが撮影した貴重な 記録写真から、紹介いたします。 ■発行/桐生市役所 〒376-8501 群馬県桐生市織姫町1-1 1(0277) 46-1111 FAX(0277) 43-1001 ■編集/企画部広報広聴課(内線505)■印刷/㈱サンコー印刷 ■ホームページアドレス http://www.city.kiryu.gunma.jp 16
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