LUSH JAPAN チャリティバンク ガイドライン

2015 年 3 月 19 日
LUSH JAPAN チャリティバンク ガイドライン
株式会社ラッシュジャパン
LUSH では、小規模な草の根団体に寄付をしています。これは、小規模な草の根団体は、限られ
た資金で社会に大きな違いをもたらしているにもかかわらず、資金難であるケースが多いからで
す。
LUSH は次のような分野で活動する小規模な草の根団体を支援しています。
・自然環境の保護活動
・動物の権利擁護活動
・人権擁護・人道支援活動
・東日本大震災復興支援活動
下記は選考するにあたり、重要と考えている項目になりますので、申請前に必ず下記をご一読い
ただき、ご応募いただけますようお願いいたします。
【助成対象団体】
1)小規模な草の根活動を行っている団体
小規模な活動団体は、社会をよりよいものに変えていくのに効果的な活動をしているにも関わら
ず、資金難の場合があります。そのため、私たちは小規模な草の根活動を応援しています。団体
の年間予算 3,500 万円以下が目安です。
2)他の企業や助成団体からの助成金や寄付が集まりにくい団体
医療関連、社会福祉、宗教、子ども支援、軍事関連などの活動は比較的資金が集まりやすい傾
向にあります。私たちは助成や寄付金が集まりにくい団体や、政府からの補助金を受けにくい団
体を選ぶことで、その格差を埋めたいと考えています。社会のメインストリーム(主流)となる意見
に挑み、より良い社会を創る活動をする団体を優先しています。
3)社会をより良いものへ変革するため、問題の根本を見極め、その解決に取り組む努力をしてい
る団体
ラッシュは、キャンペーン活動をする企業として、社会を変革するためには個人の意識や行動を変
革することがとても重要であると考えます。そのための啓蒙、教育、キャンペーン活動などは効果
があると考えています。例えば、貧困で苦しむアフリカの人々へ食糧をあげるだけではなく、野菜
や果物の育て方を教え、売る方法を教えるプロジェクトなどの方が問題の根本を解決しようと取り
組んでいるプロジェクトであると判断致します。
しかし、物事の根本を見極めその解決の取り組みを行うとともに、代替案を支援することも重要で
1
あると考え、社会課題に対して実現可能、持続可能かつ公正な解決策を実施するプロジェクト(動
物シェルターや難民支援、相談所など)も支援の対象としています。
4)波及効果があるプロジェクトを行っている団体
そのプロジェクトの背景にある課題を社会に広く知らせることでどんな効果があるか、またそのプ
ロジェクトを実施することでより多くの人に利益があるかを考慮し、審査します。基本的には受益
者が個人、少数の人達に限るプロジェクトは支援しませんが、その活動を多くの人に知ってもらう
ことで得られる効果が大きなものであれば支援する可能性があります。
5)非暴力で直接的なアクションを行う団体
非暴力で直接的なアクションには、デモ、抗議活動などが含まれます。その他、社会変革を起こす
ために非暴力で直接的なアクションを行う団体を支援します。他人に危害を加えたり、脅迫したり
違法行為につながるような可能性のある活動は支援の対象としません。
【活動指針】
ラッシュが持つ信念と相容れる団体やプロジェクトを優先させて頂きます。活動の重要な指針を下
記に記載致します。
A)動物について
ラッシュのイベントやミーティングは全てベジタリアンやヴィーガン(絶対菜食主義)の食事で行っ
ています。これ以外の食費(動物性のものが含まれる場合)や、動物産業のプロジェクトも支援で
きません。私たちは、環境や他の動物保護を目的とした動物殺処分や、野生動物の捕獲、野生動
物を保護し繁殖させることに反対しています。動物が怪我をしたために野生に返ることができず、
一時的に保護する場合はこの例外とします。動物保護区の場合も、保護動物を処分しないポリシ
ーを持つところのみを対象とします。また、動物が他の国に移動させられるような帰還プロジェクト
は助成対象外となります。
B)紙の使用について
ラッシュでは、基本的に、印刷物は 100%再生紙もしくは持続可能に供給された紙を使用していま
す。そのため、パンフレットやリーフレット等の印刷が支援申請対象となる場合は、同様の場合の
みを対象とします。ただ、世界には再生紙が入手しづらい国や地域もあるため、ケースごとの判断
とさせて頂きます。
C)フライト使用について
ラッシュでは、フライトの使用を最小限にする努力をしています。国内線、特に本州内の移動に際
しては国内線を使用しません。国内線を使用せざるを得ない場合、また国際線を使用する場合は、
「炭素税」を自主的に課しています。この炭素税は、持続可能な交通手段や、気候変動関連のプ
ロジェクトやキャンペーンへの支援に使用されます。このことからも、絶対的に必要とされるフライ
トでない限り、助成しにくい傾向にあります。フライトに代わる旅費の申請は対象となります。
2
D)気候変動戦略について
ラッシュでは、炭素取引、カーボンオフセット、クリーン開発メカニズム、森林減少・劣化からの温
室効果ガス排出削減(REDD)など、市場ベースの気候変動戦略には支援しておりません。
E)海外での支援プロジェクト
海外での支援プロジェクトを申請される場合、プロジェクトに現地の団体や人々が関わっている場
合のみを対象とします。また、その場合、現地で共に活動をする団体もしくはパートナーからの推
薦状(英語もしくは日本語)を添付してください。
【助成対象となりやすい申請】
・団体の運営費や人件費よりも、キャンペーンやプロジェクトへの直接的費用
(但し、キャンペーンやプロジェクトを進めるための団体運営費の申請は可能)
・目的や定義が明確なプロジェクト
・透明性のあるプロジェクト
・他の企業や政府、助成団体からは助成金が得にくいと思われるプロジェクト
・環境への配慮や責任を果たしている団体
・有給スタッフがいる団体よりも、ボランティアで運営されている団体
(ボランティアで運営されている団体を応援することは優先ですが、有給スタッフがいる場合も申
請可能)
【助成対象となりにくい申請】
・申請内容があいまいで、活動内容や達成したいゴールが不明確な場合
・予算が不適切、または説得力がない場合
・人件費のための申請で、プロジェクト費用のためではない場合
・人権の不公正や動物虐待、環境破壊などの社会課題に対して挑戦するプロジェクトでは無い場
合
・他の企業や政府、助成団体からは助成金が得やすい場合
・営利目的の長編映画製作費の場合
・団体名義の銀行口座がない場合
【その他】
・ラッシュでは、お客様にとって最高の原材料や小規模な草の根団体への寄付にお金を使うべき
であると考えており、イベントへの協賛はし兼ねます。但し、私たちの信念に沿ったイベントを運営
するための費用である場合、チャリティバンクへ申請をして頂くことは可能です。大規模なイベント
は、他企業の協賛を得やすい傾向にあり、ラッシュは、あくまでも他に支援されにくい小さな草の
根団体やプロジェクトを支援します。
・新規事業や新設団体のプロジェクトも助成対象となりますが、活動実績が一年未満の場合は、
3
審査のため、必ず Reference(推薦者・紹介先)二名の提出をしてください。
・Reference は、欧米ではよく用いられる形式で、第三者による推薦の取り付けを意味します。申
請団体内のスタッフ・関係者の方は対象外となりますが、意見に偏りがなく、申請団体の活動や申
請プロジェクトについてよく知っている方が好ましいです。審査の段階において、Reference の方に
連絡をさせて頂き、申請プロジェクトに対するご意見や評価をお伺いさせて頂く可能性があります。
活動実績が一年以上の場合は、最低一名の提出をしてください。
・ホームページやブログで活動が閲覧できる団体を対象とします(SNS のみの場合は対象外となり
ます)。電子メールで連絡が可能な団体を対象とします。
・原則として、日本に事務局機能がある団体を対象とします。
・「ラッシュの信念」に賛同する団体を対象とします。
【助成期間】
・原則 1 年以内とします。
・継続支援も可能です。その場合は、プロジェクト完了後に、再度申請をしてください。
・短期的なプロジェクト、長期的なプロジェクトのいずれも可能です。
※審査の都合上、申請から 3 ヶ月以降に開始するプロジェクトとしてください。緊急支援を要する
場合は、別途ご相談ください。
【助成金額】
助成金額は 10 万円~200 万円ですが、金額については「チャリティポット」の売り上げにより助成
財源が決定するため、変更の可能性があります。全予算が 200 万円を超えるプロジェクトの一部
という形で申請して頂くことも可能ですが、ラッシュとしてはより小さなプロジェクトの支援をしたい
と考えます。そして、より多くの活動に支援ができるよう、1 団体あたり 100 万円以下であるケース
が多いです。
200 万円を超えるプロジェクトの場合は、残りの資金調達計画も明記してください。
※以下のような団体、プロジェクトには原則として支援をしていません
・イベントや会議、シンポジウムの開催だけを目的とする団体 (実行委員会形式など)
・基金やファンドレイジング活動
・宗教団体、学校、自治体、学生による遠征、学術研究
・飼育・実験・研究などにおいて動物実験を含む、または動物に残虐な行為をすることに関係する
団体
・暴力・侵害・抑圧などを推進、サポートする活動
・他人の人権や信仰、人種を否定したり偏見を持つ活動
・環境への配慮や責任を果たす十分な努力をしていない団体
・個人で行っているプロジェクト(団体の法人格は問いませんが、株式会社、有限会社は不可とさ
せて頂きます)
4
【応募方法】
・2 ヶ月に 1 度、偶数月の月末を応募締め切りとします(当日消印有効)。
※応募締め切り日:2 月末日、4 月末日、6 月末日、8 月末日、10 月末日、12 月末日
※書類審査を通過した団体のみ、直接電話にてヒアリングをいたします。
・合否の連絡は電子メールにてお送りいたしますので必ず連絡の取れるメールアドレスをご記入く
ださい。
・お送りいただいた書類は合否に関わらず返送致しかねます。
・助成見送りの場合、その具体的理由はお答えできかねますのであらかじめご了承ください。
・多くの申請を頂くため、全てに助成をすることができないため、不合格となった場合でも再度申請
して頂くことは可能です。但し、一度助成見送りとなったプロジェクトにつきましては、助成の可能
性が低くなります。
・二度目以降の申請に際しては、以前助成を受けたプロジェクト開始から一年以上経過してからと
させて頂きます。
【助成決定までの流れ】
応募締め切り(偶数月の月末)
↓
書類選考
↓
書類選考を通過した団体のみヒアリング
↓
社内選考委員により最終決定
↓
締め切りの翌々月末までにメールにて合否の連絡
※例:4 月末締め切り→5 月~6 月書類選考および最終選考→6 月末合否連絡
※合否にかかわらず、全ての団体にメールにて連絡いたします。
5
【助成決定後の必要提出物】
・覚書(ラッシュがフォーマットを作成いたします)
・活動写真、団体紹介文(弊社ホームページ等で紹介させていただきます)
・助成金受け取り後、領収書
・プロジェクト終了後の活動報告書、会計報告書(活動終了後 1 ヶ月以内提出)
申請書提出先:
環境を守り、紙使用を削減するため、申請書をダウンロードし、記入した上で、メールに添付して
下記までお送り下さい。
株式会社ラッシュジャパン
チャリティバンク事務局
[email protected]
(返信には時間を頂く場合がございます。あらかじめご了承ください)
【お問い合わせ】03-6859-0767 (月曜~金曜 11 時~17 時)
6