Carrier U P S 中今 部秋 乗稼 り働 入の れ上 開海 始ハ 、ブ Mで Dグ 11 ロ Fー でバ 上ル 海ネ へッ 週ト 5に 便接 続 リポート 米国のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が5月20日、中部国際空 港への乗り入れを開始した。同社の日本乗り入れは成田と関西に次いで3 空港目。運航ルートはアンカレジ→中部→上海→アンカレジ。既に成田と 関西からは上海に路線を展開しており、これで日本の3大ゲートウェーが上 海と結ばれた。一方、ピーク時には週54便あった国際貨物便が半分以下の 25便にまで減少した中部空港にとっては待望の貨物便の就航となった。中 部空港にはインテグレーターとして、既にフェデラルエクスプレスとDHL (エアホンコン)が就航している。 要請に応え早期乗り入れ UPSの中部乗り入れは昨年9月の日米 乗り入れの意向を表明していたUPSだっ たが、両国間および両国内部の利害関係 上海 ソウル たのは間違いない。 効率的で信頼性の高い貿易を実現 中部国際空港への就航という大きな節目を迎 便性はかなり向上する。われわれのビジネスの成 えたことをうれしく思っている。これにより日本や 功は、中国とアジアでのビジネスでの成功に大 世界中の人々によりよいサービスを提供できると きくかかっている。引き続きグローバル・コマース 同時に、アジア地域の人々にもより強固な足掛 という21世紀の複雑なこの世界において、企業 かりをつけることができた。しかし、今回の新路線 活動を支えていくことにまい進していきたい。 ダン・ブルット社長 イズド・コマースは、モノやカネや情報がシームレ で最も恩恵を受けるのは顧客の皆さんだ。なぜ グローバル・ビジネスはまったく新しいルールに スに統合されることによって、ビジネスの成長を促 なら、より効率的かつ信頼性の高い貿易の流れ なってきている。当社のビジョンはいわゆるサプ 進するものだ。今の時代、アジアが活力にあふ が実現することになるからだ。 ライチェーン・マネジメントをわれわれのいうところ れている。今回の中部就航により、今後、非常に の“シンクロナイズド・コマース”に変ぼうさせる、 有効なビジネスがあると信じている。 上海の国際ハブが今年後半に稼働を開始す れば、アジア全域、特に中国と日本の顧客の利 その推進役を担いたいと思っている。シンクロナ 関西 貨物便でエクスプレス貨物の扱いが始ま レク・ウッドワード氏は るのは上海ハブの稼働以降となる。 「アジア太平洋地区は 成田 ては、貨物便の相次ぐ減便や運休に直面 する中部空港“救済”の意味合いがあっ UPS イ ン タ ー ナ シ ョ ナ ル (5月20日就航記者会見での発言) 青島 ケルン った。昨年9月の合意は、日本側におい 中部 クラーク 当面、扱うのはエアフレート、それも上 非常に成長が著しく、 とはいえ、まずまずの滑り出しだ。 まず上海線の成功を 私 ど もの 試 算 で は 海向けのみである。フォワーダーや荷主が UPSの中部乗り入れは、貨物便の減 20%以上成長してい 期待する北米向けは、中国における積み 便・運休が相次いだあとだけに、中部国 る。そのほとんどがア 取り権の問題などがあって扱わない。中 際空港会社とここに拠点を構えるフォワー 部と上海間には現在、旅客便が1日6便飛 ダーなど航空貨物関係者に歓迎されてい んでいるが、貨物便はなく、上海向けの貨 る。中部空港会社の ジア域内の貿易、あ 日米合意を受け、UPSは08年夏までに ウッドワード氏 中部へ乗り入れると表明、準備を進めて ト・カーゴセンターで搭降載貨物のハンド るいはアジアの成長 きた。その間、中部経済連合会の川口文 リングを行っている。 によるものだ。上海ハブの狙いは、中部を 物の多くは成田、あるいは関西にトラック 稲葉良 眠 覘 社長は「UP UPSのグローバル・ネットワークにつなげ 転送して航空搭載されている。その分、横 Sとはパートナーとして ていこうというものだ。中部の経済は堅調 持ちのコストとリードタイムがかかっている これまで以上に友好 夫会長や平野幸久中部空港会社会長らが UPS本社を訪れ早期乗り入れを要請、そ 上海ハブが中部を世界と結ぶ UPSは、上海に今年10月ないし11月の であって、日本の輸出の25%くらいが中部 わけで、UPSの深夜貨物便への期待は大 な関係をつくっていき 稼働を目指し、国際ハブを建設中だ。場 圏からのものであると聞いている。その名 きい。 たい。そうした関係の UPSの中部線は、機材がMD11Fでフ 所は上海浦東国際空港の西貨物地区南 古屋と上海をつなぐことにより、その扱い これまで成田を利用していたというフォ リークエンシーは週5便。ルーティングはア 端。敷地面積9万6000㎡、1時間当たり1 量を増やしていくというのが私どもの重要 ワーダーは「成田発の上海線は昼以降の イトをまず成功させ、 ンカレジ→中部→上海→アンカレジ。火曜 万7000個の貨物仕分け能力を有する。上 な戦略の1つ」 と語る。 フライトしかない。UPSの中部貨物便は22 その上でさらなるネッ 日から土曜日までの毎日、午前10時50分 海ハブは、アジアにおける同社の国際ハ 時カット (締め切り) なので魅力的だ。機材 トワークの拡充につい にアンカレジから到着し、深夜の午前零時 ブとなり、同社のグローバル・ネットワーク がMD11なのでジャンボサイズの貨物は積 て話し合いができるよ (曜日によって異なる) に上海に 50分ごろ の重要な結節点となる。中部の貨物便は ところで、UPSの上海ハブが稼働するの めないが、部品がほとんどなのでMD11で うになることを期待し 向けて出発する。深夜出発という貨物に 成田や関西からの便同様、上海で同社の は今年10月ないし11月である。それまで も十分」 と中部積みへ切り替える意向だ。 ている」と述べた。ま とっては好都合のスケジュール設定になっ グローバル・ネットワークに接続されること とそれ以降では、中部貨物便のあり方も また、別のフォワーダーは「上海向けは香 た、梅本幸男航空貨 ている。上海には既に成田と関西から自 になる。UPSは現在、上海とは日本の3大 違ってくる。すなわち、当面、中部貨物便 港経由をはじめ、いろんなルートを使って 物運送協会(JAFA) 社便を飛ばしており、同社はこれで日本の ゲートウェーのほかにアンカレジ、ソウル、 ではエクスプレス貨物は扱わない。中部地 いたが、対荷主レートが厳しいこともあり、 名古屋国際地方部会長は「中部国際空港 3大ゲートウェーを自社便で上海と結んだ クラーク、北京、青島、ケルン、ワルシャワ 区のエクスプレス貨物は、これまで関西国 集約する方向にある。UPSの貨物便には への就航を歓迎する」 とする一方、 「中部 ことになる。 の7都市を自社便で結んでいる。 (ネットワ 際空港までトラック輸送し、関西発の自社 2∼3本混載を仕立てて協力していきた から米国向けサービスの開設をお願いし 。 ーク図参照) 便でクラークハブにいったん空輸し、同ハ い」 と利用する方針を明らかにしている。 たい」 と強い期待を示した。 ブから各仕向地に輸送していた。中部貨 ちなみに、初便の貨物搭載量は12万ポ 上海線の成功がそのカギを握っている。 物便就航後もそれに変わりはない。中部 ンド(約55㌧)だった。 “ご祝儀”があった (三浦孝夫) れに応える形で5月20日の乗り入れが実 現した。 委託。SPSは第3貨物上屋のスカイポー CARGO JUNE 2008 アンカレジ 北京 の調整がつかず、なかなか認められなか (SPS) に ンドリングをスカイポートサービス 60 ワルシャワ 航空協議で決まった。それ以前から中部 なお、UPSは中部空港における貨物ハ 中部国際空港に就航したMD11F 図 上海ハブを中心とするUPSのフレーター (2008年5月20日現在) ネットワーク Focus 上海ハブと中部貨物便の関係について、 UPSアジア太平洋地区プレジデントのデ 当面は上海向けエアフレートのみ 中、この週5便のフラ 稲葉社長 梅本部会長 CARGO JUNE 2008 61
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