法 改 正 情 報 平成 27 年の主な改正点は以下の通りです。 テキスト等で対応済みのものも 含めてまとめています。 なお、各改正点に重要度を付けています。重要度Aは必ずマスターしておき たい改正点、Bは念のためおさえておきたい改正点、Cは基本的には無視して よい改正点です。 法令上の制限 建築基準法( 容積率) 重要度B 容積率算定の基礎となる延べ面積には、従来から共同住宅の共用の廊下 や階段部分の床面積を算入しないこととされていましたが、これに加えて 政令で定める昇降機(=エレベーター)の昇降路の部分の床面積も延べ面 積に算入しないこととなりました。 テキスト等の 修正について 「2015 年版集中合格講座 上巻(権利関係 、法令上の制限 )」、 「完全合 格講座 オリジナルテキスト(法令上の制限)」、 「スピード合格講座 オリ ジナルテキスト」 は修正が必要となります。具体的な修正点は、別途、 「法改正に伴うテキスト等の補正情報」を配信しますので、そちらをご 参照ください。 上記以外の教材は、修正不要です。 1 宅建業法 1 免許基準、監督処分(免許取消事由) 重要度A 免許基準に以下の 2 項目が追加されました。これらのいずれかに該当す る場合、宅地建物取引業の免許 を受けることができません。また、免許取 消処分の事由として以下の 2 項目が追加されました。宅建業者がこれらの いずれかに該当する場合、宅地建物取引業の免許 が取り消されます。 ① 暴力団による不当な行為の防止等に関する法律 2 条 6 号に規定する 暴力団員、または同号に規定する暴力団員でなくなった日から 5 年を 経過しない者 ② 暴力団による不当な行為の防止等に関する法律 2 条 6 号に規定する 暴力団員、または同号に規定する暴力団員でなくなった日から 5 年を 経過しない者がその事業活動を支配する者 テキスト等の 修正について 2015 年版のタキザワ宅建予備校の教材は、全て改正に対応済みで ある ため、修正は不要です 。 2 宅地建物取引士への名称変更 重要度A 宅地建物取引主任者の名称が「宅地建物取引士」に変更されました。こ れに伴い、宅建試験の正式名称が「宅地建物取引主任者資格試験」から「宅 地建物取引士資格試験」に 、 「宅地建物取引主任者証」の名称が「宅地建物 取引士証」に 変更されています。 テキスト等の 修正について 2015 年版のタキザワ宅建予備校の教材は、全て改正に対応済みである ため、修正は不要です。 2 3 宅地建物取引士の業務処理の原則等 重要度A 宅地建物取引士の業務処理の原則、信用失墜行為の禁止、知識および能 力の維持向上が、宅建業法に追加されました。 ①宅地建物取引士の業務処理の原則 宅地建物取引士は、宅地建物取引業の業務に従事するときは、宅地 または建物の取引の専門家として、購入者等の利益の保護および円滑 な宅地または建物の流通に資するよう、公正かつ誠実にこの法律に定 める事務を行うとともに、宅地建物取引業に関連する業務に従事する 者との連携に努めなければならない 。 ②信用失墜行為の禁止 宅地建物取引士は、宅地建物取引士の信用または品位を害するよう な行為をしてはならない。 ③知識および能力の維持向上 宅地建物取引士は、宅地または建物の取引に係る事務に必要な知識 および能力の維持向上に努めなければ ならない 。 テキスト等の 修正について 2015 年版のタキザワ宅建予備校の教材は、全て改正に対応済みである ため、修正は不要です。 4 登録の基準、監督処分(登録消除事由) 重要度A 登録の基準に以下の項目が追加されました。これに該当する場合、登録 を受けることができません。また、登録消除 処分の事由として以下項目が 追加されました。宅地建物取引士がこれ に該当する場合、登録が消除され ます。 ・ 暴力団による不当な行為の防止等に関する法律 2 条 6 号に規定する 暴力団員、または同号に規定する暴力団員でなくなった日から 5 年を 経過しない者 テキスト等の 修正について 2015 年版のタキザワ宅建予備校の教材は、全て改正に対応済みである ため、修正は不要です。 3 5 広告開始時期の制限、契約締結時期の制限 重要度C 広告開始時期の制限および契約締結時期の制限について、物件が未完成 であっても広告を行いまたは契約を締結するために必要となる 「許可等の 処分」に、「マンションの建替え等の円滑化に関する法律第 105 条第 1 項 の許可」が追加されました。 テキスト等の 修正について 2015 年 版 のタ キザ ワ宅 建 予備 校の 教材 で は 取り 上げ て いな い 細 かな 改正に過ぎないため、修正は不要です。 6 重要事項の説明 重要度C 都市計画法、建築基準法その他の法令に基づく制限として、 以下の項目 が説明事項として追加されました。 ・ マンションの建替え等の円滑化に関する法律第 105 条第 1 項の許可 を受けて容積率制限の緩和の特例を受けるマンションは、敷地面積規 模に係る制限等を受ける旨 テキスト等の 修正について 2015 年 版 のタ キザ ワ宅 建 予備 校の 教材で は 取り 上げ て いな い 細 かな 改正に過ぎないため、修正は不要です。 7 従業者の教育 重要度A 宅建業者が従業者の教育に努める義務 が宅建業法に 追加されました。 ・ 宅建業者は、その従業者に対し、その業務を適正に実施させるため、 必要な教育を行うよう努めなければならない 。 テキスト等の 修正について 2015 年版のタキザワ宅建予備校の教材は、全て改正に対応済みである ため、修正は不要です。 4 8 報酬に対する規制 重要度C 従来、宅建業者が免税事業者である場合、 宅建業者は報酬額に 4%の上 乗せができました。しかし、 「宅地建物取引業法の解釈・運用の考え方」が 改正され、報酬額に上乗せできるのは 3.2%となりました。 テキスト等の 修正について 「2015 年版集中合格講座 下巻(宅建業法、税その他 )」は修正が必要 となります。具体的な修正点は、別途、 「法改正に伴うテキスト等の補正 情報」を配信しますので、そちらをご参照ください。 「完全合格講座 オリジナルテキスト」については、講座内での修正の 通りです。 上記以外の教材は、修正不要です。 税その他 1 不動産取得税 (税率) 重要度B 土地または住宅を取得した場合の不動産取得税の標準税率が 100 分の 3 (3%)となる措置は、適用期限が 平成 30 年 3 月 31 日まで延長されまし た。 テキスト等の 修正について 「2015 年版集中合格講座 下巻(宅建業法、税その他 )」、 「2015 年版宅 建過去問題集 下巻(宅建業法、税その他 )」、 「2015 年版選択肢別過去問 (税その他)」は修正が必要となります。具体的な修正点は、別途、「法 改正に伴うテキスト等の補正情報」を配信しますので、そちらをご参照 ください。 「完全合格講座 オリジナルテキスト」については、講座内での修正の 通りです。 上記以外の教材は、修正不要です。 5 2 不動産取得税(住宅を取得した場合の課税標準の特例) 重要度C 既存住宅を取得した場合の特例の適用要件のうち、建築後経過年数に関 する要件が削除されました。 テキスト等の 修正について 「2015 年版集中合格講座 下巻(宅建業法、税その他 )」、 「完全合格講 座 オリジナルテキスト(税その他)」は修正が必要となります。具体的 な修正点は、別途、 「法改正に伴うテキスト等の補正情報」を配信します ので、そちらをご参照ください。 上記以外の教材は、修正不要です。 3 不動産取得税(宅地を取得した場合の課税標準の特例) 重要度B 宅地を取得した場合に課税標準が 2 分の 1 となる特例は、適用期限が平 成 30 年 3 月 31 日まで延長されました。 テキスト等の 修正について 「2015 年版集中合格講座 下巻(宅建業法、税その他 )」、 「2015 年版宅 建過去問題集 下巻(宅建業法、税その他 )」、 「2015 年版選択肢別過去問 (税その他)」は修正が必要となります。具体的な修正点は、別途、「法 改正に伴うテキスト等の補正情報」を配信しますので、そちらをご参照 ください。 「完全合格講座 オリジナルテキスト」については、講座内での修正の 通りです。 上記以外の教材は、修正不要です。 4 固定資産税(新築住宅を所有する場合の税額控除の特例) 重要度C 新築住宅を所有する場合に、3 階以上の中高層耐火建築物の場合は新築 後 5 年度間、その他の建築物については新築後 3 年度間、税額が 2 分の 1 に減額される 特例は、適用期限が平成 30 年 3 月 31 日まで延長されました。 テキスト等の 修正について 2015 年版のタキザワ宅建予備校の教材は、特例の適用期限に言及して いないため、修正は不要です。 6 5 登録免許税(住宅用家屋の軽減税率) 重要度C 一定の要件を満たす住宅用家屋について、所有権保存登記、所有権移転 登記、抵当権設定登記を行う際に、税率が低くなる特例 (軽減税率)は、 適用期限が平成 29 年 3 月 31 日まで延長されました。 テキスト等の 修正について 「2015 年版集中合格講座 下巻(宅建業法、税その他 )」、 「2015 年版宅 建過去問題集 下巻(宅建業法、税その他 )」は修正が必要となります。 具体的な修正点は、別途、 「法改正に伴うテキスト等の補正情報」を配信 しますので、そちらをご参照ください。 上記以外の 2015 年版のタキザワ宅建予備校の教材は、 特例の適用期 限に言及していないため、修正は不要です。 6 贈与税(相続時精算課税) 重要度C 相続時精算課税は、従来、 20 歳以上の子が 65 歳以上の父母から贈与を 受ける場合にのみ選択できることとされていましたが、改正により、20 歳 以上の子または孫が 60 歳以上の父母または祖父母から贈与を受ける場合 に適用されることとなりました。 テキスト等の 修正について 「2015 年版集中合格講座 下巻(宅建業法、税その他)」、は修正が必 要となります。具体的な修正点は、別途、 「法改正に伴うテキスト等の補 正情報」を配信しますので、そちらをご参照ください。 「完全合格講座 オリジナルテキスト」については、講座内での修正の 通りです。 上記以外の教材は、修正不要です。 7 7 贈与税(住宅取得等資金の贈与を受けた場合の相続時精算課税の特例) 重要度B 住宅取得等資金の贈与を受けた場合の相続時精算課税の特例 の適用期限 は平成 26 年 12 月 31 日までとされていましたが、平成 31 年 6 月 30 日ま で延長されました。 また、従来、20 歳以上の子が 65 歳未満の父母から贈 与を受ける場合にのみ選択できる こととされていましたが、改正により、 20 歳以上の子または孫が 60 歳未満の父母または祖父母から贈与を受ける 場合に適用されることとなりました。 テキスト等の 修正について 「2015 年版集中合格講座 下巻(宅建業法、税その他 )」、 「2015 年版宅 建過去問題集 下巻(宅建業法、税その他 )」、 「2015 年版選択肢別過去問 (税その他)」は修正が必要となります。具体的な修正点は、別途、「法 改正に伴うテキスト等の補正情報」を配信しますので、そちらをご参照 ください。 「完全合格講座 オリジナルテキスト」については、講座内での修正の 通りです。 上記以外の教材は、修正不要です。 8 不動産鑑定評価基準(特定価格の定義) 重要度B 特定価格の定義が、 「市場性を有する不動産について、法令等による社会 的要請を背景とする評価目的の下で、正常価格の前提となる諸条件を満た さない場合における不動産の経済価値を適正に表示する価格」から 「市場 性を有する不動産について、法令等による社会的要請を背景とする鑑定評 価目的の下で、正常価格の前提となる諸条件を満たさないことにより正常 価格と同一の市場概念の下において形成されるであろう市場価値とかい 離 する ことと なる 場合に おけ る不動 産の 経済 価値を 適正 に表示 する 価格 」 テキスト等の 修正について 2015 年版のタキザワ宅建予備校の教材は、全て改正に対応済みである ため、修正は不要です。 8 9 不動産鑑定評価基準(特定価格の定義) 重要度B 特定価格の定義が、 「市場性を有する不動産について、法令等による社会 的要請を背景とする評価目的の下で、正常価格の前提となる諸条件を満た さない場合における不動産の経済価値を適正に表示する価格」から 「市場 性を有する不動産について、法令等による社会的要請を背景とする鑑定評 価目的の下で、正常価格の前提となる諸条件を満たさないことにより正常 価格と同一の市場概念の下において形成されるであろう市場価値とかい 離 する ことと なる 場合に おけ る不動 産の 経済 価値を 適正 に表示 する 価格 」 テキスト等の 修正について 2015 年版のタキザワ宅建予備校の教材は、全て改正に対応済みである ため、修正は不要です。 10 不動産鑑定評価基準(原価法における減価修正について) 重要度B 従来、減価修正の際には、耐用年数に基づく方法と観察減価法を原則と して併用するものとされていましたが、 改正により「原則として」が削除 されました。 テキスト等の 修正について 2015 年版のタキザワ宅建予備校の教材は、全て改正に対応済みである ため、修正は不要です。 11 不動産鑑定評価基準(収益還元法の適用) 重要度B 従来、収益還元法は「自用の住宅地」 にも賃貸を想定することにより適 用できるものとされていましたが、改正により「自用の不動産 」に変更さ れました。 テキスト等の 修正について 2015 年版のタキザワ宅建予備校の教材は、全て改正に対応済みである ため、修正は不要です。 9 12 不動産鑑定評価基準(鑑定評価方式の適用) 重要度A 従来、鑑定評価方式の適用に当たっては、原則として原価方式、比較方 式および収益方式の 3 方式を併用すべきであるとされていました。しかし、 改正により「地域分析および個別分析により把握した対象不動産に係る市 場の特性等を適切に反映した複数の鑑定評価の手法を適用すべき 」と変更 されました。 テキスト等の 修正について 2015 年版のタキザワ宅建予備校の教材は、全て改正に対応済みである ため、修正は不要です。 13 景品表示法(違反した場合の措置) 重要度A 従来、不当な景品類を提供し、または不当な表示を行った事業者に対し て、消費者庁長官が行為の差止めや再発防止措置を講ずることなどを命ず ることができる(措置命令)とされていました 。しかし、改正により都道 府県知事も措置命令を行うことができるようになりました。 テキスト等の 修正について 2015 年版のタキザワ宅建予備校の教材は、全て改正に対応済みである ため、修正は不要です。 なお、タキザワ宅建予備校では、 8 月下旬から法改正講座を配信します。無 料ですので、ぜひ受講してください。 タキザワ宅建予備校 代表 瀧澤 宏之 10
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