第二号(平成25年3月20日発行)

第2号 お茶の水女子大学被服学関連学科同窓会 2013(平成25)年 3月 20日 発行
題字:有馬霞水氏(昭 33)
会長挨拶
「すおうの会」会報2号発行に寄せて 会長 片山倫子(昭39)
「すおうの会」が設立されて、足掛け3年。会報も2号の発行と成りました。
会の設立目的である、
『①同窓生が培った被服学、被服教育、家庭科教育に関わる財産を次の世
代に引き継いでいくこと。②同じ学舎で学んだものの縦横のネットワークを築き情報交換するこ
と。③親睦を深めること。④被服学、被服教育、家庭科教育に関する講演会、見学会等を実施し、
研究、生涯学習に貢献すること』などをどのような形で具体的に実現して行ったらよいのか?
被服学科の流れを汲む、現行の生活科学部所属の2学科卒業生に対してどのような接点がもて
るか? どのような後援が可能なのか? などを考えつつ、会の運営に当たっています。
「すおうの会」に対する、会員の皆様の絶大なるご協力をお願いいたします。
第 2 回 総会報告
(2) 平成22年度決算(平成22.6.6~平成23.3.31)
本会の総会(隔年開催)が平成24年5月26日、お茶の水女
収入の部
子大学本館306室にて開催されました。51名の方が出席し、1
~ 5の報告及び議事が提案され承認されました。
費目
繰越金 (*)
1.平成22、 23年度事業報告
(1) 総会の開催 ( 平成22年 6月6日 ) (2) 役員会の開催 (4回)
予算
寄付金
加者30名 ) ③平成24年3月「すおうの会」東日本大震災体験記
費目
2.決算報告
(1) 設立総会までの収支 ( 平成21.9.25~平成22.6.5)
事業費
収入の部
総会・講演会
金額
支出の部
費目
会議費
名簿関係費
通信運搬費
金額
343
244,343
備考
9,605 桜蔭会よりデータリスト受領費
500,000
155,987 △ 344,013 1,469
通信・運搬費
70,000
2,000
会議費
20,000
0
50,000
0
10,000
0
事務費
20,000
24,607
66,700 趣意書印刷代
予備費
100,000
事務費
12,127 名札ケース、ラベル代
活動積立金
814,704
合計
差引残高
395 振込手数料
支出計
275,296
次年度へ繰越
1,704,704 平成 22 年度への繰り越し
支出合計
設立総会までの決算を監査した結果、正確かつ妥当であることを認め
ます。
平成24年5月15日 監事
監事
懇親会費 155,987 20,000
印刷費
雑費
差異
印刷費
費
人件費
170,285 設立総会案内メール便代等
決算
96,000
HP維持管理
16,184 設立実行委員会
予算
100,000
費
備考
1,980,000 309 名
寄付金
343
1,949,047
支出の部
(Part1) 発行
費目
0
1,704,704
利息
収入合計
備考
1,704,704
0 前表参照
186,000
186,000
0 懇親会参加費 186,000
1,500×124 名分
0
58,000
58,000 13 名
事業収入
6月 6日設立記念講演 ②平成23年11月20日折形講座開催 参
差異
1,704,704
(3) ホームページの開設と ( 平成22年9月 ) 維持管理 (4) 会報の
発行 ( 平成24年3月第1号) (5) 講演会・研修会等 ①平成22年
決算
1,704,704
0
1,704,704
△ 4,000
備考
茶菓代等
総会会場費、講
師謝礼等
△ 18,531 コピー代等
△ 68,000 書類送付等
△ 20,000 △ 50,000 △ 10,000 4,607 名札代等
0 △ 100,000 0 △ 814,704 △
280,063
1,424,641
1,668,984 1,668,984 1,949,047
244,343 平成22年度の決算を監査した結果、正確かつ妥当であることを認めま
す。
平成24年5月15日 監事
監事
1
支出の部
(3) 平成23年度決算 ( 平成23.4.1~平成24.3.31)
収入の部
費 目
費目
予算
前年度より繰越
決算
差異
814,704 1,668,984
854,280
28,000
28,000
事業収入
0
寄付金
0
16,000
利息
0
814,704
収入合計
研修会参加費 28,000
120,000 名簿印刷費等
20,000 会場費等
総会費
1,000×28 名分 30,000 講師謝礼、交通費
講演会費
16,000 4 名
懇親会費
300,000 飲食代 , サービス料 , 会場費等
256
256 研修会費
170,000 85,000×2 回
1,713,240
898,536 会報作成費
180,000 90,000×2 回
190,000 80×430 通× 5 回 等
通信・運搬費
費目
予算
会議費
60,000 役員会等
HP 維持管理費
20,000
HP 作成費 30,000
人件費
10,000 アルバイト代
研修会費 82,308
折形講座講師謝礼等
事務費
55,000 封筒、宛名シール代等
会報作成費 70,560
会報印刷費
予備費
決算
100,000
事業費
差異
207,668
備考
107,668
名簿作成費 24,800
0
総会・講演会費
0
入力アルバイト代
20,000
通信・運搬費
70,000
60,600
会議費
20,000
20,148
HP維持管理費
50,000
人件費
10,000
13,047 △ 36,953 事務費
10,000
48,208
予備費
100,000
会長
片山倫子 (昭39)
副会長 (3名 ) 高部啓子 (昭40) 亀井佑子 (昭44) 徳井淑子 (昭47)
監事(2名) 櫻井純子 (昭33) 松山容子 (昭33)
運営委員 (26名)
田中俊子 (昭39)
渡邊彩子 (昭40)
大村知子 (昭41)
今成 昭 (昭43)
柳原美紗子 (昭43) 沢森真弓 (昭44)
井上和子 (昭48)
森田みゆき (昭51) 薩本弥生 (昭62)
潮田ひとみ (昭63) 山内見和 (昭63)
内村理奈 (平3)
葭内ありさ (平9) 堤 仁美 (平10)
難波知子 (平15)
卒業年度5年毎の代表運営委員
昭33~昭37卒代表 林 隆子 (昭35)
昭38~昭42卒代表 浅川邦子 (昭41)
昭43~昭47卒代表 吉住典子 (昭43)
昭48~昭52卒代表 江川静英 (昭51)
昭53~昭57卒代表 植竹桃子 (昭56)
昭58~昭62卒代表 井上享子 (昭61)
昭63~平 4卒代表 梯ともみ (平 4)
平 5~平 9卒代表
成田千恵 (平 8)
平10~平14卒代表 新實五穂 (平12)
平15~平19卒代表 木宮瑛子 (平18)
△ 9,400 名簿アンケート , 会報
148 役員会等
400 発送アルバイト代
38,208
封筒、はがき、シー
ル代等
49,612 △ 50,388 震災体験記印刷代
活動積立金
434,704
1,100,000
665,296 活動基金に繰り入
支出計
814,704
1,510,783
696,079 次年度繰越金
0
202,457
202,457 支出合計
814,704
1,713,240
898,536 特別会計
1,100,000
平成23年度の決算を監査した結果、正確かつ妥当であることを認めま
す。
平成24年5月15日 監事
キャンパスツアーに参加して
監事
すおうの会総会当日はお茶大のホームカミングデイだったため、
キャンパスツアーが催されていました。私たちは徳井さんと学生
さんの案内でいくつかを見学し、中でもお茶大の歴史示や、被服
学科学生の企画室の各学年浴衣着用写真等では皆、懐旧の思いに
足が止まりました。服飾史研究室では貴重な服飾史の本を見せて
いただきました。本館は昔の木の床を残しながも内装は新しくな
り、かつての「山の上」も沢山の研究棟に変わりお茶大の現在の活
躍を見るようでした。 -文責 渡邊彩子 (昭40)
3.平成24・25年度事業計画
(1) 総会の開催:平成24年5月26日( 土 ) 於お茶の水女子大学 ( キャ
ンパスツアー、懇親会、同時開催 ) (2) 役員会の開催:平成24
年度 3回,平成25年度 3回 (3) ホームページの維持管理 (4) 会
員名簿の発行 (5) 講演会・見学会等,東日本大震災体験記 (Part2)
発行 (6) 会報の発行(平成24年度 第2号,平成25年度 第3号)
(7) 在校生他への会員拡充活動 (8) その他
4.平成24・25年度予算 ( 平成24.4.1 ~ 26.3.31)
盛会だった懇親会
収入の部
費 目
予 算
午 後1時30分 か ら、3時30分
まで、茗渓会館で懇親会が開か
れました。参加者は会員39名と
キャンパスツアーの案内係の学
生さん2名の合計41名でした。昭和25年卒業の方から現役の2年生
まで、幅の広い年齢層の被服学関連の方々の集まりとなりました。
司会は浅川邦子氏(昭41)で片山会長の開会の挨拶から始まり、
2年ぶりにあった方、久々に会った方それぞれ、会食をしながらの
楽しいひとときでした。数人の参加者の近況報告を含む挨拶の後、
高部啓子副会長 (昭40) の閉会の挨拶、記念撮影で閉会しました。
また、2年後にお会いいたしましょう。 -文責 亀井祐子 (昭44)
備 考
前年度より繰越
202,457
会費
700,000 1,000×350 名× 2 年
260,000
事業収入
懇親会参加費
研修会参加費
200,000 5,000×40 名
60,000 1,000×30 名× 2 回
10,000
寄付金
300
利息
収入合計
1,172,757
5.平成24・25年度役員 ( ) 内は卒業年度
1,100 △ 18,900 コピー代等
10,400
17,757
支出合計
0 印刷費
活動基金
備 考
820,000
名簿作成費
支出の部
予 算
事業費
備考
1,172,757
2
講演
大学教育と企業での経験との接点
無店舗販売シャルレ㈱ 代理店社長
松林淑子 (昭37 旧姓:白谷 )
私は、昭和 37 年 (1962 年 ) 約 50 年前の卒業生です。
大学時代は、石山彰先生の研究室にお世話になりました。私の学年では、たった一人きりでし
たが、入学前から、ファッションの仕事をしたいと思っていましたので、迷いはありませんでした。
既製服産業を卒論のテーマにしましたが、当時の業界は、まだ、発展途上にあり、間口が広すぎて、
見当もつかず、未だ完成せず、でした。テニス部で真っ黒に、学生運動で騒がしく、勉強したか
しら?・・・と思う間もなくの卒業でした。
私の職歴は、昭和 37 年から昭和 47 年まで、帝人株式会社。昭和 47 年から昭和 48 年まで、
六本木にブティックを立ち上げた顧問デザイナーのお手伝い。その後 8 年ほどは、3 人の子育て
で専業主婦。昭和 56 年からシャルレという下着の代理店をして 30 年になります。
【帝人株式会社での仕事】
就職は帝人株式会社 1 社しか受けなかったにもかかわらず、競争率 30 倍でしたが、東京本社採用でした。会社での私の仕事は、大阪
に本部機能のある意匠課の東京本社担当を、千葉大出身の同期の男性と 2 人でするものでした。 当時は、東レのシャーベットトーン
と帝人のフラワーモードで、ポリエステルを大大的に宣伝している時代で、ファッションショーも頻繁に行われ、生地の手配や、デザイ
ナーとの打ち合わせ、楽屋での着せ付けの手伝い、展示会のレイアウトまで大忙しでした。 この雑用を通じ、業界のしくみ、生地の流れ、
生地問屋の傾向などを学ぶにつれ、ファッション誌からの問い合わせ、縫製メーカーからの問い合わせに応じられるようになりました。
現在では、帝人は炭素繊維など工業用素材メーカーとなり、衣服用の繊維生産は縮小していますが、当時は、ポリエステルを主に衣服
用繊維が主力のメーカーで、糸しか売っていないにもかかわらず、有名デザイナーを顧問とし、新進デザイナーのグループまで抱えてい
ました。石津謙介や中林洋子、伊東茂平などの大御所、コシノジュンコ、ヒロコ姉妹、ニコルの松田光弘、高田賢三、ノンノンの荒巻君
など、私が窓口でした。ファッショントレンドを出す仕事が 1 番大切なことでした。社内には指導者がいません。男性の上司は “ ワシャ
ファッションはしらん ” と言うばかりです。仕事面で 1 番大きく役立ったのは、服飾史でした。色彩学の基礎も色だしの時に必須の条
件です。
他に、縫製メーカーとの共同プロジェクトとして、ファッションコンセプト作りがあります。ネーミングを考え、商標登録をし、服種
を決め、デパートで展開するのです。この仕事には大学で学んだというより、実際に仕事を通じて学んだ広い知識と感性が必要でした。
今でも続いている商標を発見したり、売り場を眺める時は、随分勉強させてもらったと感謝の念が起こります。 【シャルレという下着メーカーでの経験】
日本で下着の歴史は洋服に比べて浅いものです。ワコールは戦後若い女性のために最初に企業として出発した会社です。当時は衣服費
の支出の多い若い女性対象でしたが、その後女性の社会進出とともに中年の下着も必要とされる時代をむかえ、それを察知して中年向き
下着を開発したのがシャルレでした。デザイン性より機能性と実用性を追求した下着でしたので、口コミで全国に拡がり一時期ワコール
に次ぐ業界 No.2 まで上ったことがあります。
昭和 58 年に哲学科出身の同窓生がシャルレビジネスをはじめ、被服学科出身の私のところへ飛んできて熱心にすすめてくれました。
3 人の子育て中でもあり、夫の反対もあり、なかなか踏み切れませんでしたが、最後は正しい下着の知識を広めよう、また消費者教育も
できるのではないか…と使命感を自分に言い聞かせて仕事に踏み切りました。
この下着を仲立ちにしてたくさんの消費者とふれていくうちに被服学科で学んだ各教科がすべて役に立ったことを実感しました。下着
には ①体型補正の為のファンデーション、
②身体の衛生や保護のためのインナー、ショーツ、
③脚や足の保護のためのレッグニット、
④腰痛やヒザ痛改善の為のウエルネス下着などがあり、機能性と密接に絡み合っています。下着というと、スタイルアップの為のファ
ンデーション、ブラジャー、ガードル、ボディスーツを真っ先に思い浮かべる人がほとんどです。ここに問題点がたくさんあります。
例えば柳沢研で JIS 規格の計測の時の注意点…呼気と吸気の中間でサイズを読み取る…ということ、実際、バストサイズでは息を大き
く吸い込んだ時と、吐いた時ではサイズが大きく変化します。ウエストサイズにも当てはまります。しかし女性は願望サイズにとらわれ
ているので、なかなか正しいサイズを選ぶことができない人も多いのです。
30 年も一つの仕事にたずさわっている間に自分も高齢になり、種々の身体変化に気づくようになり、被服研究の必要性をますます感
じるようになりました。加齢と体型の変化、健康状態と繊維の関係、例えば最近ポリウレタンが下着に使用されるようになり、ファンデー
ションからインナーまで非常に進化しました。しかし高齢になると圧迫感に対してとても敏感になり、少しの締め付けにも耐えられない
人、皮膚が乾燥し、かゆみを感じる人、ショーツ型よりトランクスタイプを必要とする人にも出会い、高齢者用の下着の必要性を感じま
す。洗濯方法も間違っている人にもよく出会います。ポリウレタン使用の素材に塩素系の漂白剤を使ってしまったり、洗濯時の浴比を誤
る人、洗剤濃度を間違っていたり、自分の職業上でも消費者の為にも被服学研究の必要性と学校教育の家庭科学の重要性を感じています。
-文責 高部啓子 (昭40)
3
第2 回研修会 実施報告
- 2月17日実施
今年度の講座は、平成 25 年 2 月 17 日(日)にアクセサリーミュージアム(東京・目黒)の見学と講演ワークショップを実
施いたしました。講師は館長の田中元子氏でした(会員のお仕事関係の方を紹介していただきました)
。
講演タイトル「美術館設立にあたっての思いと、近代コステュームジュエリーの変遷(ヴィクトリアン~現代)
」
目黒区の祐天寺住宅街にあるミュージアムは、2010 年に開館された住宅のような素敵な建物でした。田中さんは戦後、洋服
の普及とともにアクセサリーの会社を経営してこられました。しかし、近年は作り方の技術が進み、かつての手作り感のある技
術が忘れられそうなことを危惧して、これまでサンプルとして収集した内外のアクセサリーを一度に見ることができるミュージ
アムの開館にいたったとのことです。展示はヴィクトリア時代、アール・ヌーボー、アール・デコ、戦後のプレタポルテの様々
な素材で作られた珍しいブローチやペンダントで、美しく驚きのあるものばかりでした。自由なデザインで作られたコスチュー
ムジュエリーは、これからの発展が予想されます。ワークショップではビーズのネックレスを作りました。アクセサリーをこれ
からもっと自由に日々の服装に生かす楽しみが増えました。 -文責 渡邊彩子(昭40)
「大学での講義を通して母校の後輩に伝えたいこと」
「近年の家庭科免許取得状況について」
薩本弥生 (昭62)
葭内ありさ (平9)
昭和61年度卒業生の江藤(旧姓・通称:薩本)で家政学部
生活科学部、生活文化学講座1期生として、学生時代は服
被服構成学研究室の出身です。被服構成学と被服衛生学、被
飾美学の研究室に所属しました。現在はお茶の水女子大学附
服材料学の要素を取り入れた被服環境学を専門として研究を
属高等学校で家庭科教諭、クラス担任として、快活な生徒の
つづけ、現在は横浜国立大学の教育人間科学部に所属し小・
成長に立ち会えるのを嬉しく感じています。また、お茶大非
中・高等学校の家庭科に関わる教員を育てる仕事をしていま
常勤講師として、教職必修科目の「家庭科教育法Ⅱ」を教え
す。結婚して 2児の母でもあります。
ています。近年中学・高校の家庭科教職課程を履修する学生
母校、お茶の水女子大学には年に2度だけ被服学概論の講
は、生活科学部全体で多くても25名以下です。その内すお
義をしに伺っています。被服学概論は、教職取得のためにも
うの会関連学科の学生は数名です。私が学生の頃は、生活文
必要な科目で学内外の数名の教員で分担するオムニバス形式
化学講座だけでも多くの学生が免許を取得したように記憶し
の講義です。その中で私は、被服衛生学分野を担当していま
ていますし、さらに昔は全員が教職必修であった、とお聞き
す。2度のみの授業なので視聴覚教材を盛り込んで飽きさせ
していますので、以前とは様相は異なってきています。一因
ないよう努力していることもあり履修する学生は熱心に授業
には、教員免許更新制度の導入もあるようです。免許を取得
に聴き入ってくれ、途中投げかける質問にも良く反応し、講
しても、卒業後すぐに家庭科教員となる学生は限られていま
義していて楽しいです。レポートや試験の内容も論理的に書
す。
かれていて思考力の高さが伺えます。ただ、残念なのは、最
一方で、一般企業で経験を積んだ後に教職を目指す方も今
近やや受講者数が減少気味なことです。教員志望者が減って
までに多く見てきました。家庭科は、衣・食・住・家族・消
いるのではと危惧しています。卒業時には一流企業に就職で
費経済・環境・生活設計・・等の様々な分野を、政治や経済、
きる能力を持った学生たちだとは思いますが、女性の場合、
科学などと横に繋ぎ、実生活の技や行動に生かす、まさに生
結婚後、やむを得ずに一旦仕事を辞める必要に迫られること
活科学といえる奥深い教科です。教える中で暮らしを振り返
も多いです。その後、一般企業への復帰は難しいことが多い
り、気づきを与えられる事も多く、教職を学ぶ意義は大きい
ですが、教職の資格を持っていたら、教員として仕事に復帰
といえます。現在、すおうの会関連学科では、1級建築士を
することも可能です。教員という仕事は男女平等でやりがい
目指すことも可能となる等、幅広い人材の育成が期待されて
がありますので、家政学に根差した家庭科の教員の資格を是
おり、様々な視点を持つ学生に教職への関心を高めてもらえ
非、より多くの後輩たちに持って卒業してほしいと思います。
ば、と願っています。
すおうの会「東日本大震災体験記」発行について 会員名簿について
2012年12月、すおうの会の会員名簿をようやく配布できまし
企画担当 大村知子(昭41)
皆様のご協力により「東日本大震災体験記 Part1」を発行
して早や1年が経ちました。お知らせから原稿締め切りまで
短期間だったことや当時はまだ体験を書く気持ちになれな
かった方なども多数いらっしゃるようです。復興復旧の進捗
はまだまだですが、今秋には東日本大震災から1000日にな
ります。皆さま、その後はいかがお過ごしでしょうか? 昨
年の総会で継続して震災体験の記録をまとめることが決まり
ました。地震、津波、原発事故に関わるこの間の様々な体験
を募って、年末までに Part2 を編集する予定です。Part1の
読後感想も歓迎致します。原稿募集の詳細は夏までには、
ホー
ムページにも掲載します。会員皆様のご協力をよろしくお願
い致します。
た。ご協力いただきました会員の皆様に感謝し心から御礼申し上
げます。会員名簿は,すおうの会の大きな目的の一つである、卒
業生の縦のつながりを深め、先人達が開拓し築いて残して下さっ
た財産を引き継いでいくことを可能にする有効なツールです。取
扱いに関しましては十分ご配慮下さいますようお願い致します。
なお、変更や誤記などがありましたら、すおうの会ホームページ
からまたは郵便やファックスで事務局までご連絡下さいますよう
お願い致します。 -文責 森田みゆき (昭51), 高部啓子 (昭40)
発行所 〒112‐8610 東京都文京区大塚2-1-1
お茶の水女子大学生活科学部人間生活学科
服飾史 ( 徳井 ) 研究室内
すおうの会 事務局
http://suounokai.jp/
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