No.1 レソト概要 レソト概要と 概要と世界人口デー 世界人口デー2009 デー May 2010 ドゥメラ! ドゥメラ! (レソトの公用語 レソトの公用語ソト 公用語ソト語 ソト語の挨拶) 挨拶) アフリカ南部 アフリカ南部の 南部の小さな王国 さな王国レソトから 王国レソトから、 レソトから、「レソト便 レソト便り」の第 1 号です。 です。お送りするのは、 りするのは、国連人口基金 (以下、 以下、UNFPA)レソト UNFPA)レソト事務所 レソト事務所に 事務所に国連ボランティアとして 国連ボランティアとして派遣中 ボランティアとして派遣中の 派遣中の小杉大輔と 小杉大輔と申します。 します。青年海外協 力隊・エイズ 力隊・エイズ対策隊員 ・エイズ対策隊員としてのジャマイカでの 対策隊員としてのジャマイカでの活動 としてのジャマイカでの活動を 活動を経て、2009 年 2 月に赴任しました 赴任しました。 しました。すでに赴 すでに赴 任後1 任後1年以上が 以上が経過してしまいましたが、 してしまいましたが、今までの活動 までの活動も 活動も含めて、 めて、これから「 これから「レソト便 レソト便り」として、 として、私自 身の業務、 業務、UNFPA レソト事務所 レソト事務所の 事務所の活動、 活動、そして日本 そして日本の 日本の皆さんにあまり知 さんにあまり知られていないレソトという られていないレソトという国 レソトという国 についても、 についても、現場からの 現場からの声 からの声として報告 として報告していきたいと 報告していきたいと思 していきたいと思っています。 っています。 ■ レソト王国 レソト王国の 王国の概要 -天空の 天空の王国王国レソト王国 レソト王国と 王国と聞いて、 いて、すぐにピンとくる人 すぐにピンとくる人は少ないと思 ないと思います。 います。 私自身、 私自身、少し耳にしたことがあったくらいでした。 にしたことがあったくらいでした。レソトは、 レソトは、人口 南アフリカ共和国 190 万人ほどで 万人ほどで、 ほどで、国土は 国土は日本の 日本の九州よりも 九州よりも小 よりも小さく、 さく、国の周囲す 周囲す べてを南 べてを南アフリカ共和国 アフリカ共和国( 共和国(以下、 以下、南ア)に囲まれています。 まれています。レソ トは世界 トは世界で 世界で唯一、 唯一、国土全域が 国土全域が標高 1500 メートルを超 メートルを超える国 える国で、 「山の王国」 王国」「天空の 天空の王国」 王国」とも呼 とも呼ばれる美 ばれる美しい国 しい国です。 です。四季があり 四季があり、 があり、冬(5月から8 から8月)には雪 には雪も降りま す。なんと、 なんと、アフリカでも珍 アフリカでも珍しいスキー場 しいスキー場もあるんです。 もあるんです。 今年6 今年6月には南 には南アでサッカーのワールドカップが アでサッカーのワールドカップが開 ワールドカップが開かれるので かれるので、レソトもたいへん レソトもたいへん盛 たいへん盛り上がっていま す。日本代表の 日本代表の第1戦(対カメルーン) カメルーン)が行われるのはレソトの首都 われるのはレソトの首都マセルから 首都マセルから車 マセルから車で1時間半ほど 時間半ほど行 ほど行 ったところにある、 ったところにある、南アのブルームフォンテーンという街 アのブルームフォンテーンという街です。 です。もちろん、 もちろん、私も応援に 応援に行きます!! きます!! -貧困、 貧困、食糧危機食糧危機レソトの輸入品 レソトの 輸入品の 輸入品 の 大半は 大半 は南 アからで、 アからで 、南 アへの出稼 アへの出稼ぎ 出稼 ぎ労働 者からの仕送 からの 仕送りが 仕送りが大 りが大きな収入源 きな収入源であるなど 収入源であるなど、 であるなど、レソトの経済 レソトの 経済は 経済 は大 きく南 きく 南 アに依存 アに依存しています 依存 しています。 しています 。他 の 多 くのアフリカ諸国 くのアフリカ諸国と 諸国 と 同 じよう に 貧困問題を 貧困問題 を 抱 えるレソトは、 えるレソトは、 干 ばつなどで慢性的 ばつなどで慢性的な 慢性的 な 食糧危 機に陥っています。 っています。 -HIV 感染率世界3 感染率世界3位レソトは、 レソトは、HIV の成人感染率 成人感染率が 染率が隣国の 隣国のスワジランド、 スワジランド、ボツワナ に 次 いで世界 いで 世界で 世界 で 3 番目に 番目 に 高 く 、 成人( 成人 (1515-49 歳 ) の 約 4 人 に 1 人 (23.6% (23.6%)が HIV に感染している 感染している状況 している状況です 状況です。 です。 -乳児死亡率、 乳児死亡率、妊産婦死亡率妊産婦死亡率レソトの レソトの乳児死亡率は 乳児死亡率は(出生 1000 に対して) して)67、 67、妊産婦死亡 率は(出生 10 万に対して) して)960 です。 です。妊娠、 妊娠、出産、 出産、産後の 産後の時期 およびそれに関連 およびそれに関連した 関連した合併症 した合併症で 合併症で死亡する 死亡する女性 する女性が 女性が 10 万人に 万人に 960 人(日本は 日本は3人)、つまり )、つまり 100 人に約 1人のお母 のお母さんが命 さんが命を落とすのです とすのです。 です。これには文化的 これには文化的背景 文化的背景、 背景、病院や 病院や助産師の 助産師の数、地形、 地形、そして貧困 そして貧困 など様 など様々に理由があげられます 理由があげられます。 があげられます。これについては、 これについては、また別 また別の機会に 機会に詳しく書 しく書きたいと思 きたいと思います。 います。 ■ 業務内容 UNFPA には、 には、(1)人口と 人口と開発 (Population and Development)( Development)(2 )(2)性と生殖に 生殖に関する健康 する健康/ 健康/権 利 (Reproductive Health/Rights)( Health/Rights)(3 )(3)ジェンダーの平等 ジェンダーの平等( 平等(Gender Equality) Equality)という 3 つの重点領 つの重点領 域があり、 があり、UNFPA UNFPA レソト事務所 レソト事務所もこの 事務所もこの 3 つのプログラムを中心 つのプログラムを中心に 中心に活動しています 活動しています。 しています。 当初、 当初、私はリプロダクティブ・ヘルス担当官 はリプロダクティブ・ヘルス担当官( 担当官(Reproductive Health Officer) Officer)として着任 として着任しました 着任しました。 しました。 しかし赴任後 しかし赴任後、 赴任後、レソト事務所 レソト事務所では 事務所では青少年 では青少年と 青少年と教育の 教育の分野での 分野での活動 での活動がほとんど 活動がほとんど行 がほとんど行われていないので、 われていないので、こ の 分野を 分野 を 中心に 中心 に 活動するように 活動 するように事務 するように 事務所長 事務 所長から 所長 から言 から 言 われ、 われ 、 現在は 現在 は 青少年・ 青少年 ・ 教育担当官( 教育担当官 ( Youth and Education Officer) Officer)として働 として働いています。 いています。ちなみに、 ちなみに、国連ボランティアといっても 国連ボランティアといっても任 ボランティアといっても任される仕事 される仕事と 仕事と責 任は一般職員と 一般職員と特に変わりません。 わりません。 UNFPA の現地事務所の 現地事務所の業務は 業務は、基本的には 基本的 には現地政府 には現地政府の 現地政府の 資金援助・ 資金援助・技術支援です 技術支援 です。 です。UNFPA は上記の 上記の各分野において 各分野において関係省庁 において関係省庁と 関係省庁と作成した 作成した年間計画 した年間計画に 年間計画に沿って、 って、プロジェクトに資金 プロジェクトに資金とアドバイス 資金とアドバイス を提供し 提供し、実際にプロジェクトを 実際にプロジェクトを実行 にプロジェクトを実行するのはすべて 実行するのはすべて現地政府 するのはすべて現地政府の 現地政府の仕事なのです 仕事なのです。 なのです。 2009 年の私の業務は 業務は主に、青少年と 青少年と教育の 教育の2分野において 分野において、 において、担当省庁との 担当省庁との関係作 との関係作りと 関係作りと 2010 年の 年間計画の 年間計画の作成でした 作成でした。 でした。政府がどういったプロジェクトを 政府がどういったプロジェクトを行 がどういったプロジェクトを行いたいのか、 いたいのか、どういった人 どういった人々が対象にな 対象にな り、どれくらいの効果 どれくらいの効果が 効果が見込まれるか 見込まれるか、 まれるか、それが UNFPA の支援領域に 支援領域に沿っているか、 っているか、予算はどれくら 予算はどれくら い必要か 必要かといった事 いった事を、会議を 会議を重ねて話 ねて話し合ってきました。 ってきました。この「 この「レソト便 レソト便り」を昨年出 昨年出さなかった理 なかった理 由のひとつは、 のひとつは、主な業務がこういった 業務がこういった地味 がこういった地味なものだったからです 地味なものだったからです。 なものだったからです。国連機関の 国連機関の現地業務のほとんど 現地業務のほとんど が、会議というのは 会議というのは赴任 というのは赴任して 赴任してみて してみて初 みて初めて知 めて知りました。 りました。日によっては、 によっては、一日に 一日に3つ4つの会議 つの会議が 会議が重なるこ なるこ ともよくあります。 ともよくあります。しかし、 しかし、会議を 会議を重ねて辛抱強 ねて辛抱強く 辛抱強く現地政府を 現地政府を支援し 支援し続けるのは、 けるのは、国連としての 国連としての大事 としての大事な 大事な 仕事なので 仕事なのです なのです。 ■ 2009 年 世界人口 世界人口デー 人口デー 最後に 最後にひとつ、 ひとつ、昨年行われた 昨年行われた大 われた大きなイベントを紹介 きなイベントを紹介したいと 紹介したいと 思います。 います。 UNFPA は 2009 2009 年 7 月 11 日の世界人口デーのテーマを 世界人口デーのテーマを、 デーのテーマを、 “Responding to the Economic Crisis: Investing in Women is a Smart Choice.” Choice.”(賢 い選択: 選択:女性に 女性に投資し 投資 し、経済危機に 経済危機 に対 応 する ) と 設 定 しま した 。 レ ソト で も 同 日 、 北 部 の クテ ィン ( Quthing ) 県 で 独 自 の テ ー マ “ Empower a Women, and Shape the Future of Children” Children”(力と権利を 権利を与えることによっ て女性の 女性の社会的地位を 社会的地位を向上させ 向上させ、 させ、子どもたちの未来 どもたちの未来を 未来を築く) を掲 げて盛 げて盛大に祝 いました。 いました 。クティン県 クティン県には南 には南アとの国境 アとの国境ゲ 国境ゲ ートがあり、 ートがあり、多くの人 くの人々が南ア側 に(多 くの場合農場 くの場合農場へ 場合農場 へ) 職を 求 めて国境 めて 国境を 国境を 越えていきます。 えていきます 。夫が 出稼ぎに 出稼 ぎに行 ぎに行く 場合、 場合 、多く の女性が 女性が道で物売りなどをし 物売りなどをして りなどをして残された家族 された家族を 家族を支えます。 えます。出 稼ぎに出 ぎに出た男性が 男性が現地で 現地で婚外交渉をして 婚外交渉をして HIV や性感染症 に感染して 感染 して戻 して 戻ってくることも珍 ってくることも珍 しくありません。 しくありません 。また、 また 、出稼ぎに 出稼 ぎに 出て行く女性も 女性も少なくありません。 なくありません。その場合 その場合、 場合、子どもたちは孤 どもたちは孤 児同然にレソト 児同然 にレソト側 にレソト 側 に残 されます。 されます 。 こういった背景 ういった 背景を 背景 を 踏 まえ、 まえ 、 女 性に力と権利があり 権利があり、 があり、自分の 自分の生まれた国 まれた国で自立して 自立して生計 して生計を 生計を立 てることができれば子 てることができれば 子 どもの未来 どもの 未来を 未来を 明るくすることになるという 考えのもと、 えのもと、上記のテーマが 上記のテーマが作 のテーマが作られたのです。 られたのです。 このイベントは、 このイベントは、多くの人 くの人たちが参加 たちが参加した 参加した行進 した行進に 行進に始まり、 まり、大臣 をはじめ多 をはじめ多くの関係者 くの関係者が 関係者が、ジェンダーに基 ジェンダーに基づく暴力 づく暴力や 暴力や HIV の 危険性、 危険性、女性の 女性の社会的地位向上についての 社会的地位向上についてのスピーチをし についてのスピーチをしまし スピーチをしまし た。また、 また 、クティン県 クティン県の女性グループによる 女性グループによる手工芸品 グループによる手工芸品や 手工芸品や野菜 などの販売 などの 販売、 販売 、高校でのジェンダーをテーマにした 高校 でのジェンダーをテーマにした討論大会 でのジェンダーをテーマにした 討論大会 の 授賞式なども 授賞式 なども同時 なども同時に 同時 に行 われました。 われました 。 多 くの人 くの 人 たちが、 たちが 、 この 機会に 機会 に ジェンダーについての問題 ジェンダーについての 問題、 問題 、 クティン県 クティン 県 の 女性の 女性 の 現 状などについて新 などについて新たな認識 たな認識を 認識を持ってくれたと思 ってくれたと思います。 います。 小杉大輔 Youth and Education Officer UNFPA Lesotho Country Office UNFPA...because everyone counts
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