新潟市のもも、昨年に続くおいしさに期待 デントコーン栽培で酪農経営の

山本 和広
新潟農業普及指導センター
新潟
新潟市のもも、昨年に続くおいしさに期待
新潟市南区は果樹栽培が盛んで、最も出荷開始が早
しかし、
今後は着果量が多く肥大も良好なことから、
いももは、昨年より 5 日早い 7 月 4 日から収穫が始ま
9 月収穫の「白根白桃」まで安定した出荷量が期待さ
りました。これに合わせ、JA新潟みらいのフルーツ
れます。
フラワーしろね選果場も稼働を開始しました。
昨年に引き続き、次年度につながる成果が上がるよ
一昨年のももは、病気の激発などがあり、 2 年続き
う、普及指導センターも支援していきます。
の減収だったことから、昨年は防除や早期袋掛けなど
を徹底しました。その結果、天候も味方して収量が回
復し、品質も高まり、単価は過去10年で最高となり、
近年にない販売額が得られました。
さらにその結果は、
生産者の意欲高揚にもつながりました。
本年も春先に病害感染を助長する強風が多く、果実
への感染が確認されたことから、昨年に引き続き病害
対策を強化しています。
初日の出荷量は 6 月後半からの日照不足で着色が進
まなかったこともあり、まとまった量にはなりません
でした。
初出荷日に開催された目あわせ会
石附 清
新潟農業普及指導センター
新潟
デントコーン栽培で酪農経営のコスト低減を推進
新潟市秋葉区で酪農を営む指導農業士の若月進さん
期を前進させて、
お盆前の収穫を計画しました。また、
は、経産牛40頭、育成牛12頭を飼育しながら、粗飼料
一部早生品種の活用による二期作にも挑戦し、デント
のデントコーンを約 7 ha 栽培しています。自給粗飼料
コーンサイレージの増産を見込んでいます。サイレー
の生産拡大により酪農経営のコスト低減に努めていま
ジを作るための貯蔵庫であるバンカーサイロに積み込
す。
まれたデントコーンは、サイレージとして調製、保存
デントコーンの作業体系は、例年 5 月20日過ぎに播
され、秋から乳牛に飼料として与えられます。
種し、 9 月初めに収穫を行っていましたが、昨年は台
若月さんの所属する新津さつき農協酪農部会では、
風15号の強風により、栽培途中のデントコーンがすべ
10人の酪農部会員が安全・安心な生乳生産に励んでい
て倒れてしまいました。
ます。酪農部会ではこの取組をモデルケースとして、
そこで今年は、県の奨励品種を取り入れ、作付け時
その成果に注目しています。
普及指導センターでは、県
奨励品種の紹介の他、中東蒲
原地域農業振興協議会で展
示ほを設け、生育状況を把握
しています。デントコーンの
二期作が成功し、コスト低減
につながるよう支援してい
きます。
秋葉区東金沢での播種状況( 4 月25日)
6
6 月末の生育状況、草丈230㎝