「建築用製品(設備) Version1」

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解説
「 建 築 用 製 品 ( 設 備 ) Ve rs io n 1」
改 定 2008 年 2 月 25 日
1 .商品 類型設 定の背 景
建設業界は 、以前より 建設副産物 対策、地球 温暖化防止 、生態系保 全の推進、
化学 物質管理の 促進など、 地球環境問 題の解決を 図り、対策 を進めてき た。グリ
ーン 調達につい ても、社団 法人日本建 設業団体連 合会、社団 法人日本土 木工業協
会 、 社 団 法 人 建 築 業 協 会 の 3 団 体 で は 、「 建 設 業 の 環 境 保 全 自 主 行 動 計 画 」 に 基
づ き 、積 極 的 な 促 進 の た め の 活 動 を し て い る 。3 団 体 が 2005 年 に 実 施 し た 会 員 企
業 対 象 の 調 査 に よ る と 、約 60% が グ リ ー ン 調 達 に 取 り 組 ん で い る と の 結 果 で あ っ
た 。調 査 対 象 に 含 ま れ て い な い 事 業 者 を 考 慮 す る と 、さ ら な る 取 組 が 必 要 で あ り 、
グリ ーン調達促 進の障害とし て、以下の 3 点が考 えられてい る。
・エコマーク認定商品やグリーン購入法適合商品の品目が限られている
・環 境配慮型製 品は従来品に 比べて割高 である
・施 工実績が少 ない
今後は、発 注者、施工 者などがグ リーン調達 を推進しや すいよう、 エコマーク
認定 商品の一層 の普及を図る 必要がある 。
2 .適用 範囲について
商 品 類 型 No.62「 省 電 力 型 の ガ ス 漏 れ 警 報 器 」 に お い て 対 象 と し て い た 製 品 を
概ね 継続するも のとし、併 せて、建築 分野におけ る対象製品 が未だ少な いとの意
見 が あ る こ と か ら 、 ISO、 JIS、 JAS、 JASS な ど の 既 存 の 品 質 規 格 、 お よ び 業 界
団体 などの定め る規格製品 があること などの原則 を設けつつ 、国土交通 省「公共
建築 工事標準仕 様書」を参 考に、幅広 く対象とす る方向とし た。ガス漏 れ警報機
に つ い て は 、 液 化 石 油 ガ ス ( LP ガ ス ) 用 ガ ス 漏 れ 警 報 器 に 加 え て 、 都 市 ガ ス 用
ガ ス 漏 れ 警 報 器 を 適 用 範 囲 と し て 追 加 し た 。不 完 全 燃 焼 ガ ス( CO)検 知 お よ び 火
災検知機能を有する 2 センサタイプおよび 3 センサタイプも追加した。
3 .用語 の定義につい て
(参考)建築基準法
・建 築 物
第 1章
第 2条
土 地 に 定 着 す る 工 作 物 の う ち 、屋 根 及 び 柱 若 し く は 壁 を 有 す る
も の (こ れ に 類 す る 構 造 の も の を 含 む 。)、こ れ に 附 属 す る 門 若
し く は 塀 、観 覧 の た め の 工 作 物 又 は 地 下 若 し く は 高 架 の 工 作 物
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内 に 設 け る 事 務 所 、店 舗 、興 行 場 、倉 庫 そ の 他 こ れ ら に 類 す る 施
設 (鉄 道 及 び 軌 道 の 線 路 敷 地 内 の 運 転 保 安 に 関 す る 施 設 並 び に 跨
線橋 、プラット ホームの上 屋、貯 蔵槽その 他こ れらに類する施
設 を 除 く 。 )を い い 、 建 築 設 備 を 含 む も の と す る 。
4 .認定 の基準 と証明 方法について
4-1. 環 境 に 関 す る 基 準 と 証 明 方 法 の 策 定 の 経 緯
基 準 の 設 定 に あ た っ て は 、「 商 品 ラ イ フ ス テ ー ジ 環 境 負 荷 項 目 選 定 表 」を 用 い 、
環境 の観点から 製品のライ フサイクル 全体にわた る環境負荷 を考慮した 上で、
認定 基準を設定 するに際し 重要と考え られる負荷 項目が選定 され、それ らの項
目に ついて定性 的または定量 的な基準が 策定され る。
商 品 類 型「 建 築 製 品 」に お い て 考 慮 さ れ た 環 境 負 荷 項 目 は「 商 品 ラ イ フ ス
テ ー ジ 環 境 負 荷 項 目 選 定 表 」に 示 し た と お り( 表 中 ○ 印 お よ び ◎ 印 )で あ る 。
こ の う ち 最 終 的 に 環 境 に 関 す る 基 準 と し て 選 定 さ れ た 項 目 は B − 2 、B − 3 、
B − 5 、B − 6 、B − 8 、E − 1 、E − 2 、E − 8 お よ び F − 8( 表 中 ◎ 印 )
で ある。
なお、表中
印の欄 は検討対象に ならな かった項目 または他の項 目 に 合 わ
せて検討された項目を示す。以下に環境に関する基準の策定の経緯を示す。
表
「商 品ライフ ステー ジ環境負 荷項目選 定表」
商品のライフステージ
環境負荷項目
1. 資源の消費
A.
資源
採取
○
B.
製造
3.オゾン層破壊物質の排出
◎
◎
4. 生態系への 影響
5. 大気汚染物 質の排出
6. 水質汚濁物 質の排出
◎
◎
2 .地 球 温 暖 化 影 響 物 質 の 排 出
C.
流通
D.
施工
E.
使用
消費
◎
◎
F.
解体
廃棄
○
◎
○
◎
○
○
7.廃棄物の発生・処理処分
◎
8 .有 害 物 質 な ど の 使 用・排 出
9. その他の環 境負荷
A
G.
リサイクル
資源 採取段 階
A −1 (資源 の消費 )
(1)原 材 料 に 再 生 材 料 を 使 用 し て い る こ と
再 生 材 料 の 使 用 は 、循 環 型 社 会 の 形 成 に 向 け た 取 組 と し て 重 要 で あ る 。し か し 、
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製 品 性 能 の 低 下 な ど を 招 く こ と も 指 摘 さ れ て お り 、材 料 の 種 類 と 配 合 率 に つ い て
は 、製 品 ご と に 整 理 す る 必 要 が あ る 。関 係 事 業 者 な ど へ の ヒ ア リ ン グ 、既 存 の 科
学 的 知 見 、エ コ マ ー ク 認 定 製 品 の 実 績 な ど か ら 、現 段 階 で 適 切 と 考 え ら れ る 基 準
値 を製品分 野ごとに とりま とめるこ ととした 。
ガ ス 漏 れ 警 報 器 は 、 火 災 防 止 の 観 点 か ら 液 化 石 油 ガ ス 法 ( LP ガ ス 法 ) に 基 づ
き 、液 化 石 油 ガ ス 器 具 な ど に 指 定 さ れ る も の で あ り 、安 全 性 の 観 点 か ら 、品 質 に
つ い て 定 め る 技 術 基 準 に 適 合 さ せ る こ と を 、省 令 で 義 務 付 け て い る 。都 市 ガ ス 用
警 報 器 に つ い て も 、ガ ス 事 業 法 に 基 づ き 同 様 の 規 制 が あ る 。特 に 一 般 消 費 者 用 ガ
ス 漏 れ 警 報 器 に お い て は 、 長 期 間 の メ ン テ ナ ン ス フ リ ー 条 件 下 で 、 品 質 ・性 能 を
維 持 す る こ と が 求 め ら れ て い る 。こ う し た 厳 し い 条 件 の 下 、関 係 業 界 に お い て リ
ユ ー ス 部 品 ・ 再 生 材 料 の 使 用 に 関 す る 検 討 が 進 め ら れ て い る が 、 製 品 の 品 質 ・性
能 を 確 保 す る 上 で 課 題 が あ り 、一 部 の 地 域 に お け る ご く 一 部 の 製 品 に 留 ま っ て い
る 。本 項 目 は 、今 後 一 層 の 推 進 が 求 め ら れ る が、今 回 の 見 直 し で は 基 準 を 策 定 す
る 項目とし て選定し なかっ た。
な お 、金 属 材 料 の リ サ イ ク ル は 、歴 史 的 に 長 く 、エ コ マ ー ク の ト ッ プ ラ ン ナ ー
的 な 商 品 認 定 の 趣 旨 に は あ て は ま ら な い 。し た が っ て 、金 属 材 料 は 再 生 材 料 と し
て は取り上 げないこ ととし た。
B
製造段階
B −2 (地球 温暖化 影響物質の排出 )
(1) ハ イ ド ロ フ ル オ ロ カ ー ボ ン (HFC)な ど の 地 球 温 暖 化 影 響 物 質 を 使 用 し な い
こと
ハ イ ド ロ フ ル オ ロ カ ー ボ ン (HFC)は 、特 定 フ ロ ン( CFC)、代 替 フ ロ ン( HCFC)
な ど の オ ゾ ン 層 破 壊 物 質 の 代 替 物 質 と し て 幅 広 く 使 用 さ れ て い る 物 質 で あ り 、建
築 分 野 で は プ ラ ス チ ッ ク の 発 泡 剤 な ど に 使 用 し て い る 。ガ ス の 排 出 量 は 少 な い も
の の 、温 室 効 果 は 二 酸 化 炭 素 の 120∼ 12000 倍 あ る と さ れ て お り 、気 候 変 動 枠 組
み 条 約 で 排 出 削 減 対 象 に 加 え て い る 。社 団 法 人 日 本 建 設 業 団 体 連 合 会 な ど の 関 係
団 体 は 、 建 設 材 料 の ハ イ ド ロ フ ル オ ロ カ ー ボ ン (HFC)使 用 削 減 を 積 極 的 に 進 め
て い る と こ ろ で あ り 、 特 定 フ ロ ン ( CFC)、 代 替 フ ロ ン ( HCFC) な ど の オ ゾ ン
層破壊物質 とともに 、地球温暖化影響物質であるハイドロフルオロカーボン
(HFC)の 使 用 削 減 に 努 め る こ と と し て 、 本 項 目 は 、 基 準 を 策 定 す る 項 目 と し て
選定した。
B −3 (オゾ ン層破 壊物質の排出)
(1)発 泡 樹 脂 は 、 特 定 フ ロ ン (CFC5 種 )、 そ の 他 の CFC、 四 塩 化 炭 素 、 ト リ ク
ロ ロ エ タ ン お よ び 代 替 フ ロ ン ( HCFC) を 使 用 し な い こ と
(2)製 造 に あ た っ て 、 特 定 フ ロ ン (CFC5 種 )、 そ の 他 の CFC、 四 塩 化 炭 素 、 ト
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リ ク ロ ロ エ タ ン お よ び 代 替 フ ロ ン ( HCFC) を 使 用 し な い こ と
本 項 目 は 、洗 浄 剤 や プ ラ ス チ ッ ク 発 泡 剤 と し て 、使 用 し て い る こ と が 考 え ら れ
る 。 特 定 フ ロ ン ( CFC)、 代 替 フ ロ ン ( HCFC) な ど は 、 製 造 の 規 制 並 び に 排 出
の 抑 制 お よ び 使 用 の 合 理 化 に 関 し 、「 オ ゾ ン 層 を 破 壊 す る 物 質 に 関 す る モ ン ト リ
オ ー ル 議 定 書 」に 基 づ い て 法 律 と し て 定 め ら れ て い る 。オ ゾ ン 層 破 壊 物 質 で あ る
特 定 フ ロ ン ( CFC)、 代 替 フ ロ ン ( HCFC) な ど に つ い て 使 用 削 減 に 努 め る こ と
と し て 、 本 項 目 は 、 基 準 を 策 定す る 項 目 と し て 選 定 し た 。
B −5 (大気 汚染物 質の排出)
(1)製 造 時 に 有 害 物 質 の 発 生 ・ 排 出 の な い こ と
本 項 目 は 、製 造 工 程 か ら の 有 害 物 質 の 発 生・排 出 は 、極 力 抑 え る 必 要 が あ る と
判断された。
そ こ で 、そ の 製 造 工 場 が 立 地 す る 地 域 の 協 定 、条 例 、法 律 な ど に 対 し て 違 反 な
ど が な く 適 正 に 管 理 さ れ て い る こ と と し 、本 項 目 は 、基 準 を 策 定 す る 項 目 と し て
選定した。
な お 、本 項 目 は 、大 気 汚 染 物 質 だ け で な く 、水 質 汚 濁 物 質 や 振 動・騒 音・悪 臭 、
そ の 他 の 有 害 物 質 の 排 出 に つ い て も 、同 じ 考 え 方 か ら 該 当 す る 地 域 の 協 定 、条 例 、
法 律などの 基準にし たがう こととし て適用す る。
B −6 (水質 汚濁物 質の排出)
(1)製 造 時 に 有 害 物 質 の 発 生 ・ 排 出 の な い こ と
本 項 目 は 、 B-5 項 に お い て 一 括 し て 検 討 さ れ た た め 、 省 略 す る 。
B −8 (有害 物質な どの使用・排出 )
(1)製 造 時 に 有 害 物 質 の 発 生 ・ 排 出 の な い こ と
(2)重 金 属 、 発 ガ ン 性 物 質 な ど の 使 用
(3)難 燃 剤 、 抗 菌 剤 の 使 用
(1)に つ い て は 、 B-5 項 に お い て 一 括 し て 検 討 さ れ た た め 、 省 略 す る 。
(2)に つ い て は 、製 品 へ の 重 金 属 、発 ガ ン 性 物 質 な ど の 有 害 物 質 の 使 用 に 関 す る
事 項 と し て 、 RoHS 指 令 ( 2002/95/EC, Re striction of the use o f ce rtain
hazardous substances in electrical and electronic equipment ) と 呼 ば れ る 欧 州
連 合( EU)に よ る 電 気・電 子 機 器 に 含 ま れ る 有 害 物 質 の 使 用 を 制 限 す る 指 令 を 参
考 と し 、水 銀 、カ ド ミ ウ ム 、鉛 、六 価 ク ロ ム 、PBB( ポ リ 臭 化 ビ フ ェ ニ ル )、PBDE
( ポ リ 臭 化 ジ フ ェ ニ ル エ ー テ ル) の 削 減 に 関 す る 世 界 的 な 動 き を 踏 ま え て 見 直 し
た。
ガ ス 漏 れ 警 報 器 は 、欧 州 へ の 輸 出 を ほ と ん ど し て お ら ず 、RoHS指 令 へ の 適 合 を
強 く 意 識 す る 製 品 分 野 で は な い が 、方 向 性 と し て 、RoHS指 令 に 定 め る 物 質 の 削 減
を 進めるこ ととし、 本項目 を基準を 策定する 項目とし て選定し た。
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た だ し 、 RoHS指 令 に 定 め る 6物 質 の う ち 鉛 に つ い て は 、 主 と し て 電 子 基 板 の 半
田 に お け る 使 用 が 想 定 さ れ 、現 在 、安 全 機 器 で 5年 間 保 証 す る ガ ス 漏 れ 警 報 器 に お
い ては、信 頼性の問 題から 鉛フリー 半田をほ とんど採 用していない。 ガス事業 者
に おいても 、鉛フリ ー半田 を使用し て いるガ ス漏れ警 報器を採 用して いないこ と
か ら、今後 の研究、 技術開 発の動向 、製品の 普及状況 などにより認定 基準を見 直
す こととし て、今回 の見直 しでは「 鉛および その化合 物を処方構成成 分として 添
加 しないこ と」を基 準項目から除く こととし た。
RoHS指 令 は 、含 有 が 許 さ れ る 上 限 値 を 設 定 し 、規 制 す る も の で あ る が 、本 項 目
は、 水銀、 カドミウ ム、六 価クロム、および その化合 物 について、処 方構成成 分
と して添加 しないこ ととし た。
(3)に つ い て は 、「 エ コ マ ー ク 認 定 製 品 に お け る 難 燃 剤 の 使 用 に 関 す る 規 定 」と
し て 規 定 し て お り 、ガ ス 漏 れ 警 報 器 に お い て は 、RoHS 指 令 に 定 め る 6 物 質 の う
ち 、難 燃 剤 と し て 使 わ れ る ポ リ 臭 素 化 ビ フ ェ ニ ル (PBB)お よ び ポ リ 臭 素 化 ジ フ ェ
ニ ル エ ー テ ル (PBDE)を 採 り 上 げ た 。ま た 、塩 素 化 パ ラ フ ィ ン( 鎖 状 炭 素 数 が 10
∼ 13 で 含 有 塩 素 濃 度 が 50%以 上 ) に つ い て も 、 ド イ ツ の 環 境 ラ ベ ル ブ ル ー エ ン
ジ ェ ル に お い て 、 電 子 機 器 の 認 定 基 準 と し て 採 り 上 げ て い る こ と か ら 、 PBB、
PBDE と と も に エ コ マ ー ク 認 定 基 準 と し て 採 り 上 げ た 。RoHS 指 令 は 、含 有 が 許
さ れ る 上 限 値 を 設 定 し 、 規 制 す る も の で あ る が 、 本 項 目 は 、 PBB、 PBDE お よ
び 塩 素 化 パ ラ フ ィ ン を 処 方 構 成 成 分 と し て 添 加 し な い こ と と し 、基 準 を 策 定 す る
項 目として 選定した 。
住 宅 用 浴 室 ユ ニ ッ ト に お い て は 、高 温・多 湿 お よ び 洗 剤 等 の 使 用 に よ り 、一 般
居 室 に 比 べ て 菌 類 が 繁 殖 し や す い 環 境 で あ り 、消 費 者 の 要 望 か ら も 、全 く 抗 菌 剤
を 使 用 し な い 製 品 は 考 え に く い 現 状 か ら 、「 エ コ マ ー ク 認 定 に お け る 抗 菌 剤 の 使
用 に つ い て 」に 定 め る 安 全 性 、広 告 表 示 に 従 っ て 抗 菌 剤 の 使 用 を 限 定 的 に 認 め る
こ ととして 、基準を 策定す る項目と して選定 した。
E
使用 消費段 階
E −1 (資源 の消費 )
(1)製 品 は 、 寿 命 が 長 く 補 修 が 可 能 で あ る よ う 考 慮 す る こ と
(2)修 理 体 制 の 整 備
(1)に つ い て は 、 製 品 を 補 修 し 、 で き る 限 り 長 期 に 渡 っ て 使 用 す る こ と が 、 環
境 負 荷 低 減 上 、リ サ イ ク ル 材 料 の 使 用 な ど と と も に 、意 義 深 い も の で あ る と 認 識
している。
ガ ス 漏 れ 警 報 器 に つ い て は 、火 災 防 止 の 観 点 か ら 法 律 に 基 づ く 安 全 性 の 確 保 が
前 提 と な る も の で あ り 、品 質 に つ い て 定 め る 技 術 基 準 に 適 合 し な け れ ば な ら な い 。
現 在 、関 係 業 界 で は 、ガ ス 漏 れ 警 報 器 の 品 質・性 能 を 保 証 す る 期 間 と し て 、技 術
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的 な 限 界 か ら 信 頼 で き る 使 用 期 限 を 5 年 間 と し て お り 、エ コ マ ー ク と し て さ ら に
長 期 間 の 使 用 を 規 定 す る こ と は 難 し い と 判 断 し た 。本 項 目 は 、基 準 を 策 定 す る 項
目 として選 定しなか った。
(2)に つ い て は 、 現 在 、 品 質 保 証 期 間 を 5 年 間 と し て お り 、 設 置 か ら 5 年 が 過
ぎ る ガ ス 漏 れ 警 報 器 は 、交 換 を す る こ と と な っ て い る 。万 が 一 、故 障 が あ っ た 製
品 は 、安 全 性 確 保 の 観 点 か ら 保 証 に 基 づ き 、別 の 検 定 合 格 品 と 交 換 し て い る 状 況
で ある。し たがって 、本項 目は、基 準を策定 する項目 として選定しな かった。
住 宅用浴 室ユニ ットは、 多くの 部品か ら構成される 設備機 器として 、万が 一、
故 障 し た 際 に 円 滑 に 修 理 し 、長 期 間 の 使 用 を 図 る こ と が 資 源 の 有 効 利 用 に な る と
判 断し、基 準を策定 する項 目として 選定した 。
E −2 (地球 温暖化 影響物質の排出 )
(1)低 電 力 消 費 で あ る こ と
本 項 目 は 、地 球 温 暖 化 防 止 の 観 点 か ら 地 球 温 暖 化 影 響 物 質 の 排 出 削 減 を 図 る た
め 、低電力 消費であ ること が必要で ある。
ガ ス 漏 れ 警 報 器 に つ い て は 、1 製 品 当 り の 消 費 電 力 が 際 立 っ て 大 き い も の で は
な い 。し か し 、24 時 間 作 動 す る 製 品 で あ る こ と 、LP ガ ス 法 お よ び ガ ス 事 業 法 な
ど に 基 づ き 、施 設 に よ っ て は ガ ス 漏 れ 警 報 器 の 設 置 義 務 が あ る こ と か ら 、普 及 に
よ る 全 体 的 な 電 力 消 費 の 抑 制 に 効 果 が 期 待 で き る た め 、基 準 を 策 定 す る 項 目 と し
て選定した。
ま た 、 No.62「 省 電 力 型 の ガ ス 漏 れ 警 報 器 」 は 、 LP ガ ス 用 ガ ス 漏 れ 警 報 器 を
対 象 と し て い た が 、今 回 の 見 直 し に よ り 、都 市 ガ ス 用 ガ ス 漏 れ 警 報 器 、不 完 全 燃
焼 ガ ス 検 知 機 能 お よ び 火 災 検 知 機 能 を 有 す る 製 品 に つ い て も 、新 た に 対 象 製 品 と
し て 採 り 上 げ 、幅 広 い ガ ス 漏 れ 警 報 器 に お け る 一 層 の 省 エ ネ ル ギ ー 化 促 進 を 図 る
こ と と し た 。 各 機 器 の 電 力 消 費 量 に 関 す る 基 準 値 は 、 1995 年 に 制 定 し た No.62
「 省 電 力 型 の ガ ス 漏 れ 警 報 器 」に お い て 規 定 し て い た 通 常 時( 監 視 時 ) 1.6W 以
下 で あ る こ と を 見 直 し 、最 近 の 状 況 を 参 考 に 通 常 時( 監 視 時 ) 1.0W 以 下 と 設 定
し た 。2 セ ン サ タ イ プ お よ び 3 セ ン サ タ イ プ の 製 品 は 、複 数 の 機 能 を 有 す る こ と
か ら 消 費 電 力 量 が 大 き く な る た め 、通 常 時( 監 視 時 ) 1.6W 以 下 を 据 え 置 く も の
と して設定した。
住 宅 用 浴 室 ユ ニ ッ ト に つ い て は 、一 定 時 間 の 保 温 性 能 を 向 上 さ せ る こ と に よ り
消 費 者 の 使 用 時 に お け る 二 酸 化 炭 素 排 出 量 の 削 減 を 図 る こ と が で き る た め 、基 準
を 策定する 項目とし て選定 した。
E −8 (有害 物質な どの使用・排出 )
(1)ト ル エ ン 、 キ シ レ ン の 放 散
(2)ホ ル ム ア ル デ ヒ ド の 放 散
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(1)に つ い て は 、 接 着 剤 、 塗 料 な ど か ら の 放 散 が 考 え ら れ る 。 し か し 、 住 宅 用
浴 室 ユ ニ ッ ト は 現 場 で 組 み 立 て る も の で あ り 、工 場 出 荷 時 に は 浴 室 ユ ニ ッ ト 全 体
で 測 定 で き な い と い う 問 題 が あ る 。 測 定 方 法 の JIS や ガ イ ド ラ イ ン が な い 現 状
で 測 定 を 求 め る の は 困 難 で あ る が 、養 生 期 間 を 取 る な ど な ん ら か の 対 策 を と る 必
要 があると判断し、 基準を 策定する 項目とし て選定し た 。
(2)に つ い て は 、 浴 室 が 室 内 環 境 で あ り 、 他 室 に 比 べ て 高 温 多 湿 と な る こ と か
ら 、関 係 業 界 で は F☆ ☆ ☆ ☆ レ ベ ル が 一 般 的 と な っ て い る 。し か し 、木 質 材 料 に
つ い て は 、 F☆ ☆ ☆ ☆ レ ベ ル で あ る こ と 、 接 着 剤 、 塗 料 に つ い て も ホ ル ム ア ル デ
ヒ ド を 含 ま な い 、あ る い は 含 む 場 合 に も 何 ら か の 対 策 を と る こ と が 有 効 で あ る と
判 断し 、本 項目は、 基準を 策定する 項目とし て選定し た。
E −9 (その 他の環 境負荷)
(1)修 理 体 制 の 整 備
(1)に つ い て は 、 E-1 項 に お い て 一 括 し て 検 討 さ れ た た め、 省 略 す る 。
F
解体 廃棄段 階
F −1 (資源 の消費 )
(1)3R 設 計 ( 廃 棄 物 発 生 量 の 削 減 、 リ ユ ー ス 、 リ サ イ ク ル の 容 易 性 な ど )
(1)に つ い て は 、 本 商 品 類 型 で は 、 多 岐 に わ た る 商 品 が 考 え ら れ 、 申 込 者 の 当
該 製 品 設 計 の み で は 、廃 棄 物 発 生 量 の 削 減 、製 品 ま た は 部 品 な ど の リ ユ ー ス 、再
生 材 料 と な る 設 計 で あ る こ と は 担 保 し 難 い 。し か し な が ら 、製 品 に よ っ て は 可 能
な ものもあ るため、 個別の 製品毎に 基準項目 の策定に 関する検 討を行 った。
ガ ス 漏 れ 警 報 器 に つ い て は 、B-8 項 に 記 載 し て い る と お り 、現 在 、関 係 業 界 で
は 、ガ ス 漏 れ 警 報 器 の 品 質・性 能 を 保 証 す る 期 間 と し て 、技 術 的 な 限 界 か ら 信 頼
で き る 使 用 期 限 を 5 年 間 と し て い る 。5 年 間 を 経 過 す る も の に つ い て は 、ガ ス 販
売 事 業 者 に よ る 交 換 を 行 う こ と と し て い る 。ガ ス 漏 れ 警 報 器 の 交 換 に 際 し て、使
用 期 限 の 過 ぎ た ガ ス 漏 れ 警 報 器 を 回 収 し て い る が 、回 収 シ ス テ ム と し て 整 備 し た
も の で は な い 。現 在 は 、各 事 業 者 が 個 別 に 廃 棄 処 理 を 行 っ て い る と 推 測 さ れ 、一
部 の 取 組 を 除 き 、廃 棄 物 発 生 量 の 削 減 、リ ユ ー ス 、リ サ イ ク ル を 行 う 状 況 と は な
っていない。
こ の よ う な 状 況 か ら 、製 品 設 計 に お け る 3 R 設 計 思 想 は 明 確 に は 盛 り 込 ま れ て
お ら ず 、 今 後 の 回 収 ・リ サ イ ク ル シ ス テ ム の 整 備 に 合 わ せ て 、 3 R 設 計 ( 廃 棄 物
発 生量の 削減、 リユース 、リサイクル の容易 性など )の検 討を行う 必要が ある。
今 回の見直 しでは、 本項目 を、基準 を策定す る項目と して選定しなか った。
住 宅 用 浴 室 ユ ニ ッ ト は 、多 数 の 部 品 か ら 構 成 さ れ る 設 備 で あ り 、様 々 な 素 材 を
使 用 し て い る 。 関 係 業 界 で は 、 浴 室 ユ ニ ッ ト 3R を 進 め る た め 、 製 品 ア セ ス メ ン
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ト マ ニ ュ ア ル を 作 成 し 、 部 品 の 分 離 の 容 易 化 を 進 め て い る 。 設 計 面 か ら の 3R 推
進 を 図 る た め 、プ ラ ス チ ッ ク の 材 質 表 示 な ど に つ い て 、本 項 目 を 基 準 を 策 定 す る
項 目として 選定した 。
F −8 (有害 物質な どの使用・排出 )
(1)製 品 は 、 水 銀 、 カ ド ミ ウ ム 、 鉛 、 六 価 ク ロ ム 、 お よ び そ れ ら の 化 合 物 、 ポ
リ 臭 素 化 ビ フ ェ ニ ル (PBB)、ポ リ 臭 素 化 ジ フ ェ ニ ル エ ー テ ル (PBDE)、塩 素 化
パ ラ フ ィ ン( 鎖 状 炭 素 数 が 10∼ 13 で 含 有 塩 素 濃 度 が 50%以 上 )を 処 方 構 成
成 分として 添加して いない こと
(1)に つ い て は 、 欧 州 で 有 害 物 質 規 制と し て 定 め ら れ た 「 RoHS 指 令 」 に 合 わ
せ て有害物 質管理を 進める べきとの 意見があ り、検討 を行った。
ガ ス 漏 れ 警 報 器 に つ い て は 、安 全 機 器 と し て 安 全 性 を 確 保 す る た め の 品 質・性
能 を 厳 し く 求 め ら れ て お り 、品 質・性 能 に つ い て 、各 警 報 器 を 規 制 す る 法 律 に 基
づ き 定 め る 技 術 基 準 に 適 合 し な け れ ば な ら な い 。 B-8 項 に 記 載 し て い る と お り 、
現 在 、関 係 業 界 で は 、ガ ス 漏 れ 警 報 器 の 品 質・性 能 を 保 証 す る 期 間 と し て 、技 術
的 な 限 界 か ら 信 頼 で き る 使 用 期 限 を 5 年 間 と し て い る 。RoHS 指 令 に 定 め る 6 物
質 の う ち 鉛 に つ い て は 、主 と し て 電 子 基 板 の 半 田 に お け る 使 用 が 想 定 さ れ 、現 在 、
安 全 機 器 で 5 年 間 保 証 す る ガ ス 漏 れ 警 報 器 は 、信 頼 性 の 問 題 か ら 鉛 フ リ ー 半 田 を
ほ と ん ど 採 用 し て い な い 。ガ ス 事 業 者 に お い て も 、鉛 フ リ ー 半 田 を 使 用 し て い る
ガ ス 漏 れ 警 報 器 を 採 用 し て い な い こ と か ら 、今 後 の 研 究 、技 術 開 発 の 動 向 、製 品
の 普 及 状 況 な ど に よ り 見 直 す こ と と し て 、本 項 目 は 、鉛 を 除 き 、基 準 を 策 定 す る
項 目として 選定した 。
G
リサ イクル 段階
G −1 (資源 の消費 )
(1)3R 設 計 ( 廃 棄 物 発 生 量 の 削 減 、 リ ユ ー ス 、 リ サ イ ク ル の 容 易 性 な ど )
(2)製 品 の 回 収 ・リ サ イ ク ル シ ス テ ム が 確 立 し て い る こ と
(1)に つ い て は 、 F-1 項 に お い て 一 括 し て 検 討 さ れ た た め 、 省 略 す る 。
(2)に つ い て は 、ガ ス 漏 れ 警 報 機 は 、交 換 期 限 を 5 年 と し て お り 、そ の 交 換 は 、
一 般 的 に ガ ス 販 売 事 業 者 が 行 う 。交 換 の 際 に 、使 用 期 限 の 過 ぎ た ガ ス 漏 れ 警 報 器
を 回 収 し て い る が 、回 収 シ ス テ ム と し て 整 備 し た も の で は な い 。ま た 、回 収 し た
ガ ス 漏 れ 警 報 器 の う ち 、 い ず れ の 製 品 の 、 ど の 部 品 を リ ユ ー ス ・リ サ イ ク ル す る
か と い う 点 に つ い て は 、信 頼 性 の 問 題 か ら 課 題 が 多 く 、一 部 の 取 組 に 留 ま っ て い
る 。関 係 省 庁 、事 業 者 は 、安 全 性 向 上・事 故 防 止 の 観 点 か ら ガ ス 漏 れ 警 報 器 の 普
及 を 進 め て い る 段 階 で あ り 、 回 収 ・リ サ イ ク ル に つ い て は 、 今 後 の 課 題 と し て 視
野 に 入 れ て い る も の の 、シ ス テ ム の 構 築 に は 至 っ て い な い 状 況 で あ る 。こ れ ら の
こ とから、 時期尚早 と判断 し、本項 目は、基 準を策定 する項目として 選定しな
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139V1 解説
か った。
G − 7 ( 廃 棄 物 の 発 生 ・処 理 処 分 )
(1)製 品 の 回 収 ・リ サ イ ク ル シ ス テ ム が 確 立 し て い る こ と
(1)に つ い て は 、 G-1 項 に お い て 一 括 し て 検 討 さ れ た た め 、 省 略 す る 。
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