2011年 2011年12月 12月12日 12日 高松高等裁判所 殿 陳述書 私は、知人の紹介で原告の S さんを知り、 「脅迫されているので助けて欲しい」 との相談を受け、お引き受けしました。なぜなら、中央大学法学部在学中に刑 事訴訟法の渥美東洋先生のゼミに所属し、検事志望で司法試験にも挑戦したこ とがあったからです。家庭の事情で高知に帰り、社会教育者としての市民オン ブズマン活動で15年間に30件ほど刑事告発を行い、談合事件や背任事件等 で大きな成果を上げました。知事や市長の刑事告発も行っていました。高知地 方検察庁には知人も多いことから、2009年6月24日に S さん親子を検察 庁にお連れしました。当時は相手の剣幕や S 親子の法的無知から『強制わいせ つ未遂事件』との認識でしたので、慎重に進めるために弁護士のアドバイスも 頂きながら、被告側の脅迫行為の証拠を集めるように指示しました。離婚調停 を申し立てたり、子供たちとの面接交渉の充実をはかったり、高知白バイ事件 で見事な弁論を展開された弁護人に依頼して訴訟を起こさせたり、様々な支援 をいたしました。弁護人も当初は期待通りで、準備書面(3)の「調査報告書に対 する意見」での「親権の調査は相対的になされるべきだ」との弁論は、特に見 事でした。 2009年6月から原告親子のまじめさに触れ、4人の子供を持つ親として、 また30年の学習塾塾長・社会教育者として、S 君の離婚裁判が自分のことのよ うに感じられ、弁護人以上に真剣かつ純粋に取り組んできました。ただ一点の 心配事も、被告側の陳述書からでさえも単なる『抱きつき行為』とわかり、 「な るほど」と納得し、且つ大いに安心しました。更に、被告側の脅迫行為や偽証 行為による法廷侮辱も明白となったことから、私は原告弁護人に対して度重な る注意と要望を致しました。2010年7月28日の FAX 文(甲第48号証)、 2011年3月24日の FAX 文(甲第49号証)、2011年6月6日の FAX 文 (甲第50号証)などで、被告側の虚偽陳述と被告親子姉妹による脅迫行為を法廷 に提出するようお願いしました。原告側の証拠の多くの「陳述書」(特に甲第12 号証と甲第14号証)には触れられていますが、準備書面での主張に充分反映さ れていなかったからです。特に、2011年8月1日の FAX 文(甲第51号証) は、最後の公判で結審となることから、つまり被告の虚偽陳述の自白の最終の 機会であることから、被告側弁護士に「被告に自白させて罪を犯させないよう にして下さい」とお願いしたものです。原告側弁護士にも送信して最終の証拠(甲 第38号証から46号証)の提出を促しました。プライドを傷つけてしまったの か、刑事事件はやる気がないのか、 「私はこの事件から手を引く」との暴言を書 記官と被告弁護人の前で発し、法廷でも原告の最終の主張を提示しなかった。 私は仲間と共に、裁判所の廊下や傍聴席でこれらのことを見聞きしました。 私は、市民オンブズマン組織を立ち上げ、組織を15年間育て守ってきまし たが、多くの情報提供者や支援者を得るために、無償の活動というより時間や 金銭や労力の提供を惜しまず頑張ってきました。私の逸失利益は莫大なもので すが、私の誇りとするところです。 (ちなみに、全国の弁護士系市民オンブズマ ンは、談合事件勝訴で2億余円の成功報酬を求めて裁判中です。約1億円は一、 二審で獲得。)本件のように、民事事件を弁護士に依頼した方がたの支援では、 少なくない報酬を得ながら刑事事件に関心を示さない弁護士先生を横目で見な がら、せっせと刑事告発をしてきました。また、偽証や虚偽陳述を勧める悪徳 弁護士も見てきました。 「これからは全国の仲間に先駆けて『司法オンブズマン』 として司法改革に努めなければ。 」との思いを強くしております。私は、過去に おいて保守系同和団体と暴力団との関係を厳しく裁判で追及しているときや、 暴力団系生コン会社の係わる談合事件を厳しく追及中に、仕事場への投石や柄 の悪い取り巻きに我が家に押しかけられたことがあります。今回の脅迫事件も、 私の経験からして、被告の親族等からの私への何らかの嫌がらせや仕返しが予 想されますが、幸いにも被告の祖父母(被告側で唯一信頼可能な人物)が私と同じ 信仰をされていることから、きっとこれ以上の事件はないだろうと思っていま す。 最後に一言。信心深い被告の祖父母亡き後の二人のいたいけな女の子の将来 を思うと不憫でなりません。信仰の力を借りてでも、被告の涙ながらの真剣な 反省による「和解」という奇蹟を、心から願うものです。原告の親族のみなら ず近所や地域の人々も、被告に親権が独占されることを多くの陳述書で危惧し ています。 「因縁」をしっかり理解されている被告の祖父母もまた、可愛い曾孫 の健全な成長には原告側の支えが必要であることを、きっと同感されるでしょ う。もし被告が心からの謝罪を原告らにする気が有れば、復縁・修復の労を取る ことも考えています。また、原告等への嫌がらせ等がない限り、被告らの行為 を刑事事件に発展させることもありません。
© Copyright 2024 Paperzz