平成 25 年度 筑波大学理工学群社会工学類 卒業研究論文 参議院議員立候補者の twitter 利用とその影響 主専攻:社会経済システム 学籍番号:201011357 氏名:水谷慶 指導教員:石井健一 目次 1. 序文................................................................................................................................................................ 3 2. 研究目的 ........................................................................................................................................................ 4 3. 調査手法 ........................................................................................................................................................ 5 4. 結果................................................................................................................................................................ 7 5. 考察.............................................................................................................................................................. 10 6. 謝辞.............................................................................................................................................................. 12 7. 参考文献 参考 URL .................................................................................................................................. 13 8. 付録.............................................................................................................................................................. 14 2 1. 序文 「インターネット等の普及に鑑み、選挙運動期間における候補者に関する情報の充実、有権者の政治参加 の促進等を図るため、インターネット等を利用する方法による選挙運動が解禁されます。 」(総務省 インタ ーネット選挙運動の解禁に関する情報) 2013 年 4 月 19 日に公職選挙法の一部が改正されたことによりインターネット選挙運動が解禁され、2013 年 7 月 4 日(木)公示 7 月 21 日(日)投開票の第 23 回参議院議員通常選挙から、ウェブサイト等を利用したホ ームページ、ブログ、SNS、動画共有サービス、動画中継サイト等を通じた選挙運動を行えるようになった。 これまでの公職選挙法では、選挙活動期間中は文書を使った選挙活動に規制が掛けられており、インターネ ット上での活動もそれに含まれていた。 選挙については、パソコンとインターネットが一般家庭にも普及し始めた 1990 年代にも、各政党や候補 者個人がホームページを立ち上げ、選挙活動期間以外において、政治的主張を訴える場とし、メールマガジ ン配布やブログの連載、献金の募集などをホームページ上で展開していき、時代が進むにつれて議員・候補 者にとっては必須のものとなっていった経緯がある(レスリーテック川崎 2006)。スマートフォンの普及 もあり twitter や facebook といった SNS の人気が急速に高まっている現在、政治家が有権者とさらに距離 を縮めるための道具として SNS を利用し、選挙活動期間中においても使用可能となるように国が法整備を 進めたのは自然な流れであろう。 SNS は、ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略で、登録された利用 者同士が交流できる Web サイトの会員制サービスのことです。友人同士や、同じ趣味を持つ人同士が集ま ったり、近隣地域の住民が集まったりと、ある程度閉ざされた世界にすることで、密接な利用者間のコミ ュニケーションを可能にしています。最近では、会社や組織の広報としての利用も増えてきました。 多くの SNS では、自分のホームページを持つことができ、そこに個人のプロフィールや写真を掲載しま す。ホームページには、公開する範囲を制限できる日記機能などが用意されていたり、アプリケーション をインストールすることにより、機能を拡張したりすることもできます。その他、Web メールと同じよう なメッセージ機能やチャット機能、特定の仲間の間だけで情報やファイルなどをやりとりできるグループ 機能など、多くの機能を持っています。さらに、これらの機能はパソコンだけではなく、携帯電話やスマ ートフォンなど、インターネットに接続できるさまざまな機器で、いつでもいろいろな場所で使うことが できます。 (総務省 国民のための情報セキュリティサイトより引用) また、twitter とは SNS の一種で、140 文字以内の短い投稿(ツイート)を入力して共有し、基本的には twitter を利用していない人でもその投稿が閲覧可能になるサービスである(ツイナビより)。 次章以降で使用する言葉を解説する。 「アカウント」とは twitter 上でのユーザー名であり、twitter を利 用している立候補者のアカウントは Twitter Inc.が本人確認を行ったプロフィールページに認証バッジが表 示されている。 「フォロー」とは特定のアカウントのツイートを twitter の初期画面に新しい順に表示させて いく機能で、 「フォロワー」とは自分のアカウントをフォローしている他人のアカウントのことである。 3 2. 研究目的 朝日新聞社と東京大学・谷口将紀研究室の共同調査によると、参議院選挙候補者の 92%が twitter や facebook などの SNS を利用している一方で、インターネットが政治活動に役立つかどうかという「期待感」 については政党間でばらつきが見られた(朝日新聞デジタル)。候補者側にとっては、SNS 上での選挙活動 が有権者へどの程度届き、実際の投票行動に影響を及ぼしているのかどうか予想し辛い中での選挙だったで あろう。そこで、今回の参議院選挙における候補者の SNS の活用度と開票結果を分析し、SNS が有権者の 意思決定に影響を与えているのかどうかを調べ、次回以降の選挙に向けてどのように SNS を活用していく べきか提言をまとめることが本研究の主目的である。 今回の研究では、代表的な SNS である twitter と facebook のうち twitter に着目した。そして今回の選挙 においてそれなりに得票が見込まれ、SNS 利用度が及ぼす影響を観測しやすいであろうと考えた自民党(自 由民主党) 、民主党、維新の会(日本維新の会)に対象を絞って分析を行った。 4 3. 調査手法 調査対象 第 23 回参議院通常選挙に立候補した人のうち、自民党、民主党、維新の会の3党の小選挙区及び比例代表 それぞれの候補者について、選挙活動終了時である 2013 年7月 20 日時点での twitter 利用状況を調べた。 3 党の候補者について、国会議員歴があるかどうか、年齢、ツイート数、フォロー数、フォロワー数、得票 数、当落、得票率についてまとめたものを付録に載せておく。得票率は、選挙区候補の場合は各選挙区にお ける得票率、比例代表候補の場合は自身が所属する政党の中での得票率となっている。 今後 twitter アカウントを所持していない候補者についてツイート数、フォロー数、フォロワー数につい て計算や分析を行う際は、これらの成分を 0 として扱う。また、今回は分析を容易にするため国会議員歴の 欄は現職、元職、衆議院元職の全てを国会議員歴「有」とし新人を国会議員歴「無」とした。 また、各政党の twitter 活用度(候補者のアカウント所持率、平均ツイート数、平均フォロー数、平均フォ ロワー数)を計算したものが表1である。 表1 各政党の twitter 活用度 アカウント所持率 平均ツイート数 平均フォロー数 平均フォロワー数 自民党 51.9% 758.4 373.5 6563.2 民主党 57.9% 457.0 278.4 615.0 維新の会 86.4% 873.7 471.1 1989.0 表1より、3 党の中では維新の会が最もアカウント所持率、平均ツイート数、平均フォロー数が高く、積 極的に twitter を活用していると言える。 「次世代 ICT 社会の実現がもたらす可能性に関する調査」 (総務省 2011)によると、年齢別の SNS 利用 率は 10 代をトップに若年層の方が高くなっている。また、 「無党派層についての分析」 (芝井清久 2010) によると、有権者に占める無党派層の割合は若年層の方が高くなっている。維新の会は、SNS を活用するこ とによって、無党派層の若年層に支持を広めようとしたのではないか。 が、選挙の結果は自民党が最も多くの議席を獲得しており、平均フォロワー数も自民党のほうが高い。維 新の会の SNS 活用の効果が無かったのか、それとも効果はあったが選挙戦の戦況を変えるまでには至らな かったのかどうか、分析してみたい。 研究1 twitter 活用度によって得票率に差が出るかどうかを調べるため、比例代表の候補者のうち同一党内の候補 者を見る。 参議院の比例代表は非拘束名簿方式のため、候補者個人の名前で投票された票と政党名で投票された票の 合計で各政党が議席を奪い合い、その後各政党に割り振られた議席に候補者個人の名前で投票された票が多 い順に座っていく。よって同一党内では所属政党や有権者の数などは同じ条件で比較できる。 年齢、ツイート数、フォロー数、フォロワー数、政党としての得票のうちの個人としての得票率それぞれ 5 について SPSS による2変量の相関分析を行う。年齢とは公示日 7 月 4 日における年齢であり、各政党ホー ムページより参照した。ツイート、フォロー、フォロワーについては序文で述べた通りであり、ツイート数、 フォロー数、フォロワー数につてはそれぞれの 7 月 20 日(選挙活動終了日)までの総数である。これらの 数字は各政党のホームページに貼られているリンクより各立候補者の twitter アカウントページを確認して 調べた。得票率は開票日の 7 月 21 日以降に読売新聞の選挙速報ページより得た。 研究2 3 党全ての候補者を含め、どの要素が得票率に影響しているかを調べるため、回帰分析を行う。選挙区と 比例代表では得票率の算出方法が異なるため選挙区候補と比例代表候補は分けて、選挙区は従属変数を得票 率、比例代表は従属変数を得票数として分析を行う。 説明変数を、①国会議員経験の有無(単純化するため現職、元職、衆議院元職を同等とした)②年齢③性 別④ツイート数⑤民主ダミー⑥維新ダミーとする。研究1の結果、フォロー数とフォロワー数はツイート数 との相関が高かったので、多重共線性の恐れがあるためフォロー数とフォロワー数は説明変数には使用しな い。 議員経験は現職、元職、衆議院元職を 1、新人を 0 としたダミー変数なので、議員経験があることによっ て得票数が増えているかどうかである。性別は男性を 0、女性を 1 としたダミー変数なので、女性であるこ とによって得票数が増えているかどうかである。民主ダミー、維新ダミーはそれぞれ民主党を 1 それ以外を 0、維新の会を 1 それ以外を 0 としたダミー変数なので、民主党もしくは維新の会であることによって得票 数が増えているかどうかである。 各候補者が現職、元職、衆議院元職、新人のいずれであるかと、各候補者の性別は各政党ホームページよ り参照した。得票率、得票数は開票日の 7 月 21 日以降に読売新聞の選挙速報ページより得た。 研究3 ツイートの内容が得票率に影響を及ぼしているかどうかを調べるため、比例代表の候補者のうち twitter アカウントを所持している候補者について回帰分析を行う。 各政党の比例代表各候補者の twitter のツイートのうち選挙活動期間中の 7 月 4 日から 7 月 20 日までの ツイートから 5 ツイートごとに一様間隔でツイートを抽出し「街頭演説や討論会などの予定を告知している もの」 「facebook、youtube、個人ホームページ、写真などのリンクを貼ったもの」 「自身の公約や政策、政治 的信念などを訴えたもの」 「他のアカウントのツイートをリツイートしたり、リプライを付けて他のアカウン トと会話をしたりしているもの」それぞれに該当するツイートがいくつ含まれているかを目視で確認し、以 上の4つを説明変数、得票率を従属変数とする。 比例代表の各候補者のツイートの内容についてまとめたものを付録に載せておく。 6 4. 結果 研究1 各政党の比例代表候補について、年齢、ツイート数、フォロー数、フォロワー数、得票率について 2 変量 相関分析を行った結果が表2~4である。 表2 自民党 比例代表候補者の 2 変量相関分析 変数名 有効ケース数 平均値 年齢 29 58.1 ツイート数 29 821.6 フォロー数 29 806.7 フォロワー数 29 7625.8 得票率 29 3.5 標準偏差 8.645 2074.754 3730.067 22028.534 2.548 相関係数 年齢 ツイート数 フォロー数 フォロワー数 -0.304 -0.170 -0.116 0.100 0.888** 0.802** 0.123 0.734** 0.278 0.156 ** p<0.01 表3 民主党 比例代表候補者の 2 変量相関分析 変数名 有効ケース数 平均値 標準偏差 年齢 20 59.3 11.318 ツイート数 20 270.2 496.354 フォロー数 20 296.8 611.981 フォロワー数 20 348.2 638.587 得票率 20 5.0 3.433 相関係数 年齢 ツイート数 フォロー数 フォロワー数 -0.203 0.009 -0.140 -0.413 0.702** 0.701** -0.391 0.968** -0.483* -0.373 * p<0.05 ** p<0.01 表4 維新の会 比例代表候補者の 2 変量相関分析 相関係数 変数名 有効ケース数 平均値 標準偏差 年齢 ツイート数 フォロー数 フォロワー数 年齢 30 56.8 11.723 ツイート数 30 1063.7 3998.649 -0.293 フォロー数 30 375.1 977.822 -0.467** 0.148 フォロワー数 30 2566.7 9493.792 0.153 0.036 0.035 得票率 30 3.3 6.902 0.385* -0.074 -0.138 0.726** * p<0.05 ** p<0.01 分析の結果、自民党と民主党の比例代表候補については、ツイート数、フォロー数、フォロワー数それぞ れの間に高い正の相関が認められた。また、維新の会の比例代表候補については、年齢とフォロー数の間に 負の相関が、フォロワー数と得票率の間に高い正の相関が認められた。 研究2 3 党全ての選挙区立候補者について、国会議員経験の有無、年齢、性別、ツイート数、民主ダミー、維新ダ ミーを説明変数、得票率を従属変数とし、回帰分析を行った結果が表5である。 7 表5 選挙区候補の回帰分析 議員経験 年齢 性別 ツイート数 民主ダミー 維新ダミー 標準化回帰係数 t -0.062 -0.914 -0.095 -1.402 -0.102 -1.639 0.175 2.869 ** -0.649 -9.775 *** -0.642 -9.960 *** n=102 R2 = 0.660 **p<0.01 ***p<0.001 分析の結果、ツイート数が得票率に正の影響を、民主党の候補者であることと維新の会の候補者であるこ とが得票率に負の影響(裏返せば、自民党の候補者であることが得票率に正の影響を与えていると言える) を与えていることが認められた。 同様に比例代表立候補者について回帰分析を行った結果が表6である。比例代表の得票率は政党として獲 得した票のうち個人が得票した割合なので、同じ得票数でも政党によって得票率は異なる。よって従属変数 は得票数とした。 表6 比例代表候補の回帰分析 議員経験 年齢 性別 ツイート数 民主ダミー 維新ダミー 標準化回帰係数 0.238 0.007 0.141 0.024 -0.191 -0.478 t 2.218 * 0.064 1.401 0.236 -1.72 -4.259 *** n=78 R2 = 0.312 *p<0.05 ***p<0.001 分析の結果、議員経験が得票数に正の影響を、維新の会の候補者であることが得票数に負の影響を与えて いることが認められた。また、民主党の候補者であることについても有意確率 0.09 であり、得票数に負の影 響を与えている可能性が比較的高かった。 研究3 twitter アカウントを所持している比例代表候補者について、街頭演説や討論会などの予定などの「告知」、 facebook、youtube、個人ホームページ、写真などの「リンク」、自身の公約や政策、政治的信念などの「政 策」 、他のアカウントのツイートをリツイートしたりリプライを送るなどの「会話」それぞれの数を説明変数、 得票数を従属変数とし、回帰分析を行った結果が表7である。 8 表7 比例代表候補のツイート内容に関しての回帰分析 告知 リンク 政策 会話 民主ダミー 維新ダミー 標準化回帰係数 -0.552 0.461 0.022 -0.108 -0.190 -0.608 t -1.359 1.076 0.167 -0.758 -1.183 -3.985 *** n=50 R2 = 0.306 ***p<0.001 分析の結果、 「告知」 「リンク」 「政策」 「会話」それぞれの数が得票数に対して影響を与えているとは認め られなかった。 9 5. 考察 研究1 表1の各政党の twitter 活用度から、維新の会は自民党、民主党と比べてアカウント所持率がかなり高く、 党の方針として twitter アカウントの所持を候補者に呼びかけていたのではないかと推測できる。つまり、 それほど twitter を選挙活動に利用することに意欲的でない候補も twitter アカウントを所持しているとい うことである。開設コスト・維持コストが低いので一度アカウントを持った政治家がアカウントを削除する とは考え辛いため、今後 twitter アカウント所持率の政党ごとの差は無くなっていくものと考えられる。 自民党と民主党についてツイート数とフォロー数とフォロワー数の相関が高かったことについては、 twitter を利用した選挙活動に意欲的な候補ほど積極的にツイートを投稿し他のアカウントをフォローする ことで、一般の twitter ユーザーにも積極的な印象が伝わり興味・関心を持たれてフォローされることが多 くなっていると見られる(フォローするということはその twitter アカウントのツイートを自動で自分のホ ーム画面に表示するということであり、興味・関心が無いとフォローをするというアクションは起きない) 。 今回の選挙で直接投票行動に結びつかなかった場合でも、今後も候補者をフォローした有権者はその候補者 や所属政党の情報や思想に触れることとなり、将来的に支持者となっていく可能性は高いのではないか。ま た、維新の会比例代表においてフォロワー数と得票率の間に高い正の相関が認められたことは、高い知名度 を誇るアントニオ猪木候補がフォロワー数 52216 と維新の会比例代表候補の中では次点の岩本壮一郎候補 のフォロワー数 5623 に大差を付けてトップであり、かつ得票率もトップであったことからこの結果が得ら れたのではないかと考えられる。 研究2 選挙区においてはツイート数が得票率に対して正の影響を与えているが、比例代表では明確な結果が出な かった理由について、候補者に対する有権者の数が違うことが考えられる。参議院選挙では、選挙区は 1 都 道府県を単位とし各政党は立候補者をほぼ 1 名(今回は東京都選挙区の自民党のみ 2 名)に絞っているため 各都道府県に住む有権者の選択肢も限定される。一方比例代表は日本全国を一つの選挙区と見立て、今回の 立候補者総勢は 162 人にも上った。つまり、選挙区においては、有権者が自分の住んでいる都道府県にて立 候補している候補者について情報を調べ、それぞれの候補者が所持・運営する SNS をチェックする可能性 も高いということであり、候補者が積極的に SNS を利用すればそれが有権者の目に留まる可能性もおのず と上がるということだと考えられる。反対に比例代表においては有権者も膨大な数の候補者から投票先を選 ぶため、知名度の低い候補は SNS を利用した活動を含めて選挙活動そのものが認知され辛いということが 考えられる。 研究3 ツイート内容に関する分析では、ツイートの内容を分類する基準が非常に難しかった。今回の分析では「告 知」に関しては、挨拶回りや街頭演説後の感謝の言葉は入れず、~時から~で演説、というもののみカウン トした。また、 「政策」に関しても、他政党や他候補の批判やネガティブキャンペーンと言える程のツイート も含めた。さらに、参議院比例代表は衆議院比例代表と違って非拘束名簿式なので、政党名ではなく候補者 個人名で票を集めなければ当選できないため、個人名で投票するよう呼びかけるツイートが比較的多く見ら 10 れたが、 「告知」 「リンク」 「政策」 「会話」いずれにも当てはまらなかったツイートは今回は分析に含めてい ないので結果無視したことになる。これらの判断基準や 5 ツイートごと一様間隔でツイートを抽出した手法 などについてあまり根拠がしっかりしていたとは言えず、分類の精度を高めたり分析に使用するツイートの 数を増やせば違った結果が得られた可能性もある。 結論 参議院選挙において、選挙区の立候補者は、ツイート数が得票率に正の影響を及ぼしており、自民党と民 主党に関してはツイート数とフォロー数とフォロワー数それぞれの相関も高いため、選挙活動に twitter を 積極的に取り入れることが得票率上昇につながると言える。 比例代表の候補者については候補者の数が多く有権者の目に留まる可能性が低いためか、twitter での活動 は得票には結びついていない。 今後の課題 今回は時間の関係上、twitter のみを対象としたが、もう一つの主要な SNS である facebook も多くの候補 者が選挙活動に利用していた。次回以降の選挙でも twitter、facebook ともにさらに選挙活動に活用されて いくとみられるので、分析する必要がある。 11 6. 謝辞 1 年間にわたり研究内容、調査方法、分析手法についてのご指導と助言をくださった石井健一先生に心よ り感謝申し上げます。ありがとうございました。そして貴重な意見や助言をくださり相談にも乗っていただ いた石井健一ゼミ生の皆様および社会経済システム専攻同期の友人諸君、本当にありがとうございました。 12 7. 参考文献 参考 URL https://www.jimin.jp/ 自由民主党 http://www.dpj.or.jp/ 民主党 https://j-ishin.jp/ 日本維新の会 http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/ 参議院選挙(参院選)2013 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) Leslie Minda TKACH-KAWASAKI 「The Reality of Virtual Campaigning in Japan」 (2006) 芝井 清久「無党派層についての分析」(2010) 朝日新聞デジタル「SNS使う候補者92%に(朝日・東大谷口研究室調査) 」(2013) http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/naruhodo/naruhodo10.html 総務省 インターネット選挙運動の解禁に関する情報 http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/service/07.html 総務省 国民のための情報セキュリティサイト SNS の仕組み http://twinavi.jp/ ツイナビ 13 8. 付録 第 23 回参議院通常選挙 自由民主党、民主党、日本維新の会 立候補者一覧 国会議員歴 年齢 候補者名 自由民主党 選挙区 伊達 忠一 有 74 54 無 滝沢 求 46 無 田中 真一 44 愛知 治郎 有 無 34 中泉 松司 無 大沼 瑞穂 34 48 有 森 雅子 上月 良祐 無 50 55 高橋 克法 無 無 55 山本 一太 古川 俊治 無 50 無 55 石井 準一 無 60 豊田 俊郎 丸川 珠代 有 42 61 武見 敬三 有 島村 大 無 52 有 49 塚田 一郎 60 堂故 茂 無 山田 修路 無 59 滝波 宏文 無 41 森屋 宏 無 55 有 64 吉田 博美 大野 泰正 無 54 54 牧野 たかお 有 無 61 酒井 庸行 有 39 吉川 有美 36 二ノ湯 武史 無 西田 昌司 有 54 68 柳本 卓治 有 有 72 鴻池 祥肇 堀井 巌 無 47 世耕 弘成 有 50 舞立 昇治 無 37 島田 三郎 無 57 石井 正弘 無 67 溝手 顕正 有 70 林 芳正 有 52 三木 亨 無 46 三宅 伸吾 無 51 井原 巧 無 49 無 38 高野 光二郎 松山 政司 有 54 無 33 山下 雄平 古賀 友一郎 無 45 馬場 成志 無 48 性別 ツイート数 フォロー数 フォロワー数 得票数 当落 得票率 男 男 男 男 男 女 女 男 男 男 男 男 男 女 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 43 28 126 2588 318 5291 9 292 18 567 26 899 202 134 91 1138 400 24481 11485 388 140104 69 122 165 24 0 4 53 1 311 2135 816 264 132 97 254 122 562 847 30 136 130 6278 3 26 9 2 13 12 33 218 4 1660 131 258 346 411 236 21525 450 1462 198 80786 48 301 58 26 254 3675 700 1266 1920 2007 71 1468 14 903693 261575 161499 421634 260846 272779 484089 560642 376553 580144 1000725 680706 418806 1064660 612388 1130652 456542 328638 321286 237732 142529 365115 500580 634789 1056145 373035 305872 390577 817943 868069 354658 337477 160783 202181 490727 521794 455546 179127 233270 373047 159709 958042 223810 359805 450617 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 37.7 51.3 26.4 44.7 52.3 48.2 56.6 48.4 48.1 71.9 34.1 28.5 17.5 18.9 10.9 28.8 43 77.1 64.8 70.6 37.3 37.2 58.8 41.5 35.4 44.2 53.4 37 22.3 37.8 58.6 77.3 58.2 57.8 65.5 46.3 79.4 57.5 56 66.6 52.9 49.2 64.6 59.2 60.6 国会議員歴 年齢 候補者名 有 55 磯崎 陽輔 43 長峰 誠 無 有 72 尾辻 秀久 45 無 安里 政晃 自由民主党 比例代表 有 51 赤池 誠章 無 55 畦元 将吾 42 有村 治子 有 有 64 石井 みどり 46 石田 昌宏 無 49 伊藤 洋介 無 衛藤 晟一 有 65 59 有 大江 康弘 太田 房江 無 62 69 金子 善次郎 有 無 58 北村 経夫 65 有 木村 義雄 55 無 木村 隆次 71 佐々木 洋平 無 無 47 佐竹 雅昭 有 65 佐藤 信秋 有 52 佐藤 正久 有 71 山東 昭子 56 園田 修光 有 無 65 塚原 光男 無 67 柘植 芳文 48 橋本 聖子 有 65 羽生田 俊 無 丸山 和也 有 67 宮本 周司 無 42 山田 俊男 有 66 54 米坂 知昭 無 若狭 勝 無 56 53 渡辺 美樹 無 民主党 選挙区 50 小川 勝也 有 工藤 信 無 59 無 41 吉田 晴美 有 69 岡崎 トミ子 43 松浦 大悟 有 48 金子 恵美 有 藤田 幸久 有 63 谷 博之 有 70 加賀谷 富士子 無 35 65 山根 隆治 有 長浜 博行 有 54 牧山 ひろえ 有 48 坂口 岳洋 無 42 鈴木 寛 有 49 46 風間 直樹 有 一川 保夫 有 71 性別 ツイート数 フォロー数 フォロワー数 7582 3424 81 男 男 男 男 男 男 女 女 男 男 男 男 女 男 男 男 男 男 男 男 男 女 男 男 男 女 男 男 男 男 男 男 男 男 男 女 女 男 女 男 男 女 男 男 女 男 男 男 男 109 1357 2871 48 8 331 1000 12 248 1071 2081 344 30 8 9070 133 20 158 4500 1536 5805 9986 20123 91723 134 63 8 2 151 136 63 1557 88 0 162 111 273 35287 337 142 2746 15 58 347 74117 74 13 279 1438 1044 660 12035 49 372 453 465 82 4 500 4742 2 17 416 871 286 5 1248 7285 126 788 355 554 270 249 2670 1463 587 9926 115 25 15 135 得票数 当落 得票率 50 250915 ○ 314599 ○ 69.3 59 403450 ○ 261392 45.4 208319 28519 191343 294148 201109 37423 204404 59376 77173 34866 142613 98979 47627 56082 27582 215506 326541 205779 65840 28902 429002 279952 249818 153303 178480 338485 18078 76829 104176 ○ 583995 53062 62047 215105 194497 240842 204021 158577 123725 389625 388529 461006 75686 552714 204834 113817 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 4.76 0.65 4.37 6.72 4.59 0.85 4.67 1.36 1.76 0.8 3.26 2.26 1.09 1.28 0.63 4.92 7.45 4.7 1.5 0.66 9.79 6.39 5.7 3.5 4.07 7.73 0.41 1.75 2.38 24.4 10.4 10.1 22.8 39 28.2 17.6 20.3 15.3 13.3 16.3 11.7 19.8 9.8 19.3 23 候補者名 国会議員歴 年齢 藤野 利和 無 61 羽田 雄一郎 有 45 吉田 里江 無 47 榛葉 賀津也 有 46 大塚 耕平 有 53 高橋 千秋 有 56 徳永 久志 有 50 北神 圭朗 無 46 梅村 聡 有 38 辻 泰弘 有 57 大西 孝典 無 57 川上 義博 有 62 高井 崇志 無 43 森本 真治 無 40 中谷 智司 有 44 武内 則男 有 54 野田 国義 無 55 青木 一功 無 37 大久保 潔重 有 47 松野 信夫 有 62 道休 誠一郎 無 60 皆吉 稲生 無 63 民主党 比例代表 相原 久美子 有 66 五十嵐 文彦 無 64 石井 一 有 78 石上 俊雄 無 51 礒﨑 哲史 無 44 大島 九州男 有 52 奥村 展三 有 68 鹿野 道彦 無 71 神本 美恵子 有 65 川合 孝典 有 49 佐々木 隆博 無 64 定光 克之 無 53 樽井 良和 有 45 ツルネンマルテイ 有 73 轟木 利治 有 53 浜野 喜史 無 52 円 より子 有 66 簗瀬 進 有 63 吉川 沙織 有 36 吉田 公一 無 72 日本維新の会 選挙区 水戸 将史 有 50 米山 隆一 無 45 石井 章 有 56 花崎 広毅 無 36 小倉 淳 無 55 望月 飛竜 無 43 近藤 浩 有 52 性別 ツイート数 フォロー数 フォロワー数 男 男 女 男 216 71 395 男 144 9 482 男 男 男 322 6 333 男 792 12 1367 男 男 184 12 128 男 823 346 557 男 男 185 43 172 男 男 男 289 7 578 男 506 189 205 男 297 180 367 男 男 男 294 79 825 女 男 男 男 男 男 男 男 女 男 男 男 男 男 男 男 女 男 女 男 男 男 男 男 男 男 男 得票数 当落 得票率 56409 16.8 294588 ○ 30 218074 25.6 458095 ○ 30 741598 ○ 24.9 317261 37.6 167399 29.2 201297 19 337378 9.2 343551 15 139680 23.1 82717 30 180864 24.1 194358 ○ 17.2 90498 29.1 65236 21.6 348250 ○ 17.9 83447 24.1 186402 30.7 221553 29.8 84443 18.6 120803 17.7 70 555 163 177 124 28 44 0 312 302 302 150 161 7 196 712 432 176 2156 449 1828 150 1974 405 411 458 2095 902 2309 589 91 325 248 235636 29077 123355 152121 271553 191167 27326 82404 176248 138830 24329 120782 13178 82858 103996 235917 49008 53940 167437 27890 1014 466 99 155 822 369 221 1840 486 126 0 1201 726 320 1647 454 161 395 1175 338 360 242462 107591 127823 186259 413637 119109 263918 16 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 10.2 1.3 5.3 6.6 11.8 8.3 1.2 3.6 7.6 6 1.1 5.2 0.6 3.6 4.5 10.2 2.1 2.3 7.3 1.2 6.2 10.1 11 7.8 7.3 7.8 8.8 候補者名 国会議員歴 年齢 深尾 浩紹 無 50 山内 成介 無 47 東徹 無 46 清水 貴之 無 39 灰岡 香奈 無 30 吉田 俊之 無 57 岩重 仁子 無 39 日本維新の会 比例代表 中山 恭子 有 73 室井 邦彦 有 66 浅田 真澄美 無 46 アントニオ 猪木 有 70 伊賀 保夫 無 36 石井 義哲 無 56 石川 輝久 無 63 石原 結實 無 64 岩本 壮一郎 無 32 上野 公成 有 73 遠藤 宣彦 有 50 奥村 慎太郎 無 58 片岡 伸子 無 43 川口 浩 無 58 儀間 光男 無 69 栗原 博久 有 66 桜井 よう子 無 71 瀬戸 健一郎 無 51 高田 貴代子 無 75 竹内 栄一 無 59 土田 博和 有 63 富山 泰庸 無 42 中野 正志 有 65 二瓶 文隆 無 54 藤巻 健史 無 63 松村 譲裕 無 46 松本 孝一 無 53 宮崎 健治 無 46 矢口 健一 無 41 山崎 泰 無 51 性別 ツイート数 フォロー数 フォロワー数 男 1025 1959 740 男 12 22 285 男 795 139 1926 男 308 1081 1003 女 1006 1355 1577 男 2 0 53 女 238 221 401 女 男 女 男 男 男 男 男 男 男 男 男 女 男 男 男 女 男 女 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 男 44 970 475 201 389 11 8 0 192 16 124 221 52216 516 3414 240 950 436 5151 462 5623 11 81 236 21 26 41 67 127 409 215 62 5 836 12 68 285 35 25 466 7 89 145 133 108 658 11 133 21992 235 953 205 319 109 3113 190 896 92 1878 359 193 286 464 275 3773 956 1533 4671 146 210 959 386 17 得票数 当落 得票率 70779 8.4 164825 15.6 1056815 ○ 28.8 598630 ○ 26.1 173266 15.4 222180 17.9 99355 14.5 306341 32107 22406 356605 9269 25986 10147 19097 7167 21457 7061 27954 16329 16079 40484 14274 27757 12768 2921 4991 28616 10186 32926 7637 33237 18888 6122 15464 11327 18130 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 26.3 2.8 1.9 30.6 0.8 2.2 0.9 1.6 0.6 1.8 0.6 2.4 1.4 1.4 3.5 1.2 2.4 1.1 0.3 0.4 2.5 0.9 2.8 0.7 2.9 1.6 0.5 1.3 1 1.6 Twitter アカウントを所持している比例代表候補のツイート内容 自民党 国会議員歴 年齢 性別 ツイート数 フォロー数 フォロワー数 当落 得票率 告知 リンク 政策 会話 有 石井 みどり 64 女 8 248 ○ 6.72 3 4 0 0 109 1357 331 石田 昌宏 無 46 男 1071 ○ 4.59 7 12 41 2 伊藤 洋介 無 49 男 2871 1000 2081 0.85 8 15 6 56 衛藤 晟一 有 65 男 48 12 344 ○ 4.67 2 7 0 0 金子 善次郎 有 69 男 30 8 9070 0.8 0 3 0 0 木村 義雄 有 65 男 133 20 158 ○ 2.26 4 5 0 3 佐竹 雅昭 無 47 男 4500 1536 5805 0.63 33 39 0 0 佐藤 正久 有 52 男 9986 20123 91723 ○ 7.45 9 50 1 21 園田 修光 有 56 男 134 8 151 1.5 3 16 0 0 塚原 光男 無 65 男 63 2 136 0.66 1 1 0 0 羽生田 俊 無 65 男 63 0 273 ○ 5.7 2 2 1 0 丸山 和也 有 67 男 1557 162 35287 ○ 3.5 0 3 0 8 宮本 周司 無 42 男 88 111 337 ○ 4.07 5 0 1 1 若狭 勝 無 56 男 142 15 347 1.75 4 17 1 0 渡辺 美樹 無 53 男 2746 58 74117 ○ 2.38 2 28 0 1 国会議員歴 年齢 性別 ツイート数 フォロー数 フォロワー数 当落 得票率 告知 リンク 政策 会話 民主党 石井 一 有 78 男 70 124 312 5.3 4 3 0 0 石上 俊雄 無 51 男 555 28 302 ○ 6.6 0 17 1 0 礒﨑 哲史 無 44 男 44 302 ○ 11.8 1 0 163 1 1 大島 九州男 有 52 男 177 0 10 1 0 150 ○ 8.3 0 65 女 161 7 196 神本 美恵子 有 ○ 7.6 0 18 4 0 432 佐々木 隆博 無 64 男 712 176 1.1 12 59 15 2 樽井 良和 有 45 男 2156 1828 1974 0.6 87 274 9 11 ツルネンマルテイ 有 73 男 449 150 405 3.6 8 49 7 18 円 より子 2309 2.1 4 4 0 0 有 66 女 411 2095 1 簗瀬 進 有 63 男 458 902 589 2.3 2 9 7 吉田 公一 無 72 男 91 0 4 325 248 1.2 0 1 維新の会 国会議員歴 年齢 性別 ツイート数 フォロー数 フォロワー数 当落 得票率 告知 リンク 政策 会話 室井 邦彦 有 66 男 44 11 ○ 2.8 1 2 0 0 124 浅田 真澄美 無 46 女 970 8 221 1.9 22 91 17 23 アントニオ 猪木 有 70 男 475 0 52216 ○ 30.6 13 44 1 2 伊賀 保夫 無 36 男 201 192 516 0.8 6 7 2 0 石井 義哲 無 56 男 389 16 3414 2.2 0 3 5 4 石原 結實 無 64 男 240 436 462 1.6 2 3 0 1 岩本 壮一郎 無 32 男 950 5151 5623 0.6 0 7 4 15 遠藤 宣彦 有 50 男 11 21 67 0.6 0 0 0 0 奥村 慎太郎 無 58 男 81 26 127 2.4 1 11 0 0 片岡 伸子 無 43 女 236 41 409 1.4 1 16 0 1 儀間 光男 無 69 男 215 285 145 ○ 3.5 4 16 0 15 栗原 博久 有 66 男 62 35 133 1.2 0 2 0 0 桜井 よう子 無 71 女 5 25 108 2.4 0 1 0 0 瀬戸 健一郎 無 51 男 836 466 658 1.1 0 10 0 0 高田 貴代子 無 75 女 12 7 11 0.3 2 1 0 0 無 59 男 竹内 栄一 68 89 133 0.4 0 3 3 0 富山 泰庸 無 42 男 21992 896 3773 0.9 16 79 5 90 中野 正志 有 65 男 235 92 956 ○ 2.8 0 8 0 7 二瓶 文隆 無 54 男 953 1878 1533 0.7 6 7 0 4 藤巻 健史 無 63 男 205 359 4671 ○ 2.9 0 1 6 7 46 男 319 193 146 松村 譲裕 無 1.6 7 38 6 17 松本 孝一 無 53 男 109 286 210 0.5 5 15 0 0 宮崎 健治 無 46 男 3113 464 959 1.3 4 1 3 18 矢口 健一 無 41 男 190 275 386 1 2 7 0 5 18
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