タイトル: カンボジア・シェムリアップ市アンコール遺跡地域、モンゴル・ウランバートル市を中 心とした主要電力系統における JCM 大規模 FS の紹介 日時:2014 年 12 月 3 日(水)15:00-16:30 主催者・共催者名: 一般社団法人 海外環境協力センター(OECC) 目的・概要 カンボジア環境省及びモンゴル環境省をスピーカーにお招きし、シェムリアップ市及びウランバートル 市で実施中の JCM 大規模案件形成可能性調査事業「アンコール遺跡地域における JCM を活用した環境 文化都市形成支援調査」及び「ウランバートル市の発電送配電における案件組成及び他都市発電系統に 対する水平展開可能性調査」を紹介した。 アジェンダ(講演者名を含む。敬称略) 環境省地球環境局 国際連携課 国際協力室長 木野修宏 アジア開発銀行 Lu Xuedu 海外環境協力センター(OECC)主席研究員 加藤真 カンボジア環境省 気候変動局局長 Sum Thy モンゴル気候変動特使 Damdin Dagvadorj 発表・議事の概要 ルー氏は ADB の気候変動プログラムの紹介と財政、知識及びパートナーシップの側面から、5 つの 戦略的優先事項について発表を行った。ADB の緩和政策を説明するにあたり、ルー氏はクリーンエ ネルギーへの投資額を提示し、本政策がいかに重要な政策であるかを示した上で、現在増加しつつ ある温室効果ガス削減のための先進的な低炭素技術の費用を支援する、日本拠出による JCM 基金 (JFJCM)の紹介を行った。JFJCM を活用するには、国への補助金の条件、国以外への補助金の 条件を満たす必要があるが、技術支援も用意されている。最後に事業の適格性要件、対象になりう る技術、申請手順の説明と事例の提示で締めくくられた。 木野氏の発表では、JCM 概念の概要および署名国について、さらに JCM を通じて調達可能な資金 が紹介された。資金には JCM 大規模案件形成可能性調査、JCM 実現可能性調査、JCM 設備補助事 業、JICA による協力基金、ADB 信託基金が含まれる。JICA および ADB による資金提供は「一足 飛び型発展」(リープフロッグ(革新的) )開発を可能にするものである。 加藤氏からは低炭素技術の移転促進への取り組みに関する紹介がなされた。OECC の取り組みとし て、開発途上国における低炭素技術の適用に向けた研究調査、低炭素技術専門家による NAMAs 実 施に向けた診断、民間企業同士のマッチングとワークショップ、そして緩和及び適応技術の移転に 1 向けた地域との対話についての説明が行われた。その後、日本環境省による開発途上国における低 炭素技術革新のための助成プログラムのひとつとして、JCM 大規模案件形成可能性調査が紹介され た。 サイドイベントの最後には二か国の事例に関する発表がなされた。モンゴルの事例では、Dagvadorj 氏が国家レベルでの適用事例として、 「リープフロッグ(革新的な)」開発を可能にする ADB の新支 援プログラムを通じたウランバートル市における発電、送電、配電システムの改善について紹介し た。 カンボジアの事例では、Thy 氏が JCM 事業を通じて現在展開中の環境的、文化的に持続可能な都市 の研究に関する概要を発表した。 イベント風景 (報告者: OECC 小河原) COP20/CMP10 日本パビリオンにおけるイベント開催報告・発表資料については以下をご覧ください。 日本語:http://www.mmechanisms.org/cop20_japanpavilion/ 英 語:http://www.mmechanisms.org/e/cop20_japanpavilion/ 2
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