磯辺小学校 1 1 6年 理科 「月と太陽」 ねらいと方法 (1) 実践のねらい 理科において「実験」や「観察」は、重要視されることであろう。実際に目で見て、触れて学習する ことで初めて児童にとって意味のある学習になると考えられる。しかし、全ての実験が成功するわけで はなく、毎回教科書に出ているような観察が行えるとも限らない。今回扱った「月と太陽」の単元にお いても、継続的に月の動きや形を観察するのは難しいと考えられる。その半面、月の動きは児童にとっ てイメージしにくいものであり、ただ言葉だけで教えただけでは、太陽と月と地球(自分)の位置関係 を把握するのは困難である。そこで今回は、デジタル教科書とインターネットの「NHK for school」を 活用し、観察できない部分を補うことを考えた。実際に目で見て観察するような視覚的なイメージを持 つことで、学習内容が確実に身につくと考えた。 資料 1 (2) 実践の方法 校務用のパソコンを大型テレビに接続し、デジタル教 科書を使って授業を進めた。デジタル教科書の資料ペー ジ内(資料 1)動画を使い月の動きを一つ一つ確認して いった。動きを一通り確認したら、 「NHK for school」 の映像を見せ知識の定着を図った。 (資料 2) 2 実践 以前にもデジタル教科書を使用したことがあったが、 いつもの授業とは少し違う雰囲気に児童の意欲も高ま っていた。 何度か資料 1 のアニメーションを見せると、勘のいい 資料 2 児童は次に月がどう動くのか予想できていた。普段意欲 の低い児童も、アニメーションがどのように動くのか気 になり食い入るようにテレビ画面を見ていた。 その後、 「NHK for school」の動画を視聴させた。こ れも何度か見せたことがあったので児童は楽しそうに見 ていた。結局、内容的には同じような事柄であったが、 二度同じことを学習したことで多くの児童に学習内容が 身についたと考えられる。 3 成果と今後の課題 今回この実践を行ってみて、デジタル教科書やインターネットの動画教材を使用すると児童の意欲が 高まると改めて確認することができた。普段の紙の教科書ではなく、デジタルで児童にとってイメージ しやすい形で学習内容を提示してやることで、児童の理解も促進されると感じた。 今後は、児童が直接操作したり、触ったりできる教材を取り入れていきたい。今回の実践も一人一人 がデジタル教科書を操作して学習することの方が、もしかしたら有効だったかもしれない。扱う教材と 相談しながら、児童にとって一番良い教授の方法をこれからも模索していきたい。 - 45 -
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