新規試用医薬品(平成27年3月薬事検討委員会) ウリアデック錠40mg サムスカ錠30mg タケキャブ錠20mg ボシュリフ錠100mg 薬品名 処 ○ ビーフリード輸液500mL フィニバックス点滴静注用0.5g マブキャンパス点滴静注30mg ロミプレート皮下注250μg ウリアデック錠40mg uriadec メーカー 三和化学 申請科 内 科 40mg/錠 一般名 トピロキソスタット 規格 効能・効果 痛風、高尿酸血症 用法・用量 通常、成人にはトピロキソスタットとして1回20mgより開始し、1日2回朝夕に経口投与する。その後は血 中尿酸値を確認しながら必要に応じて徐々に増量する。維持量は通常1回60mgを1日2回とし、患者 の状態に応じて適宜増減するが、最大投与量は1回80mgを1日2回とする。 使用目的 及び理由 軽度から中等度までの腎機能障害であれば、用量の調節の必要がなく、腎機能に応じて厳格な用 量調節を要するアロプリノールに比して使用しやすい。また、尿酸値の治療目標達成率も 90%と高 い。また、慢性腎臓病患者において尿蛋白減少作用が前向きランダム化試験で証明された唯一の高 尿酸血症治療薬であり、腎保護作用も期待される。 その他 院外処方限定での使用 薬品名 劇○ 処 ○ サムスカ錠30mg samsca 30mg/錠 規格 メーカー 大塚製薬 申請科 内 科 一般名 トルバプタン 効能・効果 (サムスカ錠30mg)腎容積が既に増大しており、かつ、腎容積の増大速度が速い常染色体優性多発 性のう胞腎の進行抑制 用法・用量 (サムスカ錠30mg)常染色体優性多発性のう胞腎の進行抑制の場合 通常、成人にはトルバプタンとして1 日60mgを2 回(朝45mg、夕方15mg)に分けて経口投与を開始 する。1 日60mgの用量で1 週間以上投与し、忍容性がある場合には、1 日90mg(朝60mg、夕方 30mg)、1 日120mg(朝90mg、夕方30mg)と1 週間以上の間隔を空けて段階的に増量する。なお、忍 容性に応じて適宜増減するが、最高用量は1 日120mgまでとする。 使用目的 及び理由 常染色体優勢多発性嚢胞腎(ADPKD)患者に対する本剤の治療が承認され、また、難病指定により医 療費助成制度が適用されたため、本治療を受ける患者様の増加が予想される。本疾患に対するサム スカ錠の投与量は最大 120mg と多い。院内採用 7.5mg、院外採用 15mg であり、アドヒアランスの面か らも 30mg 錠の使用が望まれる。 その他 薬品名 規格 効能・効果 用法・用量 院外処方限定での使用 処 ○ タケキャブ錠20mg takecab 20mg/錠 メーカー 武田薬品 申請科 内 科 一般名 ボノプラザンフマル酸塩 ○胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸 潰瘍の再発抑制、非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制 ○下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃 MALT リンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、 早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎 ○胃潰瘍、十二指腸潰瘍の場合 通常、成人にはボノプラザンとして1回20mgを1日1回経口投与する。なお、通常、胃潰瘍では8週 間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの投与とする。 ○逆流性食道炎の場合 通常、成人にはボノプラザンとして1回20mgを1日1回経口投与する。なお、通常4週間までの投与 とし、効果不十分の場合は8週間まで投与することができる。 さらに、再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1回10mgを1日1回経口投与 するが、効果不十分の場合は、1回20mgを1日1回経口投与することができる。 - 1 - 用法・用量 ○低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の場合 通常、成人にはボノプラザンとして1回10mgを1日1回経口投与する。 ○非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の場合 通常、成人にはボノプラザンとして1回10mgを1日1回経口投与する。 ○ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助の場合 通常、成人にはボノプラザンとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラ リスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロ マイシンは1回400mg(力価)1日2回を上限とする。 使用目的 及び理由 ヘリコバクターピロリ除菌・逆流性食道炎・消化性潰瘍に使用する。既存薬剤と比べて作用機序が異 なり、有意に酸分泌抑制の効果が高く、早期に安定した治療効果を発揮することが可能である。ま た、潰瘍治療においてもESD施行後の潰瘍治療にはより早期に強い酸分泌抑制効果を発揮する薬 剤が望ましいため、本剤を使用する。 その他 10mg は試用中止 薬品名 劇○ 処 ○ ボシュリフ錠100mg bosulif メーカー ファイザー 申請科 内 科 規格 100mg/錠 一般名 ボスチニブ水和物 効能・効果 前治療薬に抵抗性又は不耐容の慢性骨髄性白血病 用法・用量 通常、成人にはボスチニブとして1日1回500mgを食後経口投与する。なお、患者の状態により適宜増 減するが、1日1回600mgまで増量できる。 使用目的 及び理由 慢性骨髄性白血病(CML)に対する経口 SRC/ABL チロシンキナーゼ阻害剤である。海外および国内 の臨床試験においてイマチニブ抵抗性または不耐容(2 次治療)の CML 患者に対して、また、イマチ ニブ治療後のダサチニブまたはニロチニブ抵抗性または不耐容(3 次治療以降)の CML 患者に対し て有効性が認められ、忍容性も良好であった。 その他 用時購入 薬品名 処 ○ ビーフリード輸液500mL bfluid 500mL/袋 規格 メーカー 大塚製薬工場 申請科 外 科 一般名 ビタミンB1・糖・電解質・アミノ酸液 効能・効果 下記状態時のアミノ酸、電解質、ビタミン B1 及び水分の補給 ・経口摂取不十分で、軽度の低蛋白血症又は軽度の低栄養状態にある場合 ・手術前後 用法・用量 用時に隔壁を開通して上室液と下室液をよく混合する。通常、成人には1回500mLを末梢静脈内に 点滴静注する。投与速度は、通常、成人500mLあたり120分を基準とし、高齢者、重篤な患者には更 に緩徐に注入する。 なお、年齢、症状、体重により適宜増減するが、最大投与量は1日2500mLまでとする。 使用目的 及び理由 術後短期間の絶食状態でもタンパク喪失は起こっており、ブドウ糖のみの輸液製剤ではタンパク喪失 を抑制できない。また、術後早期には糖代謝が亢進しているため、末梢静脈栄養でもビタミンB1が欠 乏するリスクがある。本剤は、糖質・電解質・アミノ酸に加えてビタミンB 1が配合されており、B1欠乏に よるアシドーシス発症リスクを回避できるだけでなく、混注業務による感染リスク、作業時間、薬剤コス トが軽減できる。 その他 薬品名 規格 効能・効果 処 ○ フィニバックス点滴静注用0.5g finibax 0.5g/瓶 メーカー 塩野義 申請科 内 科 ドリペネム水和物 一般名 <適応菌種>ドリペネムに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属(エンテロコッカ ス・フェシウムを除く)、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、 エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエ ンザ菌、緑膿菌、アシネトバクター属、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属、プレボテラ属 - 2 - 効能・効果 <適応症> ○ 敗血症,感染性心内膜炎 ○ 深在性皮膚感染症,リンパ管・リンパ節炎 ○ 外傷・熱傷及び手術創等の二次感染 ○ 骨髄炎,関節炎 ○ 腹膜炎,腹腔内膿瘍 ○ 胆嚢炎,胆管炎,肝膿瘍 ○ 子宮内感染,子宮付属器炎,子宮旁結合織炎○ 顎骨周辺の蜂巣炎,顎炎 ○ 咽頭・喉頭炎,扁桃炎(扁桃周囲炎,扁桃周囲膿瘍を含む) ○ 肺炎,肺膿瘍,膿胸,慢性呼吸器病変の二次感染 ○ 複雑性膀胱炎,腎盂腎炎,前立腺炎(急性症,慢性症),精巣上体炎(副睾丸炎) ○ 眼窩感染,角膜炎(角膜潰瘍を含む),眼内炎(全眼球炎を含む) 用法・用量 通常,成人にはドリペネムとして1回0.25g(力価)を1日2回又は3回、30分以上かけて点滴静注する。な お、年齢・症状に応じて適宜増減するが、重症・難治性感染症には、1回0.5g(力価)を1日3回投与し、 増量が必要と判断される場合に限り1回量として1.0g(力価)、1日量として3.0g(力価)まで投与できる。 通常、小児にはドリペネムとして1回20mg(力価)/kg を1日3回、30分以上かけて点滴静注する。なお、 年齢・症状に応じて適宜増減するが、重症・難治性感染症には、1回40mg(力価)/kg まで増量するこ とができる。ただし、投与量の上限は1回1.0g(力価)までとする。 使用目的 及び理由 重症感染症等で増量が必要と判断される場合、1回1.0g、1日量として3.0gまで投与できるため、0.5g/ 瓶の採用に切り替えたい。0.25g/瓶は小児科からの申請で採用となっていたが、小児科の先生には 切り替えについて了解を得ている。 その他 薬品名 処 ○ マブキャンパス点滴静注30mg mabcampath 30mg/瓶 規格 メーカー サノフィ 申請科 内 科 一般名 アレムツズマブ(遺伝子組換え) 効能・効果 再発又は難治性の慢性リンパ性白血病 用法・用量 通常、成人にはアレムツズマブ(遺伝子組換え)として1日1回3mgの連日点滴静注から開始し、1日1 回10mgを連日点滴静注した後、1日1回30mgを週3回隔日に点滴静注する。ただし、投与開始から 12週間までの投与とする。なお、患者の状態により適宜減量する。 使用目的 及び理由 CD52 抗原に結合するヒト化モノクローナル抗体である。再発または難治性の慢性リンパ性白血病患 者を対象とした国内第1相試験や、フルダラビンに抵抗性でアルキル化薬治療歴がある、もしくはプリ ンアナログでの治療歴がある CLL 患者を対象とした海外第 2 相試験において単剤での有効性と安全 性が認められている。 その他 用時購入 薬品名 処 ○ ロミプレート皮下注250μg調製用 romiplate 250μg/瓶 規格 メーカー 協和発酵キリン 申請科 内 科 一般名 ロミプロスチム(遺伝子組換え) 効能・効果 慢性特発性血小板減少性紫斑病 用法・用量 通常、成人には、ロミプロスチム(遺伝子組換え)として初回投与量1μg/kgを皮下投与する。投与開 始後は血小板数、症状に応じて投与量を適宜増減し、週1回皮下投与する。 また、最高投与量は週1回10μg/kgとする。 使用目的 及び理由 内因性トロンボポエチン(TPO)と競合せず、TPO受容体膜貫通領域と選択的に相互作用することによ り、TPOとの共通のシグナル伝達経路を活性化させて、巨核球の分化・増殖を促進させる。その結 果、血小板産生が増加する。ITP治療の参照ガイドでは、3rdline治療となっている。同様の薬剤である レボレート錠不応性の患者でも効果が期待できる場合がある。 その他 用時購入 規制区分:○ 毒 :毒薬、 ○ 劇 :劇薬、 ○ 麻 :麻薬、 ○ 向 :向精神薬、 ○ 処 :処方せん医薬品 規制区分:○ 習 :習慣性医薬品、○ 生 :生物由来製品、○ 特 :特定生物由来製品、○ 放 :放射性医薬品 - 3 -
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