2.2.3 マルチエージェントによる医療情報の知的利活用支援技術の開発

2.2.3 マルチエージェントによる医療情報の知的利活用支援技術の開発 木下哲男、高橋秀幸、菅沼拓夫、白鳥則郎
東北大学・電気通信研究所
Development of a Supporting Technology for Utilization of Healthcare Information based on Multi-agent
Tetsuo Kinoshita, Hideyuki Takahashi, Takuo Suganuma, and Norio Shiratori
Research Institute of Electrical Communication, Tohoku University
Abstract: This paper describes a research and development of a supporting technology of
medical/healthcare information based on multi-agent for wellness service in ubiquitous information
environment. Although much work has been done on healthcare support system, these existing systems are
designed by using electronic devices and some specific vital sensors. Due to their predefined and inflexible
functionalities, there are limitations in their ability for efficient use in wellness service. In this research, our
aim is to provide wellness advice and information regarding health condition effectively and in
user-oriented manner. Our multi-agent system utilizes knowledge about healthcare and various information
including vital sign, physical location, and video data of a user who is under observation in real space as a
means to provide advanced healthcare support services. In this paper, we describe the design of multi-agent
framework for ubiquitous information environment. The framework is infrastructure of application system
and operation. We also present the prototype implementation with our multi-agent framework.
目 的 近年、肥満や高血圧、糖尿病、高脂血症のような生活習慣病に関わる患者の増大に伴い、事前
に生活習慣病を予防するための健康維持・管理対策は大きな社会的関心事となっている。携帯端
末やウェアラブルな生体情報センシング技術、ワイヤレスネットワーク技術などから構成される
ユビキタス情報環境を背景として、一般市民や医療関係者の様々な要求や利用環境に応じて、い
つでもどこでも自由に安心して使えるウェルネス・サービスを提供する利用者向きの知的情報システ
ムの実現が期待されている。本研究では、種々の知識を利用して自律的に動作する処理体(エー
ジェント)を組み合わせたマルチエージェントシステムとして高度なウェルネス・サービスを提
供するため、医療や健康情報などをはじめとする様々な情報を効果的に利活用するための支援技
術の研究開発を推進している。具体的には、マルチエージェントシステムとして利用者指向ウェルネス・
サービスを構成するためのシステム構築技術、及び、医療や健康情報を活用した健康情報応用システム
を構成する各機能の設計と試作を行っている。本研究の目的は、医療情報の知的利活用支援システム
の構築基盤となるユビキタス情報環境向きマルチエージェントフレームワーク(マルチエージェ
ント応用システム構築・運用機構)の確立である。
本報告では、エージェントの自律性、協調性、適応性などの特徴を活かした医療情報・健康情
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報の知的な集積・管理・利用を支援するマルチエージェントシステム開発・運用基盤とマルチエ
ージェント型健康情報応用システムを構成する各種機能モジュールの概要と試作について述べる。
方 法
ユビキタス情報環境における健康情報応用システムに関して、技術的観点から解決に向けた
様々な取り組みがある。例えば、健康に関する様々な情報やデータを Web 上に公開し、健康管理
の重要性を啓蒙する取り組みや、企業をはじめとする高精度・高機能な医療機器の開発、及び、
開発した機器と Web の連携によって健康支援サービスを提供する試みが活発である。また、ユビ
キタス情報環境上で小型のセンサや携帯端末、無線ネットワークによって健康支援対象者の生体
情報をモニタリングし、各個人の健康状態を推定し、健康支援を行う試みがある。さらに、健康
支援対象者が身に付けるウェアラブルセンサの生体情報や位置情報から対象者の状況を推定する
試みがある。しかし、利用者の周辺の環境まで含めた実環境情報の統合的かつ効果的な情報獲得
と利用に関する支援が不十分であるため、システムが提供する支援内容には限りがある。また、
技術の発展に伴う新たなセンサや機器の追加等に柔軟に対処出来ないといった問題がある。
そこで、今回開発するエージェント、及び、マルチエージェント応用システムでは、各種シス
テムコンポーネントのラッピング(エージェント化) を行い、知識を付加したエージェント群の組
織的動作によって所望の処理を実行する。これにより、エージェントに内蔵された知識(領域知
識)の拡張・変更や他領域への転用などが容易に行えるため、これまでにない高度な健康情報応
用システムの実現が期待される。すなわち、実環境情報の統合的かつ効果的な情報獲得と情報の
利用が可能となるユビキタス情報環境向きマルチエージェントフレームワークを開発する。更に、
マルチエージェント型健康情報応用システムの具体事例として、健康管理支援や高齢者見守りな
どのサービス等を想定し、マルチエージェントプラットフォームを用いた各種機能モジュールや
処理機構の開発を目指す。 これらの応用システムでは、例えば、エージェントを生体情報や環境
情報を獲得する各種センサや機器に配備し、その動作の状態監視や制御を行う。また、獲得され
る各種データを管理するデータセンターや分散環境に配置されたデータベース(DB)システムなど
もエージェントとして扱えるようにする。このように、センサ、機器、DB が相互に連携するこ
とにより、ネットワークの利用状況、センサや機器の稼働状況、DB の負荷状況などに応じて、
獲得する情報の形式や獲得頻度等を調整し、実環境における多様な情報の効果的な収集/獲得に
対処する。その結果、利用者の要求や状況に応じて必要な情報を、適切な形式に変換あるいは集
約された情報を能動的に提供することを可能とし、実環境からの多様な情報を活用したウェルネ
ス・サービスの実現を目指す。
上記の方針に従い、本テーマで開発を行なった、マルチエージェントプラットフォームに基づ
く各種機能モジュールの概要を以下に述べる。
(1) ユビキタスサービス(プラットフォーム)管理機構
マルチエージェントフレームワークの下位層として動作するユビキタスプラットフォーム管理
機構(ネットワーク接続されたコンピュータのサービス情報管理を担当するソフトウェア群)。ユ
ビキタス情報環境上に配置された分散情報御資源(医療情報や健康情報など)の知的な集積・管
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理・利用を支援する管理・運用機構である.具体的には、ユビキタスプラットフォーム管理機構を
構成する二つの機能モジュール、ユビキタスサービス管理モジュール、エージェントサービス管
理モジュールから構成され、情報の収集・蓄積、複数種類のエージェント処理系に対応した情報
取得、他の実行中のユビキタス管理ソフトウェアの検出、情報提供を行う。
(2) ユビキタス情報環境向きエージェント通信支援機能
本機構は、健康情報応用システムがウェルネス・サービスを提供する際、不安定な通信環境や
安全性が必要とされるデータの送受信中に発生するエージェント間通信の不安定化・非効率化の
問題に着目し、環境の状況やエージェント間通信の性質に応じたエージェント通信を行うための
支援機構である。具体的には、ネットワーク資源、計算機資源の状況、さらにエージェント間の
通信に対する要求(セキュリティ、プライバシーなど)に応じて、エージェントプラットフォー
ム間の通信方式を柔軟に制御する機構である。この機構は、資源制約の大きいユビキタス情報環
境において、エージェント間の様々な通信要求を可能な限り満たすエージェントプラットフォー
ムの一部として動作し、より高度で安全なウェルネス・サービスの提供を行うことが可能となる。
(3) 遠隔高齢者見守り支援システム向け映像配信モジュール
本映像配信機能モジュールは、ユビキタス情報環境上の複数のカメラと表示ディスプレイを利用
し、遠隔からリアルタイムな映像で高齢者を見守る、遠隔高齢者見守り支援向けシステムの機能
モジュールである。具体的には、マルチエージェントプラットフォーム上で見守る側、見守られ
る側の利用者の位置情報や身の周りの機器(カメラや表示ディスプレイ)、利用可能なソフトウェ
ア、資源状況に応じて、ライブビデオストリーミング映像を配信する。特に、見守る側の見守り
に関する要求と利用可能な機器の状況を考慮し、双方の位置情報に応じて、映像を配信するカメ
ラや表示ディスプレイを動的に選択し、適切な品質で映像を配信する。
(4) センサ情報管理機構
生体センサや環境センサなど分散環境上で取得されるセンサ情報をデータセンターなどのデー
タベースへ格納するためのセンサ情報管理機構である。本機構では、生体センサや環境センサが
取得する情報を必要に応じて適切なフォーマットに処理・加工する機能、収集された情報を用途
に応じて分散型データベースに適度な頻度で蓄積する機能、また、データベースシステムに格納
された情報を、他のエージェントの要求に応じて系統的に提供する機能等を提供する。本管理機
構の高度化によって、分散環境に配置されたデータベース上で様々な情報が管理され、医療担当
者に要求された情報を提供することやそれらの情報を活用し健康支援対象者へ情報提供を行うこ
とが可能となる。さらに、支援対象者の健康状態に関する詳細な分析やデータの解析を行うため
のアルゴリズムや解析ソフトとの連携、情報の可視化モジュールと連携することにより、様々な
データの可視化を行う。
結 果 実環境から得られる質的、量的に多種多様なデータや情報を活用し健康支援を行う健康情報応
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用システムの実現に向けて、健康管理支援や高齢者見守り支援サービスを具体事例としたシステ
ム開発を行った。本研究では、当該システムの構築に必要となる各種モジュールを中心に開発を
進めたが、本報告ではユビキタスサービスプラットフォーム管理機構とマルチエージェントプラ
ットフォームを用いた 2 つの健康情報応用システム向け機能モジュール(遠隔高齢者見守り支援
システム向け映像配信モジュール、分散情報の可視化モジュール)の動作例を示す。
エージェントの実装は、今回開発したエージェントプログラミング環境である DASH を用い
た。また、エージェントの開発およびエージェントの動作シミュレーションには DASH エージェ
ントの統合開発環境である IDEA を用いた。室内の利用者の位置情報を取得する位置情報センサ
と加速度、温度、照度などの情報を取得することが可能な小型無線環境情報センサを用いて動作
検証を行った。位置情報センサには、超音波センサ(Zone Positioning System (ZPS))とアクティ
ブタイプの RFID システムの 2 種類のセンサを用いた。環境情報センサには、 MOTE (MTS310)
を用いた。なお、MOTE を生体情報センサとして拡張利用するための脈波センサについても検討
を行なった。
(1) ユビキタスサービス(プラットフォーム)管理機構の動作検証
複数プラットフォームからなる実験用ユビキタス環境を構築し、データベースラッピングエー
ジェント群の試作を行った。図 1 にユビキタスプラットフォーム管理機構の動作例を示す。本管
理機構を構成するユビキタスサービス管理モジュール、エージェントサービス管理モジュールに
よる機能検証を行い、動作の妥当性を確認した。特に、本管理機構によりデータベースの利用者
が、分散環境上の様々なデータベース間の差を考慮することなく、マネージャーエージェントに
情報要求を行うだけで、マルチエージェントとして動作する複数のデータベースから必要な情報
を取得し、利用者へ情報の提供を行うことが可能であることを確認した。
図1:ユビキタスプラットフォーム管理機構の動作例
(2) 遠隔高齢者見守り支援システム向け映像配信モジュールの動作例
図 2 は、見守る人が在宅高齢者を遠隔から映像で見守っている様子を示しており、見守る人は
携帯端末とプラズマディスプレイを表示端末として利用することが可能である。図 2 では、高齢
者が正常な状態の場合には、高齢者のプライバシーを考慮し、携帯端末に高齢者の映像を配信し、
床に倒れたなどの緊急の状態の場合には、最寄りの高精細なプラズマディスプレイに表示端末を
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切り替えるといった、高齢者の状況や利用可能な機器に応じて映像配信を行う様子を示している。
本機能モジュールは、状況判断エージェントが、見守られる人が身に付けているセンサの滞留時
間、位置情報、センサの高さから状況を推論することによって、緊急な状態を判断する。その状
況判断エージェントの推論結果に基づいて、高齢者の身の周りで利用可能なカメラ、見守る人の
身の周りで出力が可能なディスプレイ、双方の環境で利用可能な映像配信のためのソフトウェア
の選択、顔色や動作を判断するための鮮明な映像やプライバシーの保護を目的として画質を落と
した映像の配信を行うための品質制御を行い、映像配信システムを構築する。本実験により、見
守る側と見守られる側双方の状況に応じて各エージェントがシステム構成を決定し、柔軟に動作
を変更する遠隔高齢者見守り支援向け映像配信が可能であることを確認した。
図 2:遠隔高齢者見守り支援システム
図3:分散環境上のデータベースと連携し
向け映像配信モジュールの動作例
たセンサ情報可視化モジュールの動作例
(3) 様々なデータベースとの連携による分散情報可視化モジュールの動作例
本モジュールは、センサ情報管理機構に基づき健康支援対象者が身に付ける生体センサや位置
情報センサ、環境センサから得られた情報を蓄積・加工し、カウンセラや医師などの要求に応じ
て必要な情報を必要な形式で可視化するモジュールである。図 3 に位置情報表示エージェントと
グラフ表示エージェントの動作例を示す。グラフ表示エージェントは、 DB を管理するエージェ
ントから得た対象者のセンサのタグの高さをグラフ化し視覚化している。位置情報表示エージェ
ントは、タグを身に付けた対象者の部屋の位置を示している。また、状況判断エージェントとの
連携により、位置情報表示エージェントは通常は位置を青色で表示するが、対象者に異常がある
場合には、赤色の点滅によって警告を出し、見守る側(家族や医療機関等)に視覚的に通知する。
考 察 本課題で開発したフレームワークにより、利用者の周辺の環境を含めた実環境情報の統合的か
つ効果的な情報獲得と利用を行うことが可能となった。医療や健康に関する専門家の知識をエー
ジェントに実装すれば、高度なウェルネス・サービスの提供を支援することも可能となる。また、
映像配信モジュールの実験から、本フレームワークに基づくエージェントは、ディスプレイ、カ
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メラ、PC、ネットワーク、様々なセンサ、ソフトウェアなどを管理し、リアルタイムに連携しサ
ービスを提供することが可能であることを確認した。本可視化モジュールは、分散環境上の様々
なデータを可視化することが可能である。さらに、エージェントのモジュール性、自律性により、
例えば、映像配信モジュールとの連携により、緊急時には、高精細なディスプレイで対象者の様
子を表示しつつ、必要な生体情報などを最寄りの複数のディスプレイに表示する支援や、移動中
の専門家には、携帯電話に集約した情報だけを送信するといった状況に応じた支援が可能となる。 今後は、ユビキタス情報環境上に分散配置された医療情報や健康情報に関する各種データベー
スシステムの利活用ニーズの把握や利用ロジックの設計に向けて、一般市民や医療/健康支援従
事者による医療情報や健康情報の利用形態の調査・分析、当該専門家の知識の獲得と形式化、並
びに、遠隔高齢者見守り支援や個人健康管理支援などのサービスへの適用を図っていきたい。 6
投 稿 論 文 [国際論文誌] 1) Hideyuki Takahashi, Kazuhiro Yamanaka, Satoru Izumi, Yoshikazu Tokairin, Takuo
Suganuma, and Norio Shiratori, “Gentle Supervisory System based on Integration of
Environmental Information and Social Knowledge,” International Journal of Pervasive
Computing and Communications (IJPCC), Vol. 6, No. 2, 2010. (掲載予定).
2) Hideyuki Takahashi, Satoru Izumi, Takuo Suganuma, Tetsuo Kinoshita, and Norio
Shiratori, “Multi-agent system for User-oriented Healthcare Support,” International
Journal of Informatic Society (IJIS), Vol. 1, No. 3, pp. 32-41, Nov. 2009.
3) Hideyuki Takahashi, Yoshihisa Sato, Takuo Suganuma, and Norio Shiratori, “A Dynamic
Control Scheme of Context Information based on Multi-agent,” International Journal of
Informatic Society (IJIS), Vol. 1, No. 2, pp. 45-54, Aug. 2009.
4) Satoru Izumi, Kazuhiro Yamanaka, Yoshikazu Tokairin, Hideyuki Takahashi, Takuo
Suganuma, and Norio Shiratori, “Ubiquitous supervisory system based on social contexts
using ontology,” Mobile Information Systems (MIS), Vol.5, No.2, pp.141-163, 2009.
5) Takuo Suganuma, Kenji Sugawara, Tetsuo Kinoshita, Fumio Hattori, and Norio Shiratori,
“Concept of Symbiotic Computing and its Agent-based Application to a Ubiquitous
Care-Support Service,” The International Journal of Cognitive Informatics and Natural
Intelligence(IJCiNi), Vol. 3, No. 1, pp. 34-56, Jan.-Mar. 2009.
6) Debasish Chakraborty, Hideyuki Takahashi, Takuo Suganuma, Atsushi Takeda, Gen
Kitagata, Kazuo Hashimoto, and Norio Shiratori, “Context-aware Remote Healthcare
Support System based on Overlay Network,” WSEAS Transactions on Computers, Vol. 7,
No. 9, pp. 1505-1514, Sep. 2008.
学 会 発 表 [国際会議論文] 1) Satoru Izumi, Hideyuki Takahashi, Takuo Suganuma, Tetsuo Kinoshita, and Norio
Shiratori, “An Effective Inference Method using Sensor Data for Symbiotic Healthcare
Support System,” Proc. of the 2010 International Conference on Computational Science
and Its Applications (ICCSA 2010), Lecture Notes in Computer Science (LNCS), LNCS
6019, pp. 152-163, Mar. 2010.
2) Hideyuki Takahashi, Satoru Izumi, Takuo Suganuma, Tetsuo Kinoshita, and Norio
Shiratori, “Design and Implementation of Healthcare Support System based on
Agent-based Framework,” Proc. of the 4th International Conference on Ubiquitous
Information Technologies & Applications (ICUT 2009), pp. 213-218, Dec. 2009.
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3) Hideyuki Takahashi, Satoru Izumi, Takuo Suganuma, Tetsuo Kinoshita, and Norio
Shiratori, “An Agent-based Framework for Healthcare Support System,” Proc. of the 12th
International Conference on Principles of Practice in Multi-Agent Systems (PRIMA2009),
Lecture Notes in Computer Science (LNCS), LNAI 5925, pp. 471-486, Dec. 2009.
4) Hideyuki Takahashi, Takuo Suganuma, and Norio Shiratori, “An Agent-based
Management Scheme of Context Information for Context-aware Service,” Proc. of the 3rd
International Universal Communication Symposium (IUCS2009), pp. 319-324, Dec. 2009.
5) Hideyuki Takahashi, Satoru Izumi, Takuo Suganuma, Tetsuo Kinoshita, and Norio
Shiratori, “An Agent-based Healthcare Support System in Ubiquitous Computing
Environments,” Proc. of the 7th International Conference on Smart Homes and Health
Telematics (ICOST2009), LNCS 5597, pp. 237-240, July 2009.
6) Takuo Suganuma, Hideyuki Takahashi, Satoru Izumi, Tetsuo Kinoshita, and Norio
Shiratori, “User-oriented Healthcare Support System based on Symbiotic Computing,”
Proc. of the 8th IEEE International Conference on Cognitive Informatics (ICCI2009), pp.
133-140, June, 2009.
7) Yoshihisa Sato, Hideyuki Takahashi, Takuo Suganuma, and Norio Shiratori, “Design and
Implementation of an Adaptive Control Scheme for Context Information Delivery,” Proc.
of the 3rd International Conference on Complex, Intelligent and Software Intensive
Systems (CISIS-2009), pp. 351-358, Mar. 2009.
8) Hideyuki Takahashi, Satoru Izumi, Takuo Suganuma, Tetsuo Kinoshita, and Norio
Shiratori, “Design of User-oriented Healthcare Support System based on Multi-agent,”
Proc. of International Workshop on Informatics (IWIN2008), pp. 144-151, Sep. 2008.
9) Hideyuki Takahashi, Yoshihisa Sato, Takuo Suganuma, and Norio Shiratori, “A Dynamic
Control Scheme of Context Information for Context-aware Services,” Proc. of
International Workshop on Informatics (IWIN2008), pp. 129-137, Sep. 2008. (Young
Researcher Award)
10) Takuo Suganuma, Hideyuki Takahashi, and Norio Shiratori, “Agent-based Middleware
for Advanced Ubiquitous Communication Services based on Symbiotic Computing,” Proc.
of the 7th IEEE International Conference on Cognitive Informatics (ICCI2008),
pp.300-309, Aug. 2008. (Invited paper)
11) Debasish Chakraborty, Hideyuki Takahashi, Takuo Suganuma, Atsushi Takeda, Gen
Kitagata, Kazuo Hashimoto, and Norio Shiratori, “An Adaptive Context Aware
Communication System in Ubiquitous Computing Environment based on Overlay
Network,” Proc. of the 12th WSEAS International Conference on Computers, pp. 832-837,
July 2008.
12) Debasish Chakraborty, Hideyuki Takahashi, Takuo Suganuma, and Norio Shiratori,
“Context Aware Communication in Ubiquitous Computing Environment,” Proc. of the
23rd
International
Technical
Conference
8
on
Circuits/Systems,
Computers
and
Communications (ITC-CSCC2008), pp. 505-508, July 2008. (Presentation Award)
13) Yoshihisa Sato, Satoru Izumi, Hideyuki Takahashi, Takuo Suganuma, and Norio Shiratori,
“An Adaptive Control Scheme of Context Information for Ubiquitous Computing
Environment,” Proc. of the 4th International Conference on Mobile Computing and
Ubiquitous Networking (ICMU2008), pp. 116-123, June 2008.
[国内研究論文]
14) 和泉諭, 小林有佑, 高橋秀幸, 菅沼拓夫, 木下哲男, 白鳥則郎,
やさしい見守り型健康支援
システムにおけるセンサデータを用いた知識フィルタリング手法,
情報処理学会 創立 50
周年記念大会(第 72 回)全国大会講演論文集, 3F-2, pp. 3-67-3-68, Mar. 2010.
15) 小林有佑, 和泉諭, 高橋秀幸, 菅沼拓夫, 木下哲男, 白鳥則郎,
けるセンサデータの効果的な獲得手法,
共生型健康支援システムにお
情報処理学会研究報告, Vol.2010-DPS-142 No.50,
pp. 1-8, Mar. 2010.
16) 高橋秀幸, 和泉諭, 菅沼拓夫, 木下哲男, 白鳥則郎,
ジェントフレームワークの設計と実装,
見守り型健康管理支援システム向けエー
合同エージェントワークショップ&シンポジウム
2009(JAWS2009), pp. 25-32, Oct. 2009.
17) 和泉諭, 高橋秀幸, 菅沼拓夫, 木下哲男, 白鳥則郎, “エージェント型健康支援システムにおけ
るセンサデータを活用した推論方式,” 合同エージェントワークショップ&シンポジウム
2009(JAWS2009), pp. 476-482, Oct. 2009.
18) 小林有佑, 和泉諭, 高橋秀幸, 菅沼拓夫, 木下哲男, 白鳥則郎,
体情報の効果的な獲得手法の設計,
健康支援システムにおける生
信学技報, Vol. 109, No. 189, IN2009-39, pp. 1-4, Sep.
2009.
19) 高橋秀幸, 和泉諭, 小林有佑, 菅沼拓夫, 木下哲男, 白鳥則郎, “エージェント指向ミドルウェ
アに基づくやさしい見守り型健康支援システム,” FIT2009(第 8 回情報科学技術フォーラム)講
演論文集, M-039, pp. 329-330, Sep. 2009.
20) 和泉諭, 小林有佑, 高橋秀幸, 菅沼拓夫, 木下哲男, 白鳥則郎, “やさしい見守り型健康支援シ
ステムにおけるセンサデータに基づく効果的な推論方式の検討,” FIT2009(第 8 回情報科学技
術フォーラム)講演論文集, M-040, pp. 331-332, Sep. 2009.
21) 小林有佑, 和泉諭, 高橋秀幸, 菅沼拓夫, 木下哲男, 白鳥則郎, “やさしい見守り型健康支援シ
ステムにおける生体情報の効果的な獲得手法,” FIT2009(第 8 回情報科学技術フォーラム)講演
論文集, M-041, pp. 333-334, Sep. 2009.
22) Hideyuki Takahashi, Satoru Izumi, Takuo Suganuma, Tetsuo Kinoshita, and Norio
Shiratori,
A Design of Social Awareness for Ubiquitous Supervisory Systems,
第 16 回
マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集, Vol. 2008, No. 14, pp. 169-174, Dec.
2008. (優秀論文賞)
23) 佐藤由久, 高橋秀幸, 菅沼拓夫, 白鳥則郎, “コンテクストアウェアサービスのためのマルチエ
ー ジ ェ ン ト に 基 づ く 適 応 型 情 報 管 理 方 式 の 提 案 ,” 信 学 技 報 , Vol. 108, No. 218,
MoMuC2008-54, pp. 69-74, Sep. 2008.
9
24) 伊藤大視, 高橋秀幸, 菅沼拓夫, 白鳥則郎, “ユビキタス環境向けエージェントプラットフォー
ムのための適応型通信機構の設計,” 信学技報, Vol. 108, No. 218, MoMuC2008-55, pp. 75-80,
Sep. 2008.
25) Satoru Izumi, Yusuke Kobayashi, Hideyuki Takahashi, Takuo Suganuma, Tetsuo
Kinoshita, and Norio Shiratori, “Design of User-oriented Healthcare Support System
based on Symbiotic Computing,” 信学技報, Vol. 108, No. 204, IN2008-51, pp. 45-50, Sep.
2008.
26) 高橋秀幸, 和泉諭, 小林有佑, 菅沼拓夫, 木下哲男, 白鳥則郎, “やさしい見守り型健康支援シ
ステムの実現に向けて, ”情報処理学会研究報告 (2008-DPS-135), Vol. 2008, No. 54, pp.
35-40, June 2008.
27) 和泉諭, 高橋秀幸, 菅沼拓夫, 木下哲男, 白鳥則郎,
“ユビキタス情報環境における知的健康
支援システムの開発に向けて,” 平成 19 年度第 5 回情報処理学会東北支部研究会論文集, pp.
85-88, Feb. 2008.
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