地域貢献に関する情報開示

地域貢献に関する情報開示
(平成17年3月期)
株式会社 北國銀行
1.地域への信用供与の状況
(1)貸出業務全般の状況
平成17年3月末の総貸出金残高は、2 兆 387 億円となりました。地域(北陸三県)向け
貸出金は、1 兆 8,065 億円となり、全体の 88.61%を占めております。
【地域向け貸出金比率内訳】
【地域向けの貸出金残高】
(億円)
H16年3月末
H17年3月末
20,612
20,387
総貸出金残高
うち、北陸三県
18,414
18,065
石川県
16,722
16,257
富山県
1,410
1,529
福井県
その他
280
2,198
278
2,321
福井県, その他,
1.36% 11.38%
富山県,
7.50%
石川県,
79.74%
【業種別貸出金残高・貸出件数】
業種別貸出金残高・貸出先数(H17年3月末)
貸出先数 (先)
業種
貸出金残高 (億円)
石川県
富山県
福井県
石川県
富山県
福井県
3,234
2,751
283
61
3,051
1,940
504
52
農業
194
185
5
3
47
43
3
0
林業
24
22
2
0
29
29
0
漁業
40
36
2
1
10
7
0
鉱業
17
13
4
0
14
13
0
3,179
2,910
203
42
1,460
1,251
140
27
23
3
0
170
169
0
情報通信業
106
85
3
3
149
104
1
5
運輸業
401
325
41
7
474
315
40
2
卸売・小売業
3,287
2,778
291
60
2,769
2,170
225
88
金融・保険業
89
47
6
2
844
388
0
0
不動産業
718
546
56
13
1,203
939
87
13
4,155
3,505
262
58
3,309
2,488
215
50
38
29
8
1
2,882
2,770
109
2
その他
81,293
76,190
3,351
615
3,970
3,624
199
43
合 計
96,802
89,445
4,520
866
20,387
16,257
1,529
278
製造業
建設業
電気・ガス・熱供給・水道業
サービス業
国・地方公共団体
1
0
18
-
(2)中小企業等向け貸出業務の状況
平成 17 年 3 月末の中小企業向け貸出金は、1 兆 4,025 億円、貸出先数は 96,472 先とな
りました。総貸出金に占める中小企業向け貸出金の割合は
68.79%となっております。
また、地域向け貸出に占める地域の中小企業等向け貸出比率は、72.19%となっておりま
す。
(*中小企業等とは、資本金3億円(ただし、卸売業は 1 億円、小売業、飲食店、サービス業
は5千万円)以下の会社、または常用する従業員が 300 人(ただし、卸売業は 100 人、小売業、
飲食店は 50 人、サービス業は 100 人)以下の会社および個人です。)
【地域の中小企業等向け貸出金残高・先数】
(億円)
中小企業等向け貸出金残高
うち、北陸三県
H16年3月末
H17年3月末
14,244
14,025
13,294
13,042
石川県
12,155
11,791
富山県
938
1,051
福井県
その他
199
950
198
982
(先)
中小企業等向け貸出先数
うち、北陸三県
H16年3月末
H17年3月末
98,157
96,472
96,201
94,624
石川県
90,947
89,288
富山県
4,381
4,485
福井県
その他
873
1,956
851
1,848
【中小企業の皆さまの資金ニーズに応じる商品概要・取扱状況】
地域の皆さまの資金ニーズに迅速かつタイムリーにお応えする商品として、石川県信用
保証協会のサポートファンド保証制度に対応した無担保・第三者保証人不要、スピード回
答が特徴の「北國ビジネスサポートローン」を取り扱っております。平成 16 年 10 月には、
融資限度額を拡大するなど、商品内容の充実を図りました。
また、平成 17 年 3 月より、無担保・第三者保証人不要で、北陸税理士会会員税理士が発
行するチェックリストを活用した制度融資「北國税理士紹介ローン」の取扱いを開始しま
した。
<平成 17 年 3 月末までの取扱実績>
「北國ビジネスサポートローン」
842 件、
(参考:サポートファンド保証制度 1,218 件、
2
9,725 百万円
14,569 百万円)
【私募債、証券化商品等の取組み状況】
私募債の取組み状況
私募債の受託・引受け業務を行い、中小企業の皆さまの円滑な資金調達を支援しており
ます。
<平成 16 年度の受託実績>
平成 16 年度上期
平成 16 年度下期
信用保証協会保証付私募債
7件
920 百万円
6件
450 百万円
銀行保証付私募債
2件
300 百万円
2件
550 百万円
証券化商品等の取組み状況
取引先の支払手形削減ニーズにお応えし、売掛債権一括信託、一括ファクタリングを取
扱うほか、売掛債権のオフバランス化による資金調達ニーズに対し、平成 16 年 10 月より、
住友信託銀行との共同によりSPCを利用した債権流動化スキームを導入しております。
平成 16 年度下期の債権流動化への取組み実績は 3 社となっております。
【地域の保証協会保証付貸出金残高】
(億円)
H16年3月末
H17年3月末
1,882
1,899
1,854
1,874
石川県
1,750
1,766
富山県
80
82
福井県
24
24
28
25
保証協会保証付貸出金残高
うち、北陸三県
その他
【地方公共団体の制度融資への取組状況】
中小企業の皆さまの事業資金等を円滑に供給するため、県や市町村等の制度融資を取り
扱っております。昨年夏の天災で被害に遭われた農林漁業者の皆さまにご利用いただいた
ほか、地域の皆さまの資金ニーズにいち早く対応した各種制度融資を取り扱っております。
3
(3)個人向け貸出業務の状況
平成 17 年 3 月末の個人向けローン残高は 3,938 億円、うち、住宅ローン残高は 3,756 億
円となりました。貸出金全体に占める個人向けローンの割合は、19.32%となりました。ま
た、地域の個人向けローン残高・先数は、次の通りです。
地域向け貸出に占める地域の個人向けローン比率は、21.28%となっております。
【地域の個人向けローン残高】
(億円)
個人向けローン残高
H16年3月末
H17年3月末
3,539
3,938
うち、北陸三県
3,447
3,845
石川県
3,255
3,602
富山県
154
204
福井県
その他
38
92
39
93
【個人お客さまの資金ニーズに応じる商品の概要、取扱状況】
個人のお客さまの多様化する資金ニーズにお応えするため、住宅ローンやマイカーロー
ン等、各種個人向けローンを豊富にご用意しております。
北國住宅ローン「ラ・メゾン」は、建築・購入価格の最大 100%までお借り入れが可能で、10
年特約固定金利には、特別金利を設定しております。新築・購入のほか、増改築にもご利
用いただけます。
【休日ローン相談会の実施状況】
ローン相談会の開催
各地でローン相談会を開催し、お客さまのローンに関するご相談を受けております。
<平成 16 年度ローン相談会の実施状況>。(延べ実施数)
平成 16 年度上期
平成 16 年度下期
35 回
33 回
4
【個人ローン取扱専門店舗の設置と業務内容】
ローンセンターのご案内
「ローンセンター」では、専門のスタッフが、住宅ローンをはじめとする各種個人向け
ローンの相談からご融資まで、一貫したサービスを提供しております。土・日・祝日も営
業しておりますので、ご都合に合わせお気軽にご来店いただけます。
ローンセンターは、現在。石川県内に5か所、富山県内に 2 か所の合計 7 か所で営業し
ております。
(平成17年3月末現在)
石川県内
富山県内
北國ローンセンター
富山ローンセンター
金沢西部ローンセンター
高岡ローンセンター
県庁前ローンセンター
野々市ローンセンター
小松ローンセンター
【営業時間】平日:10:00∼18:00 (富山・高岡は 9:00∼17:00)
土・日・祝日:10:00∼17:00 (*12/31、1/1∼1/3 はお休みです。)
2.地域のお客さまへの利便性提供の状況
(1)顧客接点の状況
【地域別店舗数】
北陸三県を中心に 130 店舗を展開するほか、代理店を4か所、ローンセンターを 7 か所
に設置。平成 16 年 6 月には上海駐在員事務所を開設し、地域のお客さまの利便性提供に努
めています。
店舗設置数の状況(平成 17 年 3 月末現在)
石川県
富山県
福井県
その他
合計
116
8
2
4
130
5
【チャネル多様化による利便性の充実状況】
電話を利用してお振込等の各種銀行取引が可能な「北國テレホンバンク」、携帯電話やパ
ソコンで時間や場所を気にせずお取引いただける「北國ダイレクトチャネル」(個人のお客
さま専用)、
「北國ビジネスWEB」
(法人のお客さま専用)などのインターネット・モバイ
ルバンキングサービスを提供しております。
また、平成 17 年 3 月に開始しました「口座管理サービス」は、北國ダイレクトチャネル
のご加入者に対し、専用ソフトを利用してインターネット上で複数にまたがる金融機関に
お持ちの口座取引等の情報をひとつに取りまとめるサービスです。ご自分の資産情報がひ
と目でわかるなど、お客さまの資産管理面での利便性向上を図りました。
(平成 17 年 3 月末現在)
<個人のお客さま向けサービス内容>
北國ダイレクトチャネル
北國テレホンバンク
インターネットバンキング
モバイルバンキング
残高照会
○
○
○
入出金明細照会
○
○
○
振込・振替
○
○
○
新規口座開設
○
―
―
定期預金
○
○(2 回目以降)
―
外貨預金/投資信託
○
―
―
料金等収納サービス(ペイジー)
―
○
○
公共料金自動支払受付
○
○
―
住所変更受付
○
○(仮受付)
―
資料請求
○
○
○
<法人のお客さま向けサービス内容>
北國ビジネスWEB
アンサーサービス
入出金明細照会、預金残高照会、
振込・振替、料金等収納サービス(ペイジー)
データ伝送サービス
総合振込、給与・賞与振込、地方税納付
6
(2)預金業務等の状況
平成 17 年 3 月末の総預金残高(含む NCD)は、2 兆 6,818 億円となりました。うち、
地域(北陸三県)からの預金は 2 兆 5,877 億円で、総預金残高に占める割合は、96.49%と
なっております。
また、個人預り資産は、お客さまの資産運用ニーズにお応えした結果、国債、投資信託が
好調に推移し前年同期比 3.31%増加したほか、個人年金保険についても順調な伸びを示し
ております。
【地域からの預金残高】
【地域からの預金比率内訳】
福井県,
1.20%
富山県,
4.69%
(億円)
総預金残高(含むNCD)
H16年3月末
H17年3月末
26,749
26,818
北陸三県
25,763
25,877
石川県
24,254
24,296
富山県
1,192
1,259
福井県
その他
316
986
322
940
【個人預り資産内訳】
その他,
3.50%
石川県,
90.59%
【地域からの個人預り資産】
(億円)
個人預り資産
H16年3月末
H17年3月末
18,944
19,571
個人預金
17,672
17,923
国債
投資信託
989
282
1,137
510
(億円)
H16年3月末
H17年3月末
個人預り資産残高
18,944
19,571
うち、北陸三県
18,475
19,128
石川県
富山県
17,337
932
17,938
975
福井県
205
214
469
443
その他
7
【決済・資産運用サービス等の利用状況】
給与・年金振込口座の取扱い状況
給与・年金振込口座は、決済サービスの充実に努め、ご利用口座数は増加しております。
暮らしのメイン口座
として、広く地域の皆さまにご支持をいただいております。
<給与・年金振込口座数>
(単位:口)
平成 15 年 3 月末
平成 16 年 3 月末
平成 17 年 3 月末
給与振込口座
222,395
225,767
228,857
年金振込口座
75,460
78,615
81,482
確定拠出年金の取扱い状況
確定拠出年金につきましては、従業員の福利厚生の充実、適格退職年金からの制度変更
等のお取引先のニーズに対応すべく、本部に専担者を配置し、企業型を中心に積極的に取
り組んでおります。平成 16 年度下期の受託実績は 12 社、平成 17 年 3 月末現在で 29 社と
なっております。平成 15 年 12 月より地元金融機関としていち早くご提案しております「北
國総合型確定拠出年金プラン」は、複数の企業が共同して参加するタイプの企業型確定拠
出年金制度として、企業の皆さまにご好評をいただいており、平成 16 年度下期には新たに
8 社が参加、平成 17 年 3 月末現在の参加企業は 25 社となっております。
また、平成 16 年 11 月には、ご加入者の皆さまに対する確定拠出年金サービスの充実強
化を図るため、日本興亜損害保険株式会社と業務提携をいたしました。
【地域顧客の利便性提供に資する取り組みの状況】
決済用預金の取扱い開始
平成 17 年 4 月のペイオフ解禁に伴い、安全性を重視されるお客さまのニーズにお応えし、
平成 16 年 11 月に、預金保険制度により全額保護の対象となる「決済用普通預金」の取扱
いを開始いたしました。
8
セミナー等の開催
お客さまの金融資産運用に対する関心の高まりを受け、「資産運用セミナー」を3会場に
て開催しました。今後もお客さまのご要望にあわせたセミナー等を継続的に企画・開催し
てまいります。
キャッシュカード盗難保険の充実
平成 12 年よりいち早く導入しております「キャッシュカード盗難保険」は、平成 17 年 4
月 1 日から 1 枚あたりの年間保険限度額を 100 万円から 200 万円に増額したほか、偽造・
変造による損害の填補期間を延長する等、保険内容の充実を図りました。現在、ローンカ
ードを含めた当行カードにつきましては、全て盗難保険が付保されております。
資産運用商品のご案内
国内預金商品のほか、国債や投資信託(16 商品)、個人年金保険(9 商品)、外貨預金(5
通貨)等、豊富な品揃えでお客さまの資産運用ニーズにお応えしております。
(平成 17 年 3
月末現在)
平成 16 年度下期は、お客さまの幅広いニーズに対応し、投資信託3商品、に個人年金保
険 2 商品を加え、商品ラインナップの一層の充実を図っております。
≪新しい取扱商品≫
〔投資信託〕
平成 16 年 11 月:高金利先進国債券オープン(毎月分配型)
【愛称:月桂樹】
平成 16 年 11 月:フィデリティ・日本成長株・ファンド
平成 16 年 11 月:フィデリティ・日本小型株・ファンド
〔個人年金保険〕
平成 17 年 1 月:D.A.プラス
(明治安田生命相互会社)
平成 17 年 3 月:ねんきん新世代
(東京海上日動フィナンシャル生命株式会社)
9
【投資信託ファンド一覧】(16 商品)
*主に国内債券で運用するタイプ
ファンド名
ダイワMMF
(マネー・マネージメント・ファンド)
投信会社名
大和投資信託
種 類
追加型公社債投信
*主に国内株式で運用するタイプ
ファンド名
ストックインデックスファンド225
投信会社名
種 類
大和投資信託
追加型株式投信
大和投資信託
追加型株式投信
野村アセットマネジメント
追加型株式投信
DKA株式オープン
第一勧業アセットマネジメント
追加型株式投信
JF日本株アクティブ・オープン
J.P.モルガン・フレミング・アセット・
マネジメント・ジャパン
追加型株式投信
UBS日本株式エコ・ファンド
UBSグローバルアセットマネジメント
追加型株式投信
フィデリティ・日本成長株・ファンド
フィデリティ投信
追加型株式投信
フィデリティ・日本小型株・ファンド
フィデリティ投信
追加型株式投信
ダイワ・バリュー株・オープン
【愛称 底力】
ノムラ日本株戦略ファンド
【愛称 Big Project−N】
*主に国内不動産投資信託証券(J-REIT)で運用するタイプ
ファンド名
DKA J−REIT インデックスファンド
(毎月決算型) 【愛称 ビルオーナー】
投信会社名
第一勧業アセットマネジメント
種 類
追加型株式投信
*主に国外債券で運用するタイプ
ファンド名
グローバル・ソブリン・オープン
(毎月決算型・3カ月決算型)
高金利先進国債券オープン
(毎月決算型) 【愛称 月桂樹】
三井住友・ドル円戦略ファンド
投信会社名
種 類
国際投信投資顧問
追加型株式投信
日興アセットマネジメント
追加型株式投信
三井住友アセットマネジメント
追加型株式投信
フランクリン・テンプルトン 米国政府証券ファンド
フランクリン・テンプルトン・インベストメンツ
【愛称 メイフラワー号】
追加型株式投信
*主に国外株式で運用するタイプ
ファンド名
三井住友・ニュー・チャイナ・ファンド
投信会社名
三井住友アセットマネジメント
種 類
追加型株式投信
*国内外の株式・債券でバランス運用するタイプ
ファンド名
ドイチェ・ライフ・プラン30/50/70
投信会社名
ドイチェ・アセット・マネジメント
種 類
追加型株式投信
※新規販売を中止している場合があります。また、テレホンバンクでは追加購入のみ可能です。
※各ファンドの詳細については、必ず「目論見書」でご確認ください。
※ご不明の点がございましたら、窓口までお問い合わせください。
平成17年3月末現在
10
【個人年金保険一覧】(9商品)
*変額年金保険
商品名
保険会社名
D.A.プ ラス
明治安田生命相互会社
年金工房
第一生命相互会社
ドリー ム セ レ ク ト90
日本生命相互会社
たのしみVA
住友生命相互会社
ねんきん新世代
東 京 海 上 日 動 フ ィナ ン シ ャル 生 命 株 式 会 社
*定額年金保険
商品名
定額年金S
保険会社名
明治安田生命相互会社
*年金払積立傷害保険
商品名
ドリー ム パ ス
保険会社名
日本興亜損保株式会社
*外貨建て定額年金保険
商品名
保険会社名
あん しん ドル 年 金
東京海上日動あんしん生命株式会社
え ん ドル 君
A IG エ ジ ソ ン 生 命 株 式 会 社
平 成 17年 3月 末 現 在
(3)その他
【子会社等を通じた利便性提供の状況】
北國銀行グループを構成する連結子会社 10 社は、銀行業務を中心とした総合的な金融サ
ービスを提供しております。
会社名
業務内容
北国総合リース㈱
リース業務
㈱北国クレジットサービス
クレジットカード業務
北国保証サービス㈱
ローンにかかる信用保証業務
㈱北国ジェーシービーカード
クレジットカード業務
北国ビジネスサービス㈱
現金の精査・整理業務
北国橋立代理店㈱
銀行業務の代理業務
北国能登島代理店㈱
銀行業務の代理業務
北国蛸島代理店㈱
銀行業務の代理業務
北国山島台代理店㈱
銀行業務の代理業務
北国総合管理㈱
競落不動産の取得業務
11
3.地域経済活性化への取組状況
(1)地域企業の対する経営サポートの状況
【地域の経営相談等への取り組み状況】
「経営相談所」では、税金や法律、経営に関する専門のアドバイザーが、お客さまの様々
なご相談に応じているほか、「経営相談」や「経営ミニ情報」等の経営に役立つ冊子を定期
的に発行し、情報提供にも努めております。
また、行内LANを活用した経営相談スキームを活用するとともに、外部専門家と連携
し、新商品開発や販路開拓、事業転換等のご相談にも迅速に応じております。
【行内LANを活用した相談実績】
平成 15 年度下期
平成 16 年度上期
平成 16 年度下期
27 件
30 件
33 件
【海外進出企業への支援】
上海駐在員事務所の取組み
平成16年4月に開設しました「上海駐在員事務所」では、現地での幅広いネットワー
クを活用したビジネス情報の提供や、進出企業へのサポート、そして現地を訪問されたお
客さまへのアテンド業務等の幅広い活動を行っております。開設以来、多くの地元企業の
皆さまにご利用いただいており、同事務所への来所は、44 件、問い合わせや調査依頼は 30
件にのぼっております。今後とも、地元企業の中国進出や海外取引拡大をサポートしてま
いります。
【お取引先企業に対する経営サポート体制】
ビジネスマッチングへの取り組み
営業活動の中で得られる情報を蓄積・共有する「ニーズシーズシステム」を活用し、お
客さまのニーズに合致した情報提供やご提案を行っております。
情報登録件数・マッチング成立件数は以下の通りとなっております。
平成 16 年度上期
平成 16 年度下期
情報登録件数
766 件
771 件
マッチング成立件数
94 件
207 件
「財務分析資料」作成サービスの開始
平成 16 年 10 月、お取引先の経営を財務面からサポートするため、お客さまの決算書に基
づき財務データの分析結果をまとめた「財務分析資料」作成サービスを平成 16 年 10 月よ
り開始いたしました。
12
お客さま向けセミナーや講演会の開催
地元企業の経営サポート体制を強化するため、取引先企業や各種団体等へ出向き、勉強
会や講演会を行っております。平成 16 年度下期は、経営改善計画策定の重要性や財務諸表
の見方等をテーマとした当行行員による講師派遣を実施しました。
【地元企業の再生への取り組み状況】
経営改善支援への取り組み
当行審査部内の「経営支援チーム」では、お取引先を直接訪問し、経営者の皆さまと同
じ目線に立って、経営改善計画の策定や経営に関するアドバイスを行っております。営業
店に経営支援管理者を任命し、経営改善支援体制を強化いたしました。その結果、平成 16
年度下期において、支援取組先企業
396先のうち45先の債務者区分がランクアップ
いたしました。
企業再生支援への取り組み状況
経営改善に取組む企業の皆さまを支援するため、平成15年7月より、原則、無担保・
第三者保証人不要の「事業再生支援融資」を取り扱っております。平成 17 年 3 月末までの
取扱実績は 57 件
963 百万円と、お取引先の経営計画に基づいた経営改善支援を行ってお
ります。また、平成16年度下期には、新たな金融支援の手法であるDDS(デット・デ
ット・スワップ:債務の資本的劣後ローン化)
、DES(デット・エクイティ・スワップ:
債務の株式化)を活用した支援を実施しました。今後とも、地元企業の再生支援に向けた
取組みを強化してまいります。
(2)企業育成への取組み
【企業育成への取り組み状況】
産業振興への助成(財団法人北國銀行産業振興財団)
財団法人北國銀行産業振興財団では、地域産業の振興・発展に貢献された団体および企
業に対し助成等の事業活動を行っております。平成 16 年 12 月には、15 企業に対し、総額
16 百万円の助成金と記念品を贈呈いたしました。これにより、昭和 58 年の当財団設立以来、
265 件 355 百万円の助成を行っております。
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創業・新事業進出への支援
創業や事業転換、新事業進出を目指すお客さまを応援するため、平成15年7月より原
則、無担保・第三者保証人不要の「起業家支援融資」を取り扱っております。平成17年
3月末までの取扱実績は、6 件、62 百万円となっております。
北陸地区産業クラスターサポート金融会議の活動
経済産業省が地方自治体と協働して全国展開している「産業クラスター計画」を金融機
関の立場から支援するため、北陸三県の代表幹事行として、平成16年10月に「北陸地
区産業クラスターサポート金融会議
合同分科会」を開催しました。今後とも、地域金融
機関との連携を強化し、地元企業育成に取り組んでまいります。
産学官連携への取組み
平成16年10月に地域の産学官の連携促進による地域経済発展へ貢献するため、
「地域コ
ンサルティングチーム」を設立しました。その活動の一環として、異業種交流や新技術創
出、ビジネスマッチング等を目的とした各種セミナー等を開催いたしました。今後も産学
連携のパイプ役として、新たな産業創出や企業育成支援に取り組んでまいります。
<平成 16 年度下期セミナー等開催実績>
・平成 16 年 10 月:北陸先端科学技術大学院大学の「新技術セミナー」
・平成 17 年3月:金沢工業大学の研究者による「技術セミナー」
・平成 17 年 4 月:金沢大学の研究者による「新技術説明会」
金沢工業大学で開催された「技術セミナー」
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(3)地方公共団体の事業との関係
【地方公共団体事業との関係】
指定金融機関制度を導入している石川県および県内 20 市町村のうち 19 市町村の指定金
融機関として、税金等の収納・還付をはじめとする公金取扱業務を行っております。(平成
17 年3月末現在)
また、自治体の発行する地方債の引き受けや、平成17年3月に発行された石川県ミニ
公募債「第3回ふるさといしかわ債」の窓口販売等を通じて、学校や病院をはじめとする
地域社会の環境整備に協力しております。
4.その他
(1)地域の各種支援活動の状況
【文化支援活動の状況】
ロビー展の実施
営業店のロビーに地域の皆さまの押し花や写真、絵画等の作品を展示し、コミュニケー
ションの場としてご利用いただいております。
輪島支店では、平成 16 年 11 月に地元「輪島ふるさとかるた作ろう会」の方々が制作し
た「輪島ふるさとかるた」を飾ったロビー展を開催しましました。素朴で温かみのある絵
札はご来店されたお客さまに大好評でした。
「輪島ふるさとかるた」を展示したロビー展
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【スポーツ支援活動の状況】
地域スポーツ活動の振興
ハンドボールやバレーボールなどの各種スポーツ活動を通じて、スポーツの普及と基盤
育成に取り組むほか、地域の皆さまとの交流を深めております。平成 17 年 2 月の地元小学
生を対象とした「北國銀行杯 ファミリーバドミントン大会」は、270 組もの親子ペアが参
加し、息の合ったプレーを繰り広げました。
【教育支援活動の状況】
職場見学・体験学習の受け入れ
教育支援活動の一環として、地元大学生や小・中・高校生を対象に、職場見学や体験学
習の受け入れを実施しております。
平成 16 年 10 月、ローンセンターを見学する地元高校生の皆さん
【環境への取組み】
全営業店の終日全面禁煙について
平成16年12月より、多数の方が利用するロビーや応接コーナー、営業室等を、お客
様の健康に配慮し、終日禁煙にいたしました。
災害への支援
新潟県中越地震には、たくさんの行員から義援金が集まり、日本赤十字社石川支部を通
じて、微力ながら協力いたしました。
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