前半:社会性報告(PDF:2MB) - 東芝メディカルシステムズ株式会社

Made for Life Repor t
2008
C S R 報告書
東 芝 メディカルシステムズグル ープ 経 営 理 念 ・経 営 スローガン
経営理念
東芝メディカルシステムズグループは、いのちの尊さを基本に、医療・健康・福祉の広い分野で
人々の健 やかな生活の実現のために、グローバルに事業を推進し、豊かな価値を創造します。
1
健康と尊い命を守る医療 に貢 献します。
2
高品質で信頼性のある「商品」と適 切な「サービス」を 提 供します。
3
お客様と共に歩 み・成長 していく企 業 を目 指 します。
経営スロ ーガン
人々の健やかな生活の実現のために、
「いのち」と向き合う。
「Made for Life」は東芝メディカルシステムズの経営理念を象徴するスローガンです。
患者さんのために、
あなたのために、
TM
contents
そして、ともに歩 むために。
編集方針
経営理念・経営スローガン/目次
2
2007年度は、グローバル企業としての幅広い活動をご理解
トップメッセージ
3
環境活動報告の充実を図りました。またホームページでも、
実績と目標
4
グローバルな事業展開
6
特集:医療現場の最前線から
8
いただくため、国内はもとより、海外のグループ会社の社会・
CSR報告書の掲載やCSRサイトの拡充、
「CSR便り」の開設など、
情報提供をしています。
報告対象期間
2007年 4 月1日 ∼ 2008年 3月 31日
社会性報告
報告対象範囲
マネジメント
10
東芝メディカルシステムズと国内外グループ会社。一部の
お客様とのかかわり
11
についても取り上げて紹介しています。
従業員とのかかわり
14
地域社会とのかかわり
16
報告では東芝グループ全体 、あるいはグループ会社の活動
発行時期
2008年 6月末
(前回発行:2007年 6月 次回発行予定:2009年 6月末)
環境報告
2
環境マネジメント
18
つくる・つかう・かえす・いかす
20
製品における環境配慮
24
大気・エネルギーにおける環境推進活動
25
水における環境推進活動
26
環境会計/会社概要
27
TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2008
参考ガイドライン
GRI *「サスティナビリティ・レポーティング・ ガイド
・
ライン2002(第2版)」および「サスティナビリティ・
レポーティング・ガイドライン 第3版(G3)」
・
環境省「環境報告書ガイドライン2003年版」および
「環境報告ガイドライン2007年度版」
*GRI:Global Reporting Initiative
Webでの報告
本冊子で 検索
と表示している項目
は、Webに詳細情報を掲載しています。
トップメッセ ー ジ
医療を通じて社会に貢献していきます
生命・安全・コンプライアンスを最優先します
を経営スローガンとして掲げ、グローバルに事業を展開
ライアンスの最優先」
です。当社では、技術・生産コン
東芝メディカルシステムズグループは、
「Made for Life」
CSRを果たすための行動原則は、
「生命・安全・コンプ
しています。私たちの持つ技術によって、医療を通じて
プライアンス体制と営業コンプライアンス体制をさらに
社会に貢献する事が私たちの使命です。経営理念として、
強化し、すべての事業活動において、法令、社会規範、
「健康と尊い命を守る医療に貢献します」
「高品質で信頼
倫理、社内規定等遵守の徹底を図っています。そして、
性のある『商品』と適切な『サービス』を提供します」
「お
2007年6月には、品質保証体制を再整備し、商品の開
客様と共に歩み・成長していく企業を目指します」を掲げ、
発・生産から廃棄までの責任体制を明確化しました。今
事業を展開しています。
後とも、高品質かつ、安心で安全な商品の供給に努めて
2007年度は、臨床現場に価値を提供するさまざまな
まいります。
新商品を市場に投入し、世界中のお客様から大きな反響
をいただきました。これからもお客様の声に真摯に耳を
傾け医療を通じて積極的に社会に貢献していく所存です。
ステークホルダーの皆様とともに歩み、成長していきます
CSR 経営を遂行するために、
「Made for Life」に基づ
いて、お客様をはじめとするすべてのステークホルダー
グローバルに CSR 経営を遂行します
の皆様とのコミュニケーションを重視していきます。東芝
私たちは、グローバル企業としてさまざまな国々にお
メディカルシステムズグループの従業員一人ひとりが、
いて事業を展 開しています。東芝グループの「Leading
日々の活動でCSRを実践し、皆様のご期待にお応えして
Innovation」を旗印に、医療のフィールドにおいてさまざ
よりよい社会の実現を目指してまいりますので、よろし
まなイノベーションの波を起こしていきます。その基盤と
くお願い致します。
なるのが、
「CSR経営の遂行」です。世界のそれぞれの国
や地域の法令、社会規範を遵守し、地域社会に貢献して
まいります。また、かけがえのない地球環境を守り、継続
していくことは企業が取り組むべき重要な課題です。私た
ちは環境経営推進体制を確立し、独自の厳しい目標を設
定して環境負荷の低減に取り組んでいます。環境に配慮
した医療システムの提供もそのひとつです。昨年は、エコ
プロダクツ大賞優秀賞を受賞いたしました。今後も積極
的に継続して環境活動を推進してまいります。
代表取締役社長
小松 研一
3
大切 な 人 がいる。築きた い人 生 が ある。
家族とのつながり。地域とのつながり。社会との つ な がり。
私 たちの人生は、あらゆるものとつな がることで 育ま れています。
より多くの人たちの、クオリティ・オブ・ライフ 人生の質を高 めるために。
東芝メディカルシステムズでは、医療を通じて、
あらゆる視点 から社会に貢献したいと考えています。
グローバル企業として、世界中の人々の毎日の暮らしを大切にしたいから。
かかわるものすべてと、まっすぐに向き合って、持続可能な社会を目指して。
これからも、できることをひとつずつ、積 み重ねてまいります。
2007年度の目標に対する主な実績と2008年度の目標・計画
項目
2007年度の目標
マネジメント CSR マネジメント
グループ会社を含めた CSRの定着・深耕
リスク・コンプライアンス
リスク・コンプライアンス体制の強化・整備
リスク・コンプライアンス意識の定着・深耕
グループ会社への施策展開・連携強化
社会性報告
お客様とのかかわり
定常的なアンケート調査によるお客様満足度評価の実施
ユニバーサルデ ザインの推進
お客様サポートの強化
従業員とのかかわり
ワーク・ライフ・バランスの推進
多様性ある組織づくり
従業員の働きやすい職場環境づくり
OHSAS18001(労働安全衛生マネジメントシステム)認証の取得
地域社会とのかかわり
環境報告
社会貢献活動の展開
環境自主行動計画「第 4 次環境ボランタリープラン」の継続
環境経営推進体制の拡大
コミュニケーション
CSR 報告書の発行
ステークホルダーとのコミュニケーションの充実
4
TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2008
東芝メディカルシステムズ CSR 活動基本方針
1
命の尊さ を基本に社会の 一 員として、社会に対して積極的に貢献
していくことで社会からの信頼を獲得し、持続的成長を目指します。
2
生命・安全 、法令遵守を最優先に、誠実で透明な経営を実践すると
3
信頼される企業を目指し、
お客様や従業員、株主 、地域社会等、さまざ
ともに、地球環境に配慮した企業を目指します。
まなステークホ ルダーの皆様とコミュニケーションを図ります。
2007年度の主な実施項目
●
●
技術・生産コンプライアンス体制および営業コンプライアンス体制の再構築
●
お取引様通報制度の設置
●
東芝メディカルシステムズグループ行動基準教育の実施
●
技術者倫理、営業コンプライアンス、情報セキュリティ教育などの実施
●
東芝メディカルシステムズに準じたリスク・コンプライアンス体制の整備
●
東芝メディカルシステムズグループ行動基準の徹底
●
コンプライアンス教育の推進
東芝メディカルシステムズグループ行動基準教育の実施
グループ会社におけるコンプライアンス教育の推進
新製品への患者さんに安心を与えるデザインの採用
定期的なアンケート調査によるお客様満足度評価の実施
P11 ー13
仕事と家庭の両立支援制度の拡充
次世代育成支援対策推進法における認定の取得
障がい者法定雇用率の達成
ユニバーサルデザインの製品開発の推進
お客様サポートの強化の推進
新コールセンター設置などお客様サービスの充実
●
グループ会社を含めた各種コンプライアンス施策の展開
●
P10
継続的なお客様アンケートの実施
●
2008 年度の目標・計画
CSR 月間(12月)を中心とした CSR 活動の推進
●
●
●
掲載ページ
トップメッセージの配信 CSR月間(12月)活動の推進
●
P14・15
従業員の声を活かした職場環境づくり
ワーク・スタイル・イノベーションの推進
●
多様性の尊重
●
従業員意識調査の継続実施
●
労働安全衛生マネジメントシステムの深耕
那須事業所および東芝メディカル製造 における認証の取得
ピンクリボン活動など継続した社会貢献活動の実施
●
●
●
●
●
P16・17
環境調和型製品の提供
地球温暖化防止と資源の有効活用
国内支社・グループ会社の環境管理の拡大
海外グループ会社を含めた環境確認および環境会計の集計
CSR 報告書を初めて発行
●
●
●
P18 ー27
●
●
会社ホームページの充実
セミナー、事業戦略発表会、事業所見学などの実施
世界各地域における社会貢献活動の推進
P12
環境調和型製品の提供の継続
地球温暖化防止と資源の有効活用の継続
国内支社・グループ会社の環境管理拡大の継続
海外グループ会社も含めた環境確認および環境会計集計の継続
●
ISO14001 認証範囲の拡大
●
CSR 報告書の発行 会社ホームページの充実
●
セミナー、事業戦略発表会、事業所見学などの開催
TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2008
5
グローバルな事業展開
誰もが必要とする医療 だ からこそ、世界各地で展開を。
幅広いネットワークで、
120 カ 国 以上に販売・サービスを展開。
海外グループ会社20社
代理店 80 社
東芝医療系統(中国)有限公司
ヨーロッパ
東芝メディカルシステムズ・ヨーロッパ社
Toshiba Medical Systems Europe B.V.
イギリス
ベルギー
ドイツ
フランス
オーストリア
スペイン
ロシア
中国
東芝大連有限公司
Toshiba Dalian Co., Ltd.
中国
東芝医療系統(中国)有限公司
Toshiba Medical Systems(China)Co., Ltd.
スイス
イタリア
日本
東芝メディカルシステムズ
中国
三広医療
(香港)有限 公司
Sanko Medical Systems (H.K.)., Ltd.
シンガポール
東芝メディカルシステムズ・アジア社
Toshiba Medical Systems Asia Pte., Ltd.
東芝メディカルシステムズ・ヨーロッパ社
オーストラリア
東芝オーストラリア社
東芝メディカルシステムズ・アジア社
Toshiba(Australia)Pty., Ltd.
トータルソリューションの提供
世界で活躍する、東芝の医療システム
マルチスライスCTシステム
6
MRIシステム
世界各地の医療現場で活躍する、東芝の医療システム。
これ からも、医療の向上に貢献 できるように、
先進技術の研究開発に取り組み、グローバルに事業展開していきます。
アメリカ
東芝アメリカMRI社
Toshiba America MRI, Inc.
アメリカ
東芝アメリカメディカルシステムズ社
東芝カナダ社
Toshiba America Medical Systems, Inc.
カナダ
東芝カナダ社
Toshiba of Canada, Ltd.
アメリカ
東芝メディカルリサーチ・アメリカ社
Toshiba Medical Research Institute USA, Inc.
東芝メディカルシステムズ
東芝アメリカメディカルシステムズ社
国内グループ会社8社
東芝医用システムエンジニアリング
東芝メディカル製造
東芝医療用品
沖縄東芝メディカル
東芝住電医療情報システムズ
メディカルサプライジャパン
東芝医用ファイナンス
フジノン東芝ESシステム
東芝メディカル・ド・ブラジル社
ブラジル
東芝メディカル・ド・ブラジル社
Toshiba Medical do Brasil Ltda. 東芝オーストラリア社
医療におけるクリニカルバリュー(臨床価値)の最大化を目指して、
画像診断システムや治療システム からヘ ルスケアITシステムまで、
幅広いソリューションを 提供しています。
ヘルスケアITシステム
超音波診断システム
X線診断システム
核医学診断システム
検体検査システム
治療システム
内視鏡システム
TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2008
7
特集:医療現場の最前線から
医療技術の革新は、すべては患者さんのために。
CTの基準は、いかに患者さんにやさしく、
命を守ることができるか、ということに尽きます。
最小限の被ばくで最大限の情報を
引き出す努力を惜しまない。
心臓検査には様々な方法がありますが、心筋梗塞などの
3年もの期間を費やし400人におよぶ C Tデータとカテーテル
データを収集・解析しました。その中で一番苦労したことは撮影
条件の統一化です。全世界による研究ですので、その国によっ
冠動脈疾患の検査方法としては心臓カテーテル検査が主流でした。
てCT検査の事情が異なります。北米や南米は体格の大きい方が
も伴う検査でした。それがマルチスライスCTでは動脈に針を刺
州は被ばくに関して非常にシビアな地域ですからこの点も異なり
この検査方法ですと患者さんに苦痛があるばかりでなく、危険
多いですから、撮影条件もアジア(日本)
とは変わってきますし、欧
すことなく、 拍動する心臓を撮影できるようになりました。
ます。そういった条件を統一しながら行った研究で、様々な人種
64」は、心疾患の画像診断を大きく変えました。患者さんの息
臨床研究だと思います。
特に、検出器が64列まで増えたマルチスライスCT「Aquilion™
止め時間が約10秒に短縮し、
どの患者さんでも平均15分で検
査が終了。造影剤による負担も従来のマルチスライスCTよりも
大幅に少ないため、循環器疾患における新たな検査方法として
急速に臨床現場に普及しました。
医療現場では、最小限の被ばくで最大の情報を引き出すよ
うに努力しています。被ばくをコントロールできるのは、専門資
格を持つ私たち放射線診断専門医と診療放射線技師だけです
から。装置を開発しているメーカー側でも技術面での被ばく低
減に努めてほしいと医療側は望んでいます。それに対して東芝
さんはよく応えてくれているほうだと思います。
「C OR E64*」は、心臓CT検査にとって
意義深い研究である。
マルチスライスCTが冠動脈疾患の診断に本当に役立つのか?
データを収集できたことは非常に有意義ですし、信頼性の高い
CT診断の中でも、冠動脈CT検査は拍動している心臓を非
常に細かく撮影しなくてはならないため、装置にとっては一番条
件が難しくてシビアな部位です。その中で、
どれだけの診断能力
を発揮できるか。このプロジェクトはCTの技術・性能の評価とい
う点でも大変有意義だったと思います。
* CORE64:CORonary Evaluation on 64 slice CT
コミュニケーションを密に、
ともに未来を担う医療人を育てていきたい。
患者さんの生命を守るのが私たちの仕事ですから、どのよう
なCT装置を使用するかの基準は、
そのCTがいかに患者さんにや
さしく、命を守ることができるか、
ということに尽きます。その点
では東芝のCTは信頼性が高く、安心して診断ができます。
東芝さんでは、高級機で得た臨床価値を普及機に反映していま
という臨床医からの問いかけに答えるには、その有用性を証明する
すよね。放射線専門医がいる病院はわが国ではまだまだ少なく、
「COR E64」
です。
「CORE64」
では世界中の最先端医療機関が集い、
が操作でき高いレベルの技術を共有できることは社会的にも非
必要があります。その研究が私も参加した多施設共同臨床研究
診療放射線技師の技術も経験によって差がありますから、誰も
常に意義があると思います。
医者と技術者は、情報のキャッチボールを密に行うことが大
切です。医療現場に足を運ばないと気づかないこともありますし、
お互いの会話の中から解決につながることもあります。技術者の
方は我々医者から学ぶことが多いと言われますが、医者も技術者
の方から学ぶことは多くあります。東芝さんにはもし自分たちが
病気になっても、安心して身をゆだねられるCT装置を作ることは
当然として、将来の医療現場を担う日本の若い医者を育ててい
ただきたいですね。
岩手医科大学付属 循環器医療センター
8
准教授 吉岡 邦浩 医師
医療現場の声に応えるため、日々進化し続けるCT。
「より広く・より細かく・より早く」。撮影時間の短縮や高精度な画像を誇るCTは、
新たな臨床価値を生み出し、幅広い活躍が期待されています。
医療現場で必要とされる技術を、
いかにタイムリーに提供できるか。
東芝のCTのあゆみ
1978
国内初 頭部用CTを開発・発売
1回転ずつ平行移動して撮影。
検出器が1個のため撮影時間がかかる。
吉岡先生とは「Aquilion™16」からのお付き合いになります。
いつも、循環器系専門の立場から鋭いご意見をいただけるので技術
の開発・改良に努めています。例えば、
「バリアブルピッチヘリカルス
キャンシステム」
もそのひとつです。循環器科では心臓から腹部大動脈
1990
設定のまま大動脈を撮影すると、被ばく線量が大きかったのですが、
吉岡先生のご指摘により診断部位によって寝台の移動速度を変化さ
ました。また、吉岡先生からいただいた、心臓に有用なCTの撮影条件、
第2次世代
世界初 ヘリカルCT *1発売 1列高速連続撮影により、短時間で
広範囲を撮影。検出器が数十個あるため
撮影時間が短縮。
まで広範囲に撮影することがあります。細かく撮る必要がある心臓の
せることで、一度の造影剤ですべて撮影でき、被ばく低減を可能にし
第1次世代
1999
第3次世代
4 列 世界最小0.5mmスライス幅4列
マルチスライスCT * 2 発売。心臓・肺
など動きのある臓器撮影が可能。
検査方法などの豊富なアイデアや臨床データは、
「Aquilion ONE™」
開発のプロジェクトに大変役に立ちました。
先生方のアイデアで臨床価値が非常に高いものは製品に取り入
2002
16列 世界最小0.5mmスライス幅
16列マルチスライスCT発売。
間ない革新が必要ですから、
お互い議論し合って開発に取り組んで
2004
64列 世界初0.5mmスライス64列
マルチスライスCT発売。心臓を
10秒以内で撮影。
2007
新世代 / エリアディテクター CT
れ、
いかにタイムリーに市場に出せるかが重要です。医療技術は絶え
います。
「Aquilion ONE」
は革新的なCTだと各方面から評価や期待
をいただいています。これからさらにアプリケーションソフトを充実させ、
最高の臨床価値を発揮できるようにしたいと考えています。また、
「Aquilion ONE」や「Aquilion 64」
で立証された高い臨床価値は普
320 列(撮影範囲160mm)
エリアディテクター搭載
及機にも反映していますので、小さな医療機関や世界中で使っても
1回転0.35秒で心臓・脳全体を撮影。
Aquilion ONE誕生。 形態診断から、動態・機能診断へ。
らえたら嬉しいです。
技術者の努力は開発期間で終わりますが、
装置は導入後5年、10年と稼働し続けます。
患者さんや装置をご利用いただく医療現
場の皆さんのため、これからも最善を尽
● 薄いスキャン幅の実現や検出器の列数増加により、
スキャン時間の高速化、画像精度の向上。時間の短縮、
低被ばく化により、患者さんのストレス・負担を軽減。
くして開発に取り組みたいと思います。
東芝メディカルシステムズ CT事業部
新野 俊之
*1.ヘリカルCT:
「ヘリカル」は「らせん」の意。X線管がらせ
ん軌道を描いて患者さんを撮影。高速連続撮影により短時間
で広範囲の撮影ができる。
*2.マルチスライスCT:検出器の配列が多いほど、1回転で複
数の断層を得られ、高速に多くの画像撮影ができる。スライス
幅が小さいほど画像は鮮明。
世界が待ち望んだ、
「 CORE64」研究結果発表
2004年11月にスタートした国際的な多施設臨床試験、心臓CT検査におけるマルチセンタースタディー「C OR E64」が、
2007年11月4日∼7日に研究結果を発表しました。
この研究には、世界7ヶ国9サイトの最先端医療機関が参加し、
マルチス
ライスCT「Aquilion 64」
を使用した冠動脈CT検査とカテーテル冠動脈
造影検査とを比較評価。その結果、検査による被ばくの低減など、患者さ
んの負担が少ないCT検査への置き換えの可能性が高い確率で立証され
ました。患者さんにやさしい医療として、今後、多くの施設でCT検査が行
われることが期待されています。
64列マルチスライスCT Aquilion 64
TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2008
9
マネジメント
社 会 性 報告
Social Report
社会のため、人のため。
医療を通じて私たちにできること。
当社グル ープは、医療を通じて社会に貢献できる企業を目指し、
さまざまなステークホルダーとのコミュニケーションを大切に、
誠実で透明な経営に取り組んでいます。
透明性を重視した各種通報制度の設置
リスク・コンプライアンスの考え方と体制
当社グループでは、
リスク・コンプライアンス推進体制を構築し、
社内のリスク情報を従業員がリスク担当部門に直接通報・相談
「東芝メディカルシステムズグループ行動基準」の浸透やリスク
できるように、内部通達制度「リスク・ホットライン」の設置や社
に公正取引委員会から医療用エックス線装置の入札談合に関す
止などにつなげています。2007年5月には、お取引先様通報
マネジメント施策を推進してきました。
しかしながら、2007年度
る排除措置命令、課徴金納付命令が出されました。今後同様の
事件が発生しないように、行動基準やリスクマネジメント施策を
徹底し、
より誠実で透明な経営を目指します。
東芝メディカルシステムズ行動基準
外弁護士経由の通報ルートを採用。コンプライアンス違反の防
制度「クリーン・パートナー・ライン」を新たに開設し、取引先
関係者からリスク担当部門に直接通報できる制度を構築しま
した。
検索
厳しいセキュリティ体制で情報管理を徹底
コンプライアンス意識の全従業員への徹底
コンプライアンス意識の深耕と定着を図るため、新入社員や役
職者などに対する階層別教育や個別法令に関する遵法教育な
ど、
コンプライアンス教育を実施しています。
「 東芝メディカルシ
ステムズグループ行動基準」
については、2007年度もe -ラーニ
「東芝メディカルシステムズ個人情報保護方針」に基づき、お客
様の個人情報を適正に管理しています。また、2006年に構築
した情報セキュリティ体制に準じて、全従業員の意識を高めると
ともに社内ルールを整備し、お客様情報も含めて技術や営業な
ど会社情報の漏洩防止に努めています。
ング活用による全従業員教育を継続実施しています。
東芝メディカルシステムズ個人情報保護方針
検索
リスク・コンプライアンス推進体制
リスク・コンプライアンス委員会
C PL*2 委員会
リスク対策委員会
グループ会社
社長 C RO*1
技術・生産コンプライアンス委員会
営業コンプライアンス委員会
その他各種委員会
グループ会社社長 C RO
*1. CRO:Chief Risk-Compliance Management Officer *2. CPL:Contractual Liability & Product Liability(契約責任&製造物責任)
10
TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2008
お客様とのかかわり
最先端の医療技術は、患者さんの声から生まれている。
「真に医療に役立つ技術開発」を基本理念として、医療現場の声を活かした
製品開発やシステム、サービスの提供に努めています。
現場の声を活かした製品の開発・改善
お客様目線で考えるアンケートの実施
当社では、東芝グループの「CS * 推進方針」に基づき、お客様
システム納入後にはお客様アンケートを実施し、日頃ご意見
の声を発想の原点とした製品・システムの開発やサービスの
をお伺いできないお客様からも積極的にご意見・ご要望を収集。回収
業やサービス担当が、お客様からのご意見・ご要望を社内に
サービスのプロセス改善に活用できる仕組みを構築しています。
高品質・高性能な製品づくりに取り組んでいます。
として従業員で共有し、CS 意識の向上に役立てています。
提供に努めています。たとえば、お客様と直接お会いする営
したアンケートは従業員で共有し、製品の開発や改善、営業・
フィードバック。製品やサービスの開発・改善に役立てることで、
また、お客様に満足いただいた事例を「C Sベストプラクティス」
*CS:お客様満足(Customer Satisfaction)
東芝グループCS推進方針
検索
東芝メディカルシステムズ
お客様アンケート
医療現場
担当したお客様のご意見・ご要望をフィードバック
操作に対する感想や
患者さんの反応を
営業・サービス担当
開発・製造部門
担当者へ報告
いただいたご意見・ご要望を製品の開発・改善に反映
安心・安全な製品のための厳しい体制と教育
東芝グループの「品質方針」や「製品安全に関する基本方針」に
基づき、製品の品質管理や安全の確保、
お客様への積極的な情
医療従事者
患者さん
すべての人にやさしいユニバーサルデザイン
使う人の立場・視点になって考える人間中心設計プロセス
を応用。たとえば、撮影時間の短縮化や威圧感のないデ
報開示を心掛けています。2007年6月には、
「品質統括責任者」
ザインにすることで患者さんの不安や負担を取り除いたり、ア
以上に明確化しています。
また、高品質を維持するため、全従業
を軽減するなど、双方の立場から考えた製品開発をして
を選任し、製品の開発・生産から廃棄までの品質責任をこれまで
員の品質教育を徹底しています。
TOPICS
『 国内最大規模のEMC測定で、厳しく品質検査』
製品の安全性を厳しく管理するため、当社では1992年に電
磁波ノイズの試験所を敷地内に完備 。電磁波による人体へ
の影響や他の機器から受ける影響を徹底検査し、高次元で
のEMC* の実現を図っています。
敷地内で測定できるため、開発段階からの新製品の品質検査や
部品レベルでの検査など、細密で柔軟な検査を実施することが
可能です。
*EMC[Electro Magnetic Compatibility]:電磁環境両立性。
機器から10 m 離れた
電磁波ノイズを
検査できる広い試験所。
クセス・操作性を高めて操作する人(医師・技師)の負担
います。
TOPICS
『マンモグラフィが 07年度グッドデザイン賞・金賞を受賞』
女性スタッフが中心となって開発した新型マンモグラフィが 2007
年度グッドデザイン賞の金賞を受賞しました。
ひとりでも多くの女性に安心
して乳がん検診を受診してほ
しいとの思いから、痛みの少
ない圧迫システムの採用や日本
人女性の体型に配慮して設計。
視覚的・触覚的にも安心して
いただけるように、パールホ
ワイト色や優しいフォルム、
素材を採用しています。また、
スムーズに操作できるボタン
の配置や形状など、操作する
人の立場からも工夫を施して
います。
マンモグラフィ
TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2008
11
お客様とのかかわり
医療技術の普及を目指し、国境を越えて世界各地へ。
急速に進歩する画像診断や医療システムの技術の理解促進のため、
毎年各種セミナーや展示会、学会を積極的に開催・参加しています。
新しい技術を世界に向けて発信と共有
当社では、医療セミナーや専門医による実技セミナーなどを国内
外の医学会と共同開催し、医療システム技術の知識と適切な使
用方法の普及活動に努めています。RSNA(北米放射線学会)、
JRC(日本医学放射線学会)、ECR(欧州放射線学会)など、世
お客様を対象に新製品の研修を開催
2005年にスタートしたインターナショナル「東芝CTトレーニングア
カデミー」。今年3月からは、国内の診療放射線技師の方々を対象
に実施。新システム導入時のスムーズなCT検査を目的に、臨床開
始前に効率的でハイレベルなトレーニングを提供しています。CTア
界各地の学会併設技術展示会に参加。システムの展示や共同
プリケーションスペシャリストが専任講師となり、
自らの経験に基づ
メージ」
も撮影技術の普及や発展に寄与するとして高い評価を
れたお客様から高い評価をいただくとともに、セミナーを機にお客
研究・学術の発表を行いました。15回目を迎えた
「ザ・ベストイ
いただいています。
RSNA開催風景
医療システム展示は世界最大規模。
世界100カ国以上から6万人以上が参加。
The Bes t Image 2007
2007年12月15日
六本木アカデミーヒルズ
(東京)
にて開催。
TOPICS
『革新的なCT「Aquilion ONE TM」に、世界中が期待』
2007 年 11月2 5日∼ 2 9日に開 催された「 RS N A」で、
世界初のArea Detector CT「Aquilion ONE」を発表し
ました。
160mmの広範囲な撮影が可能な「Aquilion ONE」は、
脳や心臓全体を1回転約0.35秒で撮影。 撮影時間の大幅
短縮や被ばくの低減(従来比1/4)、造影剤の低減によって、
患者さんのストレスや負担を軽減します。また、動く臓器の正確
な撮影や、時間軸撮影による動態・機能診断は、頭部、心臓
に加え、胸部、整形外科、小児検査や救急検査など、新たな
臨床価値が期待されています。
「Aquilion ONE」は、臨床科の方々と当社技術者が一体と
なり、10年におよぶ研究開発の歳月を経て誕生しました。
いたCTの講義や患者さんを意識した操作実習を行います。受講さ
様間のネットワークも広がり今後の活動が期待されています。
研修風景
本社研修センターにて。
VOICE
お客様の声
『デジタルマンモグラフィコンテストで金賞を受賞』
2007年11月21・22日に開催された
「第17回日本乳癌検診
学会」
デジタルマンモグラフィコンテストにて金賞を受賞しま
した。
この賞では、主に画質やポジショニングの技術、
その他撮影情
報が正しく表示されているかなどが総合的に評価されます。
画
質に関しては最高得点を取得できました。
また、東芝のマン
モグラフィPe・ru・ruTM は操作者にも優しい設計ですからポ
ジショニングも容易に的確にできます。東芝の技術力はもちろん、
導入後のアプリケーションスペシャリストによる丁寧な操作
説明など、私たちユーザー
へのサポート体制が今回
の受賞につながったと思
います。
これからも日本人女性の乳
がん検診受診率向上のた
めに東芝さんと一緒に貢
献していきたいと思います。
Aquilion ONE
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TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2008
大宮シティクリニック 嶋崎奈央子 技師
いつでも、どこでも。安心できる医療環境のために。
当社グループに関わるすべての方が快適な環境で医療に従事できるように、
幅広いネットワークと充実したサービスでお客様の医療現場をサポートします。
世界に広がるサービスネットワーク
当社グループでは、世界120ヵ国以上にサービスネットワークを
展開。お客様が安心して医療に取り組めるよう、
カスタマーエン
ジニアがサービスを提供し、地域に密着したサポートを徹底して
います。米国 * や日本の評価機関からも顧客満足度で高い評価
サービス拠点
120ヵ国 以上
主要パーツ拠点
5ヵ所
カスタマーエンジニア
2,600名
をいただいています。
*MD Buyline(2007年10 ∼12月期調査)
において、CT、Angio、MR他が据付・サービス応答
時間・サービス品質などで顧客満足度1位。
(2008年3月末現在)
アップタイム向上を目指した、先進サービスの提供
高速データ通信回線を使ったリモートメンテナンスシステム
InnerVision
TM
Plusを駆使し、機器トラブルの早期検知や迅速
国境の壁を越えて、グローバルに対応
全世界でご利用いただいている当社の医療システム。
お客様には
常に最適な環境で医療に従事していただけるように、現地スタッ
な故障解析・修復を実現。
また、高度化する装置のパフォーマンスを
フによるメンテナンスは欠かせません。
ときには日本のカスタマー
隔で画面共有して対応する体制も整えています。
き、現地スタッフと協力
最大限に発揮できるように、
アプリケーションスペシャリストが遠
エンジニアが海外へ赴
して問題を解決。南米、
中近東、
アフリカ、
アジア、
医療
機関
CT・MRI・X線システムなど…
定期的なチェックに
より、故障発生前に
メンテナンス。
迅 速な修 理 手 配
リモ ート 修 復
異 常の 早 期 検 知
異常を伝えるアラート
を自動送信。
未然に検知・修理。
オーストラリア、国籍や
環境の壁を越えて、世界
各地でカスタマーエンジ
ニアが活躍しています。
カスタマーエンジニア
とパーツを同時手配。
センターサポート
VOICE
据付の指導風景
サービスエンジニアの声
テクニカルアシスタンスセンタ
迅速な故障解析
・ハイスキルエンジニア対応
・BB回線による高速データ収集
・迅速・正確な情報伝達
『お客様に精一杯ベストを尽くしたい』
MRI、
CTのカスタマーエンジニアになって20年。
日頃から、
お客
様と私は健康と命を守る医療に貢献する目的をもっています。
特に、2004年10月23日に起きた新潟県中越地震はシステム
の復旧措置に苦労しましたが、
必死に復興に励まれている病院
スタッフの方々を見て
「この方たちのためにやれることを全力で
地域医療にも応えるサポート&ネットワーク
当社では、医療システムのご提案から、ヘルスケアITの構築、
メンテ
ナンスまで、時代の変化に対応しながらお客様をトータルでサポー
ト。国策として推進されている画像診断のフィルムレス化やレポー
やりたい」
と改めて感じた出来事でした。
お客様が安心・満足して医療に従事できるように、
これからも日
々の対応の中でお客様が本当に求め
ている技術やサービスを提供してい
きたいと思います。
トシステムなどにもいち早く対応し、お客様のサポートに備えてい
ます。
また、患者さん中心の医療を目指して、院内のシステム化だけ
でなく、病院と診療所間での診療情報の交換など、地域に密着した
サービス体制を構築しています。
東芝メディカルシステムズ
埼玉サービスセンタ
森川 博
TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2008
13
従業員とのかかわり
働きやすい職場がある。やりがいのある仕事がある。
優 れた製品づくりや 信頼される企業にとって、まず大切なのは従業員の充足感。
当社では、すべての従業員が快適で安心して活躍できる職場づくりを進めています。
人権の尊重を図る教育・啓発活動の推進
東芝グループでは、法令遵守はもとより、基本的人権を尊重して
差別的処遇などを行わないことを基本方針としています。
「グループ行動基準」
では、個人の多様な価値観・個性・プライバ
シーを尊重し、人種・宗教・性別・国籍・心身障がい・年齢・性的
ワーク・ライフ・バランスの実現
従業員の仕事と家庭の両立を支援するため、従業員の家庭事情
に柔軟に対応する制度の拡充に取り組んでいます。2005年4月
より
「次世代育成支援対策推進法」に対応して、子育てしやすい
職場環境の整備・施策を推進。2007年度には、再雇用の仕組み
指向などに関する差別的言動や暴力行為、
セクシャルハラスメン
づくりなどを行いました。2007年8月には、
とを明示。従業員への教育・啓発活動を行い、人権尊重意識の
「 次世 代 認 定 マーク( 愛 称:くるみん)」
ト、パワーハラスメントなどの人格を無視する行為を行わないこ
浸透を図っています。
子育て支援に積極的な企業に与えられる
を取得しました。
人事諸制度の概要と活用実績
<2008年3月末現在>
2005 2006 2007
名称
内容
育児休職制度
期間:子が満3歳に到達まで
配偶者が働いていなくてもよい
東芝グループでは、従業員が持つ多様な価値観を認め、人格と
介護休職制度
期間:被介護者1人につき365日まで
環境を整え、
ワーク・ライフ・バランスの実現を目指すこととして
短時間勤務制度
「ワーク・スタイル・イノベ ーション」の
推進と多様性の尊重
個性を尊重するとともに、創造的、効率的に業務を遂行できる
います。
期間:
(育児)子が小学3年生まで
(介護)被介護者1人につき3年まで
男性
1人
0人
0人
女性
8人
7人
10 人
男性
1人
0人
1人
女性
0人
0人
0人
男性
0人
0人
0人
女性
5人
8人
9人
※ 東芝メディカルシステムズの集計のみ
ワーク・スタイル・イノベーションの推進
ワーク・ライフ・バランスの実現のためには、効率的でメリハリの
ある仕事の進め方が鍵になります。
このための施策を
「ワーク・
スタイル・イノベーション」
として展開しています。集中度を高め
て効率的に仕事を進めることにより、リフレッシュ時間を生み出
し、
この時間を利用して自分の付加価値をさらに高めることで、
職務能力の開発につなげます。
VOICE
海外スタッフの声
『CTのスペシャリストとして、日本と海外の架け橋になりたい』
2003年に東芝グループの一員として日本のCT事業部海外
グループで勤務する前は、オーストラリア・アデレード市にあ
る病院でCT技師として10年間勤務していました。技師から
多様性の尊重
「ワーク・スタイル・イノベーション」を推進していくには、多様
な人材がともに活躍できる組織風土を創っていくことが必要です。
年齢・学歴・性別・障がいの有無・国籍など、
多様な人々がそれぞれ
を理解・尊重し、
相手の立場に立ったコミュニケーションが図れる
一転、開発サイドでCTに関わっている現在は、海外のお客様
からのフィードバックの説明などを行い開発チームのサポー
トをしています。英語でのプレゼンテーションやアプリケーシ
ョンスペシャリストのトレーニング、
グローバルなお客様のサ
ポートなど、私の個性を発揮できる機会が多いのでやりがい
風土創りに努めています。
を感じています。
男女別正規従業員数と役職者数
もありますが、海外のお客様の要望を製品に反映させること
お客様の要望は国によって異なるため、開発担当者とは衝突
<2008年3月末現在>
男性
女性
計
2,779人
350人
3,129人
役職者
717人
6人
723人
一般者
2,062人
344人
2,406人
正規従業員
※ 東芝メディカルシステムズの集計のみ
障がい者雇用の促進
当社における障がい者の雇用率は、2008年3月31日現在2.0%と
なり法定雇用率(1.8%)を達成。今後もグループをあげて障がい
者雇用を強化するとともに、活動の場をいっそう広げていきます。
14
TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2008
が私の役目として、妥協をせずに話し合います。最近、
お客様
からのフィードバックにプラス要素が増えているのも、グロー
バルレベルで捉えた商品開発の結果
だと思うと嬉しいです。
日本勤務は、
日本が第2の母国と言え
るほど貴重な経験。日本語がまだ不
十分なので、
今後もっと勉強していき
たいと思います。
東芝メディカルシステムズ CT事業部 ジェフリー・ホール
従業員の声を活かした職場環境づくり
従業員の意欲と能力を活かす研修制度
従業員の声を聞く仕組みのひとつとして
「従業員意識調査
従業員の意欲と能力を最大限に引き出すため、適材適所の人事
に対する意識・評価、従業員自身の業務における評価・処遇に関
成果の公平・公正な評価を実施しています。教育研修制度では、
(TEAMサーベイ)」を継続して実施。会社の施策や職場・上司
する意識を調査しています。調査結果は職場ごとに公開して各部
門でミーティングを実施。職場におけるコミュニケーションの向
上、組織の活性化に向けた改善施策につなげています。
配置や、上司と部下のコミュニケーションを通じた業務における
事業や業務に必要な教育・研修のほか、個々人の望むキャリア形
成を支援する多彩な研修制度
や自己啓発援助金制度を設け、
自立意識の喚起や実行力のある
個人の育成を目指しています。
2007年度には、聴覚障がいを
「OHSAS*18001」を柱とした、
安心・安全な職場づくり
持つ従業員に対して手話を交え
た教育を実施しました。
手話を交えた教育
従業員全員が安全で安心して働ける職場づくりは、事業運営
の基本であり重要な経営課題のひとつです。那須事業所にお
いては、2008年2月に労働安全衛生マ
ネジメントシステムの 国 際 的 な 認 証 規
グローバル人材の育成の推進
当社グループでは、海外グループ会社のカスタマーエンジニアや
格「 OHSAS*18001」
を取得。
このシステ
ムの導入により、
これまで様々な場面で取
アプリケーションスペシャリストも多く、本社に海外グループ会社
化し、全事業所における一段上の安全基
ら数多くのスタッフが訪れ、
スタッフのための教育・研修プログラムを設置。毎年世界各地か
り組まれてきた安全管理の仕組みを体系
最新のサービス技術やアプ
盤の強化・確立を図っていきます。
リケーションソフトを修得し
*OHSAS:Occupational Health and Safety Assessment Series
東芝メディカルシステムズ安全健康管理基本方針
検索
ています。また、グローバル
人材育成のため日本からも
海外グループ会社での実務
研修を推進しています。
従業員の健康を維持・増進する施策の実施
従業員とその家族が健康でいられるように、従業員の健康診断は
もとより、生活習慣病予防やメンタルヘルスケア対策など、様々な
健康維持・増進を施策。2008年度からは、国策として
「特定健康
診査・特定保険指導」
が実施されますが、
当社では時代に先立っ
た健康づくりを常に意識しています。
健全な労使関係の確立
実機を使用し、最新の技術を学ぶ
TOPICS
VOICE
『新製品の発表とともに、海外スタッフへは新技術の教育を徹底』
海外営業統括部の担当地域の超音波アプリケーショントレー
ニング(QT* Training)が 2007年 8月 29日 ∼ 9月1日の
4日間、マレーシアで開催されました。経験・技術的に優秀な
アプリケーションスペシャリストを地域の代表トレーナー
として、新製品の新技術などを集中的に教育しました。
今後とも連携しながら充実したトレーニングプログラムを
提供し、さらなる当社製品の理解・拡販を推進していきます。
*QT:Qualified Trainer
従業員が加入している
「東芝メディカルシステムズ労働組合」
とは
安定した労使関係にあり、労働条件などについて定期的に交渉・
協議を行っています。また、半年に1回「中央労使協議会」を開催
して経営方針などについても話し合っています。
海外のグループ会社では、各国の法令などに基づいて各社の
労働組合や従業員代表と話し合っています。
○○○○部署 ○○○○さん
TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2008
15
地域社会とのかかわり
社会の一員として、できることをひとつずつ。
社会に貢献できる企業を目指して、医療を通してだけではなく、
世界中にいる現地スタッフがさまざまな社会・環境活動に取り組んでいます。
乳がん検診普及活動 への積極的な参加
150万本の森づくりを目指した植林活動
ここ数年、世の中に認知されはじめた乳がん検診の重要性。
しかし、
日
東芝グループの一員として、2025年に向けて世界で150万本規
人以上の女性が命を落としています。
そのため国策として、
マンモグラ
年度から参加しています。
従業員とその家族が参加して、
国内では
本人のマンモ検診受診率はわずか5%
(米国受診率70%)、毎年1万
フィの整備や乳がん検診の普及活動が広がっています。当社も普及
活動のひとつ「ピンクリボン活動」に2003年から参加。会場ではマン
モグラフィや超音波診断システムなどの展示や体感コーナーを設け、
模の森林を整備する
「東芝グループ150万本の森づくり」
に2006
栃木県八方ヶ原など事業周
辺地域へ、海外では中国・
アジアなどを中心に活動を
検診の大切さを紹介しています。今後も、乳がん検診の普及に貢献で
しています。
左:ピンクリボンスマイルウォーク神戸。2007年10月28日開催。 PRカー内でマンモ検診を呼びかける。
右:2007年10月13日、仙台にてピンクリボン活動開催。仙台では2007年に当社として初めて参加しました。
左:栃木県八方ヶ原での植林活動。
右:足尾の歴史的背景を実感しながら参加。
きるよう、
さまざまな活動に取り組んでいきます。
患者さんの心のケアに。
「絵のひろば展」開催
全国各地域にてボランティア活動を展開
本社・支社がそれぞれの地域でボランティアやイベント活動を行い、
千葉県にある病院の緩和ケア病棟に
地域交流を行っています。
続く廊下では、毎年、患者さんやご家
族の癒しの空間として作品展示が行
われています。当社も1993年から参
1
2
3
4
5
6
加し、2007年は7月の1ヵ月間、従業
員の作品を展示する
「絵のひろば展」
を開催しました。
絵のひろば展
TOPICS
『従業員手作りの金属の御輿。集まった浄財は寄付』
那須事業所には、従業員の技術を生かした手作りの金属の御輿
が設置されています。
この御輿は、
より高い技術目標を達成するた
めのシンボルと事業所での作業安全と健康祈願を目的に1989年製作。
大田原市の与一祭りや事業所の夏祭りで担がれていました。
従業員や工場見学者がさい銭箱に入れてく
れた浄財は社会貢献として、
(財)
日本対がん
協会の
「乳がんをなくす ほほえみ基金」
や下
野新聞社の「交通遺児奨学金基金」に毎年
寄付しています。
2007年度の寄付金
■「乳がんをなくす ほほえみ基金」に50,000円寄付
■「交通遺児奨学金基金」に41,868円寄付
16
TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2008
本社:敷地内で学習施設の方々と一緒にどんぐりを収集。
1 2
そのどんぐりで工作を楽しむ子どもたち。 3 本社・東京本社・支社:地で従業員が積極的に献血活動に参加。
東芝の山車の運行にも参加。
4 東北支社:青森ねぶた祭に協賛。
(2月)。
5 北海道支社:札幌市社会福祉協議会主催の除雪作業に参加
6 北海道支社:
「浜辺と海をきれいにする会」主催の
石狩新港浜清掃作業に参加(9月)。
東芝カナダ社
「Green Education Event」
を
開催。公園のゴミ拾いに従業員
375名が参加。
また、自動車を控
え、
自転車・路線バス・車の相乗り
など、環境にやさしい方法で通勤
しました。
東芝オーストラリア社
チームで協力して自転車を作る研
修「Bikes For Tykes」
に全従業員
が参加。完成した自転車は地域の
子どもたちへプレゼントしました。
東芝アメリカメディカル
システムズ社
地域とのつながりを
大切にしていきたい。
地域の恵まれない人々の援助活
動を20年以上実施。
チャリティー
オークションの募金を子どもたち
に援助しています。
(写真はプレゼ
ントをした子どもとお礼の手紙)
東芝メディカル・ド・ブラジル社
東芝メディカル・ド・ブラジル社
衣類を収集して恵まれない人々
に寄贈するキャンペーンを行い、
従業員21名がボランティアで参
加。集まった衣類は、病院や高齢
者の施設などへ寄贈しました。
全社をあげてリサイクルキャンペー
ンを展開。集まったリサイクル資
源は、
福祉施設に寄贈し、
活用さ
れています。
世界の各地で現地スタッフが、
さまざまな地域活動に
取り組んでいます。
東芝大連有限公司
環境推進委員会が主催して植林活
動を実施。従業員と従業員の家族
約80名が参加しました。
東芝メディカルシステムズ・
ヨーロッパ社
創立25周年を機に、オランダにあ
る医療施設への寄付を実施。寄付
は待合室の整備に使われ、東芝ラ
ウンジ の名前で憩いの場として利
用されています。
TOSHIBA MEDICAL SYSTEMS CSR REPORT 2008
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