話題の会社の経営状況を「見える化」! - TOMAコンサルタンツグループ

話題の会社の経営状況を「見える化」!
今回は、株式会社ひらまつを分析してみました。㈱ひらまつは、社
方法で増収を狙っています。また「相互に依存することのないブラン
長平松博利氏が 1982 年西麻布に「ひらまつ亭」開店したのが始まり
ド」の構築で強い独立性を持たせます。ブランド間に強い独立性を持
です。今では、フランス料理及びイタリア料理の分野において「高
たせることで、増益(高い利益率)と人材育成をすすめています。
級レストラン」業態を中心に、レストラン 23 店舗を東京、博多、札
社長は、
「リーマン・ショック以降の5年間、当社グループは、大胆
幌、名古屋、金沢、大阪、パリで運営しています。海外子会社 HIRAMATSU
な構造改革に着手し、より高い付加価値を提供することに取り組んで
EUROPE EXPORT SARL は、パリにおいて主にひらまつグループ向けの飲
まいりました。その渦中で東日本大震災、欧州債務危機等さまざまな
食材の輸出と「レストランひらまつ パリ」の運営管理をしています。
荒波を乗り越え、より強固な体質に変貌してまいりました。当期にお
まずは、2013 年 5 月期までの 10 年間をみてみましょう。
きましても順調に推移し、直近8年間にわたり増収増益を達成するこ
とができました。」とご挨拶なさっています。
リーマン・ショックが大不況の入り口であったことを考えれば、高
リーマンショック
級レストランを展開する㈱ひらまつには凄まじい逆風の始まりであ
った筈です。
ちなみに、2009∼2013 年の企業力総合評価の悪化は、自己株式買入
③
②
①
れに伴うもので、実質悪化ではありません。
(③)
デフレ下で「高級レストラン」を主業態にし、
「レストラン業界にお
ける顧客の消費動向は、対価に対しより信頼のおける安心感のあるレ
ストランに集約される傾向にある。
」と認識をお持ちです。安易な価格
競争に身を投じない姿勢を見習わなければなりません。
コンサル部では専用ソフトを使い、企業力の総合評価をご報告して
います。
「自社も評価してほしい」というご要望はコンサル 1 課・2 課
までお気軽にどうぞ!
企業力総合評価は、2004∼2007 年まで、鋭角的変動があります。
(①)
売上高経常利益率が平均 6%を上下し営業効率や資本効率の良し悪し
が影響しているようです。その後、経営方針を見直し、ブランド価値
を守る為、出店数を制限し、ブランド数を増やし、ブランド価値を確
立後は中価格帯ブランドの出店を増やす展開をしています。
(②)この
電話:03-6266-2545
コンサル1課・2 課
井関・今井・山岸・上野・五島