エコチューニング推進センター設置規程

公益社団法人
全国ビルメンテナンス協会
エコチューニング推進センター設置規程
平成27年10月29日
制定
第1章 総則
(目的)
第1条
公益社団法人全国ビルメンテナンス協会(以下「本会」という。)は、環境省が公募す
るエコチューニング推進センター
認定制度運営事務局の指定を受け、業務用等建築物にお
けるエコチューニングの取組を推進し、低炭素社会の実現に寄与することを目的として、エコ
チューニング事業を持続的・継続的に実施するエコチューニング技術者資格認定制度及び事
業者認定制度の運営を行うため、定款第 47 条に基づく特別委員会としてエコチューニング推
進センター(以下「本センター」という。)を設置する。
(定義)
第2条
本規程において「エコチューニング」とは、低炭素社会の実現に向けて、業務用等建築
物から排出される温室効果ガスを削減するため、建築物の快適性や生産性を確保しつつ、設備
機器・システム等の適切な運用改善等を行うことをいう。
2 「エコチューニングにおける運用改善」とは、エネルギーの使用状況等を詳細に分析し、軽
微な投資で可能となる削減対策も含め、設備機器・システム等を適切に運用することにより温
室効果ガスの排出削減等を行うことをいう。
3 「エコチューニング業務」とは、エコチューニング計画の立案及び実践並びに効果検証と改
善提案等の提供をする業務をいう。
4 「エコチューニング技術者」とは、本センターが実施する技術者資格認定制度の認定を受け
たものであり、エコチューニングの実践の担い手となる技術者をいい、種別は以下のとおりと
する。
一 「第一種エコチューニング技術者」は、エコチューニングを体系的に理解し、設備機器・
システム等の運用状況を的確に判断し、エコチューニング計画を立案でき、その計画に基づ
く実践の指導や、実践結果を評価・分析した上で、ビルオーナー等に更なる改善提案等がで
きるもの。
二 「第二種エコチューニング技術者」は、ビルの設備管理において省エネルギーに関しての
一定の基礎技術を有し、エコチューニング計画に基づき、設備機器・システム等を適切に運
用できるもの。
5 「エコチューニング事業者」とは、本センターが実施する事業者認定制度の認定を受けたも
のであり、エコチューニングの実施主体となる事業者をいう。
- 1 -
6 「エコチューニング契約」とは、エコチューニングの実践を通じ、低炭素社会の実現を期待
する国・地方公共団体・民間事業者・団体等の業務用等建築物の所有者・管理者等とエコチュ
ーニング事業者が双方協議し結ぶ契約をいう。
(事業)
第3条
本センターは、第1条の目的を達成するためエコチューニング技術者資格認定制度(以
下、
「技術者資格認定制度」という)及びエコチューニング事業者認定制度(以下、
「事業者認
定制度」という)を設け、次の事業を行う。
一
業務用等建築物の所有者・管理者等へのエコチューニングの普及及び支援
二
技術者資格認定制度の運用及び認定(以下「技術者資格認定」という)。同制度の運用及
び認定に関する要綱は別に定める。
三
事業者認定制度の運用及び認定(以下「事業者認定」という)。同制度の運用及び認定に
関する要綱は別に定める。
四
その他本センターの目的を達成するために必要な事業
第2章 構成
(センター長の設置)
第4条
2
本センターにエコチューニング推進センター長(以下「センター長」という。)を置く。
センター長は、本規程に定める職務のほか、本会と連携を図り、本センターの事業を統括し、
エコチューニング制度運営委員会(以下「運営委員会」という。)の決定に基づき、本センタ
ー業務を執行する。
3
センター長は、外部の学識経験者の中から本会理事会の承認に基づいて本会会長が委嘱す
る。
4
センター長の任期は、本会における2事業年度とし、再任は妨げない。
5
前項の規定にかかわらず、任期途中でセンター長が交代する場合は、センター長の任期は、
前センター長の残任期間とする。
(運営委員会の設置)
第5条
本センターに運営委員会を置き、本センターの事業及び制度の統一的かつ効果的な運
営を行う。
2
運営委員会委員(以下「運営委員」という。)は、本会会長が委嘱する外部の学識経験者及
び実務経験者並びに本会執行委員及び本会業務執行理事など 10 名以内により構成するが、利
害を同じくする者の数は 3 分の1を超えない範囲とする。
3
運営委員会には委員長1名及び副委員長1名を置く。
4
委員長はセンター長が務め、運営委員会の会務を統括する。副委員長は委員長を補佐し、委
員長が欠けた際は委員長の職務を代行する。
- 2 -
5
運営委員会の副委員長及び運営委員は、本会理事会の承認に基づいて本会会長が委嘱する。
6
運営委員会の審議案件により、委員長が必要と認める場合は、第2項の規定に関わりなく現
運営委員以外から参考人の参画を求めることができる。
(運営委員会の権限等)
第6条
運営委員会は、本規程に定めるものの他、次の権限を有する。
一
本センターの事業及び制度の企画、実施・運営、評価、調整に関する審議及び決議
二
本会会長から提起された事項に関する審議及び決定
三
運営委員から提起された事項に関する審議及び決定
四
第 10 条第7項に定める部会から報告された事項に関する審議及び決定
2
前項各号に関する運営委員会の決定は、センター長を通じて本会理事会に提案及び報告す
る。
(運営委員の任期)
第7条
2
運営委員の任期は、本会における2事業年度とし、再任は妨げない。
任期途中の交代または増員の場合の任期は、前項にかかわらず、他の委員の残任期間と同じ
とする。
(会議)
第8条
運営委員会の会議は、毎事業年度1回以上開催する。また、委員長が必要と認めたとき
は、臨時に開催することができる。
2
会議は委員長が招集し、議長を務める。やむを得ない事情により委員長が会議に出席でき
ないときは、副委員長が議長を務める。
3
会議は運営委員の過半数の出席をもって成立する。
4
議長は、会議終了後速やかに議事録を作成し、議長及び出席の運営委員 2 名がこれに記名押
印する。議事録は5年間本会に保管する。
5
運営委員会の決議は、出席した運営委員の過半数によることとし、その場合、少数意見を議
事録にとどめることとする。
第3章 部会
(部会の設置)
第9条
本センターは、公正・公平で、効率的な事業推進を図るため、運営委員会の下に次の部
会を設置する。
一
エコチューニング技術者資格認定部会(以下「技術者資格認定部会」という。)
二
エコチューニング事業者認定部会(以下「事業者認定部会」という。)
三
エコチューニング普及支援部会(以下「普及支援部会」という。)
- 3 -
2
その他、必要に応じて部会を設置することができる。部会は理事会の承認を得て、運営委員
会が設置する。
(部会委員等)
第 10 条
前条の各部会(以下「各部会」という。)に部会委員を置く。部会委員は学識経験者、
実務経験者等によって構成し、運営委員会の提案により、本会理事会が決議する。センター長
は、利害を同じくする部会委員が偏在しないよう留意しなければならない。
2
各部会の部会委員の数は、業務量や適正運営の観点から、運営委員会が決定する。
3
各部会に部会長 1 名及び副部会長 1 名を置く。部会長及び副部会長は運営委員の中から、運
営委員会が選定する。
4
部会長は、部会の会務を統括する。副部会長は部会長を補佐し、部会長が欠けた際は部会長
の職務を代行する。
5
部会長及び副部会長、部会委員の任期については、第7条第1項及び第2項の定めを準用す
る。
6
会議は部会長が適宜招集する。会議の議長は部会長が務める。やむを得ない事情により部
会長が会議に出席できないときは、副部会長が議長を務める。
7
会議は各部会の部会委員の過半数の出席をもって成立する。
8
各部会の決議は、出席した部会委員の過半数によることとし、その場合、少数意見を付記し
て運営委員会に報告する。
(技術者資格認定部会の権限)
第 11 条
技術者資格認定部会は、下記の権限を有する。
一
エコチューニング技術者講習及び更新講習の実施
二
前号の講習に使用するカリキュラム・テキストの改訂・整備
三
別に定めるエコチューニング技術者の技術者認定基準等(以下「運用規程」という。)に
基づく審査
四
適正な技術者資格認定制度の運用及び資格認定基準の機能維持
五
エコチューニング技術者の技術の維持・向上に資するための研修の実施
六
将来にわたって優良な技術者を確保し、エコチューニング技術を継続・発展させていくた
めの方策の開発
七
上記各号のほか、運営委員会が指示する業務
(事業者認定部会の権限)
第 12 条
一
事業者認定部会は、下記の権限を有する。
別に定めるエコチューニング事業者の認定基準(以下「事業者認定基準」という。)に基
づく資格要件の審査並びに事業者認定の適否の判定
- 4 -
二
適正な事業者認定制度の運用及び事業者認定基準の機能維持
三
将来にわたって優良な事業者を確保し、エコチューニング技術を継続・発展させていくた
めの方策の開発
四
上記各号のほか、運営委員会が指示する業務
(普及支援部会の権限)
第 13 条
普及支援部会は、下記の権限を有する。
一
エコチューニング並びに技術者資格認定制度及び事業者認定制度の広報
二
エコチューニング事業者と業務用等建築物の所有者・管理者等とのマッチング支援
三
エコチューニング事業者や業務用等建築物の所有者・管理者等に対する技術的な支援
四
エコチューニング事業者や業務用等建築物の所有者・管理者等に対するエコチューニン
グ契約の締結支援
五
エコチューニングの普及支援のための有効な施策の開発
六
上記各号のほか、運営委員会が指示する業務
(推進技術者)
第 14 条
前条各号の業務を円滑、効果的に推進するため、普及支援部会に、エコチューニング
技術の経験と知見を有する者によって、エコチューニング推進技術者(以下「推進技術者」と
いう。)グループを設置する。
2
センター長は、業務量や適正運営の観点から普及支援部会が行った決定に従い、推進技術者
を委嘱する。
3
推進技術者の任期については、第7条第1項及び第2項の定めを準用する。
4
各推進技術者の業務は、分担などを本センターの事務局で調整し、普及支援部会長が依頼す
る。
5
推進技術者グループの会議は、普及支援部会長が適宜招集し、議長を務める。
第4章
会計
(会計の原則)
第 15 条
2
本センターの会計は、本会会計において区分して行い、収支相償に努める。
本センターの会計処理に関し必要な事項は、本会経理規定によるものとする。
(収入の構成)
第 16 条
本センターの収入は、次に掲げるものをもって構成する。
一
エコチューニング技術者の講習料収入
二
エコチューニング事業者の認定料収入(更新料を含む。)
三
その他の事業に伴う収入
- 5 -
(事業計画及び収支予算)
第 17 条
本センターの事業計画書及び収支予算書については、センター長が作成し、本会理事
会に報告した上で、本会事業計画書及び収支予算書に包含して、本会理事会の決議を経るもの
とする。これを変更する場合も、同様とする。
(事業報告及び決算)
第 18 条
本センターの事業報告及び計算書類については、センター長が作成し、本会理事会に
報告した上で、本会事業報告及び計算書類に包含し、本会監事の監査を受けた後、本会理事会
の承認を経て本会定時社員総会に提出し、その承認を受けるものとする。
第5章
事務局
(事務局の設置)
第 19 条
本センターの事業を実施し、事務を処理するため、事務局を設置する。
2
事務局には、事務局長及び所要の職員を置く。
3
事務局の組織及び運営に関し必要な事項は、本会就業規則等の事務局役職員関係事務規程
によるものとする。
(備付け帳簿及び書類)
第 20 条
事務局には、常に次に掲げる帳簿及び書類を備えておかなければならない。
一
本規程並びに制度要綱及び認定基準等
二
エコチューニング技術者及びエコチューニング事業者の名簿
三
運営委員及び部会委員の名簿
四
推進技術者名簿
五
部会等の会議の議事に関する書類
六
事業計画書及び収支予算書
七
事業報告及び計算書類
八 その他法令で定める帳簿及び書類
2
前項の文書の取り扱い及び保存等に関しては、本会文書取扱規則による。
第6章
倫理等
(使命および責任)
第 21 条
本センターは、業務用等建築物の所有者・管理者等に対して、適切なエコチューニン
グ事業者を選択できるよう情報を提供し、また、エコチューニング事業者に対しては、質の高
い技術サービスを提供できるよう、技術者資格認定及び事業者認定などのエコチューニング
事業を実施することによって、低炭素社会実現のための社会的責任を果たすことを使命とす
る。
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2 本センターは、前項の使命を達成するために、関係法令を遵守するとともに、必要な技術及
び知識の習得など常に研鑽を行う。
(公平公正)
第 22 条 本センターは、エコチューニング事業者または業務用等建築物の所有者・管理者等が安
心して制度を活用できるよう、公平公正な事業遂行に努め、社会的な信頼を保持する。
(認定事業者との関係)
第 23 条
本センターは、事業者認定を受審しようとする事業者において、事業者認定事業の公
正性・中立性を損ない、同事業の実施に支障をきたす恐れがある行為等を認めたときは、実情
調査を行った上、当該事業者につき、事業者認定をしないことがある。
2
前項の処置は、事業者認定部会において審議し、運営委員会において決定する。
(配慮義務)
第 24 条
本センターは、事業者認定事業の実施にあたり、事業者に対し、業務の範囲を超えて
業務上不要な負担を強いるなど、不利益をもたらすようなことがないように配慮する。
(個人情報保護)
第 25 条
本センターは、業務の過程で取得した個人情報を適切に管理し、漏洩、消失の防止に
努めるとともに、法令に基づく場合を除き、第三者に提供、開示等してはならない。
(守秘義務)
第 26 条
運営委員及び部会委員、推進技術者、事務局員等は、本センターの事業遂行の過程で
知り得た秘密を他人に漏らしてはならない。
第7章
補則
(委任)
第 27 条
本規程に定めるもののほか、本センターの設置、運営に必要な細則は、本会理事会が
別に定める。この場合、本会理事会は、センター長を通じて報告された運営委員会の審議の結
果を参考にするものとする。
(改廃)
第 28 条
本規程の改廃は、本会理事会において決議する。
付則
1
本規程は、平成 28 年 1 月 20 日から施行する。
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