- 1 - 魚沼市基本計画 1 産業集積の形成又は産業集積の活性化に関する

魚沼市基本計画
1 産業集積の形成又は産業集積の活性化に関する目標
(1)地域の特色と目指す産業集積の概要について
(地理的条件、既存の産業集積の状況、インフラの整備状況等地域の特色について)
①地理的条件
魚沼市は新潟県の南東に位置し、東は福島県、南は群馬県に接している。西を魚沼丘陵、東
を三国山脈に挟まれた魚沼盆地の北方にあたり、
面積は 946.93 ㎢と新潟県全体の 7.5%を占め、
本市の 85%が山林・原野という自然豊かな地域である。
本市の中心部には、鮎・ウグイ・カジカなど様々な魚が生息する魚野川、その支流である破
間川、佐梨川、羽根川などの清流が流れ、それらによりうるおされた平地や段丘、扇状地など
に市街地や集落が発達している。
南部には平成 19 年 8 月 30 日に誕生した尾瀬国立公園があり、新潟県側からの唯一の玄関口
となっている。尾瀬国立公園の北側には、越後三山只見国定公園(昭和 48 年 5 月 15 日指定)
があり、本市の山林の多くがこの公園に含まれている。
また、本市は日本有数の豪雪地帯として知られており、その雪解け水と豊かな森林を利用し
た日本最大級の奥只見ダムがある。毎年 6 月には、奥只見湖遊覧船で行く尾瀬魚沼ルートが開
通し、季節によって移り変わる景色の中で、特に紅葉の時期は賑わいを見せている。
こうした豊かな自然と雪に育まれた本市は、魚沼産コシヒカリに代表されるように、日本有
数の良質米の生産地として全国にその名を知られており、さらには昭和 20 年代から続くユリを
中心とした切り花栽培の取り組みによって、現在はユリの産地として全国屈指の生産出荷額を
誇っている。
②既存の産業集積の状況
本市は、日本有数の良質米の生産地でもある一方、昭和 40 年代に大手電子部品メーカーが進
出したことにより、関連中小企業が操業を始めた。結果、新しい生産技術が導入され、多くの
優秀な技術者が育成されたことにより、現在の産業基盤が築かれた。
産業別就業人口(平成 22 年国勢調査報告)の割合は、第 1 次産業 11.0%、第 2 次産業 33.8%、
第 3 次産業 55.2%で、第 2・第 3 次産業で全体の約 9 割を占めている。事業所数は 134 社、従
業員数 3,110 人、製造品出荷総額は 393 億 4,341 万円で、製造品出荷額の構成比率では食料品
製造業が 23.2%で最も多く、次いではん用機械器具製造業が 15.2%、電子部品・デバイス・電
子回路製造業が 14.0%の順となっている。従業員比率では、食料品製造業が 25.9%で最も多く、
次いで電子部品・デバイス・電子回路製造業が 17.4%、はん用機械器具製造業が 11.7%の順と
なっている。
(平成 22 年工業統計調査結果)
また、市内には農村地域工業等導入促進法に定める農工団地 8 ヶ所と、都市計画法に定める
工業地域 4 ヶ所があり、前述の業種のほか、
「生産用機械器具製造業」、
「非鉄金属製造業」、
「繊
維工業」
、
「窯業、土石製品製造業」
、
「プラスチック製品製造業」
「業務用機械器具製造業」など
多様な業種の企業が立地しており、地域産業の発展に寄与している。
③インフラの整備状況
本市は都心から 200km 圏内にあり、高速道で約 3 時間、新幹線で約 1 時間 30 分の場所に位置
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している。
本市はかつて宿場町として栄えたこともあり、国道、県道などの幹線道路及び幹線市道の整
備が進んでいる。このため、隣接県である群馬県、福島県、長野県に通じる国道 17 号、252 号、
352 号の整備が進んでおり、降雪時の道路除雪や道路消雪も充実している。
上水道、下水道の普及は進んでおり、上水道(簡易水道含む)普及率は 99.4%、下水道(農
業集落排水含む)普及率は 98.8%と全国でも高水準である。
市営工業団地として整備を進めている「水の郷工業団地」は、総面積約 30ha のうち 15 ha
の造成が完了し、平成 21 年 8 月から分譲を開始した。当団地は都心から 200km圏、首都圏と
新潟県を結ぶ交通の要衝に位置しており、関越自動車道小出インターチェンジから 6.7km、
大和スマートインターチェンジから 2.7km、上越新幹線浦佐駅から 2.7km、また、日本海最
大の物流拠点である新潟港から 150kmと、輸送面でも通勤面でも工業団地として絶好の交通
条件を備えている。
豊富な地下水は 10,000t/日以上の採取が可能で、水質は飲料水としての基準を大きくクリ
アしており、食料品製造や精密機器製造への活用に最適である。
また、団地内には市営LNG供給施設を有しており、環境に優しく、クリーンなエネルギー
の供給が可能である。
(目指す産業集積の概要について)
①「食料品製造関連産業」
本市には、農林産物や良質な水など豊富な地域資源があり、こうした地域資源を利活用し
た食料品製造業が製造業全体の約 2 割を占めている。また、雪国ならではの雪中貯蔵技術な
ど、これまで培った技術力を独自の製品開発に活かし、高付加価値製品の開発に積極的に取
り組んでいる企業も多い。
今後、これらの企業を核として地域資源を活かした新製品開発による高付加価値化とブラ
ンド化を進めるとともに、飲料製造業など関連産業の集積を図る。
②「電子部品・デバイス、機械器具製造関連産業」
本市は、昭和 40 年代の大手電子部品メーカーの進出により、集積回路などの電子部品の製
造や、金属加工機械用部品などの機械器具の製造を行う企業が数多く立地しており、本市の
主力産業となっている。
今後、これらの企業が持つ高い技術力を集約し、技術のまちづくりを進めるとともに、地
域外企業との交流を通じ、はん用機械器具製造業、生産用機械器具製造業、業務用機械器具
製造業やプラスチック製品製造業など関連産業の集積を図る。
③「健康関連産業」
本市の産業構造は、製造業をはじめ、農業、豊かな自然を活かした観光産業、サービス産
業など、様々な産業から成り立っている。
今後、これら既存集積産業における技術革新や他業種との連携等による新産業分野への展
開の可能性が大きいことから、あらゆる分野で取り組みが可能であり、かつ、経済・技術的
波及効果が高い健康関連産業の集積を図る。
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(2)具体的な成果目標
集積区域における集積
業種全体の付加価値額
現状
計画終了後
伸び率
192億円
219億円
14.0%
(3)目標達成に向けたスケジュール
取組状況
25
26
27
28
29
(取組を行う者)
年度
年度
年度
年度
年度
水の郷工業団地の造成
(魚沼市)
産
業
用
共
用
施
設
水の郷工業団地ガス製造所の設置
(魚沼市)
国道 17 号浦佐バイパスの整備
(国土交通省)
光通信ケーブル整備の要望
(新潟県・魚沼市)
地域雇用創造推進事業
(国・魚沼市)
中小企業の人材育成研修等の実施
(中小企業大学校等)
人
材
の
育
成
・
確
保
U・Iターンの推進
(新潟県・魚沼市・ハローワーク)
地域産業を支える人材の育成と確保
(新潟県・魚沼市・ハローワーク・商
工会・ものづくり振興協議会等)
職業訓練・人材訓練の実施
(新潟県立魚沼テクノスクール)
中小企業人材育成支援事業補助金
(魚沼市)
技
術
支
援
・
研
究
開
発
支
援
地域雇用創造実現事業
(国・魚沼市)
企業間・異業種交流事業
(新潟県・魚沼市・商工会・魚沼市も
のづくり振興協議会)
技術支援相談、研究開発
(新潟県工業技術総合研究所)
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創業支援
((財)にいがた産業創造機構)
新商品・新技術開発支援
((財)にいがた産業創造機構・新潟
県)
地域資源活用事業支援
((財)にいがた産業創造機構)
専門家等派遣事業
((財)にいがた産業創造機構)
企業誘致活動の強化
(新潟県・魚沼市)
企
業
誘
致
企業立地ガイド(HP・パンフレ
ット)の作成(新潟県・魚沼市)
企業誘致に係る優遇措置
(新潟県・魚沼市)
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2 集積区域として設定する区域
(区域)
設定する区域は、平成 24 年 1 月 1 日現在における行政区画その他の区域又は道路、鉄道等に
より表示したものである。ただし、自然公園法に規定する自然公園、新潟県自然環境保全条例
に規定する自然環境保全地域、鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律に規定する鳥獣保護
区及び同区特別保護地区、絶滅の恐れのある野生動植物の種の保存に関する法律に規定する生
息地等保護区、環境省が選定した特定植物群落等の環境保全上重要な地域については除外する。
(集積区域の可住地面積)
14,677ha
(各市町村が集積区域に指定されている理由)
指定した地区は、平成 16 年 11 月に、隣接する堀之内町、小出町、湯之谷村、広神村、守門村、
入広瀬村の 6 町村が合併してできた魚沼市内のエリアで、自然的、経済的、社会的にも一体性が
高い地域であることから、本計画における集積区域として指定するものである。
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3 集積区域の区域内において特に重点的に企業立地を図るべき区域
(区域)
以下の区域を、特に重点的に企業立地を図るべき区域とする。
魚沼市十日町字八色原1685-3 外(水の郷工業団地)
魚沼市十日町字宮田309-1 外(小出南部工業団地)
魚沼市田戸字上原980-1 外(上原工業団地)
魚沼市細野字上原124 外(細野工業団地)
魚沼市須原字松場1172-1 外(須原工業団地)
魚沼市穴沢字柿ノ木1886-5 外(柿の木工業団地)
魚沼市堀之内字品袋14-1 外(品袋地区)
魚沼市小出島字日渡1177-1 外(日渡地区)
魚沼市四日町字金島453-1 外(四日町地区)
魚沼市青島字下島631-3 外(青島地区)
※詳細な地番は別紙のとおり
設定する区域は、平成 24 年 4 月 1 日現在における地番により表示したものである。
4 工場立地法の特例措置を実施しようとする場合にあっては、その旨及び当該特例措置の実施
により期待される産業集積の形成又は産業集積の活性化の効果
(工場立地法の特例措置を実施しようとする区域)
以下の区域を、工場立地法の特例措置を実施しようとする区域とする。
魚沼市十日町字八色原1685-3 外(水の郷工業団地)
魚沼市十日町字宮田309-1 外(小出南部工業団地)
魚沼市田戸字上原980-1 外(上原工業団地)
魚沼市細野字上原124 外(細野工業団地)
魚沼市須原字松場1172-1 外(須原工業団地)
魚沼市穴沢字柿ノ木1886-5 外(柿の木工業団地)
魚沼市堀之内字品袋14-1 外(品袋地区)
魚沼市小出島字日渡1177-1 外(日渡地区)
魚沼市四日町字金島453-1 外(四日町地区)
魚沼市青島字下島631-3 外(青島地区)
(特例措置を実施することにより期待される効果)
本計画において集積を図ろうとする業種は、高い成長が期待できる企業が多く、新たな工場
立地や設備投資、生産能力の拡張などのため大規模用地を必要とするケースが極めて高い。
また、本計画における企業立地重点促進区域に立地している企業の中には、敷地内での生産
設備の増設を希望する企業も多いが、現行の工場立地法に基づく緑地面積を確保するためには
新たな用地を取得する必要があり大幅な企業負担が発生することから、生産設備の拡張を断念
せざるを得ない状況にある。
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この特例措置を実施することにより、既存企業においては新たな用地を取得することなく現
状の敷地内での生産設備の増設が可能となる。また、水の郷工業団地に新規立地する企業にと
っては、工場緑地の設置を縮減できることから、工場用地の効率的な活用が進み、企業立地重
点促進区域へのより一層の集積促進を図ることが可能となる。
特例措置を実施した場合、上記区域内においては、計画対象外業種なども含め、立地件数で
13 件、新規雇用創出で 580 人の増加などの効果が期待できる。
なお、当該特例措置の適用にあたっては、地域の実情、住民の意思を踏まえ、工場周辺の生
活環境の保持を適切に図るとともに、県及び市環境保全部局や関係機関との調整を行うものと
する。
5 集積業種として指定する業種(以下「指定集積業種」という。)
(1) 業種名
(業種名又は産業名)
①食料品製造関連産業
(日本標準産業分類上の業種名)
9 食料品製造業、10 飲料・たばこ・飼料製造業(105 たばこ製造業を除く)
、14 パルプ・紙・
紙加工品製造業、15 印刷・同関連業、18 プラスチック製品製造業、24 金属製品製造業、25 は
ん用機械器具製造業、26 生産用機械器具製造業、27 業務用機械器具製造業(274 医療用機械
器具・医療用品製造業、276 武器製造業を除く)、28 電子部品・デバイス・電子回路製造業、
29 電気機械器具製造業(2962 医療用電子応用装置製造業、2973 医療用計測器製造業を除く)、
44 道路貨物運送業、47 倉庫業、48 運輸に附帯するサービス業、52 飲食料品卸売業、71 学術・
開発研究機関
(業種名又は産業名)
②電子部品・デバイス、機械器具製造関連産業
(日本標準産業分類上の業種名)
18 プラスチック製品製造業、19 ゴム製品製造業、21 窯業・土石製品製造業、22 鉄鋼業、23 非
鉄金属製造業、24 金属製品製造業、25 はん用機械器具製造業、26 生産用機械器具製造業、27
業務用機械器具製造業(274 医療用機械器具・医療用品製造業、276 武器製造業を除く)、28 電
子部品・デバイス・電子回路製造業、29 電気機械器具製造業(2962 医療用電子応用装置製造
業、2973 医療用計測器製造業を除く)
、30 情報通信機械器具製造業、31 輸送用機械器具製造
業(312 鉄道車両・同部品製造業、313 船舶製造・修理業・舶用機関製造業を除く)
、32 その他
の製造業、44 道路貨物運送業、47 倉庫業、53 建築材料、鉱物・金属材料等卸売業、54 機械
器具卸売業、71 学術・開発研究機関
(業種名又は産業名)
③健康関連産業
(日本標準産業分類上の業種名)
9 食料品製造業、10 飲料・たばこ・飼料製造業(102 酒類製造業、105 たばこ製造業を除く)、
11 繊維工業、14 パルプ・紙・紙加工品製造業、15 印刷・同関連業、16 化学工業(161 化学
肥料製造業、1624 塩製造業を除く)
、18 プラスチック製品製造業、19 ゴム製品製造業、21 窯
業・土石製品製造業、24 金属製品製造業、26 生産用機械器具製造業、27 業務用機械器具製造
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業(276 武器製造業を除く)
、29 電気機械器具製造業、32 その他の製造業、44 道路貨物運送
業、47 倉庫業、50 各種商品卸売業、51 繊維・衣服等卸売業、52 飲食料品卸売業、55 その他
の卸売業、71 学術・開発研究機関
(2) (1)の業種を指定した理由
①食料品製造関連産業
本市の工業統計調査結果(平成 22 年)によると、食料品製造業が製造業全体に占める割合は、
事業所数で 20.9%、従業員数で 25.9%、製造品出荷額等で 23.2%と、いずれの項目において
も高い割合となっている。
食料品製造業は本市の主力業種の一つであり、本市では、農産物等の生産者の意欲向上と、
地産地消の推進、付加価値の高い農産物等の生産、加工、製造の振興を図ることを目的に、魚
沼市産のこだわりをもった農産物及び加工品等を「魚沼ブランド」として推奨品のPRや販売
促進に努め、バイオマス利活用を含めた環境循環型産業、農業と観光と商工業の連携する農商
工連携・農観業の構築を推進する。
また、自然冷熱エネルギーである雪を活かした雪中貯蔵技術の雪室などによる米や日本酒、
野菜の保管・貯蔵を利用して商品の高付加価値化を図り、新製品の開発に積極的に取り組んで
いる企業も多い。
食の安全性に対する消費者の関心の高まりにより、地元農林産物を利用した国産品の需要増
加が見込まれることなどから、一定の集積がある食料品製造業の事業拡大や新産業分野への進
出及び関連産業の新規立地を促進し、食料品製造関連産業の集積を図る。
②電子部品・デバイス、機械器具製造関連産業
本市の工業統計調査結果(平成 22 年)によると、電子部品・デバイス・電子回路製造業と機
械器具製造業を合わせた製造業全体に占める割合は、事業所数で 38.1%、従業員数で 43.3%、
製造品出荷額等で 41.9%と高くなっている。
これらの産業は生産拠点の海外流出などにより依然厳しい状況にあるが、電子部品・デバイ
ス・電子回路製造業、機械器具製造業は昭和 40 年代の大手電子部品メーカーの進出以来、本市
の主力業種であり既に一定の集積があること、既存企業においては、超微細加工技術による精
密部品といった個々の持つ高い技術力を活かし、高付加価値製品や新技術開発などに積極的に
取り組んでいること、本市が有する豊富で良質な地下水は、精密機械器具製造への活用に最適
な環境下にある。
こうした本市の産業集積の状況を活かし、ものづくり産業を支える各種技術の高度化やその
技術を応用した分野への進出をはじめ、省エネルギー効果の高い電気機器向けや電気自動車向
け、一層の需要拡大が見込まれるスマートグリッド関連など、低炭素でクリーンな環境分野に
も視野に入れた集積を図っていく。
③健康関連産業
新潟県は、地域経済をより付加価値の高い産業に転換するための基本戦略として、平成 18
年 2 月より「健康ビジネス連峰政策」を推進し、健康・福祉・医療に関連する新産業おこしに
取り組んでいる。健康ビジネスの模範となる先導的事例(ビジネスモデル)として本市の企業
で既に、阪神大震災、新潟県中越地震を教訓に、高齢者等の被災弱者が安心して食べられる非
常食の開発や、大学病院を活用した介護食・介護用品の試用や商品開発を行っている。
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健康関連産業は、あらゆる分野で取り組みが可能であり、健康志向の高まりから尐子高齢化
の時代でも市場の伸びが期待できる。そして、既に一定の集積がみられる食料品製造業、電子
部品・デバイス・電子回路製造業、機械器具製造業などの異業種連携により、高付加価値製品
や新たなビジネスを生み出すことが可能であること、本市が有する地域資源を利用することに
よって、健康関連産業の集積を図る。
上記のことから、魚沼市としては、
「食料品製造関連産業」、
「電子部品・デバイス、機械器具
製造関連産業」
、
「健康関連産業」を指定集積業種とする。
6 指定集積業種に属する事業者の企業立地及び事業高度化の目標
目標数値
指定集積業種の企業立地件数又は新規事業件数
15件
指定集積業種の製品出荷額又は売上高の増加額
177億円
指定集積業種の新規雇用創出件数
560人
7 工場又は事業場、工場用地又は業務用地、研究開発のための施設又は研修施設その他の事業
のための施設の整備(既存の施設の活用を含む。)、高度な知識又は技術を有する人材の育成そ
の他の円滑な企業立地及び事業高度化のための事業環境の整備の事業を実施する者及び当該事
業の内容
(産業用共用施設の整備等に関する事項)
○水の郷工業団地の造成(魚沼市)
15haの造成が完了し、平成 21 年 8 月より分譲を開始している。今後、未造成用地につい
ても順次着手の予定である。
○水の郷工業団地ガス製造所の設置(魚沼市)
水の郷工業団地内に市営LNG施設を整備し、供給を開始している。今後の使用状況によ
り増設する予定である。
○国道 17 号浦佐バイパスの整備(国土交通省)
平成 24 年度中に水の郷工業団地までの整備が完了予定であり、今後も継続して延長整備が
進められる予定である。
○県道雷土新田浦佐線の整備(新潟県)
平成 23 年度に整備が完了している。
○光通信ケーブル整備の要望(新潟県・魚沼市)
本市の一部地域を除き、光通信ケーブルの整備が完了し、供給が開始されている。未整備
地域については、引き続き要望を行っていくこととする。
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(人材の育成・確保に関する事項)
○地域雇用創造推進事業(国・魚沼市)
平成 23 年厚生労働省の採択地域に選出された。地域資源である里山・森林を活かした産業
の再生と農商工連携、農観業の推進による「魚沼ブランドづくり」と、この事業による雇用
創出・人材育成を図る。
○中小企業の人材育成研修等の実施(中小企業大学校等)
企業の技術力向上や事業高度化につながる人材を育成するため、企業のニーズや時代に即
した様々な研修やセミナーを実施する。
○U・Iターンの推進(新潟県・魚沼市・ハローワーク)
新潟県東京事務所内に「にいがたUターン情報センター・にいがた暮らし相談窓口」を設
置し、首都圏学生・社会人を対象に新潟県内へのU・Iターン就職を促進する。
○地域産業を支える人材の育成と確保(新潟県・魚沼市・ハローワーク・商工会・魚沼市もの
づくり振興協議会等)
若者の地域産業に対する理解と関心を高めるための取り組みとして、地元高校生等に対し
て出前講座やセミナー等を実施し、地元企業への就職を促進する。また、既存施設を有効に
活用し人材育成のための環境整備を図る。
○職業訓練の実施(新潟県立魚沼テクノスクール)
地域産業を支える人材の育成として、電気などの分野で、若年者・在職者に対し、職業訓
練を実施する。また、企業に対し施設の貸出や指導員の派遣を実施し在職者の人材育成を支
援する。
○中小企業人材育成支援(魚沼市)
中小企業大学校や(財)にいがた産業創造機構等が実施する研修を受講した中小企業者に
対し受講費用の一部を助成し、中小企業の人材育成及び定着化を支援する。
○県内企業のIT化とそれを支えるIT関連企業活性化の取り組み((財)にいがた産業創造機
構)
(財)にいがた産業創造機構では、県内企業のIT化とそれを支えるIT関連企業の活性化
を図るため、システム開発管理者等の高度IT人材を育成する仕組みを構築し、そこから生
み出される人材を核として、ITを活用した競争力の高い産業群の形成を図る。
(技術支援等に関する事項)
○地域雇用創造実現事業(国・魚沼市)
地域資源である里山・森林を活かした産業の再生と農商工連携、農観業の推進による「魚
沼ブランドづくり」のための技術開発(山菜やきのこの加工技術や包装資材等の開発等)の
活性化を図る。
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○企業間・異業種交流事業(新潟県・魚沼市・商工会・魚沼市ものづくり振興協議会)
新事業への挑戦、ビジネスマッチング、販路開拓を求める中小企業を地域内外から招き、
企業間交流会・商談会を開催することによりビジネスマッチングの機会を創出する。
○技術支援相談、研究開発(新潟県工業技術総合研究所)
日常の企業活動に伴って発生する様々な技術的問題の相談に応じるほか、新製品開発に必
要な技術開発や現状技術の改善や現場対応型の研究を実施する。また、製品開発やクレーム
解決等で必要となる様々な試験・検査・分析等の対応及び試験機器の開放を行う。
○創業支援((財)にいがた産業創造機構)
独創的な事業アイデアをもとに、県内で創業しようとするチャレンジ精神旺盛な個人また
はグループに対し、創業時に必要な経費の助成支援を行う。
○新商品・新技術開発支援((財)にいがた産業創造機構)
大きく成長する可能性のある新事業展開や有望な産業分野への進出に向けた事業計画を広
く公募し、優れた案件と認められるものに対して事業経費の助成支援を行う。
○地域資源活用事業支援((財)にいがた産業創造機構)
地域の「強み」となり得る地域資源を活用した新商品・新サービスの開発・販売を促進す
るため、法律に基づく税制面や補助金による支援、政府系金融機関等による金融支援、様々
なノウハウの提供やアドバイスの実施等の総合的な支援を行い、地域経済の活性化を図る。
○専門家等派遣事業((財)にいがた産業創造機構)
(財)にいがた産業創造機構に登録された民間専門家を派遣し継続的にアドバイスを行うこ
とで、資金調達や経営基盤の改善、ISO 認証取得、販路開拓、経営革新、人材育成など中小
企業者が抱える様々な経営課題の解決を図る。
(その他の円滑な企業立地及び事業高度化のための事業環境の整備に関する事項)
○企業誘致活動の強化(新潟県・魚沼市)
新潟県では、企業立地の促進を図るため、東京事務所及び大阪事務所に企業誘致のスタッ
フを配置し、企業訪問等の誘致活動を積極的に展開していく。
また本市では、首都圏企業への誘致活動のため、
(財)日本立地センターに企業誘致担当職
員を配置して積極的に企業訪問を行うとともに、企業立地意向アンケート調査を実施し、そ
の結果をもとに企業への訪問活動を行っていくこととする。
○企業立地ガイド(HP・パンフレット)の作成(新潟県・魚沼市)
新潟県では、
「にいがた企業立地ガイド」
(パンフレット及びHP)を作成し、水の郷工業
団地をはじめ、新潟県の工業団地のPRを行う。
また本市では、工業団地や支援体制を紹介するHP「魚沼市企業立地ガイド」により、企
業立地に係る最新情報を発信する。本市でもパンフレットを作成し、企業訪問やアンケート
調査の際に活用することで、水の郷工業団地への企業立地を促進する。
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○企業誘致に係る優遇措置(新潟県・魚沼市)
・新潟県の優遇措置
新潟県が指定する産業立地促進地域内及び過疎地域への立地企業に対する事業税・不動
産取得税の課税免除措置により本市への企業誘致を支援する。
さらに産業立地促進事業補助金の交付や企業立地促進資金貸付金制度により、立地企業
への支援を行う。
・魚沼市の優遇措置
魚沼市工場等誘致条例の規定に基づき、過疎地域及び本計画において定める集積区域へ
の立地企業に対し、固定資産税を 3 年間免除する。
さらに一定の要件を満たす場合は、産業立地特例補助金として、補助対象資産に係る固
定資産税納付額の 1/3 相当額を 4 年間交付する。
(上限 5 千万円/年)
8 環境の保全その他産業集積の形成又は産業集積の活性化に際して配慮すべき事項
○環境保全への配慮
産業集積の形成及び活性化を図るに当たっては、新潟県環境基本条例第 3 条に規定する基
本理念等を踏まえて策定した新潟県環境基本計画及び魚沼市環境基本条例第 3 条規定する基
本理念に基づき、本県の優れた環境を保全し、より良いものとして将来に継承していくため、
次のように事業特性や地域の環境特性に配慮する必要がある。
① 新潟県及び魚沼市は、企業の事業活動に伴う生活環境への影響を軽減するため、関係機
関と連携を図りながら、環境への汚染物質の排出や騒音、振動、悪臭の発生等に関して助
言・指導を行うなど、集積区域における環境負荷低減に向けた取り組みを促進し、地域環
境保全に十分な配慮を行う。
また、集積区域の産業活動によって発生する廃棄物の減量化と有効利用を推進するとと
もに、エネルギーの有効利用、省エネルギー対策の実施など地球環境の保全への配慮を促
す。水の郷工業団地内には、環境に優しくクリーンエネルギーであるLNG施設を市営で
有し、冷暖房やコージェネレーションシステムに利用できるよう環境負荷にも配慮してい
る。
なお、市営工業団地等へ新たに立地する企業に対しては、魚沼市と公害防止協定を締結
し、公害防止のための施設の設置等、十分な防止対策に取り組むよう求めていく。
② 事業者は、必要な環境保全措置を講ずるとともに、必要に応じて環境保全についての住
民説明会や工場内の視察受入れを行い、住民との相互理解を十分図っていく。
○安全な住民生活の保全への配慮
魚沼市では、犯罪のない安全で安心して暮らすことができる社会の実現のため、
「新潟県犯
罪のない安全で安心なまちづくり条例」及び「魚沼市地域安全の推進に関する条例」に基づ
き、行政並びに住民、企業及びこれらの者の組織する民間の団体による犯罪の防止のための
自主的な行動、犯罪の防止に配慮した生活環境の整備、その他犯罪の発生する機会を減らす
ための取り組みを推進している。
企業立地を始めとする様々な事業活動にあたっては、犯罪及び事故の防止並びに地域の安
全と平穏の確保に配慮することが重要であり、当該条例の趣旨も勘案し、地域住民等が安全
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で住みよい地域社会を実現するために、次の事項に留意し、犯罪を未然に防止する活動や防
犯意識の高揚等に取り組むこととする。
・防犯施設の整備
犯罪被害防止のための防犯カメラ、照明の設置等
・防犯に配慮した施設の整備・管理
植栽の適切な配置及び剪定による見通しの確保や施設管理の徹底等
・従業員に対する防犯指導
法令遵守や犯罪被害の防止に関する指導等
・地域における防犯活動への協力
地域住民等が行う防犯ボランティア活動等への参加や、これに対する必要な物品・場所
の提供等の協力
・交通安全施設の整備
交通事故防止のための道路照明、カーブミラー、視線誘導標の設置等
交通渋滞の発生を見据えた導流帯、右折レーンの設置等
・不法就労の防止
外国人を雇用しようとする際における旅券等による当該外国人の就労資格の確認等
・地域住民との協議
企業立地や事業高度化の際における地域住民・自治体等への事前説明や意見聴取等
・警察への連絡体制の整備
犯罪又は事故の発生時における警察への連絡体制の整備等
この他、基本計画を通じた産業集積の形成及び活性化にあたっては、国、県、市で定める次
の計画との調和を保持することはもとより、農林漁業の健全な発展と調和の確保に十分配慮し、
実施していくものとする。
①国土形成計画
②都市計画(都市計画法第 18 条の 2 の市町村の都市計画に関する基本的な方針を含む)
③中心市街地の活性化に関する法律(平成 10 年法律第 92 号)に規定する基本方針及び基本計画
④農業振興地域整備基本方針及び農業振興地域整備計画
9 法第 5 条第 2 項第 3 号に規定する区域における同項第 7 号の施設の整備が農用地等として利
用されている土地において行われる場合にあっては、当該土地を農用地等以外の用途に供する
ために行う土地の調整に関する事項
農地等を含む重点促進区域は次のとおりである。
○水の郷工業団地
・重点促進区域面積
298,761 ㎡
・上記のうち農地等面積 118,298 ㎡
本地区は、平成 16 年度に農村地域工業等導入促進法第 5 条第 1 項に規定する「新潟県魚沼市水
の郷工業等導入地区農村地域工業等導入実施計画」を策定した地区であり、すべて農用地区域外
の地区となっている。
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第 1 期工事区画は造成が完了しており、第 2 期工事区画については、今後の企業進出に合わせ、
農地法の転用許可手続を行い、造成を進める予定となっている。
なお、第 1 期工事区画及び第 2 期工事区画については、平成 19 年度に農用地区域から除外され
ており、現在は第 1 種農地である。農地転用許可については、第 1 種農地のため原則許可できな
いが、農地法施行令第 10 条第 1 項第 2 号ヘ及び同令第 18 条第 1 項第 2 号柱書の規定により、農
村地域工業等導入促進法の定めるところに従って行われる場合は、不許可の例外として取り扱わ
れるため、許可することは可能である。
10 計画期間
本計画の計画期間は、計画同意の日から平成 29 年度末日までとする。
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