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移民法関連
2003 年 6 月
オンライン申請“ e-Filing” 、 I-90、 I-765 申請で開始
一昨年の同時テロ事件以来、これまで I NS（ I mmi gr at i on and Nat ur al i zat i on Ser vi ce）と呼ばれ
た移民局は、新省庁 Depar t ment of Homel and Secur i t y の管轄下として、 Bur eau of Ci t i zenshi p
and I mmi gr at i on Ser vi ces（ “ BCI S” ）と名称も変わり、これに伴う申請書類変更等、混乱が続い
ていたが、 2003 年 5 月 29 日より、一部の書類のオンライン申請を開始した。このオンライン申請
は e-Fi l i ng と呼ばれ、今後オンライン申請できる書類は増えていくと発表されている。
e-Fi l i ng の手順は、まず、インターネットで申請書に記入して、銀行口座から引き落とす形式で申
請費を支払い、受領書を印刷する。その後、 BCI S での指紋押捺、写真や署名、必要なサポート書類
等を提出する日を Nat i onal Cust omer Ser vi ce Cent er （ 1-800-375-5283、 TTY: 1-800-767-1833）
に電話予約し、その日時に、各州に数箇所ある BCI S の Appl i cat i on Suppor t Cent er （ “ ASC” ）へ、
印刷した受領書と、必要書類を共に持参するという手順で行われている。これにより、これまで郵
送のみに委ねられてきた申請から書類受領までの手続きに、迅速化が望め、郵便事情による紛失、
遅延防止が望まれる。
I -90（グリーンカード再発行、更新、延長申請）と I -765（就労許可書申請）でオンライン申請開始
2003 年 6 月現在のところ、オンライン申請を受け付けているのは、 10 年間の有効期間を持つグリー
ンカードの延長、及び、グリーンカードの紛失、誤記等に伴う再発行や更新に用いられる I -90 と、
就労許可証申請に用いられる I -765 の申請の 2 種類の申請書のみだが、 BCI S の発表では、この 2 種
類の申請が全手続きの 30％を占めており、オンライン申請の導入により、 BCI S の業務全体に、大幅
な時間短縮を目論んでいる。 BCI S では、この 2 種類の申請の他に、現在準備中のオンライン申請と
して、以下を挙げている。
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
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
For m I -129,
For m I -131,
For m I -140,
For m I -539,
延長、変更）
For m I -821,
For m I -907,
Pet i t i on f or A Noni mmi gr ant Wor ker （ L、 Hビザなどの就労ビザ申請）
Appl i cat i on f or Tr avel Document
I mmi gr ant Pet i t i on f or Al i en Wor ker （就労を基にしたグリーンカードの申請）
Appl i cat i on t o Ext end/Change Noni mmi gr ant St at us （扶養家族用のステータス
Appl i cat i on f or Tempor ar y Pr ot ect ed St at us
Request f or Pr emi um Pr ocessi ng （プレミアム・プロセッシングの申請）
必要情報
オンライン申請は、画面に、氏名、住所等の質問が表示され、記入していく方式だが、 15 分間記入
が滞ると無効になってしまい、また、記入完了まで保存することができないため、 BCI S では、記入
の際は、以下の情報を事前に準備するよう促している。
 銀行口座情報

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
A number （グリーンカードにある Aで始まる番号）
I -94（所持者のみ）
最も最近の米国入国日と入国地（非移民ビザ所持者の場合は I -94 に、グリーンカード所持者の
場合、パスポートに記入されている）
記入には、 I nt er net Expl or er （ 5. 0 以上）か Net scape（ 4. 7 以上）、バージョン 5 以上の Adobe
Acr obat Reader 、受領証の印刷用として、プリンターが必要となる。尚、支払いは、将来的にはク
レジットカードを受け付ける予定とのことだが、現在、 BCI S のオンライン申請は、 Checki ng、又は
Savi ng の銀行口座からの引き落としのみで支払う方式となっている。
BCI S の関連情報は、以下の通り。
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BCI S ホームページ（ ht t p: //www. bci s. gov）
e-Fi l i ng の案内（ ht t p: //www. bci s. gov/gr aphi cs/f or msf ee/f or ms/eFi l i ng. ht m）
I -90 のオンライン申請（ ht t p: //www. bci s. gov/gr aphi cs/f or msf ee/f or ms/e-i -90. ht m）
I -765 のオンライン申請（ ht t p: //www. bci s. gov/gr aphi cs/f or msf ee/f or ms/e-i -765. ht m）
いずれ、その他の申請もオンライン化されれば、将来的には、オンラインでの申請が一般的になる
ことは、容易に予想できる。しかし、現時点では、まだ開始されたばかりの手続きのため、ウェブ
サイトに案内されている情報も充分とは言えない。必要なサポート書類の提出や、指紋押捺を後日
別に行うため、なかなかつながらない移民局に予約の電話をかけなければならず、個人で行うグリ
ーンカードの延長申請などは、多少待ち時間がかかっても、直接 ASC に出かける方が却って面倒が
無い感も否めない。また、オンラインサービスにつきものの、利用者それぞれのテクニカルな問題
の処理、或いは、かなりの確率でハッカー、クラッカーの標的にされるであろう政府機関のオンラ
インサービスには、何らかの混乱発生が考えられること、また、銀行口座の情報をオンラインで提
出することに対する利用者の不安など、 BCI S には、対処しなければならない問題も少なくないであ
ろう。
本ニュースレターは、法律の最新情報、動向を御案内するもので、いかなる場合も法務サービス、法務アドバイスの意味を持ちま
せん。

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