熊本県版タイムラインの策定

平成27年度熊本県防災会議、熊本県石油コンビナート等防災本部、熊本県水防協議会及び熊本県国民保護協議会合同会議資料
資料6
熊本県版タイムラインの策定
熊本県知事公室危機管理防災課
熊本県版タイムラインの策定
趣旨
大規模災害による被害を最小化するため、ある程度
被害の発生が見通せるリスク(災害)について、被害
等の発生を想定した対応を強化することが重要
県を含む防災関係機関や県民の執るべき防災行動・対
応策をあらかじめ共通の時間軸に沿って整理
⇒「熊本県版タイムライン」策定
災害時に活用、実践することで防災・減災を
実現
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熊本県版タイムラインの策定
背景
上陸2日前に
熊本県災害警戒本部設置
記者会見
県民の皆様に
台風への備えと
『予防的避難』
の呼び掛け
台風第8号
(平成26年7月)
文書
市町村に注意喚起
その他・・・
県内の多くの学校が休校
公共交通機関が運休
被害の発生が見通せる災害については、
事前の対応策を講じることが有効
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熊本県版タイムラインの策定
熊本県の気象災害の特性
◆地理的・地形的に梅
雨期に集中的な大雨が
発生しやすい
◆台風接近或いは上陸
時には大雨、洪水、高
潮、土砂災害等が発生
する可能性が高い
過去にも甚大な被害が発生
観測技術の高度化により、
ある程度の事前予測が可能
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熊本県版タイムラインの策定
熊本県版タイムラインの性格
県等の防災関係機関の防災行動・対応策をあら
かじめ共通の時間軸で整理し、
① 適時・的確な防災対応を着実に実施するた
めの行動計画(チェックリスト)
② 関係機関同士の連携強化
に資する
遅れない、漏れない対応
熊本県版タイムラインに基づいた防災対応の実行性を向上させるため・・
●実際の災害時に実践・活用することはもちろん、防災訓練や事後検証等による
見直しを毎年度実施
●さらに、市町村や防災関係機関においても、熊本県版タイムラインを基本に
「○○版タイムライン」を策定するよう要請
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熊本県版タイムラインの策定
策定の方針1
熊本県版タイムラインの特徴①
大雨、台風を想定した防災行動・対
応策をタイムラインとして整理した
のは、都道府県レベルで初!!
○想定災害
 大雨(洪水、土砂災害)
 台風(大雨、洪水、暴風、高潮、土砂災害)
○時間軸
 大雨の「ピーク時」の開始時刻を±0hr
(ゼロ・アワー)として、その前後概ね3日
間(±72hr)
 台風が「熊本県へ最接近或いは上陸する見
込み」の開始時刻を±0hr(ゼロ・アワ
ー)として、その前後概ね3日間(±72hr)
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熊本県版タイムラインの策定
策定の方針2
熊本県版タイムラインの特徴②
市町村、国等の防災関係機関、民間団体
等幅広い機関が策定に参加!!
○主体(49機関等)
 熊本県、市町村、熊本県防災会議委員が所
属する防災関係機関等及び県民
○内容
 県民の「いのち」を守ることを最優先する
という考えのもと、“公助”を中心とした
『住民の避難』、『救命・救助』に主眼
 本県の独自施策である『予防的避難』を組
熊本県版タイムラインの特徴③
み入れ
本県独自の取組みである
「予防的避難」を組み入れ!!
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<イメージ>大規模風水害(台風)に関する熊本県版タイムライン
時間
気象・事態状況
熊本県
市町村
消防
警察
自衛隊
県民
【台風発生】
台
-72hr
~
-48hr
~
-36hr
~
-24hr
風
の
接
近
あ
る
~
±0hr
~
+24hr
~
上
陸
が
 気象情報の収集、分析及び
共有(以降、随時)
• 気象情報の収集、分析及び
共有(以降、随時)
【台風接近あるいは上陸の
おそれあり】
 強風注意報
 大雨・洪水注意報
 振興局等、市町村へ対応体制
整備の喚起
• 対応体制の点検・整備(通信
システム再点検等)
 台風説明会の開催
• 台風説明会への出席
【台風接近あるいは上陸の
おそれあり】
<災害発生のおそれあり>
 暴風警報(特別警報)
 予防的避難の開始
【台風接近あるいは上陸の
可能性大】
 大雨警報(特別警報)
 洪水警報
 土砂災害警戒情報
 避難所開設状況の把握
 市町村への予防的避難
の呼びかけ
 熊本県災害警戒本部設置
• 避難所開設
• 住民への予防的避難の
呼びかけ
• 避難準備情報の発令
深
夜
に
な
る
可
• 気象情報の収集、分析及び
共有(以降、随時)
• 市町村災害対策本部設置
• 自衛隊災害派遣の要請
の要求
• 各種応援協定に基づく応援
要請
【台風通過】
<警報解除>
 土砂災害警戒情報解除
 強風注意報
 大雨注意報
 被害状況等の情報収集、把握
 災害救助法の適用
• 被害状況等の情報収集、報
告
【台風一過】
 復旧・復興
 自衛隊へ災害派遣撤収
の要請
能
性
も
想
定 す
• 気象情報の収集、分析及び
共有(以降、随時)
る
必
要
あ
り
• 気象情報の収集、分析及び
共有(以降、随時)
• TV、ラジオ、インター
ネット
等により台風情報の収集
(以降、随時)
• 窓や雨戸などの点検
• 台風説明会への出席
• 管内市町村の対応状況等の
把握(避難所開設等)
• 避難勧告等の発令
• 住民の避難誘導
• 市町村警戒本部設置
 熊本県災害対策本部設置
 自衛隊へ災害派遣の要請
 緊急消防援助隊の派遣要請
 各種応援協定に基づく応援要
請
【台風接近あるいは上陸】
<災害発生>
~
+12hr
は
【台風北上】
 台風進路予報
~
-12hr
い
• 台風説明会への出席
• 熊本県警察災害警備準備室
設置
• 熊本県警察災害警備対策室
設置
• 市町村の避難所開設状況の
把握
• 師団情報所の設置
• 熊本県警察災害警備本部設
置
• 県、市町村へのLO派遣
• 救出・救助活動
• 緊急消防援助隊に係る国及
び消防本部の調整
• 九州管区広域緊急援助隊の
要請・運用調整
• 災害派遣要請の受理
• 現地指揮所の開設
• 被害状況等の報告
• 被害状況等の把握
• 被害状況等の把握
•
•
•
•
非常持ち出し袋の準備等
避難所開設の確認
隣近所への声掛け
予防的避難を開始
• 避難勧告等に基づき避難
• 炊き出し開始
• (安全な地区の場合)一部の
住民の帰宅
(暴風警報解除後)
• ヘリによる空中からの情報
収集・人命救助活動
• 自衛隊災害派遣撤収の
要請の要求
• 災害派遣撤収要請の受
理
• 帰宅
+72hr
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熊本県版タイムライン詳細版については、県
のホームページに掲載しておりますので御確認
ください。
また、エクセルファイルを希望される場合に
は担当まで御連絡ください。
【ホームページアドレス】
http://www.pref.kumamoto.jp/kiji_10847.html?type=top
【担当】
危機管理防災課 防災対策班 川﨑・小森田
TEL 096‐333‐2115(ダイヤルイン)
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