平成24年度事業報告 - 科学技術と経済の会

平成24年度事業報告
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事業活動の概要
当会は、昭和41年の創立以来、我が国が科学技術に立脚した先進的で豊かな国、
そして国際的にも貢献できる国となる事に資するべく、経営研究、人材育成、普及
啓発など、広く技術と経営の課題について切磋琢磨してまいりましたが、平成24
年度につきましても、会員各位、産官学の関係者とともに積極的に取り組みました 。
平成23年度から24年度にかけては、リーマンショックを機に世界を揺るがし
た経済危機が、いくらか落ち着きかけたところへ、追い打ちをかけるように東日本
大震災、タイの洪水、ユーロ圏の債務危機、歴史的な円高、さらには世界の工場で
あり巨大マーケットでもある中国との関係悪化など、立て続けに厳しい試練に遭遇
し、平成24年度も内外ともに不透明な憂慮される状況が続きました。
一方、平成24年度には、京都大学の山中先生が、iPS 細胞作成の業績によりノー
ベル賞を受賞されるという素晴らしい出来事がありました。山中先生の先見性、研
究グループのたゆまぬ努力、大学をあげての支援、民間の積極的な参画、国の政策
支援などがうまくかみ合い、異例のスピードでの受賞が実現したものと考えられま
す。
関係者が英知を結集し、産官学を挙げて取り組むことにより、世界に通用する優
れた成果を生み出しうる「日本の底力」を証明した心強い出来事ですが、この教訓
を生かし、次々と日本初のイノベーションを生み出していくことが望まれます。
このような観点から、平成24年度に、文部科学省と日本経済新聞社の後援のも
と、技術経営・イノベーション賞を創設し、第1回の表彰を実施しました。技術経
営・イノベーションに対するモチベーションの向上と普及を促すことにより、日本
経済の発展、社会変革、競争力向上等に貢献することを目指しています。
また平成23年度に引続き、提言・行動型の活動に積極的に取り組み、平成25
年2月には、発足直後の安倍内閣のキーパーソンに対し、政策立ち上げのタイミン
グをターゲットにしたタイムリーな提言を行いました。
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ここ数年の不透明な内外の情勢、そして、大きな危機感を持って叫ばれる日本の
国際競争力の低下。このような混沌とした、そして高度な判断と的確・迅速な行動
を求められる時にこそ、技術開発、経営研究、人材育成など、ポテンシャルを高め
ていくことが極めて重要であるとの観点に立ち積極的な活動を展開しました。
まず、事業活動の中核である経営研究事業ですが、
“技術経営 会議”と“明日の経
営を考える会”につきましては、従来どおり、参加者相互の積極的な自主活動を基
本に事業を展開しました。
“技術経営会議”では、継続施策を充実強化するとともに、イノベーション指向
の高まりやグローバリゼーションの進展等に対応して、従来の科学技術・イノベー
ション懇談会を専門委員会に衣替えし、さらに検討を深めてきました。また、情報
発信の充実に向けて、政策提言への取組み強化を図るため、新たに「政策委員会」
を設置して、より効果的でメリハリの利いた提言を目指すこととしました。
なお、平成24年11月には、技術経営会議議長に新たに山下
徹氏(NTTデー
タ、取締役相談役)が就任、また平成25年3月には同副議長に齊藤正憲氏(三菱
電機、取締役)が就任されました。
“明日の経営を考える会”については、マネジメント研究会など、若手の育成活
動の一層の充実を図りました。また、女性が元気に活躍することが“明日の経営”
の要の一つであるとの観点からスタートさせた「明日の働き方を考える会-女性の
視点から」の活動を本格化させるとともに、平成25年度からは「ワーキングライ
フ研究会」に衣替えして活動を深化させる方向で準備を進めました。なお、平成2
4年10月には、代表幹事に新たに、石川
國雄氏(協和エクシオ、代表取締役社
長)が就任されました。
“技術競争戦略研究会”については、平成24年4月に第Ⅷ期の研究会を開講し、
平成25年3月に閉講しましたが、平成24年11月には特別プログラムとして、
日台交流技術経営シンポジウムを台北にて開催しました。また、第Ⅷ期に続き、平
成25年4月より第Ⅸ期の研究会を開講すべく準備を進めました。
また、遠くない将来、間違いなく、世界経済の中心軸となるアジアについて、GDP
成長率、ODA 案件とのかかわり、政府の強化地域等の状況を勘案しつつ、平成25年
度から新たに「アジアビジネス研究会(仮称)」をスタートさせるべく 、その準備を
進めました。
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“普及啓発事業”については、平成24年4月に、第40回「技術・経営シンポ
ジウム」を「我が国のサステナビリテイを検証する」をテーマとして 開催しました。
また、機関誌“技術と経済”については、掲載論文、MOT学会論文など内容の
充実を図り、平成24年度末で第553号を発行するに至りました。
さらに、平成25年4月1日の一般社団法人への移行に合わせて当会ホームペー
ジの一新を図るべく、プロジェクトチームにより検討を進めました。ホームページ
は、会員の皆様や世の中と当会とを結ぶ重要なコミュニケーションツールであり、
ビジュアル・シンプルで分かり易い情報発信力のあるホームページを目指していま
す。
技術経営・イノベーション賞については、新規施策として創設し、第1回に当た
る平成24年度は3件を表彰しました。(文部科学大臣賞1件、会長賞2件)
支部活動については、名古屋支部において、談話会・講演会・企業見学会など、
概ね、月1回のペースで積極的な充実した活動が展開されました。
“国際活動事業”については、平成21年に MOU を締結した韓国産業技術振興協
会(KOITA)との交流を継続するとともに、平成24年度は、技術競争戦略研究会と
の連携により、日台交流技術経営シンポジウムを開催し、台湾の政府機関、企業等
との交流を深めました。
“受託・助成事業”については、
(一財)新技術振興渡辺記念会様からの調査研究
を中心に参画させて頂きました。残念ながら、平成24年度も前年度に引き続き国
や独立行政法人への参画は出来ませんでした。
なお、技術同友会様から受託している同会の事務局業務については、同会の積極
的な活動展開に伴い、例会、幹事会、委員会、技術経営士関連業務などが増加しま
した。
“永年会員表彰関係”については、特別会員2社、個人会員12名に対し、表彰
を行いました。
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公益法人改革については、平成24年5月の第46回総会の決議を経て、同年6
月5日、内閣府に対して一般社団法人への移行認可申請を行い、同年7月20日に
公益認定等委員会から「妥当」である旨の答申を得ました。予定どおり平成25年
4月1日に移行登記を完了しました。
会員数については、個人会員の高齢化や、日本経済が立て続けに未経験の厳しい
試練に遭遇する中で、当会の活動の重要な基盤である会員の積極的な維持拡大に努
めましたが、個人会員、特別会員とも退会が入会を上回り、それぞれ、538名、
103社となりました。
平成24年度は、ここ数年にわたる厳しい状況が続く中、残念ながら少なからぬ
退会も発生しました。しかしながら、受託業務の受注増や会員の維持拡大などによ
る収入増に努めつつ、同時に、思い切った事業運営の効率化に努めた結果、事業収
支の均衡を図る事が出来ました。
平成24年度、関係各位のご支援、ご協力により、当初の事業計画を達成する事
が出来ました。厚くお礼を申しあげます。
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経営研究事業
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技術経営会議
わが国産業の発展を目指し産業界の経営トップが業界横断的な連携を強化し、産
業共通の基盤に立って科学技術と経営に関する諸課題についての情報収集、意見交
換、討議、並びに調査研究を行うことを目的に活動した。具体的には、以下の12
の会議/委員会/研究会等を計 46 回実施した。
(内容の詳細については Web サイトに掲載)
1.本会議(3 回)
2.運営委員会(4 回)
3.定例会(2 回)
4.代表者懇談会(5 回)
5.エネルギー・環境専門委員会(6 回)
6.科学技術イノベーション懇談会/専門委員会(6 回)
7.キーマン研究会(5 回)
8.TM研究会(5 回)
9.(新規)政策委員会(1 回)
10.ソフトウェアとサービス懇談会(3 回)
11.(終了)産業構造転換研究専門委員会(3 回)
12.(終了)産業競争力委員会・講演会(2 回
主な実施内容は以下の通り。
(1)本会議
①第 77 回箱根本会議
平成 24 年 8 月 31 日~9 月 1 日
於 ザ・プリンス箱根
1)議長挨拶 2)活動報告 3)JATES 活動紹介 4)決算報告 5)次期運営委員選任
(ⅰ)特別講演Ⅰ
演題:「日の丸鉄道
海をわたる」
講師:㈱日立製作所 技監
(ⅱ)特別講演Ⅱ
鈴木
学
氏
メンバースピーチ
演題:「住友電工グループの経営戦略」
講師:住友電気工業㈱ 社長 松本 正義 氏
(ⅲ)専門委員会報告
・エネルギー・環境専門委員会
報告者:委員長
㈱東芝 執行役専務
・産業構造転換研究専門委員会
報告者:委員長代理
須藤 亮 氏
報告と討議
ソニー㈱ 統括部長 光岡 正秀 氏
・ソフト&サービス懇談会
報告者:座長
報告と討議
報告と討議
㈱富士通研究所 常任顧問 村野 和雄 氏
・科学技術・イノベーション懇談会
報告者:座長
三菱電機㈱ 常任顧問 久間 和生 氏
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②臨時本会議 平成 24 年 11 月 7 日 於 ホテルグランドパレス
・議
題:技術経営会議第6代議長の選任
③第 78 回東京本会議
(ⅰ)新議長挨拶
平成 25 年 2 月 20 日 於 ホテルグランドパレス
㈱NTTデータ
取締役相談役 山下
徹 氏
(ⅱ)報告および審議
1)事業活動報告 2)2013 年度事業計画・予算(案)審議 3)JATES 活動紹介
(ⅲ)特別講演Ⅰ
演題:「わが国の再生における科学技術イノベーションの役割」
講師:独立行政法人
科学技術振興機構理事長
中村 道治 氏
(ⅳ)特別講演Ⅱ
演題:「グローバル経済に挑む日本のIT戦略」
講師:日本経済新聞社 論説委員編集委員
関口 和一 氏
(2)定例会
①第 81 回 平成 24 年 6 月 6 日 於 ホテルグランドパレス
(ⅰ)日本のソフトウェア・サービス競争力の現状とその展望
主旨説明:村野委員長(ソフトウェアとサービス懇談会)
(ⅱ)基調講演:「我が国のソフトウェア技術について」
講師:京都大学名誉教授、前国立国会図書館長、元京都大学総長、長尾 眞氏
(ⅲ)バネルデスカッション
座長:㈱富士通研究所 常任顧問
パネリスト
村野 和雄 氏
京都大学名誉教授 元京都大学総長
長尾 眞 氏
リコーIT ソリューションズ㈱ 会長 國井 秀子 氏
経済産業省 国際戦略情報分析官
境
真良 氏
日本経済新聞社 論説委員
関口 和一 氏
(ⅳ)特別講演:「世界最強ネオジム磁石発明の軌跡」
講師:インターメタリックス社
社長 佐川 眞人 氏
②第 82 回 定例会 平成 24 年 11 月 7 日 於 ホテルグランドパレス
(ⅰ)メンバースピーチ
演題:「東京スカイツリーの建設 ~ 世界一の高さへの挑戦 ~」
講師:㈱大林組
取締役専務執行役員三輪昭尚氏
(ⅱ)特別講演Ⅰ
演題:「世界の水環境問題に貢献する 日本の膜技術と水国家戦略」
講師:東レ㈱ フェロー 栗原 優 氏
(ⅲ)特別講演Ⅱ
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演題:「日本経済の成長力を取り戻す」
講師:みずほ総合研究所㈱
副理事長 杉浦 哲郎 氏
(3)代表者懇談会
①第 15 期 第 4 回 平成 24 年 4 月 11 日 於 ホテルグランドパレス
講演:「世界の食料生産から考える日本経済」
講師:東京大学大学院 農学生命科学研究科 准教授 川島 博之 氏
②第 15 期 第 5 回 平成 24 年 5 月 16 日 於 ホテルグランドパレス
講演:「なぜ日本の競争力は失われたのか」
講師:嘉悦大学 経営経済学部教授 高橋 洋一 氏
③第 16 期 第 1 回 平成 24 年 10 月 10 日 於 ホテルグランドパレス
講演:「競争力の逆転現象
~歴史的な展望を踏まえた問題提起~」
講師:横浜国立大学 経営学部国際経営学科 教授 曺 斗燮 氏
④第 16 期 第 2 回 平成 24 年 12 月 5 日 於 ホテルグランドパレス
講演:「政権交替を控える中国経済の行方」 -日本企業対中投資への提言講師:富士通総研 経済研究所 主席研究員 柯
隆 氏
⑤第 16 期 第 3 回 平成 25 年 1 月 23 日 於 ホテルグランドパレス
講演:「企業変革パートナとしてのR&Dアウトソーシング事業」
~Global Sourcing-Partner led
Engineering Transformation~
講師:HCLテクノロジーズ 上席副社長 サンディープ・キショール 氏
(4)エネルギー・環境専門委員会
委員長:㈱東芝 執行役専務 須藤
亮 氏
①第 3 回専門委員会 平成 24 年 5 月 7 日 於 JATES 会議室
講演:「World Energy Outlook 2011」
講師:木原 晋一 氏 Senior Energy Analyst
Office of the Chief Economist
International Energy Agency
②第 4 回専門委員会 平成 24 年 7 月 11 日 於 JATES 会議室
講演:「新たなエネルギー戦略及び CO2 排出削減戦略の策定」
講師:(公財)地球環境産業技術研究機構(RITE)秋元
圭吾氏
システム研究グループリーダー/東京大学大学院客員教授
③第 5 回専門委員会 平成 24 年12月21日 於 JATES 会議室
講演:「再生可能エネルギー政策の現状・課題・展望」
講師:電力中央研究所 社会経済研究所 主任研究員 朝野 賢司 氏
④第 6 回専門委員会 平成 25 年1月16日 於 JATES 会議室
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講演:「エネルギー政策転換の費用負担と経済成長」
講師:慶応大学 産業研究所 准教授 野村 浩二 氏
⑤第 7 回専門委員会 平成 25 年 2 月 12 日於 JATES 会議室
講演:「低炭素社会におけるエネルギーマネジメントと企業の役割」
講師:住環境計画研究所 所長 中上
英俊 氏
⑥第 8 回専門委員会平成 25 年 3 年 4 日 於 JATES 会議室
講演:「シェルグループのシナリオプラニング活動」
講師:昭和シェル石油(株)チーフエコノミスト 角和
昌浩
氏
東京大学公共政策大学院特任教授住環境計画研究所 所長
(5)科学技術イノベーション懇談会/専門委員会
委員長:三菱電機㈱ 常任顧問 久間 和生 氏
①第 1 回懇談会 平成 24 年 5 月 14 日 於 JATES 会議室
講演:「第 4 期科学技術基本計画と我が国のイノベーション創出」
講師:総合科学技術会議議員 奥村 直樹 氏(元新日本製鐵副社長、技術開発本部長)
②第 2 回懇談会 平成 24 年 6 月 14 日 於 JATES 会議室
講演:「モノづくりが通用しないグローバル市場の登場」
~ モノづくりから仕組み作りへの転換に向けて ~
講師:東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター 小川 紘一氏
③第 3 回懇談会 平成 24 年 7 月 26 日 於 JATES 会議室
講演「イノベーションと日本企業の価値づくり」
講師:一橋大学 イノベーション研究センター 准教授清水 洋氏
④第 4 回懇談会 平成 24 年 8 月 20 日 於 JATES 会議室
講演:「グローバル時代に打ち勝つ企業経営: 経営戦略」
講師:ナブテスコ株式会社社外取締役、元日本エマソン社長山中信義氏
⑤第 5 回専門委員会 平成 24 年 12 月 20 日 於 JATES 会議室
講演:「日本のものづくり神話再考」~サムソンのグローバル戦略に学ぶ~
講師:東京大学大学院 ものづくり経営研究センター 吉川 良三氏
特任研究員、元サムソン電子常務
⑥第 6 回専門委員会 平成 25 年 1 月 31 日 於 JATES 会議室
講演:「グローバル企業の人事経営戦略」
~グローバル化をリードできる人材の育成について~
講師:株式会社 LIXIL グループ 執行役副社長 八木 洋介 氏
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(6)政策委員会
①第一回政策委員会(仮称)平成 25 年 3 月 15 日 於 NTTデータ会議室
1)政策委員会の進め方
2)政策提言(2013/2 版)レビュー
3)JATES会員からの提言案の検討
4)政府他団体等の提言状況
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明日の経営を考える会
「特徴化経営の推進」に努力する異業種企業が集まり、新しい企業環境に適応する
経営研究を進め、併せて会員相互の交流を強化するために以下の事業活動を推進した。
[平成 24 年度活動方針]
1. 体制の充実と会員の維持増強によりメンバー満足度の向上を図る
2.企業経営に役立つ情報の発信基地とする
(1)例会
①第 127 回例会
平成 24 年 5 月 22 日
於 ホテルグランドパレス
特別講演:「環境先進国デンマークのグリーン成長戦略
~デンマークの知恵から学ぶ日本と世界の未来~」
講師: デンマーク大使館
インベスト・イン・デンマーク部門長兼投資担当官 中島
②第 128 回例会
平成 24 年 7 月 19 日
健祐 氏
於 ホテルグランドパレス
特別講演:「世界経済の構造変化と最新エネルギー事情」
講師:㈱住友商事総合研究所 取締役 大河原 昭夫 氏
③第 129 回例会
平成 24 年 10 月 25 日
於 ホテルグランドパレス
特別講演:「東日本大震災における指揮者の判断」
講師:NTT都市開発㈱ シニアスペシャリスト 佐藤
④第 130 回例会
平成 24 年 11 月 16 日
2012 年度マネジメント研究会
康雄
氏
於 ホテルグランドパレス
中間報告
2012 年度明日の働き方を考える会-女性の視点から-
特別講演:「持続的成長を目指す企業戦略
中間報告
-国際連携の視点からー」
講師: Vice President, Nanoco Technologies Ltd.玉川 惟正 氏
⑤第 131 回例会
平成 25 年 1 月 17 日
特別講演:「食肉と長寿
於 ホテルグランドパレス
-食肉摂取がもたらす健康・寿命の延伸-」
講師:人間総合科学大学 保健医療学部長/大学院教授
⑥第 132 回例会
平成 25 年 3 月 21 日
博 氏
於 ホテルグランドパレス
特別講演:「ダイバーシティ(多様性)推進と働き方改革」
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柴田
講師:法政大学 キャリアデザイン学部 教授
武石 恵美子 氏
(2)代表者・幹事会
第 125 回(平成 24 年 5 月 11 日)~第 127 回(平成 25 年 2 月 21 日)まで 3 回開催
(3)マネジメント研究会
コーチ:三和ホールディングス(株)
監査役 森元
淳平
氏
テーマ:グローバル社会における企業の競争力を考える
平成 24 年度参加会員企業:10 社 13 名
平成 24 年 6 月 15 日にキックオフミーティングを開催。以来、月一回程度の頻度
で研究会を開催。特に、 8 月 31 日-9 月 1 日は技術経営会議の箱根本会議に同期
して合宿を実施。また、11 月 16 日の例会で、中間報告を実施。最終成果報告を
平成 25 年 5 月の例会で実施予定。
(4)明日の働き方を考える会-女性の視点から-
平成 24 年度参加会員企業:9 社 13 名
平成 24 年 6 月 22 日にキックオフミーティングを実施。以来、月一回程度の頻
度で研究会を開催。 11 月 16 日の例会で、中間報告を実施。最終成果報告を平成
25 年 5 月の例会で実施予定。
(5)見学会
第 85 回(平成 24 年 5 月 8 日)~ 第 89 回(平成 25 年 2 月 1 日)まで 5 回実施
見学先:花王㈱墨田事業場、キリン横浜ビアビレッジ、コマツテクノセンタ、
電源開発㈱ 磯子火力発電所、㈱キーストーンテクノロジーLED植物工場
(6)明経コミュニケーション誌発行
・第 85 号から第 88 号まで、予定通りに発行。
2-3
ライフサイクル・メンテナンス研究会
(1)活動の概要
永らく続く低成長下、持続可能で安全・安心な社会を実現するには、社会インフ
ラや産業システムを維持・更新しながら有効活用することが要求されている。一方、
社会や産業を取り巻く環境は、地球温暖化などの環境問題や資源獲得競争、エネル
ギーの高騰、少子高齢化など、大きく変化してきている。さらに 2011 年 3 月 11 日
の東日本大震災を契機にエネルギー、交通、通信などの社会資本のメンテナンスが
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如何に重要であるかを強烈に再認識させられたが、高度成長期に建設された道路・
橋梁・トンネルなどの社会資本構造物の高経年化に対する対策がいよいよ喫緊の課
題になっている。今期の研究会は、社会資本を中心にライフサイクルを考慮した幅
広い視野でのメンテナンスの研究を推進し、現場見学会&講演会を実施している。
平成24年度の実施状況は下記のとおりである。
・テーマ:持続可能な社会実現に向けた最適なメンテナンスのあり方
・期間:平成 24 年 10 月~平成 25 年 9 月
・研究会参加企業数:14 社
・委員長:早稲田大学 教授
①第 94 回研究会
高田祥三氏
平成 24 年 4 月 26 日
見学:(独)土木研究所
構造物メンテナンス研究センター
講演:構造物の健全性評価、維持管理技術の確立-CAESAR の取り組み
講師:(独)土木研究所
構造物メンテナンス研究センター
橋梁構造研究グループ長
②第 95 回研究会
桑原徹郎氏
平成 24 年 5 月 29 日
見学:東京消防庁
消防学校
講演:消防学校の教育・訓練の取り組み
③第 96 回研究会
平成 24 年 6 月 15 日
見学:日本貨物鉄道㈱
中央研修センター
講演:JR 貨物の安全施策、環境及び教育・研修の取り組み
講師:取締役
④第 97 回研究会
早瀬藤二氏
、中央研修センター所長
濱田喜一氏
平成 24 年 7 月 23 日
見学:早稲田大学ロボット系実験室見学会
講演:人間支援ロボットの最新動向
講師:
早稲田大学 創造理工学部 総合機械工学科 教授
⑤第 98 回研究会
菅野重樹氏
平成 24 年 10 月 4 日
見学:トヨタ自動車
産業技術館及び豊田メタル㈱
本社工場
講演:自動車リサイクルの取り組みの現状と課題
⑥第 99 回研究会
平成 24 年 10 月 25 日
見学:首都高速道路㈱
交通管制センター
講演:首都高速における交通管制・施設管制への取り組み
講師:西管局
⑦第 100 回研究会
ETC・交通管制システム課
平間 克 氏
平成 25 年 1 月 24 日
見学:家電リサイクル工場
㈱ハイパーサイクルシステムズ千葉工場
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及び㈱グリーンサイクルシステムズ
講演:三菱電機のリサイクルの取り組み
講師:三菱電機㈱ 環境推進本部 企画グループ技術担当部長 藤崎 克己 氏
⑧第 101 回研究会
平成 25 年 2 月 28 日
見学:NTT中央研修センター
講演:NTT東日本の人材育成理念「つなぐDNA」
講師:NTT東日本総務人事部人材開発部門長
⑨第 102 回研究会
松田哲氏
平成 25 年 3 月 26 日
講演: インフラ・アズ・ア・サービス
講師:東洋大学
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根本祐二教授
技術競争戦略研究会
(1)活動の概要
1990 年代初頭のバブル崩壊以降、日本経済は、久しく閉塞感から抜け出せない状
況にあります。本研究会は、その主な原因が“技術の競争優位性を確立・維持する
ための経営戦略”を具体的に見出せないでいることではないかと考え、実際に群を
抜く技術競争戦略で活躍されておられるオンリーワン企業から学ぶことが重要と考
え、2003 年に設立したものです。第Ⅷ期の主なテーマは下記のとおりである。
・グローバル市場開拓に向けた経営刷新を如何に図るか
・世界に通用する持続可能な実践的経営哲学を如何に確立するか
第Ⅷ期は、上述した企業を取り巻く環境変化に対応して、グローバル市場開拓に
む け て 企 業 文 化 を構 築し 経 営 刷 新 を 図 って いる 企 業 の 経 営 者 から 「具 体 的 取 り 組
み・経営哲学」をお話しいただくことを中心に取り組みました。
(2)第Ⅷ期技術競争戦略研究会
第Ⅷ期研究会を平成 24 年 4 月にスタートし、平成 25 年 3 月まで 12 回の研究会
を開催しました。
・テーマ:世界に通用するオンリーワン経営に学ぶ実践的経営学
~経営トップの実体験に学ぶ経営哲学・経営手法~
・委員長(兼コーディネータ):政策研究大学院大学 名誉教授 橋本 久義 氏
・参加企業:18 社
①第 1 回研究会
平成 24 年 4 月 23 日
基調講演:「変革期を迎えた日本企業のアジア投資」
~日本モデルの過度な過信を見直すべき時~
講師:法政大学
②第 2 回研究会
中小企業経営革新支援センター長
平成 24 年 5 月 31 日
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増田 辰弘 氏
見学:㈱日立製作所
小田原事業所
講演:グローバル展開を推進する日立ストレージ事業戦略
講師:㈱日立製作所
情報・通信システム社
ITプラットフォーム事業本部
③第 3 回研究会
事業統括本部長
橋本 崇弘 氏
平成 24 年 6 月 26 日
講演:世界の潮流とアジア・中国事業展開の鍵-台湾
講師:台日産業技術合作促進会(TJCiT)顧問
財団法人台湾協会理事
④第 4 回研究会
世界経済研究会理事
高
寛 氏
平成 24 年 7 月 24 日
講演:高度な精密部品加工でグローバル市場に素早く対応
講師:㈱セキコーポレーション
⑤第 5 回研究会
代表取締役社長
関
重和 氏
平成 24 年 8 月 24 日
見学:岩機ダイカスト工業㈱
本社工場
講演:ダイカストのプロ集団の被災からの復興
講師:岩機ダイカスト工業㈱
⑥第 6 回研究会
代表取締役
齋藤 吉雄 氏
平成 24 年 9 月 25 日
講演:「持続可能なグローバル企業を目指して」
講師:㈱良品計画
⑦第 7 回研究会
代表取締役社長
金井政明氏
平成 24 年 10 月 23 日
講演:トレンドマイクロのグローバル経営と人材戦略
講師:トレンドマイクロ㈱
⑧第 8 回研究会
人事総務本部
部長代行 成田
均 氏
平成 24 年 11 月 27 日~30 日
台湾企業訪問:ITRI(台湾工業技術研究院)、新竹サイエンスパーク(台湾の
シリコンバレー)、中華経済研究院、智原科技、LVD、
ユニ・マイコン、中華電信、デルタ電子、日華化学
⑨第 9 回研究会
平成 24 年 12 月 20 日
講演:ブロー成形メーカーのパイオニアとして世界のオンリーワン企業を
目指す ~『技術』と『感性』を融合させた独自のビジネスモデルの展開~
講師:本多プラス㈱
⑩第 10 回研究会
代表取締役社長
本多 孝充 氏
平成 25 年 1 月 22 日
講演:「電子書籍の進展について」
講師:NTTソルマーレ㈱
⑪第 11 回研究会
取締役
コミック事業部長
荒谷 篤志 氏
平成 25 年 2 月 18 日
講演:経営理念と基本技術(三種の神器へのイノベーションへの歴史)
と輸出と海外展開の歴史
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講師:多摩川精機㈱
⑫第 12 回研究会
代表取締役会長
萩本 博幸 氏
平成 25 年 3 月 19 日
講演:「臥龍経済日本の中小企業の未来」
~2013 年は一年遅れの昇龍年~
講師:委員長
2-5
政策研究大学院大学
名誉教授
橋本 久義 氏
社会・環境型センサーネットワーク協議会(SeNSA)
(1) 協議会
センサーネットワーク・アーキテクチャーの研究開発は多方面で進められている
が、まだ本格化する域には達していない。ブレークスルーさせるためには、企業や
業界の枠を超え、多くの分野の技術を糾合し、新たなビジネスモデルのもとで、サ
ービスオリエンテッドに仕様が開発され、国際的にも展開していくことが必要であ
る。この認識の下、広範な分野からの参画を得て社会・環境型センサーネットワー
ク協議会を設立し活動している。
平成 24 年度は、①平成 23 年度に設置した「医療・健康分科会」活動の継続と、
今年度新たに発足した「構造物信頼性センシング分科会」活動を推進し、②双方の
領域に対するセンサーネットワーク適用に関する実験と調査、③研究会活動の継続
推進、等の事業を行った。
(2)センサーネットワーク研究会
委員長
元ソニー(株)執行役常務
①第 47 回研究会
渡辺 誠一 氏
平成 24 年 4 月 5 日
於 JATES 会議室
議題:「本当は怖い動脈硬化」
講師:日本心臓血圧研究振興会附属榊原記念病院副院長
②第 48 回研究会
平成 24 年 6 月 20 日
伊東 春樹 氏
於 JATES 会議室
議題:
「近赤外分光法による非侵襲血糖値測定法の開発とその食品血糖応答性
測定への応用」
講師:ワコード
③第 49 回研究会
NIR 事業部
上平 安紘 氏
平成 24 年 8 月 23 日
於 JATES 会議室
議題 1:「建物の長寿命化と環境改修」
講師:ヤシマ工業㈱
マーケティング部長
小坂 幸彦 氏
議題 2:「IT 強震計の活用事例」
講師:㈱エーラボ
④第 50 回研究会
代表取締役
荒木 正之 氏
平成 24 年 10 月 10 日
於 JATES 会議室
議題:「建物・都市の機能継続 -Building and Life Continuity-」
14
講師:豊橋技術科学大学大学院 准教授 増田 幸宏 氏
⑤第 51 回研究会
平成 24 年 11 月 9 日
於 JATES 会議室
議題:「道路橋の維持管理とセンサ利用について」
講師:(独)土木研究所
⑥第 52 回研究会
構造物メンテナンス研究センタ
平成 25 年 1 月 9 日
木村 嘉富 氏
於 JATES 会議室
議題:「建設分野におけるセンシング・モニタリング技術の研究開発、適用事
例紹介」
講師:鹿島建設㈱
⑦第 53 回研究会
技術研究所
三浦 悟 氏
平成 25 年 2 月 7 日
於 JATES 会議室
議題:「健康・安心生活支援のための先進生体計測融合型ヘルスケア・ネット
ワークシステムと医療・福祉への展開」
講師:金沢大学 理工研究域
⑧第 54 回研究会
本井 幸介 氏
平成 25 年 3 月 28 日
於 JATES 会議室
議題:「橋梁のモニタリングとビッグデータの扱い」
講師:NTT データ㈱
2-6
e コミュニティー事業部
土井 利次 氏
ICT 研究会
クラウドコンピューティングやスマートフォンの 急速な普及など、ICT システ
ムは益々重要になっている。今後の ICT 事業の成長を促進し、ICT 技術、ソリューシ
ョンをリードしていく事の出来る、自律的な人材の育成を目的として、ICT に関わる
企業の中堅幹部、エンジニアの方を対象に、平成 22 年度にスタートした。平成 24
年度は、参加企業・研究会メンバーの増強を図り、活動を充実・強化して推進した。
・参加者:9 社、13 名
2-7 FF会
原則として毎月第 4 金曜日に開催し、科学技術等に関する諸問題に関する卓話
を行い、それに基づき議論を行っている。平成 24 年度は「これからの<新しい>
日本をデザインする」をテーマに掲げて、例会 8 回、見学会 2 回、研修会 2 回を
実施した。
3
(内容の詳細については Web サイトに掲載)
普及啓発事業
3-1
第 40 回技術・経営シンポジウム
平成24年度は、前年に発生した東日本大震災に続いて、タイの洪水、ヨーロッ
パの債務危機、歴史的な円高、さらには世界の向上であり巨大マーケットでもある
中国との関係悪化等、産業界を取り巻く状況はその深刻度を一層、増す状況であっ
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た。そこで、
「我が国のサステナビリティを検証する」をテーマとし、政治・経済の
側面、科学・技術・産業競争力の側面、社会・文化の側面からサステナビリティを
検証する目的でシンポジウムを開催した。
(1)テーマ:「我が国のサステナビリティを検証する」
(2)日
時:平成 24 年 4 月 20 日
(3)場
所:ホテルグランドパレス
9 時 30 分~17 時 00 分
(4)出席数:150 名
(5)演題および講師
①講演:世界の構造転換と日本
日本総合研究所理事長
多摩大学学長
寺島
実郎 氏
②講演:震災復興・超円高期におけるものづくり戦略
東京大学大学院 経済学研究科教授 ものづくり経営研究センター長 藤本 隆宏 氏
③講演:サステナブルモビリティ実現に向けたトヨタの取り組み
トヨタ自動車㈱ 東京技術部長 原田
淳 氏
④講演:持続的成長を目指した川崎重工の取り組み
川崎重工業㈱ 常務執行役員 技術開発本部長 牧村
実 氏
⑤講演:日本人の国際意識とグローバル化時代における『お陰様』イズム
桐蔭横浜大学大学院 教授 ペマ・ギャルポ 氏
3-2
機関誌「技術と経済」の発行
科学技術と経済の会の各研究会の活動成果を広く普及啓発するために、各研究会
の講演録を主体とする構成とし、掲載記事の一層の内容の充実をはかった。
(特集テ
ーマについては Web サイトに掲載)発行号数は、平成24年度末で553号となり
ました。
3-3
ホームページの一新
平成25年4月1日の一般社団法人への移行に合わせて、会員ならびに世の中に
向けた、迅速かつ充実した情報発信力の強化を図るため、ホームページの抜本的な
見直しを行い、平成25年3月より試行提供を始めました。
3-4
技術経営・イノベーション賞
(1) 第1回表彰式
平成25年2月20日
ホテルグランドパレス
① 主催者挨拶
:(一社)科学技術と経済の会会長
② 来賓挨拶
:文部科学省
③ 表彰状授与
:土屋局長(文部科学大臣賞)、佐々木会長(会長賞)
科学技術・学術政策局長
16
佐々木
元氏
土屋 定之
氏
④ 受賞者挨拶
3-5
:旭化成㈱、㈱ネットワーク応用通信研究所、日本電気㈱
名古屋支部活動
当会が広くお役にたてるよう、支部活動を通じた会員相互の緊密な連携を図るた
め、談話会(10 回)及び講演会ならびに企業見学会(2 回)等の活動を実施した。
4
国際活動事業
米 国 IRI ( Industrial Research Institute, Inc. ) , 欧 州 EIRMA (European
Industrial Research Management Association)、中国科学技術協会(CAST)、韓国産
業技術振興協会 (KOITA) 等 科学技術振興を目指す海外の民間団体等との交流を図
るとともに、
「科学技術と経済の会」の各種研究活動を国際会議に紹介する等情報交
流を続けました。
4-1
日台交流事業
平成 23 年度の日韓交流事業に引き続き、第Ⅷ期技術競争戦略研究会の特別プ
ログラムとして、日本企業 19 社 22 名の参加のもとに日台交流技術経営シンポジウム
を開催しました。
(1)日時:平成 24 年 11 月 27 日から 30 日
(2)内容・場所
11 月 27 日PM:中華経済研究院
11 月 28 日 AM:工業技術研究院
PM:新竹サイエンスパーク、Faraday Technology Corporation
11 月 29 日 AM:LVD International Light & Energy Corp.
PM:デルタ電子、ユニ・マイクロン
11 月 30 日 AM:中華電信㈱
PM:日華化学㈱
4-2
ローマクラブ日本委員会
(1)第 4 回ローマクラブ日本支部実行委員会参加
日時:平成24年 7 月 24 日
16:30~18:00
場所:(一財)国際経済交流財団
会議室
内容:訪日中のローマクラブ議長、パチャウリ氏を囲むラウンドテーブル
5
受託・助成事業
5-1「わが国の科学技術および産業強化に関する調査研究」 (受託研究)
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―技術のメガトレンドとビジネスモデルから将来の方向を探る―
(1)調査研究委託機関:(一財)新技術振興渡辺記念会
(2) 期
間:
平成 23 年 6 月~平成 24 年 6 月
(3) 調査研究の概要:
今後の政策や経営戦略を検討する上で重要な技術のメガトレンドと関
連するビジネスモデルについて探求する。技術のメガトレンドがどのよ
うな経済社会構造の変革をもたらし、ビジネスモデルを変革させていっ
たかについて分析を行ない、もって、わが国産業界の中期的な展望を得、
成長復活への方向と政策への期待を探り報告書をまとめる。
5-2「イノベーションを支える開発基盤としてのソフトウェア技術動向分析」
(研究助成)
(1)調査研究委託機関:(一財)新技術振興渡辺記念会
(2)期
間:平成 24 年 4 月~平成 24 年 10 月
(3)調査研究の概要:
近年の機械、電子、建築等産業におけるイノベーション事例を見ると、
開発基盤(プラットフォーム)の役割が大きい。特に、事業活動を支える
ソフトウェア技術の比重が高まっている。この分野は、欧米に比しわが
国の遅れが指摘されている。イノベーションを支える開発基盤としての
ソフトウェア技術に焦点を当て、いくつか業種を選んで最近の動向分析
と内外比較を行い、わが国がとるべき方策を調査研究し、報告書をまとめた。
5-3「21世紀型産業技術ビジョン形成研究」
(受託研究)
―グローバリゼーションの中でのわが国技術の方向を探る―
(4) 調査研究委託機関:(一財)新技術振興渡辺記念会
(5) 期
間:平成 24 年 10 月~平成 25 年 10 月
(6) 調査研究の概要:
今や日本産業の代表であった半導体やエレクトロニクスの大手企業が
大幅赤字・リストラを余儀なくされ、わが国の将来を担う研究開発費はこ
こ数年 2 兆円近く落ち込んでいる。産業界はそれぞれが生き残りのため
の道筋を模索しているような状況下にある。これまでの調査研究の蓄積
を活用し、わが国の 21 世紀産業技術ビジョンを作成、グローバリゼーシ
ョンの中での産業界の生き残り策を抽出し、これを支える技術経営の在
り方を探る。
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5-4
事務局受託業務
(1)委託機関:(一社)技術同友会
(2)契 約 日:平成 24 年 4 月~平成 25 年 3 月
(3)業務概要:例会・幹事会・委員会運営、技術経営士認定制度関連事務
6
永年表彰
永年会員表彰:特別会員2社、個人会員
7
等
12名
会の動き
7-1
会員数
名誉会員は武安義光、豊田章一郎、の2氏であり、個人会員、特別会員の状況は
下表のとおりである。
区
分
平成 24 年度
平成 23 年度末
平成 24 年度末
個人会員
566
538
19
47
△28
特別会員
109
103
2
8
△6
平成 24 年度新入会員
入会
増
退会
減
(敬称略)
(特別会員)
明電舎(株)
ドコモ・モバイル(株)
(個人会員)
渥美 栄司
伊坂 八千代
池田 朋之
臼井 支朗
大竹 公一
岡本 明彦
加藤 貴士
神永
斉藤 勇一
三枝 省三
佐藤
進
徐
鶴岡 洋幸
野村 昌弘
袁
増田 義彦
丸尾
聰
武藤 正和
晋
菲
明強
吉沢 正明
7-2
事務局
平成 24 年 3 月 31 日現在の職員は 18 名である。この内訳は、技術経営会議 4 名、
明日の経営を考える会 2 名、調査研究部 4 名、事業部 3 名、編集部 1 名、総括部 4
名で構成し、この中 11 名は出向者である。
7-3
諸会議
(1)第 46 回通常総会
平成 24 年 5 月 22 日、ホテルグランドパレスにて開催し、審議事項はすべて原案
通り承認された。総会後の懇親会には 143 名の多数の方が参加され、神本文部科学
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大臣政務官より祝辞を戴いた。
・審 議 事 項
①平成 23 年度事業報告・決算報告(案)
②平成 24 年度事業計画・収支予算(案)
③理事補欠選任(案)について
④一般社団法人移行後の定款(案)・規程類(案)について
⑤公益目的支出計画(案)について
⑥一般社団法人移行後の理事・監事の選任(案)について
(2)理事会
・第 144 回理事会
平成 24 年 4 月 24 日
①平成 23 年度事業報告・決算報告(案)
②理事の選任(案)について
③一般社団法人移行後の理事・監事の選任(案)について
④公益目的支出計画(案)について
・第 145 回理事会
平成 24 年 10 月 25 日
①平成 24 年度上期事業概要について
②一般社団法人への移行認可申請について
③規程類改訂について
・第 146 回理事会
平成 25 年 3 月 15 日
①平成 25 年度事業計画・収支予算(案)
②就業規則の改訂(案)について
③技術経営・イノベーション賞 表彰規程の制定と第 1 回表彰の実施状況について
④政策提言等 取扱規程の制定と政策提言実施状況について
⑤次期総会における永年会員感謝状贈呈者
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