2016 年度 科 目 名 担 当 者 名 プロデュース論 【旧科目:プロデュース論Ⅰ】 佐々木 史朗 科目区分 基礎 理論系 科目分類 授業形態 単位数 配当年次 学期 講義型 校舎 選択 講義 2 2 前期 C1(1+2×7) 白山 履修 条件 ― 授業 概要 映画は「作ること」にはじまり「見せること」で終わる。何の条件のないアイディアを出発点に、それがどういうプロセスを経てシナリオとな り、映像化する現場へと展開していくのか、できあがった作品をどのようなマーケットで観客に出会わせるのか、劇場での上映が終 わった作品を、その後どのように商品化するのか、その作品をどう管理して著作権を発生させていくか、創作物である映画と商品とし ての映画をどのようにバランスさせていくか、その枠割を果たすキーパーソンとしてのプロデューサーの業務に沿いながら講義をおこ なう。 到達 目標 芸術性と商品性の両側面を併せ持つ映画について認識を持つプロデューサーについて関心と知識をたかめると同時に講義で用い る映画作品を授業中で見る引用だけでなく作品全体を見ることを促す 内 容 回数 授 業 計 画 1 「プロデューサーとは何か」映画作品の中心に位置するプロデューサーの役割を正く認識し、果たすべき役割を概括論的に解 説し、学生に理解させる 2 「日本映画のこれまで」日本映画がどの時代、どのような社会の中でうまれ、それを推し進めてきたのは誰であったか、中心人 物について解説し、現在に受け継がれているか、日本映画史を人間的な側面から論じる 3 「日本映画のこれから」そのような日本映画がどこから変質しはじめ、どのような人間たちが変革を担っていこうとしたか、その人 間たちはどのような作品をつくったのかを解説する 4 「企画とはなにか」映画の出発点はどこにあるか、アイディアか、既成の作品の何かか、社会の流行か、それがどのように映画の 企画になりうるかを解説する 5 「日本のマーケットとはなにか」完成した映画はどのようなマーケットへ展開すべきか、そこにはどのような条件があるのか、作品 の特質と商業の場を考えながら論じる 6 「映画が産業となった日」映画が巨大産業となっていくアメリカ市場を中心に、なぜそうなったか、国土に特有の事情があったの か、現在の映画産業はどのように存在しているかを論じる 7 「シナリオとは何か」映画創作の出発点であるシナリオをどう組み立てるべきなのか、成功したシナリオにどのような共通点があ るのか、演劇の脚本との共通性、違い方を比較しながら解説する 8 「シナリオとは何かー2」実際のシナリオの組み立て方を作品をみせながら分析し、なにが必要なことか、人物はどう描くべきか、 時間と空間をどのように省略するのかを解説する 9 「映画のファイナンス」映画製作に必要な製作資金、上映に際して必要な宣伝費などをどう調達するか、映画へ出資する企業 や人々はどこにいるのか、その企業とはどのような契約を成立させるのかなどを解説する 10 「プリプロとは何か」ファイナンスが決定すると製作準備(プリプロ)が開始となる。準備に必要なことがら、スタッフ、仕事にはどの ようなものがあるか、どう進めていけばよいかを解説する 11 「撮影現場では何が起きているか」俳優、スタッフ、撮影現場でのコミュニケーションの必要性、監督を中心とする撮影の現場で どのようなことが起きるか、優れた監督は現場でどのように存在しているかを論じる 12 「VFXは映画をどう変えたか」近年VFXの進歩によって映画の作られ方は大きく変わり、映画の作られ方に影響を与え続けてい る。VFXの最前線にいるプロデューサーをゲストに視覚効果の具体を解説する 13 「VFXは映画をどう変えたか」-2、近年VFXを映画の中でどう使うべきなのか、有効であるのか。作品例を見せながら、その効 果や技術を具体的に説明する 14 「映画が観客と出会う場所」映画がマーケット展開するのに必要な配給と劇場、製作はそれらとどのように関連するのか、何が 必要とされるか、マーケティングとは何かを解説する 15 「映画はだれのものか」完成した作品は誰が所有するか、映画の著作権とは何か、その処理はどのように行われるのか、著作 権の理想と現実のできごと、財産権と人格権について解説する 授業外 学習 授業中上映する映画作品は後日かならず観ておくこと 教科書 なし 主要 参考書 劇場、DVDなどでの映画鑑賞 評価 方法 出席及び参加度:60% レポート40%
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