1-1. P社は、初期投資額が10億円で、2年後に 15億円の収益が予想される投資プロジェクトを 考えている。必要資金の80%を銀行借入で、残 り20%は増資で調達するとすれば、この投資を 実行すべきか。銀行からの借入金利を8%、増 資を引き受ける株主は、10%のリスクプレミアム の上乗せを要求するとする。(式も書くこと) 2009年度財務管理論 練習問題1 (1)加重平均資本コストはいくらか。答えは小数第 2位まで求めなさい。 中村学園大学 (2)正味現在価値はいくらか。答えは小数第2位ま で求めなさい。 吉川卓也 (3)内部利益率はいくらか。 1 1-2. 80億円の投資をおこなうと、1年目に20億 円、2年目に30億円、3年目に40億円の収益が 得られる投資プロジェクトがある。預金金利は 3%、リスクプレミアムは8%である。資本構成 が株主資本80%で残りが負債のとき、以下の 問に答えなさい。 (1)加重平均資本コストはいくらか。式と答えを書 き、答えは小数第2位まで求めなさい。 (2)正味現在価値はいくらか。式と答えを書き、答 えは小数第2位まで求めなさい。 2 1-3. 完全資本市場で法人税が存在しないケー スでの資本構成 次のような仮定をする。 ①営業利益の期待値は毎年一定で、営業利益 =税引前キャッシュフローCFとする(減価償 却は全額更新投資にあてられる)。 ②利益は全額配当される ③負債の利子率rDは毎年一定 (3)内部利益率はいくらか。 4 U社とL社はまったく同じ資産と事業内容をもっ ている。営業利益CFの期待値は両社とも100億 円である。U社は負債Dがなく、全額株主資本E によって構成されている。L社は社債(利子率 rD5%)を700億円発行している。U社の企業価 値VUは1000億円とする。 (1)両社の損益計算書を書け。 (2)U社の加重平均資本コストrUを求めなさい。 (3)L社の加重平均資本コストrLを求めなさい。 6 1-4. 法人税による負債の節税効果 U社とL社はまったく同じ資産と事業内容をもっ ている。営業利益CFの期待値は両社とも100億 円である。U社は負債Dがなく、全額株主資本E によって構成されている。L社は社債(利子率 rD5%)を700億円発行している。U社の企業価 値VUは1000億円とする。法人税率が40%のと き、両社の損益計算書を書け。 (4)L社の株主資本コストrEを求めなさい。 7 12 1
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