平 成 26 年 度 事 業 報 告 自 至 Ⅰ 平成26年4月 1日 平成27年3月31日 事業内容 適正な狩猟を永続させるため、狩猟知識の普及、狩猟道徳の向上により狩猟事故の撲 滅を図るとともに、鳥獣資源の保護増殖、及び有害鳥獣捕獲を実施することで地域社会 の環境保全に寄与し、貢献するため次の事業を実施した。 1 公益実施事業 ◎継続1 狩猟事故防止指導事業(5,044,287円) ① 26年9月5日、県の委託を受けて狩猟事故撲滅に向け、狩猟グループの代表者を 対象とした「狩猟事故防止研修会」を開催した。 ② 地区猟友会ごとに実施している、狩猟期前射撃研修会及び残弾処理射撃研修会を、 今年度から狩猟事故防止・違反防止のための『全員研修会』と位置づけ実施した。 なお、地区猟友会によっては全員研修会で指導を行う射撃指導員が置かれていない 又は不足していることから、26年12月17日、県公安委員会に対してこれを解消 するために、本会からの推薦枠について増やするよう働きかけをおこなった。この結 果、27年度からは23名推薦枠が増加し、地区猟友会に最低1名かつ会員50名に ついて1名の割合で射撃指導員を配置することができることとなった。 ③ 狩猟事故防止のため、大日本猟友会が環境省の委託を受けて利根郡片品村尾瀬地内 で制作したDVD『運命を分ける瞬間(タイムゼロ)』の撮影に、県・利根猟友会片 品支部とともに協力をした。 ④ 26年12月に起こった、グループ猟の最中にスラッグ弾が民家に着弾する物損事 故を受けて、地区猟友会に対し事故防止を図るため「グループ猟参加者全員の打ち合 わせ時に、人家等の位置を地図等で確認し、射撃方向の制限を徹底」するよう通知し た。 ⑤ 狩猟期間中の事故・違反防止のため、素猟事故防止指導員58名及び大日本猟友会 から委嘱されている安全狩猟指導員49名により、入猟者の指導をおこなった。 ⑥ 26年10月14日、狩猟事故防止対策協議会を開催し、県及び県警本部担当職員 による講義の後、狩猟事故の発生状況報告を受けて、狩猟事故防止・違反の防止及び 狩猟安全パトロールについて協議をおこなった。 ⑦ 各支部毎に狩猟安全パトロールを行うとともに、パンフレットの作成・配布などで 狩猟事故防止・マナー向上を呼びかけた。 ⑧ 地区猟友会長に対し、狩猟事故防止に対する様々な項目について会員に徹底するよ う通知した。 ⑨ 県の委託を受けて、鳥獣保護区、休猟区等で制札及びビニール標識等の設置・撤去 事業をおこなった。 -1- ◎継続2 鳥獣保護増殖事業(4,363,906円) ① キジ及びヤマドリを、県日本キジ・ヤマドリ養殖組合から購入し、ヤマドリは猟 期前の10、11月に、キジは猟期後、可猟地に放鳥した。 ● 支部別放鳥実績 渋 川 沼 田 吾 妻 藤 岡 富 岡 高 崎 東 部 計 ヤマドリ 120 日令 0 0 0 0 0 0 20 20 キ ジ 成鳥 56 58 38 27 25 58 92 354 計 56 58 38 27 25 58 112 374 ② 県の委託を受け、県が県日本キジ・ヤマドリ養殖組合から購入したキジ・ヤマドリ の放鳥をおこなった。 ③ キジ・ヤマドリの放鳥効果を高めるため、増殖に有害なキツネ及びテン等を猟期に 捕獲するよう奨励した。 ④ キジ・ヤマドリには県放鳥分を含め足環を付しており、この足環を回収した狩猟者 に対して記念品を贈り、生息状況等の調査実績を高めた。 ⑤ 26年9月17日、県日本キジ・ヤマドリ養殖組合員と共に、その生息状況と、こ れまでに実施した「実のなる木植林地(2カ所)」状況調査を実施した。 ⑥ 26年5月8日、吾妻郡長野原町応桑地内に所在する県有林内の県有地を借用し、 鳥類食餌木として、コナラ300本の「実のなる木」植林事業を実施した。 なお、現地には『野鳥の森』の立看板を設置している。 ◎継続3 初心者予備講習事業(933,338円) 県の委託を受け、狩猟者試験受験者の資質向上を図るため、予備講習会を実施した。 ● 講習内容:法令、鳥獣の判別、銃器及び猟具の取り扱い ● 開催日時及び受講者数 ・第1回 26年7月19日(県クレー射撃場) 44名受講 ・第2回 26年9月 3日( 〃 ) 30名受講 ◎継続4 災害対策事業(アマチュア無線開設者による緊急対策協力事業) (539,345円) 26年8月8日、無線緊急対策協議会を開催し、災害等の緊急時に電話(携帯電話を 含む)が不通となったとき、又はアマチュア無線が効果的であるときに、猟友会員の無 線を活用し、県・市町村・警察・消防との非常時における緊急対策での協力方法につい て検討をおこなった。 ◎継続5 クレー射撃場運営事業(35,017,656円) ① 県クレー射撃場は、県より指定管理者として指定を受け、銃器の正しい取り扱い技 術の習得及び射撃技術の向上を図るため、銃所持許可更新時の技術講習及び狩猟者の 実技研修、猟銃等を所持しようとする初心者講習などを中心に運営を行っている。 なお、地域住民の意見・要望に配慮し、施設への理解が得られるよう努めている。 ② 平成25年度、県議会に設置された「鳥獣害対策特別委員会」において、『県クレ ー射撃場内に騒音に配慮したライフル射撃場を新設すること』とした知事あて提言が 出された。県は、この提言を受け26年7月に有識者等による「県ライフル射撃場整 備に係る検討委員会」設置し、県外射撃場の視察など検討を進めており、本会でも「ラ イフル射撃場建設促進委員会」を設置し、整備基本構想など対応を協議してきた。 -2- ● 射撃場利用状況 利用者数 内県外利用者数(%) クレー利用枚数 6,305 名 1,394 名(22.1 %) 548,515 枚 ● 射撃教習実施状況 ・初心者講習 9回 17名参加 ・技能講習 27回 79名参加 2 ラビット利用枚数 4,478 枚 合 計 552,993 枚 その他事業 ◎1 狩猟登録申請等及び証紙売り捌き事業(1,214,914円) ○1 狩猟免許更講習及び更新取りまとめ事業 県の委託を受け、26年度の狩猟免許更新予定会員(302名)に対して通知 するとともに、免許更新申請書の取りまとめと、免許更新講習会(6回)を実施 した。 ○2 県証紙売り捌き事業 県条例による「県証紙売り捌き所」の指定を受け、狩猟免許、狩猟者登録等に 必要な県証紙の売り捌きをおこなった。 ○3 狩猟者登録申請取りまとめ事業 県の委託を受け、会員の県外登録事務及び県外からの登録申請の取りまとめを おこなった。 ● 県外狩猟者 928名 ● 県内居住者 3,229名 ◎2 その他事業 (8,097,728円) ○1 会報発行事業 本会事業への理解を深めるとともに、狩猟及び環境保全に関する知識を高め狩 猟道徳の向上を図るため、会報を発行し、会員、県・市町村、県警本部・各警察 署等に配布をおこなった。 ● 猟友ぐんま第56号(平成26年10月、2,200部発行) ● 猟友だより第34号(平成27年 3月、2,100部発行) ○2 射撃部事業 会員相互の親睦とともに、銃器の取り扱いの習熟を図ることによって狩猟事故 ・違反を防止し地域社会への貢献につなげるため、「安全狩猟射撃大会」を次の とおり開催した。 ア 安全狩猟フィールド射撃大会 26年5月18日、県クレー射撃場で開催した。 ・ 優勝:上原民男氏 準優勝:山賀友久氏 第3位:田村光治氏 (20名参加) イ 安全狩猟地区対抗射撃大会 26年6月15日、県クレー射撃場で開催した。 ● トラップ部門 優勝:高崎猟友会(54名参加) -3- ● スキート部門 優勝:上野猟友会(36名参加) ウ 安全狩猟ライフル・スラッグ射撃大会 26年7月20日、長瀞総合射撃場で開催した。 ● ライフル部門 優勝:大矢 力氏 準優勝:阿部達也氏 第3位:相沢 齊氏 (17名参加) ● スラッグ部門 優勝:加辺康夫氏 準優勝:木内達雄氏 第3位:小林公平氏 (7名参加) エ 安全狩猟クレー射撃選手権大会 26年8月31日、県クレー射撃場で開催した。 ● トラップ部門 優勝:市川正明氏 準優勝:周藤行雄氏 第3位:篠原信二氏 (36名参加) ● スキート部門 優勝:中村 悟氏 準優勝:加藤英二氏 第3位:長壁博貴氏 (21名参加) なお、優勝者の氏名は、選手権者として県クレー射撃場に掲示した。 オ 一都八県ライフル・スラッグ射撃大会 26年9月6日、静岡県西富士射撃場で東京都猟友会が当番として開催された。 本会の成績は団体の部で、ライフル部門、スラッグ部門共に検討し第7位、総 合順位第9位であった。 カ 第8回安全狩猟関東山静ブロック大会 26年9月20日、静岡県須山射撃場で山梨県猟友会が当番として開催された。 本会の出場チームは、Aチーム(小林 順氏、小林竹泰氏、堀口宏明氏)、B チーム(石田冨士夫氏、木内達雄氏、黛 光昭氏)共に検討した、小林順氏がク ラス別で第2位、総合で4位となっている。 ○3 猟犬部事業 27年3月15日、藤岡市及び高崎市新町地先の神流川河川敷において、狩猟 事故防止の一環として、猟犬の普及改良及び会員相互の親睦を図るため協議会を 開催した。 ● 成犬の部 優勝:土屋勝英氏(吾妻猟友会) (6頭参加) ● 若犬の部 優勝:小林紀男氏(佐波伊勢崎猟友会) (14頭参加) ○4 教育宣伝事業 ア 大日本猟友会報を全会員に配布した。 イ 本会のホームページの掲載内容を逐次更新し、県民等への情報公開・提供をお こない、実施事業等についての理解を求めた。 ○5 表彰関係事業 ア 26年6月20日開催した通常総会において、永年地区猟友会において会の運 営及び会員の指導に尽力している次の各氏の功績を称え表彰した。 ●前橋猟友会:吉岡賢治氏 上野猟友会:黒澤啓八氏 館林猟友会:田代義男氏 -4- 利根沼田猟友会:鈴木好美氏 下仁田猟友会:浅野 修氏 邑楽猟友会:茂木一男氏 吾妻猟友会:初見 守氏 原市猟友会:田村光治氏 佐波伊勢崎猟友会:小林紀男氏 イ 26年6月20日開催した通常総会において、永年地区猟友会において会の運 営に尽力し、役員を退任された次の各氏に感謝状を贈呈した。 ● 富士見猟友会:下田輝雄氏 渋川猟友会:加藤大三郎氏 前橋東部猟友会:田沼利市氏 下仁田猟友会:岩井茂氏 原市猟友会:高橋弘安氏 東毛猟友会:岩瀬博保氏 館林邑楽猟友会:田代義男氏 太田猟友会:石原金一郎氏 東町猟友会:根岸勝見氏 黒保根猟友会:高橋芳男氏 新里猟友会:天川陽一氏 学識経験者:重山義則氏 射撃場長:黛 光昭氏 ○6 狩猟災害共済保険及びハンター保険事業 会員の狩猟における安全を担保するため、災害共済保険及びハンター保険に取 り組んだ。 ● 加入者数 狩猟災害共済保険 ハンター保険 免許の種類 加入数 掛 金 合計金額 加入数 掛 金 合計金額 網猟・わな猟 319 名 1,500 円 478,500 円 271 名 ※ 1,640 円 444,220 円 第1種銃猟 1,572 名 3,000 円 4,716,000 円 第2種銃猟 41 名 1,500 円 61,500 円 1,092 名 4,000 円 4,368,000 円 網わな1種・2種 - - - 411 名 ※ 4,290 円 1,763,190 円 計 1,932 名 - 5,236,000 円 1,774 名 - 6,575,410 円 ※は加入期間により変動する。 ● 26年度保険給付状況 狩猟災害共済保険 ハンター保険 給付件数 給付金額 給付件数 給付金額 4件 8,682,553円 26件 22,615,678円 ※25年2月24日に発生した死亡・他損事故については、災害共済4/14 ハンター保険10/14の比率で按分している。 ○7 狩猟免状等所持証明発行事業 狩猟登録申請書に添付する狩猟免状及び被保険者証の所持証明429件発行い たが、手数料(1件あたり200円)は該当する支部の運営費として交付した。 合 計 支部名 件数 金 額 件数 金 額 金 額 渋 川 20 4,000 円 20 4,000 円 8,000 円 沼 田 3 600 円 132 26,400 円 27,000 円 吾 妻 19 3,800 円 119 23,800 円 27,600 円 藤 岡 4 800 円 4 800 円 1,600 円 富 岡 - - - - - 高 崎 - - - - - 東 部 58 11,600 円 50 10,000 円 21,600 円 計 104 20,800 円 325 65,000 円 85,800 円 -5- ○8 わな猟免許取得者に対する技術講習事業 県の委託を受けて、わな猟免許取得者に対する安全かつ効果的なわなによる捕 獲技術講習会を開催した。 ● 講習内容:野生動物の生態、箱わな、くくりわなの掛け方の実習 ● 開催日時及び受講者数 ・第1回 26年 9月 7日(県森林学習センター) 25名受講 ・第2回 26年10月 2日(みどり市福岡中央公民館) 18名受講 ・第3回 26年10月10日(観音山ファミリーパーク) 37名受講 (合計80名受講) ○9 赤城山麓ニホンジカ個体数調整事業 県の委託を受けて、26年9、10月、利根郡昭和村舟ヶ原地区において、利 根沼田猟友会昭和村支部に所属する有害鳥獣捕獲隊員によるニホンジカ個体数調 整を実施した。 ○10 野生鳥獣肉の放射能検査における検体提供事業 県からの要請を受けて、前年度に引き続き野生鳥獣の放射性物質を測定するた め各地区猟友会による野生動物肉(ニホンジカ、イノシシ、ツキノワグマ)の提 供をおこなった。 -6-
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