『中国の軍事戦略』

中国の軍事戦略(全文)
中国軍情、新華ネット 2015 年 05 月 26 日 13:57
もとの見出し:中国の軍事戦略
新華ネット北京 5 月 26 日ニュース
『中国の軍事戦略』
(2015 年 5 月)
中華人民共和国国務院報道弁公室
ディレクトリ
前書き
1、国家の安全情勢
2、軍隊の使命と戦略任務
3、積極防護の戦略方針
4、軍事力を造り発展させる
5、軍事闘争の準備
6、軍事安全協力
■前書き
いまの世界はいまだかつてない大きさの非常事態に直面しており、現代中国
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は改革と発展の緊要な段階にある。
中国人民は中華民族の偉大な復興という中国の夢に奮闘して、世界各国と共
に平和であることを望む。そして共に発展と繁栄を体現する。
中国と世界の運命はしっかりと繋がって、密接な関係にある。世界の安定し
た繁栄は中国にとってもチャンスで、中国が平和で発展するのも世界的チャン
スである。
中国は終始一貫して平和な発展の路線を歩み、独立自主の道を進む平和外交
政策と防御的国防政策を遂行して、各種形式の覇権主義と強権政治に反対して、
永遠に覇権を持たず、永遠に拡張政策をとらない。
■中国軍はずっと世界平和を維持する力を蓄えている。
国防と軍隊を強化するという中国の現代化建設の戦略的任務は、国家平和の
発展を安全に保障する。
軍事戦略は軍事力の計画、建設と運用をする指導上の総方針で、従って国家
の戦略目標に貢献している。
新しい歴史の起点に立って、中国軍は国家の安全な環境に適応して新しく変
化する。中国共産党の新しい情勢下の強軍目標を確実に実現して、新しい情勢
下で積極的に軍事戦略の防衛方針を堅く守る。国防と軍隊の近代化を加速し進
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めて、断固として国家主権、安全を守って発展に利して、いわゆる「2つの百
年」という努力目標は中華民族の偉大な復興という中国の夢と強靱な防衛の実
現を提供する。
1、国家の安全情勢
現代は世界が多極化し、経済のグローバル化、社会の情報化が深く発展して、
国際社会は日に日に我ら人類を運命共同体として、平和、発展、協力で共にそ
の世界の潮流を妨げてはいけない時代となった。
国際情勢は深く変化進化して、パワーを国際的に対比すると、全世界はアー
キテクチャーで、アジア太平洋の地縁の戦略構造をマネジメントすると国際経
済、科学技術、軍事競争の歴史的重要性が発生変化している。
平和的なパワーで守られて安全保障は向上し、戦争を制約する要因が増える。
予見することができる未来には、世界大戦は起きず、見たところ全体平和の態
勢は維持される。
しかし覇権主義、強権政治が、新しく平和主義に干渉して勃興するだろう。
各種の国際パワーは権力と権益またそれらの割り当てを巡って、激しい闘争の
方向に傾いて、テロリズム事件は日に日に活発となった。民族宗教が矛盾して、
領土境界の紛争などの注目スポットは複雑で変化が多く、戦いが絶え間ない。
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依然として衝突、危機がしきりにいくつかの地域で常態化している。世界は依
然として現実的に局地戦争の潜在脅威に直面している。
中国は重要戦略チャンスの時期に大いに発展する可能性を有し、外部環境は
全体的に有利である。
国家の総合的国力と核心競争力は、リスクを防ぎ止める能力を著しく強めた。
国際地位は国際影響力とともに顕著に高まり、生活様式の著しい改善、社会の
大局の安定を保っている。
ひとつの発展途上大国として、中国は依然として多元的で複雑な安全の脅威
に直面し、外部抵抗力と挑戦は徐々に増えている。民族生存の安全問題は、伝
統的な安全を脅かすまでに発展した。また従来とは異なる安全保障上の脅威と
互いに織りなして、国家の領土保全と防衛を統一して、現状維持の任務を発展
させるのはきわめて困難である。
世界経済と戦略の重点が、アジア太平洋地域に移動するのに従って、米国は
持続的にアジア太平洋で「均衡がとれる」戦略を進めて、この地域の軍備の存
在と軍事同盟の体系を強化している。
日本は積極的に戦後体制から抜け出しを図って、大幅に軍事安全保障政策を
調整して、国家が地域に向かって発展し、周辺諸国の高い関心を引き起こして
いる。
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一部の海洋隣国は、中国領土の主権と海洋権益の問題に関連して、挑発的挙
動をとって、中国領の島嶼や暗礁の上で違法な「占拠」を軍事的に強化してい
る。いくつかの域外国家も南シナ海のアフェアーに手を出して、一部の国家は
中国に対して高い頻度で海洋偵察を行ない、いたずらに接触を維持して、海洋
の権利保護は闘争として長期にわたり存在するだろう。
■いくつか陸地の領土の紛争も依然として存在する。
朝鮮半島と東北アジア地区の情勢には、不安定で不確定な多くの要因が存在
する。
地域テロリズムとして、分裂主義、過激主義のテロ事件が荒れ狂っていて、
中国の周辺に対して安全と安定に不利な影響を持っている。
台湾問題は国家の「統一」に永く関わり、国家は統一に向かっていて、中華
民族の偉大な復興の歴史は必然である。
ここ数年来、両岸関係は平和で良好な体制で発展を維持している。しかし台
湾海峡の情勢は安定の根源を決して取り払わず、
「台湾独立勢力」と分裂活動は
依然として両岸関係の平和な発展に最大の脅威となる。
国家政治の安全と社会安定の維持任務はきわめて困難で、
「東トルキスタン」、
「チベット」問題は、分裂主義勢力の危害が深刻で、とくに「東トルキスタン」
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の暴力テロ活動はアップグレードして、反中国勢力は「緑色の革命」を図って、
国家の安全は社会の安定と多くの挑戦に直面している。
国家利益が絶えず広く開拓されるに従って、国際と地域の情勢は揺れ動いて
いる。テロリズムや海賊の事案、重大な自然災害と疫病発生の情況は、すべて
国家安全に対して脅威を構成し、海外のエネルギー資源、戦略航路は、海外機
関、人命と財産の安全および海外権益の安全問題にはっきりと示される。
世界の新たな軍事革命が深く進展して、武器は長距離精確化し、インテリジ
ェント化している。それらを装備するステルス技術や、無人化の傾向は明らか
で、宇宙とサイバースペースは各方面で戦略となって新しい頂点として競争の
場となって、戦争の形態は情報化戦争に進展加速変化する。
世界の主要国家は積極的に国家安全の戦略と国防任務の政策を調整して、パ
ワーを掛けて軍事装備のモデルチェンジを進め、軍事力の体系を作り直してい
る。
軍事技術と戦争の形態が革命的に変化して、国際政治の軍事構造に対して、
技術が重大な影響を発生させた。中国軍事の安全に対しても新しく厳しい挑戦
をもたらしている。
2、軍隊の使命と戦略任務
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中国国家の戦略目標は、中国共産党が創立百年の時に、全面的に「小康社会」
を作り上げて、新中国が成立百年の時に、民主的で文明的で調和がとれている
富裕な社会主義的現代化国家を作り上げる努力目標を実現する。中華民族の偉
大な復興という中国の夢を実現する。
■中国の夢は強国の夢で、軍隊にとっては強軍の夢である。
強軍となって、ようやく国を守ることができて、強国強軍となる。新しい歴
史の時代に、中国軍は中国共産党の新しい情勢下の強軍目標を総則にして、少
しも動揺しないで軍隊の絶対指導について党の方針を堅持する。軍隊は戦力を
唯一の根本基準として、強力で光栄な伝統と優良な施策を発揚して、党の指揮
だけを堅持し、風紀の良い人民軍隊は勝利することができる。
新しい時代条件下で、中国の国家安全の内包と外装は歴史上、いかなる時に
比べても豊かにしなければならず、その領域は歴史上いかなる時に比べてすべ
て広くなければならない。内外の要因は歴史上すべて複雑で、必ず全体国家の
安全観を堅持しなければならない。国家内部の安全と、対外政策全体を安全に
計画案配すべきである。そして国土保全と国民安全となる。伝統的安全とレガ
シーフリーの安全がある。安全に生存発展して、自国自身が安全ならばすべて
平和といえる。
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国家の戦略目標を実現し、全体国家の安全観を貫徹する。そこで軍事戦略の
発展と革新について、効果的な軍隊の使命遂行任務の新しい必要ができる。
国家を守り、安全と利益の新しい要求の発展に適応して、軍事力とその手段
の運用をいっそう重視し、有利な戦略態勢を作り、平和的な発展が強靱で力強
い安全保障を提供することを実現する。国家が安全な情勢下で発展するという
新しい必要に対応して、絶えず戦略を革新して戦闘思想を改め、戦争をすれば
勝利を確保する。また世界の新しい軍事革命の新しい必要に適応して、新型の
安全領域に対する挑戦に高い関心で対応する。努力して軍事を掌握し、戦略の
主動権を競う。国家戦略の利益で発展する新しい必要性に対応して、積極的に
国際と地域の安全協力に参加して、効果的に海外の利益を守るのが安全といえ
る。さらに国家の全面的改革を深める新たな必要性に呼応して、軍民ともに発
展の路線を堅持して、積極的に国家経済社会を建設するように支援する。断固
として社会の大局を安定的に守り、軍はずっと党の執政地位を強化する中堅の
力として建設される。
■中国の特色ある社会主義の信頼できる力。
中国軍は効果的に新しい歴史時代の軍隊の使命を履行し、断固として中国共
産党の指導と中国の特色ある社会主義制度を守って、断固として国家主権、安
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全を守って発展に利して、断固として国家発展の重要な戦略チャンス期を見て、
断固として地域と世界平和を守る。それらは全面的に「小康社会」を作り上げ
るためである。
■中華民族の偉大な復興の実現に強靱な保障を提供する。
中国軍は主に以下の戦略任務を負う。まず各種の突発的事件に対応して軍事
的脅威に向かって効果的に国家領土、領空、領海の安全主権を守る。そして断
固として祖国統一を守る。新型の安全領域と利益を守る。海外の利益を安全に
守る。戦略抑止を維持して、核兵器を組織的行動で反撃使用する。地域的、国
際的な安全協力に参加して、地域と世界の平和を守る。反動主義の浸透と分裂
主義に反対し、反テロ闘争を強化して、国家政治の安全と社会の安定を保護す
る。緊急援助で権益と安全保障で被災者を救済し、国家経済社会の建設を守る
などの支援任務を負う。
3、積極防御の戦略方針
積極的な防御戦略の思想は中国共産党の軍事戦略の思想の基本である。長期
の革命戦争の実践の中で、人民軍隊は積極的に一連の戦略防御思想を作り、戦
略の上の防御戦役の進撃を統一堅持した。防御、自衛、後ろから相手を抑制す
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る原則を堅持して、相手が侵さない限り「平和を堅持して、こちらも侵さない。
他人がもし自分を攻撃すれば、自分も必ず犯罪者を撃つ」とする。
新中国が成立した後に、中央軍事委員会は積極的に軍事戦略の防御方針を確
立して、そして国家を安全な情勢によって、積極的に軍事の戦略の方針の内容
を発展させて変化した。防御方針に対して何度も調整を行なった。
1993 年、新時代の軍事戦略の方針を制定して、特にハイテク条件の下で現代
技術での局地戦争に勝ち、軍事闘争の出発点として整備した。
2004 年、新時代の軍事戦略の方針を改善充実させて、軍事闘争の出発点を更
に情報化の条件の下での局地戦争に勝つこととした。
中国の社会主義の性質と国家の根本的な利益、平和な発展の道の客観的な要
求に応じて、中国は必ず少しも動揺せず、積極的に防御戦略思想の堅持を決定
した。同時に絶えずこの思想の内容を豊かにさせて発展をさせる。
国家の安全と発展戦略によって、新しい歴史の時代に国際情勢の任務の求め
に対応して、積極的に軍事戦略の防御方針の堅持を体現して、時代とともに進
んで軍事戦略の強化を指導して、更に戦略の視野を広げる。また戦略の考えを
更新する。指導の重点を先行させる。全面戦争に備えて戦いを画策する。権利
保護と維持を確実とする。抑止と実戦、戦争の行動と平和時代の軍事力を運用
する。深遠な進路を重視して、有利な態勢を形作って、総合して危機を管理し
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て、断固として戦争を抑制して勝つ。
■新しい情勢の下で積極的に軍事戦略の防御方針を実行して、軍備を調整して、
闘争の出発点を準備する。
戦争の形態の変遷と国家の安全情勢によって、軍事闘争の出発点を情報化の
局地戦争の上に置く。そして勝利を予測して、際立っている海洋軍事闘争を準
備し、効果的に重大な危機を制御する。適切に連鎖反応として対応し、断固と
して統一的に安全と国家領土の主権を守る。
新しい情勢の下で積極的に軍事戦略の防御方針を実行して、戦闘思想を基本
的に革新する。
それぞれの方向で安全の脅威と軍隊の能力によって建設するのが実際で、柔
軟に機動的かつ自主的に戦う原則を堅持して、あなたはあなたで、私を殴れば
私が殴り返して、各兵種の一体化した戦闘力を運用する。情報収集を主導的に
実施して、精密に急所を突き、共同で勝利を得る体系を打ち立てる。
新しい情勢の下で積極的に軍事戦略の防御方針を実行して、軍事戦略の配置
を合理化する。中国の地理的な戦略環境によって、安全への脅威に軍隊の戦略
任務は直面して、全体局面を作り上げて全体を計画案配し、パーティションと
して分担して、相互に一体の戦略的計画と軍事の情勢に呼応して戦う。
「宇宙」、
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「サイバースペース」など新型で安全領域への脅威に対応して、共に防衛する。
海外の利益に関わる区域では国際化を強め、安全政策に協力して、海外の利益
を安全に守る。
新しい情勢の下で積極的に軍事戦略の防御方針を実行して、以下の原則を堅
持する。国家の戦略目標に従って貢献し、全体国家の安全観を貫徹して、軍事
闘争を強化準備して、危機を予防する。戦争を抑制する。戦争に勝つ。国家平
和の発展戦略の態勢に利益を創出して、防御性国防政策を堅持して、政治、軍
事、経済、外交など領域で協力する闘争を堅持して、積極的に国家が恐らく直
面する総合的な安全の脅威に対応する。権利保護維持を確実にして、均衡を維
持し、権利保護と維持の2つの大局に全体を計画案配して、国家領土の主権と
海洋の権益保護、周辺防衛で安全安定化する。軍事闘争の戦略能動性に努力し
て、積極的に画策して各方面で各領域の軍事闘争をして、機会をしっかりつか
んで軍隊建設を行ない改革と発展の進歩を加速する。柔軟に機動的戦略戦術を
運用して、共同で戦う全体の機能を発揮する。
パワーの優位を集中して、戦法の手段を総合的に運用する。最も複雑で、最
も困難な情況に対応して、思想基盤を堅持する。堅固にそれぞれの準備作業を
しっかりと行なって、適切に対応して、処理の猶予を確保する。充分に人民軍
隊に特有の政治という優位性を発揮して、党の軍に対する絶対的指導権を堅持
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する。戦闘精神の育成を重視して、厳格な部隊の組織紀律性を発揮して、部隊
を強化する。そして軍事行政では、軍隊と人民の関係を密にして士気を鼓舞す
る。人民戦争の全体の威力を発揮して、人民戦争の敵を打ち負かして、勝ちを
制するという重要性を堅持して、人民戦争の内容と方法を広く模索する。戦争
は人力を動員するのが主だったが、これからは科学技術を動員してそれを主に
して動員転換を推進する。積極的に軍事行動を広く模索して安全協力して大国、
周辺国、発展途上国、そして空間の軍事関係、地域安全を創出して、国際協力
の構築を促進する。
4、軍事力を造り発展させる
新たな情勢の下で軍事戦略の方針を貫徹して、中国共産党の新しい情勢下の
強軍目標を必ず実現しなければならず、国家の核心的安全の必要性から方向誘
導されて、情報化軍隊の建設に着目し、情報化戦争に勝って、全面的に国防と
軍隊改革に深化させて、努力して中国の特色ある現代軍事力の体系を作り上げ
る。絶えず軍隊の力量を高めて対応し、多様化する脅威に対して軍事任務の能
力を安全に完成する。
■軍兵種と武装警察部隊の発展
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陸軍は機動力によって戦い、攻防の立体戦略の必要性から、地域防衛型の全
域機動化に転換を実現して、小型化を加速する。多能化、モジュール化の足並
みを発展させる。異なる地域の異なる任務の必要性に対応して、戦力分野を組
織し建設して、共同で戦闘力の体系を作り上げて、精確さを高めて戦う。そし
て立体戦、全域戦で多く戦うことができる。持続的に戦う能力を持つ。海軍は
近海を防御するが、遠海でも護衛の戦略が求められ、徐々に近海の防御型から
近海と遠海のガードマン型防御へと転換を実現する。高多効率の海上戦力の体
系、戦略抑止と反撃をし、海上機動力を高めて戦う。海洋では共同で戦い、総
合的に戦いと防御支援業務能力を総合する。
空軍は宇宙と一体化して、攻防兼備の戦略要求によって、国土の防空型から
攻防兼備型への転換を実現して、情報化に適応して戦う。必要な防御体系を作
り上げて、戦略的早期警戒、空中打撃力を高める。防空、情報対抗、空中降下
作戦、戦略支援業務能力と輸送力などを総合する。
第 2 砲兵は敏腕で有効だ。核を常に備える戦略の必要性によって、情報化モ
デルチェンジの加速を進めて、科学技術の進歩に頼って武器を装備し自主的な
革新を推進して、ミサイル武器の安全性、信頼度、有効性を強めて、核を常に
備える力の体系を改善して、戦略抑止と核戦力を高めて長距離で精確な攻撃能
力を持つ。
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武装警察部隊は多くの場合、一体で有効な安全維持の確実な戦略に求めに応
じて、安全保障に寄与する。発展を確実にして、反テロに突撃し、災害救助を
して救援する。また応急保障する、空中から支援する。勤務を改善し突然の、
反テロ維持の主体となるパワーの体系として、情報化条件下に執務し、突撃能
力を核心に完成された任務の多様化能力を高める。
■重大で安全領域のパワーの発展。
海洋関係国の長期な安定持続の発展が可能である。重い陸軍と、軽い海軍と
いう伝統的考えを必ず突破しなければならず、海洋戦略を大いに重視して、海
の権力を守る。国家安全と利益発展の建設は現代の海洋軍事パワー体系に適応
している。
国家主権の保護と海洋の権益、戦略航路と海外の利益を安全に守り、海洋の
国際協力に参与して、海洋強国建設のために戦略を提供してそれを支える。
また宇宙は国際戦略の頂点として競争する。関連国家は宇宙戦力と手段の発
展について、宇宙兵器の初期の手がかりを現した。
中国は一貫して宇宙を平和利用すると主張して、宇宙の軍事化と宇宙での軍
備競争に反対して、積極的に国際宇宙協力に参与する。
人工衛星の追跡を密接にして宇宙の態勢を掌握し、宇宙に対応して安全の脅
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威に挑戦し、宇宙資産を安全に守り、国家の経済建設と社会の発展に貢献して、
宇宙を安全に守る。
サイバースペースは経済社会の発展で、新しい支柱となり国家の安全の新し
い領域である。サイバースペースの国際戦略競争は日に日に激烈で、多くの国
家はすべてサイバースペース軍事力を発展させている。中国はハッカー攻撃に
最大の害を受ける国の一つで、ネットワークのインフラの安全は厳しい脅威に
直面して、サイバースペースは軍事の安全に徐々に影響力が上昇する。
サイバースペース建設を加速して、サイバースペースの感知態勢を高める。
ネットワーク防御で、支援国家のサイバースペースでの闘争と国際協力に参与
する。サイバースペースの重大な危険性を抑えて、国家ネットワークと情報の
安全対策を保障して、国家の安全と社会の安定を保護する。
■核戦力は国家主権と安全戦略の基礎を守る。
中国はずっと核兵器を先制使用しない政策を遂行して、自衛防御での核戦略
を堅持して、無条件に非核国家と非核兵器地域での使用あるいは、それに対し
て核兵器を使うことの脅威がなく、いかなる国家とも核の軍備競争を行なって
いない。核戦力はずっと堅持されて、国家安全に必要な最低水準を守っている。
核戦力の体系を建設完備して、戦略早期警戒、指揮制御の向上、ミサイルの突
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然攻撃に生存して防護能力を維持する。他国が中国に対して核兵器を使う脅威
をなくす。
■軍事パワーの建設挙動
政治思想の建設を強化する。ずっと政治思想の建設を軍隊では各項目の首位
に並べて、新しい情勢下の軍隊では政治業務を強化改善して、社会主義的核心
価値観を発揚した。また持続的に現代の革命軍人の核心価値観を育成して、誉
れと伝統と優良な施策を発揚して、党の軍隊として絶対指導に対する一連の根
本的な原則と制度を堅持した。各級の党組織の創造力、凝集力、戦力を強め、
強力にそれらを育成して、人徳の新世代の革命軍人に必要な「気骨がある魂」
を持つ。軍事能力があって、戦闘部隊はいかなる時、いかなる状況でも、すべ
て断固として党中央、中央軍事委員会の指揮に従って、人民軍隊の性質と目的
を永遠に保った。
■現代後方支援(兵站)の建設を進める。
兵站の政策制度は進み、後方勤務とパワーの改革を保障して、戦略後方勤務
の布陣を合理化して、モデルを革新し保障した。新型保障の手段に発展させて、
充実した軍備物資備蓄物を集めて後方勤務(兵站)情報システムを構築した。
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法規上の標準的な体系を改善して、供給保障を精一杯行なって、情報化、近代
化する戦争の後方勤務体制と、サービス部隊の現代化建設の後方勤務モデルチ
ェンジに勝利する。
■先進的に発展する武器装備。
情報化が主導し、システムの建設を堅持して、自主的に革新、持続的な発展
をして、統一的に計画し各方面に配慮して、長所を突出させることを堅持する。
武器装備のモデルチェンジを加速して、情報化戦争に適応させて、その使命が
求める武器を使用して装備の体系を作り上げる。
■新型軍事の人材育成をしっかりつかむ。
強力に人才戦略の養成を実施して、軍事ヒューマンリソース制度を改善して、
軍事学院と大学を改革して、健全な軍事学院と大学で教育を行なう。実戦部隊
では実践、軍事、職業教育の三位一体の新型軍事人材育成の訓練体系で、より
多くの優秀な人材を引きつけて、情報化戦争の必要な人材集団に育成する。
■法治の軍によって、軍を厳格に統制する。
全面的に軍隊の革命的な近代化をする制度の建設強化に着眼して〈革新発展
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依法治軍〉
(法治の軍によって、軍を厳格に統制する)の理論と実践で、中国の
特色ある軍事法治の体系を作り上げて、国防と軍隊建設の法治を高めてレベル
を向上させる。
■軍事理論の革新を推進する。
党の改革した理論を指導とすることを堅持して、戦闘の問題を研究強化して、
近代的な戦争勝利を得る構造を探求する。機動的かつ柔軟な戦略の戦術を革新
して、新しい情勢下で軍隊建設の理論を発展させて、未来戦争に対応する先進
的な軍事理論の体系を形成する。
■戦略を強化して管理する。
中央軍事委員会の本部指導機関の機能の配置と設置機構を合理化して、各軍
兵種の管理体制の指導を改革して、必要な計画と計画主導の資源配置の牽引を
堅持する。
計画を強化し、全体計画を案配し編み込んで調和させて、計画を健全にして
体系化し、管理活動の構造計画を打ち立てる。戦略資源を強化して全体の計画
案配を管理監督して、重大なプロジェクトの過程の管理監督とリスク制御を強
化する。整っている戦略を健全に実施するため構造を評価して、体系が組み合
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わせてセットにする標準と規範に合わせて評価を行なう。
■軍民が深く融合する。
人民の方針で軍民結合をして、軍を含んで政策を一貫させて、深く軍民の適
切な発展を進め、絶えず構造的に融合する。形式、開拓、範囲を不断に融合さ
せ豊かにすることで改善して、努力要素、多領域、高利益の軍民援助で深く融
合させて構造を発展する。
■重点領域を建設する軍民融合を加速して発展させる。
政策のパワーを増大して、基礎領域、重点技術の領域と主要な業界基準の軍
民の共同利用を全面的に推進して、完備した国家教育の体系で軍隊の人材を育
成する。国防工業の体制で武器装備を発展させる。社会保障システムによって
兵站の社会保障法制を進める。
広範に軍民共用のインフラを合弁で建てて共用して、軍隊と地方海洋、宇宙、
空域、測量と製図、ナビゲート、気象、周波数スペクトルなど資源の合理的な
協力開発を推進して、軍隊と地方の資源を交換して互いに共用を促進する。
■軍隊と地方を改善して全体を計画案配する。
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国家の方面で軍民融合を発展させる統一的な指導をする。軍隊と地方が調和
して、需要と供給がドッキングする。資源構造の共有、健全な軍隊と地方の関
連部門は職責を管理して、軍民共用基準の体系を改善して、政府はそれらを探
求する。税収を激励する。金融が政策体系を支持する。軍隊と地方が全体を計
画案配して法律制定の仕事の過程の建設加速を進めて、徐々に軍隊と地方の全
体を計画案配して、歩調を合わせて全体構造を発展形成する。
軍事力が各領域の力と総合的な運用を進め、軍隊と地方が共同で重大な危機
と突発的事件への対応行動を構築整備する。
■健全な国防の動員体制の構造。
国防教育を強化して、国民全体の国防観念を強める。民間余力での建設を強
化して、予備役部隊の構造を合理化して、軍兵種の予備役の力を増加して支援
を負い、タスクのパワーの軍民比率を調整し、余力の再分配をする運用モデル
を革新する。
国防を強め科学技術を動員して、情報資源の徴用動員を準備保障して、専門
を強化して人員育成を保障し、情報化戦争を作り上げて勝利に対応して、一体
で応戦するという国防体系を動員する。
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5、軍事闘争の準備
軍事闘争は軍隊の基本的な実践活動で、平和を守る。危機を抑制して、戦争
の重要な勝利を保障する。深く軍事闘争の準備をして、戦争したら必ず勝つ必
要がある。それによって重点の問題の解決を方向誘導して、実際に存在するこ
とをつかんで、常に準備を怠らないで、全面的に軍隊の抑止と実戦能力を高め
る。
■情報システム体系の戦闘能力強化に基づく。
戦力の転換を加速してモデルを形成し、各種の戦闘力を情報システムとして
運用する。戦闘ユニット(単位)、戦闘要素を全体の戦闘能力の向上のために集
め、徐々に戦う要素の継ぎ目のない結合、戦闘プラットフォームの自主的な協
力一体化と、共同戦闘体系を作り上げる。
体系の戦闘能力の際立っている対立と問題の制約の解決に力を入れて、情報
資源の深さの開発と高い効率での利用を進め、早期警戒システムでの偵察を強
化してコントロール・システムで指揮する構造の建設を行なう。発展中の長距
離精密攻撃力を改良して保障体制を総合する。
権威、敏腕、働きが良く、高い効率の要求によって、中央軍事委員会聯合作
戦指揮機関と作戦区域を健全に創立して共同の戦闘体制で指揮する。
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■全体を計画案配して各方面で各領域の軍事闘争の準備を進める。
中国の地理的な戦略環境は複雑で、各戦略の方向は、それぞれの安全領域に
すべて異なる脅威と挑戦が存在する。全体の局面と重点を突出させるのに、必
ず全体を計画案配しなければならず、軍事闘争の全面的に歩調を合わせて発展
させることを促進して、戦略全体の局面の平衡と安定を維持する。
伝統的な安全領域と新型の安全領域の軍備を全体的に計画案配して、紛争の
準備をし、国家の主権を守って安全、国家海洋の権益、武力衝突と突発的事件
の対応の準備を確実に行なう。
武器のモデルチェンジに対応して、戦闘様式の変化が発展させる装備をして、
更に戦場の配置を合理化して、戦略のプリセットを強化する。
■常に準備を怠らないで軍備の状態を維持する。
全面的に日常の軍備のレベルを高め、態勢の厳重な警戒を維持して、綿密に
辺海の防空の軍備を組織してパトロール勤務をする。陸軍部隊は各戦略の方向
の接続性を作り上げる。多兵種の結合、戦闘を組み合わせてセットとしての軍
事パワーの体系の配置を保障する。即刻能動的に正しく良好な状態を効果的に
維持する。
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海軍部隊は実施が常態化している軍備パトロールをすることで、海域に関連
している軍備の存在を維持する。
空軍部隊はかたく一体に、そして全域で反応する。すべての国境に到達する
原則で戦闘を維持して、鋭敏な高効率の軍備の状態を維持する。
第 2 砲兵は適度な警備状態を維持して、平和と戦争の時期に関わらず、常に
準備を怠らない。臨戦態勢の原則によって、戦闘準備要素を作り上げて、機能
の充分に揃った鋭敏な高効率の戦闘当直に当たる体系を作り上げる。
■軍事訓練の実戦レベルを高める。
実戦の軍事訓練戦略の配置を堅持して、平時から訓練部隊を厳しい態度で臨
むことが必要で、厳格に要点を与えて教え諭す。戦闘方法を強化して常に革新
し、軍事訓練基準と法規体系を改善して、総合的訓練基地の大型建設を加速し
て、実戦環境を作り上げて訓練する。
実戦の必要に似せたロケーション場面での訓練に基づいて、情報技術を似せ
てのシミュレーションに基づく訓練をする。実戦の標準的な本当の兵士ととも
に訓練で対抗する。上級指導機関が諸軍兵種の共同で訓練の指揮を強化して、
複雑な電磁環境が増大して、複雑でよく知らない地域、複雑な気象の条件下で
の力量を訓練する。
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訓練を健全にして監督と査察制度を創立して、訓練と実戦は一体化に達する
努力をする。
■戦争以外の軍事行動の準備を組織する。
素早く緊急援助して被災者を救済する、反テロの維持を確実にする。権益、
安全保障を守り警戒する。国際平和維持、国際救援など戦争以外の軍事行動の
任務、新時代の軍隊の職責と使命は必ず履行して戦闘能力を高める重要な路線
を求める。
戦争以外の軍事行動の能力を建設して部隊の現代化建設と軍事闘争に組み入
れた全体の局面の中で計画と実施を準備して、応急に事態を掌握する構造、応
急力の建設、専門の人材を育成して装備を適用でき、健全に政策法規を順守す
るなどの方面の仕事を保障し指揮する。
軍隊が突発的事件を応急に処理して、構造と国家の緊急管理機能を指揮し調
和させるのを促進し、統一的に指揮、科学的に兵力と高速で高効率の組織を使
って行動して政策を厳守し定められた事柄を堅持する。
6、軍事安全協力。
中国軍隊が他国軍と共に安全を堅持する。総合的な安全は、協力こそ安全で
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ある。安全観を続けることができるよう非同盟で発展させる。対抗的ではない
第 3 者の軍事関係に対して、公平に有効な集団の安全な構造と軍事の相互に信
じる構造を創設することを推進し、積極的に軍事を広く開拓して安全面で協力
して安全空間を作って、国家平和の発展できる安全な環境に利する。
■全面的に対外軍事関係に発展する。
中露 2 ケ国軍は両国の全面的な戦略的協力パートナー関係の骨組みの下で交
流協力が深くなって、徐々に全面的で多元的な、継続可能な構造を作り上げて、
2 ケ国関係が更に広い領域で更に深い段階に発展するのを推進する。
中米の新型の大国関係と対応する新型軍事関係を作り上げて、国防事務レベ
ルの領域対話、交流と協力を強化して、重大な軍事行動を互いに通達して措置
の構造と海洋で出会う安全な行為の規範で信用しあって、しかしリスクを互い
に信じて用心し、危機を管理する。
自らの誠意での恵みを収める周辺外交の理念によって、周辺国家の軍事関係
を強化し発展させる。ヨーロッパ国家の軍事とレベルの上昇に関連して、アフ
リカ、ラテンアメリカ、南太平洋の発展途上国家との伝統的友好軍事関係を発
展させる。
上海協力機構(SCO)の防衛事務に安全協力して、アセアン諸国との永い対
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立拡大を防ぎ、ASEAN 地域フォーラム、香格里拉(シャングリラ)対話会、ジ
ャカルタ国際防衛事務対話会、西太平洋海軍フォーラムなどの多角的な対話と
協力機構に参加して、香山フォーラムなどの多角的なイベントを主催して、ア
ジア太平洋地域の平和と安定繁栄を創出して安全協力と新しく構築する利益を
推進する。
■実務に励む軍事協力を進める。
相互尊重、平等互恵、協力共存の基礎を堅持して、世界各国の軍隊と実際的
に展開して協力する。状況の変化に対応して、絶えず協力する新しい安全領域
を探求する。新しい内容、新しいモデル、共に呼応して多くの安全の脅威に挑
戦する。
外国軍との防衛事務政策、軍兵種の建設、軍事学院と大学教育、後方支援(兵
站)の建設などの諸領域で広範に対話を展開して、外国軍と交流して、理解を
深めて相互に信じて、互いに学び合って参考とする。
関連国家の軍隊を以下のように強化する。要員の育成訓練をする。軍事物資
を援助する。装備技術などの領域で協力する。相互に支持して各自の防衛作戦
の能力を高める。
各方面で展開する多数の領域、多数の軍兵種の二国間での多角的な連携を通
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じて教え諭す。科目を教え諭してレガシーフリーの安全領域から伝統的安全領
域を広く開拓推進し、共同での行動能力を高める。
積極的に国際海洋安全対話と協力に参与して、海洋の伝統的安全への脅威と、
従来とは異なる安全保障上の脅威に対応することを堅持する。
■国際責任と義務を履行する。
国連平和維持活動(PKO)に参与して、国連安全保障理事会の決定を履行し
て権限を授けられて、衝突を平和裏に解決するのに力を尽くし、発展を促進し
再建して、地域の平和と安全を守る。
積極的に国際災害の救援と人道主義活動に参加し援助をして、専門家を派遣
しパワーを援助して災害を受けた国に行って救援し被害を減少させる。また救
援物資と医療を提供し、災害が減少するための救援国際交流を強化して、ただ
ちに優れた任務の提供能力と専門化のレベルを高める。
忠実に国際義務を履行して、必要に応じてアデン湾などの海域に引き続き展
開して護衛活動をして、多数の国の護衛力を強化して協力して、共に国際海洋
の航路を守ることを安全にする。
広範に地域と国際安全の事務に参与して、状況報告、軍事危険予防、突発す
る衝突の危険を訴えることの処理を推進する。
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国力が絶えず強まるのに従って、中国軍隊は増強されて国際平和維持、国際
人道主義の救援などの行動のパワーに参与するだろう。自己のできる範囲内の
より多い国際責任と義務を引き受けて、より多くの公共安全の製品を提供して、
共同発展で世界平和を維持し、促進するためにより大きな貢献をする。
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