TEC -138-702

製品環境コンプライアンス
規格
TEC -138-702
2010 年 1 月 26 日改訂 E
製品環境コンプライアンスに関するサプライヤ要求事項
1.
適用範囲
1.1.
内容
本仕様書はサプライヤ製品の環境基準への順守に関して適用される文書類、諸定義および要求事項を
扱うものです。
1.2.
概要
規定するサプライヤの要求事項は下記に該当する範囲とします:1) 禁止物質の排除、2) 使用制限物質
の使用管理法、3) 特定の懸念される物質の使用/非使用の通知、および 4) 成分物質の開示。
1.3.
適用対象
Tyco Electronics(TE)に提供するすべての材料、部品、コンポーネント、および/または製品(指定
されているところでは包装資材を含む)は、完成品であるか半完成品であるかに関わらず、本文書に
規定される要求事項にしたがうものとします。
1.4.
目次一覧
1. 適用範囲 ........................................................................................................................................................ 1 1.1. 内容........................................................................................................................................................ 1 1.2. 概要........................................................................................................................................................ 1 1.3. 適用対象 ................................................................................................................................................ 1 1.4. 目次一覧 ................................................................................................................................................ 1 2. 適用文書 ........................................................................................................................................................ 2 2.1. 規程と規格............................................................................................................................................. 2 2.2. フォーム ................................................................................................................................................ 2 2.3. 法令および規則(すべての修正を含む).............................................................................................. 2 2.4. ウェブサイト ......................................................................................................................................... 4 3. 定義................................................................................................................................................................ 4 4. 要求事項 ........................................................................................................................................................ 6 4.1. タイプ A のみに関わるもの................................................................................................................... 6
4.2
タイプBのみに関わるもの...................................................................................................................6
4.3
スズウィスカーの抑制...........................................................................................................................7
4.4
変更手続き.............................................................................................................................................7
4.5
製品/材料試験......................................................................................................................................7
4.6
製品のラベリング..................................................................................................................................8
4.7
梱包.......................................................................................................................................................9
4.8
法律/通知に関する要求事項..................................................................................................................9
4.9
有害物質の管理システムおよび記録の維持.........................................................................................10
5. 有害物質および除外の一覧表...................................................................................................................... 10 5.1. 一般情報 .............................................................................................................................................. 10 5.2. 有害物質一覧 ― 表 2 ........................................................................................................................... 12 5.3. 除外一覧 ― 表 3 .................................................................................................................................. 17 表1
82010 Tyco Electronics Corporation,
* 商標
ハリスバーグ、ペンシルバニア州
| 変更を示す
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国際的に無断複写・転載を禁じます
LOC B
TEC -138-702
2.
適用文書
以下の文書は、本仕様書において指定された範囲内で本仕様書の一部を構成しています。別に定めの
ない限り、最新版の文書が適用されます。
2.1.
規程と規格
注
2.2.
A.
100 シリーズ
材料規程、適用がある場合
B.
112 シリーズ
仕上げ規程、適用がある場合
C.
230-701
ウィスカー抑制スズメッキ (無鉛) プロセスの認定
D.
TEC -207-14
包装材料の再利用マークとコード
E.
TEC-1005
Tyco Electronics におけるサプライヤの全体的品質マネジメント要求事項
フォーム
5081-2
2.3.
項 2.4 に記載された TE サプライヤのウェブサイトから入手可能。
環境関連物質
法令および規則(すべての修正を含む)
Tyco Electronics のサプライヤに対する要求事項は下記の法律およびそれに追加する形で業界と顧客の
要求事項にもとづいています。
注
下記の参考文献は項 2.4 に記載されたウェブサイトで入手が可能です。
国際条約
1.
オゾン層破壊物質に関するモントリオール議定書
2.
OSPAR: 北東大西洋の海洋環境の保全に関するオスロ・パリ条約
欧州連合
1.
オーストリア BGB I 1990/194:
2.
電離放射線から生じる危険に対する作業員と一般公衆の健康保護に関する基本的安全基準を
規定する 1996 年 5 月 13 日付けヨーロッパ原子力共同体評議会指令 96/29/EURATOM 。
3.
指令 2000/53/EC:
ELV (廃車指令)
4.
指令 2002/95/EC:
RoHS (特定有害物質使用制限)
5.
指令 2002/96/EC:
WEEE (電気および電子機器廃棄物)
6.
指令 2006/66/EC:
電池および蓄電池とそれらの廃棄物について
7.
指令 2006/122/EC:
パーフルオロオクタンスルホン酸 (PFOS) の使用制限
8.
指令 2009/251/EC:
フマル酸ジメチル (DMF)の使用制限
9.
指令 76/769/EC:
危険な物質および調剤の使用制限
10. 指令 94/62/EC:
Rev E
Formaldehydverordnung, §2, 12/2/1990
包装および包装廃棄物
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11. FLG No II 447/2002: 農業、林業、環境、および水資源担当連邦大臣による指令:部分的お
よび完全フッ素化炭水化物および六フッ化硫黄の禁止と規制の運用
12. 規制(EC) 1907/2006:
化学物質の登録、評価、認可、および制限 (REACH) および
ヨーロッパ化学物質局の設立
13. 規制(EC) 2037/2000:
オゾン層破壊物質
14. 特定フッ素系温室効果ガスに関する 2006 年年 5 月 17 日付けヨーロッパ議会および理事会
規制 (EC) No 842/2006
15. 化学製品に由来するリスクの低減に関するスイスの法令
16. 諸物質に関するスイスの法令:Switzerland Chemikalien Rest Risiko Verordnung from 1 July,
2005
アジア-太平洋
1.
中国 RoHS (2007 No.39):
2.
GB 18455-2001:
包装材の再利用マーク
3.
日本:
特定物質およびその他物質の規制によるオゾン層の保護に関する法律
4.
日本:
核原料物質、核燃料物質、およびリアクターの規制に関する法律、
1986 年
5.
日本:
化学物質の審査および製造者等の規制に関する法律
6.
SJ-T 11363-2006:
電子情報機器に含まれる有害物質の濃度制限に関する要求事項
7.
SJ-T 11364-2006:
電子情報機器による汚染を規制するためのマーク
8.
SJ-T 11365-2006:
電子情報機器に含まれる有害物質の試験方法
電子情報機器による汚染の防止と規制を執行するための方策
北アメリカ
1.
カリフォルニア州提案 65:
安全飲料水および毒物に関する 1986 年施行令
2.
DEHP または BPA を含有する医療器具の特定についてのカナダにおける健康に関する告示
3.
SOR/SOR/2008-178:カナダ環境保護法
4.
US:
TSCA; 29 CFR 1910.1001-1052
5.
US:
大気汚染防止法
業界標準
Rev E
1.
IEC 62321:
電子機器 ― 6 種の規制物質(鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、
ポリ臭素化ビフェニール、ポリ臭素化ジフェニルエーテル)の含有量
決定
2.
IECQ QC080000:
電気および電子部品と製品における有害物質処理の管理システムの要
求事項
3.
JESD201:
スズおよびスズ合金の表面仕上げに関する環境受け入れ要求事項
4.
JESD22A121.01:
スズおよびスズ合金の表面仕上げにおけるスズウィスカー成長の測定
試験法
5.
JP002:
現行のスズウィスカー理論および抑制対策のガイドライン
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2.4.
3.
ウェブサイト
http://europa.eu/
ヨーロッパ ― The European Union On-Line
http://echa.europa.eu/
ECHA (ヨーロッパ化学物質局)
https://supplierportal.tycoelectronics.com
http://www.miit.gov.cn
http://www.jedec.org
Tyco Electronics サプライヤ ポータル
中華人民共和国情報産業部
JEDEC
定義
禁止物質 ― あらゆる指定された用途においていかなる量であっても意図的な使用が許可されていない
物質は「禁止物質」として定義されます。閾値が定められている場合、禁止物質は不純物(意図的に
加えられたものではない)にのみ適用され、不純物の含有量はかかる閾値未満でなければなりません。
表 2 は禁止物質(「B」に分類される)および禁止用途を規定しています。
均一物質 ― 機械的な方法で異種の物質に分離できない物質。「均一」という用語は「全体がただ 1 つ
の成分からなる」ことを意味します。例として、各種のプラスチック、セラミックス、ガラス、金属、
合金、紙、めっき、板、樹脂、および塗装が該当します。「機械的に分離出来ない」という表現は、
原理的にその物質が以下に列記するような機械的な動作によって分離できないことを意味します:ネ
ジ外し、切断、破砕、粉砕、および摩砕。
以下を考慮して下さい:
プラスチック部品 は「均一な物質」であって、全体が単一の成分からなり、表面がコートされて
おらず、他のいかなる素材も付加されていないことを想定しています。
電気部品、たとえばレジスターはセラミック、リードフレームの合金、およびリードフレームに
施されためっきから構成されるのが普通です。これらの材料それぞれを個別の「均一物質」とし
て取り扱う必要があります。
意図的に付加された ― 材料/部品の形成に際し、その持続的な存在によって特定の性質、外観、ある
いは品質をもたらすために必要とされる特定物質の意図的な使用。サプライチェーンのいかなる時点
においても、ある物質が「意図的に加えられた」場合、その物質は最終製品の組立に至るまで一貫し
て「意図的に加えられた」ものとして取り扱われます。
製造工程中に触媒または加工に必要な補助として加えられた物質で、製品中の成分として残るものは
常に「意図的に加えられた」とみなされます。
材料 ― 部品を製造するために供給される化合物および配合物質。「材料」の例:プラスチック/樹脂、
金属、コート材、塗料、接着剤、その他。
REACH ではこれらを Preparations (調剤)と呼びます。
部品 ― 機械部品、電気素子あるいは組立部品(サブ部品となるもの含む)、およびコンポーネント、
および/またはTEが独自製品に使用するため提供される製品。
REACH ではこれらを Articles (成型品) と呼びます。
規制物質 ― TEによる仕様書の中で、あるいは TE の書面による承認によって(たとえば発注書の中
で)明示的に特記されている場合を除き、使用を禁じられている物質。許容限度および除外対象が適
用される場合があります。
表 2 では規制物質(「R」に分類される)、それが適用される用途、およびを許容範囲を定めていま
す。表 3 には正当な除外対象を規定します。
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物質 ― 化学元素およびそれらの化合物。1 つの物質は 1 つの材料であるか 1 つの材料の一成分のいず
れかになります。各物質には、それぞれに固有のケミカルアブストラクツサービス(CAS)の登録番
号が割り当てられています。
懸念される物質― TEに提供される注文された材料/部品に含まれる物質であって、それが含まれる場
合にはその存在を宣言することが求められているものであって、業界/顧客から指定された要求により、
TE で使用を禁止する可能性があるものである。例えば、業界の低ハロゲン化の取り組みをサポートす
るためのハロゲン類、顧客の要求を満足させるため RoHS 閾値よりも、あるいは特定顧客の期待をサ
ポートするため、REACH 順守に対するよりも、より厳しい特定の重金属に対して設ける閾値。
この種の物質は、TE により仕様書または発注書の中で明示的に規制されていない場合には容認
されます。
将来の規制を想定し、TE では本仕様書中に梗概が記載されている 変更手続き にしたがい、この
種の物質の使用廃止をサプライヤに要請する場合があります。
表 2 では懸念される物質(「C」に分類される)、それが適用される用途、および許容範囲を定めて
います。表 3 には正当な例外を規定しています。
サプライヤによる材料宣言 ― 材料宣言では、納入する材料/部品に含まれる均一な材料のすべて
(100%) とそれらの材質中に含まれるすべての物質 (100%) を開示します。サプライヤが購入した(そ
して引き続きサプライヤの製品に組み入れられた)材料/部品に含まれる材料または物質(「意図的に
加えられ」ものであるなしに関わらず)は、開示されなければなりません。
一定の状況によっては、CAS 登録番号による 100% の開示はかかる情報の秘密保持性あるいは知的財
産権上の理由によって実施できない場合があることは認識されています。Tyco Electronics では、開示
情報の一部を秘密情報とみなすことを容認しますが、その場合、サプライヤは環境関連物質リスト
(Form 5081-2)に掲げられたいかなる物質についても「非使用」であることを言明するものとします。
環境関連物質リストに掲げられた物質のリストは本文書中の表 2 に記載された物質のリストより
も広汎に及ぶことに留意してください。
タイプ A 部品 – TE が購入した部品で、 その部品の 全ての材料/物質がTEによって「[完全に]提供され
る」ことも「正確に規定される」こともない (「完全に提供される」あるいは「正確に規定される」が
成立するただ 4 通りの可能性についてはタイプ B 部品の定義を参照して下さい)。
タイプ A 部品は一般に「市販品」あるいは「定番製品」と呼ばれています。
幾らかのケースでは、TE は提供部品/材料の原料/物質の[一部分のみ]を「提供」または「正確に規程」
する場合があり、その場合、サプライヤは当該部品の残余を「所有」することになります。本規格の
目的にとって、これらのケースで提供される部品/材料はタイプ A 部品と見なされ、この場合のタイプ
A に対する要求事項は TE の規格をとおして「提供された」か「正確に規定された」ものではない部品
の部分に適用されます。
この場合の一例としてケーブルアセンブリが挙げられます。ケーブルアセンブリでは、TE は何ら
かの構成部品(コネクター等)を提供する場合があります。この場合、それ以外の構成部品が提
供されないため、それらはサプライヤによって「所有される」ことになります。これらのケース
におけるケーブルアセンブリはタイプ A 部品と判断され、サプライヤは TE によって「提供さ
れ」ない、あるいは「正確に規定され」ない構成部品のコンプライアンスに関して責任を持ちま
す。
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タイプ B 部品 - TE が購入した部品で、 その部品の全ての材料/物質が「完全に提供された」か「正確
に規定され」ている場合。ある部品/材料がタイプB部品であると主張できるためには、4 通りの可能性
があるだけです。
•
購入する品目に対してTEが全ての材料を提供する - これは通常、組み立て業者の場合であり、
アセンブリの全ての構成部品がサプライヤに提供される場合です。サプライヤは部品の材料成
分あるいはコンプライアンスに影響を与える何ものをも部品に付加することはありません。
•
購入部品が金型成形部品である(例えばハウジング) - この場合、TEは商品名、サプライヤ、
グレード、着色剤、リグラインド等、レジンの材質を正確に規定し、通常はTE部品番号によ
って指定します。
•
購入部品が型抜きあるいは成形金属である (例えば電気接点) - この場合、TE は 100 シリーズ
材料規格によって正確に金属の含有量を規定します。
•
購入部品がめっきされた金属部品である (例えば電気接点) - この場合TEはめっき前の部品を提
供するか、100 シリーズ材料規格にしたがって金属含有量を正確に規定し、 かつ 112 シリー
ズ仕上げ規格によってめっき材を正確に規定するかの何れかです。
注
サプライヤが提供する部品の一部がタイプ A に該当し、同じサプライヤが提供
する他の部品がタイプ B に該当する場合があります。サプライヤにとって、TE
に提供する部品/材料がいずれのタイプに該当するかを理解し、そのタイプに
対する要求事項に適合させることは重要です。
4.
要求事項
4.1.
タイプ A のみに関わるもの
TE に納入するすべての材料/部品は、表 2 に掲げる要求事項を順守するものとします。
TE 向けの材料/部品サプライヤは以下を順守する必要があります:
1.
TE に納入する材料/部品が、表 2 に掲げる要求事項を順守している事を、TE が定める様式
で記述し、提出します。
a.
記述した順守内容を変更する必要が生じた場合、この順守情報を更新することもサプラ
イヤの責任となります。 それは初期の評価に間違いがあったことに起因する場合、お
よび本文書中に記載されている 変更手続き にしたがって TE が承認した製品の変更に
起因する場合の何れもこれに該当します。
b.
サプライヤは TE の要請にしたがい、TE に提出した順守表明に対する根拠を立証する
文書を提出するものとします。
かかる文書の一例として、本文書に記載されている 製品/材料試験 の要求事項に準拠し
た、材料の物理試験結果がこれに該当します。
2.
要請があれば TE によって規定された様式による完全なサプライヤ材料宣言を作成します。
a.
過去に報告された何らかの情報に変更があった場合あるいは新情報が利用できるように
なった結果として宣言をさらに正確にできる場合に、本仕様書中に記載の 変更手続き
にしたがい、材料宣言(1 つまたは複数)を更新することもまた、サプライヤの責任と
なります。
b.
サプライヤは TE からの要請にもとづき、提出された材料宣言に対する根拠を立証する
文書を提出するものとします。
かかる文書の一例として、本文書に記載されている 製品/材料試験 の要求事項に準拠し
た、材料の物理試験結果がこれに該当します。
Rev E
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注
4.2.
表 2 の順守を保証することは、直接 TE に納品するサプライヤ(ティア 1)の責任
になります。意図的な添加または微量成分が原料サプライヤを通してか、あるいは原
料サプライヤをも含めたサプライチェーンの何処で混入されたかには関わらず、納入
するすべての材料/部品について、直接のサプライヤが、宣言を行う責任をもちま
す。直接のサプライヤはまた、TE が完全な材料の開示を求めた場合(サプライヤ材
料宣言)に、かかる材料/部品の成分情報を提出する責任をもちます。
タイプ B 部品のみに関わるもの
A.
TE に提供するすべての材料/部品は、材料の内容と順守要求事項を規定する TE の仕様で該当す
るものに適合する必要があります。
サプライヤには発注書および発注の諸条件に規定される要求事項に適合する製品を提供すること
が求められます。1 つの発注書に多数の仕様書が伴う場合があります。
B.
4.3.
4.4.
TE 向けの材料/部品のサプライヤは、提供する材料/部品が正確に TE の仕様に適合することを保
証すること、およびいかなる製造工程中にも本仕様書の表 2 で規制されている物質を TE の書面
による承認なく付加していないことを、TE が指定した様式で告げる文書を提出するものとしま
す。
スズウィスカーの抑制
A.
スズの電気メッキが使用される材料/部品の全サプライヤは、TE が別に指定することがない限り、
スズウィスカー抑制対策を JEDEC Specifications JESD201、 JESD22A121.01 および JP002 に
準拠して実行するものとします。
B.
Tyco Electronics 調達担当は、 Design for Environment Standard 230-701 に準拠する十分なウィ
スカー抑制の要求基準をサポートするための適正な試験データを求める場合があります。
変更手続き
A.
TE への何れのサプライヤも、TE による書面による承認を得ることなく表 2 に列記された要求事
項の順守を損なうことになるような、いかなる変更も行わないものとします。
1.
そのような変更が TE によって書面で承認された場合、サプライヤはかかる再定義された材
料/部品に対して新しい部品番号を発行することが求められる場合があり、タイプ A 部品の
みに関しては、要請があれば、新規にサプライヤ材料宣言の提出が求められる場合がありま
す。
2.
さらに、TE が特定の製造元および/または特定の材料構成を指定している箇所では、なんら
かの逸脱でも書面による承認が必要になります。
注
4.5.
製品/材料試験
A.
TE ではすべての材料/部品について物理試験結果を求めることはありませんが、サプライヤは下
記を提出することを求められることがあります:
1. TE に提出される順守表明の根拠を立証する材料/部品試験結果
2. TE に提出する材料宣言の根拠を立証する材料/部品の試験結果。
3. ウィスカーの十分な抑制への要求をサポートする試験データ で、サプライヤがスズの電気
めっきを施される材料/部品を提供する場合。
B.
すべての試験は以下の要求事項に適合する必要があります:
1.
Rev E
これは「バージン」に対する再粉砕あるいは再利用材料による代替にも適用
されるものとします。
試験方法と手続きは業界標準(たとえば IEC 62321, SJ-T 11365-2006 その他)にしたがっ
て実施する。
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2.
ISO 17025 認定の第三者 ラボラトリ またはその他の TE が承認したラボラトリで、その認
可された試験範囲には試験される対象の物質が含まれるところによって実施される。
エンドカスタマが特別な試験に対する要求事項を定めている場合、それらの要
求事項はサプライヤに伝えられ、上記リストに加えられることがあります。
注
3.
C.
試験報告書は同意された期間内に提出するものとします。
検証試験
1.
Tyco Electronics では、諸製品が基準を順守している事を検査する検証試験プログラムを実
施しています。
このプログラムでは一定の方式で検査を実施しており、例えば蛍光 X 線分析法(XRF)に加
え、必要に応じて化学的検査を併用しています。
2.
Tyco Electronics では、TE が購入する製品に対してサプライヤが同様の検証試験プログラム
を実行することを強く推奨しています。そうすることにより、TE で不具合が発見されるこ
とがなくなり、それに続くすべての諸問題を避けることが可能になると思われます。特殊な
ケースでは、サプライヤがその種のシステムを実行し、日常的に試験データを TE に提出す
ることを TE 側から要請する可能性があります。
そのような試験の理解と実施に関するご照会については TE のウェブサイト
にアクセスして下さい(製造元、サービス、装置、試験方法、工業標準規
格、等々)。
注
4.6.
製品のラベリング
A.
2002/95/EC 指令 (RoHS) ではコンプライアンスを示す製品のラベリングについては何も要求して
いませんが、TE では表 2 の要求事項に該当する特定の材料/部品について RoHS のコンプライア
ンスステータスを表すラベル表示を求める場合があります。ラベリングの必要性については、そ
れが求められる場合、仕様書を通して伝達されるか、あるいは発注書の指示中に明示的に記載さ
れることになります。
フォーマットについては本仕様書中の規定、あるいは別に相互間で合意したラベリングの規格に
よるものとします。
1.
ラベルの内容
2002/95/EC 指令 (RoHS) に準拠する製品、部品、および材料は、次の表記の 1 つを表示す
ることによって識別するものとします。すなわち、「2002/95/EC (RoHS) 準拠」または
「2002/95/EC 指令 (RoHS) 準拠」のいずれか。
2.
ラベルのフォーマット
a. 表示は製品ラベルの上に貼付することとします ― 製品ラベルに組み入れられた部分と
して印刷するか、製品ラベルの上に貼り付けるか、何れかを選択します。
注
b.
B.
ラベルは白抜きのカラー印刷とします。
中国 RoHS
1.
Rev E
可能な場合は常に内部のユニットパッケージにラベル表示することを推
奨します。最低限、この識別ラベルは出荷コンテナの外部に貼り付ける
ものとします。
ある種の材料/部品について、TE は中国 RoHS ラベル(環境保護使用期間 (EPUP) の再利用
マークと RoHS 特定有害物チャートから構成されます)を製品ラベルの一部として貼付する
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ことを求める場合があります。中国 RoHS の必要性についてはそれが求められる場合、仕様
書を通して伝達されるか、あるいは発注書の指示中に明示的に記載されることになります。
TE がそのように提示しているか否かに関わらず、サプライヤは中国 RoHS ラベ
ルの表示を法的に義務づけられている場合があります。中国標準規格 SJ-T
11364-2006 (電子情報機器によって生じる汚染の規制に関するマーク)を参照
して下さい。
注
a.
諸要求事項は中華人民共和国電子工業標準規格 SJ-T 11364-2006 に記述されています。
該当する場合、サプライヤはこの仕様書を認識し、それにしたがうものとします。
C.
b.
中国 RoHS ラベルは製品ラベルの上に貼付することとします ― 製品ラベルに組み入れ
られた部分として印刷するか、製品ラベルの上に貼り付けるか、何れかを選択します。
c.
ラベルは白抜きのカラー印刷とします。
EU における電気および電子機器廃棄物 (WEEE)
1.
該当する場合、サプライヤは EU 指令 2002/96/EC (WEEE) を認識し、それに準拠するもの
とします。
a.
WEEE の下での法的な要求事項がサプライヤに無い場合の一定のケースで、TE が当該
製品にこの指令に準拠した WEEE のロゴをラベル表示することを求める場合がありま
す。
注
4.7.
これは TE が WEEE に該当する製品を EU に輸入するか再販売する場合
に要請される場合があります。
梱包
A.
B.
規制されている物質
1.
梱包材料としての規制物質の要求事項は、TE に提供されるすべての梱包材料に適用され、
同様に TE に向けて、あるいは直接 Tyco Electronics の顧客への部品/材料の発送に使用され
るすべての梱包材料にも適用されます。
2.
すべての包装は表 2 (重金属、DMF、および REACH SvHC に関わる有害物質)に記載のと
おり、EU 梱包要求事項に適合する必要があります。
再利用ラベリング
1.
再利用ラベリングの要求事項は TE に梱包材料を提供するサプライヤ、および TE に製品/材
料を提供するために使用され、最終的に TE の顧客に届けられる可能性のある梱包材料を使
用するサプライヤに適用されます。
a.
Tyco Electronics ではサプライヤに対し、梱包材料の適合性が求められるかどうかにつ
いて、仕様書または発注書をとおしてアドバイスしています。
注
サプライヤは、TE がそのように示唆したか否かに関わらず、再利用に
ついて梱包材料にラベルを貼付することを法律で義務づけられている場
合があります。例えば中国国家標準 GB 18455-2001 (梱包再利用マー
ク)。
再利用ラベリングの要求事項は包装規格 TEC-207-14 にしたがいます。
Rev E
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4.8.
法律/通知に関する要求事項
A.
本文書中で参照されている諸要求事項に加え、すべてのサプライヤは以下を順守すべきものとし
ます:
1.
TE に提供されるすべての製品に適用されるその他なんらかの法律および規則による要求事
項。
2.
その他の法律、規則、あるいは顧客の要求事項 (それについてサプライヤが認識してい
る)で、かかる要求事項が TE によって販売される製品に適用される可能性があり、その製
品にサプライヤの製品が組み込まれている場合。
サプライヤは TE に対し、どのようなものであれ、かかる付加的要求事項(それについてサ
プライヤが認識している)を告知するものとします。
4.9.
有害物質の管理システムおよび記録の維持
A.
すべてのサプライヤは品質仕様 TEC-1005 またはそれに相当する TE の事業部のものに記載され
ている要求事項を順守するものとします。
B.
すべてのサプライヤは有害物質の使用を管理および/または規制および/または材料/部品から除去
する IECQ QC080000 のようなシステムを維持し、規制および業界/顧客のコンプライアンス要求
事項に適合させるように努める必要があります。
サプライヤは TE の代表者と顧客および該当する行政機関に対し、サプライヤの施設、製造工程、
商品、有害物質の管理システム、および記録を評価する目的でサプライヤの構内(およびサプラ
イヤの 2 次協力会社とそのサプライヤの構内)に立ち入ることを容認しなければならない。
C.
サプライヤには提供される材料/部品のそれぞれについて、諸々の記録を(品質仕様 TEC-1005 ま
たは同等の基準に従って)維持する責任があります。
注
5.
5.1.
いかなる除外対象も協議のうえで特別に除外する必要があります。
有害物質および除外の一覧表
一般情報
A.
TE に提供されるすべての材料/部品は除外対象リスト(表 3)中の正当な除外対象に該当する場
合を除き、有害物質一覧表(表 2)の要求事項に適合する必要があります。特に、サプライヤは
項 3.(定義)および下記 5.1.G. に定めた物質の分類に適用される要求事項に適合する必要があり
ます。
B.
表 2 に 掲げられた物質が CAS 番号と共に掲載されている場合、当該要求事項はかかる固有の
CAS 番号の物質のみに適用されます。固有の CAS 番号を付されていない物質については、環境
関連物質(5081-2)を参照し、その物質カテゴリーに含まれる個別の物質を見つけて下さい。
ウェブサイト https://supplierportal.tycoelectronics.com のサプライヤ ポータルにアクセスし、ト
ップニューから「ドキュメンツ」をクリックし、KEYWORD 5081-2 を検索します。
Rev E
C.
環境関連物質(5081-2)は、それぞれのカテゴリーに該当するすべての化合物の包括的(完全)
なリストではありません。CAS 番号中に「その他の」を含む記述とともに「各種の」が見られる
場合(例えば、各種 ― その他の臭素化合物)、そこには表に特記されていない場合でも、その
カテゴリーに該当する他のすべての物質が含まれます。
D.
閾値となる限界値は均一物質に「意図的に付加された」重量 ppm(百万分率)として(例えば
RoHS)、あるいは製品中の重量 ppm(例えば REACH)としての何れかとして表中に記述され
ています。
E.
ppm を算出する公式は 1,000,000 x 物質質量/均一材料の質量。
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F.
ppb を算出する公式は 1,000,000,000 x 物質質量/均一材料の質量。
G.
物質の分類
B (禁止される): リストに掲げられるすべての用途で禁止されています
R (規制される): TE が明示的に許可する場合を除き、使用が禁止されます。
C (懸念される物質):
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業界/顧客に固有の要求事項に応じるために TE によって明示的に禁止
される場合を除き、その存在が容認され、その場合はその存在を宣言
することが求められます。
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5.2. 有害物質一覧 ― 表 2
遵守区分:製造工程で使用が禁止されている物質
物質のカテゴリ
オゾン層破壊物質/異性体
分類
B
閾値レベル
意図的に付加
用途
すべて
遵守区分:その他部品および材料に使用が禁止されている物質(包装および電池を含む)
物質のカテゴリ
アスベスト類
分類
B
閾値レベル
用途
アゾ着色剤およびアゾ染料
B
塩素系または臭素系ダイオキシン類またはフラン類
エチル/メチル-グリコールおよびそれらの酢酸塩類
フッ素系温室効果ガス化合物 (HFC, PFC, SF6, その他)
B
B
B
ホルムアルデヒド (CAS No 50-00-0)
B
ハロゲン化芳香族物質類(HAS)、選択済み
B
ハロゲン化ジフェニルメタン類
ヘキサクロロブタジエン (CAS No 87-68-3)
ヘキサクロロシクロヘキサン (CAS No 58-89-9)
B
B
B
ヘキサクロロエタン (CAS No 67-72-1)
B
オゾン層破壊物質/異性体
過塩素酸塩化合物
過フルオロオクタンスルフォン酸、 全ての C8F17SO2X
類 (X = OH、金属塩、ハロゲン化物、アミド、および各種
ポリマーを含むその他の関連物質) (PFOS)
フェノール類 (CAS No 108-95-2)
ノニルフェノール (CAS No 25154-52-3)
ノニルフェノールポリグリコールエーテ
ル類 (エトキシ化ノニフェノール)
フェノールお (CAS No 9016-45-9)
よびその化合 フェニルビス(2,4,6-トリメチルベンゾイ
物、選択済み ル)-酸化ホスフィン (CAS No 162881-267)
フェノール、 2-(2H-ベンゾトリアゾール2-イル)- 4、6-ビス(1、1-ジメチルエチル)
(CAS No 3846-71-7)
ベンゼン (CAS No 71-43-2)
トルエン (CAS No 108-88-3)
フェニル
1、2、4-トリクロロベンゼン
化合物、
(CAS No 120-82-1)
選択済み
キシレン、ジメチルベンゼン
(CAS No 1330-20-7)
4-ニトロビフェニル (CAS No 92-93-3)
ポリ塩化ビフェニル類 (PCB) およびポリ塩化テルフェニル
類 (PCT)
ポリ塩化ナフタレン類
B
B
意図的に付加
すべて
織物完成品/皮革製品中に 30ppm(重
織物および皮
量)
革
意図的に付加
すべて
均一な材料中に 5ppm
すべて
意図的に付加
すべて
複合木材製品または構成材
意図的に付加
料
織物製品中に重量で 75ppm 織物類
コンポーネント中、均一物質につき
キャパシター
500ppm のモノハロゲン化、あるいは
および変圧器
50ppm のポリハロゲン化芳香族物質
意図的に付加
すべて
意図的に付加
すべて
意図的に付加
すべて
非鉄金属の製
意図的に付加
造工程中
意図的に付加
すべて
製品中に 6ppb (重量)
すべて
B
意図的に付加
すべて
B
意図的に付加
すべて
B
意図的に付加
すべて
B
意図的に付加
すべて
B
意図的に付加
すべて
表 2 (改ページ)
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遵守区分:その他部品および材料に使用が禁止されている物質(包装および電池を含む)
物質のカテゴリ
分類
ベンゾ[def] クリセン、 ベンゾ
(a)ピレン
(CAS No 50-32-8)
ベンゾ[e]ピレン
(CAS No 192-97-2)
ベンズ[a]アントラセン
(CAS No 56-55-3)
クリセン
(CAS No 218-01-9)
ベンゾ(e)アセフェナントリレ
ン
(CAS No 205-99-2)
ベンゾ(j)フルオランテン (BjFA)
(CAS No 205-82-3)
ベンゾ(k)フルオランテン
(BkFA)
(CAS No 207-08-9)
ジベンズ[a,h]アントラセン
(CAS No 53-70-3)
多環式芳香族
炭水化物
(PAH)。
放射性物質
短鎖塩素化パラフィン (C10-13)
(CAS No 85535-84-8)
合成ジャコウ
トリブチルスズ (TBT)、トリフェニルスズ (TPT)
酸化トリブチルスズ (TBTO) 化合物
塩化ビニル (CAS No 75-01-4)
閾値レベル
用途
B
意図的に付加
すべて
B
意図的に付加
すべて
B
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
B
均一な材料中に 50ppm
すべて
B
意図的に付加
すべて
B
意図的に付加
すべて
遵守区分:部品と材料における RoHS 規制物質(梱包材と電池類は除外する)
(RoHS 除外対象については注 #1、 #2 および表 3 を参照して下さい
物質のカテゴリ
分類
閾値レベル
用途
カドミウム/カドミウム化合物
R
均一な材料中に 100ppm
すべて
六価クロム化合物
R
均一な材料中に 1000ppm
鉛/鉛化合物
R
均一な材料中に 1000ppm
水銀/水銀化合物
R
均一な材料中に 1000ppm
すべて
すべて、但し
下記の注釈の
とおりケーブ
ル/コード類は
除く。
すべて
ポリ臭化ビフェニル (PBB)
R
均一な材料中に 1000ppm
すべて
ポリ臭化ジフェニルエーテル (PBDE)
R
均一な材料中に 1000ppm
鉛/鉛化合物
R
表面コート中に 300ppm(重量)
すべて
ケーブル類/コ
ード類
遵守区分:梱包材料中に規制される物質
物質のカテゴリ
分類
閾値レベル
重金属(鉛、カドミウム、六価クロム、および水銀)
R
合算して 100ppm (重量)
フマル酸ジメチル (DMF)
(CAS No 624-49-7)
R
製品中に 0.1ppm (重量)
REACH SvHC を参照して下さい
C
製品中に 1000ppm (重量)
用途
包装あるいは
梱包部品
包装あるいは
梱包部品
包装あるいは
梱包部品
表 2 (改ページ)
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遵守区分:電池への使用が禁止されている物質(注釈 #3 電池関連の除外および #4 ラベル関連要求事項を参照して下さい
物質のカテゴリ
分類
閾値レベル
カドミウム/カドミウム化合物
B
電池重量に対し 5 ppm
カドミウム/カドミウム化合物
B
電池重量に対し 10 ppm
カドミウム/カドミウム化合物
B
電池重量に対し 20ppm
鉛/鉛化合物
C
電池重量に対し 40ppm
鉛/鉛化合物
B
電池重量に対し 1000ppm
鉛/鉛化合物
B
電池重量につき 2000ppm
水銀/水銀化合物
B
電池重量に対し 1ppm
水銀/水銀化合物
B
電池重量に対し 5 ppm
水銀/水銀化合物
B
電池重量に対して 20000ppm
用途
ユーザーの安全あるいはその他の取り
外しに関わる重要な理由で取り外し不
可になっているのではない限りで取り
外し不可能型電池または蓄電池
1> 1) アルカリ-マンガン電池類、
2> 1) 亜鉛-カーボン電池類、
1) ポータブルの電池または蓄電池で機
器に組み込まれたものを含む。
2) その他すべての種類の電池で蓄電池
を含む
全ての電池種 (鉛-酸電池類を除外)
ユーザーの安全あるいはその他の取り
外しに関わる重要な理由で取り外し不
可になっているのではない限りで取り
外し不可能型電池または蓄電池
1> 1) アルカリ-マンガン電池類、
2> 2) 亜鉛-カーボン電池類、
2) 亜鉛-カーボン電池類、
1) アルカリ-マンガン電池、
2) ユーザーの安全あるいはその他の取
り外しに関わる重要な理由で取り外し
不可になっているのではない限りでの
取り外し不可能型電池または蓄電池。
3) 機器に内蔵されているか否かにかか
わらず、それ以外のすべての電池種。
ボタン型電池、およびボタン型電池で
構成された電池
遵守区分:部品、材料、電池、および梱包材料における REACH 髙懸念物質 (SvHCs) (2008 年 10 月 SvHC リスト)
物質のカテゴリ
分類
アントラセン (CAS No 120-12-7)
5-t-ブチル 2,4,6-トリニトロ-m-キシレン (マスクキシレン)
(CAS No 81-15-2)
ジアミノ-ジフェニル-メタン (4,4 - ジアミノジ-フェニルメ
タン)
(CAS No 101-77-9)
ジブチルフタレート (DBP) (CAS No 84-74-2)
ビス (2-エチルヘキシル) フタレート(DEHP)、ジ-sec-オク
チルフタレート (CAS No 117-81-7)
フタル酸ブチルベンジル (BBP)
(CAS No 85-68-7)
五酸化二ヒ素 (CAS No 1303-28-2)
C
製品中に 1000ppm (重量)
閾値レベル
すべて
用途
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
三酸化二ヒ素 (CAS No 1327-53-3)
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
ヒ酸トリエチル (CAS No 15606-95-8)
ヘキサブロモシクロドデカン (HBCDD) および同定された
すべての主要ジアステレオ異性体(s)(α – HBCDD, βHBCDD, γ-HBCDD)
重クロム酸ナトリウム
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
ジクロロコバルト (CAS No 7646-79-9)
ヒ酸水素鉛
(CAS No 7784-40-9)
短鎖塩素化パラフィン (C10-13)
(CAS No 85535-84-8)
ビス (トリ-n-ブチルスズ) 酸化物 (CAS No 56-35-9)
表 2 (改ページ)
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遵守区分:部品、材料、および梱包材料における REACH 髙懸念物質(SvHCs)
(2010 年 1 月 SvHC リスト)
物質のカテゴリ
分類
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
アントラセン油、アントラセンペースト、 蒸留における軽
質成分(CAS No 91995-17-4)
アントラセン油、アントラセンペースト、アントラセン精
留(CAS No 91995-15-2)
アントラセン油、アントラセン-low (CAS No 90640-82-7)
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
アントラセン油、
アントラセンペースト (CAS No 90640-81-6)
コールタールピッチ、
高温 (CAS No 65996-93-2)
アクリルアミド (CAS No 75-01-4)
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
アントラセン油 (CAS No 90640-80-5)
閾値レベル
用途
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
アルミノケイ酸塩、耐火物
セラミックファイバー (EC No 650-017-00-8)
アルミノケイ酸塩ジルコニア、
耐火材セラミックファイバー類 (EC No 650-017-00-8)
2、4-ジニトロトルエン (CAS No 121-14-2)
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
フタル酸ジイソブチル (CAS No 84-69-5)
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
クロム酸鉛 (CAS No 7758-97-6)
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
硫酸モリブデン酸クロム酸塩レッド (C.I. 赤色顔料 104)
(CAS No 12656-85-8)
クロームイエロー
(C.I. 黄色顔料 34) (CAS No 1344-37-2)
りん酸トリス(2-クロロエチル) (CAS No 115-96-8)
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
C
製品中に 1000ppm (重量)
すべて
遵守区分:部品、材料、電池、および梱包材料中の規制ハロゲン元素およびハロゲン化合物
物質のカテゴリ
臭素
塩素
フッ素
臭素系難燃剤 (PBB または PBDE
を除く)
臭素化合物 (難燃剤を除く)
塩素系難燃剤
塩素化合物 (難燃剤を除く)
ポリ塩化ビニル (PVC)、その混合
物、その共重合体
(CAS No 9002-86-2)
フッ素系難燃剤
フッ素化合物 (難燃剤を除く)
過フルオロ化合物(s)
分類
閾値レベル
用途
C
均一な材料中に 900ppm
すべて
均一な材料中に 900ppm
C
C
C
ヨウ素
すべて
意図的に付加
均一な材料中に 900ppm
均一な材料中に 50ppm
均一な材料中に 900ppm
すべて
すべて
遵守区分:部品と材料における 業界/顧客に固有の規制(梱包材料と電池類は除外する)
物質のカテゴリ
分類
閾値レベル
用途
カドミウム/カドミウム化合物
C
均一な材料中に 5ppm
鉛/鉛化合物
C
均一な材料中に 100ppm
水銀/水銀化合物
C
意図的に付加
プラスチッ
ク、ゴム、イ
ンク、顔料、
塗料
プラスチッ
ク、ゴム、イ
ンク、顔料、
塗料
すべて
ラテックス
C
意図的に付加
すべて
Rev E
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BPA (ビスフェノール A ) (CAS No 80-05-7)
C
均一な材料中に 50ppm
動物質副産物
C
意図的に付加
ニッケル/ニッケル化合物
C
意図的に付加
すべて
すべて
長時間におよ
ぶ皮膚の接触
が予想される
すべての環境
表 2 (終了)
A.
注記
1.
#1 (RoHS 除外) - RoHS 閾値レベルは、除外対象リスト (表 3) による正当な除外対象が適用される場
合を除き、全ての材料および部品(包装および電池)に適用されます。
2.
#2 (RoHS コンプライアンスにおける特定懸念領域)
a.
b.
c.
d.
Rev E
金属、特に亜鉛含有金属に含まれるカドミウム (例えば快削黄銅、亜鉛ダイキャスト、溶融メッ
キ亜鉛)。再生材料は注意して使用し、出来る限り使用することを避けてください。
カドミウムと鉛はプラスチックの着色剤として非常によく使用されています。プラスチック粉砕
再生材料の使用は非遵守物質による汚染のリスクを著しく増加させます。
鉛とカドミウムはニッケルと金の無電解めっきで頻繁に使用されています。鉛とカドミウムを排
除した調合が用いられていることを検証するに際しては注意が必要です。
鉛は PVC の安定剤として広く使用されています。
3.
#3 (電池に対する除外対象) - ある種の特殊な状況で、電池が非常に特別な除外対象基準に適合する場
合があります。除外される場合、該当する閾値を超える含有量は電池の上にラベルで表示し、報告し
なければなりません。電池に対して特別に除外が主張される場合は必ず TE に通知して下さい。
4.
#4 (ラベル要求事項) - EU 規制 2006/66/EC によると、5ppm (0.0005 %)を超える水銀、20ppm
(0.002 %) を超えるカドミウム、あるいは 40ppm (0.004 %) を超える鉛を含有する電池各種、蓄電池類、
およびボタン電池類は、Hg, Cd or Pb 等の該当する金属の化学記号を表示しなければなりません。
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5.3. 除外一覧 ― 表 3
注
除外#
1
2a
2b
2c
3
4
5
6a
6b
6c
7a
7b
説明
電球型蛍光灯の水銀はランプ 1 個につき 5mg を超えてはならない。
一般向け棒状蛍光灯が含有する水銀はハロゲン化リン酸塩として 10mg を超えてはならない。
一般向け棒状蛍光灯が含有する水銀は通常の製品寿命で三リン酸塩として 5 mg 超えてはならない。
一般向け棒状蛍光灯が含有する水銀は長期の製品寿命で三リン酸塩として 8 mg 超えてはならない。
特殊用途の棒状蛍光灯に含まれる水銀。
この付表では特に言及されていないその他のランプ中の水銀。
陰極線管、電子部品、および蛍光管ガラス中の鉛。
0.35 重量パーセント以下の鉛を含有するスチール中の合金元素としての鉛。
0.4 重量パーセント以下の鉛を含有するアルミニウム中の合金元素としての鉛。
0.4 重量パーセント以下の鉛を含有する銅合金中の合金元素としての鉛。
髙融点型はんだ(すなわち、重量で 85%以上の鉛を含有する鉛合金)中の鉛。
サーバー、記憶装置、そして電気通信向けネットワーク管理と同様にスイッチングや信号伝送などのストレージ
アレイシステム、に使用されるはんだに含有される鉛。
注
7C
8a
8b
9
10a
10b
11
12
13a
13b
14
15
16
17
18
19
20
21a
21b
22
Rev E
期限が過ぎた除外対象(取り消し線つきテキスト)は参考のためのみに掲載されて
います。
サプライヤは本除外対象を、この法令によって直接の除外対象となる製品を適
用する場合にのみ要求することになるでしょう。たとえば、サーバー、ネット
ワーク、ルーターなどです。この除外対象はコンポーネントの部品あるいは材
料には適用できません。
セラミック製電子部品中の鉛(例えば圧電素子類)
電気接点に含まれるカドミウムとその化合物。
特定の危険物質および調剤の販売活動と使用の制限に関する指令 76/769/EEC (2) および修正指令 91/338/EEC
(1) の下で禁止された用途以外のカドミウムめっき。
吸収式冷凍庫における炭素鋼冷却システムの耐食剤としての六価クロム。
ポリマー関連に使用されるデカBDE。2008 年 1 月 1 日に除外が終了しています。
鉛-ブロンズ製ベアリングシェルおよびブシュ中の鉛。
アクションピンコネクターシステムに使用される鉛。
熱伝導モジュールの C-リングのコート材としての鉛。
光学ガラスおよびフィルターガラス中の鉛。
光学ガラスおよびフィルターガラス中のカドミウム。
マイクロプロセッサのピン間とパッケージの接続向けに使用され、重量が 85%未満で 80% を超える鉛を含有
し、2 種以上の元素で構成されるはんだ中の鉛。
IC フリップチップ用パッケージ内の半導体チップとキャリア間の電気的接続を完成するはんだに使用される
鉛。
ケイ酸塩コート管による線形白熱電球中の鉛。
業務用電子複写機の用途に使用される強力放電灯(HD)中の発光体に使用されるハロゲン化鉛。
日焼けランプとして用いられる際の BSP (BaSi205:Pb) などのリンを含有する放電灯、ならびにジアゾ印刷電子
複写、リソグラフィー、トラップ検査、光化学およびキュアプロセスに用いられる特殊ランプとして使用され
SMS ((Sr,Ba) 2MgSi207:Pb)などのリンを含有する放電灯の蛍光パウダー(重量で 1%以下の鉛)中の活性化剤
としての鉛。
非常にコンパクトな省エネルギーランプ(ESL)中で主アマルガムとして使用される特殊組成の PbBiSn-Hg お
よび PbInSn-Hg 中の、および補助アマルガムとしての PbSn-Hg における鉛。
液晶ディスプレー(LCD)に使用される平坦な蛍光ランプの全面と後背部の両基板を結合するために使用される
ガラスに含有される酸化鉛。
ホウケイ酸塩ガラス上のエナメル焼き付けに使用される印刷インク類が含有する鉛。
ホウケイ酸塩ガラス上のエナメル焼き付けに使用される印刷インク類が含有するカドミウム。
ファイバーオプティックスの通信システムに使用される RIG(希土類元素ガーネット)ファラデー回転子中の不
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除外#
23
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26
27
28
29
30
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33
34
35
36
37
38
説明
純物としての鉛。2009 年 12 月 31 日まで除外対象として有効。
表 3 (改ページ)
NiFe 鉛フレームを使用したピッチが 0.65mm 以下のコネクタ以外の微細ピッチのコンポーネントの仕上げ剤に
含まれる鉛と、0.65mm 以下のピッチで銅鉛フレームを使用したコネクタ以外の微細ピッチのコンポーネントの
仕上げ剤に含まれる鉛。
機械加工による貫通孔、円盤状、および平面アレイセラミック多層キャパシターへのはんだ付けに使用されるは
んだ中に含まれる鉛。
プラズマディスプレーパネル(PDP)および表面伝導電子エミッターディスプレー(SED)に含まれる酸化鉛で
構造要素に使用される:特に全面および背部ガラスの誘電層、バス電極、ブラックストライプ、アドレス電極、
バリアリブ、シールフリット、およびフリットリング、ならびにプリントペーストに使用される。
ブラックライトブルー(BLB)ランプのガラスエンベロープに含まれる酸化鉛。
髙出力ラウドスピーカー(音圧レベル 125 dB 以上の音響出力レベルにて数時間作動が可能な設計)中の変換器に
使用されるはんだとして使用される鉛合金 。
指令 2002/96/EC (IT 及び電気通信機器) カテゴリー3 に適合しない装置に防食材および電磁干渉シールドとして
使用される無塗装金属シートおよび固定材の防食コート材に含有される六価クロム。除外対象としては 2007 年
7 月 1 日に終了している。
69/493/EEC 議会指令の付属文書 Annex I (カテゴリー 1、2、3、および 4)に規定されているクリスタルガラ
スに含まれる鉛結合剤。
音圧レベルが 100 dB (A) 以上の髙出力ラウドスピーカー内に使用されている変換器中のボイスコイル上に直接
取り付けられる伝導体への電気的/機械的溶接ジョイントとしてのカドミウム合金。
無水銀フラット蛍光ランプ(これは、例えば液晶ディスプレー、デザインあるいは産業照明に使用される)に使
用されるはんだ付け材料に含まれる鉛。
アルゴンおよびクリプトンのレーザーチューブ用のウィンドウアセンブリを作成するのに使用されるシールフリ
ットに含まれる酸化鉛。
電源変圧器に使用される直径 100μm 以下の極細銅線のはんだ付けに使用されるはんだに含まれる鉛。
セメントベースのトリマー可変抵抗器に含まれる鉛。
業務用オーディオ装置に取り付けるオプトカップラーの光伝導体に含まれるカドミウム。2009 年 12 月 31 日ま
で除外対象として有効。
DC プラズマディスプレー内に陰極スパッタリングインヒビターとして1台あたり 30 mg までの範囲で含まれて
いる水銀。2010 年 7 月 1 日まで除外対象として有効。
ホウ酸亜鉛ガラス製ボディー基板上の高電圧ダイオードのめっき層に含まれる鉛。
酸化ベリリウムが接着されたアルミニウム上に使用される厚膜印刷ペーストに含まれるカドミウムと酸化カドミ
ウム。
表 3 (終了)
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