第3学年 国語科学習指導案 指導者 1 単元名 本の世界を広げて読む ~ 2 『のらねこ』 いろいろな「ねこ」の話を楽しもう ~ 目標 ○物語のおもしろさを感じ取り,幅広く本を読もうとする。 <関心・意欲・態度> ○「かわいがられること」を知らないのらねこと「ねこが好き」なリョウの会話を丁寧に読み取り, 人物の気持ちの動きを読み取ることができる。 <読むこと> ○「ねこ」が登場する本を読み,内容を紹介することができる。 <読むこと> ○表現したり,理解したりするために必要な語句を増し,語句には性質や役割の上で類別があること を理解する。 3 <伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項> 学習指導要領との関連 C 読むこと(3)目的に応じ,内容の中心をとらえたり段落相互の関係を考えたりしながら読む 能力を身に付けさせるとともに,幅広く読書しようとする態度を育てる。 「ア 内容の中心や場面の様子がよく分かるように音読すること。」 「ウ 場面の移り変わりに注意しながら, 登場人物の性格や気持ちの変化,情 景などについて, 叙述を基に想像して読むこと。」 「オ 文章を読んで考えたことを発表し合い, 一人一人の感じ方について違い のあることに気付くこと。」 「カ 目的に応じて,いろいろな本や文章を選んで読むこと。」 4 児童の実態 調査 12月19日(金) 調査人数 3組36名 4組36名 児童は,週に一度の図書室利用の時間に,読書活動推進補助教員の読み聞かせを聞いたり,お話ドロ ップスの保護者の読み聞かせを聞いたりと,物語を聞く機会は多い。 しかし児童の読書の様子を見ていると,物語を読んでいる子も見られるが,学習まんがを読んでいる 子がとても多い。 そこで読書に関する項目を中心にアンケートを行った。以下アンケート調査等による実態である。 1 単元に関する実態 人数 3組(36) 4組【36】 ①国語の学習の中でとくいなものには○を,にがてなものには△をつけましょう。 3組 ○ ・ 4組 △ ○ △ 1.音読する 23 13 17 19 2.登場人物の気持ちを考えてふき出しに書く。 23 13 16 20 3.作文を書く。 12 24 20 16 4.自分の考えを人前で話す。 11 25 5 31 5.お話作りをする。 25 11 23 13 6.げきや紙しばいなどでくふうして発表する。 19 17 10 26 3 年- 1 - ②学校の図書室によく行きますか。 3組( ) 4組【 ・よく行く(1週間に1回以上) (15) 【20】 ・ときどき行く(1ヶ月に1回) (15) 【14】 ・あまりいかない(半年に1回) ( 6) 【 2】 ・よく行く(月2回以上)) ( 5) 【 6】 ・ときどき行く(1・2ヶ月に1回) (14) 【13】 ・あまりいかない(1年に何回か) (17) 【17】 】 ③白井市の図書館によく行きますか。 ④一週間に何さつくらい本を読みますか。(学級文庫や家での読書もいれて) 3組 0 4組 0 1 1~2 12 6 3~4 12 5 5~6 5 9 7~8 3 1 9~10 3 7 11以上 1 7 ⑤どんなしゅるいの本をよく読みますか。 物語 (28) 【27】 図かん ( 9) 【 5】 社会にかんけいある本 ( 1) 【 0】 自然・かがくの本 (12) 【 8】 料理や手芸の本 ( 2】 6) 【 ⑥お話を一回読んだだけで,ストーリーが良くわかりますか。 よくわかる ( 8) 【17】 だいたいわかる (21) 【15】 少しだけわかる ( 7) 【 3】 ほとんどわからない ( 0) 【 1】 ⑦読んだお話について,友達や家ぞくと話し合ったことがありますか。 はい (14) 【12】 いいえ (22) 【24】 ⑧物語を読むことは好きですか。 すき (17) 【20】 どちらかといえばすき (18) 【14】 どちらかといえばきらい ( 0) 【 1】 きらい ( 1) 【 1】 ⑨すき・どちらかといえばすきの理由 3組 4組 ・物語は主人公が冒険したりいろいろなこと ・楽しい。 があっておもしろいから。 ・登場人物の事を考えられる。 ・好きな物語があるから。 ・いろいろな人が出てくる。 ・怖いお話が魅力的だから。 ・想像ができる。 ・いろいろおもしろくて不思議だから。 ・わくわくする。 ・話に入りこめるから。 ・種類が多い。 3 年- 2 - ・人と人との関わりがある。 ・いろいろなストーリーがある。 ・空想の人物に出会える。 ・いろいろな人の気持ちを想像できる。 ・分かりやすい。 ・本に吸い込まれる。 ⑩きらい・どちらかといえばきらいの理由 3組 4組 ・あきる。 ・読むのが好きじゃない。 ⑪ねこの出てくるお話を知っていますか。 3組 4組 ・ながぐつをはいたねこ(8) ・100万回生きたねこ(10) ・100万回生きたネコ(5) ・長靴をはいたねこ(7) ・かわいいこねこをもらってください(3) ・くろねこととらねこ(5) ・とらねことくろねこ(2) ・かわいいねこもらってください(5) ・注文の多い料理店・十二支のはじまり ・まじょねこピピ(3) ・いたずらラルフ・11ぴきのねこ ・11ぴきのねこ(2) ・絵の具から飛び出した話の中の物語 ・ねこのジョニー(2) ・ブレーメンの音楽隊・タンゲくん ・我が輩は猫である ・ばけねこレストラン・マーヤと魔女 ・ねこの恩返し ・魔女のこねこゴブリーノ ・ねーこがころんだ ・ルドルフとイッパイアッテナ ・みけねこホームズの事件 ⑫「読書」をしていて困ることはありますか。 3組 4組 ・まわりがうるさいとき(3) ・意味がわからないことがあったとき(2) ・本のページが破れたりとれたりしていると ・破れていて続きがわからない。(3) き(2) ・周りがうるさい。 ・読めない漢字が出てくるとき ・小さい文字の本は,どの部分を読んでいた か分からなくなるときがある。 ⑬「読書」が楽しいと思うときは,どんな時ですか。 3組 4組 ・おもしろい本や楽しい本を読んだとき(15) ・好きな本を読んでいるとき(13) ・まわりが静かなとき(5) ・おもしろい場面になったとき(11) ・ゆっくり時間がとれるとき(5) ・話がよく理解できたとき(2) ・新しいことが分かったとき(3) ・集中して静かに読めたとき(9) ・登場人物の気持ちを考えるとき(3) ・ほんの世界に入り込めたとき ・好きな本を読んでいるとき(2) ・空想したり,いろいろな人の考えや心が分か ・みんなそろってよむとき・にぎやかなとき ったとき ・ページをめくるとき ・ 「めでたしめでたし」になったとき 3 年- 3 - 2 考察(3組) アンケートの結果より,音読や読むことは得意,作文や発表は苦手という傾向が分かる。与えられた 物を読むことはよいが,自ら生み出す必要がある(表現する)書くことや話すことは苦手意識があると いうことになる。また,読書については,ほとんどの児童が好きと答えているが,一週間の読書量が1 ~4冊にとどまる児童が多い。このことや,読書が好きな理由・困ること・楽しいことの記述から,物 語を読むことへの楽しみを感じているが,静かな環境や,ゆっくりじっくりと時間をかけて読む環境が, 児童の生活の中で少ないことがうかがえる。また,⑦の質問より,内容について確認したことがある児 童が三分の一にとどまることから,自分自身の理解の状況を把握できている児童は少ないと考えられる。 そこで本単元では,次のようなことを重視したい。 ①児童が比較的得意と感じている音読を中心に『のらねこ』の読解を進めること。 ②読書の時間を確保して物語をより一層楽しめるようにすること。 ③読書(並行読書)の中で読み取った事柄を「読書カード」に書き留めておくことによって発表しやす い環境を作ること。 ④「読書カード」を基に話し合いをもつことで,読みの内容を確認できるようにすること。 考察【4組】 アンケート①の結果から,学級のおよそ半数の児童が国語を得意,または好きであると感じ,残りは 苦手意識を感じている。今まで学習した頻度によっても,得意とするものと苦手とするものに分かれて いるように感じられる。 「1の音読,2の吹き出しに書く,4の人前で話す」等は,日常的な学習であるが,苦手とする児童が 多い。それに対し, 「3の作文,お話作り」は授業としての時数が少ないため,あまり苦手意識がない。 また, 「4の人前で話す」を苦手とする児童がかなり多い。これらの事から考えると, 「1の音読」も「2 の吹き出し」も発表に通じているので,苦手というよりも「いやだ」と感じているのではないかと思わ れる。 それに比べ,作文やお話作りは読み合ったりするが,発表の場としては少ないので,言葉に出すより も文で表現することを好む児童が多いことが伺える。 読書に関するアンケートからは,多くの児童が読書を好み,親しんでいることが分かった。しかし「⑥ の1回読んでストーリーがよくわかるか」という問いに対し9割の児童が「よくわかる・だいたいわか る」と答えているが,実際に読み取れたかどうかには疑問がある。初発の感想や吹き出しに書いた文は, たくさん書けるようになってはいるが,残念ながら表面的な簡単なことばで書かれている。 そこでここでは,いろいろな「ねこ」が出てくる本を読ませ「楽しい(おもしろい)・悲しい・こわ い・ふしぎ」という言葉の前に,登場する「ねこ」がどんなねこかを考えさせ,「・・・・なねこが・ ・・・するから,この本は読んで楽しかった(悲しかった)」と考えるようにさせることで,色々な言 葉の表現を考えたり,友達の読み取りと自分の読み取りを比べたりすることに繋げていきたい。 いろいろなねこの話を楽しもう 3 年- 4 - 5 指導観 この単元では, 『のらねこ』を読み,いろいろな物語に興味をもって読み,「読書カード」や「紹介 カード」などでテーマを考えて紹介し合うことで,さらに読書の幅を広げさせたいと考える。 児童にとっては身近な動物であるねこ「のらねこ」と児童と同年代の「リョウ」の会話が中心となる 物語である。登場人物の様子や気持ちが,会話を中心に展開しているため,会話の中で登場人物の性格 や気持ちの変化を読み取ることができる。 そのため会話を丁寧に読み取っていくことで,「かわいがられる」ということがどんなことかよくわ からない「のらねこ」の様子や気持ちの変化や,なんとかかわいがりたいと思っている「ねこがすきな リョウ」の気持ちを考えさせていく。 物語は,「リョウ」の日常の一場面であるが,「リョウ」と「のらねこ」の会話の様子から,のらねこ の習性を生かした展開と,素直になれない「のらねこ」の孤独と誇り高さに気付かせるために,児童に は,のらねこにかかわった経験等を想起させ,話し合わせてから本文に入りたい。 三年生になってからの児童は,動物の出てくる物語として『わすれられないおくりもの』を学習した。 『わすれられないおくりもの』では,「登場人物の気持ちの変化や情景を想像しながら読む。」という目 標で場面と場面とをつなげたり比べたりして,関連づけて読むことを中心に学んでいる。 そこでここでは,『わすれられないおくりもの』の「あなぐま」や「もぐら」等の動物よりももっと 身近に感じられる「のらねこ」の話を手懸かりに,他にも「ねこ」が登場する様々な物語があることに 目を向けさせ,読書への興味や意欲をもたせたい。 また出てきた「ねこ」がどんな猫だったのかというテーマを「読書カード」に記入して紹介し合うこ とで,友達との読み取り方の類似や相違を話し合い,さらに読書への興味を深めさせていきたい。 6 仮説とのかかわり 仮説1 読書を取り入れた単元構成の工夫 ・ 「ねこ」が主人公の本を, 読書活動推進補助教員のブックトークをもとに読んでみる。 仮説2 言葉に関わって読む工夫 ・ 「のらねこ」と「リョウ」の会話を丁寧に読み取ることで人物の気持ちの動きを読み取る。 仮説3 音読を効果的に取り入れる工夫 ・「のらねこ」と「リョウ」に分かれて役割読みをすることで,それぞれの性格や気持ちを想像 する。 ・登場人物の性格の違いを表すために,文や会話に合わせて,文末表現の読み方に気をつけたり 声の強さや間,速さや調子を考えたりしながら読むようにさせる。 仮説4 評価の工夫 ・「読書カード」を作成し,話に出てくる「ねこ」についてのテーマを考えさせ,仲間ごとに分 けることで評価する。 3 年- 5 - 文章の姿 のらねこ の ら ね こ ほうきかくし ているだろう かわいがら れてやると するか 近づくな ぴくっ 一口くれたら かわいがらせて やってもいいよ 近よるな あ 三木 リ ョウ 卓 いじめたり し ないよ きみをかわいが りたいんだよ いいよ わっ かたよ そこから前足 だけ のばして、 ぼくも前足だ けのばす どうしたん だろう 6 指導計画(10時間扱い) 過程 学習内容と学習活動 評価 時配 <単元を貫く言語活動> いろいろなねこの話を楽しもう いろいろなねこの話を楽しもう ○身近な動物のねこやのらねこについて話し合う。 見 通 す ○身近な例を考えて話すことが できる。 1 ○読書活動推進補助教員による本の紹介と読み聞かせ ○色々な本があることを知り, により,いろいろなねこが登場する物語を知る。 読書を広げようとしている。 (2)○ねこが登場する物語を読み,読書カードに記入する ことや,全体で発表し合うことを知り,見通しを もつ。 読書カードの書き方を知ろう ○「読書カード」の書き方を,読書活動推進補助教員 ○「楽しい」「悲しい」「ふしぎ 1 の読み聞かせを基に「楽しい」 「悲しい」 「ふしぎな」 な」「こわい」の4つの分類を 「こわい」の4つの分類で練習する。 考えている。 ○ねこが登場する物語を読み,あらすじや登場人物の ○朝の読書等で進んで本を読ん 様子を書き込む「読書カード」に記録する。(並行 読書) 3 年- 6 - でいる。 『のらねこ』を読み,登場人物の性格を考えよ 深 う。 め る ○全文を通読し,登場人物を確認したり,初発の感想 ○会話から登場人物の様子を読 1 (3)を書いたりする。 むことができる。 ○会話に注目して,場面の様子を考えて音読をする。 ○学習班ごとに役割を変えて音読を行う。 『のらねこ』の登場人物の心の移り変わりを読 み取ろう。 ○(一) (二) (三)の場面の会話を音読することから, ○会話で気持ちを表現しようと 1 のらねことリョウの様子,気持ちの変化を読み取り, している。 心理的物理的な距離が分かるように,ペープサートを 用いて表現する。 ○(四)(五)の場面の会話を音読することから,のらね ○会話の音読で,登場人物の気 1 ことリョウの様子,気持ちの変化を読み取り,心理 持ちを表現している。 的物理的な距離が分かるように,ペープサートを用 (3組 本時) いて表現する。 ○のらねことリョウの気持ちの変化や距離が分かるよ うに,文章構成図(心の近づき)を考える。 ○『のらねこ』の「読書カード」を書く。 ○『のらねこ』を読み取ってい る。 いろいろなねこの話を楽しもう 広 ○ねこが登場する物語を読み, 「読書カード」を書く。 ○意欲的にたくさんの本を読み, げ る (3) カードを記入している。 2 ○自分が読んだ物語の中から,みんなに紹介するお気 に入りの一冊を選ぶ。 お気に入りの本がどのなか間に入るか考え,し ょうかいしよう。 1 ○表紙の絵と「読書カード」を使って本を仲間分けし, ○話し合いの中で,自分の考え (4組 紹介し合う。 を話している。 本時) もっといろいろなねこの話を楽しもう ま と ○本の紹介を通して,読みたいと思った本を読む。 め ○読んだ本は「読書カード」に記入する。 る ○意欲的にたくさんの本を読み, カードを記入している。 ○本の世界を広げて,じっくり (2) と読んでいる。 3 年- 7 - 2 7 本時の学習(5/10) 指導者 (1)本時の目標 ○登場人物の気持ちが伝わるように音読しようとしている。<関心・意欲・態度> ○場面の様子や登場人物の心情を想像して読むことができる。<読むこと> (2)展開 時配 学習活動と内容 支援(○)と評価(◎) 3 1 前時の学習を振り返り,本時のめあて ○会話を音読することで登場人物の心情を読み取って を確認する。 きたことを思い出させる。 「のらねこ」の登場人物の心の移り変わりを読み取ろう。 15 2 (四)の場面を読む。 ①二人組で「のらねこ」「リョウ」の役割 ○ペープサートを使って,登場人物の心情や,距離を 読みをする。(地の文は指導者) 表現しながら音読させる。 ◎場面に合わせて音読をしている。 ②ペープサートを動かしながら距離を確認 ○うまく音読をあわせられない児童のためにも,全体 する。 で地の文を教師が音読することによって音読のペー スを調整し,場面の状況を確認しながら進められる ようにする。 ○ p.59 l.6,7「えっ。 」「えっ。」の部分が何 ○一人と一匹の距離が縮まるきっかけとなった気づき に対する気づきなのか考える。 についてしっかりと確認できるようにする。 ・リョウはのらねこが「かわいがられる」 ということを知らないことに気づいた。 ・のらねこは「かわいがられる」というこ とがどんなことか知らないことに気づい た。 ○ p.61 l.12 「一人と一ぴきはそこにね ○物語の中で,一人と一匹の距離が最も縮まった場面 たまま,前足をのばし合います。」の場 について押さえられるようにする。 面でじっとうごかないのらねことリョウ の気持ちを考える。 ・やっとかわいがれた。すこしぼくに心を 許してくれたかな。 ・こわかったけど,少し気持ちがいいな。 8 3 場面の変化に合わせてのらねことリョ ○会話から,だんだんと心を許して一人と一匹の距離 ウの心の変化がどうなっていったか,文 が縮んでいく様子を視覚化できるように文章構成図 章構成図(心の近づき)に表しながら確 に表す。 認する。 5 4 (五)の場面を読む。 ○「のらねこ」と「リョウのねこ」の距離の違いに着 ①二人組で「リョウ」「リョウのねこ」の 役割読みをする。(地の文は指導者) 目させる。 ◎場面に合わせて音読することができたか。 3 年- 8 - ○うまく音読をあわせられない児童のためにも,全体 で地の文を教師が音読することによって音読のペー スを調整し,場面の状況を確認しながら進められる ようにする。 5 5 場面の変化に合わせて文章構成図(心 ○この場面では,急に距離が離れたことを確認できる の近づき)に表しながら確認する。 ようにする。 7 6 『のらねこ』の「読書カード」を書く。 ◎『のらねこ』の話の内容を読み取れたか。 ○書き出せない児童には,文章構成図を確認させたり, 個別に内容について声を掛けたりする。 2 7 次時の学習のめあてを確認する。 ○いろいろなねこが登場するお話を読んで,紹介する ことを確認する。 (3)板書計画 のらねこ 三木 卓 「のらねこ」と「リョウ」心の変化を読み 取ろう。 心の近づき 3 年- 9 - 7 本時の学習(8/10) 指導者 (1)本時の目標 ○読んだ本の中から,自分のお気に入りの本を紹介し,仲間分けの理由を説明しようとする。 <関心・意欲・態度> ○読んだ本の中から,自分のお気に入りの本を紹介し,仲間分けの理由を説明できる。 <読むこと> ○表現したり理解したりするために必要な語句を増し,語句には性質や役割の上で類別があるこ とを理解する。 <伝統的な言語文化と国語の特筆に関する事項> (2)展開 時配 3 学習活動と内容 支援(○)と評価(◎) 1 本時のめあてを確認する。 お気に入りの本がどのなか間に入るか考え,しょうかいしよう。 10 2 それぞれのお気に入りの本を仲間分け ○後で本を読んでみたいと思ったときに,その本が見 する。 つけやすいように,紹介する本の表紙をコピーして 黒板にお気に入りの本の表紙を貼る。 掲示できるようにする。 ○同じ本を選んだ児童達には,話し合いをさせ,一番 いいと思う仲間に入れさせる。その際に自分の思い が取り入れられなくても,間違いでは無いことを知 20 らせる。 3 お気に入りの一冊,「楽しい」,「悲し ◎自分のお気に入りの本について進んで紹介しようと い」 ,「こわい」 ,「ふしぎ」だと感じた している。 本を紹介する。 ・ この本に出てくる「ねこ」は「○○○ ○友だちの本の紹介を聞きながら,自分の本や読み取 ○なねこ」なので読んで楽しい(おも りと比べることで,同じ本でも人によって感じ方や しろい)本です。 受け取り方が違うを知らせる。 ・この本に出てくる「ねこ」は「○○○ ○友だちの考えた「○○○○なねこ」という言葉を聞 なねこ」なので読んでかわいそうにな くことで,表現できるいろいろな語句があることに りました。 気付かせる。 ・この本に出てくる「ねこ」は「○○○ ◎自分の考えた言葉や友達の考えた言葉を比べて,言 ○なねこ」なので読んでこわくなる本 葉には「一つのことを表す」ために「別のいろいろ です。 な言葉」があることに気付いている。 ・ 「○○○○なねこ」が・・・するお話な ので,びっくりしました。 10 4 友だちの紹介を聞いて,読んでみよう ○友だちのつけた「○○○○なねこ」に目を向けさせ, と思った本を発表する。 興味を持たせる。 ・まだ読んでいないので,おもしろそう だから読んでみよう。 3 年- 10 - ・一度読んだけど,もう一度じっくり読 2 んで見ようかな。 5 次時の学習内容を確認する。 ○次時は友だちの紹介等を参考に,読みたい本を見つ けて読む活動をすることを伝える。 (3)板書計画 こわい 楽しい 悲しい 資料◇「読書カード」 3 年- 11 - お気に入りの本がどのなか間に入るか 考え、しょうかいしよう。 ふしぎ
© Copyright 2024 Paperzz