平成20年度 可能性調査(FS)事業の事例 事業の事例 可能性調査( 清酒ベースリキュールの開発 千年乃松酒造株式会社、 福岡県工業技術センター、 福岡県工業技術センター、 (株)久留米リサーチ・パーク 平成20年10月 ~ 平成21年3月 目 的 需要の落ち込みが激しい清酒業界、或いは、愛飲家に話題性のある 新商品を提供するため、久留米地域で有名なコスモス及びブルーベリーを利用 した新規のリキュールを開発する。 取組概要 コスモスの花から色素の抽出を行い、その色素を配合した清酒をベースとするコ スモスリキュールの配合条件の検討を行った。さらにブルーベリージュースを用 いたブルーベリーリキュールの配合条件の検討を行った。 成 果 清酒をベースとしたコスモスリキュール及びブルーベリーリキュールを試作し、 20歳代から30歳代の女性を対象にアンケート調査を行った。どちらともおおむ ね好評で、商品化に向けての可能性が大いに期待される結果となった。さらに、 清酒ベースリキュールの開発で得たノウハウを活かして、次のような焼酎ベース のコスモスリキュール及びブルーベリーリキュールの商品化に成功した。 商品化されたコスモスリキュール 商品化されたブルーベリーリキュール 今後の展開 今後、清酒ベースのコスモスリキュール及びブルーベリーリキュールの保存性を 高め、商品化を行う。 平成20年度 可能性調査(FS)事業の事例 事業の事例 可能性調査( 「清酒ベースリキュール酒の商品デザイン開発」 千年乃松酒造株式会社、 乃松酒造株式会社、 久留米工業高等専門学校、 (株)久留米リサーチ・パーク 平成20 平成20年 20年 10月 10月 ~ 平成21 平成21年 21年 3月 目 的 取組概要 このプロジェクトは、久留米市北野町・コスモス街道に面して立地する酒蔵・千年乃松で 開発中のコスモス及びブルーベリーを配合したリキュールのための専用ボトルを開発す ることでした。酒類は通常一升瓶や720ml瓶など、量産量販を前提としてのボトルが製 造されてきましたが、近年の酒税法の改定や、消費者の嗜好の変化、ユーザーの多様 化など、ボトルパッケージに求められる要素も多岐にわたっています。 本取組では、地域の特産品を有用する新商品として、若い女性をターゲットとした商品開 発を目指していました。そのため。ボトルのデザインについては、将来的な選択肢として オリジナルボトルの開発を視野に入れた形状開発を行うこととしています。 20代~30代の女性をターゲットとした商品とするため、市場での類似商品のリサーチを 行い、女性の一人酒で飲みきれるサイズを対象としました。このため容量を200mlに設 定したボトルデザインを行いました。 1つは女性らしく柔らかな曲面を用い、持ちやすく注ぎやすい新しいボトル形状を模索し ました。 また新開発のリキュール酒を中心に数種の酒を、少量づつ同時に楽しんでもらうことを念 頭に、以下の条件設定を行い造形開発を行っています。 これによる、複数の酒を同時に販売、楽しんでもらえることを目指しています。 ①組合せ販売が可能なこと ②商品提示・ディスプレイでの訴求力を高める特徴的な形態 ③持運びに利するコンパクト・パッケージを可能とすること ④飲み終わった後も使って楽しめる・リユース コンセプト 並べて重ねてかわいい・もう一度使いたくなる飲みたくなる STUCK CUTE REUSABLE コンセプトに従い手作業でのモデリングから始め、本校 で有する3DCAD及びラピッド・プロトタイピング装置を 使用し、試作製作を繰り返したものです。 成 果 今後の展開 試行錯誤を経て、女性のトルソをイメージした独立型 ボトルと、球形でスタッキングが可能なボトルのオリジ ナルデザインをラピッド・プロトタイピングで造形しまし た。 この設計データは3DCADのデジタルデータとなってい ることから、今後の修正やデータの応用活用が可能と なっています。 本校のデジタル・エンジニアリング・システムでの更なる開発が可能となっています。ボト ルメーカーとのコラボレーションを進めることで、安価なオリジナルボトルの開発に寄与し たいと考えております。
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