H20年度大学院GP教育成果報告会: 冊子(PDFファイル・981KB

文部科学省・大学院教育改革支援プログラム(平成19年度採択)
「平成20年度大学院GP教育成果報告会」
講演資料
日 時
2009年3月5日(木)
13:00~17:00
場 所
近畿大学生物理工学部 アリーナ
近 畿 大 学
大学院 生物理工学研究科
1
2
プログラム
13:00
開会の辞
仁藤 伸昌 教授
13:10
特別講演
13:50
国際化の時代だ!英語力を身につけよう!!
専門領域実践英語Ⅰ成果発表
・ 博士前期課程 1 年生 久保 森
・ 博士前期課程 1 年生 川村 紘子
・ 博士前期課程 1 年生 畑中 勇輝
・ 博士前期課程 1 年生 高橋 千明
・ 博士前期課程 1 年生 伊藤 彰啓
14:30
コーヒーブレイク
大学院学生による研究成果ポスター発表
・ 博士後期課程 3 年生 秦 和澄
・ 博士後期課程 3 年生 河野 良平
・ 博士前期課程 2 年生 藤谷 純也
・ 博士前期課程 2 年生 中塚 賢
・ 博士前期課程 2 年生 村山 太一
・ 博士前期課程 2 年生 中尾 丹美
・ 博士前期課程 2 年生 菱本 峻
・ 博士前期課程 1 年生 中野 達也
・ 博士前期課程 1 年生 石原 健志
・ 博士前期課程 1 年生 志賀 勇介
・ 博士前期課程 1 年生 安見 匡生
・ 博士前期課程 1 年生 春日井 昭善
・ 博士前期課程 1 年生 渡辺 達也
・ 博士前期課程 1 年生 森田 真裕
大学院における専門領域の英語教育について
(English for Specific Purposes – Basic Principles and Applications)
Naomi Backes Kamimura 先生 ならびに Julia Walhelm 先生
(近畿大学大学院実践英語教育 補助業務担当)
通訳
服部 圭子 講師
3
15:15
大学院カリキュラム紹介 専門領域だけじゃない!幅広い知識も身につくぞ!!
海外の大学や研究所で学びたい!
―海外研究インターンシップ報告―
・
カナダ:マギル大学 博士後期課程 3 年生 佐藤 学
・
アメリカ合衆国:ピッツバーグ大学 博士後期課程 2 年生 竹原 俊幸
・
アメリカ合衆国:ハーバード大学 博士後期課程 2 年生 申 承旭
実際に社会で学びたい!
―国内企業インターンシップ報告―
・
IVF なんばクリニック 博士前期課程 2 年生 荒賀 麻里子
博士前期課程 2 年生 中野 彰大
・
北山ラベス㈱ 博士前期課程 2 年生 掛川 亮
いろいろな実験をしてみたい!
―動物生命工学基礎受講報告―
・
博士前期課程 1 年生 辻本 賀子
・
博士前期課程 1 年生 森 優樹
15:50
休憩
16:05
ラウンドテーブル 大学院では何が学べるの?どんな支援制度があるの?
―インターフェース分野別専門家特別講義―
・
博士前期課程 1 年生 三宅 恭平
・
博士前期課程 1 年生 森木 甲子郎
―学術支援 海外学会発表支援制度―
・
博士後期課程 2 年生 野老 美紀子
・
博士後期課程 3 年生 國井 沙織
・
博士後期課程 2 年生 岩本 太作
・
博士前期課程 2 年生 村上 ゆかり
・
博士前期課程 2 年生 永松 裕章
・
博士前期課程 2 年生 松井 孝徳
・
博士前期課程 2 年生 小澤 まどか
―学術支援 国内学会発表支援制度―
・
博士後期課程 1 年生 高見 晶子
・
博士後期課程 3 年生 前野 覚大
・
博士後期課程 1 年生 西川 慧
16:50 閉会の辞
細井 美彦 教授
学生司会:博士前期課程 1 年生 宮本 有希
総合司会:田口 善智 講師
4
特別講演
「大学院における専門領域の英語教育について」
“English for Specific Purposes –Basic Principles and Applications”
Naomi Backes Kamimura 先生 ならびに Julia Walhelm 先生
(近畿大学大学院実践英語教育 補助業務担当)
通訳
服部 圭子 講師
5
6
大学院における専門領域の英語教育について
“English for Specific Purposes –Basic Principles and Applications”
Naomi Backes Kamimura, Julia Walhelm
(近畿大学大学院実践英語教育 補助業務担当)
理工系、医療からビジネスまで英語が共通言語として使用されている現在、それぞれの分野
でどのような目的で英語が使用されているか、どのような言語特徴があるかを基礎に英語学
習を考察するのが専門領域英語です。講演では一般英語との対比要素を提示し、カリキュラ
ム開発段階での必要要素を解説します。更に学習者サイドから、どのような学習スキルを習
得することで効率的な英語習得につながるかも説明します。
一般英語学習との対比で代表的なものは、専門領域関係者と英語講師との連携をNeeds分
析を通して深めることでより目的に合致した教材作成ができることです。専門領域関係者でな
ければ知りえない情報や経験を言語学習の観点から英語講師が目的別に分け、この情報を
基にCorpus分析し使用される語彙や用法を教材に反映させることができます。作成された教
材の学習対象者は、該当専門領域の学生です。理系学生の場合、それぞれの専門の知識
がある程度定着しており、且つ将来的な英語需要が明確であることが基本条件です。
語学は他の分野と違い、練習問題を解いたから習得できるものでも一夜漬けで暗記できるも
のでもありません。現在のところ唯一解明されているのは、その外国語と有効に接する時間
と習得レベルは比例していることだけです。有効に接する時間とは一定以上の英語処理能力
を保ちながら意識的に学習する時間のことです。Observe, Classify, Hypothesize, Applyを実践
することで英語処理能力の向上を図れます。詳しくは、Observeは読む聴くことです。Classify
は内容を目的別に分類することでHypothesizeは内容から用法などを組み立て規則的な分析
をすることです。Applyはそれらの分析から得た知見を書く話すことに応用することです(深
山,1998)。この方法を理系英語学習に当てはめるとすれば、論文を草稿する際に参考文献に
使用する論文の言語的特徴を応用することで効果的な論文執筆に活用することです。しかし、
論文を数件読んだからといって言語的特徴が見えてくるほど英語は簡潔な言語ではありませ
ん。ここで登場するのがCorpus分析です。該当専門分野の研究論文を 50 件ほど収集し単語
リストConcordanceリストを作成し語彙や用法を基に検討することで実践に繋げていきます。
この作業自体が有効に英語と接する時間です。
本大学院では、理系研究者として必要不可欠な研究論文執筆と口頭発表に焦点を当て体系
的な英語学習を通して英語処理能力向上を図ります。有効に英語と接する時間を確保するこ
とによって学生が英語学習の必要性を自覚し動機付けが向上するよう様々な場面での英語
使用を促しています。
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大学院で英語を学んだ成果です!!
専門領域実践英語Ⅰ 成果発表
博士前期課程 1 年生 久保 森
“The Gene Expressions of Arabidopsis thaliana by Formaldehyde Exposure”
「ホルムアルデヒドに曝露されたシロイヌナズナにおける遺伝子発現」
博士前期課程 1 年生 川村 紘子
“Expression pattern of Bcrp1 in mouse tissues and undifferentiated mouse embryonic stem cells”
「マウス組織および未分化マウス胚性幹細胞におけるBcrp1 の発現様式」
博士前期課程 1 年生 畑中 勇輝
“Analysis of Expression of Circadian Genes in Mouse Ovary”
「マウス卵巣における時計遺伝子の発現解析」
博士前期課程 1 年生 高橋 千明
“Efficiency production of cloned offsprings by aggregation of bovine nuclear transfer embryos”
「核移植胚の aggregation による効率的なクローン産子作出の検討」
博士前期課程 1 年生 伊藤 彰啓
“Comparison of structures of huge plasmid in three kinds of Bacillus thuringiensis strains containing
same cry genes”
「3種類のBacillus thuringiensis における同じ殺虫遺伝子の乗った巨大プラスミドの構造比較」
9
10
大学院学生研究内容ポスター発表
11
12
①
深海微生物 Moritella profunda 由来ジヒドロ葉酸還元酵素の X 線結晶構造解析
生物工学専攻 博士後期課程 3 年生
秦 和澄
深海は、低温・高圧という極限環境にもかかわらず、多くの生物が存在している。それらの
生体を構成するタンパク質に何らかの耐性機構があると考えられているが、その立体構造は
ほとんど解明されていない。本研究では深海生物のタンパク質の立体構造を調べることを目
的として、アフリカ西海岸沖の水深 2,815 m (2℃・280 気圧)で採取された好冷好圧性微生物で
ある Moritella profunda のジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR)の構造解析を行った。 Moritella
profunda DHFR の結晶を作成し、大型放射光施設 SPring-8 で X 線回折実験し、立体構造を
解明することに成功した。その立体構造を常圧性微生物である大腸菌の DHFR と比較すると、
大変よく似た構造をしているが、タンパク質内の空隙が小さいことがわかった。
②
アミロイドフィブリルの原子間力顕微鏡観察
生物工学専攻 博士後期課程 3 年生
河野 良平
蛋白質は折り畳まれることによって立体構造を形成する。この立体構造は蛋白質機能に
関与している。アミロイド病の原因の一つであるアミロイドフィブリルの形成は蛋白質の不安
定化が引き金となっていることが近年明らかになってきた。このアミロイドフィブリル形成は、
蛋白質の持つ一般的な性質の一つではないかと考えられるようになっている。ニワトリリゾチ
ーム中の Cys を Ala または Ser に置換し、4つのジスルフィド結合を全て欠損させ、野生型に
比べて安定性を大きく低下させた変異体(0SS)は、ほぼ変性状態にある。この 0SS は通常の
溶液条件下で、アミロイド様フィブリルをつくる。この0SS フィブリルはモノマーと比較して高体
積状態にあり、低体積状態を安定化する効果のある圧力によってモノマーへと解離する。こ
こでは、0SS が形成するフィブリルと圧力解離後の試料の形態を原子間力顕微鏡で観察した
ので、原子間力顕微鏡の原理ならびに圧力処理の方法とともに紹介する。
13
③
ダイオキシン受容体型転写因子 AhR の転写活性化領域の解析
藤谷 純也, 多田宜文, 岡南 政宏
AhR(arylhydrocarbon receptor)は、bHLH-PASファミリーに属する受容体型転写因子であ
る。内分泌撹乱物質である、ダイオキシン類の毒性のほとんどは、AhRによって仲介され
ることがいくつかの実験により示されている。AhRは、ダイオキシンなどのリガンドが存在
する時にのみ核移行し、Arnt(AhR nuclear translocator)とのヘテロダイマーを形成する。
このヘテロダイマーは、染色体DNA上に存在するXRE(xenobiotic responsive element)と
呼ばれる部位に結合し、その下流にコードされているCYP1A1 などの生体異物代謝酵素
遺伝子をはじめとして、XREをもつ様々な遺伝子の転写を誘導し、これによって生体反応
の撹乱が引き起こされる。
AhRのC末側のおよそ 400 アミノ酸残基からなる領域は、転写活性化能を担っていること
が知られている。我々は、マウスAhRのC末側領域(449 a.a.-805 a.a.)が、酵母内におい
ても遺伝子の転写を強く誘導することを示した。このことから、AhRのC末側領域には、下
等生物から高等生物に至るまで、高度に保存された転写活性化モチーフが少なくとも一
つは存在すると考えられた。そこで、転写活性化能を有するコア領域を同定したところ、61
アミノ酸残基の転写活性化コア領域を同定することに成功した。次に、酵母内でもAhRの
転写活性化領域が機能することから、酵母内からマウスやヒトにも広く存在する普遍的な
コファクターが、AhRの転写活性化に関与していると考えられた。そこで、関与していると
考えられるコファクターを欠失させた結果、同定した 61 アミノ酸残基による転写活性化能
は著しく失われた。このことから、このコファクターがAhRの転写活性化に関与していると
考えられる。
④
Seed 添加によるニワトリリゾチームのアミロイド線維化反応
生物工学専攻 博士前期課程 2 年生
中塚 賢
ヒトをはじめ多くの動物種においてアミロイド病と呼ばれる病気が確認されている。これら
の病気を発症したヒトや動物の臓器からは共通してアミロイド斑が確認され、このアミロイド
斑はタンパク質の会合体であるアミロイド線維が凝集したものであることがわかっている。そ
のためこのアミロイド線維がこれらの病気の原因物質であると考えられている。しかしながら、
現在これらの病気の根本的な治療法は確立されておらず、アミロイド線維の形成機構や構造
を明らかにすることは、これらの病気の治療法を確立する上でも非常に重要である。そのた
め本研究ではアミロイド線維の伸長過程に焦点を当てて行った実験からわかってきたこと報
告する。
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⑤
遺伝子組み換え大腸菌を用いたタンパク質の大量調製
生物工学専攻 博士前期課程 2 年生
村山 太一
ヒトの組織には消化酵素やコラーゲンなど、約 10 万種類のタンパク質が存在すると推定さ
れる。このタンパク質分子は 20 種類のアミノ酸が様々な組み合わせでヒモ状に繋がり、それ
が折りたたまれることで作られる。タンパク質の機能はその立体構造に基づいており、直接
的に生命機能を支えている。タンパク質の持つ機能を分子レベルで知るためにはその立体
構造解析が重要であるが、構造解析実験を行うためには大量のタンパク質が必要となる。し
かし、目的のタンパク質を生体から直接抽出することは難しく、特にヒト由来のタンパク質を安
定して大量に得ることは非常に困難であった。近年、遺伝子工学の進歩により、遺伝子から
大量に目的のタンパク質を発現させる方法が確立した。その主な手法として、目的タンパク質
の遺伝子をプラスミドに組み込み大腸菌内で発現させる大腸菌発現系がある。今回は、遺伝
子組み換え大腸菌を取り扱う中での危険性と注意点に触れながら、一般的に行われている
遺伝組み換え大腸菌を用いたタンパク質の発現と精製について説明する。
⑥
耐凍剤を用いずに凍結保存された骨髄細胞を核ドナー細胞とした核移植
生物工学専攻 博士前期課程 2 年生
中尾 丹美
一般に、骨は他の軟組織に比較して個体の死後も残りやすく、その内部にある骨髄組織は
保存が良い傾向にある。そのような細胞を異種間核移植に用いることにより、稀少動物の保
護に繋がる可能性もある。本研究では、耐凍剤を用いずに凍結保存した細胞の DNA の断片
化状態を解析し、更に体細胞核移植に用いて、核移植後のドナー細胞核の動態を検討した。
耐凍剤を用いずに-25℃及び-80℃で凍結保存したマウス大腿骨から骨髄細胞(BMC)を
回収した。コメットアッセイ及びフローサイトメトリーにより細胞の DNA の断片化状態を解析し
た結果、凍結 BMC は、新鮮 BMC と比較して DNA の断片化が見られた。回収した細胞を核ド
ナー細胞として体細胞核移植に用い、再構築卵子/胚を DAPI 染色し、観察した。その結果、
コントロールである卵丘細胞(CC)と比較して、凍結 BMC を核移植した場合、前核様構造が 1
つのみ形成されるものが多く観察された。また、2 細胞期への発生が CC よりも低率であり、
DNA の断片化が見られた。
これらの結果より、耐凍剤を用いずに凍結保存された BMC は、大きな障害を受けているこ
とが示唆された。しかし、凍結 BMC を注入した再構築卵子も 2 細胞期へと発生していることか
ら、体細胞核移植の核ドナー細胞として、このような耐凍剤を用いずに凍結保存された細胞を
用いる可能性はあると考えられる。
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⑦
ウメ(Purunus mume Siebold et Zucc.)由来のポリフェノールは
卵巣摘出ラットの骨損失を抑制する
生物工学専攻 博士前期課程 2 年生
菱本 峻
【目的】果物や野菜に含まれるポリフェノールの骨代謝に関する研究報告はあるが、ウメに関
する研究はほとんどない。本研究では、梅酢からポリフェノール(MP)を抽出し、骨粗鬆症モデ
ル動物である卵巣摘出(OVX)ラットに長期間給与して骨代謝における作用を研究した。
【方法】MP は梅酢より合成吸着剤を用いて調製し、Wistar 系メスラット(13 週齢)に擬似手術
(sham)と卵巣摘出手術を施し、高スクロース飼料を給与した。sham グループと 1 群の OVX グ
ループにコントロール飼料を、他の OVX グループには MP を 0.2、0.4、0.6%含んだ飼料をそれ
ぞれ 4 週間給与した。給与終了時、血清と大腿骨を採取した。小動物用 CT スキャナーを用い
て骨密度分析を行った。血清中の骨代謝マーカーを、ELISA キット用いて測定した。
【結果と考察】MP 無添加の飼料を給与した OVX グループで顕著な骨密度の減少が見られた
が、MP を給与した OVX グループでは用量依存的に骨密度の減少が抑制された。MP 摂取に
よって骨代謝マーカーが増加した。本試験では、MP が骨粗鬆症のモデル動物である OVX ラ
ットにおける骨代謝を活性化し、骨損失を抑制したということが示された。
⑧
微生物由来リノール酸異性化酵素遺伝子(PAISOM)のウシ筋衛星細胞への導入
生物工学専攻 博士前期課程 1 年生
中野 達也
〔目的〕共役リノール酸は発ガン抑制や抗肥満などの効果が報告されている。これまでに、共
役リノール酸を合成できるリノール酸異性化酵素遺伝子(PAISOM)が、ウシの腸内嫌気性細
菌(Propionibacterium acnes)から単離された(Rosson et al.,2001)。本研究では共役リノール酸
を畜肉や乳汁中に蓄積させ、それを摂取することで人の健康によい家畜を作出できるのでは
ないかと考えた。そこで本研究では哺乳動物細胞での酵素活性を検討するために、哺乳動
物細胞発現ベクターを構築し、ウシ筋衛星細胞に導入した。
〔方法〕CAGプロモーターの下流にPAISOMを連結し、さらにIRES配列及びEGFPを連結させた
哺乳動物細胞発現ベクターを構築した(pCAG/PAISOM/IRES/EGFP/SV40(neor))。構築した
ベクターを、遺伝子導入試薬を用いてウシ筋衛星細胞に導入した。その後、得られた細胞株
の遺伝子発現の確認を行なった。さらに、脂肪細胞へ分化させて脂質蓄積の有無を確認し
た。
〔結果〕PAISOMの哺乳動物細胞発現ベクターpCAG/PAISOM/IRES/EGFP/SV40(neor)の構
築し、筋衛星細胞へ導入したところ、3 株の遺伝子導入細胞が得られた。RTーPCRにより遺伝
子発現を解析した結果、PAISOMの発現が確認できた。さらに、脂肪細胞へ分化誘導した結
果、脂肪細胞への分化能を有していた。現在、得られた細胞株での共役リノール酸含量につ
いて検討している。
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⑨
ホルムアルデヒド(HCHO)を吸収・資化する植物の開発
~双子葉植物用発現ベクターの構築~
生物工学専攻 博士前期課程 1 年生
石原 健志
(1) ホルムアルデヒドについて
HCHO 並びにシックハウス症候群についての説明を記載
(2) 植物にホルムアルデヒド同化能を付加するメカニズムについて
メチロトローフ細菌やホルムアルデヒド同化経路並びに関連遺伝子の説明
(3) 過去に作出された形質転換体の HCHO 曝露実験
写真データによる説明
(4) 今回構築したベクターについて
図表による codon usage を初めとした新ベクターの説明(既存ベクターとの比較など)
(5) 新ベクター構築の確認実験について
電気泳動図やシークエンスによるベクター構築の証明
(シークエンスデータは機密の為一部だけ公開)
(6) 今後の展望
新ベクター開発により期待される効果や形質転換途中の写真データの説明
⑩
ミニブタへのストレプトゾトシン投与による糖尿病モデル動物作出の試み
生物工学専攻 博士前期課程 1 年生
志賀 勇介
【目的】
家畜ブタを用いて糖尿病モデル動物の作成が内外で試みられていますが、動物の投与量、
取り扱いの難しいなどいくつかの問題がある。ミニブタは、家畜ブタに比べ体格が小さく、扱
いやすい実験動物であり、生理学的、解剖学的にもヒトと類似している。本試験では、ミニブ
タを用いて、糖尿病モデル動物の簡便な作出法を検討した。
【方法】
ミニブタを用いて、ストレプトゾトシン(STZ)を頚静脈投与と腹腔内投与による糖尿病モデル
動物の糖代謝を比較した。STZ 投与後は空腹時血糖値の変化を約 8 週間測定、その後、耐
糖能試験を実施した。
【結果と考察】
STZ 静脈投与動物の空腹時血糖値は、1 週間目から投与前(平均 50mg/dl)の 4~6 倍の値
(平均 270mg/dl)を示し、高血糖状態は、2 ヶ月持続した。糖負荷試験後の血糖値の上昇も大
きく、3 週間後でも空腹時の値には減少しなかった。STZ 腹腔内投与動物の空腹時血糖値は、
1 週目に投与前(平均 58mg/dl)の約 3 倍にまで上昇した。以降は低下したが、STZ 投与前の
値にまでは戻らなかった。
ミニブタへの STZ 静脈内投与では糖尿病状態を長期間維持できた。腹腔内投与では糖尿
病状態の維持は短期間であったが、耐糖能の低下は長期に続くようであった。
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⑪
ガン細胞の抗ガン剤耐性に関係するタンパク質 MRP1 解析
生物工学専攻 博士前期課程 1 年生
安見 匡生
ガン細胞は、治療に使用した抗ガン剤に対して耐性化すると同時に、治療に使用していな
い抗ガン剤に対しても耐性化することがある。これらの原因と考えられているタンパク質の一
つが MRP1 である。ガン細胞の細胞膜で MRP1 が機能すると複数種の抗ガン剤を細胞内から
外へ排出することで、ガン細胞は複数の抗ガン剤に対し耐性化する。しかし、MRP1 がどのよ
うな機構で抗ガン剤を排出しているのかは明らかでない。本研究は、ウシ MRP1の機能に関
与する部位を特定することで、MRP1 の排出機構を明らかにすることを目的とした。
これまでの研究により、ウシとヒトの MRP1 を構成するアミノ酸は約 90%同一であるが、両
者の抗ガン剤を輸送する性質は異なることが明らかにされている。この機能の違いは、両者
間で異なる約 10%のアミノ酸によるものと予想される。そこで、ウシ MRP1 のアミノ酸のうちヒ
ト MRP1 と異なるアミノ酸を、ヒト MRP1 と同じアミノ酸に置換した変異型ウシ MRP1cDNA を作
製し、培養細胞に導入した。そして、この変異型ウシ MRP1 が機能している細胞と、野生型ウ
シ MRP1が機能している細胞の抗ガン剤に対する耐性度を比較した。
作製した変異体のうち、MRP1 の 98 番目のアミノ酸の変異体は、耐性パターンが変化し、
ウシ MRP1 よりもヒト MRP1 に近いパターンを示すことが分かった。また、309 番目のアミノ酸
の変異体も、同様に耐性度が変化していることが分かった。これより、ウシ MRP1 の 98 番目と
309 番目のアミノ酸部位が MRP1 の抗ガン剤の輸送に関与していることが示唆された。
⑫
Bacillus thuringiensis.TK-E6 が保有する巨大プラスミドへの殺虫タンパク質遺伝子
マッピング
生物工学専攻 博士前期課程 1 年生
春日井 昭善
Bacillus thuringiensis(Bt)は、結晶性殺虫タンパク質(Cry タンパク質)を産生する土壌細菌
である。Cry タンパク質は1種類の昆虫目に対して殺虫活性を示し、他の昆虫目やヒト、動物、
植物といった他の生物種には無害であるため、微生物農薬への利用が期待されている。通
常、Bt は同じ昆虫目に対して殺虫性を示す複数の Cry タンパク質遺伝子を持っており、それ
らの遺伝子は単一の巨大プラスミド上に存在している。
Bt.TK-E6 は、本研究室で分離された殺ボウフラ活性を示す新規 Bt 菌株である。Bt.TK-E6
は、10 種類の cry 遺伝子をもっている。また、この菌株は 100kbp 以上の巨大プラスミドを5種
類保有していることが分かっており、大きい順に pTAN-1、pTAN-2、pTAN-3、pTAN-4、
pTAN-5 と名付けている。10 種類の cry 遺伝子がどのプラスミド上に存在しているかをサザン
ハイブリダイゼーション法で調べたところ、Bt.TK-E6 のもつ 5 種類の巨大プラスミドのうち、
pTAN-2 以外の 4 種類のプラスミドから cry 遺伝子が検出され、pTAN-3 には、6 種類の cry
遺伝子が存在していることが分かった。このように、菌株がもつ複数の巨大プラスミドに多く
の cry 遺伝子が分乗するというゲノム構成は、他の Bt 菌では見られない特徴である。そこで、
Bt.TK-E6 が保有する 5 つの巨大プラスミドの中で、もっとも多くの cry 遺伝子が検出された
pTAN-3 を対象にプラスミドゲノム上おける cry 遺伝子の配置決定を行い、同じ昆虫目に対し
て殺虫活性を示す Cry タンパク質遺伝子が1つの菌株内に多種類存在するようになった進化
的過程について検討した。
18
⑬
マウス卵及び初期胚における時計遺伝子群の発現及び機能解析
生物工学専攻 博士前期課程 1 年生
渡辺 達也
【目的】本研究では、卵と初期胚における時計遺伝子群(clock, bmal1, cry, per)の機能を解
析するため、時計遺伝子群の発現量及びタンパク質の細胞内局在を経時的に観察し、さらに
卵における CRY1 抑制が、CRY1 によって転写が抑制される wee1 と per の発現量や、卵成熟
に与える影響を検討した。【方法】卵と初期胚における遺伝子の発現量と、タンパク質の細胞
内局在解析には、それぞれ real time RT PCR と免疫染色を用いた。また、RNAi によって卵の
CRY1 を抑制し、それらの wee1 と per の発現量、及び成熟培養 22 時間後の核成熟を観察し
た。【結果】初期胚において時計遺伝子群の発現量に 24 時間周期の増減はなく、卵と 1-4 細
胞期胚の核に CLOCK,BMAL1 及び CRY1 の局在が観察された。また CRY1 を抑制した卵で
wee1 と per の mRNA 量に有意な増加は認められなかった。一方、CRY1 を抑制した卵は、非
抑制卵に比べ未成熟な段階に留まる傾向が観察され、MII への成熟率も有意に低いことが示
された(P<0.05)。【考察】卵や初期胚において時計遺伝子群は転写制御に関与しないと考えら
れた。また CRY1 は核成熟に関与することが示された。
⑭
トリコスタチンA処理によるマウス体細胞核移植胚の着床初期における
胚発生に関わる遺伝子発現の解析
生物工学専攻 博士前期課程 1 年生
森田 真裕
体細胞核移植胚(somatic cell nuclear transfer:SCNT)胚の多くは、着床初期の段階で退行
する。同様に、栄養外胚葉特異的に発現する転写因子 Cdx2 の欠損胚では、胚盤胞期胚まで
は発生するが着床できずに死滅する。さらに、我々は、Cdx2 の発現量が初期の SCNT 胚で
有意に減少していることを報告している(‘07 分子生物学会)。この SCNT 胚における Cdx2 の
異常な発現が初期の栄養外胚葉系譜の分化に影響し、着床を維持出来ない 1 つの原因だと
考えられる。近年、SCNT 胚の培養に、ヒストン脱アセチル化阻害剤である Trichostatin
A(TSA)を添加することにより、マウス SCNT 胚の初期発生や SCNT 個体の作出効率の向上
が報告されている(Kishigami et al., 2006)。本研究では、SCNT 胚の着床初期での胚発生に関
連する遺伝子発現の解析を行い、TSA 処理が与える効果を検討した。マウス体細胞核移植
は、ホスト胚に B6D2F1 マウス由来の卵子、ドナー細胞に B6C3F1 マウス由来の卵丘細胞を
用い、常法(Wakayama et al., 1998)に従い行った。各遺伝子発現を RT-PCR により解析を行っ
た。対照区には野生型 ICR 系を用いた。Cdx2 は、すべての SCNT 脱落膜において発現が確
認されず、その下流の遺伝子である Mash2 についても、一部の SCNT 脱落膜で確認できない
ものがあった。胚体組織特異的に発現する遺伝子である Oct3/4、Fgf4、Sox2 は、一部の胚
において発現が観察された。TSA 処理後の SCNT 脱落膜では、Oct4 の発現の向上がみられ
たが、Cdx2 の発現は未処理区と同様に確認されず、Mash2 についても一部の SCNT 脱落膜
において確認できないものがあった。これより、TSA 処理を行った SCNT 胚においても、初期
段階で Cdx2 の発現異常が起こり、栄養外胚葉系譜の遺伝子発現の異常に大きく影響してい
る可能性が示唆された。
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大学院カリキュラム紹介
専門領域だけじゃない!幅広い知識と英語力も身につくぞ!!
・海外の大学や研究所で学びたい!
―海外研究インターンシップの報告―
カナダ:McGill 大学
アメリカ合衆国:Pittsburgh 大学
アメリカ合衆国:Harvard 大学
・実際に社会で学びたい!
―国内企業インターンシップの報告―
医療法人三慧会 IVF なんばクリニック
北山ラベス(株)
・いろいろな実験をしてみたい!
動物生命工学基礎講義
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研修者: 佐藤 学 学籍番号:06-4-471-0005
所属: 博士後期過程 3 年 生物理工学研究科 生物工学専攻 発生遺伝子工学研究室
インターンシップ先:McGill Reproductive Centre (Royal Victoria Hospital) of McGill University,
Montreal, QC, Canada
インターンシップ期間:平成 20 年 11 月 15 日~12 月 1 日
指導教員:Seang Lin Tan, MD
胚培養士として不妊治療に従事している私は、2 週間にわたってカナダの生殖医療をリー
ドする McGill Reproductive Centre において生殖医療の心臓部である培養室で研修を行った。
今回の目的は日本ではまだ普及していない体外成熟-体外受精法の改良と我々の行ってい
る方法との相違点の探索と、卵子凍結法と凍結保存が卵子に与える影響を検討することであ
った。そこで今まで我々が考えてきた常識が覆される部分もあり、驚きと収穫が得られた研修
となった。そこで働くスタッフは博士課程を修了したスタッフが多く、レベルの高い医療が提供
されていた。また、業務の内容に日本で行っていることと海外(カナダ)で行っている業務内容
はほぼ同じであるが、その細かい部分にはよく練られた工夫が垣間見ることができ、現在
我々が行っている医療に取り入れるべき部分も多く勉強になった。
今回の研修で、現在まで行われてきた治療の中に問題点があることがわかり、同時に解決、
工夫する糸口をつかむことができた。今後、得られた情報が患者への直接的な利益になるこ
とを期待するとともに、自分自身にとっても海外の施設を実際に見ることができるということは
貴重な経験であった。
McGill Reproductive Centre
研修者歓迎会にて(左から5番目研修者、6番目指導教員)
培養室にて(左から2番目、研修者)
McGill University campus
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海外研究インターンシップ(Pittsburgh Development Center)での研究を終えて
研修者:竹原 俊幸
所属:博士後期課程 2 年 生物理工学研究科 生物工学専攻 発生遺伝子工学研究室
インターンシップ先:University of Pittsburgh School of Medicine Pittsburgh, PA, USA
インターンシップ期間:平成 20 年 11 月 17 日~平成 21 年 1 月 13 日
指導教員:Gerald Schatten, Ph.D.
この度私は大学院教育改革支援プログラムの一環で、アメ
リカ合衆国 University of Pittsburgh School of Medicine、Dr.
Schatten laboratory に平成 20 年 11 月 17 日から平成 21
年 1 月 13 日まで約 2 ヵ月間、海外インターンシップとして訪
問してきた。Dr. Schatten の研究室では、昨今再生医療分野で大きな注目を浴びている ES 細
胞を扱っており、最先端な研究を行っていた。そこで私
は、ES 細胞から生殖細胞への分化誘導を実験テーマと
し、さまざまな研究及び、技術の取得を行ってきた。ま
た、海外の研究室ということもあり、技術習得だけでなく、
日本の研究室とは違い、英語を用いたコミュニケーションや、日本と異なった休日の過ごし方
など、とても素晴らしい体験することができた。特に言葉の違いは非常に大きく、自分が話し
たいことを話せないことが、とても悔しかった。このような海外生活や人種の違いなどを経験
できたことは、研究分野だけではなく、国際的な感覚を習得する良い経験になったのではな
いかと思う。
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Harvard Medical Schoolでのインターンシップを終えて
研修者:申 承旭
学年:博士後期課程 2 年
実施場所:Mclean Hospital, Harvard Medical School
研究機関名:Molecular Neurobiology Laboratory
現地での指導研究者名:Kwang-Soo Kim Ph.D.
平成 20 年 12 月 15 日から平成 21 年 2 月 15 日、約 2 ヶ月間、
海外インターンシップとしてHarvard Medical Schoolに所属されてい
るMclean Hospital, Molecular Neurobiology Laboratoryに行って来
た。
この研究室はパーキンソン病やアルツハイマー病の治療のた
めに研究を行っており、Embryonic Stem Cells や iPS(induced
pluripotent stem cells、人工多能性幹細胞)の研究も行っている。
また、Boston の Harvard Medical Center には多くの研究関連機関が集まっており、最先端の
研究を経験することが出来た。
さらに、Harvard Medical School はアメリカでも古い町の中で一つである Massachusetts,
Boston に位置しており、アメリカの歴史の一部を学ぶことも出来た。
今回のインターンシップを通して最先端の研究室はどのようなのかを勉強する本当に有益
な時間となった。このような素晴らしい機会を与えてくださった Harvard Medical School の Kim
先生を始め、近畿大学の先生方々及び関係者に感謝の言葉を申し上げます。
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医療法人三慧会IVFなんばクリニックでの研修を終えて
生物工学専攻 博士前期課程 2 年生
荒賀 麻里子
指導者名:橋本 周 博士(研究部門 部長)
今回、大学院教育改変プログラムを用いて2008年10月27日から7日間、IVFなんばクリニッ
クにてインターンシップに行かせて頂き、生殖医療の現場を見学させていただきました。IVF
なんばクリニックは、不妊症・不妊治療の専門クリニックであり、最新設備と高い技術力を兼
ね備えた医院として有名で、ホテルではないかと間違えるくらいに広く、綺麗な場所でありま
した。現在妊娠を望んでいるカップルの約10%が不妊で悩んでおり、不妊の原因は人それぞ
れであることから、一人一人の患者様に合わせた治療を行っていました。実際に不妊治療と
して行われている、タイミング療法・人工授精・体外受精・顕微授精などを勉強・見学させて頂
いたことから、今回は研修で学んできた不妊症と不妊治療について報告をしたく思います。
国内企業インターンシップ要旨
生物工学専攻 博士前期課程 2 年生
中野 彰大
インターンシップ先:医療法人 三慧会 IFV なんばクリニック
指導教員:研究部門 部長 橋本 周 博士
私は 10 月 27 日~11 月 2 日の間、IVF なんばクリニックにおいてインターンシップを行ってき
ました。
今回のインターンシップにおいて、将来、胚培養士として働くことを希望している私にとって
とても有意義で貴重な経験をさせていただきました。
それぞれの部署を見学させていただき、実際の不妊治療の実態を知ることができ、採卵、胚
移植や精子、卵子の状態観察など、どれも普段学校で行っていたものとは全く違っていて命
の重さ胚培養士としての仕事の責任の重さを実感しました。より受精率を上げるための様々
な工夫がなされ、レーザーによる凍結胚の透明帯を薄くする操作やクライオトップを使った胚
凍結操作など最新の装置なども教えていただきました。加えて、リラクゼーションルームやカ
フェ、栄養カウンセラーや心理カウンセラーなどによる患者様の心への配慮についてもとても
勉強になりました。
今まで見てきた他のクリニックとはそれらの点において明らかに違いました。ですので、将
来就職したところのクリニックにおいても、本来の胚培養士としての業務以外においても患者
のメンタル的な問題を解消できるように自分も努力していきたいと感じました。
そして胚を扱うものとしての考え方についても教わりました。日本は胚については法律など
で明確に決められていないのが現状です。その点については遅れています。だからこそ自分
達一人ひとりがよく考え、行動していく必要があるのだと思いました。様々な最新技術や諸先
生方のお話を聞かせていただき、まだまだ未熟さを感じました。この経験を活かし、今後はさ
らなる知識と経験を積んでいきたいと思います。
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平成 20 年度国内企業インターンシップ要旨
生物工学専攻 博士前期課程 2 年生
掛川 亮
実施機関名;北山ラベス株式会社 伊那バイオセンター
指導者名;北田健作 先生
インターンシップ期間;平成 20 年 12 月 8 日~12 日
北山ラベス株式会社では実験用ウサギの生産・販売と抗体の作製、細胞培養もおこなって
います。今回は細胞培養と抗体作製の作業を見学させていただきました。
細胞培養ではマウス線維芽細胞の初代培養とフラスコやローラーボトルを使った大量培養
を見学させていただきました。マウス線維芽細胞の初代培養は大学でもしており作業自体の
大きな流れは同じでしたが、細かい作業で異なる箇所がありました。細胞の大量培養では私
たちが普段している数 ml 単位での培養とは違い数 L 単位の培養がされていました。どれをと
っても普段の細胞培養とは規模が違い驚きました。扱う細胞が同じでも様々な種類の培養方
法や技術があり、いつもとは違う目線で細胞培養を見る事が出来ました。
抗体の作製と採血もさせていただきました。製薬会社や大学から依頼されたタンパク質(抗
原)と試薬を混合し貯留性を高めるエマル
ジョンの調整をしました。そして免疫をす
る為の皮下への注射方法や採血の方法
も教えていただき勉強になりました。
エマルジョン
今回の国内企業インターンシップを経
て大学の研究とは違い作業の効率と正確性(事故防止など)を高めることでの利益増加と仕事
に対する責任感の重みを感じました。
貴重な体験をさせていただき北山ラベス株式会社の皆様に深く感謝いたします。
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動物生命工学基礎を受講して
生物工学専攻 博士前期課程 1 年生
辻本 賀子
生命工学(科学)では、実験動物を用いて得られた結果をヒトへと応用することが中枢となっ
ている。
「動物生命工学基礎」は大学院教育改革支援プログラムの一環として、産業動物の発生工
学・生殖工学領域における高度な知識と技術を持った専門職業人を養成するため、基本の現
場実践技術の修得を目的とし実施されました。この講義では、5 日間にわたる集中講義の中
で、学部においての講義と先端技術研究所での 3 日間にわたる実践実習を行いました。この
実習により、発生工学・生殖工学で利用されている最先端の技術に触れ、また、自分が取り
組んでいる研究と倫理的な課題や問題について考えさせられる思慮深い講義となりました。
内容としては、卵子が受精能を獲得するまでの過程や、ES 細胞、遺伝子改変技術などを
最新の研究成果を織り交ぜながら、発生工学・生殖工学の第一線で活躍される先生方に講
義していただいた。今回は動物生命工学基礎の実習内容、学んだことを紹介する。
動物生命工学基礎受講報告 要旨
生物工学専攻 博士前期課程 1 年生
森 優樹
生命工学を専攻する我々は、分子生物学や細胞生物学の最新知識と生命科学の新技法を
駆使し、有用物質の生産や動植物の作出によって、人類社会に貢献することを目標としてい
ます。今回報告する動物生命工学基礎の授業も、産業レベルで通用する最先端バイオテクノ
ロジーの知識と技術を修得することを目的としています。動物生命工学基礎の授業は 3 日間
の講義と 3 日間の実習で構成されています。生物工学技術総合センターで行なわれた実習
の目標は、トランスジェニックマウス作製技術を習得することにあります。ES 細胞培養および
遺伝子導入、受精卵への ES 細胞注入、受精卵の子宮内移植といった一連の工程からなるト
ランスジェニックマウス作製技術の詳細について報告します。
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ラウンドテーブル
大学院では何が学べるの? 先生と学生に聞いてみよう♪
・科学について何でも知ろう!
インターフェイス分野別専門家特別講義
・世界中で研究成果を発表しよう!
学術支援制度
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インターフェイス分野別特別講義受講報告
生物工学専攻 博士前期課程 1 年生
三宅 恭平
私はインターフェイス特別講義の授業の意義は研究の視野を広げ、新たな発想につなげる
ことだと考えています。実社会のプロの話を聞くことにより、これまでとは異なるアイデアが生
まれます。また、動物生命工学分野の現状や 社会的課題をタイムリーに理解できます。今
年度の講義では動物園園長、製薬会社研究員、新聞記者など動物生命工学に関わる非アカ
デミック分野の最前線で活躍する講師が招かれました。この中で私が特に印象に残っている
講義がメタンハイドレート採掘の話です。これまで、主に海底下に存在するメタンハイドレート
の埋蔵場所を探索するのは困難でした。しかし水産学の専門家である青山千春氏は、魚群
探知器で海底から出るメタンの泡を探知するという全く新しい探査法を確立し特許を取得しま
した。これは地質学の分野では考えられていなかった方法です。現代の産業社会へ動物は
深く関わっており、自分の考えだけに捕われない幅広い考え方が必要です。
インターフェイス分野別特別講義受講報告
生物工学専攻 博士前期課程 1 年生
森木 甲子郎
この講義は、動物生命工学インターフェイス分野の実務者として、普段の学生生活では触
れることができない分野(専門的な動物生命工学に関わる非アカデミック分野)の方々の講義
を聴講することで、様々な視点から物事を見ることができるような技術者、専門家に成長でき
ることを目的としています。全く触れたことがない分野の講義、現在世界からも注目を集めて
いる分野の講義、今後注目されていく分野の講義を受けることで、現代社会における動物生
命工学分野の現状や社会的課題を知る機会にもなりました。それぞれの講師の方の講義を
通じて、物事に対する取り組む姿勢、考え方、情熱に触れることができました。そして、我々
のような素人の素朴な疑問に対しても真摯に答えてくださり、より理解を深めることができ、実
りの多い授業となりました。自分から積極的に質問することで授業に参加し、授業を盛り上げ
ていくことで知識だけではなく、今後の社会生活で必要とされる能力(積極性、コミュニケーシ
ョン能力)を少しずつ養うことができました。これらのように、この講義を通じて得られたこと、
自分が最も印象に残った講義、本講義全体の感想について紹介したいと思います。
33
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学術支援 海外学会発表支援制度報告
①
41st Annual Meeting of the Society for the Study of Reproductionに参加して
生物工学専攻 博士後期課程 2 年生
野老 美紀子
開催場所・学会名:米国、ハワイ州、コナ市
平成 20 年 5 月 24 日から 5 月 30 日にアメリカ・ハワイ州・コナ市
で開催された、第 41 回アメリカ繁殖学会(SSR)内の第1回国際繁
殖生物学会(WCRB)に、文部科学省・大学院教育改革支援プログ
ラムの海外学会発表支援制度を利用して参加した。今回の学会
は、著名な科学者が多く参加、発表しており、日ごろ論文でしか読
むことができない研究について、実際に質問することができ、大変
有意義であった。私は、これまでに行ったマウス MII 期卵のプロテ
オーム解析およびマウス初期胚の発生段階におけるタンパク質
発現量の変化についての研究データをポスター発表した。プロテオームの分野は、未だ発展
段階の新しい実験領域であり、さらに実験材料がマウス初期胚であることからも、違う動物種
さらには植物でプロテオームを行っている研究者が多く発表会場に
訪れてくれた。3 時間のポスター発表で多くの方がポスターを見に来
てくださり、たくさんの質問を受けることができた。これまで明らかに
なっている mRNA レベルでの発現プロファイルとの比較、今後の実
験予定、論文の予定など、これからの研究をしていくために大変参
考になる意見を聞くことができた。
②
33rd FEBS Congress & 11th IUBMB Conference に参加して
生物工学専攻 博士後期課程 3 年生
國井 沙織
開催場所: Greece・Athens (Megaron Athens International Conference Centre)
ギリシャのアテネにて 2008 年 6 月 28 日〜7 月 3 日まで開催
された 33rd FEBS Congress & 11th IUBMB Conference にポス
ター発表で参加した。本会議では,ヨーロッパやアジア,アメリ
カなどから生化学や細胞生物学を中心とした 2500 人余りの研
究者が一同に介し、さまざまなポスター発表やシンポジウム
が行われた。美しいエーゲ海を臨むアテネでは、パルテノン
神殿をはじめ、歩を移すごとに数々の遺跡に出会うことができ
た。期間中は連日晴天に恵まれ、37ºC を超える猛暑であった
が、湿度が低く日本よりも過ごしやすかった。学会会場は大理石に覆われたいかにもギリシ
ャらしい美しい建物であった。
私は本学会において、多くの異なる性質をもつ 2 種の酵素処理コラーゲンで培養した好中
球の細胞内動態に関する研究結果をポスター発表にて報告した。ポスター討論時間は 1 日
に3回に分けて行われ、すべての時間で発表会場全体が非常に活発な意見交換の熱気に包
まれていた。日本という狭い枠にとらわれていては経験することができなかった多くの刺激を
受け、自身の英語力の未熟さを痛感すると同時に今後の研究生活にさらなる意欲を与えてく
れた。
今回、このような貴重な機会や経験を与えてくださった「大学院教育改革支援プログラム」に
心より感謝いたします。
35
③
16th International Congress on Animal Reproduction (ICAR)に参加して
生物工学専攻 博士後期課程 2 年生
岩本 太作
開催場所:Budapest Congress and World Trade Center, Budapest, Hungary
ハンガリーの首都であるブタペストで開催された第 16 回
ICAR2008 に参加しました。この学会は、四年に一度開催され、主
に家畜動物の繁殖工学に関する研究報告を聞くことができる学会
です。私は”Effects of trichostatin A on gene expression and
in-vitro development of bovine embryos cloned from transfected
fibroblasts carrying a luciferase gene”という演題でポスター発表を
行いました。体細胞クローンの研究をされている先生と討論するこ
とができ、また、貴重な助言をいただきました。また、他の発表も
聴講し、新たに知識を得ることができました。今後の研究に生かす
ことができたらと思います。
このような貴重な機会を与えてくださった生物理工学研究科生物
工学専攻の先生方に心から深謝いたします。
④
American Society for Horticultural Science Annual Conference 2008 へ参加して
生物工学専攻 博士前期課程 2 年生
村上 ゆかり
開催場所:米国、フロリダ州、オーランド市
ウメ果実の栽培から収穫までの微生物汚染度を把握し、
そ の 汚染源の 解明を 目的と し て 「 Potential Sources of
Microbial Contamination of Japanese Apricot Fruit during
Development and Harvest」のタイトルでAmerican Society for
Horticultural Science Annual International Conference 2008
でポスター発表を行なった。ポスター発表以外にも大学院
生対象のコンペティションに参加し、ジャッジマンの前で3分
間要旨を英語で発表した。博士前期課程2年という立場で
海外の学会に参加することは大変な面が多くあったが、日
本では出来ないことを多く経験し、そこからたくさんのことを
学ぶことができ、良い刺激を受けることができたと思う。そし
て、今回は学会以外にも先生の知り合いの研究者がいる
USDA を訪問する機会があった。他の研究室を訪問することで、新しい知識を得ることができ
たり、自分の研究と比較したり、自分の研究室にはない機材に遭遇することができたので、
様々なことを学ぶことができた。アメリカの農務省の研究所だから、日本の学生が簡単に入
ることは出来ないが、おそらく二度とない貴重な経験が出来たことは自分にとってとてもプラ
スになったと思う。
36
⑤Gordon Research Conferences, CO2 ASSIMILATION IN PLANTS : GENEME TO BIOME
へ参加して
生物工学専攻 博士前期課程 2 年生
永松 裕章
開催場所:University of New England (USA)
平成 20 年 8 月 17 日から 22 日まで、University of New Englandで開催されたGordon
research conferences, CO2 ASSIMILATION IN PLANTS : GENEME TO BIOME に 参加
し、”Characterization of a recombinant PEPC involved in C4-photosynthesis in Eleocharis
vivipara, a sedge interconvertible between C3- and C4- photosynthesis”という題目でポスター
発表を行った。この国際学会は、光合成の研究を行っている研究者の議論の場であり、その
ような会に参加できたことは良い機会であり、貴重な経験になった。本報告会では、学会で得
たこと、感じた事を中心にお話ししたいと考えている。
The 10th World Conference on Animal Production 2008 へ参加して
生物工学専攻 博士前期課程 2 年生
松井 孝徳
開催場所:南アフリカ、ケープタウン
The 10th World Conference of Animal Production 2008 (第 10 回世界畜産学会)において、
題目「Proteomic Analysis of Bovine Somatic Nuclear Transfer Embryos at Day14」にてポスタ
ー発表を行った。今回の発表では、胚の個体への発生率に関連したタンパク質の発現パター
ンを示すタンパク質を 3 種類明らかにし、家畜の効率的な生産に応用できる可能性を示した。
他の口頭発表およびポスター発表、シンポジウムを聴講したが、今回の学会では飼育方法な
どの基礎的な研究や、分子生物学や遺伝子工学を応用した繁殖方法の研究など、アフリカに
おける効率的な食資源の生産が大半を占めていた。初めての国際学会ということで、英語を
用いたコミュニケーションに苦労したが、同じ分野の研究者の方々と意見交流ができ、非常に
有意義で貴重な経験が出来たと感じている。中でも、カナダで牛肉の脂肪交雑に関する研究
を行っている方と意見交換をすることができた。自分が関わっている課題が世界でも注目さ
れていることを知り、今後の研究に対する意欲を新たにすることができた。
また、ケープタウンは観光地ということもあり、豊かな自然や伝統的な食文化に触れることが
できた。様々な野生の動植物と触れ合うことで、人間も自然の一部であり、自然と共存してく
ことの大切さを肌で感じることができた。
⑥
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⑦ The 5th Annual Conference of the Asian Reproductive Biotechnology Societyへ参加して
生物工学専攻 博士前期課程 1 年生
小澤 まどか
開催場所:中華人民共和国、雲南省、昆明
私は今回、中華人民共和国の雲南省、昆明で行われた第 5
回 ARBS 国際学会に参加しました。国際学会ではもちろん共
通語は英語だったので大変でしたが、色々な国の人と論議を
交わすことができて、非常に勉強になりました。また、国内学
会ではマウスやラットのような一般的な実験動物が多いのに
対し、今回の国際学会ではパンダやスイギュウ、オオカミなど
普段日本では目にしないような動物の繁殖に関する研究が多く
あり、とても興味深いものでした。国際学会では日本に限らず、
世界中で活躍している他国との先生とも交流を深めることがで
きました。やはり英語によるコミュニケーションは大変でしたが、
英語の大切さと同時に、人に伝える楽しさも知ることができまし
た。今回の学会により、発表を行うだけでなく、研究者としての
心構えや実験の取り組み方など、幅広く学ぶことがきました。
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学術支援 国内学会発表支援制度報告
①
第11回マリンバイオテクノロジー学会大会へ参加して
生物工学専攻 博士後期課程 1 年生
高見 晶子
開催場所 京都大学 吉田キャンパス吉田南構内・吉田南総号館(北棟)
今回私は平成20年5月24日~25日に京都大学吉田キャンパス構内で行われた第11回
マリンバイオテクノロジー学会大会に参加してきました。近年注目されている海洋資源を中心
とした様々な生物を主体とした最新の研究報告を聞く事が出来る場所です。私の研究題材で
あるアコヤガイ以外にも微細藻類、魚介類、サンゴなど多岐にわたる海洋生物に対する最新
の研究報告を学ぶ事ができ、さらに自分の研究についても深く知ることが出来ました。本学会
で初めて「アコヤ貝 BMP-2 によるマウス多能性幹細胞 C3H101/2 の骨芽細胞への分化誘導
能について」を口頭で発表させていただいたのですが、質問に答えるのに慣れていないため
きちんとした説明が出来ませんでした。それに加えて、様々な研究対象を扱われている方々
がおられる為、予想しないところからの質問には上手く答えられませんでした。経験および勉
強不足が課題として、しっかりと認識できた二日間でした。今後は、こういった学会に数多く参
加させて頂きたいと考えています。また、その経験を元に自分の研究を掘り下げて、質問され
た方々や聴衆の方々によりわかりやすく簡潔に、そして楽しんでもらえるよう発表を行う技術
と知識を学んでいきたいと考えています。今回は大学院教育プログラムによって支援してい
ただき、自分を磨く機会を与えられた事に感謝するとともにさらに精進していきたいと考えて
います。
②
第 47 回NMR討論会へ参加して
生物工学専攻 博士後期課程 3 年生
前野 覚大
開催場所:筑波大学
私は、平成 20 年 11 月 12 日から 14 日まで筑波大学(つくば市)で行われた第 47 回NMR
討論会に参加し、「蛋白質内Cavity の水和と構造揺らぎ-T4 リゾチームの13C-, 15N-可変圧
力NMR による研究-」の題目でポスター発表を行った。この学会には修士の時から毎年参加
しているが、核磁気共鳴法(NMR)を駆使した最先端の研究内容を目の当たりにできる私に
とっては貴重な機会である。さらに、学会ではただ受動的に人の話を聞いて終わるのではな
く、自らのポスター発表や研究者らとのディスカッションを通して現場レベルの生の声が聞け
る事もまた貴重である。実際、私も二時間のポスター発表の間に多くの先生・研究者・学生の
方に自分の研究内容を聞いて頂き、様々な感想・意見を頂いた。さらに、研究内容に興味を
示して頂けるだけではなく、時には批判や助言を頂く事もできた。これらは、自分の研究にお
けるステップアップの足がかりとして生かされている。この様に、研究に携わる者にとって学
会発表は非常に重要な機会であるが、その開催地は毎年変わり、自費での参加は学生にと
っては大変厳しいものである。そういう状況の中で、大学院教育改革支援プログラムによる
サポートは大変有難い制度であり、この制度のお陰で学会に参加できたことを関係各位の皆
様方に深く感謝すると共にこの場を借りて御礼申し上げます。
39
③
第 31 回日本分子生物学会年会・第 81 回日本生化学会大会 合同大会(BMB2008)
へ参加して
生物工学専攻 博士後期課程 1 年生
西川 慧
開催場所:神戸市 神戸ポートアイランド
私は今回、第 31 回日本分子生物学会年会・第 81 回日本生化学会大会 合同大会
(BMB2008)においてポスター発表をさせていただく機会をいただきました。発表は最終日の
夕方でしたが、多くの人が質問に来ていただき、説明も納得していただくまで行い、理解して
いただくことができたと考えています。そして何より、今回のポスター発表での一番な出来事
は、アメリカの大学で同じ遺伝子を研究している方から質問をいただきました。同じ遺伝子で
も私の研究を行っている初期の胚発生ではなく、異なる内容に関して研究をされており、私の
知らない情報や、今後の実験のためのアドバイスなどもいただきました。さらに、共同研究の
話なども行うことができ、将来的にも良い関係を作っていくことができると期待されます。今後
は、担当教授と実験相談をしながらも、学会で知り合った方々とも連携して、さらなる研究成
果を挙げていきたいです。
このように、今学会に参加させていただくことができ、大変有意義な時間を過ごすことができ
ました。
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文部科学省「大学院教育改革支援プログラム」(平成 19 年度採択)
『平成 20 年度大学院GP教育成果報告会』アンケート
このたびは近畿大学大学院生物理工学研究科文部科学省「大学院教育改革支援プログラ
ム」(平成 19 年度採択)『平成 20 年度大学院GP教育成果報告会』にご参加いただき、誠にあ
りがとうございました。アンケートは今後の参考資料にいたしますので、ご協力をお願いいた
します。
【該当項目に○印またはご記入ください】
1. 参加されたあなたは
男 ・ 女
2. この報告会は、何で知られましたか。
a. ポスター b. 知人に誘われて
d. その他(
年齢
歳
c. 大学からの通知・DM
)
3. 会場までの交通は、何を利用されましたか。
a. 電車 b. バス c. 自家用車・単車 d. 自転車
f. その他(
)
4. 本日の報告会の内容はいかがでしたか。
a. 大変興味深かった b. 良かった c. ふつう
e. 全く興味のないものだった f. その他(
e. 徒歩
d. あまり良くなかった
)
5. 今後の近畿大学大学院の教育についてのご希望、またはご意見・ご感想を自由にお書き
ください。
6. その他、ご意見・ご感想、ご質問を自由にご記入ください。
報告会質問票
本日の報告会内の発表内容にて、何かご質問がございましたらこちらにお書きください。
発表者:
質問内容:
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近畿大学
大学院生物理工学研究科
〒649-6493 和歌山県紀の川市西三谷 930
Phone:(0736)77-3888
http://www.waka.kindai.ac.jp
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