「提言」(本文)

「提言」(本文)
1.「認知症は放っておけば悪くなり、手を加えれば必ず良くなる」
認知症は不治の病ではありません。
我々は認知症を改善するノウハウを持っています。理論的に完成されており、国内外で数多くの改善事例が蓄積
されております。
政府として積極的に認知症改善センターを設立し、「心身機能活性運動療法」を採用して頂きたいと存じます。
2.「認知症患者は自分で治療法を選べない。社会が最適な改善法を用意する」
認知症に苦しむ家族のために「認知症改善を求める患者、家族の会」を全国に組織化し、情報交換が出来るよう
にしなければなりません。患者・家族の意見を政策に反映する場が必要です。健康医療市民会議(梶原拓代表)
は昨年の都議選及び衆院選で各党に「健康医療都民会議」や「健康医療国民会議」の設立をマニフェストに入れ
るよう要請し、各党は多少の表現の差はあれ、同様の会議の設立を盛り込みました。
まさに各地域毎や全国規模で「健康医療市民会議」「健康医療都民会議」「健康医療国民会議」などをつくり、
患者、家族の立場の医療、介護を構築して頂きたい。
3.「マンツーマンメソッド」
認知症の改善は患者とむきあう専門の指導士が必要となります。我々は今まで独自で心身機能活性療法指導士を
上海で300名、台湾では1500名を養成・実践し、多くの認知症患者、脳障害児・自閉症児、身体・知的・精神障
害者、脳卒中後遺症を改善してまいりました。
これらの指導士は日本ばかりでなく、上海においては上海市社会福利行業協会(民政局)と力をあわせて養成し
てまいりました。また台湾でも長年に渡り指導士の養成を行い、台湾内政部雲林教養院(知的障害者施設)にお
いて2009年5月から今日に到るまで実施して成果を挙げております。
4.「実態を見よう。上海で、台湾で」
上海、台湾、日本三者による「認知症改善合同研究会(協議会)」を設立し、国際協力を発展させるべく計画し
ております。
これまではNPO法人日本心身機能活性療法指導士会の努力で国際的に交流が進んでいますが、日本政府がそれを
認知し、支援することが必要な段階になってきました。上海・台湾側の要望でもあります。
上海や台湾が行政を含め、どのような取り組みを行っているかを厚生労働大臣、副大臣、政務官が視察をして
頂くことを要請いたします。
5.「保険で治す認知症」
心身機能活性運動療法など、認知症の改善につながる療法を健康保険の適用対象にするよう要請いたします。
これまで医療機関や介護施設がこうした改善につながる療法の効果を認めても、健康保険の点数がつかないた
め、なかなか実施出来ていないのが実情です。健康保険や介護保険の適用をすると、医療費や介護費用が増える
ように見えるが、実際は症状が改善することで、国や自治体の医療・介護負担は必ず軽減いたします。
6.「まず中野区から始めよう」
認知症ゼロ作戦が有効であることを社会に広めるためには説得力のある実例が必要です。既に国内でも成功事例
が増えつつありますが、厚生労働省が中野区をはじめ積極的な取り組み姿勢のある自治体に「認知症ゼロ作戦モ
デル事業」を呼び掛けて頂き、1ヵ所でも政府公認のモデル事業がおこなわれると、各地で追随し医療費削減や
介護保険費用の削減効果などが見えやすくなると考えられます。
◎ 中野区における当NPOの健康増進事業(赤字分は当NPOの自己資金より補填)
《高齢者会館の運営・管理に伴う介護予防サービス事業》 収入60万 支出60万
* 健康生きがいづくり教室 11回/年 参加人数 67名(1回06名)
* 体力づくり教室(転倒予防)教室 12回/年 参加人数 138名(1回12名)
* 定例事業内、ゲーゴルゲーム教室 11回/年 参加人数 68名(1回06名)
《健康支援事業》 収入24万 (中野区区民公益活動推進基金助成) 支出52万
*心身活性クラブももぞの 46回/年 参加人数 575名(1回12.5名)
7.「認知症ゼロ作戦議員連盟を、衆参両国会議員に呼び掛ける」
認知症を改善・治療する基盤を確立することは、超高齢社会にとって喫緊の課題であり、まさに党派をこえた
テーマであると確信しております。