素敵なエクステリアライフの優れたプレゼンテーターに! 2003年 春号―――Vol.17 質の高い情報交換を相互に深め 顧客に満足を届ける その提案力をいっそう高めよう! のじゃない」と日本全土に元気を与えてくれました。 いま、否応なく進む社会の少子高齢化は、新しいライフスタイル・ いずれも、目標に向かって日常不断、地道な研鑚と努力を積み重ね きめこまかな多様な価値の創造と共生共存を、時代のニーズ・時 られた結果であり、また、安易にマンネリに堕することなく常に独創・ 代のキーワードとしています。 創造を心がけられた結果の受賞でした。それが根底にあったれば その一方、大量・高速・均一・低コストのものづくりを横並びで目 こそ、偶然の女神までもが、サポートしてくれたのでした。 指してきた産業経済が今や成熟段階に達し、サバイバル・リバイ 昨年、私どもエクステリア業界も、流通の方々と一緒に不用意な返 バルへ向けて、個性化・差別化が強く求められています。 品の削減運動を展開し、また安心・安全等・・エクステリアに求めら 私どもは、こうした時代のニーズとインセンテイブに敏感・誠実な れるユーザーの重要関心事、新建築基準法に基づく風強度の表現 センスを磨きスタンスを固め、流通・施工に携わる皆様と共に、生 方法等の検討研究を行ってまいりました。そうして一定の成果が得 活者の要求を第一に取り組んでいきたいと考えております。 られたことはご承知のとおりであります。紙上ながら、関係各位に 私共はこれまで以上に、皆様方との情報交換を深く積極的に行い、 厚く御礼申し上げます。 その過程を通してより一層充実した商材を開発提案していきた さて、総理府広報室「国民生活に関する世論調査」 “消費者の生活 いと思っております。 感覚の移り変わり”による国民志向として、衣食や耐久消費財への また、ただモノを売るのではなく、営業員、開発員の一人一人が、 出費が減少している一方で、住生活に対してはほぼ横ばい、レジャ エクステリア建材事業本部長 永田 等 「お客様の目線で考えて提言する」という姿勢を重んじ、お客様 ーや余暇に対しては上昇しているとの報告がなされています。 に精神的・質的満足感をご提供することで、皆様方のお役に立ち これは、人々の住環境改善への要望はいつの時代も変わらないこ たいと願っております。 との表れです。特に、エクステリアは住環境のなかでもっとも身近 三協アルミでは、多様化・個性化を求める時代のニーズ、少子・高 なアウトドアライフとして、これから益々注目される分野であり、住 齢化が進む社会の構造変化を敏感・誠実に捉え、セキュリティ、バ 環境に「安らぎ・潤い・ゆとり」 「安心」 「リフレッシュ」を与えること リアフリー商材や、新世代向けの個性豊かでスタイリッシュな新 昨年は、世界はあの衝撃的なWTC2001・9・11の余燼が消えぬ が出来る二十一世紀型住宅産業のひとつ―それがエクステリアで 商品等を新しいライフスタイルとともにご提案・提供する所存で ままにテロや地域紛争に明け暮れる暗い一年でありました。 あります。 あります。 産業・経済は、東北・東南アジア、特に今や世界の工場として目覚し 二十一世紀の三年目を迎えるにあたり、「素敵なエクステリアラ く台頭しつつある中国や、ワールドカップを日韓共催し、 I ・T化を一 イフの優れたプレゼンテーターでありたい!」 気に推進・レベルアップしつつある韓国の躍進に押されたこともあ これを結びといたします。 ってか、国内景気はバブル崩壊後に始まったデフレスパイラルがな にやら加速・加重された感じが否めません。 こうした国内外情勢の中で各企業は、その規模の大小・業種の別を 問わず、それぞれがサバイバル・リバイバルの為、必死果敢にリスト ラクチャリングを実行してきました。 また、それに伴う痛みを分かち合い、緩らげるために、たとえばワー クシェアリングを実施するなど、セイフテイネットの構築にも、それ I N D E X ぞれ腐心してきました。 その結果辛うじて一部に数字の改善がみられますが、実態経済は 本部長メッセージ…………1∼2 依然として不良債権問題解決の糸口が見出せないまま、設備投資・ 設計ノート…………3∼6 消費も低迷・・・・いつになったら底を打つのか?株価も低迷し、 「不 エクステリアと快適省エネ………7∼8 リュック流ガーデン講座………9∼10 況」は極めて憂慮すべき状況といわざるを得ません。 御庭会通信…………裏表紙 昨年のそうした暗い雰囲気を吹き飛ばしてくれたのがノーベル賞 御庭番スタッフ紹介…………裏表紙 受賞でした。一昨年に続く連続受賞、 しかも小柴・田中両氏のダブ ル受賞でした。殊に、島津製作所の田中耕一さんはスーツとネクタ 表紙:村西恵津氏/イラストレーター・デザイナー インテリア・生活小物デザイン等幅広く制作活動 …2000年九州・沖縄サミットでは、公式贈答品 となった扇子の挿し絵を手がける。 イよりは作業服ジャンバーが似合う一介のサラリーマンエンジニア! これは百年近いノーベル賞の権威ある歴史で、始めてのことでした。 田中耕一さんは、巧まずして滲み出るあのユーモアあふれる純朴・ 謙譲な性格と相まって「日本人ここにあり」 「日本企業も捨てたも 1 2
© Copyright 2024 Paperzz