C O N T E N T 石油開発・石油精製・石油化学 S 1 時 評 平成 27 年年頭所感 …………………………… 経済産業省 竹谷 厚…… 1 ≪小特集 船舶用燃料≫ 海洋汚染防止条約と船舶用燃料の動向 …………………………………………………………海上技術安全研究所 千田哲也…… 2 船舶からの排ガス(NO ,SO ,PM)と温暖化ガス排出への規制が国際条 約により強化されている。規制への対応には燃料の選択が深く関わっており, 燃料問題を中心に規制の概要とその対応技術について紹介した。 船舶用の混合燃料およびバイオ燃料の研究動向 ……………………………………………………………………神戸大学 段 智久…… 8 ディーゼルエンジンの代替燃料として,混合燃料(ジメチルエーテル DME +化石燃料)およびバイオ燃料(植物油脂+化石燃料)の研究事例を 紹介した。 船舶用燃料硫黄分規制の動向とその影響─将来の バンカー油需給をどう見るか─ ……… 石油エネルギー技術センター 半澤 彰……14 MEPC 67 を経て,硫黄分 0. 5 % 規制への対応準備が本格化する。船舶業 界のスクラバー採否が将来のバンカー油需給を左右するが,普及の可能性は いまだ不透明である。石油業界も戦略上最適オプションを見極めるべく検討 を早めるべきである。 海洋鉱物資源開発に関する JOGMEC の取り組み ………………………………………………… 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 小川久典……22 海洋鉱物資源には,「海底熱水鉱床」「コバルトリッチクラスト」「マンガ ン団塊」の主に 3 つのタイプがあるが,現在,商業化に向けて最も政策的強 化がなされている「海底熱水鉱床」の取り組みを中心に紹介した。 メタロサーファクタント (金属界面活性剤) の合成と機能 ……………………………………………………………… 産業技術総合研究所 平 敏彰……29 分子骨格内に金属部位を含む界面活性剤「メタロサーファクタント」につ いて概説し,メタロサーファクタントが水中で形成するメタロミセルやメタ ロベシクルを化学反応場として用いる水中触媒反応について紹介した。 ヘテロ環を有する超高性能バイオポリマー材料の開発 ………………………………………………………北陸先端科学技術大学院大学 金子達雄…… 41 イタコン酸や桂皮酸などの生体分子が示す独自の化学反応を駆使し,ヘテ ロ環を主鎖に含む剛直構造のポリマーを合成した。これらを成形して得られ るバイオプラスチックは極めて高い軟化温度や力学強度を示した。 公益社団法人 石油学会 JAN. 2015 VOL.38 NO.1 環境触媒の最新動向(第 4 回) 硫黄回収触媒およびテールガス処理触媒の技術と 最新動向 ……………………………………………………… DKSH ジャパン 梅本健滋……49 世界的に環境規制に関する管理が要求されるなかで,製油所,液化天然ガ ス工場やガス化発電所等における硫黄酸化物の排出量削減における重要な技 術の 1 つである硫黄回収触媒およびテールガス処理触媒に関して概説した。 目次裏統計 世界の石油資源……………………………………………………………目次裏 エネルギー知ってるはず !? 辛口放談 暗い顔,明るい顔…………………………………………………津田謙二……21 おすすめの一冊 幾島賢治 著『水銀処理技術が日本のエネルギー危機を救う』 …………………………………………………愛媛大学 八尋秀典……28 エネルギー関連団体紹介 Debutant 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構……………34 “テニスボール”を追いかける日々…… トピックスニュース 今月の一口メモ 讃嘆石油史! 趣味談議 (19)空気電池 ……………………………………………… 7 JX 日鉱日石エネルギー 川地浩史……36 …………………………………………………………………………37 ピエゾ式圧力変換器,Werner 錯体, ロタキサン,ケナフ………………………………………………………40 ロウソクの科学(2) ………………………………………沙外白雲……47 書道…………………………………………………………………………………48 ふるさと自慢 広島県(広島市),岐阜県(岐阜市) ……………………………………55 石油開発に関わる技術専門会社 (7)シュルンベルジェ ………………………………56 JPIJS だより 第 7 回実践的石油学講習に参加して …………北海道大学 村山 徹……62 単位換算表 ……………………………………………………………………………………………13 石油学会引火点認証標準物質第 8 ロット設定経過 ………………………………………………63 Journal of the Japan Petroleum Institute 第 58 巻第 1 号掲載論文……………………………65 学会の窓 ………………………………………………………………………………………………67 イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱ C O N T E N T 石油開発・石油精製・石油化学 S 2 時 評 次世代を育む ………………………………………京都大学 辻 康之…… 71 座談会 大学における講義の今 ………………………………………………… 72 東京農工大学 三沢和彦,東京工業大学 須佐匡裕, 東京大学 トム・ガリー,JX 日鉱日石エネルギー 藤山優一郎, 東京農工大学 吉永契一郎 ≪特集 金属の回収・リサイクル≫ 貴金属を対象としたバイオマス吸着剤の化学的改質 …………………………………………………………………佐賀大学 森貞真太郎…… 85 天然由来の高分子からなるタンニンゲルに簡単な化学的処理を施すこと で,貴金属に対するタンニンゲルの吸着能力を大きく向上することに成功し た研究について紹介した。 銅製錬を利用した銅,貴金属等のリサイクル …………………………………………………………… JX 日鉱日石金属 宮林良次…… 90 JX 日鉱日石金属は,非鉄金属の製錬事業で長年培ってきた分離,抽出, 精製技術を生かして資源循環に取り組んできている。銅製錬を主体とした銅, 貴金属等の資源循環プロセスについて紹介した。 鉄スクラップリサイクルの歴史と役割 …………………………………………………日本鉄リサイクル工業会 乗田佐喜夫…… 96 日常生活では,比較的なじみのない鉄スクラップの製鉄原料として果たす 役割と,資源リサイクルの一環を担う役割を平易に解説した。 白金族金属の需給動向とリサイクルの概要 …………………………………………………………………フルヤ金属 竹内正史……102 白金族金属の需要は新興国を中心に大きく伸びることが予想され,需給の バランスが崩れる可能性がある。今後の白金族金属の需給の予想と重要性を 増す白金族金属のリサイクル技術について紹介した。 使用済みエアコンからのレアアース(ネオジム) 磁石回収 ……………………………………………………… 三菱電機 筒井一就……107 2000 年ごろから,一部のエアコンのコンプレッサーには,レアアース(ネ オジム)磁石が採用されている。家電リサイクル法により回収されたエアコ ンからのネオジム磁石回収の仕組みと回収技術について述べた。 公益社団法人 石油学会 FEB. 2015 VOL.38 NO.2 自動車に使用されている構造用接着剤の技術動向 ─異種材料の接着,金属とプラスチックの構造接着─ ……………………………………………………………エーピーエス リサーチ 若林一民……117 自動車産業等において,軽量化を目的に増えるであろう金属とプラスチッ クのような異種材料の構造接着について,金属およびプラスチックの表面処 理方法,適応可能な構造用接着剤について,将来への指針を示した。 環境触媒の最新動向(第 5 回) ディーゼル乗用車用排出ガス浄化触媒とその最新動向 …………………………………………………………………………マツダ 原田浩一郎……125 乗用車の排出ガス浄化触媒システムは,小さいスペースに搭載され,複数 の有害成分を同時浄化する極めて先進的な技術である。ディーゼル排出ガス を浄化する酸化触媒,DPF,NO 触媒の基礎と最新動向を紹介した。 目次裏統計 辛口放談 日本の石油製品需給………………………………………………………目次裏 触れ合い─生命と生命─ ………………………………………津田謙二…… 84 エネルギー知ってるはず !? 私事白書 旅行のススメ …………………………………… 富士フイルム 加藤由実……112 トピックスニュース 今月の一口メモ 讃嘆石油史! ………………………………………………………………………113 グローバル人材育成推進事業,GPA, 趣味談議 (20)民生部門のエネルギー消費動向…………………… 95 フラックス,放電処理 …………………………………………………116 化学分析家ファラデー(1)………………………………沙外白雲……124 お菓子づくり ……………………………………………………………………131 石油開発に関わる技術専門会社 ふるさと自慢 (8)日本オイルエンジニアリング …………………132 千葉県(千葉市),北海道(苫小牧市)…………………………………137 JPIJS だより 旭川大会国際セッションおよび若手交流会開催報告 …………………………………………産業技術総合研究所 山口有朋……138 単位換算表……………………………………………………………………………………………130 学会の窓………………………………………………………………………………………………139 イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱ C O N T E N T 石油開発・石油精製・石油化学 S 3 時 評 技術者への期待…………………………………コスモ石油 安藤文晴……143 座談会 海外赴任における英語学習……………………………………………144 丸善石油化学 横尾雄友,三井化学 伊藤秀幸, MGC ファーマ 小林一樹,東京工業大学 上西哲雄 日本の短期エネルギー需給見通し─ 2015 年度までの エネルギー需給予測─ …………… 日本エネルギー経済研究所 碇井良平・岩田創平……155 円安がいっそう進展する傍ら,国際原油価格は今年度最高値から半値以下 へ下落し,LNG 輸入価格も低下し始めている。こうした状況も踏まえ,日 本経済・エネルギー需給の 2015 年度までの見通しを立て,分析を行った。 世界 3 極 (極東・北米・中東) および本邦の硫黄需給動向 ─ 2020 年に向けて─ ………………………… 三井物産 星 敏之・浄法寺未知生……163 供給不足であった国際硫黄市場は,供給過多時代への過渡期を迎えている。 主要硫黄産出・需要地域である極東・北米・中東の需給検証を通じ 2020 年 における世界硫黄需給を予想,本邦硫黄業界への影響を検証した。 ヘリウム需給の現状と見通し ………………………ガスレビュー 大家 泉……170 先端技術開発に欠かせぬヘリウムガスをわが国は全量輸入に頼らざるをえ ない。しかも,天然ガスに微量に含まれる希少資源であるからこそ,たびた び供給不足に陥ることがある。その供給の現状と見通しを解説した。 北極海の商業航路利用に向けて ……………………… 東京大学 山口 一……176 北極海の夏季海氷減少が進んでいる。これは大きな環境問題だが,一方で 北極域の資源開発,海上輸送といった経済活動を促進している。北極航路を 安全かつ効率的に利用するための航行支援システムを開発すべきである。 舶用デュアルフューエルエンジン ─環境にやさしく信頼性の高いエンジン─ ……………… ヤンマー 大橋一生……187 船舶からの環境負荷物質削減や地球温暖化ガス抑制など海洋分野での環境 改善要求に対応して舶用エンジンのガス燃料化が進んでいる。舶用デュアル フューエルエンジンの歴史・構造・課題について解説した。 CCS 関連トピックスの最新動向 ………………………… 日揮 堀川愛子……194 世界と日本の CCS(二酸化炭素回収貯留)プロジェクト動向,温暖化ガ ス削減技術の国際会議である GHGT から最新の技術動向,そして近年注目 されている炭酸ガスの有効利用など,CCS 関連トピックスを紹介した。 公益社団法人 石油学会 MAR. 2015 VOL.38 NO.3 大分県滝上地域における地熱開発の経緯……出光大分地熱 山本芳樹……202 1979 年に滝上地域の地熱探査に着手して以来,18 年の年月を経て 1996 年 11 月に地熱発電所が営業運転を開始し,本年で 20 年目を迎える。その地熱 開発の経緯と現在までの地熱発電所の運転状況について述べた。 環境触媒の最新動向(第 6 回) ガソリン乗用車用排出ガス浄化触媒とその最新動向 …………………………………………………………………………マツダ 高見明秀……209 環境問題と気候変動抑制のため,グローバルに排出ガスと燃費規制強化が 進められている。これらの対応には,ガソリン乗用車用排出ガス浄化触媒の 進化が期待されている。技術課題と最新動向について述べた。 目次裏統計 辛口放談 世界における石油・ガスの探鉱活動……………………………………目次裏 おい(老い?)楽しくやろうぜ ………………………………津田謙二……154 エネルギー知ってるはず !? (21)乗用車の燃費…………………………………………161 おすすめの一冊 須藤 繁 著『日本の石油は大丈夫なのか? 石油サプライチェーンの再検証』…ペトロテック編集委員 中水 勝……162 趣味談議 DIY ………………………………………………………………………………175 エネルギー関連団体紹介 Debutant 一般財団法人エネルギー総合工学研究所 …………………180 出張の楽しみ方………………………… コスモエンジニアリング 上松啓介……182 トピックスニュース ………………………………………………………………………183 今月の一口メモ ソーシャル・セキュリティー・ナンバー,米国鉱山局, マイクロパイロット燃料噴射,シングルフラッシュ方式…………186 讃嘆石油史! 化学分析家ファラデー(2)………………………………沙外白雲……193 在外研究 MAP University of Illinois at Urbana-Champaign …………………………………………………九州大学 白木智丈……200 ふるさと自慢 福岡県(福岡市),三重県(四日市市)…………………………………208 JPIJS だより JPIJS 九州地区討論会参加報告 …………………九州大学 手島一成……215 溶接士検定委員会報告 溶接功労賞表彰式 ………………………………………………………169 単位換算表……………………………………………………………………………………………207 石油学会重油窒素分標準物質第 17 ロット設定経過 ……………………………………………216 Journal of the Japan Petroleum Institute 第 58 巻第 2 号掲載論文 …………………………217 学会の窓………………………………………………………………………………………………219 イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱ C O N T E N T 石油開発・石油精製・石油化学 S 4 時 評 日本の産業に新たな付加価値を…東燃ゼネラル石油 武藤 潤……221 ≪特集 ようこそ石油・石油化学業界へ≫ 座談会 30 代までに考えておくべき 3 つのこと……………………222 東燃ゼネラル石油 府川博美,コスモ石油 竹田義信, 出光興産 町田雅志,JX 日鉱日石エネルギー 木田高史, 日揮 金田哲子 本当に「構造不況業種」なのか? ─見えてきた石油産業の成長戦略─ ……………… 東京理科大学 橘川武郎……236 石油製品の内需が減少傾向をたどるなかで,日本の石油産業を「構造不況 業種」とみなす見方が広がっている。この見方に対する反論を試みるととも に,石油産業の成長戦略を展望した。 石油精製プロセスの理論的理解と実務で遭遇する課題 …………………………………………………………………野村事務所 高塚 透……242 理想状態から乖離した実在現象を定量化する理論として,①滞留時間分布 の制御,②触媒の活性劣化,③製品安定性と相溶性を取り上げ,それまでに 身につけていた知識を生産現場で生かすことを考えてみた。 「技術力」が飛躍の要となるこれからの 日本の石油化学 ………………………… 東京工業大学 馬場俊秀・宮地輝光……249 日本の石油化学産業の変遷と現状から,今の日本に求められる課題が見え てくる。さらなる成長を遂げるために必要な「技術力」について,筆者らの 考えを述べた。 ペトロ博士とリオちゃんのペトロリオミクス技術入門 ─基盤技術編─ …………………………… 石油エネルギー技術センター 三谷尚洋……263 石油成分すべてを分子レベルで取り扱おうというペトロリオミクス技術を キャラクターによる会話仕立てでわかりやすく解説した。 技術系で必要とされる国家資格…日本技能教育開発センター 浅原昭生……270 国家資格の取得は,個人の能力を客観的に証明することができ,自らのキ ャリアアップにつながる。特に石油業界で必要とされる国家資格の中から代 表的な資格を紹介し,受験に備えての学習方法をまとめた。 先輩社員の仕事自慢 ………………………………………………………………276 日揮 磯部元洋,出光興産 井出智幸,三菱重工業 川 晋平, 旭化成ケミカルズ 小林浩司,コスモ石油 柴崎一洋, JX 日鉱日石エネルギー 平井嵩之,千代田化工建設 広畑 修, 東洋エンジニアリング 松丸洋幸,東燃ゼネラル石油 水本圭一 公益社団法人 石油学会 APR. 2015 VOL.38 NO.4 本誌の内容・企画に関してご意見・ご要望を E-mail([email protected])でお寄せください。 石油・石油化学業界 Q&A ……………………………………………………281 東日本大震災と石油,シェール革命(上流編),シェール革命(下流編), メタンハイドレート,メキシコ湾原油流出事故,石油・天然ガスの自主開発, CCS,製油所と石油化学工場の連携,エネルギー供給構造高度化法,サービ スステーション,水素社会,原油価格 石油・石油化学業界でよく使われる略号 ………………………………290 危険物確認試験の実施(第 1 回) 法令と消防法危険物第 1 類から第 3 類 …………東京消防庁 鳥谷 淳……296 1988 年 5 月の消防法の改正により 1990 年 5 月から実施されている危険物 確認試験の実施について説明した。第 1 回は危険物確認試験関係法令等およ び第 1 類から第 3 類までの試験について述べた。 環境触媒の最新動向(第 7 回) 触媒によるダイオキシン類除去技術の基礎と最新動向 …………………………………………………………………………日本触媒 森田 敦……303 ごみ焼却施設からのダイオキシン類排出は 20 世紀末に社会問題としてク ローズアップされたが,その後の対策によって 99 % を超える削減率を達成 した。対策技術の 1 つである,触媒を用いた酸化分解法について紹介した。 目次裏統計 世界の石油精製設備推移…………………………………………………目次裏 新技術紹介 おなかで膨らむドリンク ……………………………………………………234 辛口放談 “恋”と“愛”……………………………………………………津田謙二……235 エネルギー知ってるはず !? (22)製造部門のエネルギー消費…………………………256 暮らしの中のものさし (1)官能評価とは ……………日本官能評価学会 小塚彦明……257 私事白書 海外旅行の魅力 …………………………JX 日鉱日石エネルギー 有山萌奈……258 トピックスニュース ………………………………………………………………………259 今月の一口メモ イニシャルスタート,キャビテーション, LHSV,毒性等量(TEQ)………………………………………………262 讃嘆石油史! 王立研究所 …………………………………………………沙外白雲……269 ふるさと自慢 愛知県(犬山市),青森県(八戸市)……………………………………293 全国事業所の職場紹介 旭化成ケミカルズ(株)川崎製造所 MMA 製造課 ……………294 趣味談議 スイーツ …………………………………………………………………………302 JPIJS だより 2014 年度 JPIJS 関東地区企業見学会報告 ……成蹊大学 霜田直宏……308 単位換算表……………………………………………………………………………………………275 学会の窓………………………………………………………………………………………………309 イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱ C O N T E N T 石油開発・石油精製・石油化学 S 5 時 評 どうなるのだろう,石油,シェールオイル・ガス とバイオマス……………………………………… 関西大学 三宅孝典……313 座談会 私はこうやって禁煙に成功しました……………………………314 出光興産 竹内利行,JX 日鉱日石エネルギー 若井敏生 ADEKA 勝野瑛自,日揮 大山弘二,日本禁煙学会 宮 恭一 「イスラム国」のテロの脅威と日本の製油所の セキュリティーのあり方 ……………………… 国際政治アナリスト 菅原 出……325 「イスラム国」は日本を標的にすると宣言。彼らと連動する過激派は石油 施設を標的にしたテロを行う。テロ組織の視点からは日本の製油所は脆弱で ある。「狙われる」という意識を持ち,脅威評価からやり直すべきだ。 特許異議申立制度の存在意義および復活による 改善について ………………………………………… 赤塚国際特許事務所 阪田泰之……331 特許異議申立制度は,特許権の早期安定化に寄与するところが大きく,今 回の特許法改正による特許異議申立制度の復活により,2003 年の法改正で の廃止に伴い生じた種々の問題点が,解決されることになった。 石油精製プラントで使われる消泡剤 ……………… 栗田工業 南 宏明……337 石油精製プラントで使用される消泡剤について,原理や種類,選定方法を 解説した。また,消泡剤の適用事例を紹介した。 アミン水溶液による H2S/CO2 の吸収 ・ 分離 ………………………ダウ・ケミカル日本 久保出康之,技術コンサルタント 伊藤丈太郎……343 アミンによる H2S/CO2 の吸収について,その基本となる気液平衡,物質 熱収支の特徴,運転変数の目標と制約を概説する。運転の際のトラブルとし て,フォーミング,熱安定アミン塩,腐食を取り上げ,対策を示した。 X 線自由電子レーザー SACLA……………………理化学研究所 石川哲也……357 国家基幹技術として整備された X 線自由電子レーザー SACLA について, その概要と可能性,分析事例,石油化学工業への応用可能性,今後の発展の 見通しなどを紹介する。 2014 年石油工学者協会(SPE)オランダ大会の概要 ─技術進歩賞に輝いた水銀除去技術を世界に紹介─ …愛媛大学 幾島賢治……363 シェール革命が世界を席巻しているなか,石油工学者協会が晩秋のオラン ダで開催された。本大会では天然ガス,シェール・原油・メタンハイドレー トおよび水素社会に関する最新技術の講演および展示会があった。 公益社団法人 石油学会 MAY. 2015 VOL.38 NO.5 本誌の内容・企画に関してご意見・ご要望を E-mail([email protected])でお寄せください。 ペトロ博士とリオちゃんのペトロリオミクス技術入門 ─基盤技術編(その 2) ─ ……………………石油エネルギー技術センター 三谷尚洋……368 石油成分すべてを分子レベルで取り扱おうというペトロリオミクス技術を キャラクターによる会話仕立てでわかりやすく解説した。 危険物確認試験の実施(第 2 回) 消防法危険物第 4 類 ……………………………………… 東京消防庁 鳥谷 淳……374 1988 年 5 月の消防法の改正により 1990 年 5 月から実施されている危険物 確認試験の実施について説明した。第 2 回は第 4 類の試験について述べた。 目次裏統計 辛口放談 世界の製油所能力一覧(上位 20 カ国)…………………………………目次裏 ストレス,見方を変えれば… …………………………………津田謙二……324 おすすめの一冊 吉川史郎 著『ベーシック 移動現象論』 …………………………………………千代田化工建設 味村健一……336 暮らしの中のものさし (2)味覚の話(甘味,塩味,うま味,酸味,苦味) エネルギー関連団体紹介 ………………………………日本官能評価学会 上田玲子……342 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 …………………………………………………………………350 Debutant 迷路との闘い……………………………………千代田化工建設 植田靖宏……352 トピックスニュース 今月の一口メモ ………………………………………………………………………353 ブリンクマン指数,COPD,脅威評価,コヒーレント ……………356 讃嘆石油史! ハンプトンコートとハイゲイト …………………………沙外白雲……362 ふるさと自慢 奈良県(天理市),神奈川県(横須賀市)………………………………367 趣味談議 自動車 ……………………………………………………………………………373 JPIJS だより JPIJS 北海道・東北地区講演会報告 ……… 室蘭工業大学 神田康晴……380 単位換算表……………………………………………………………………………………………361 Journal of the Japan Petroleum Institute 第 58 巻第 3 号掲載論文 …………………………381 学会の窓………………………………………………………………………………………………383 イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱ C O N T E N T 石油開発・石油精製・石油化学 S 6 時 評 事例に学ぶことについて ……… 東洋エンジニアリング 木内龍彦……385 バイオ由来の炭化水素ベースオイル………………野村事務所 太田晴久……386 バイオ燃料には Drop-in という考え方が導入された。一方,潤滑油の分野 において,このような考え方は従来なかったが,バイオ燃料の開発に並行し て開発されたバイオ系炭化水素ベースオイルに関して解説した。 バイオガスの高効率製造技術と精製および常温・ 低圧で大量に貯蔵する技術 …………………………… エネコープ 野坂卓見……391 一般廃棄物(食品残渣)は通常,中間処理(焼却)または最終処分場で埋 め立て処分されている。それらを再資源化し,精製したメタンガスを発電用・ 加熱用エネルギー源として活用する技術を紹介した。 セルロースナノペーパー ─紙は透明になった。 そして電子デバイスへと進化する─…………………………大阪大学 能木雅也……397 セルロースナノファイバーを用いると,紙は透明になる。この紙は,ガラ スのように透明でプラスチックより耐熱性が高いため,フレキシブル電子デ バイス部材に適している。 材料から見た 3D プリンター…………………………東京工業大学 萩原恒夫……402 三次元積層造形装置は,3D プリンターとして世界中で大きく注目されて いる。その積層造形物は物性や機能性が重要であり,今後発展するためには, 装置の低価格化のみならず,材料の開発が強く求められている。 水素製造施設から排出される CO2 の地中貯留を 想定した漏洩モニタリング ……………………………………九州大学 菅井裕一,スサント・ベリ,佐々木久郎……411 H2 製造プロセスで発生する CO2 には不純物として H2 が含まれる。微量 の H2 を含む CO2 を地中貯留した場合においては,H2 をモニタリングする ことにより CO2 の漏洩予測が可能であることが示された。 API 委員会における安全弁関連規格改訂動向の紹介 ………………………………………………………………… 千代田化工建設 井土久雄……423 API から発行されている安全弁関連規格(API520,API521,API526 など) について,API 委員会で審議されている改訂動向の概要を,ISO 規格との関 連も含めて解説した。 公益社団法人 石油学会 JUN. 2015 VOL.38 NO.6 本誌の内容・企画に関してご意見・ご要望を E-mail([email protected])でお寄せください。 ペトロ博士とリオちゃんのペトロリオミクス技術入門 ─適応技術編(その 1)─ ……………………石油エネルギー技術センター 三谷尚洋……429 石油成分すべてを分子レベルで取り扱おうというペトロリオミクス技術を キャラクターによる会話仕立てでわかりやすく解説した。 輸送機関におけるハイブリッドシステム(第 1 回) ハイブリッド自動車の技術動向 ………………日本自動車研究所 島村和樹……435 ハイブリッド自動車が燃費のよい理由を 3 つの観点から考察し,システム 構成の違いによる特徴を解説した。最近のプラグインハイブリッドや燃料電 池自動車の特徴についても解説した。 危険物確認試験の実施(第 3 回) 消防法危険物第 5 類,第 6 類…………………………東京消防庁 鳥谷 淳……442 1988 年 5 月の消防法の改正により 1990 年 5 月から実施されている危険物 確認試験の実施について説明した。最終回である第 3 回は第 5 類と第 6 類の 試験について述べた。 目次裏統計 辛口放談 石油化学製品生産量,輸入量,輸出量,出荷単価の年別推移(1)…目次裏 闘う? いや,付き合う ………………………………………津田謙二……396 エネルギー知ってるはず !? 暮らしの中のものさし (3)物理的な大きさと人に知覚される大きさ 新技術紹介 …………………………日本官能評価学会 梶谷哲也……410 痛くない医療用針 ……………………………………………………………416 ふるさと自慢 私事白書 (23)家電製品の省エネ ……………………………………401 茨城県(つくばみらい市),栃木県(那須塩原市)……………………417 ヨガと絵画鑑賞と心の癒やし………………… 昭和シェル石油 竹内菜実……418 トピックスニュース 今月の一口メモ …………………………………………………………………………419 METI 番号,生物脱硫,プリンテッド・エレクトロニクス, パブリック・アクセプタンス……………………………………………422 讃嘆石油史! 趣味談議 白雲仙人 ……………………………………………………河辺翠柳……428 競馬観戦 …………………………………………………………………………434 全国事業所の職場紹介 出光興産 (株) 千葉工場 機能材料課 SPS 製造装置 ……………440 単位換算表……………………………………………………………………………………………447 石油学会引火点認証標準物質第 9 ロット設定経過 ………………………………………………449 学会の窓………………………………………………………………………………………………451 イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱ C O N T E N T 石油開発・石油精製・石油化学 S 7 時 評 たゆまぬチャレンジを …… 石油エネルギー技術センター 田祐輔……453 座談会 ヨーロッパのエネルギー情勢 ………………………………………454 石油エネルギー技術センター 糸井正明, 日本エネルギー経済研究所 森川哲男, 常葉大学 山本隆三,日本エネルギー経済研究所 小林良和 ロシア・プーチン大統領のエネルギー戦略(上) ─大統領年次教書に見るロシアエネルギー戦略と今後の展望─ ………………………………………………………………環日本海経済研究所 杉浦敏廣……466 ロシア・プーチン大統領は有言実行の士であり,大統領年次教書で発表し た内容の実現を翌年の年次教書発表までに目指す。ロシアのエネルギー政策 の重要な方向性を示唆する年次教書とエネルギー政策の現況を比較した。 気候工学─ジオエンジニアリング,意図的気候改変─ ………………………………………………………………海洋研究開発機構 増田耕一……473 地球温暖化対策として,緩和策(排出削減策),適応策に加えて,意図的 に気候を変える構想がある。大気から CO2 を吸収する技術,太陽放射の反 射を増やす技術,それぞれ技術革新に加えて政策的合意の困難がある。 磁場を使った新しい微粒子分析法 ─表面修飾体積,細孔体積,成分均一性などを評価する─ …………………………………………………………………カワノサイエンス 河野 誠……479 磁場を使って個々の粒子ごとに粒子表面修飾体積,細孔体積,粒子間の成 分のバラつきといった項目を測定する新しい粒子評価法について,原理から 測定の実際までを紹介した。 製油所における排水処理装置と処理技術…………栗田工業 李 征国……485 一般の石油精製プラントの排水処理方法,必要な各処理装置の原理・特徴 を述べるとともに,排水処理装置とセンサーを活用した制御・監視システム とをあわせて解説した。 ペトロ博士とリオちゃんのペトロリオミクス技術入門 ─適応技術編(その 2)─……………………石油エネルギー技術センター 三谷尚洋……495 石油成分すべてを分子レベルで取り扱おうというペトロリオミクス技術を キャラクターによる会話仕立てでわかりやすく解説した。 公益社団法人 石油学会 JUL. 2015 VOL.38 NO.7 本誌の内容・企画に関してご意見・ご要望を E-mail([email protected])でお寄せください。 石油・石油ガスの備蓄(第 1 回) わが国における石油・石油ガス備蓄の概要 …………………………………………………石油天然ガス・金属鉱物資源機構 林 薫……501 備蓄とは,将来的に予測されるあるいは発生すると大問題に発展しかねな い需要と供給のバランスが崩れる事態に備えて,所定の重要物資を蓄えるこ とであり,米,ワクチン,石油,レアメタル等の国家備蓄が行われている。 輸送機関におけるハイブリッドシステム(第 2 回) 鉄道車両への蓄電装置応用の技術動向と将来の展望 …………………………………………………………千葉大学 齋藤達仁・近藤圭一郎……511 近年注目の集まる蓄電装置の鉄道車両への応用について,その搭載目的と 設計思想をいくつかの具体例とともに紹介した。またその先を見据えた筆者 らの考える電気鉄道の将来像を示した。 目次裏統計 辛口放談 石油化学製品生産量,輸入量,輸出量,出荷単価の年別推移( 2 )…目次裏 何でですか? ……………………………………………………津田謙二……472 暮らしの中のものさし ふるさと自慢 Debutant (4)音色の次元 ………………日本官能評価学会 田中吉史……478 京都府(京都市伏見区),東京都(東久留米市)………………………484 クロスバイクで健康を……………………………丸善石油化学 遠藤雅大……490 トピックスニュース 今月の一口メモ …………………………………………………………………………491 フィード・イン・プレミアム,海洋鉄施肥, 超伝導量子干渉素子,CODMn …………………………………………494 讃嘆石油史! 沙外の地 ……………………………………………………沙外白雲……500 在外研究 MAP 趣味談議 新技術紹介 The University of Utah …………… 国際石油開発帝石 佐藤隆司……508 野外フェス ………………………………………………………………………510 水拭きで消せるマーカー,こすると消えるボールペン……………………516 JPIJS だより 石油学会ジュニア・ソサイアティ(JPIJS) 平成 27 年度代表挨拶………………………北九州市立大学 今井裕之……517 単位換算表……………………………………………………………………………………………465 平成 26 年度研究助成報告書 ………………………………………………………………………518 石油学会成分試験用標準ガソリン第 5 ロット設定経過 …………………………………………530 Journal of the Japan Petroleum Institute 第 58 巻第 4 号掲載論文 …………………………533 学会の窓………………………………………………………………………………………………535 イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱ C O N T E N T 石油開発・石油精製・石油化学 S 8 時 評 21 世紀の石油精製技術 ……… JX 日鉱日石エネルギー 五十嵐仁一……537 座談会 海外事業展開に伴う地域貢献と CSR の取り組み ………538 千代田化工建設 松岡数実,JX 日鉱日石エネルギー 近藤奈美, 国際石油開発帝石 山本 剛,三井化学 多田祐美, 国際協力機構 前原充宏 平成 26 年度石油学会賞 重質炭化水素資源の水素化精製触媒の構造と性能向上 ………………………………………………………………産業技術総合研究所 島田広道……551 モリブデン硫化物触媒の構造と触媒機能の関係を検討し,高活性触媒構造 について議論した。また,新規水素化分解触媒の開発,触媒活性低下の一因 となる触媒構造変化についての検討結果をあわせて紹介した。 平成 26 年度技術進歩賞 焼成型高活性軽油脱硫触媒の実用化と生産性向上 ……JX 日鉱日石エネルギー 関 浩幸・吉田正典,日揮触媒化成 田河勝吾・香川智靖……557 担体の改良を中心に,モリブデンが高分散した焼成型軽油脱硫触媒を開発 した。この触媒は従来の焼成型触媒および非焼成型触媒よりも高活性・高性 能であり,製油所の生産性向上に大きく貢献した。 平成 26 年度奨励賞 生成物選択性を制御する触媒反応場の空洞構造因子─酵素分子 内空間やゼオライト細孔空洞内でのアルカン転化反応の生成物選択性─ ……………………………………………………………………東京工業大学 宮地輝光……562 空洞内に面した活性点で進行する触媒反応では,空洞の容積が反応分子や 反応中間体の体積に適合するとき生成物選択性が発現することを,酵素およ びゼオライトのアルカン転化反応において見いだした。 PCP/MOF のガス分離用途への応用 ……………………………………………………クラレ 犬伏康貴,京都大学 堀毛悟史……568 金属イオンと配位子から組み上がる多孔性の錯体結晶は PCP あるいは MOF と呼ばれ,既存の多孔性材料とは異なる機構でガス分子の高分離特性 を示す。CO2 ガスを例に,その結晶構造,分離能,応用検討について述べた。 PCP/MOF の産業応用…………………………………… 新日鐵住金 上代 洋……573 活性炭等の既存多孔体に代わり,ガス吸着・分離,触媒等に応用が期待さ れる新材料,PCP/MOF は,大学での基礎研究から企業での応用検討に移 行しつつある。本材料の産業応用を,ガス用途を中心に概観した。 古くて新しいバイオミメティクス ─研究開発動向とその現代的意義─ ……………… 千歳科学技術大学 下村政嗣……585 生物の進化適応と多様性に学ぶバイオミメティクスは,情報科学によって 生物学と工学を連携することで,持続可能性に向けたパラダイム変換と技術 革新をもたらす総合的な工学体系である「生物規範工学」となる。 公益社団法人 石油学会 AUG. 2015 VOL.38 NO.8 本誌の内容・企画に関してご意見・ご要望を E-mail([email protected])でお寄せください。 CO2 フラクチャリングによるシェールガス開発の可能性 ………………………………………………………………………… 京都大学 石田 毅……592 シェールガス開発に,従来の水に代わり CO2 でフラクチャリングを行えば, CO2 の地中貯留とガスの増産を同時に実現できる。筆者らの実験結果に基づ き,この技術の有用性と可能性を解説した。 ロシア・プーチン大統領のエネルギー戦略(下) ─大統領年次教書に見るロシアエネルギー戦略と今後の展望─ ………………………………………………………………環日本海経済研究所 杉浦敏廣……598 ロシア・プーチン大統領は有言実行の士であり,大統領年次教書で発表し た内容の実現を翌年の年次教書までに目指す。ロシアのエネルギー政策の重 要な方向性を示唆する年次教書とエネルギー政策の現況を比較した。 輸送機関におけるハイブリッドシステム(第 3 回) 次世代船舶推進システムの開発動向 …………………………………………………海上技術安全研究所 平田宏一・関口秀紀……608 近年,船舶分野においても大幅な燃料消費量削減が求められている。ディ ーゼルエンジンと電動モーターを用いたハイブリッドシステム等,新しい船 舶推進システムの開発動向について解説した。 石油・石油ガスの備蓄(第 2 回) わが国における石油備蓄の現状 …石油天然ガス・金属鉱物資源機構 塩見晃也……615 石油備蓄制度は,石油の輸入途絶や産油国の石油生産政策等に対して,消 費国が国家間で共同して供給の安定化を図る目的で始まったものであるが, 東日本大震災を契機に石油備蓄の果たす役割と重要性が増しつつある。 目次裏統計 石油価格の推移(スポット価格)………………………………………目次裏 辛口放談 歴史を述べる ……………………………………………………津田謙二……550 エネルギー知ってるはず !? (24)地球温暖化とエネルギー……………………………556 ふるさと自慢 熊本県(天草市),福島県(福島市)……………………………………567 暮らしの中のものさし (5)匂いの表現 ………………日本官能評価学会 國枝里美……578 私事白書 砂塩酢醤噌 ………………………………JX 日鉱日石エネルギー 小川美香……580 トピックスニュース ………………………………………………………………………581 今月の一口メモ 開発協力大綱,Co(Ni)-Mo-S 構造, サブセルラー・サイズ構造,MALPOL 条約…………………………584 讃嘆石油史! ペルシャ湾の真珠(1)……………………………………沙外白雲……591 おすすめの一冊 藤田和男・吉武惇二 著 『シェールガスの真実─革命か,線香花火か ? ─』 ………………………石油天然ガス ・ 金属鉱物資源機構 中水 勝……597 新技術紹介 天然ガスを含む新鉱物「千葉石」 …………………………………………605 全国事業所の職場紹介 コスモ松山石油(株)松山工場 工務課 …………………………606 趣味談議 犬を飼う …………………………………………………………………………614 JPIJS だより 第 20 回 JPIJS ポスターセッション報告 ………成蹊大学 霜田直宏……620 単位換算表……………………………………………………………………………………………613 学会の窓………………………………………………………………………………………………621 イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱ C O N T E N T 石油開発・石油精製・石油化学 S 9 時 評 長期エネルギー需給見通しと第 1 次オイルショック ……………………………………………………… 石油連盟 吉村宇一郎……625 座談会 日本の海洋資源開発の現状 ─エネルギー資源編─ …………626 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 秋山義夫, 日本海洋掘削 市川祐一郎, 千代田化工建設 藤木信裕,東京大学 増田昌敬, フグロジャパン 山野澄雄,高知大学 徳山英一 ≪特集 水素社会の到来と石油・石油化学業界≫ 水素社会実現に向けて …… 新エネルギー・産業技術総合開発機構 吉積 潔……640 昨年のトヨタ「MIRAI」の発売をきっかけに,水素がより一層身近なも のになってきている。水素社会を実現するための国の取り組みをはじめ,水 素インフラや燃料電池にまつわるさまざまな状況を紹介した。 水素ステーション整備に向けた規制見直し状況 …………………………………………………石油エネルギー技術センター 川付正明……648 水素社会構築に向けて,水素の供給側・利用側両者の動きをさらに発展さ せるためには,安全の担保をベースとして,コスト削減・規制の見直しが必 要である。規制見直し状況の一部について紹介した。 水素を考える─自動車燃料と石油産業の役割─ ……………………………………………………日本エネルギー経済研究所 平井晴己……654 自動車燃料から見た「水素社会」とは,「化石燃料と水素の 2 つのシステ ムが共存する」社会である。石油産業の役割は,過渡期なものにとどまらず, 長期的に,水素と化石燃料を束ねる重要な責務を負うこととなろう。 平成 26 年度野口記念賞 有機ケミカルハイドライド法を利用した水素エネルギーの 大規模貯蔵輸送技術の開発 ………………………………… 千代田化工建設 岡田佳巳・今川健一・河合裕教……660 千代田化工建設は,水素エネルギーの大規模貯蔵輸送技術として SPERA 水素Ⓡシステムを開発,技術実証プラントによるデモ運転を 2014 年に完了し, 商業化段階に移行している。その概要を紹介した。 ZEV の現状・課題と水素社会成立 …………………………………………デロイト トーマツ コンサルティング 尾山耕一……665 CO2 削減に向けた国際世論の高まりの中,日本には環境先進国としての期 待や高い技術力への注目が集まる。その 1 つのカギとなる ZEV 普及に向け た課題,FCV を中心とした水素社会への取り組みを解説した。 水素を利用した発電技術─水素燃焼技術の紹介─ …………………………………………………………………川崎重工業 堀川敦史……670 水素社会における水素利用法の 1 つとして,ガスタービンでの発電用燃料 としての利用が期待されている。水素のような反応性の高い燃料ガスに対す る安定かつ低環境負荷な燃焼技術について紹介した。 公益社団法人 石油学会 SEP. 2015 VOL.38 NO.9 本誌の内容・企画に関してご意見・ご要望を E-mail([email protected])でお寄せください。 水素ピンチテクノロジーによる水素需給最適化手法 ………………………………………………………千代田化工建設 田所真一・松田一夫……681 製油所の競争力強化において,水素需給の最適化は必要不可欠なテーマで ある。製油所の水素ネットワークに水素ピンチ解析を適用し,改善・最適化 する手法を確立したので,その概要と効果を紹介した。 プラントコストインデックスの概要・解説 …千代田化工建設 国分紀之……689 プラント建設費の主要な指標であるプラントコストインデックス,ロケー ションファクターの概要,定義,歴史,最近の動向,算定方法および関連す る経済や設備投資の動向の概要を解説した。 輸送機関におけるハイブリッドシステム(第 4 回) 蓄電池に関するハイブリッド技術動向 …産業技術総合研究所 小林弘典……695 近年,蓄電池はモバイル機器や自動車に加えて家庭にも導入されるなど, 社会で幅広く利用されてきている。蓄電池(システム)へのハイブリッド技 術の適用例について,筆者の専門である LIB を中心に紹介した。 石油・石油ガスの備蓄(第 3 回) わが国における石油ガス備蓄の現状 ………………………………………………… 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 金戸辰彦……701 中東湾岸危機により日本への石油ガス(LP ガス)供給不足が懸念された ことを契機として,1991 年に LP ガス備蓄政策が検討され,LP ガスも石油 と同様,国家と民間で備蓄事業を推進する体制となった。 目次裏統計 世界の石油製品需要構成の推移…………………………………………目次裏 辛口放談 評論家はいらない ………………………………………………津田謙二……639 新技術紹介 光害のない照明 ………………………………………………………………647 暮らしの中のものさし (6)触覚による評価の話 ……………… 日本官能評価学会 内田直子・小林茂雄……675 Debutant 休日の過ごし方 ……………………………………ADEKA 五十嵐修平……676 トピックスニュース ………………………………………………………………………677 今月の一口メモ サブシー,セミサブリグ, Well to Wheel(WTW) ,EOR(End of Run)……………………680 讃嘆石油史! ペルシャ湾の真珠(2)……………………………………沙外白雲……688 ふるさと自慢 福岡県(大牟田市),兵庫県(宝塚市)…………………………………694 趣味談議 トライアスロン …………………………………………………………………700 JPIJS だより The 15th Korea-Japan Symposium on Catalysis に参加して …………………………………………………早稲田大学 真鍋 亮……706 単位換算表……………………………………………………………………………………………653 Journal of the Japan Petroleum Institute 第 58 巻第 5 号掲載論文 …………………………707 石油学会組織機構図 …………………………………………………………………………………710 学会の窓………………………………………………………………………………………………711 イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱ C O N T E N T 石油開発・石油精製・石油化学 S 10 時 評 縄文の炎・藤沢野焼祭 ……………………… 広島大学 塩野 毅……713 座談会 日本の海洋資源開発の現状─鉱物資源編─ ……………………714 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 秋山義夫,千代田化工建設 藤木信裕, 東京大学 増田昌敬,フグロジャパン 山野澄雄, 日本海洋掘削 市川祐一郎,高知大学 徳山英一 平成 26 年度論文賞 重質油接触分解触媒の将来展望─ベータ型ゼオライトを触媒添加材 として用いた多次元反応制御─ ………………野村事務所 高塚 透・今井涼一……727 接触分解反応での多環芳香族分解機構における水素移行反応の役割と,高 い水素移行反応性を持つ反応場でも骨格異性化を促進し,ガソリンのオクタ ン価を維持するベータ型ゼオライトを添加した触媒システムを検討した。 平成 26 年度奨励賞 イオン液体の機能設計と二酸化炭素分離回収技術への応用 ………………………………………………産業技術総合研究所 牧野貴至・金久保光央……733 イオン液体は不揮発性・難燃性の溶媒であり,クリーンなガス吸収液とし て注目されている。イオン液体の二酸化炭素吸収特性とイオン液体を用いた 二酸化炭素分離回収技術について概説した。 平成 26 年度野口記念奨励賞 新規マトリックス成分として第一リン酸アルミニウムを 配合した FCC 触媒の開発………………………………コスモ石油 坂 祐司……739 高分解活性かつ高オクタン価なガソリン留分を同時に達成させるべく, FCC 触媒の新規マトリックス成分を検討した結果,第一リン酸アルミニウ ムを見いだした。さらに本触媒を商業装置で運用し触媒性能を検証した。 2015 年世界ガス会議の概要 ……………… 国際石油開発帝石 広報グループ……745 国際ガス連盟が主催する世界ガス会議は,1931 年からほぼ 3 年ごとに開 催されている。2015 年 6 月 1∼5 日にフランスで開催された第 26 回パリ大 会の概要と,展示会場の様子を紹介した。 石油業界の事業再編が産業用炭酸ガスに及ぼす影響 …………………………………………………………………………日本液炭 石原 明……751 炭酸ガスは温室効果ガスといわれているが,産業界で使われている炭酸ガ スは再利用品であり,不可欠なガスである。石油精製や石油化学の業界再編 に伴い,原料炭酸ガスが不足しており炭酸業界は大変換期を迎えている。 ─日本の危機対応力を向上 危機対応の統一化されたルール「ICS」 させるヒントを探る─ …………………………………………新建新聞社 中澤幸介……761 アメリカで導入されている危機対応の統一化されたルール ICS(インシデ ント・コマンド・システム)の概要について紹介するとともに,日本の危機 対応力を向上させる指揮調整・組織間連携の要点を考察した。 公益社団法人 石油学会 OCT. 2015 VOL.38 NO.10 本誌の内容・企画に関してご意見・ご要望を E-mail([email protected])でお寄せください。 北海道における石油資源開発株式会社の探鉱 ─勇払油ガス田発見までの歴史─ ………………………石油資源開発 掃部 満……767 北海道の石油ガス探鉱は,多くの試掘の失敗の中から数少ない端緒を見い だしながら継続して,勇払油ガス田の発見(1989 年)で実を結んだ。同油 ガス田の発見に至る経緯を中心に北海道の探鉱史を紹介した。 自己修復性高分子の開発動向と構造変換可能な架橋高分子 ……………………………………………………………………東京工業大学 大塚英幸……774 近年,注目を集めている自己修復性高分子の開発動向を紹介し,その中で 1 つの延長線上にある共有結合の組み換えを利用した構造変換可能な架橋高 分子材料について,基礎科学的な視点から解説した。 ペトロ博士とリオちゃんのペトロリオミクス技術入門 ─総集編(その 1) ─ ………………………… 石油エネルギー技術センター 三谷尚洋……779 石油成分すべてを分子レベルで取り扱おうというペトロリオミクス技術を キャラクターによる会話仕立てでわかりやすく解説した。 輸送機関におけるハイブリッドシステム(第 5 回) 乗用車等の世界統一試験法における電動車試験法 検討に関して ………………………………………… 交通安全環境研究所 新国哲也……787 国連で策定が行われている乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法は, 将来的に日本国内の試験法として導入されることが見込まれている。わが国 の強みである電動車に焦点を当て,本試験法の概要について解説した。 目次裏統計 世界の原油・石油製品フロー 2014 ……………………………………目次裏 辛口放談 出会って,別れて ………………………………………………津田謙二……726 暮らしの中のものさし (7)テクスチャーの官能評価と言葉 ………………農業・食品産業技術総合研究機構 早川文代……744 エネルギー関連団体紹介 再生可能エネルギー協議会 …………………………………748 ふるさと自慢 徳島県(三好市),岩手県(奥州市)……………………………………750 私事白書─ことの始まり─ …………………石油エネルギー技術センター 田畑光紀……755 私事白書 ブルーグラスが仕事を救う? ……………国際石油開発帝石 菊池みのり……756 トピックスニュース ………………………………………………………………………757 今月の一口メモ チムニーとマウンド,* BEA 型ゼオライト, ACE-MAT 装置,基礎試錐 ……………………………………………760 讃嘆石油史! チャールズ・ベルグレイヴ ………………………………沙外白雲……766 全国事業所の職場紹介 東燃ゼネラル石油(株)堺工場 製油部製油 1 課 ………………784 趣味談議 ダーツ ……………………………………………………………………………786 JPIJS だより International Symposium on Zeolites and Microporous Crystals 2015 に参加して ………………… 室蘭工業大学 澤田紋佳……792 単位換算表……………………………………………………………………………………………765 学会の窓………………………………………………………………………………………………793 イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱ C O N T E N T 石油開発・石油精製・石油化学 S 11 時 評 第 4 次産業革命と「ネガ・テクノロジー」 …………………………………………………… 千代田化工建設 細野恭生……795 座談会 ペルシャ湾岸地域のエネルギー情勢……………………………796 日本エネルギー経済研究所 永田安彦, 石油天然ガス・金属鉱物資源機構 伊原 賢, 国際開発センター 畑中美樹,帝京平成大学 須藤 繁 COP21 に向けた国際交渉における論点と動向 ………………………………………………………日本エネルギー経済研究所 小松 潔……811 2020 年以降の温暖化に関する国際的な枠組みに関する交渉について,京 都議定書における課題や国際交渉における論点などを分析したうえで,今後 の国際交渉の進め方について考えられる可能性を検討した。 石油精製工場の損害保険とリスク評価 ……………………………………………東京海上日動リスクコンサルティング 三浦 徹……818 日本国内の石油精製工場において,一般的に手配されている損害保険につ いて解説した。また,国内外の危険物施設における事故の傾向と保険引き受 けに際して保険会社が行うリスク評価の着眼点の概要を紹介した。 石油産業に役立つ SPring-8 ……………高輝度光科学研究センター 佐野則道……824 SPring-8 は,放射光を用いた世界最高性能の解析・分析技術が利用できる, 国内外の産学官の研究者らに開かれた研究施設である。石油の資源開発,留 分精製,誘導品生成に関わる研究にも活用されている。 Tank Tanker Dynamic Simulator の紹介 …千代田化工建設 土岐明史……829 サプライチェーンにおけるタンカー輸送設備仕様(貯留タンク容量,タン カーのサイズおよび隻数,桟橋数)を検討するために開発したダイナミック シミュレーターを,LNG チェーンを例にとり紹介した。 アクリロニトリルプラントに対する汚れマネジメント …………………………ナルコ・チャンピオン リーシェン・シュー,ユードン・トン……839 アクリロニトリル製造プロセスの汚れのメカニズムを詳述し,この汚れに 対して,一般的な汚れ防止剤であるハイドロキノンよりも効果が高くより安 全な,新しい多機能汚れ防止剤と分散剤の処理を実例とともに紹介した。 固体高分子形燃料電池の本格普及に向けた酸化物系非貴金属 酸素還元触媒の開発 …………………… 横浜国立大学 石原顕光・太田健一郎……846 4 および 5 族遷移金属酸化物をベースとした固体高分子形燃料電池用酸素 還元触媒の開発を試みた。酸化物表面の修飾による活性点生成と電子伝導パ ス形成の両立が触媒設計のポイントである。 公益社団法人 石油学会 NOV. 2015 VOL.38 NO.11 本誌の内容・企画に関してご意見・ご要望を E-mail([email protected])でお寄せください。 ナノスケール CO2 による地中隔離の新技術開発 ……………………………………………………………………東京工業大学 植村 豪……852 CO2 地中隔離では地中に注入した CO2 が浮力によって上昇するため,地 表への漏洩リスクを伴うが,CO2 をナノスケールまで微粒化することで浮力 を分散し,安定して隔離する新技術の開発について紹介した。 ペトロ博士とリオちゃんのペトロリオミクス技術入門 ─総集編(その 2) ─ ………………………… 石油エネルギー技術センター 三谷尚洋……858 石油成分すべてを分子レベルで取り扱おうというペトロリオミクス技術を キャラクターによる会話仕立てでわかりやすく解説した。 冷却水システムの信頼性向上(第 1 回) 開放式循環冷却水系における障害と薬品処理 ……………………………………………………………… 伯東 伊藤賢一・関戸広太……865 水は石油・石油化学工場における冷却媒体として広く利用されている。冷 却水ユーティリティーの信頼性向上のため,開放式循環冷却水系で発生する 障害事例と最新の薬品処理について解説した。 輸送機関におけるハイブリッドシステム(第 6 回) ハイブリッド自動車用モーターと制御技術動向 ……………………………………………………………………トヨタ自動車 岡村賢樹……870 近年性能向上が著しいハイブリッド自動車用のモーター設計とその特性を 最大限に生かすためのシステムおよび制御技術について,市販車を実例にし ながら解説した。 目次裏統計 世界のエネルギー消費量の推移…………………………………………目次裏 辛口放談 花の魅力を追う …………………………………………………津田謙二……810 暮らしの中のものさし (8)日本酒度の話…………………東京農業大学 穂坂 賢……823 エネルギー知ってるはず !? (25)超重質油・ビチューメン……………………………833 Debutant 仕事の進め方について ………………………………出光興産 長谷知哉……834 トピックスニュース ………………………………………………………………………835 今月の一口メモ イラン核協議,アザデガン油田, ハブシャン・フジャイラ原油パイプライン, BOG(Boil Off Gas)……………………………………………………838 讃嘆石油史! 石油が上がってきた(1)…………………………………沙外白雲……845 ふるさと自慢 神奈川県(厚木市),東京都(国分寺市)………………………………851 在外研究 MAP Delft University of Technology …………………………………………国際石油開発帝石 石山知英……856 趣味談議 野球観戦(阪神) ………………………………………………………………864 JPIJS だより JPIJS 関東地区討論会レポート …………………信州大学 小林 豊……876 Journal of the Japan Petroleum Institute 第 58 巻第 6 号掲載論文 …………………………877 単位換算表……………………………………………………………………………………………878 学会の窓………………………………………………………………………………………………879 イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱ C O N T E N T 石油開発・石油精製・石油化学 S 12 時 評 石油精製の IoT…………………………………京都大学 長谷部伸治……881 座談会 『ペトロテック』が目指すもの ………………………………………882 ADEKA 角 太朗,物質・材料研究機構 山内悠輔, 出光興産 早川里沙,東京工業大学 宮地輝光, 東燃ゼネラル石油 桑原正義 『ペトロテック』読者アンケートおよび座談会の 結果について …………………………………………… ペトロテック編集委員会……893 エネルギーミックスと地球温暖化対策 …………………………………………………………地球環境産業技術研究機構 山地憲治……896 2011 年 3 月の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故により,わが国 のエネルギー・環境政策は大きな転換を迫られることになった。2015 年 7 月に決定された 2030 年のエネルギーミックスについて解説した。 海外建設工事における安全文化の醸成 ……………… 日揮 杉本 亨……904 海外建設工事における安全管理は,マネジメントシステムの設定だけでは なく,すべての作業員が安全ルール順守の気持ちを持つ点が重要となる。日 揮では IIF というプログラムを採用して安全文化の醸成に努めている。 非定常時におけるリスクアセスメント─非定常操作に 対する HAZOP の応用─ ………………………… 東洋エンジニアリング 角田 浩……910 非定常 HAZOP の成功の鍵は,運転ステップにおける運転意図を正しく 理解し,的確な「ずれ」に気づくことである。さらに非定常 HAZOP では, 操作の進行に隠れる可能性のある影響を見落とさないことが重要である。 災害事例による体感教育 ………………………………………日揮 西山文雄……916 安全管理を学ぶ手段として過去に発生した事故・災害事例を知ることは, 苦痛と後悔を自ら体験することなく再発防止に有効である。原因の多くは不 安全行為やヒューマンエラーであり,多くを学べる絶好の教材である。 内航プロダクト船用配船計画最適化システムの開発 ………………………………………………出光興産 山室 稔,ADAPTEX 小山雅樹……921 国内海上輸送は個人ノウハウに依存した配船を行う傾向が強い。最適化シ ステムによりノウハウに依存しない配船計画の効率化が可能となり,さらな るコスト削減と継続的な技術伝承が期待できる。 未利用柑橘類廃棄物からのバイオブタノール製造 …………………………………………………………………………三重大学 田丸 浩……931 2 種類のクロストリジウム属中温菌を組み合わせることで一貫した糖化・ 発酵プロセスを構築し,三重県南部の未利用柑橘類廃棄物から直接的にブタ ノ―ルを主成分としたバイオ燃料の生産に成功した。 公益社団法人 石油学会 DEC. 2015 VOL.38 NO.12 本誌の内容・企画に関してご意見・ご要望を E-mail([email protected])でお寄せください。 マイクロ SOFC 小型発電機の開発…………産業技術総合研究所 鷲見裕史……937 災害・非常時やアウトドア,医療・介護,ロボット用などの可搬型電源の 高効率化を目指して,市販 LPG カセットボンベで作動するマイクロ固体酸 化物形燃料電池(SOFC)小型発電機の開発を試作・実証した。 ガラス材料によるナトリウムイオン二次電池の開発 ……………………………………………………………… 長岡技術科学大学 本間 剛……943 リチウムイオン電池の代替としてナトリウムイオン電池が低コスト,環境 負荷の観点から注目されている。本稿ではガラスの結晶化によるユニークな プロセスでリン酸系ナトリウム電池材料合成について解説した。 ペトロ博士とリオちゃんのペトロリオミクス技術入門 ─総集編(その 3) ─ ………………………… 石油エネルギー技術センター 三谷尚洋……950 石油成分すべてを分子レベルで取り扱おうというペトロリオミクス技術を キャラクターによる会話仕立てでわかりやすく解説した。 冷却水システムの信頼性向上(第 2 回) スライム防止技術と微生物障害の事例 ……………………………………………………………… 伯東 伊藤賢一・関戸広太……958 冷却水システムにおいて,微生物はスライムを形成して熱交換器の伝熱を 阻害するだけでなく,各種金属の微生物腐食の原因となる。最新のスライム 防止技術と微生物障害の事例について紹介した。 目次裏統計 わが国の石油税……………………………………………………………目次裏 新技術紹介 360 度撮影できるカメラ(全天球カメラ)…………………………………892 おすすめの一冊 Hideshi Hattori,Yoshio Ono 著『Solid Acid Catalysis』 ………………………………… 製品評価技術基盤機構 辰巳 敬……895 辛口放談 情報社会の盲点 …………………………………………………津田謙二……903 エネルギー知ってるはず !? (26)わが国の原子力利用…………………………………915 暮らしの中のものさし (9)不安度を測る…………………金沢工業大学 神宮英夫……920 私事白書 時間が惜しいから …………………………………出光興産 中條美由紀……926 トピックスニュース ………………………………………………………………………927 今月の一口メモ SNS,HAZOP,超酵素複合体,全固体電池…………………………930 讃嘆石油史! 石油が上がってきた(2)…………………………………沙外白雲……936 趣味談議 ペット(小動物)…………………………………………………………………942 全国事業所の職場紹介 JX 日鉱日石エネルギー(株)麻里布製油所 コークスグループ …………………………………………………………………948 ふるさと自慢 神奈川県(相模原市),山形県(西置賜郡小国町)……………………957 JPIJS だより 第 26 回九州地区若手ケミカルエンジニア討論会参加報告 ………………………………………佐賀大学 上田祐生・髙岡祐士……963 単位換算表……………………………………………………………………………………………909 学会の窓………………………………………………………………………………………………964 第 38 巻総索引 イラスト:トモ,表紙デザイン:野田澄男,レイアウト:AAC ㈱
© Copyright 2024 Paperzz