ブロ ッ ク塀 の施 工 基準 3 基礎の構造 ブロック塀の高さ・厚さと基礎の構造 ①塀の下部には、塀を安全に支持しかつ連続する鉄筋コンクリー 1塀の高さ コン クリ ート ブロ ッ ク積 詳細 図 S= 1: 2 0 コ ン ク リ ー ト ブ ロ ッ ク C 種 ( 12 0*1 90*3 90) H2 .0m 以 下 ( た だ し H 1.6 m以 上 の 場 合 は 控 壁 を 設 置 す る ) *地盤が軟弱土の時は20cm減じた数値とする D10 D10 D13(縦筋@400) D13(縦筋@400) コンクリートブロック塀設計基準(壁式構造関係設計基準同解説、 ①塀の高さ(地盤面より測る。ただし、地盤面に高低差のある場 日本建築学会編)及び組積造設計基準および 合は低い方による)は2.2m以下(化粧ブロックは2m以下)とす 建築基準法施行令第62条の8(へい)の規定を厳守し る。 以下の点に注意する。 ②塀の厚さは、塀の高さ2m以下の場合は12cm以上、2mを超え る場合は15cm以上とする。 ③側溝に接した塀の高さおよび根入れの深さは、側溝の底面より 棒鋼)ならびJIS G 3117(鉄筋コンクリート用再生棒鋼)に規 測る。ただし、側溝にJIS A 5305(鉄筋コンクリートU形)の 定するSD 30 A、SDR 30以上の品質を有するものとする。 規格に適合するもの、またはこれと同等以上の品質を有するも ②モルタルの4週圧縮強度およびコンクリートの設計基準強度は、 のを使用する場合は、その上端面より測ることができる。 180kgf/c㎡以上とする。 2 基礎の形状と塀の高さ 以上とする。 ④布基礎に型枠ブロックを使用することができる。その場合、型 枠ブロックは防水性を有するものとし、打込みコンクリートの厚 さは塀の厚さより3cmを引いた数値以上とする。 ブロック塀の配筋 ①塀に挿入する縦筋および横筋は、D10以上の鉄筋とする。その ③金属製フェンスは、JIS A 6513(金属製格子フェンス及び門 ①塀の高さは、図1に示す布基礎の標準形状の種類に基づき、布 扉)の規定に適合するもの、またはこれらと同等以上の品質を 基礎・控壁・控柱の根入れ深さ、および地盤の性質に応じて、 有するものとする。 表1より表2に示す数値以下とする。 縦筋間隔は表4に示す数値以下とし、横筋間隔は80cm以下と する。 ②横筋は横筋用ブロック内に配置し、壁頂には横筋を挿入する。 ②地盤の含水比が高く締固めが困難な軟弱土の場合には、表1 ③横筋は、堀端部において控壁、控柱および門柱に定着させる。 および表2に示す塀の高さは、それらの表の普通土の場合の ④縦筋は、ブロックの空洞部内で重ね継ぎをしない。 数値より20cm以上減じなければならない。 のは、塀の長さ3.4m以下ごとに、基礎ならびにブロック塀に接 ⑤塀の縦筋は基礎に定着するほか壁頂横筋にかぎ掛けし、また ③地盤が液状化の恐れのある砂質土の場合は、布基礎の形状 着する控壁、控柱を設ける。 は壁頂の空洞部内に定着する。 はT形とし、前2号の数値を適用する。 ②塀は原則として、長さ50m以下ごとにエキスパンションジョイ D10 して安全であるようにしなければならない。 ③塀の布基礎の形状・寸法・根入れ深さなどは、図1に示す数値 材質 ①塀の高さが、1.2m(規定に適合する場合は1.6m)を超えるも D10 ②控壁・控柱および門柱の基礎は、塀の基礎と一体とする。ただし、 門柱の基礎で塀の基礎と連結できない場合は、水平荷重に対 ①鉄筋は特別の場合のほか、JIS G 3112(鉄筋コンクリート用 ブロック塀の構造 H ト造の布基礎を設ける。 ⑥控壁の縦筋および横筋は、D10以上の鉄筋とする。横筋は間 ントを設ける。 隔80cm以下とし、縦筋にかぎ掛ける。外側部の縦筋は、表5に ③塀の端部より80cm以内は控壁または、控柱などにより補強する。 示す数値以上とする。 ④塀が交差する場合は、その交差角度が塀の直角方向に対し 表1 標準形布基礎を有するブロック塀の高さ(単位:cm) 45°以下でかつ交差角度により塀の長さが最小40cmから 基礎の形状 I形基礎 表2 標準形布基礎より根入れを10cm増やしたブロック塀の高さ T・L形基礎 基礎の形状 I形基礎 60cmある場合は、控壁と同等とみなすことができる。 控壁(控柱)の有無 ⑤同一面内で高さが異なる塀の構造は、高い塀の長さが塀の長 D10 あばら筋(@400) D13 D13 50 D10 あばら筋(@400) 普通土 地盤の性質 かつ高さが変化する部分は、縦横ともD13以上の鉄筋で補強 3 00 基礎砕石 50 13 0 14 0 130 5 0 140 160 なし 普通土 180 160 180 160 良質土 220 T・L形基礎 あり なし あり 210 160 180 160 160 220 160 捨てコン 基礎砕石 50 4 00 ⑦笠木ブロックは、縦筋が壁頂横筋にかぎ掛けされ、または空洞 構 造 部 分 部内に定着できる形状のものとする。 壁・ブロック造の控壁または門柱 ⑧塀は土に接して設けてはならない。ただし、土に接する部分の 2㎝(フェイスシェルの厚さを除く) 3㎝ 高さが40cm以下でその部分の耐久性、安全性を考慮した場 直接土に接する鉄筋コンクリート造の控壁、控柱、 4㎝ 門柱の基礎および基礎立上り部分 コ ン ク リ ー ト ブ ロ ッ ク C 種 ( 150* 190 *39 0) H2 .2m 以 下 ( た だ し H 1.6 m以 上 の 場 合 は 控 壁 を 設 置 す る ) 図1 *地盤が軟弱土の時は20cm減じた数値とする D10 かぶり厚さ 鉄筋コンクリート造の控壁または控柱 合は、この限りではない。 14 0 50 D10 220 (単位:cm) 表3 鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さ の連続、塀の最上部・最下部および端部に配置してはならない。 50 100 捨てコン 120 控壁(控柱)の有無 あり ⑥透かしブロックは、縦筋が挿入できる形状のものとし、2個以上 15 0 D13 なし あり 地盤の性質 良質土 する。 3 00 100 50 15 0 さの過半を超える場合は高さが高い方の規定によるものとし、 なし 基礎スラブ 6㎝(捨コンクリート部分を除く) 直接土に接する型枠ブロック造の基礎立上り部分 4㎝(フェイスシェルの厚さの1/2を含む) T 形基 礎 I形基 礎 t t Df :根入れ深さ40 ㎝以上 t t D :布基礎のせい45 ㎝以上 b :立上り部分の幅t +2㎝以上 型枠ブロック 型枠ブロック D13(縦筋@400) D13(縦筋@400) GL GL GL s :基礎スラブの張出し幅 13cm以上 GL B :基礎スラブの幅 e :基礎スラブの厚さ15 ㎝以上 D:基礎のせい45㎝以上 H D Df Df:根入れ深さ40㎝以上 D10 e D10 s 型枠ブロックの厚さ b 13cm以上 s s B t+4かつ16以上 D10 あばら筋(@400) D13 5 0 130 17 0 1 30 50 (単位:cm) 空洞ブロックを 化粧ブロックを使用する場合 使用する場合 t 35cm以上 GL 10cm以上 捨てコン 基礎砕石 50 400 17 0 50 Df e 30cm以上 160以下 80 160を 超える場合 40 ブロックの長さ 縦筋間隔 40,50,60 60 90 45(90) あり D 75cm以上 40,50,60 60 90 45(90) 40,50,60 120以下 80 120を超え 160以下 40 (80) なし b s 40cm以上 B 型枠状ブロックを 使用する場合 ブロック塀の高さ 縦筋間隔 30 0 基礎砕石 1 00 5 0 150 30 0 1 00 5 0 150 捨てコン s 表4 ブロック塀の縦筋間隔 控壁 D13 13cm以上 b B t 50 D13 t :ブロック壁体の厚さ 鋼 管杭 打 ち基 礎 L形 基礎 D10 あばら筋(@400) D e 13cm以上 13cm以上 b Df D ( )内数値はD13使用の場合の間隔 90 40,50,60 90 縦筋間隔 40 40 60 45(90) 40(60) (45) 40 40
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