平成 23 年度受賞活動の現在(2014 年)の状況 受賞者名 平 平成 成2 23 3年 年度 度 文 文部 部科 科学 学大 大臣 臣賞 賞 「「「個 個 人 グ ル ー プ 学 校 分 野 個人 人・・・グ グル ルー ープ プ・・・学 学校 校」」」分 分野 野 の の継 継続 続状 状況 況 埼玉県立特別支援学校さいたま桜高等学園 所在地 さいたま市桜区 受賞テーマ ペットボトルの回収とリサイクル活動 1. 活動継続 あり y 継続して教育課程に環境学習を位置づけ、環境・サービス科の生徒がペットボトルの回収とペ ットボトルをリサイクルしての植木鉢作りを行っている。 y 回収は継続して、区役所、自治会、協力店舗へ生徒が出向いたり、近隣住民に直接学校に持参 していただいたりしている。また、校内で生徒、職員が飲用したペットボトルも回収している。 y 回収したペットボトルは、同科生徒が粉砕機、廃ペットボトル溶融機、20tプレス機を操作 し、継続してオリジナルの植木鉢にリサイクルしている。 2. 活動の広がり あり y 活動初年度は年間5万本(500ml ボトル換算) 、1.25tであった回収量が、年々増加し、昨 年度は11.4万本、2.84tと倍以上の回収量となった。 y それに伴い、植木鉢の製造量、チップの販売量も増加している。区役所の催し物や自治会の行 事で大量の注文を受け、植木鉢を納入する機会も増えた。 y また、夏季休業中の小学生環境教室は、市報や地域情報誌に紹介され、毎回盛況である。 y 一昨年、昨年と東北の被災地の小学校、特別支援学校、作業所、仮設住宅に、リサイクルで製 造した植木鉢 計約400鉢を、パンジーを植えて送った。 3. 活動の進化 あり y 当初、製造している植木鉢は単色の製品のみだった。その後、素材と分量(ペットボトル本体と キャップ、ラベルの割合)の研究を重ね、2色のマーブル模様やマーブル+霜降り模様なども製 造できるようになった。 マーブル模様の植木鉢 マーブル+霜降り模様の植木鉢 4. 今後の計画 今年度より、小学生環境教室がさいたま市の『自分発見!チャレンジさいたま』の事業となる予定 である。 5. その他 製造した植木鉢は風雨にさらされても容易に劣化しない丈夫な製品という点を売りに、更なる販路 拡大を目指している。 1 【H23 年度 受賞時概要】 同校環境・サービス科では、ペットボトルの回収とリサイクル活動を開校した平成 19 年より自ら実施している。それ までもペットボトルの回収活動は学校教育の中でおこなわれていたが、同校は教育課程に環境学習を位置づけ、リサイク ルを専門に学習する学科、環境・サービス科を設置している。 回収は専門教科の授業で、おもに 3 通りの方法を用いておこなっている。一つ目は生徒がリヤカーを引き近隣各所に出 向いての回収である。区役所や自治会、協力店舗を週2回のペースで回り回収している。二つ目は校内で生徒や職員が飲 用したペットボトルを生徒が委員会活動の一環として回収している。三つ目は近隣住民にペットボトルを直接学校まで持 参してもらう回収である。校内に回収スペースを設け、自由に持参してもらい、その数に応じてリサイクルした植木鉢を 渡している。 開始年度は年間 5 万本(500mlペットボトルに換算した場合)の回収であったが、年を追うごとに回収量は増加し、 次年度は 7 万本、3 年目以降は 10 万本以上を回収している。昨年度までに回収したペットボトルの総量は約 40 万本に達 し、重さにして 10 トンをはるかに超える。 そして、同学科の最大の特徴は回収したペットボトルを植木鉢等にリサイクルしていることである(他に小物入れ、器、 プレートにもリサイクルしている)。専門教科の実習用に「粉砕機」「廃プラスチック溶融機」 「20 トンプレス機」を設置 し、生徒がこれらを操作することによりペットボトルは植木鉢にリサイクルされる。また、回収したペットボトルは、本 体のみならずキャップ、リング、ラベルに至るまで植木鉢にリサイクルしている。500mlペットボトル約 7 本で植木鉢 1 個が出来上がり、これまでに約 7 千個を超える植木鉢にリサイクルしてきた(一部のペットボトルは粉砕した後、チップ として業者へ渡している)。 リサイクルした植木鉢は、地域住民に頒布し、学科の活動を広く周知すると共に環境に関する啓蒙に役立てている。ま た、夏季休業中に近隣の小学生を対象にした「小学生環境教室」を開催し、ペットボトルが植木鉢にリサイクルされる工 程を実体験させ、環境に対する意識向上の一助をなしている。 これらの活動を通して、生徒のみならず、地域住民、もしくは小学生のペットボトル回収に対する意識はこの 4 年間で 飛躍的に向上したと言える。その裏付けとして、校内に持ち込まれるボトルの数、回収の際に出されたボトルの数が、先 述のとおり初年度に比べ 2 倍以上に増加したことが挙げられる。また、環境学習教室を開催した小学校からは、教育現場 で使用する植木鉢を、従来の既製品から本校で作成したリサイクル植木鉢に切り替えるなどの動きも見られるようになっ た。 <自治会での回収作業> <リサイクル品の完成> 2 <小学生環境学習教室>
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