世界銀行、世界経済見通し(2012年6月版)

ウィークリーレポート
インドネシア ベトナム
マレーシア 中国
タイ フィリピン シンガポール
2012年6月11日~2012年6月15日
ITCインベストメント・パートナーズ株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第387号
加入協会:(社)投資信託協会、(社)日本証券投資顧問業協会
<トピック>世界銀行、世界経済見通し(2012年6月版)を発表
世界銀行は6月12日、世界経済見通しに関する報告書を発表しました。その中で、 2012年のアジア太平洋地域の経済成長に関して、欧州問題、
高所得国からの需要減および中国経済のスローダウンなどによりGDP成長率が前年の+8.3%から+7.6%まで低下することを予想しています。一方で、
2013年に関しては欧州危機の収束や先進国経済の回復などを背景に楽観的に見ています。国別のGDP成長率では、力強い成長の続くインドネシ
アを+6.5%、世界貿易の回復の恩恵を受けるマレーシア、タイ、フィリピンを+5.0%~+5.5%とし、いずれも2012年を上回る成長を予想しています。また
石油輸出国のベトナムに対しても原油価格上昇のメリットを指摘し、+6.3%と高成長を予想しています。中国に関しては、財政・金融両面による刺激
策が外需の回復とあいまって2014年までの成長を下支えするだろうと述べています。
<経済指標トピック>(市場予想はブルームバーグデータ)
中国
ベトナム
・5月の消費者物価指数は前年同月比+3.0%と市場予想(同+3.2%)を下
回りました。
・中央銀行は11日、主要政策金利であるリファイナンス金利(商業銀行
への貸出金利)を12%から11%に、またディスカウント金利を10%から9%
に引き下げました。
・5月の鉱工業生産は前年同月比+9.6%と市場予想(同+9.8%)を下回りま
した。
インドネシア
・中央銀行は12日の理事会で、政策金利を5.75%に据え置くことを決めま
した。
・5月の自動車販売台数は95,499台(4月:87,080台)、オートバイの販売
台数は611,251台(4月:617,508台)となりました。
タイ
・中央銀行は13日に開かれた金融政策委員会で、政策金利を3.0%に据
え置くことを決めました。
フィリピン
・フィリピン中央銀行は14日、金融政策決定会合を開き、政策金利を4%
に据え置くことを決めました。
マレーシア
・4月の鉱工業生産は前年同月比+3.2%と市場予想(同+2.0%)を上回りま
した。
・5月の小売売上高は前年同月比+13.8%と市場予想(同+14.2%)を下回り
ました。
・5月の貿易収支は輸出が前年同月比+15.3%(市場予想は同+7.1%)、輸
入が同+12.7%(市場予想は同+5.5%)となり、約187億米ドル(約1兆
4716.9億円)の貿易黒字となりました(1米ドル=78.7円で計算)。
シンガポール
・4月の小売売上高は前年同月比+2.2%と市場予想(同+6.9%)を下回りま
した。
<来週の注目経済指標>
中国
・HSBC中国製造業PMI(6月)
マレーシア
・消費者物価指数(5月)
タイ
・貿易収支(5月)
・自動車販売(5月)
1
ウィークリーレポート<マーケット動向>
代表的株価指数(現地通貨ベース)
2012年6月15日時点
1週間
4週間
12週間
ジャカルタ総合指数
▲0.2%
▲4.1%
▲5.5%
ベトナムVN指数
+0.0%
▲0.4%
▲4.6%
マレーシア総合指数
0.5%
3.1%
▲0.4%
MSCI China Small Cap指数
2.7%
1.0%
▲9.6%
タイSET指数
3.4%
1.0%
▲2.4%
▲1.3%
1.0%
▲2.2%
2.7%
1.1%
▲6.0%
フィリピン総合指数
シンガポールST指数
※インドネシアの4週間前は5月17、18日が休場のため5月16日時点と、12週間前は3月
23日が休場のため3月22日時点とそれぞれ比較。
為替相場(対円)
2012年6月15日時点
1週間
4週間
<株式市場>
<株式市場>
アジア株式市場は、全般に底堅い推移となりました。スペインの銀行救
アジア株式市場は、全般に底堅い推移となりました。スペインの銀行救
済に関する合意や、前週末の中国の予想を上回る貿易統計を受けて
済に関する合意や、前週末の中国の予想を上回る貿易統計を受けて
週初は上昇して始まりました。その後はスペイン国債の利回りが急上
週初は上昇して始まりました。その後はスペイン国債の利回りが急上
昇するなどユーロ問題に対する懸念が再び取りざたされ、上値の重い
昇するなどユーロ問題に対する懸念が再び取りざたされ、上値の重い
動きとなりましたが、各国中央銀行による協調行動に関する報道を材
動きとなりましたが、各国中央銀行による協調行動に関する報道を材
料に週末にかけて再び値を戻す展開となりました。
料に週末にかけて再び値を戻す展開となりました。
タイでは、大型株中心に買いが入りSET指数は前週比で3%以上の上昇
タイでは、大型株中心に買いが入りSET指数は前週比で3%以上の上昇
となりました。一方で、フィリピンでは、多角経営企業のアボイティズ・エ
となりました。一方で、フィリピンでは、多角経営企業のアボイティズ・エ
クイティ・ベンチャーズが前週比でマイナス10%の急落となり総合指数を
クイティ・ベンチャーズが前週比でマイナス10%の急落となり総合指数を
押し下げました。
押し下げました。
個別銘柄では、中国の自動車部品メーカーのシンダ・インターナショナ
個別銘柄では、中国の自動車部品メーカーのシンダ・インターナショナ
ル・ホールディングスが、中国の金融緩和がシクリカル株に追い風にな
ル・ホールディングスが、中国の金融緩和がシクリカル株に追い風にな
るとのアナリストの指摘もあり大きく値上がりしました。
るとのアナリストの指摘もあり大きく値上がりしました。
12週間
インドネシアルピア
▲0.5%
▲0.4%
▲6.3%
ベトナムドン
▲0.9%
▲0.9%
▲4.8%
マレーシアリンギ
▲0.2%
▲1.3%
▲7.0%
香港ドル
▲1.0%
▲0.3%
▲4.3%
タイバーツ
▲0.4%
▲0.7%
▲6.7%
フィリピンペソ
1.4%
1.7%
▲2.9%
シンガポールドル
0.0%
▲0.0%
▲5.1%
<為替動向>
<為替動向>
アジア通貨は対ドルでは小動きとなりました。欧州問題をめぐる好悪の
アジア通貨は対ドルでは小動きとなりました。欧州問題をめぐる好悪の
材料が出る中、週末のギリシャの再選挙を控えて持ち高を一方向に傾
材料が出る中、週末のギリシャの再選挙を控えて持ち高を一方向に傾
けづらい展開となりました。フィリピンペソはファンダメンタルズの改善を
けづらい展開となりました。フィリピンペソはファンダメンタルズの改善を
受けた投資適格級への格上げ期待などからドルに対して2%以上の上
受けた投資適格級への格上げ期待などからドルに対して2%以上の上
昇となりました。ドル円相場が78円台まで売られたこともあり、対円では
昇となりました。ドル円相場が78円台まで売られたこともあり、対円では
アジア通貨は全般に小幅の下落となりました。
アジア通貨は全般に小幅の下落となりました。
※騰落率がプラスの場合は現地通貨高、マイナスの場合は現地通貨安を表します。
ブルームバーグのデータを基にITCインベストメント・パートナーズ株式会社が作成。表中
の騰落率は小数点第2位以下を四捨五入しています。
2
投資信託の主なリスク
投資信託は、主に国内外の株式や債券、その他の有価証券等を投資対象としますので、組入有価証券等の価格の下落や、組入有価
証券等の発行会社の倒産や財務状況の悪化、また外貨建資産に投資する場合には為替の変動等の影響により、基準価額が下落し、
損失を被ることがあります。したがって、ご投資家の皆様の投資元本は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を
被り、投資元本を割り込むことがあります。
又、投資信託は、投資対象資産の種類や投資制限、投資市場、投資対象国などが異なることから、リスクの内容や性質が異なります
ので、ご投資に当たっては目論見書や契約締結前交付書面等をよくご覧下さい。
お客様にご負担いただく主な費用
ご投資いただくお客様には以下の費用をご負担いただきます。
 申込時に直接ご負担いただく費用・・・・・申込手数料 上限3.675%
※お申込金額=(お申込価額×ご購入口数)+申込手数料(税込)
【ご注意ください】例えば、お申込金額が100万円の場合、お申込金額の中から申込手数料(税込)をご負担いただきますので、
100万円全額が当該投資信託のご購入金額となるものではありません。
 換金時に直接ご負担いただく費用・・・・・信託財産留保額 上限0.5%
 投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用・・・・・信託報酬 上限2.31%
 その他費用・・・・・上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。当該費用は運用状況等により変動しますので、
事前に料率、上限額等を示すことができません。
上記に記載しているリスクや費用項目は一般的な投資信託を想定しています。
費用の料率につきましては当社が運用するすべての投資信託のうち最高の料率を記載しています。手数料の合計額については、
投資家の皆様がファンドを保有される期間などに応じて異なりますので、表示することができません。投資信託に係るリスクや費用
は、各投資信託により異なりますので、ご投資に当たっては、目論見書や契約締結前交付書面をよくご覧ください。
当資料に関してご留意いただきたい事項
当資料はITCインベストメント・パートナーズ株式会社が作成した資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。当資料は、信頼
できると判断した情報に基づいて作成していますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。当資料中に記載している内容、数値、図
表、意見等は資料作成時点のものであり、今後予告なく変更することがあります。当資料中のいかなる内容も将来の投資収益を示唆ないし保証す
るものではありません。
信託財産に生じた利益および損失は、すべて受益者の皆様に帰属します。投資信託の取得のお申込みに当たっては、販売会社から目論見書等
をお渡しいたしますので、必ず内容をご確認のうえ、お客様ご自身でご判断くださいますようお願い申し上げます。
投資信託は、預貯金や保険契約にはあたりませんので、預金保険・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
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