攻めの環境経営のためのグリーンMBA/MOT等構築事業について

資料4
攻めの環境経営のための
グリ ンMBA/MOT
グリーンMBA/MOT
(GMBA/MOT)等
構築事業に いて
構築事業について
1
構成
1 ワーキンググループの概要
1.ワ
キンググル プの概要
2.検討事項・ ご議論いただきたい事項
3 参考(これまでの調査結果等)
3.参考(これまでの調査結果等)
2
1.ワーキンググループの概要
3
環境人材育成コンソーシアムが育成をめざす人材:
産学官民連携により育成される「環境人材」とは
環境、持続可能性についての分野横断的な知見と俯瞰力
環境人材とは、
・社会変革のための新しい
発想 構想 企画力
発想、構想、企画力
・現在及び将来の社会が直
面する課題への問題解決
能力
・環境保全を通じて仕事を
作り 経済を活性化させ
作り、経済を活性化させ
る実践のための行動力
などの能力を有する人材
自らの専門性と環境の理解
法学、経済学、工学等、環境以外の
分野の専門性
4
コンソーシアムのターゲットと事業
現在及び将来の
リーダー・経営層
参加する組
織・参加者同
士の新たな出
会 や交流
会いや交流の
場の提供
現在及び将来の専門分野
を追求する中堅層
現在及び将来の幅広い裾野を
持つ一般層
攻めの環境経営のため
境
のグリーンMBA/MOT
等構築事業
環境人材育成情報インフラ
構築事業
「環境力」を有するT字型
人材育成プログラム事業
アジア各国との連携を目指した国際交流・協力事業
5
提案の背景
現状
○最近は、新たな大学院又は専攻コースが設置開設されつつあるが、環境経営、経済社会のグリ
ーン化を担う人材を育成するという観点からは、十分ではない。
○特に今後、企業の経営層を担う人材は、経営学にプラスして持続可能性を追求する知識と能力
が 企業の技術者においては 工学にプラスして持続可能性を追求する知識と能力が 求め
が、企業の技術者においては、工学にプラスして持続可能性を追求する知識と能力が、求め
られるが、我が国のMBA/MOTコースでは、必ずしもこのような教育が導入されていない。
○現在、企業における環境管理に関連した人材育成は、企業が個別に行っており、その教育に関
連したリソ スが不十分である場合がある。
連したリソースが不十分である場合がある
○欧米諸国においては、ビジネススクールにおいて持続可能性を追求する知識と能力を学ぶこと
○欧米諸国においては
ビジネススク ルにおいて持続可能性を追求する知識と能力を学ぶこと
のできるいわゆる「グリーンMBA」やサスティナブルMBA等が増大している。
○ProSPER.netにおいて、アジアの大学のビジネススクールにおいて、サスティナビリティの
視点を統合するプログラム開発が始まっている。しかし、教育内容(参考文献を含む)は欧
米のものが参照されている。
現在、社会経済成長と環境保全の両立が急務であるアジア地域において、文化的社会
的に共通点の多い日本を含むアジア地域の持続性を考慮したMBA/MOT等プログラム、
的に共通点の多い日本を含むアジア地域の持続性を考慮したMBA/MOT等プログラム
いわゆるアジア版グリーンMBA/MOT等プログラムの作成が必要。
6
本事業のターゲットと成果
(コンソ シアム準備会での議論より)
(コンソーシアム準備会での議論より)
グリーンMBA/MOT等を通
じて身に付く能力
①環境と経営を
統合した経営力
「グリーンMBA/MOT等」の要素
z 環境と経営の統合のための手法(環境マネ
ジメント・環境会計等)についての理解
z 企業経営に求められるリーダーとしての
素養
z 実践型教育手法の採用
実践 教育手法 採
②社会問題解決に資す
る経営戦略の企画力
③環境保全により企業経
営を発展させる実践力
先駆的取り組み
z 海外(欧米・アジア)での実践事例
海外(欧米 アジア)での実践事例
z 環境人材育成のための大学教育プログラム開発事業
(環境省)
z 戦略的環境リーダー育成拠点形成プログラム(文科省)
z 他、研究会・WGでの検討
他
究会
検討
大学・企業との共同作業
グリーンMBA/グリーンMOT等プログラム構築
(本事業の成果のイメージ)
公開・カリキュラム
実践の展開
グリーンMBA/MOTの
認証に適用
プログラム要素
教授法
人材派遣等システム
環境経営リーダー
認定証授与
7
2.検討事項・ご議論いただきたい事項
8
検討事項 ご議論いただきたい事項
検討事項・ご議論いただきたい事項
① 本WGが対象とするグリーンMBA/MOT等
の考え方
② 本WGのアウトプット・成果物
③ 今後の作業、検討スケジュール
今後の作業 検討スケジュール
9
① 本WGが対象とするグリーンMBA/MOT等の考え方
「企業活動のグリーン化」の発展段階
企業活動のグリ ン化」の発展段階
環境負荷の軽減、公害の防止:
大気・水質・土壌・海洋等の汚染防止、浄化(
大気・水質・土壌・海洋等の汚染防止
浄化( エンドオブパイプ )、廃棄物の適正
) 廃棄物の適正
処理・リサイクル等、省エネルギー、省資源等
環境保全と経済発展の両立:
環境マネジメントシステム、環境に配慮した技術、製品、サービスの開発(クリーン・
環境マネジメントシステム、環境に配慮した技術、製品、サ
ビスの開発(クリ ン
テクノロジー)、環境会計、グリーン購入、環境コミュニケーション、法令順守、リスク
マネージメント、CSR等、環境に配慮した企業経営
持続可能な社会の構築
持続可能な社会の構築:
社会経済システムの変革と、それに対応した企業活動。
製品・サービスと企業活動、さらには消費・生産そのものを持続可能な形に変革し
ていく新たな産業構造改革
このような発展を促す人材育成に必要な教育は?
10
① 本WGが対象とするグリーンMBA/MOT等の考え方
企業のグリーン化を担う人材育成プログラムに関する異なる視点
企業のグリ
ン化を担う人材育成プ グラ
関する異なる視点
例1:企業の環境経営促進のための系統だった
教育プ グラム
教育プログラム
環境会計
CSR
その他
例2:文理横断型の環境学教育プログラム
例2
文理横断型の環境学教育プ グラム
に 経済学、経営学等を含める
環
境
法
経
営
学
環境報告書
環境ラベル
C
S
R
持続可能性に関する知識
ライフサイクル
アセスメント
環境マネジメント
環
境
経
済
例3:従来のMBAプログラムに持続可能
性の知識を統合
環
境
倫
理
環
境
化
学
環
境
科
学
例4:環境に配慮したモノづくり経営のため
の教育プログラム
環境デザイン
環境技術
環境配慮型新素材
ライフサイクルアセス
メント
その他
例5:社会的企業家育成のためのプログラム
そ
の
他
経
営
学
事
業
計
画
持続可能性に関する知識
環境分野での専門性
11
① 本WGが対象とするグリーンMBA/MOT等の考え方
本WGが開発するプログラムのタ ゲットは?
本WGが開発するプログラムのターゲットは?
期間
相当する視点
1年間
企業での就職を
めざす文系(経営学以
外
外)の学生
学生
企業の管理職、
経営層
企業での就職を
めざす経営学専攻の
学生
企業での就職を
めざす理系の学生
行政官、NPO等、企業
行政官
NPO等 企業
以外の業務に環境経
営の知識を活かす
2年間
企業の環境経営に関連した修士号の獲得
短期研修にて環境経営に
関連した知識を取得
持続可能性に関連した一連の科目の履修
経営学の修士号の獲得
副専攻的に環境経営に
関連した科目を履修
通年を通じて、環境経営に関連した知識を取得
例1:企業の環境経営促
進のための系統だったプロ
グラム
例2:環境学教育プログラ
ム+経済学 経営学等
ム+経済学、経営学等
例3:MBAプログラムに持
続可能性の知識を統合
例4:環境に配慮したモノ
づくり経営プログラム
例5:社会的企業家育成
のためのプログラム
12
① 本WGが対象とするグリーンMBA/MOT等の考え方
人材育成プログラムの教育方法は?
必要な知識およびスキル
教育方法
環境に対する意識
他分野における専門性
企業経営と環境との関係性を理解する鳥瞰的視野
環境と経済との関係に関するバランス感覚
講義
教室内
環境倫理・価値観
参加型学習: 議論、
グループワーク、
ケーススタディ等
全体像をつかむ能力(統合力)
企画力、構想力
関係者を説得し組織を動かす力
コミュニケーション能力
疑問を持つ視点
企業の現場における
フィ ルドワ ク
フィールドワーク
教室外
広い視野、想像力
企業でのインターン
シップ
その他の社会経験(ボラン
ティア、市民活動への参加、
学生団体の運営等)
イノベーションへの意欲
*2007年度のIGES,イースクエアの調査・議論による
13
13
① 本WGが対象とするグリーンMBA/MOT等の考え方
(確認事項)
・本WGでは、戦略的な視点から企業のグリーン化を担う人材育成プログラムを
対象とする。
・したがって、ビジネススクール(経営学修士)やMOTの修士プログラムの
が
ビジ
経営学修
修 プ グ
グリーン化だけでなく、その他環境系の大学院修士等における環境経営
に係る科目の導入も対象とする。
・2年間の修士プログラムだけでなく、社会人向けの短期プログラムも対象とする
2年間の修士プログラムだけでなく 社会人向けの短期プログラムも対象とする
・育成対象とする人材:現在及び将来の企業の経営者層を担う人材
(論点)
・わが国の大学院教育の特徴、実態を踏まえつつ、社会のニーズに対応
わが国の大学院教育の特徴 実態を踏まえつつ 社会のニ ズに対応
するプログラムとしてはどのようなタイプ・パターンが考えられるか?
・わが国だけでなく、アジアを視野にいれたプログラムはいかにあるべきか?
・企業活動のグリーン化の発展を促す人材を育成するために必要な教育内容とは?
・どのような教育方法が効果的か?
・本WGの成果の活用や今後のコンソーシアムの取組として展開するにあたって、
プログラムの呼称をどうするか?
14
② アウトプット・成果物
○今年度のWGのアウトプット・成果物等
攻めの環境経営に必要な能力・
スキルについて
企業のグリーン化を
担う人材像
グリーンMBA/MOT等の
プログラムのパターン・タイプ
の整理
○本WG及びコンソーシアム活動を通じて目指すアウトプット成果物のイメージ
企業のグリーン化を担う
人材育成の教育内容(科目)
優良事例のリスト
グリーンMBA/MOT等の
プログラムのパターン・タイプ
毎のモデルシラバス/指導指針
効果的な教育方法の事例集
15
② 本WGのアウトプット・成果物
今年度のWGの事業イメージ
ターゲット
企業就職を希望する学生、企業の環境管理等の担当者、企業経営層、社会起業家
目的
アジアにおいて企業のグリーン化を担う人材育成に係るプログラムのあり方を検討し、取り
まとめ、大学等への普及を図る。
学
事業内容
・企業のグリーン化を担う人材に必要な能力、スキルの洗い出し、整理
・企業のグリ
ン化を担う人材に必要な能力 スキルの洗い出し 整理
・企業のグリーン化を促進するために必要な人材像の検討
・企業のグリーン化に係る経営論(ビジネススクールとしてのグリーンMBA(GMBA))、グリーン
MOT(GMOT)) 独立型の環境学大学院でのビジネス的視点の確保等に関する現状の共
MOT(GMOT))、独立型の環境学大学院でのビジネス的視点の確保等に関する現状の共
有、課題の抽出
・国内外におけるグリーンMBA/MOT等、環境経営プログラムの開発、実施状況のレビュー
・国内外の環境経営関係のシラバス、教材等のレビュー
国内外の環境経営関係のシラバス、教材等のレビュ
・企業のグリーン化を担う人材の育成方法の基本的あり方に関する検討
・企業のグリーン化を担う人材育成に係る普及啓発を主目的としたシンポジウムの開催 等
活用の場
• 大学院の修士プログラム、短期プログラム、企業内人材育成
16
③ 今後の作業、検討スケジュール
WGの事業展開イメージ
コンソーシアムが事
務局・コーディネー
トを行うもの
本年度
次年度
以降
大学・企業等が
実施するもの
•企業のグリーン化を担う人材の必要な能力、スキルの洗い出し
•国内外の環境経営関係のシラバス、教材等のレビュー
•企業のグリーン化を担う人材の育成方法の基本的あり方に関する検討
•企業のグリーン化を担う人材育成に係る普及啓発を主目的としたシン
ポジウムの開催 等
参加大学 企業による デ シ
参加大学・企業によるモデルシラバス等の検討・開発
等 検討 開発
環境経営、環境マネジメント関連の効果的な実践手法の検討
専門家からの意見の収集
大学におけるモデルプログラムの実証
プログラムの実施支援
プログラムの実施支援、
ウェブサイトにおけるカリキュラムの公開
コンソーシアム事務局は研究会の開催等の企業と大学のプラットフォーム作り
を行う。
17
③ 今後の作業、検討スケジュール
本年度の実施スケジュール
度 実施
内容
会合
企業のグリーン化を担う人材の育成に関する現状の共有、課題の
企業
グリ ン化を担う人材 育成 関する現状 共有、課題
第1回
抽出
WGの成果物及び今後の作業スケジュ ル等討議
WGの成果物及び今後の作業スケジュール等討議
企業のグリーン化を担う人材に必要な能力、スキルの整理
第2回
既存 プ グ ム 開発 実施状況
既存のプログラムの開発、実施状況のレビュー
ビ
既存の環境経営関係のシラバス、教材等のレビュー 等
第3回
第4回
企業のグリーン化を担う人材育成の関する教育方法の開発にあ
たっての基本的概念の整理及び取りまとめ
基本的概念 整 及び取りま
等
企業のグリーン化を担う人材育成等の基本的あり方の検討、及び
指針の作成 等
18
③ 今後の作業、検討スケジュール
作業体制(案)
報告
環境人材育成
コンソーシアム
幹事会
ワーキンググループ
座長
WG メンバー
アドバイス
具体的作業、調査内
容の検討と指示
作業、調査内容の報告
作業グループ
作業グル
プ
WG
WGメンバー関係者
メンバー
事務局
19
③ 今後の作業、検討スケジュール
作業方法(案)
ワーキンググループ会合
•
•
•
企業のグリーン化を担う人材に必要な能力、スキルの
検討
グリーンMBA/MOT等の概念整理、あり方の検討
企業のグリーン化を担う人材育成に係る成果物の検討、
作成
等
具体的作業、調査内容の検討と指示
作業グループ
企業のグリーン化
を担う人材育成プ
ログラムに関する
異なる視点の概念
整理
•
•
•
•
• 企業のグリーン化を担う人材
企業のグリ ン化を担う人材
像とその育成方法のあり方
の提案
作業、調査内容の報告
文献・ウェブ調査
大学会合等での情報収集、資料提出依頼
セミナー等での意見交換
大学・企業関係者へのヒアリング
大学
企業関係者へのヒアリング
企業のグリーン化を担う人材の育成方法の基本的あり
方に関する検討
•国内外の環境経営関連のプログラム等の開発、シラ
国内外の環境経営関連のプログラム等の開発、シラ
バス、教材、実施状況等のレビュー
•環境に配慮した経営論(ビジネススクールとしての
グリーンMBA(GMBA)、グリーンMOT(GMOT))、独立
型の環境学大学院でのビジネス的視点の確保等に関す
る現状の共有、課題の抽出
企業が求める環境人材の
把握
•企業のグリーン化を担う
企業のグリ ン化を担う
人材に必要な能力、スキ
ルの洗い出し、整理
•プログラムに対する企業
ニーズの把握
ズの把握
20
3.参考(これまでの調査結果)
①企業のグリーン化を担う人材育成プログラムに関連した国内外の
事例
②企業のグリーン化を担う海外の人材育成プログラムの傾向
③ WGの進め方に係る事前ヒアリングでの意見
G 進め方に係る事前
リ グ
意見
21
①企業のグリーン化を担う人材育成プログラムに関連した国内外の事例*
例1: 環境学教育プログラム+経済学、経営学等に類似
*2008年度IGES調査に基づく
スクール名:ミシガン大学 MBA/MSコース(3年間)(アメリカ)
スクールの目的:
経済・環境・社会の3分野の融合領域に関して、世界を主導する教育プログラムを提供している。環境分野における専門的な知識・思考
力を持ち、大手企業、中小企業、NPO団体、政府機関内において変化を生み出し、持続可能性を追求する人材育成を目標とする。ビジ
ネスと自然資源・環境科学において、高い専門的スキルを習得させ、インターンシップやチームプロジェクトなどの学外教育プログラムに
よって現場における統合と応用のスキルを養成する。
よって現場における統合と応用のスキルを養成する
コース設計:(卒業単位:57単位)
自然資源環境研究科
MSコース
・魚類の生態学
(8分野より1つ選択、
・行動生態学と保全生物学
テ マに沿って講義
テーマに沿って講義
・環境法
を選択する)
・気候変動:行動へ向けた動き
1.水生科学:調査と
・変化する世界における森林生
経営
態学
2.行動、教育、コミュ
・生物多様性の情報科学
生物多様性の情報科学
ニケーション
・環境リスク評価
3.保全生物学
・人的資源生態学
4.環境情報学
・環境行政、選択、制度、成果
5.環境正義
・企業経営の倫理
6.環境政策と政策
環境政策と政策
・持続可能な発展のための競争
持続可能な発展のための競争
7.持続可能システム
戦略
8.地球生態系
・食料と水
・上級環境教育
法科大学院
・人口湿地と区画開発
など
・環境法
環境法
工学研究科
・デザインと製造業における生態学的持続可能性
・環境海洋力学
・地球と海と大気の相互作用
・大気の化学
・大気汚染の化学
・応用エネルギー変換
・環境微生物学
ビジネススクール
・競争的な環境戦略
・持続可能な発展のための戦略
・グリーン開発
・企業経営の倫理
・持続可能な発展と事業のため
のシステム思考
・エネルギー生産のための社会
エネルギ 生産のための社会
制度
・持続可能な製造業
・財務と持続可能な事業
・事業とイノベーションと通しての
社会課題解決
・社会起業家精神
・人権のビジネス先進事例
・持続可能性のための組織学習
など
公衆衛生研究科
・環境衛生科学の基礎
・遺伝子と環境
・発展途上国における環境衛生
・有害物質の環境経営
有害物
境経営
・グローバリゼーションと健康
・ライフサイクルアセスメント:人間の健康
と環境への影響
公共政策研究科
・現実世界の持続可能性-機会
や朝鮮を舵取りする
・公共経営
・環境政策
・非営利セクターにおける政策
と経営
・グローバリゼーションと公共政
グロ バリゼ ションと公共政
策
・非営利マーケティング
・人権と国際公共政策
・貧困と開発の国際政治学
・社会政策とビジネス
社会政策とビジネス
建築・都市計画研究科
・環境技術
・計画と建築における社会文化
的問題
・環境技術のケーススタディ
・建物の生態学
・環境デザインと計画の新しい
ルーツ
・環境計画:課題とコンセプト
・持続可能な開発:紛争解決
持続可能な開発:紛争解決
・交通と土地利用計画
・発展途上国における都市と地
域の計画
・公共政策と交通
22
①企業のグリーン化を担う人材育成プログラムに関連した国内外の事例*
*2008年度IGES調査に基づく
例2: MBAプログラムに持続可能性の知識を統合に類似
スクール名:デュケイン大学ビジネス大学院 MBA持続可能性コース
スクールの目的:
計画された成長 倫理 ミ
計画された成長、倫理、コミュニティ、そして環境などといった言葉で表現される、持続可能性というコン
テ そして環境などとい た言葉で表現される 持続可能性という ン
セプトをビジネス戦略に取り入れなければならないという信念に基づき、倫理的な意思決定を図れる次
世代のビジネスリーダーの育成を目指す。
コ スの設計 (卒業必須単位:57)
コースの設計
(卒業必須単位 57)
入学後
オリエンテー
ション
•学生の目標
設定と強みの
把握
•チーム構築
プ ジ クト
•プロジェクト
経営技能の取
得
秋学期
理論、モデル、ツールの
習得
1. 持続可能性、倫理とモ
デル
2. 応用倫理学
3. 応用経済学・統計学
応 経済学 統計学
4. 金融・経営会計学
5. システム思考
6. 組織行動論
7. 環境科学
8. 持続可能な企業変革1
9. 持続可能性プロジェクト
春学期
システムや業務課程の
効率改善
1. 上級マーケティング
2. 財務経営
3 バリュ
3.
バリューチェーンと経
チェ ンと経
営戦略
4. 上級会計学
5. 持続可能性の応用
6 行政
6.
行政・公共政策経営
公共政策経営
7. 持続可能な企業戦略
2
8. 戦略
夏学期
国際研修旅行
現地プロジェクト・ゲストスピーカーによるワークショップ
23
①企業のグリーン化を担う人材育成プログラムに関連した国内外の事例
例3: 環境に配慮したモノづくり経営のための教育プログラム
スクール名:信州大学 グリーンMOT教育プログラム
プログラムの目的:
環境マインドを持つ地域ものづくり企業の経営幹部、エンジニアの養成、及び環境問題に挑戦
す 技術系学生社会起業家 育成を 指す 期待され 能
する技術系学生社会起業家の育成を目指す。期待される能力としては、(1)環境問題と持続可
境
持続
能な開発に対する理解と共感、(2)高い水準の環境効率を可能にするマネジメント能力、(3)地
域経済や中小企業経営に関する情報、(4)環境技術に関する知見が挙げられる。
コースの設計(予定)
コ
スの設計(予定)
基礎科目
•経営基本科目
•市場関連科目
•組織関連科目
組織関連科目
•研究開発関連科目
MOT教育プログラム
•基礎科目群
•環境系科目群*
環境系科目群
•その他科目群
2. 環境経営系科目
• 環境経営論I:環境経営学
環境経営論I 環境経営学
1. サステイナビリティ学
• 環境経営論II:環境コミュニティ・ビジネス論
• サステイナビリティ概論:Sustainability-origins, • 環境経営論III:中小企業の環境経営
Sustainability-origins, principles and implication • 環境経営論IV:企業の社会的責任
• サステイナビリティ各論:Environmental
サステイナビリティ各論 E i
t l
3 環境技術系科目
3.
sustainability and business opportunities
• 環境技術I:環境技術への化学的アプローチ
• 環境調査:フィールドワーク
• 環境技術II:環境に優しい材料と自然エネルギー
*環境系科目群(予定)
(社)長野県環境保全協会や長野県などの自治体、信州産学間連携機構等の機関とも連携し、地域ぐる
みのプロジェクト推進体制の確立、及び全国(中小企業軽井沢サマースクールの開催)、アジア(国連大
学のProSPER.Netへの参加など)への展開を視野に入れた取り組みを行っていく。
24
①企業のグリーン化を担う人材育成プログラムに関連した国内外の事例*
*2008年度IGES調査に基づく
例4: 社会的企業家育成のためのプログラムに類似
スクール名:ベインブリッジ高等研究所
MBA(持続可能なビジネス)コース(2、3年間(選択制))(アメリカ)
スクールの目的:
ク
の目的
持続可能性に特化したカリキュラムを提供している。特に、アントレプレナーシップ(起業家精神)とイン
トラプレナーシップ(組織内起業家精神)を重視した教育を実施している。卒業生が持続可能な事業を
新しく生み出す、あるいは所属企業の内外における既存の事業を変革する担い手となることを教育目
標に掲げている。
コース設計(2年間コース) (卒業単位:60単位)
秋
・持続可能な
ビジネスの基礎
・財務、会計、
トリプルボトム
ラインI
・経営I:
人々とチーム
・リーダーシッ
プと個人的
成長A
冬
・社会正義と
ビジネス
・財務
財務、会計、
会計
トリプルボトム
ラインII
・経済学I:
新古典経済学
と環境経済学
・リーダーシッ
プと個人的
成長B
春
・行動における
システム思考
・経済学II:
資本主義と
政治経済
・研究と計量
的手法
・リーダーシッ
プと個人的
成長C
秋
・マーケティングと
成長
・責任ある資本主
義についての
ダル・ラマグナシ
リーズ
・創造性と正しい
生活
・リーダーシップと
個人的成長D
冬
・経営II:
組織システム
・持続可能な
運営
・起業家精神と
組織内起業家
精神I
・リーダーシッ
プと個人的
成長E
春
・経営III:組織
変革
・戦略と実行
・起業家精神と
組織内起業家
精神II
・リーダーシッ
プと個人的
成長F
25
①企業のグリーン化を担う人材育成プログラムに関連した国内外の事例*
例1と4の融合型:企業の環境経営及び環境配慮型ものづくり経営プログラム
*2008年度IGES調査に基づく
スク ル名:ユバスキュラ大学 経済
スクール名:ユバスキュラ大学
経済・ビジネス大学院
ビジネス大学院 CEMコ
CEMコース(2年間)(フィンランド)
ス(2年間)(フィンランド)
スクールの目的:
企業において経済的、環境的、社会的な問題を経営することができる人材を育成することを目的とし、学際的かつ学問
的でありながら、実践的なプログラムを提供している。三段階教育課程(1.組織や製品の環境効果の特定、2.環境に
与える影響の経営、3 環境分野における競争性の獲得)を設定し、複雑な環境問題の科学的手法による分析、それに
与える影響の経営、3.環境分野における競争性の獲得)を設定し、複雑な環境問題の科学的手法による分析、それに
基づく企業競争力を高める経営を実現する技能を養成する。
コース設計:(卒業単位:120単位)
1年目
9/8∼10/3
ビジネス、社会、
環境
10/7∼11/14
マテリアル
フロー経営
2年目
1/12∼2/23
企業の環境戦略と
マーケティング
10/28∼11/7
マテリアルフロー経営
のデモンストレーション
11/4∼12/8
グリーン組織の
経営
12/1∼12/5
環境法入門
1/12∼5/29
環境経営システム、
プロジェクト実習
3/16∼5/15
ネットワークによる
環境経営
2/23∼3/16(1または2年目)
持続可能な消費に向けた
動機付け
9/8∼5/31 修士論文導入
4/16∼5/11(1または2年目)
環境ビジネス
6/1∼ 修士論文
最終試験
MBAスクールにおいて、EMSやCSRの科目を設置しているケースはないようだが、企業とのインター
ンシップなどにおいて実践的に学ぶことが多い。また、環境マネジメントや環境配慮型ものづくり経営等
シ
など
実践的 学
とが多 。また、環境 ネジ
や環境配慮 も
くり経営等
に係る科目は、環境関連スクールや社会科学等に設置されていることがある。
例:イェール大学森林環境学スクール 「CSR」「経営と環境:課題とテーマ」
RMIT大学社会科学と設計スクール 「環境マネジメント―EIAとEMS」
26
②企業のグリーン化を担う海外の人材育成プログラムの傾向
企業のグリーン化を担う人材育成プログラ
ムに関する視点
スクールプログラム
環境学教育プログラム+経済学、 経営学等
環境学教育プログラム+経済学
に類似
‹ ミシガン大学 MBA/MSコース
MBAプログラムに持続可能性の知識を統合
に類似
‹ デュケイン大学ビジネス大学院
MBA持続可能性
MBA持続可能性コース
ス
‹ プレシディオ経営スクール
MBA(持続可能な経営)コース
‹ イェール大学経営スクール
イ
ル大学経営スク ル MBAコース
MBAコ ス
‹ 南オーストラリア大学 国際経営大学院
MBAコース
環境に配慮したモノづくり経営のための教育プ
慮
く
営
育プ ‹ 信州大学
学 グリーンMOT教育プログ
グ
育プ グ
ログラム
ラム
社会的企業家育成のためのプログラムに類似
‹ ベインブリッジ高等研究所
MBA(持続可能なビジネス)コース
‹ IMD MBAコース
企業の環境経営促進のための系統だった教育
大学 経済・ビジネス大学院
経済 ジネ 大学院
‹ ユバスキュラ大学
プログラムおよび環境に配慮したモノづくり経
CEMコース
営のための教育プログラムを統合したケース
27
③ WGの進め方に係る事前ヒアリングでの意見
「企業の環
境経営に必
項目
要な人材育
成」の
概念整理
• まずは
まずは、概念整理、タ
概念整理 ターゲットの設定が必須である
ゲットの設定が必須である。
• MBAやMOTが社会システムに浸透していない日本では、「日本型MBA・MO
T」は存在しないので、本WGで、MBA/MOTについて議論するのは非常に有
効である。最初の段階で、考え方を熟慮し、対象別のMBA,MOTの概念を整理
ヒアリングでの意見
アリング
意見
する必要がある。
• 日本及びアジアで求められている企業のグリーン化に向けた人材育成のニーズ
を把握した上で、活動の目標、およびその成果、活用方法を明確にしておく必要
がある。
がある
目指す人材
像
• 今後のアジア進出を見据えて、まずは大学、企業を含めて人材像についての議
論が必要。
• 人材像としては、マネジメントできる人、鳥瞰力のある人、問題発見のできる人(ソ
材像と
ネジ
きる
鳥瞰力 ある
問題発見
きる (
リューション力)を考える。縦軸とされる専門性を持っていることは重要であるが、
横軸は「使える人材」の要素であると考える。幅広い分野の中で、自分の価値観
を見つけられるかが重要である。
を見つけられるかが重要である
• 今後は、組織や企業活動を根本から環境配慮型に変えられる人材が望まれる。
そのためには、今までになかった活動や、今後必要と思われる活動に対しての知
識と行動力が必要である。
プログラム
の
方針の検討
• T字型人材育成プログラム構築事業における「T字型人材像」の議論と重複する
ので、WG同士の連携が必要である。
• 欧米では、システム思考が幼少期から行われているが、日本では欠落している。
従って、必然的に欧米とは違うカリキュラム設計が必要となる。国民性、文化など
と同じように、教育にも相違がある。
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③ WGの進め方に係る事前ヒアリングでの意見
ワーキング
の作業につ
いて
• 各大学のカリキュラム調査は、参考程度で良い。
• カリキュラム作成には、3∼4年のイメージだと考える。
• 成果物は「実用的なもの」にしたい。環境統合学のようなものになることが想
定される。
定される
• コンソーシアムはメンバーの立場が多様なので、アウトプットとして、テキスト
をまとめるのは非常に難しい。このため、評価制度、表彰制度等、社会的シ
ステムと結びつけてワーキンググループの成果を普及させていく方が有用
ステムと結びつけてワ
キンググル プの成果を普及させていく方が有用
と考える。
成果物の活 • GMBA/GMOTの共同大学院、あるいはコースの設置など、産学連携の
用と普及に
環境組織を創設することも可能ではないか。その際には、環境省と文科省
ついて
の協力が不可欠であるので、両省との調整も必要である。また、大学院とま
ではいかなくても、研修コースを設置したり、コース認定といった活動も考え
られる。
• 認証や検定制度を創設するためには、環境省等の協力を得て、実施団体で
ある環境人材育成コンソーシアムの社会的権威を付与してもらうとともに、
既存の検定などを整理し、資格制度等を一本化できるような形で進める必
要がある。
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