水俣市観光・防災 Wi-Fi ステーション整備事業 調達仕様書 平成28年7

水俣市観光・防災
Wi-Fi ステーション整備事業
調達仕様書
平成28年7月
水俣市
総務部総務課情報政策室
1
基本要件
本章は、調達に関わる基本的要求事項を記載する。
本事業実施にあたっては、国の平成 28 年度総務省当初予算・地域公共ネットワーク等
強じん化事業費補助金交付要綱に定めた、「観光・防災 Wi-Fi ステーション整備事業」を
行うものであるため、整備事業補助金交付要綱等(以下「交付要綱等」という。)の趣旨に
沿った事業提案を行うこと。
2
目的
本事業は、水俣市立総合体育館(防災ステーション設置箇所)、水俣観光物産館「まつぼ
っくり」及び周辺施設(エコパーク水俣バラ園、インフォメーションセンター、たけんこ
等)、湯の鶴観光物産館「鶴の屋」、新水俣駅環境学習情報交流センター(観光案内所)を
活用し、観光情報や防災情報等を水俣市から観光客や住民等に提供すべき情報を配信する
ための FreeWi-Fi 環境を整備し、災害時のインターネット接続手段の確保するとともに、
平時には、市民サービスの向上、観光客の利便性向上を図り、地域住民並びに観光客等へ
の安全・安心で無料のインターネット環境を提供することを目的とする。
3
履行期間
契約締結日から平成29年2月28日までとする。
ただし、整備業務契約締結後において、関連システム、機器等の保守契約を締結する場
合は、締結する契約期間とする。
4
業務内容
次のとおり、Wi-Fi 環境の整備を行う。
(1)FreeWi-Fi の基本概念
ア 利用者にとって簡易な仕組みで利便性の高い FreeWi-Fi を整備する。
イ 災害時に有効活用可能な仕組みを導入する。
ウ 将来的に市内民間事業者等(商業用店舗、商店街組合等)が本事業の FreeWi-Fi の
仕組みを活用する事により、容易に同様な Wi-Fi サービス環境を市民に提供するこ
とが可能となる仕組み作りを実現すること。
(2)FreeWi-Fi 業務概要
ア
本事業は、交付要綱等の趣旨に沿った事業を実施すること。また、補助金申請・状
況報告・実績報告等に係る資料作成、及び事業実施後の会計検査院による会計検査等
へ対応を行うこと。会計検査については事業完了後5年以内で行われる可能性がある
ので留意すること。
イ
本事業は、アクセスポイント(以下、AP という。)の整備と、それに必要な制御
機器等を設置・設定するアクセスポイント整備事業と、利用者がインターネットに
接続するために必要なアプリケーションサーバ、ログサーバ、認証サーバ等のサー
バ環境等を、民間事業者のクラウドサービス又はオンプレミスを利用して整備する、
インターネット接続環境整備事業の2つで構成する。
(3)設置対象
№
1
施設・場所名
水俣市立総合体育館 (防災ステ
ーション設置箇所)
所在地
中央公園 1
提供範囲
館内1、2、3 階フロア
防災ステーション(屋外1)
想定
AP 数
4
水俣観光物産館「まつぼっくり」及び周辺施
2
設(エコパーク水俣バラ園、インフォメーショ
汐見町1
3館内各1、屋外2
5
館内1階、2階、屋外1
3
屋内 1
1
ンセンター、たけんこ等)
3
4
湯の鶴観光物産館「鶴の屋」
新水俣駅環境学習情報交流セン
ター(観光案内所)
湯出
1421-11
初野 305-1
計
13
(4)利用環境
ア 整備対象エリアにおいて、国内のインターネット接続サービス事業者と契約していな
い者も含め、誰でも無料で安全かつ快適に公衆無線 LAN(Wi-Fi)を利用してインタ
ーネット接続ができること。
イ 利用者がサービスを利用する際、認証画面等のポータル画面等で、利用規約に同意後、
水俣市が指定する初期画面が表示できること。また、認証方法については、交付要綱
等に準じ、メールアドレス認証、アンケート認証、OPEN-ID 認証、MAC アドレス
認証、また認証の組合せ等、いずれかの認証の準備を行い、その中から協議の上、決
定すること。
ウ 前項の認証で取得した利用者情報を一定期間保持し、再度アクセス時にエントリでき
る期間の設定ができること。
エ 認証画面については多言語対応を行うこと。
オ 24 時間 365 日の運用とし、提供時間についてはアクセスポイントごとに任意に変更
できるものが望ましい。
カ 本市は「Kyushu FreeWi-Fi」に参加を検討しているため、検討に必要となるすべて
の機器、費用、手続、状況、整備スケジュール等、システム構築への影響など必要事
項について提示すること。
(5) 公衆無線 LAN アクセスポイント設置について
ア アクセスポイントの設置及びそれに付随する設備等の設置については、なるべく水俣
市及び受託者の既存設備を活用し整備を行うこと。
イ 設置場所へのアクセスポイント機器代、敷設機器、通信ケーブル(電柱への共架料等
も含む)
、電源ケーブル設置については、すべて見積書に計上すること。
ウ 回線については、整備エリアの状況に応じて、地場企業の回線を優先的に活用し、有
線・無線、自社回線・他社回線等の中から最適なものを選択すること。
なお、湯の鶴観光物産館「鶴の屋」のある湯出地区については、超高速ブロードバ
ンド環境が提供されていないため、特に留意すること。
エ アクセスポイントの設置及びそれに付随する設備等の設置及び運用に際して、受託者
が第三者に損害を及ぼした場合は、受託者の責任において賠償を行うこと。
オ アクセスポイントについては以下の機能を満たすこと。
項目
機能
規格
IEEE802.11n 及び IEEE802.11ac に対応すること
周波数
5GHz、2.4GHz 帯の両方に対応すること
暗号化方式
WPA-AES 及び/WPA2-AES
有効伝送距離
設置箇所に合わせて、必要な距離を確保すること
同時接続数
設置箇所に合わせて、必要な数を確保すること
APあたり 30~50 人以上が望ましい
その他
設置環境に応じて、耐水耐熱等の設備を有すること
遠隔監視に対応可能であること
他電波と干渉しないよう自動調整すること
(6)セキュリティ
ア 公衆無線 LAN として運用するために、不正アクセス防止、有害サイトのフィルタリ
ング機能等の十分なセキュリティを確保すること。
イ 同一アクセスポイントに接続している利用端末間のアクセスを禁止すること。
ウ 回線の利用にあたり、利用者のアクセスログ、利用 AP、MAC アドレス情報の収集
を行うこと。
エ アクセスポイント等を収納するボックスは堅牢かつ施錠できるものとすること。
オ サーバ、ネットワーク等機器等の市役所内、電算室での構築、ラック積載が必要な
場合には、既設置の19インチラックマウント型とすること。
(7)業務報告
契約締結後、スケジュールの作成を行い進捗について毎月報告すること。その際、整
備箇所におけるアクセスポイント等の竣工前、竣工後写真及び図面の提出を行うこと。
5
提案及び参考事項
本事業について、その他提案事項及び本市が運用及び保守管理で想定している内容につ
いて、次に示す。
(1)提案事項
ア 「くまもと無料 Wi-Fi」、
「Kyushu FreeWi-Fi」等他の公衆無線 LAN と連携する方
法を提案すること。
イ 利用者のアクセスログ、利用 AP、MAC アドレス情報の収集を行う際に、その情報
を抽出できる仕組みがあれば提案すること。
ウ 運用開始後、整備拠点の拡大を行うときの考え方及び手法について記述すること。
1 拠点あたりの追加整備費用・毎月の運用費用、理由等必要事項について提案すること。
エ 障害発生時の継続稼働についてどのような対策をとるか提案すること。
オ 災害時における回線の利用について利用可能であれば、その利用方法等について提
案すること。
カ
利用者の動向について分析するための統計データとして、どのようなデータが提供
可能であるか提案すること。
キ Wi-Fi ステーションの設置は、水俣市立総合体育館を想定しているが、設置手法、
搭載機器、UPS、太陽光パネルなどについて提案すること。なお、河川の上流及び
下流を撮影するカメラ2台は必須とする。また、Wi-Fi ステーションで使用する AP は
防塵防水仕様とし、防水規格 IP67 に対応していること。
(2)運用管理
ア 受託者は、操作マニュアル等を作成し、その内容については、事前に協議すること。
イ 本事業を運用していく上で、市の求めに応じて技術的サポート等を行うこと。
(3) 保守管理
利用者のアクセスログ、利用 AP、MAC アドレス情報等の利用履歴の管理を適切に
行い、5年以上保持できること。
イ 利用者のアクセスログ、利用 AP、MAC アドレス情報等の情報については、随時C
SV形式等のデータとして取得できること。また、データは、水俣市の所有とする。
ウ 受託者は運用開始前に保守事項を定めたうえ、その内容について協議の上決定する
こと。
エ 定期点検を半期に 1 回以上行うこと。随時監視の定期保守体制がある場合は、その
内容を提案書に記載すること。
オ 定期保守の項目については、運用開始前に保守項目を定めた点検表を作成のうえ、
市の承認を得ること。
ア
カ 点検を行った後は、点検終了後すみやかに保守点検報告書の提出を行うこと。
キ 事件・事故時は警察の捜査に協力するとともに、アクセスログ等の提出を求められ
た際には市の指示に基づき、技術的サポートを行うこと。
ク アクセスポイント及びそれに付随する設備に障害が発生したときには、速やかに調
査を行い、報告を行うこと。復旧及びサポートの方法についても、提案すること。
(4) 広報PR
運用開始に伴う各施設、アクセスポイントの設置箇所、観光施設、避難所、イベン
ト等において、Wi-Fi 事業の周知のため、ポスター、のぼり、チラシ、ノベルティを作
成しての普及啓発事業を提案すること。このPR経費に関しても企画費として見積書
に計上すること。
(5)立地、景観等への配慮
アクセスポイント、収納ボックスの設置、ケーブルの敷設、埋設等にあたっては、
観光案内所、総合体育館、エコパーク水俣など施設毎の立地条件、稼動状況、利用者
のニーズ、景観等に配慮した整備を行うとともに、整備手法については、拠点毎に図
面等を作成し、工法、配慮・考慮したアイデアについて提案すること。
6 その他
(1)本業務委託の履行に当たっては、次の関係法令を遵守すること。
ア 建築基準法及びこれに基づく施行令
イ 有線電気通信法及びこれに基づく政令並びに省令等
ウ その他関係法令、条例規則及び規程並びに規格等
エ 水俣市個人情報保護条例、水俣市情報公開条例
オ 水俣市情報機器運用管理規程
(2)本業務において不明な点や、本仕様書に定めのない事項については、水俣市と協議
の上、決定するものとする。
(3)仕様書の内容について、水俣市の指示又は設備上重大な問題が発生した場合には協
議の上、変更可能とする。
(4)本業務委託の履行において官公庁等に許可申請が必要な場合は、受託者がこれを代
行すること。
なお、関係官公庁その他に対して交渉を要するとき、又は交渉を受けたときは、遅
滞なくその旨を申し出て協議すること。
(5)管理者向け、サービス利用者向けのマニュアルをそれぞれ作成すること。
(6)利用者が遵守すべき事項や、公衆無線 LAN サービスの内容・機能を明記した利用
規程を策定すること。