平成14年度 国見町商工会地域活性化事業 (まちおこし事業) 事業

平成14年度
国見町商工会地域活性化事業
(まちおこし事業)
事業タイトル:福祉商業とまちづくり
報
告
書
平成15年1月
国見町商工会
事業実施スケジュール
〔
開
催
日
〕
〔
検討・協議内容
〕
・国見町商工業の動向把握
事前協議会
・既存進行事業との連携検討
6月28日(金)
・委員構成、進行スケジュール概要の検討
・事業の方向性、事業範囲、実施内容等の検討
・委員紹介および委員長・副委員長の選出
第1回
委員会
7月23日(火)
・事業の主旨および実施内容の説明
・「福祉商業」の役割と方向性を協議
・「国見町宅配振興会」における体験談報告
・国見町社会福祉協議会との連携可能性を協議
第2回
委員会
10月4日(金)
・各委員(業種)で買い物弱者に提供できるサービスの
考案および発表
・高齢者や障害者等買い物弱者の購買特性・意見の発表
第3回
委員会
10月30日(水)
・先進地における福祉商業への取組について検討・協議
・「宅老所・宅老喫茶・交流拠点」等と商店街活性化
・福祉商業への取組ポイント
第4回
委員会
12月2日(月)
・商店街や店舗間における福祉商業への共同事業の検討
(宅配・交流拠点施設・イベント・シルバーカード・
バリアフリー・地域通貨等)
第5回
委員会
1月15日(水)
・社会福祉協議会における交流拠点施設取組事例検討
・国見町で展開可能な事業の検討・協議
・本事業の委員以外に、消費者代表・行政・社会福祉協議
事業報告会
1月29日(水)
会等から、広く参加者を集め報告会を実施
・その後、事業概要を商工会報や町報等を通じて広く周知
を図る
-1-
1.事業概要
(1)事業の目的
当町は北方に有明海を見渡し、南方に雲仙岳を見上げ、全体的になだらかな傾斜地が
多く、民家は国道251号線沿いを中心に、山間部まで広範囲に渡って点在している。
人口の推移をみると平成7年から12年までの5年間に、当町の人口は年間約78人
の減少が続いている。その減少割合は総人口(H12 年度 11,458 人)に対して約 0.68%に当
たり、急激な過疎化という事態には陥っていないものの、若年層の流出が顕著であるこ
とや少子化を原因として、町民全体に占める高齢者(65 歳以上)の比率は年々高まって
おり、平成12年度には約4人に1人の割合( 23.8%)に迫っている。
一方において、町民の高齢化が進展する中で、近隣の町民を顧客として生活物資を供
給してきた地元中小商店の中には、大駐車場やワンストップショッピング機能を完備し
たロードサイド型大型小売店に顧客を奪われ、転廃業を余儀なくされている店も少なく
ない。
このような当町商業を取り巻く環境変化は、山間地域の町民と商店を切り離し、日々
の生活用品購入にも不便を与えている。とりわけ買い物手段を徒歩に頼っている高齢者
世帯にとっては、買い物にかける労力や時間の負担は大であると容易に推察できる。
本事業は地域社会における商業機能の役割を、商店サイドの店舗経営やマーチャンダ
イジング機能のみならず、地元生活者サイドから見た一つの経済活動基盤(インフラ)
という観点から重視し、高齢社会に適合したサスティナブル・コミュニティ(持続可能
な地域社会)づくりを目指して取り組むものである。
その一環として「福祉商業」のあり方を検討・協議し、今後における地元商工業者お
よび消費生活者の指針となることを目的とする。
本事業は次代を担う青年部を主体として委員会を構成し、行政や町会議員・福祉団体
等との連携を図りつつ、福祉商業への知識と基盤づくりを深めるために、先進各地の取
組事例を検証し、それらを参考としつつも国見町の地域特性に適合、尚かつ実現可能な
「国見オリジナルの福祉商業」のあり方を検討・協議していきたい。
-2-
2.国見町の商業を取り巻く環境
(1)商業の現状
国見町の従業者規模別小売業者数の推移(
店)
250
200
1∼2人
3∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
150
100
50
0
1∼2人
3∼4人
5∼9人
10∼19人
20∼29人
30∼49人
S63年
H3年
H6年
H9年
221
53
36
10
0
0
114
62
31
7
0
2
99
41
28
6
2
1
92
42
28
11
2
0
1∼2人で構成される零細小売店は、9年間で半分以下に減少しており、1商店の規
模が徐々に拡大している 。商店の総数では昭和63年:221店 、平成3年:216店 、
平成6年:177店、平成9年:175店となっており、減少幅が鈍化している。
年間販売額の推移(万円)
H3
1000000
H6
H9
910568
834264874383
730352
607459
532382
800000
600000
386158
324890336313
400000
200000
0
国見町
有明町
吾妻町
小規模零細店が閉店する中で、大型店の新規出店があった町は、購買の町内滞留率と
近隣町からの集客力を高め、全体的には町内の年間販売額を増加させている。
-3-
(2)国見町の地元滞留率
国見町民の平成12年度地域内購買滞留率(%)
68.4
全商品平均
84.7
サービス
70.3
飲食
41.5
家庭調度品
59.9
電気製品
文化品
71.4
46.1
身の回り品
56.8
衣料品
62.9
洋品雑貨品
84.2
日用雑貨品
86.2
飲食料品
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
①近隣町との比較
「全商品平均 」の購買滞留率は 、国見町(68.4%)に対して吾妻町(40.8%)・瑞穂町(32.8%)
・有明町(43.8%)・島原市(91.6%)となっている。島原半島の中心地であり人口・商業集
積規模で突出している島原市は別として、その他同規模の近隣町との比較においては、
国見町は半島内で最も地元購買滞留率が高い町となっている。
さらに当町は 、近隣町からの購買流入も多く見られ 、瑞穂町(16.2%)と 、有明町(6.0%)
からの流入客が存在する。
②町内の商業集積間競争
町内の商業集積間競争は、島原鉄道の駅を中心として栄えた多比良商店街・神代商店
街と、国道251号線沿いの個店からなる商業集積、および新規開店のロードサイド型
大型商業集積間で展開されている。
-4-
(3)ロードサイド型商業集積の新規開店
平成14年7月24日に、食料品スーパーとドラッグストアーが隣接するロードサイ
ド型商業集積が開店したことにより、長引く不況で経営体力を消耗している地元中小小
売業の経営に、更なる試練を与えている。
①店舗概要
食料スーパー
ドラッグストア
《合
計》
敷地面積
6,727.00㎡
2,976.00㎡
9,703.00㎡
建物面積
1,941.02㎡
1,235.20㎡
3,176.22㎡
売場面積
999.78㎡
996.00㎡
1,995.78㎡
駐車場
125台
約42台
約167台
〔食品スーパーの販売商品構成比率予測〕
〔
部
門
パ
〕
〔
商
品
〕 〔構成比(%) 〕 〔販売予想額(千円)〕
ン
袋パン・ベーカリー
7
77,000
7
77,000
惣
菜
類
弁当類・寿司・惣菜
青
果
類
野菜・果物
14
154,000
精
肉
類
牛・豚・鶏肉・加工肉
14
154,000
鮮
魚
類
生魚・刺身・塩干
16
176,000
菓
子
類
菓子・ケーキ
6
66,000
日
配
品
牛乳・豆腐・麺
12
132,000
一般食品
調味料・各種飲料
18
198,000
雑
日用品・家庭用雑貨
6
66,000
貨
類
100
1,100,000
〔ドラッグストアの販売商品構成予測〕
〔 商
医
〕
〔
構 成 比(%) 〕
〔 販売予想額(千円)〕
品
30
180,000
ベビー洋品
7
42,000
22
132,000
日用雑貨
11
66,000
その他(食品等)
30
180,000
100
600,000
化
薬
品
粧
品
-5-
3.福祉商業への取組
当町の商業環境変化に伴う問題点を総括すると、大型商業集積の新規開店に対抗する
既存商店の生き残り策と共に、点在していた商店数の減少に伴う買い物弱者の買い物不
便性増大の解消が、喫緊の課題となっている。
この解決策として、当商工会では福祉商業の重要性を認識し、その一環として平成1
4年5月に「国見町宅配振興会」を立ち上げ、商店主の連携による共同宅配事業を展開
している。
(1)福祉商業
本来の福祉商業とは過疎化と高齢化の同時進行に悩む地域における、住民の日常生活
に不可欠な生活用品の供給問題を、如何に解決するべきかを考察するものである。
従来における商業問題と言えば 、
「大型店対中小小売店」という対立概念でとらえられ、
かつて消費者及び住民との関連性が焦点となることは少なかった。とりわけ既存中小零
細小売店の利益が優先され、消費者や住民の利益は副次的にしか考察されてこなかった
と言っても過言ではない。
まして、過疎地域の商業は全く商業問題の対象とはされず、見放されてきたわけであ
る。少なくとも、行政レベルでの商業対策の対象として考えられてきたのは、人口が一
定以上の地域における中小小売業であって 、
「業」として成立しない過疎地域における商
業は、商業政策の対象から離れていたといえる。したがって、過疎地域に住む人々は生
活用品を満足に購入することができず、不自由な毎日を過ごしているのが実情である。
また、近年における車社会の進展は、消費者の購買行動範囲を拡大すると共に、商業
集積のあり方さえも様変わりさせることとなったが、車を運転しない者や筋力・視覚・
聴覚機能が低下する高齢者および障害者の買い物(交通)弱者等にとっては、距離的・
時間的にも買い物コストが増大し、不便を募らせる一方となっている。
そこで、こうした買い物弱者の視点から、岡山商科大学『鳥山良光』教授の「過疎地
域の商業問題」を基に、深刻化する地域社会の商業のあり方を考えることとする。
①衰退化する過疎地域の小売商業
商業統計によると、70年の過疎地域の小売店数は16万店で、全体の 10.9%のシェ
アを占めていたが、その後、調査年次毎に商店数は逓減し、94年には3万 6,000 店減
の12万 5,000 店となり、シェアは 8.3%に低下した(表−1)。
反対に、非過疎地域では70年には130万店であったが、85年は 148 万 2,000 店
を数えるまでに増加した。それをピークに94年には 10 万 7,000 店減少し、 137 万 4,000
店になった。つまり、最近の傾向としては、過疎地域は勿論であるが、非過疎地域にお
いても、商店数の減少が見られ、全国的な潮流となった。
しかし、非過疎地域の商店数の全国に占めるシェアは 1970 年の 89.1%から94年には
26ポイントアップの 91.7%に上昇した。これは商店数の減少下にあって、商店の非過
-6-
疎地域への集中化現象を示していると言えよう。
〔表ー1
項
小売商業構造の推移〕
目
70 年
76 年
85 年
94 年
構成比(%)
70 年 76 年 85 年 94 年
商
過疎地域
店
非過疎地域
160,630
157,008
146,364
125,010
10.9
9.7
9.0
8.3
1,310,667
1,457,059
1,482,280
1,374,938
89.1
90.3
91.0
91.7
1,471,297
1,614,067
1,628,644
1,499,943
322,421
352,743
369,499
368,929
6.5
6.3
5.8
5.0
4,603,583
5,227,057
5,969,115
7,015,248
93.5
93.7
94.2
95.0
4,926,004
5,579,800
6,328,614
7,384,177
931,791
3,795,619
4,448,685
5,256,035
数
(店) (全
国)
従
過疎地域
業
非過疎地域
100.0 100.0 100.0 100.0
者
(人) (全
国)
100.0 100.0 100.0 100.0
年
過疎地域
商
非過疎地域
20,841,646
52,233,462
97,270,382
138,068,978
95.7
(全
21,773,437
56,029,081
101,719,067
143,325,063
100.0 100.0 100.0 100.0
4.3
6.8
93.2
4.4
95.6
3.7
96.3
(百万)
国)
資料:通商産業省「商業統計表」より作成
(注 )
:本表における過疎地域は「過疎地域活性化特別措置法」により公示された市町村
(1,208 団体)である。
その他、従業者数、年間販売額の推移からも、非過疎地域と比べて零細小規模化が明
らかである。その上、経営効率から見ても非過疎地域に比べて、商業活動の低効率化が
進んでいることが分かる(表−2 )
。
〔表−2
〔
小売商業の経営効率の推移〕
項
1店当従
目
〕
過疎地域
業 員 数 非過疎地域
(人)
1店当年
全
国
過疎地域
間販売額 非過疎地域
(万円)
全
国
対全国比(%)
70 年
76 年
85 年
94 年
70 年
76 年
85 年
94 年
2.0
2.2
2.5
3.0
60.6
62.9
66.7
61.2
3.5
3.6
4.0
5.1
106.1
102.9 102.6
104.1
3.3
3.5
3.9
4.9
100.0
100.0 100.0
100.0
530
2,417
3,039
4,205
39.2
1,590
3,585
6,562 10,042
1,430
3,471
6,246
48.7
44.0
102.4
107.4 105.1
105.1
9,555
100.0
100.0 100.0
100.0
従業者1人
過疎地域
239
1,078
1,204
1,425
65.4
当年間販売
非過疎地域
453
994
1,632
1,968
442
1,004
1,607
1,943
全
国
-7-
39.6
65.4
74.9
73.4
102.5
102.5 101.5
101.4
100.0
100.0 100.0
100.0
こうした過疎地域における商業の衰退傾向の主な原因は、まず人口流出による購買力
の減少があげられる。さらに大型店進出による購買行動の広域化などの外的要因に加え
て店主の高齢化に伴う後継者不足、事業意欲の喪失などの内的要因も重なっている。
今後とも過疎地域では商業衰退要因の圧力が高まれば、商業活動自体の遂行が不可能
となり、商店のない「無村店」が急増することも考えられる。
②買い物弱者のための福祉商業
これまで商業と言えば、市場原理に基づいてある程度の商圏人口を前提とし、その人
口を顧客として1人でも多く吸引して売上を上げる、いわゆる営利商業であった。
ところが、過疎地域ではその前提としてきた人口が減少し、営利商業は成立しなくな
っており 、商業者の転廃業による商店数の減少傾向が依然として続いている 。その結果 、
過疎地域の住民、特に交通手段のない高齢者は、毎日の商品に欠かせない生活用品を入
手することが困難となり、健康で文化的な生活さえも必ずしも充分に、保証されている
とは言い難い。
国・行政は住民が住んでいる限り、生活用品は供給しなければらない。過疎地域にお
いては、商業機能は住民にとって不可欠な生活機能のひとつであり、単なる商業者の営
利の手段ではないことを認識すべきである。
したがって、過疎地域では営利商業によって生活用品を供給することは不可能であり
「サスティナブル・コミュニティ」という視点からも新しい商業概念を導入し、地域コ
ミュニティの再生を図る必要がある。そこで過疎地域では営利商業に変わる概念として
「福祉商業」を提唱したい。
これは、買い物弱者に対して社会原理(弱者保護、福祉)に基づく生活用品の社会的
供給システムで、住民の生命の維持を支援し、その自立的生活と社会への統合を助長す
ることにより、地域コミュニティの維持・発展を図るものである(表−3 )
。
〔
表ー3
市場原理
(
競
争
福
祉
〕
非過疎地域
過疎地域
営利商業
不成立
原理不要
福祉商業
)
社会原理
(
二つの商業概念
)
〔岡山商科大学『鳥越良光』教授の「過疎地域の商業問題」より引用〕
-8-
4.当町における福祉商業に関連する既存の取組
(1)共同宅配事業
当町商工会では、平成14年7月の「ロードサイド型商業集積」開店を機に、「商業活
性化等検討委員会」を設け、町内商業のあり方について検討を重ねてきた結果、福祉商
業の重要性を認識し、最初の取組として商業者の連携による「共同宅配事業」を実施す
ることになった。共同宅配事業名は、地域社会との一層の連携を図る意味合いを含んで
「ふれあい宅配便」とし、特に近隣商店の廃業に伴い商店との距離が乖離した山間部住
民や、移動手段に不便を感じている高齢者等の買い物利便性向上を目指して、以下のよ
うな規約で構成されている。
国見町宅配振興会規約
1.目
的
本会は、構成員等による宅配事業を円滑に促進し、高齢化社会等における福祉商
業的視点から、町民の買い物利便性の向上を目的とします。
2.会
員
本会は、国見町商工会会員のうち目的に賛同する事業者を会員とします。
また、会員は共同宅配事業に参加・協力出来なくなった場合は、会長へ連絡の上
すみやかに脱退するものとします。
3.事業の理解と相互協力
会員は「共同事業の意義」と「福祉商業の重要性」を理解し、会員間の協力を図
るものとします。また、会員それぞれが「商業レベルの向上」に努め無ければいけ
ません。
4.運営内容
(1)実施期間 : 平成14年6月20日から実施
(2)対 象 者 : 国見町民
(3)告
知 : パンフレット、チラシなど
(4)受
注 : 個店ごとに受注
・TEL・ FAX・店頭にて受注
・配達場所や日時を打ち合わせ
(5)宅
配 : 個店ごとに宅配
・受注した店が自店の車で宅配
・距離の遠近に関わらず宅配
(6)決
済 : 個店ごとに決済
(7)日
誌 : 毎日記入
5.その他
この定めに無い事項については、会員による協議で決定します。
-9-
①「ふれあい宅配便」の特徴
第一段階として踏み出した「ふれあい宅配便」は、約 3,500 部の共同のパンフレット
を作成し、町内世帯へ無料配布することで、事業内容と加盟店の周知を図っている。
現段階では、本事業のイメージアップや宣伝・告知等は共同で実施するが、受注から
宅配までは各店が独自で実施するシステムを採用しており、その流れは下図のようにな
っている。
《注文から宅配までの流れ》
電話・ファックス・店頭等で各々注文
ふれあい
宅配便
国見町
消費者
加盟店
ふれあい
宅配便
加盟店
注文を受けた店が個別に宅配・精算
先進各地の共同宅配事業を見ると、共同受注・配送センター等を設けて大々的に展開
している事例も散見できるが 、
「ふれあい宅配便」のシステムづくりのおいては、商店主
達が連携して行う初めての段階であることや、ハード面整備先行によるコスト負担増、
補助金頼みによる会員のモラル低下等を考慮して、加盟店の自主的な販売促進活動に主
軸を置いている。
あくまでも初期段階のシステムであり、今後は「ふれあい宅配便」の実績や経験を基
に、行政や福祉団体等との連携も含め地域特性に合致した、当町オリジナルの福祉商業
へと発展する可能性を秘めている。
②事業展開後の反応
少子高齢化社会の進展への対応策は、全国的な喫緊の課題となっており 、
「ふれあい宅
配便」実施後の当商工会へは、町および県内外から問い合わせや視察訪問が殺到してい
る。立ち上げ後の短期間で内部外部の注目を浴びたことは、実施事業の周知や浸透度を
深める意味からは大成功であったと言えるが、宅配実績や地域社会および商業者に与え
る事業効果等が 、明確に把握出来ない現時点においては 、事務局も戸惑うばかりである 。
しかしながら、ふれあい宅配便の目指している方向性は極めて正しく、当町内商店主
の連携による初めての取組として、順調な滑り出しであるということは断言できる。
- 10 -
今後においても引き続き留意すべきことは、先進地事例において立ち上げ時点で花々
しい注目を浴びた商店街の宅配事業が、日が経つに連れて形骸化して行き、共同受発注
センター等のハード面を先行させた場合、運営そのものが重荷となっていることである 。
それ故に最も注力すべきことには、本事業に対する宅配加盟店のモラルアップ、消費
者との情報交換、行政および福祉団体との連携による新たな情報発信等が挙げられる。
③加盟店の感想
平成14年6月20日から実施された「ふれあい宅配便」の体験談として、加盟店か
ら様々な意見が挙げられた。加盟店主からは「顧客の反応は概ね良好」との声が多かっ
たが、反面において、「宅配する側への理解を求める」声も多々聞かれた。
(A )
『加盟店別にみた顧客の反応』
a.「ふれあい宅配便」は、地元住民に受け入れられるかどうか当初不安だったが、実施
してみると当店では大いに効果があった。
b. 長いスパンでの取組が大事と思うが 、現時点ではお客から感謝の声を多く聞いている 。
c. 宅配の注文はあるが、売上増加等の明確な効果はまだ見えていない。
d.
精肉店なので配達は以前からやってるが、最近は宅配回数が増えた分一回当たりの
単価が少なくなった。
e.「ふれあい宅配便」の会員は、元々全員地元での知名度が高いので、サービス効果が
上がっていると思う。
f. 家電店を経営しているが、当初は電球を取り替えるような注文から始まって、信頼関
係ができた時点で家電等の注文へと発展する例もある。先ずお客様の所へいってみる
という姿勢が大切。
g. 衣料品を取り扱っている中で、宅配が売上に直接貢献しているという成果は確認で
きないが、当店のサービスメニューの一つとして提案している。
h.
宅配の利用者から手紙を頂くなど、店舗と顧客の関係が親密になった。今後も宅配
のみに止まらず、新規のサービスを提案して競合店との差別化を図っていきたい。
i.
徒歩での交通手段に頼っている高齢客には、次の目的地まで自社の車で送ることも
ある。
j. 宅配事業の方向性は良いが、情報発信が足りないと思うので検討した方が良い。
k. 日用品・食料品以外の小売の方も、どのようなサービスが必要とされているか、再
度考えて欲しい。
- 11 -
(B )
『顧客への理解要望事項』
a. 酒気帯びで来店するのはご遠慮願いたい。
店先でタバコの吸い殻をポイ捨てする人がいて困ります。
b.
c. 掛け売りの集金に行った際、額面から更に値切られると困ります。
可能な限り店の営業時間内に注文して欲しい。また、配達までの時間に余裕を持っ
d.
て発注して欲しい。
工事現場等からの注文は、とりまとめて一括配達できるような配慮をして欲しい。
e.
f. 地元商店での商品購入をお願いしたい。
大手メーカーの全国共通商品(ナショナルブランド)と、手作り地元産品の価格の
g.
違いを理解して欲しい。
医薬品の場合、商品を間違うと健康への影響も考えられるので、薬の相談事は出来
h.
るだけ店頭でお願いします。
i. 配達を注文される時は、配達先の電話番号を必ず教えて下さい。
j. 在庫が無い場合は取り寄せになるため、少し時間を頂きたいことを了承して欲しい。
付帯条件は比較せずに広告の価格だけを見て 、無理な値引き要求をしないで欲しい 。
k.
l. 自動車修理を頼む場合、修理個所を正確に指摘して欲しい。
m.
蒲鉾などは鮮度や香りをアピールするために、揚げたてや生を裸陳列しているが、
来店した折りには素手で触ったり、指で押したりするのは不衛生的なので止めて
欲しい。
n.
入口の真ん中で長い間座られると、他の客が戸惑いますので御容赦下さい。
o.
電話で注文される場合に、名字しか言わない人が多くて困っています。くれぐれも
御自身の名前と電話番号をはっきりと言って欲しい。
p.
保険に加入される場合、内容の必要・不必要をお客様自身が自己判断し、結果は自
己責任だと理解して欲しい。
q.
クリーニングの場合、高級な飾りボタン等は事前にはずして、ポケットの点検をし
た後預けて欲しい。また、受け取ったら必ず商品を点検して欲しい。
r. 配達時間を指定する場合には時間的余裕を持って欲しい。
s. 自分の店でできることはしてあげたいと思っているので、どのようなことでも遠慮
せずにはっきりと聞いて欲しい。
t.
店内で商品を選ぶ場合には、大事に扱って欲しい。また、店内で商品が見つからな
い場合は、店員に遠慮無く聞いて欲しい。
u.
多少に関わらず配達する姿勢で望んでいるが、できることなら「配達する側の時間
的・人員的・経費的側面」に対して、少しだけ配慮してもらえると有難い。
- 12 -
(2)国見町社会福祉協議会の活動概要
(網掛けがしてある部分は「福祉商業との関連性が高いと思われる事業)
①地域福祉活動
(a)在宅介護支援センターの受託運営
・名称:国見町在宅介護支援センター、職員:ソーシャルワーカー(1 名)・正看護士(嘱託)(1 名)
・在宅で介護を行っている家族が身近なところで気軽に相談でき、必要な保険・福祉サ
ービスが受けられるよう町との連絡調整を図り、24時間体制で在宅介護支援。
(b)いきいきサロンの開設
・地域のボランティアにより、地区内の高齢者の孤独感の解消と仲間づくりを図るため
に地区の公民館を活用して実施中。
(c)家族介護支援事業
・介護家族健康教室・健康相談講座の開催 、
・日帰りリフレッシュ事業の開催、
・1泊2日リフレッシュ事業の開催
(d)介護予防・生活支援事業
・高齢者が家庭・地域・企業等社会の各分野で豊かな経験と知識・技能等を活かし、地
域の各団体の参加と協力のもとに、生き甲斐と社会参加を促進する活動などにより、
社会的孤立の解消、自立の助長および要介護状態になることの予防を図ることを目的
とする(転倒予防教室・男の料理教室等の開催)。
(e)介護機器貸出事業
(f)給食サービス事業
・食事の調理等が十分にできない老人に対し、栄養のバランスのとれた食事を訪問によ
り定期的に提供する(30食・・・300円自己負担 )
。
(g)ふれあい型食事サービス
・一人暮らしの高齢者や障害者、高齢夫婦世帯等にボランティアにより、毎週土曜日届
けられるサービス(50食・・・300円自己負担 )
。
(h)地域福祉権利擁護事業
(i)ふれあい福祉相談事業
毎週月曜日・・・・・心配事相談
毎月第3金曜日・・・法律相談
10:00∼15:00(人権擁護委員)
13:00∼16:00(弁護士)
(j)1人暮らし高齢者および高齢者夫婦へのネットワーク構築
・民生委員児童委員協議会との連携により 、要援護者が地区の住民の参加と協力により 、
自分の住み慣れた家で生活を営ことができるように、支え合い助け合うためのネット
を構築する。
(k)福祉教育の推進
・町内の小中学校、高校をボランティア校に指定・夏休み子供手話、点字教室の開催
・ふる里大発見スクール(しめ縄づくり)の開催・学校への人材、教材等の利活用
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(l)福祉協力員制度
・地域における福祉問題を地域住民の課題として取り上げ、町内会などの地域を単位に
様々な人々の交流や助け合いを通じ、町内会、民生委員等と連携協力して、誰もが安
心して暮らしていける地域づくりの一役を担うために、30∼40世帯に1名の福祉
協力員を委嘱(現在町内に100名の協力員を委嘱 )
。
(m)福祉基金
(n)各種募金の推進
(o)広報活動
・社協だより「ふくえん」発刊・・・毎年6回町内の全世帯、県内外の社協、各種報道
機関、大学研究者他に配布。
・ボランティア情報「ボランティア in くにみ」・・・年間1回町内の全世帯、県内外の
社協、各種報道機関、大学研究者他に配布。
(p)福祉団体等への援助協力等
②介護保険事業
(a)居宅介護支援事業所
・職員
介護支援専門員(ケアマネージャー)3名(常勤2名・非常勤1名)
要介護認定の申請代行や、介護サービス計画の作成を依頼する時の窓口となり、サー
ビス業者との連絡・調整等を実施。
(b)訪問介護事業所(ホームヘルパーサービス事業)
・職員
ホームヘルパー10名(常勤3名・非常勤7名)
寝たきりや1人暮らしなどのお年寄りがいる家庭で、介護や家事の手伝いが必要な場
合に、家庭を訪問して手伝う。
(c)通所介護事業所(デイサービス事業)
・職員
介護員11名(常勤5名・非常勤6名)
身体の弱い高齢者や寝たきりのお年寄りのために、日帰りでデイサービスセンターに
送迎し、リハビリの援助や入浴、食事などの世話をする。
(d)在宅総合支援事業
・職員
在宅総合支援員2名(パート)
介護保険認定以外の高齢者等の自宅を定期的に訪問し、保険・福祉サービス、介護保
険システム等の総合的相談相手になり、高齢者等が安心して暮らせる環境づくりを進
める。
(3)国見町の助成施策
国見町内在住の身体障害者および70歳以上の高齢者1人に対して、初乗りタクシー
券を年間60枚支給し、買い物や通院等における移動手段の助成を図っている。
- 14 -
5.今後の展望・・・当町に適合した福祉商業システムの構築
(1)新たなサービスメニューの検討
共同宅配便以外に個店やグループあるいは商店街等で、実施可能な福祉商業に通じる
サービスメニューを検討・協議した結果、以下の多様な角度から提案がなされた。
①情報の発信および提供
・独居老人や高齢者世帯の方々は、頻繁に商店を訪れることができないため、季節の商
品や新商品、および店頭での催事等の情報に疎いと思うので、多様な情報提供が喜ば
れるのではないか。
・買い物に関するアプローチだけでなく、独居老人・高齢者世帯の安全確認等の「声か
け運動」も実施できる。
・店内に「薬や健康に関する相談所」を設け、相談しやすい体制づくりをしている。
②移動手段の補助
・移動手段が不便なため、買い物に来られない方々の送迎が、タクシー会社等の承諾の
もとで、堂々とできるようになれば良い。
・自家用車を持たない、身体機能が低下している等の高齢者の要望に対しては、送迎配
達はもとより電球の取り替え等の細かいサービスを進んで提案して、信頼関係を築き
たい。
③販売方法の工夫
・高齢客は会話を求めている様子が窺えるので、来店した高齢客にはこちらから「声か
け」を率先している。
・配達・御用聞きの他に、生活必需品を取り揃えて高齢者宅に預け置き、使用分だけの
代金を回収することも良策。
・高齢客が町外に住んでいる肉親(主に子供)への宅配をされる場合には、高齢者の近
況も代筆して同封している。
・精肉等においては、料理に対応できるようなカットや商品説明に注力している。
・「自宅の包丁が切れないので研いで欲しい」等の要望にも応えている。
・介護用品・衛生用品(紙おむつ)等嵩張る物は配達している。
・店舗運営の合理化等店側の事情で待ちの商売体制に甘んじており、高齢者等身体機能
が低下している顧客に対して随分と不便を掛けているのではないかと反省している。
・押し車を持参している高齢客の買上商品は、手渡しではなく押し車に載せる。
・自店を利用する高齢客の割合に合わせて、商品の小サイズ・食べきりサイズ等を考慮
する。
④バリアフリーの推進
・店舗出入り口のドアが自動開閉でない場合は、店側が率先して開閉する。
・入口の段差はつまずきの元となるので極力無くしたい。
- 15 -
・来店した高齢者は身体的にきつい為かすぐに腰掛けたがるので、店側が動いて商品の
取り揃えや代金受払までした方が喜ぶ。
・各店内に「腰掛ける場所」の設置や「気兼ねなく利用できるトイレの案内 」は不可欠。
⑤社会福祉協議会との連携
・社会福祉協議会のヘルパーがしている買い物代行部分を、商店との連携で効率化を図
ることができないか。
・ホームヘルパーとの連携により 、高齢者が購入した服薬の管理状況等が聞ければ良い 。
・医療業界と社会福祉協議会の連携は緊密であるが、社会福祉協議会と商工会との連携
はこれから構築できる部分が多い。
(2 )
「ふれあい宅配便」の充実
「ふれあい宅配便」は当町福祉商業の第一段階であり、その活動の充実は商店の販売
促進のみならず、国見町全体を包み込む「高齢者にやさしい町 」
「福祉の町」等としての
イメージアップをもたらし 、町民参加型の「まちづくり 」事業としての要素も大である 。
そこで「ふれあい宅配便」の現状と改善点を検討し、今後の発展へとつなげて行くこ
ととしたい。
①現状と改善点
平成14年6月に「ふれあい宅配便」を立ち上げて、加盟店に1万円の経費負担を承
諾を得ることで、全店の店名・業種・地区・電話番号を掲載した共同のカタログ(保存
版)を全世帯(3,500 部)に配布した。
その結果、当町商業者の連携による初めての取組として、町民から歓迎する声も多々
拝聴でき、業種による多寡はあるものの、加盟店への注文や問い合わせも開始以前より
増加している。
カタログ配布だけで町内への周知が進んだことは、事業の方向性が極めて的を得てい
る裏付けであり、社会環境の追い風に乗って順調な滑り出しであったと判断できる。
しかしながら、その後の事業活動を総括すると、「顧客の反応は良い」という漠然とし
た評価は挙げられるものの、数値による事業実施効果とする加盟店の宅配実績が把握さ
れておらず、立ち上げ後の反省会や新企画の検討等もおざなりとなっている。
このため「ふれあい宅配便 」のあり方について 、以下のような改善意見があげられた 。
(A)当店では「ふれあい宅配便」事業のメリットを感じているが、加盟店同士の連絡会
がないので他の加盟店の動向がわからない。もっと加盟店間の横の連絡をとれる場
を設けた方が良いのではないか。
(B)宅配リストでは店名や業種等はわかるが、購入商品の指名までは及ばない。これを
補うためには、宅配加盟店であることをアピールしながら、個店でチラシを配布す
る等の自助努力により、相乗効果が生じる。つまり 、
「ふれあい宅配便」を運営する
国見町宅配振興会に依存する部分と、個店の役割を明確にする必要がある。
- 16 -
(C)現時点では、個店での受配送となっているが、顧客の利便性を考慮すると5∼10
店舗がグループを組んで 、業種構成・品揃え・一括受配送等の活動をした方がよい 。
(D)保存版の宅配カタログ配布以後 、
「ふれあい宅配便」としての情報発信をしていない
ので、日々に忘れられているの気がする。打開策として年に2回ほど商店街での共
同イベント開催等による情報発信が必要ではないか。
(E)宅配先の名簿を共有化できるような、顧客データづくりが必要である。その名簿を
元に商店の情報誌を月一回程度配布する等により 、緊密化を深めることが好ましい 。
(3)福祉商業イベントの展開
当町においては毎年9月23日に開催される「くにみの日」等、町を挙げての大規模
イベントもあるが、商店街での共同イベント実施によるアピールは少ない。
そこで、本事業における「福祉商業」への取組を機会に、空き店舗を利用した「福祉
商業イベント」の開催を望む意見が多く挙げられた。
このイベントの主旨は、大売り出し等の直接販売促進に結びつけるものではなく、年
に1∼2回程度多比良商店街と神代商店街の空き店舗を活用して開催し 、
「高齢者と商業
者の情報交換の場」づくりとして位置づけられる。いわゆる「商店街の地域交流拠点ス
テーション」の国見版である。
方向性としては、町や社会福祉協議会の協力を仰ぎながらも、イベントコストは極力
抑えて、商業者自作自演の情報発信イベントとするのが好ましく、実施内容の具体例と
しては以下のようなものが期待できる。
・薬剤師による「クスリの正しい服用の仕方、季節の健康管理講座」
。
・電気店による「家庭の省エネ対策、新機種家電製品の説明講座 」
。
・商店主達による「催眠商法・悪徳商法対策寸劇」。
・精肉店による「肉の調理方法教室 」
。
・ケーキ店主催による「ケーキ作り体験塾 」
。
・クリーニング店による「衣料品の保存方法講座」。
・商店主達による「肩もみ・足もみボランティア」。
・高齢者・身体障害者の工芸品・農産品展示即売会。
・電動スクーター(セニアカー)、車椅子での買い物体験。
・盲導犬・手話・点字の実演及び福祉機器の展示説明会。
これらのイベント内容を、時間とスペースで適宜組み合わせて会場を設定し、話題性
向上と周知を図り、商店街を舞台とすることで賑わいを創出する。
また、このようなイベントの定期的な開催により、商店からの情報発信を重ね町民の
意識の中に「福祉と商業」のつながりを定着させ、「ふれあい宅配便」や地元商店の取組
をアピールしていくことが目的である。
- 17 -
(4)シルバーカード発行への取組
地元高齢者に対するキメの細かいサービスを展開するためには、高齢者個々人の特徴
を知ることが必要となる。また、高齢者をターゲットとする「福祉商業」の展開におい
ても、高齢者の顧客データづくりが求められる。
この対策として、町内の高齢者に顔写真入りのライフカード的なカードを発行し、以
下の活動やサービスにつなげたい。
①シルバーカードによる緊急連絡体制づくり
独居老人及び高齢者夫婦が、安心して暮らしていける社会づくりに商業者として協力
することを目的に、商店街における連絡網や、高齢者名簿データづくりを行う。
②シルバーカード会員向け宅配事業の展開
・宅配を不可欠とする高齢者へのアプローチは福祉商業の基本であり、その高齢者の生
活特性や嗜好等をデータ化し共有化しておくことが 、きめ細かいサービスにつながる 。
・宅配の注文時に、その都度住所や電話番号を明確に言わせるのは、高齢者にとっても
難儀であり、簡素化を求められるがこの改善策としてデータ化を図る。
・宅配を頻繁に利用する高齢者への、パンフレット・チラシ等の店頭情報配布。
③シルバー会員向け店頭サービス
・映画館やパチンコ店で「レディースサービス」が設けられているように、商店におい
ても「高齢者デー 」「高齢者割引商品 」「高齢者タイムサービス」等を展開する時期に
来ている。このような「シルバー会員の特典メニュー」づくりに、町内商店の大半が
参加することで、高齢者の来店回数を大幅に向上させるとともに、高齢者が望むサー
ビスの早期把握にもつながる。
④シルバー会員向け出張販売
・山間地域に居住するシルバー会員数人と連携を図り、日時を決めて移動販売を実施す
ることが可能となる。移動販売は単品の宅配に比べて、高齢者側は商品選びの楽しみ
が加わり、商店側としても一括複数販売が見込めるため、採算が採れやすくなる。
⑤シルバー会員からの情報収集
・シルバー会員を対象として試食会・試着会・試用期間・アンケート調査等を開始する
ことが可能となり、今後益々増加する高齢者顧客層のニーズを明確に把握することが
でき、商品構成・販売方法・サービス内容等にフィードバックできる。
⑥シルバー会員向けイベント開催
・シルバー会員の趣味や技能を把握することにより、商店街における作品展への出品や
小学生への知識・技能伝達講座等への出演を要請し、社会との接点を拡大する。
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(5)国見町(オリジナル)の福祉商業システム(フロー図)
国見町および国見町社会福祉協議会
との連携
商店のサービス
・「 いきいきサロン 」「介護予防・生活支援事
強化
業」等で商店街イベントとジョイント
・高齢者宅への情報
・「給食サービス」
「ふれあい型給食サービス」
提供
と商業者の連携による付加価値づくり
・移動手段の補助活
・「1人暮らし高齢者および高齢者夫婦へのネ
動促進
ットワーク構築 」
「福祉協力員制度」と「福
( 指導・連携
・販売方法の工夫
(声かけ、商品説明
・協力)
配達等)
祉商業」の連携
・広報活動の月刊誌「ふくえん」「ボランティ
ア in くにみ」による福祉商業への取組紹介
・店舗のバリアフリ
・ホームヘルパー活動と福祉商業の連携
ー促進
・関係団体との連携
(福祉事業
への理解と
(購買促進 )
︵役割分担・
相互協力・支援 ︶
町内消費生活者(特に高齢者・身体障害者等の買い物弱者)
・福祉商業の拡大浸透に協力
(イベント・ボランティア活動・ふれあい宅配便への理解
および協力)
(事業の浸透・拡大)
『ふれあい宅配便(国見町宅配振興会)』
・定期的な会合設定により加盟店間の連携を強化
・事務局への依存部分と個店の自助努力範囲の明確化
・加盟店間のグループ間による品揃え、一括受配送体制づくり推進よ
る顧客の利便性向上
・年2回ほどのイベント開催による情報発信
・シルバーカード作成による高齢者データの構築
・社会福祉協議会との連携強化
- 19 -
︵連携強化︶
協力要請)
まちおこし委員名簿
(敬称略)
所属
氏名
事業所名
地区
備考
会員 青年部 女性部
委員長
深堀 善彰
宅配振興会
南高カンパニー
土黒
○
副委員長 本田 伸子
本田商店
神代
○
前田 修一
(資)マエダ
神代
○
○
織田 親宏
(有)織田建設
土黒
○
○
内田 正洋
(有)とりやま電化社
神代
○
○
渡辺 冨士子 (有)国見自動車整備工場 神代
○
○
久山 つや子 (有)みゆき蒲鉾本舗
土黒
○
○
藤本 淳次郎 料亭藤本
土黒
○
○
○
多比良商店街
○
○
○
青年部長
○
女性部長
女性部役員、宅配振興
会副会長
○
辰田 信穂
辰田米屋
多比良
○
森瀬 幸孝
(株)モリセ
土黒
○
小林 功
小林林盛堂
多比良
○
酒井 章
(有)スーパーさかい
多比良
○
○
林田 益太郎 (有)益々屋
土黒
○
○
小林 茂
小林薬局
神代
○
○
真崎 照雄
フジヤクリーニング
神代
○
○
前田 哲
前田事務所
土黒
○
吉田 文博
国見町役場
産業振興課 課長補佐
酒井 誠
国見町社会福祉協議会
福祉活動専門員
徳山 幸正
(専門家)
中小企業診断士
前田 孝司
長崎県商工会連合会
専門監 兼 振興課長
近藤 秀明
国見町商工会
事務局長
中村 泰雄
国見町商工会
経営指導所長
関東 剛幸
国見町商工会
経営指導員
○
委員
事務局
- 20 -
○
多比良商店街会長、宅
配振興会副会長
町議会議員、宅配振興
会役員
町議会議員