通 勤 手 当 一 趣 旨 1 二 支給対象者 1 三 支 給 額 2 四 提 出 書 類 3 五

通
勤
手
当
一
趣
旨
1
二
支給対象者
1
三
支
2
四
提 出 書 類
3
五
事 後 確 認
4
給
額
六 通勤手当の認定事務の流れ
5
七 通勤手当の通知文集
1 通勤手当の実施要領の改正について(H9.3.25)
6
2 県費負担教職員の通勤手当等に係る、決定等の事務の委任について(H9.2.5)
10
3 通勤手当及び住居手当の認定権委任に係る事務引継等について(H9.3.1)
12
4 通勤手当及び住居手当の認定権委任に係る「別に定める」事項について(H9.3.27)
13
5 通勤手当規則の一部改正に伴う事務処理について
14
6 通勤、住居手当の認定事務委任に伴う実態調査について(H9.9.29)
15
7 通勤手当決定の際の基準改正について(S43.4.3)
16
8 給与条例等の改正に伴う住居手当及び通勤手当額の再決定等について
(S59.1.12)
16
9 高速自動車国道等利用にかかる通勤手当の認定について(H10.4.2)
17
10 交通用具使用の通勤手当に対する非課税の取扱いについて(H10.3.31)
21
11 特別急行列車利用にかかる通勤手当の認定について(H11.3.23)
24
12 通勤手当等の事務取扱について(H11.9.10)
25
13 「高速自動車国道等利用にかかる通勤手当の認定について」の一部改正
について(H11.9.10)
27
14 条例改正等に伴う諸手当額改定の事務処理について(H11.9.21)
27
八
質疑応答
第1
交通機関・交通用具及び運賃等の範囲
1
タクシー利用の場合
28
2 有料の公園等の取扱い
28
3 有料道路が無料で利用できる場合
28
4
自動車相乗りによる通勤の場合
29
5
自動車の運転免許の有無と通勤手当との関係
29
6 入場券、急行料金等の取扱い
29
7 株主優待券の取扱い
30
第2 通勤距離
1
通勤距離の測定方法
30
2 交通用具の往路と復路との使用距離が異なる場合
30
3 交通用具の使用距離
31
4 併任職員が両学校へ自転車を使用して通勤する場合
31
第3 往路と復路とが違う場合
1
31
2 往路と帰路の通勤方法が異なる場合
32
3 列車の運行時刻が不便なため往路と帰路を異にする場合
32
4 官用自動車利用の場合
33
5 深夜における官用自動車等の利用の場合
33
第4
「最も経済的かつ合理的」の解釈
1
迂回した経路の場合
通勤経路が2以上ある場合
33
2 交通機関の運賃が異なる場合
34
3 大多数の職員が利用している経路
34
4
35
日によって通勤の方法を異にしている場合
5 バスを乗り継ぎ利用している場合
6 交通機関の利用距離が短い場合
第5
1
2
第6
35
36
割引関係
通勤通学用定期券を利用している場合
36
研修(大学派遣)により通学用定期券を利用しうる場合
37
併任、研修、出張等の場合の取扱い
1
併任及び研修の場合の勤務官署
37
2
出張の場合の勤務学校
37
3
日額旅費に宿泊料相当分が含まれている場合
38
4
日額旅費に宿泊料相当分が含まれていない場合
38
5 宿所に滞在して通勤する場合
38
第7 休職等の場合
1
勤務時間の中途で休職が発令された場合
39
2 通勤手当の支給を受けていた職員が休職等にされた場合
39
3 公務傷病による休職の場合
39
4
休職期間中の異動の場合
40
第8 支給の始期、終期及び改定の時期等
1 発令日と勤務を開始すべき日が異なる場合の取り扱い
40
2 年末年始における通勤方法変更の取扱い
40
3 住居を移転した場合の改定時期(その1)
41
4
41
5 新規採用者の通勤手当の支給の開始時期
41
6 運賃値上げに伴う通勤手当改定の時期
42
7 転任による事務引継等の期間の取扱い
42
8 届出が退職後になされた場合の取扱い
42
第9
届出及び確認関係
1
住居を移転した場合の改定時期(その2)
支給額に影響のない運賃等の額の変更の場合
43
2 普通乗車券による実費負担額の変更の場合
43
3 交通機関の路線区間の短縮に伴う運賃の値下げの場合
43
4 併任により2以上の官署に通勤する場合
44
5 降雪のため徒歩により通勤する場合
44
6 回数券利用職員に係る確認の方法
44
7 特別の場合の確認の方法
45
第10 支給関係
1
給料の支給義務者を異にして異動した場合
45
2
日割計算の基礎となる通勤手当の月額の取扱い
45
3
長期病休者に対する支給の取扱い
46
4
月の初日の朝帰宅し,翌日から月の末日まで通勤しない場合
46
5
月の初日又は末日の休日等のみを通勤した場合
46
6
辞職の日に辞令を受け取りに来た場合
47
7
月の初日から病気休暇をとり、その間に住居移転をし、
給与法第12条第1項非該当職員となった場合
47
第11 所得税関係
47
通勤手当の所得税法上の取扱い
所得税法施行令(S40.政令第96号)
47
48
通
一
趣
勤
手
当
旨
通勤手当とは、通勤のために交通機関等を利用して、その運賃もしくは料金を負担している職員、
又は自動車などの交通用具を使用している職員に支給される手当をいいます。また、実際の運賃等
の負担に応じて支給額が定められているため、性格的に実費弁償に近いものとなっています。
従って、所得税法上も一定の額を限度として、非課税所得として取り扱われています(所得税法
第9条1項5号)。
公務員における通勤手当は、昭和32年の人事院勧告で、民間との均衡、職員の通勤実態等を考慮
して制定されました。
国家公務員の場合、制度発足当初は手当の支給対象が交通機関等利用者と自転車等利用者に大別
され、前者には最高限度月額600円、後者には月額100円が支給されました。
その後、昭和40年に、交通機関等利用者には、手当の支給限度額にこれを超える運賃等相当額の
2分の1の額を加算する制度が創設され、さらに、交通機関等と自転車等の併用者に対して、手当
額を合算する改正が行われました。昭和44年には、運賃等相当額の算出が、3カ月定期券の1カ月
あたりの額から1カ月定期券の額に改められました。
また、交通用具使用者については、昭和38年に手当額が、原動機付自転車等とその他に区分され
ました。その後、自動車の増加に伴い、昭和47年の人事院勧告で、その使用距離に応じた2段階区
分が初めて導入されました。なお、平成元年には通勤不便者に対する手当額と一般の手当額とが一
本化され、距離区分を7段階に改定し、交通用具の表現が「自転車等」から「自動車等」と改めら
れました。その後、平成3年までの間に、距離段階区分が9段階までに増設され、今日(13段 階)に至っています。
二
支給対象者
【熊本県一般職員の給与に関する条例第十条】
【熊本県立学校職員の給与に関する条例第十一条】
【熊本県市町村立学校職員の給与に関する条例第十条】
【熊本県職員の通勤手当に関する規則】
通勤手当は、徒歩により通勤するものとした場合の通勤距離が片道2km以上である職員のうち、
次のいずれかに該当する職員に支給される。
1
通勤のため交通機関又は有料の道路を利用してその運賃又は料金を負担することを常例とする
職員
2 通勤のため自動車等の交通用具を使用することを常例とする職員
3 通勤のため交通機関を使用してその運賃を負担し、かつ、自動車等の交通用具を利用すること
を常例とする職員
(1)通勤距離が片道2km未満である場合には、通常は徒歩により通勤することが一般的である
と考えられるため支給対象外となっている。
(2)「通勤距離」の測定区間は、住居の出入口(門がある場合には門、門のない場合には玄 関)から勤務校の出入口までとする。
(3)「通勤距離」の測定方法は、実施要領(改正)2の2によるほか、自動車等のメーターに
より測定してもよい。
(4)交通用具使用者の通勤届に記入する距離(通勤手当の算定の基礎となる距離)は一般に利
用し得る最短の経路の長さであること。
「通勤」とは、職員が勤務のためその者の住居と勤務校との間を往復することをいう。
(1)研修又は出張等により職員が住居と研修所、住居と出張先等の間を往復する場合について
は、通勤手当が月単位の支給方法によるものであること等から、月の初日から末日までの全
日数にわたってそのような状況にあるときに限り、当該研修所又は出張先の会場等を勤務校
とみなして差し支えない。(但し、宿泊料の支給される出張の場合を除く)
(2)職員が併任等のため,たとえば午前と午後とでは異なる学校に勤務することとされ、勤務
校から勤務校に移動することが常例である場合の取り扱いはその勤務校間の移動は通勤とせ
ず、午前の勤務校への往路及び午後の勤務校からの帰路をもって通勤とみなす。
「運賃等を負担することを常例とする」とは、通勤のために運賃等(有料道路の通行料等を含
む)を負担し、その者が通勤する限り、同様の状態が継続することをいう。
「通勤のため自動車等の交通用具を使用することを常例とする」とは、通勤のために自己の所
有(共有を含む)する自動車等(自動車、原動機付自転車、舟艇等をいう)を使用することを
常例とすることをいい、いわゆる便乗して通勤する場合はこれに含まない。
三 支給額
【熊本県職員の通勤手当に関する規則】
【熊本県一般職員の給与に関する条例第十条】
【熊本県立学校職員の給与に関する条例第十一条】
【熊本県市町村立学校職員の給与に関する条例第十条】
1
出張、休暇、欠勤等により、月の1日から末日までの期間の全日数にわたって通勤しないこと
となるときは、通勤手当支給の趣旨からその月の通勤手当は支給することができない。
2
通勤手当は、扶養手当等と同じく給料の支給定日にその月の全額を支給するのが原則とされて
いるが、職員が月の中途で休職(公務上又は通勤傷病によるものを除く)育児休業専従許可、停
職、復職、非常時払のときは、扶養手当等の支給の場合と同様に日割計算による支給を行うこと
となる。
(H11.4.1現在)
片 道 の 距 離 区 分
交
通
用
具
手 当 月 額
片 道 の 距 離 区 分
手 当 月 額
2 km以上 5km未満
2,300円
35km以上40km未満
25,800円
5 km以上10km未満
6,200円
40km以上45km未満
27,400円
10km以上15km未満
9,800円
45km以上50km未満
28,900円
15km以上20km未満
13,300円
50km以上55km未満
30,300円
20km以上25km未満
16,700円
55km以上60km未満
31,700円
25km以上30km未満
20,000円
60km以上
33,100円
30km以上35km未満
23,000円
交
通
運賃等≦45,000円のとき 全額
機
関
運賃等>45,000円のとき
運賃の額 − 45,000
2
+45,000
運賃等の額+交通用具利用の距離区分に応じた額
併
合計額≦45,000のとき 全額
用
合計額>45,000のとき
特急(高速道路)利用者に加算される額
合計額 − 45,000
2
+45,000
特別料金の額 ×
四 提出書類
【熊本県職員の通勤手当に関する規則】
【熊本県一般職員の給与に関する条例第十条】
1/2
(20,000円を限度)
【熊本県立学校職員の給与に関する条例第十一条】
【熊本県市町村立学校職員の給与に関する条例第十条】
1
通勤届
職員は、次に掲げるいずれかの一の事項が発生したときは、すみやかに通勤届を校長に提出し
なければならない。
(1)新たに通勤手当受給資格要件を具備するに至ったとき
(2)通勤手当受給中の職員が住居を変更したとき(住居を変更して受給資格要件を欠くに至った
ときを含む)
(3)通勤手当受給中の職員が通勤経路を変更したとき(通勤経路を変更して受給資格要件を欠く
に至ったときを含む)
(4)通勤手当受給中の職員が通勤方法を変更したとき(通勤方法を変更して受給資格要件を欠く
に至ったときを含む)
(5)通勤手当受給中の交通機関利用者である職員の運賃等の負担額に変更が生じたとき。
「運賃等を負担することを常例とする」とは、通勤のために運賃等(有料道路の通行料等を含
む)を負担し、その者が通勤する限り、同様の状態が継続することをいう。
「通勤のため自動車等の交通用具を使用することを常例とする」とは、通勤のために自己の所
有(共有を含む)する自動車等(自動車、原動機付自転車等をいう)を使用することを常例と
することをいい、いわゆる便乗して通勤する場合はこれに含まない。
2
出張、休暇、欠勤等により、月の1日から末日までの期間の全日数にわたって通勤しないこと
となるときは、通勤手当支給の趣旨からその月の通勤手当は支給することができない。
3
通勤手当は、扶養手当等と同じく給料の支給定日にその月の全額を支給するのが原則とされて
いるが、職員が月の中途で休職(公務上又は通勤傷病によるものを除く)育児休業、専従許可、
停職、復職、非常時払のときは、扶養手当等の支給の場合と同様に日割計算による支給を行うこ
ととなる。
4
勤務実績報告書
通勤手当の支給を受けている職員が、出張、休暇、欠勤等により、月の1日から末日までの期
間の全日数にわたって通勤しないこととなる場合には、給与事務担当者は、勤務実績報告書によ
り、当該教育事務所に提出しなければならない。
五
事後確認【通勤手当に関する規則第12条】
(1)県立学校長及び教育事務所長等は、規則第12条の規定に基づき手当の受給職員たる資格要件を
具備しているかどうか、及び定期券などの提示を求め、又は通勤の実情を実地調査する等の方法
により確認しなければならない。
(2)前号の確認は、少なくとも年一回は行われなければならない。
(3)手当の受給者の事後の確認について、学校人事課長は教育事務所長及び県立学校長並びに熊本
市立小中学校長に、教育事務所長は市町村立学校長に対し、必要に応じ随時調査させることがで
きるものとする。
※ P9−「10 手当の受給者の事後の確認及び調査」
P25−「通勤手当等の事務取扱いについて」を参照
通勤手当の認定事務の流れ
事実発生
届出をしなければならない事由が発生
↓
届の作成
届出者がまず自ら確認のうえ、経路・距離・乗車券の額欄等を記入
して提出。必要があれば担当者へ事前に相談。
出
↓
提 出
届出者が認定権者(実務上は事務職員)へ届と添付書類を提出
↓
受 理
認定権者は、必要事項が正しく記入されているか、必要な添付書類が
添えられているかを確認のうえ受理
届
入力は職員番号で行います。
職員番号についても、間違いないかどうか確認を!
(各手当共通)
↓
確 認
【確認事項】
交通機関→経路、定期券等による運算額の確認
交通用具→経路、距離の確認
併用者 →それぞれについて同様に確認
確
↓
認定欄の記入
認
及
び
決
定
↓
決 裁
【認定額欄】
「今回の確定額」欄→支給される手当額を記入
【電算カラム記入欄】
指示に沿って、所属コード・職員番号・利用機関コード・利用用具コ
ードの順に記入 、
交通機関→支給対象となる運賃相当額(利用する交通機関が複数ある
場合はその合計額)を記入。なお、全額支給限度額を超え
る場合も、その実際の額を記入。(電算で自動処理する)
(56∼61カラムは記入しないこと)
交通用具→支給対象となる距離を記入(100メートル単位であるこ
とに注意)→距離に応じて電算で計算
支給開始(停止)等年月日→支給を開始又は停止する年月日を記入
校長は、支給要件を具備しているか、支給開始年月日等は適当か、確認
のうえ決裁
↓
認定印(公印の押印
↓
教育事務所への提出
↓
電算入力・支給
↓
給与明細等の確認
事後の確認
学校長公印の押印
※提出用については、決済印・認定印の
押印は不要
ただし、認定日は記入すること
届出が正しく給与に反映されているかの確認
認定後においても、実態が認定時と異なっていないかどうかの確認
※太字の部分が新たに行う分(通勤手当・住居手当共通)
○ 通勤手当の実施要領の改正について(通知)
平成6年3月31日教人第2217号
平成9年3月25日教人第2043号
各教育事務所長・各県立学校長あて熊本県教育長
このことについて、別紙のとおり通勤手当の実施要領を改正し、平成9年4月1日から適用するこ
ととしましたので通知します。
なお、これに伴い、昭和44年2月5日付け教学第263号(通勤手当の実施要領の改正について)
は廃止します。
また、教育事務所については、市町村教育委員会を通じて管内の小中学校長(八代養護学校長を含
む。)に対し通知願います。
通勤手当の実施要領
この実施要領は、給与関係条例、人事委員会規則等に基づく通勤手当の支給に関する事務処理につ
いて必要な事項を定める。
1 住居及び勤務公署
(1)熊本県職員の通勤手当に関する規則(昭和33年熊本県人事委員会規則第9号以下「規則」とい
う。第1条の「住居」とは、民法第21条に規定する住所及び同法第22条の規定に基づき住所とみ
なされる居所をいう。
(2)兼務の場合は、本務校及び兼務校のそれぞれを勤務公署とする。
(3)研修の場合は、その期間が月の初日から末日までの全日数にわたるときに限り、当該研修所等
を勤務公署とする。 2 通勤距離及びその測定方法
(1)規則第2条に規定する「一般に利用し得る最短の経路の長さ」とは、一般に利用できる道路を
たどって、できるだけ直線的に測定された距離をいい、職員が現に利用する経路、鉄道又はバス
の路線の長さとは関係がないものとする。 (2)測定方法は、便宜、建設省国土地理院発行の地形図(縮尺5万分の1以上のものに限る。)
又は郵政省調製の通信地図について、メートル尺、キリノメーター等を用いて行うことができ
るものとする。 ただし、この測定は実測に優先するものと解してはならない。
(3)測定にあたっては、通勤のため通常利用する住居の出入口から通常利用する勤務公署の出入口
までを測定する。 3
交通機関等及び交通の用具の範囲
(1)交通機関等とは、鉄道、バス、船舶、軌道その他これらに類する施設で、運賃を徴して交通の
用に供するものと、法令の規定によりその通行又は利用について料金を徴する道路をいう。
(2)交通の用具とは、規則第9条に規定するものをいう。 4 運賃等相当額の算出基礎
(1)2以上の種類を異にする交通機関等を乗り継いで通勤する職員の交通機関のうち、その者の住
居又は勤務公署から通常徒歩によることを例とする距離内においてのみ利用する交通機関等は原
則として運賃等の額の算出の基礎(以下「算出基礎」という。)となる交通機関等とすることは
できない。
この場合、通常徒歩によることを例とする距離内であるか否かは、具体的かつ客観的事情等を
考慮して判断するものとするが、その距離は概ね1キロメートル未満とする。
(2)株主優待券又はこれに準ずるものにより通勤する場合は、それを取得するために費用を直接負
担していると否とに関わらず、算出基礎とすることはできない。
(3)兼務等のため2校以上に交替で勤務する職員については、それぞれの通勤のための運賃額の合
計額を算出基礎基健とする。この場合、平均1ヵ月の通勤所要回数分の回数券の額と定期券の額
を比較して低廉な額を算出基礎とする。
なお、平均1ヵ月当たりの通勤所要回数は、年間を通じて通勤に要することとなる回数を12で
除して得た数とする。この場合において、1位未満の端数があるときは、その端数は切り捨てる
ものとする。 (4)通学用定期券又は通学と通勤のための三角定期券の使用者については、住居と勤務公署の区間
における通勤用の定期券の額を算出基礎とする。
(5)往路又は帰路のいずれか一方はスクールバス等により無料で送り迎えられ、他の一方だけの運
賃を負担することを常例とする職員については、その負担に係る運賃だけを算出基礎とする。
(6)身体障害者である職員の利用する交通機関等が、身体障害者に対する特別の割引制度を設けて
いる場合は、割引に係る運賃を算出基礎とする。
(7)日によって通勤方法を異にする場合は、職員が通勤のために利用することを原則としている方
法をもって、その職員が常例とする通勤方法とみなして手当の月額を決定する。
この場合、原則としている方法がいずれであるか判定し難いときは、年間を通じて主として用
いている通勤方法とする。
(8)規則第6条に規定する「経済的」と「合理的」については、いずれかが他に優先することなく、
同等の要件として考慮するものとする。
(9)規則第7条ただし書きに規定する「正当な事由がある場合」については、往路と帰路を異にす
ることが単に便利であるとする理由の場合は該当せず、往路と帰路を同一にすることが著しく通
勤困難又は不可能等のやむを得ない場合とし、同一の通勤事情にある大多数の者も往路と帰路を
異にするような客観的状況がある者等とする。
5
併用者の手当の月額等
規則第8条の3第1号に規定する「通常徒歩によることを例とする距離内」については、4の
(1)の 後段の例による。 この場合、同条同号に該当しないこととなるときは、同条第2号又は第3号のいずれかに該当す
ることとなる。
6 手当支給の始期及び終期
(1)運賃等の変更を行った交通機関等によって引き続き手当の月額を算出する場合においては、当
該交通機関等の運賃等の変更日をもって手当の月額を変更すべき事実の発生した日とする。
(2)職員が勤務公署を異にして異動した場合において、その異動後の公署への勤務を開始すべきこ
ととされる日に熊本県一般職の職員等の給与に関する条例(以下「一般職給与条例」という。)
第10条第1項又は熊本県立学校職員の給与に関する条例(以下「県立学校給与条例」という。)
第11条第1項職員たる要件を具備するときは、当該異動の発令日をそれぞれ同項の職員たる要件
が具備されるに至った日として取り扱い、規則第10条1項の規定による支給の開始又は同条第2
項の規定による支給額の改定を行うものとする。
(3)手当の受給職員が週休日に住居を移転し、その翌日以後休日又は休暇等により通勤せず、数日
を経過して用いる通勤経路及び方法が常例となると客観的に認められるときは、当該移転の翌日
を手当の月額を変更すべき事実の発生した日とする。
7 手当の支給 (1)月の中途において手当の受給職員たる要件を具備した後、その月内に当該要件を欠くに至った
場合、その月は支給しない。
(2)手当の受給要件が備えられていれば支給することを原則とするが、次の場合は支給しない。
ア 月の1日から末日までの期間の全日数にわたって勤務しなかったときは、その月の手当は支
給しない。
なお、月の1日から末日までの期間の全日数にわたって勤務しなかった場合とは、出張、研
修、休暇、欠勤等の理由による場合をいうものとする。
イ 停職を命ぜられた場合は、熊本県職員の懲戒に関する条例第4条第3項の規定に基づき、そ
の期間中は支給しない。
ウ 休職の発令、育児休業の承認又は在籍専従の許可があった場合は、一般職給与条例及び県立
学校給与条例並びに地方公務員の育児休業等に関する法律の定めるところによりその期間中は
支給しない。
8 通勤届の提出
(1)職員が通勤の実情を届け出ようとするときは、校長に提出しなければならない。
この場合、職員が兼務により2以上の勤務学校に通勤している場合には、給与の支給を受けて
いる学校に提出するものとする。
(2)手当の受給職員が、次のいずれかに該当する場合には(1)の例により届け出なければならな
い。
ア 住居を変更した場合
イ 通勤経路を変更した場合
通勤経路の変更には、勤務公署の所在地が変更したことによる通勤経路の変更を含むものと
する。
ウ 通勤方法を変更した場合
通勤方法の変更には、経営者の異なる同種の交通機関等の変更を含むものとする。
エ 通勤のために負担する運賃等の額に変更が生じた場合
負担する運賃等の額の変更には、職員が兼務から普通勤務に変わる等の勤務態様の変更によ
るものを含み、通用期間の月数の異なる定期券の購入又は利用する乗車券の種類の変更による
ものを含まないものとする。
ただし、運賃等の変更に係る届出については、校長が正規の届出を待つまでもなく目的を達
し得ると認めるときは、その届出に変わる適宜の措置をもって正規の届出があったものとして
取り扱うことができるものとする。
オ 転任、転補の場合(本校、分校、分室等間の異動を含む。)
(3)職員が(2)に掲げる変更により手当の受給要件を欠くこととなった場合には、(1)の例に
より届け出なければならない。
(4)規則第10条第1項に規定する「事実の生じた日から15日」の起算日は、民法第140条の例に
より、届け出るべき事実の生じた日の翌日(その事実が午前零時に生じたときは、その日)から
起算し、その末日が県の休日(熊本県の休日を定める条例第1条第1項に定める日をいう。)に
準じる日に該当するときの満了日は、民法第142条の例によりその翌日とする。
9 手当の受給資格の確認及び月額の決定
(1)手当の受給資格の確認及び月額の決定は、校長が行うものとする。
(2)校長は職員から通勤届の提出を受けたときは、届出に係る事実を確認して、受給資格を有する
者については条例及び規則に基づき手当の月額を決定し、又は当該資格を有しない者については
その旨の決定をしなければならない。
この場合、校長は、当該決定事項を通勤手当認定簿に記入して決裁欄に押印するものとする。
(3)届出に係る事実の認定又は確認に当っては、定期券・回数券等の提示を求め、又は実地に調査
する等の方法により行うものとする。
10 手当の受給者の事後の確認及び調査
(1)校長は、規則第12条の規定に基づき手当の受給職員たる要件を具備しているかどうか、及び手
当の月額が適正かどうか、定期券・回数券等の提示を求め、又は通勤の実情を実地調査する等の
方法により確認しなければならない。
(2)前号の確認は少なくとも年1回は行わなければならない。
(3)手当の認定に関し、教育事務所長(熊本市にあっては学校人事課長)は校長等に対し、必要に
応じて指導及び助言を行うものとする。
○ 県費負担教職員の通勤手当等に係る確認、決定等の事務の
委任について(通知) 平成9年2月5日教人第1770号
各市町村(一部事務組合を含む)教育長あて熊本県教育長
熊本県教育委員会において所掌しております市町村立学校職員給与負担法(昭和23年法律第135
号)第1条に規定する職員の通勤手当及び住居手当に係る確認、決定及び改定等の事務(以下「認定
事務」という。)を、地方教育行政の組織及び運営に関する法律(昭和31年法律第162号。以下「
法」という。)第26条第3項の規定に基づき、平成9年4月1日から市町村(法2条に規定する組合
を含む。以下同じ。)教育委員会へ委任することとし、別添「熊本県教育委員会の権限に属する事務
の一部を市町村教育委員会に委任する規則」(平成9年熊本県教育委員会規則第4号。以下、この通
知において「委任規則」という。)を、平成9年2月3日付けで公布しましたので、通知します。 この趣旨は、現地性の高い認定事務については、その効率的処理と事務の簡素化を図るため、熊本
県教育委員会から市町村教育委員会に委任し、受任者である市町村教育委員会がさらに管内の市町村
立学校長に再委任することにより、校長の権限において処理することができるよう、権限の委譲を行
うものであります。
つきましては、貴職におかれては、この趣旨を御理解のうえ下記事項に留意されて、今後の認定事
務が円滑に行われるよう御配慮をお願いします。
記
1 委任規則について
(1)委任規則は、市町村教育委員会に委任する認定事務(以下「委任事務」という。)の種類及び
範囲を定めたものであること。
(2)委任事務の指揮監督権は、法第27条に定められているとおり、熊本県教育委員会に属するもの
であり、委任事務の適正な執行を期するため、熊本県教育委員会は、必要に応じ市町村教育委員
会(市町村教育委員会からさらに委任を受けた者を含む。)を指揮監督することができるもので
あること。
(3)委任規則の施行に関し必要な事項については、委任規則第3条により、熊本県教育委員会が別
に定めるものであること。
2 市町村立学校長への再委任について
市町村教育委員会が市町村立学校の校長に再委任する事務手続きは、既に委任に関する規定があ
る場合で、その改正が必要なときには改正を行うこととし、校長への委任規定がない場合は、別紙
例文により市町村立学校の校長に通知することによって行うこと。
(別紙)
記 号 番 号
平成 年 月 日
各小中(養護)学校長 様
○○市(町村)教育長
県費負担教職員の通勤手当等に係る確認、決定等の事務の委任について
(通知)
このたび、「熊本県教育委員会の権限に属する事務の一部を市町村教育委員会に委任する規則」
(平成9年熊本県教育委員会規則第4号。以下、この通知において「委任規則」という。)が別添の
とおり公布され、委任規則に定める通勤手当等に係る確認、決定等の事務が、当教育委員会に委任さ
れました。
ついては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律(昭和31年法律第162号)第26条第2項の
規定に基づき、委任規則第2条に定める下記の事務を、平成9年4月1日から○○市(町村)立小学
校、中学校(、養護学校)の校長に委任することとしたので、通知します。
記
1 委任する事務
(1)熊本県職員の通勤手当に関する規則(昭和33年人事委員会規則第9号)第4条の規定による確
認、決定及び改定並びに同規則第19条の規定による確認に関すること。
(2)熊本県職員の住居手当に関する規則(昭和49年人事委員会規則第29号)第6条の規定による確
認、決定及び改定並びに同規則第9条の規定による確認に関すること。
2 その他
委任規則の施行に関し必要な事項については、委任規則第3条により、熊本県教育委員会が別に
定めるものであること。
○ 通勤手当及び住居手当の認定権委任に係る事務引継等について
(通知)
平成9年3月21日数人第1998号
各教育事務所長あて学校人事課長
平成9年4月1日から、通勤手当及び住居手当の認定権が各学校長に委任されますが、これに伴う
事務引継等については、下記1により行ってください。
また、委任後の事務処理については、下記2以下により行うよう、各学校長への通知及び指導につ
いて、よろしくお願いします。
なお、協議事項等については別途通知しますが、認定に係る指導及び相談業務については、認定権
委任後も、従来どおり教育事務所が行うこととなっていますので、申し添えます。
記
1 教育事務所が保管する通勤手当及び住居手当の認定簿(添付書類を含む。以下同じ)について
平成9年3月28日(金)までに、各学校へ引き継ぎを行うこと。
なお、後日、受け渡しについての混乱が生じないよう、適宜、引継書類の相互(教育事務所−
学校事務職員)確認書を作成しておくこと。
2 年度末異動により異動する職員に係る認定簿の処理について
手当名
異動の種類
事 務 処 理
異動先で新たに認定を行うので、現職員の分と区分して保管する
転出(退職)
こと。(義務教育費国庫負担の関係上、5年間保存する。※)
転入(採用)
学校で新たに認定を行うこと。
転 出
異動先の所属へ送付すること。
退 職
現職員の分と区分して保管すること。(※に同じ)
転 入
異動前の所属から、認定簿の送付を受けること。
採 用
学校で新たに認定を行うこと
通勤手当
住居手当
3 平成9年4月1日以降の認定について
平成9年4月1日以降は各学校で認定を行うことになるので、既に教育事務所で受理している
通勤届・住居届については、平9年3月31日までに認定を終え、速やかに学校に返却すること。
4 平成9年4月1日以降の通勤手当及び住居手当に係る電算報告について
(1)届出用紙は、これまでどおり2枚とする。
(2)電算入力のための教育事務所への提出は、上の1枚とする。なお、これについては、決裁印及
び校長の認定印は必要ない。
(3)下の1枚は認定原簿とし、添付書類と一緒に各学校で保管すること。
(4)教育事務所へ提出した上の1枚は、電算入力後も学校へ返却しないで、提出後、正しい手当額
が支給されているか、必ず入力された月の給与明細で確認すること。
(5)通勤届の56∼61カラム欄(バス・市電の運賃相当額欄)は、規則改正により、平成9年4月以
降支給開始に係る分については、記入は不要とする。
5 その他
(1)通勤手当及び住居手当に係る新しい認定簿等については、3月末に各教育事務所へ配付予定で
あるので、平成9年4月1日以降の認定は、これにより行うこと。
(2)通勤手当に係る距離確認のためのキルビメーターについては、平成9年4月末までに、全学校
に配付する。
○ 通勤手当及び住居手当の認定権委任に係る「別に定める」
事項について(通知)
平成9年3月27日教人第2060号 各教育事務所長あて熊本県教育長 このことについて、「熊本県教育委員会に属する事務の一部を市町村教育委員会に委任する規則」
が平成9年2月3日に公布され、平成9年2月5日付け教人第1770号により、同規則第2条に定める
事項については平成9年4月1日から各学校長に委任されることとなっていますが、同規則第3条の
「別に定める」事項について別紙のとおり定めましたので、通知します。
ついては、今後の認定事務に当たっては、別紙事項に十分留意のうえ処理されるよう、教育委員会
を通じ各学校長へ指導願います。
(別紙)
熊本県教育委員会の権限に属する事務の一部を市町村教育委員会に委任する規則
第3条に基づき別に定める事項
1 認定権者は、手当の認定に当たり、次に該当する場合は、あらかじめ教育事務所長(熊本市立小
中学校にあっては学校人事課長)に協議するものとする。
(1)過年度に遡及して認定(取消)を行う必要がある事案(4月において前年度の3月に遡る事案
を除く)
(2)通勤手当に係る特別料金等の認定に関係する事案(平成7年12月28日付け教人第1577号参照)
(3)住居手当に係る親子賃貸借事案
(4)条例・規則等に照らし認否の判定が困難である事実
(5)その他異例・重要であると認められる事実
2 手当の認定に関わり、学投人事課長は教育事務所長及び熊本市立小中学校長に、教育事務所長は
校長に対し、必要に応じ指導及び助言を行うものとする。
○ 通勤手当規則の一部改正に伴う事務処理について
1 改正内容
これまで、交通機関利用の場合は、原則として定期券の額で認定を行うこととされていたが、今
回の改正により、定期券の利用が最も経済的かつ合理的であると認められる場合のみ、定期券の額
による認定を行い、これ以外は回数乗車券等による認定を行うこととなった。
2 通勤手当認定方法
(1)定期券を利用することが最も経済的かつ合理的であると認められる場合は、従来どおり通用期
間1箇月の定期券の額を基礎として認定。
(2)回数乗車券等を利用することが最も経済的かつ合理的であると認められる場合は、通勤21回分
の運賃等の額を基礎として認定。
・通常の例では、バス・市電で通勤する場合は回数券による認定となり、JRで通勤する場合は
これまでどおり通用期間1箇月の定期券での認定となる。
・職員の個人的事情等の理由での定期券による認定は行わないこと。
3 回数券認定の場合の具体的方法
例
片道200円の区間(定期券と回数券の両方を発行している場合)
① 通用1ケ月の定期券の額 8,400円(片道運賃額×2×21日分)
② 通勤21回分の回数券の運賃等の額
2,000円×1/11×2回×21日=7,630円(円未満切り捨て)
①と②を比較した場合、②が低廉であるので、運賃相当額は7,636円となり、認定はこの額で行
う
こととなる。
・定期券の方が低廉な場合は、それによる。(通勤規則第8条第1項第1号)
・2以上の区間を乗り枢ぐ場合においては、乗り継ぎ回数券を発行していて、それを使用すること
が最も経済的かつ合理的と認められる場合は、それによるものとする。
:平成9年4月1日から
(平成9年7月 平成8年給与改定関係通知集から)
○ 通勤、住居手当認定事務委任に伴う実態調査について(通知)
平成9年9月29日教人第1234号
各教育事務所長あて熊本県教育長
県費負担教職員に係る通勤、住居手当の認定及び確認については、平成9年4月1日から各学校長
に委任されたところですが、当該手当に係る県人事委員会規則によれば、事後の確認は随時行うこと
とされています。
各学校長においては、条例・規則等に従い適正に認定されているものと思いますが、認定後の状況
の変化もあり得ることなどから、より適正を期するためにも、事後の実態調査を、年に少なくとも1
回は行うことが適当であると認められます。
ついては、実態調査に使用する様式及び記載例を送付しますので、各学校長に対して調査の趣旨を
周知のうえ、当該様式に準じて実態調査を行い、万一誤りや届出の漏れ等があった場合は、速やかに
所要の手続きを行うよう指導願います。
なお、各教育事務所においても、少なくとも3年に1回程度は本件調査書、認定原簿、添付書類等
を確認し、適正な認定がなされるよう、業務の調整をお願いします。
記
1 次の事項を各学校に指導すること。
(1)実態調査に当たっては、必ず給与基本台帳との照合も行うこと。
(2)認定権委任後についても、指導・相談業務については従来どおり教育事務所で行うこととなっ
ているので、認定に当たって問題となる事例や判断に迷うような事例があれば、随時相談を行う
こと。
2 扶養手当、単身赴任手当についても、両手当に準じて教育事務所において実態調査を実施するこ
と。 ○ 通勤手当決定の際の基準改正について
昭和43年4月3日人第208号
各部課長、各地方出先機関長あて総務部長
職員の住居から勤務公署までの通勤距離が片道2.0km以上で、かつ、2以上の種類を異にする交
通機関を乗り継いで通勤する職員の場合、1の交通機関の乗車距離が概ね2kmのものについては、運
賃等の額の算出の基礎として認めていたが、昭和43年4月1日から下記のとおりその基準を改正した
ので通知します。
記
2以上の交通機関を乗り継いで通勤する場合、1の交通機関の乗車距離が1km以上のものについて
は、手当の対象とすることができる。
(例)改正後の場合 説 明
K郡O町に居住する職員が、国鉄S駅で下車し、市電S停留所まで、徒歩で、市電S停留所から
同T停留所まで、1㎞以上の区間を乗車した場合、市電のクーポン料金(620円)を国鉄の運賃
等に加算して手当算出の基礎とすることができる。
○ 給与条例等の改正に伴う住居手当及び通勤手当額の
再決定等について(通知)
昭和59年1月12日教義第1405号
各教育事務所長・各県立学校長あて熊本県教育長
昭和58年12月22日に給与条例等が改正され、昭和58年4月1日から住居手当の額及び通勤手当の額
が改正されました。
これに伴う差額の支給については処理が済んでおりますが、住居手当及び通勤手当認定簿の整理等
が必要であるので下記のとおり取り扱いください。
記
1 再決定の方法
別添住居(通勤)手当改正額表の内容を確認したうえでこれを添えて条例改正に伴う手当額再決
定の決裁を行う。
2 認定簿の整理方法
「条例改正等による住居(通勤)手当額」の欄に年月日と改定額を朱書する。
なお、欄の不足するものについては随時用紙を継ぎ足して処理すること。
○ 高速自動車国道等利用にかかる通勤手当の認定について(通知)
平成10年4月2日教人第14号
各教育事務所長・各県立学校長あて熊本県教育長
各熊本市立小中学校長あて熊本県教育庁学校人事課長
このことについて、人事委員会通知「高速自動車国道等利用にかかる通勤手当の認定に関する取扱
いについて」(平成8年3月25日付け人委第790号)が別添のとおり改正されましたで通知します。
今回の改正に伴い、これまで特別急行列車等を利用する者の通勤手当については、全ての場合を学
校人事課長に事前協議を行うこととしていましたが、当該認定事務について、平成10年4月1日から
下記により処理されるようお願いします。
なお、「通勤手当における特別料金等の認定について」(平成7年12月28日付け教人第1577号)及
び「高速自動車道路等利用にかかる通勤手当の認定に関する取扱いについて」(平成8年4月1日付
け教人第5号)は廃止します。
おって、各教育事務所長にあっては、管内小中学校への周知をお願いします。
記
1 認定方法
(1)特別急行列車利用について
従来どおり学校人事課長へ事前協議をしたうえで、認定すること。
(2)高速自動車国道等利用について
別添「高速自動車国道等利用にかかる通勤手当調書」を作成のうえ、
① 距離38kmにつき60分として換算し、高速自動車国道等を利用しない場合の通勤時間が90分以
上となるもの、かつその利用による短縮効果が30分以上となるものは、学校人事課長への事前
協議は不要とする。
② ①を満たさないものは、事前協議すること。
その場合、次の基準を順次あてはめて判断する。
ア 熊本市内の区間を距離28kmにつき60分、その他の区間を距離40kmにつき60分として換算
イ 公的資料(道路時刻表等)に基づき算出
ウ 実測により算出
※ アにより認定要件(通勤時間90分以上、短縮効果30分以上)を満たせば、イ・ウは不要。
同様に、イにより認定要件を満たせばウは不要となる。
(3)事前協議の際の提出書類は別添のとおり。
2 認定後の確認
熊本県職員の通勤手当に関する規則第19条により通勤の実情を確認すること。 (1)特別急行列車利用について
特別急行列車定期の有効期間毎にその提示を求め確認し、その写しを認定簿とともに保管する
こと。 (2)高速自動車国道等利用について
毎月初めに職員が前月に利用した領収書の提示を求め確認し、その写しを認定簿とともに保管
すること。
3 その他
(1)認定に当たっては、条例・規則等に規定されている認定要件を満たしているか十分確認するこ
と。
(2)各学校の担当者は、認定を受けた職員に対し、2により随時確認を行う旨を連絡し、領収書
(ハイウェイカード)の提示等を指導すること。
(3)通勤手当の認定については、義務制諸学校についても各学校長に委任しているが、相談は随時
受け付けているので、認定に当たって疑義がある場合は学校人事課(教育事務所)へ相談するこ
と。
高速自動車国道等利用にかかる通勤手当調書の取扱い
1 協議及び記入要領
(1)所属長は、高速等利用者から通勤届があった場合は、この調書を作成すること。
(2)1により高速等利用の手当加算の認定要件である、異動等に伴うもの、異動直前の住居からの
通勤、通勤時間90分以上かつ高速等利用による短縮効果30分以上(⑥が90分以上、⑦が30分以
上)のすべてを満たす場合は、人事課長への事前協議不要であり、所属で認定を行うこと。
(3)1で認定要件を満たさない場合は、2を記入し、人事課へ事前協議行うこと。
(4)熊本市内を時速28km、それ以外の区間を時速40kmとした時の換算時間が高速加算の認定要件を
満たす場合は「資料に基づく時間」の算定及び実測は不要。
(5)(4)によっても要件を満たさない場合は、公的資料により「資料に基づく時間」を算出する。
これにより認定要件を満たす場合は実測は不要。
(6)(5)によっても要件を満たさない場合は、実測を行い「実測による時間」、「実測者所属・
氏名」等を記入すること。
2 記入上の注意
(1)高速自動車国道等利用区間の距離は道路時刻表(道路整備促進期成同盟会全国協議会発行)
などで確認のうえ記入すること。
(2)所要時間及び実測時間以外は、小数点第二位以下を切り捨てのうえ記入すること。
(3)「資料に基づく時間」については道路時刻表など客観性を有するものによることとし、同欄記
入にあたって使用した部分の写しを資料名及び発行年月日を明示のうえ、事前協議の際に添付す
ること。
(4)なお、通勤経路のうち上記のような資料を使用できないような部分は、時速38kmで換算するこ
と。
(5)実測は届出本人のもので足りる。
事務処理の流れ (H10.4.1∼)
各 学 校
特急等(高速道路
届
受
を利用しない職員
A欄のみ記入
高速道路を利用す
出
届
各 学 校
受
る 職員
A・B欄ともに記入
特急等を利用する
出
届
理
受
職 員
A・B欄ともに記入
出
理
理
用具利用距
通
離や運賃等
勤
相当額を確
届
認後認定
を
高
高
(2)
速
速
①
自
道
に
疑義を生じた場合
校
動
路
該
は、学校人事課若
人
車
利
当
しくは教育事務所
事
国
用
に相談
課
道
の
(2) 別る
に
等
場
(3) 紙書
提
利
合
に
協類
用
該
議を
に
当
様添
検
通
か
式え
討
知
か
中て
・
に
学
学校人事課
各学校
る
特
の協
結
よ
通
急
記議
果
り
勤
利
に
に
認
手
用
記
つ
当
の
載
い
調
場
さ
て
書
合
れ
各
作
て
所
成
い
教育事務所
→
定
出
→
属
へ
学校人事
通
課に協議
知
様式
第 号
平成 年 月 日
学校人事課長 様
(所属長名)
高速自動車国道等利用にかかる通勤手当の認定について(協議) このことについて、「高速自動車国道等利用にかかる通勤手当の認定について」(平成10年4月2
日付け教人第14号)に基づき、下記の資料により協議します。
記
1 通勤手当認定簿の写し
2 高速自動車国道等利用にかかる通勤手当調書
3 高速自動車国道等利用にかかる通勤手当調書の「資料に基づく時間」の積算にあたって使用した
関係部分の写し並びにその積算内訳(資料名及び発行年月日を明示) 4 通勤経路図(高速自動車国道等を利用する場合の通勤経路を朱線で、これを利用しない場合の通
勤経路を青線で明示した地図)
5 利用する特別急行列車等の時刻表
6 利用する特別急行列車等の利用距離がわかるもの
○ 交通用具使用の通勤手当に対する非課税額の取扱いに
ついて(通知)
平成10年3月31日教人第2489号
各県立学校長・各教育事務所長・各熊本市立小中学校長あて熊本県教育庁学校人事課長 このことについて、平成10年4月以降は下記により取扱うことになりますので教職員への周知及び
事務処理をお願いします。
記
1 対象者
交通用具使用の通勤距離が15km以上の者
通勤届の用具利用の場合の距離(34∼37カラム)が15km以上は全て対象であり、高速利用の加算該
当者及び交通用具と機関の併用者であっても用具利用距離が15km以上であれば対象となる。
2 非課税額
原則として「所得税法上の原則非課税額(別添「交通用具使用の通勤手当の月額及び非課税額
表」参照)」で処理する。
ただし、教職員本人の申告により別紙1「交通用具使用の通勤手当に対する非課税額届」が提出
された場合はそれにより処理するものとする。
3 報告方法
(1)教職員本人から所属に提出された「交通用具使用の通勤手当に対する非課税額届」をもとに、
所属で別紙2「交通用具使用の通勤手当に対する非課税額報告書」に必要事項を記入して当課に
提出すること。
なお、「交通用具使用の通勤手当に対する非課税額届」は所属で保管しておくこと。
(2)「交通用具使用の通勤手当に対する非課税額報告書」の提出にあたっては、原則として通勤届
と同時に提出(提出期限は電算提出期限)すること。
「交通用具使用の通勤手当に対する非課税額報告書」のみを遅れて提出した場合、非課税額は
「交通用具使用の通勤手当に対する非課税額報告書」が電算処理された月以降しか対応できない。
(対応できない月の非課税額分は年末調整での処理となる。)
※電算処理済の「交通用具使用の通勤手当に対する非課税額報告書」の誤り等で、修正を必要と
する場合は当課給与係に連絡すること。
(3)
上記1の対象者に該当しなくなった場合の報告は不要である。(通勤届の提出により自動的
に解除される。)
4 記入方法
(1)「交通用具使用の通勤手当に対する非課税額届」
①
交通用具を使用しないで公共交通機関を利用して通勤することが可能かどうかをまず判断す
る。
・勤務開始時間に間に合うことが第一条件である。
・公共交通機関利用の認定に変更した場合どうなるかを常識の範囲内で考えること。(※熊本
東税務署から自宅から駅等までの交通用具使用部分の加算については認められないという訂
正回答があったので、十分注意すること。)
② 利用可能な交通機関の有無について
(ア)有る場合:通常の通勤手当認定と同様の考えで「合理的な運賃等の額」を算出する。
※運賃等の額は、事実発生時の運賃で算出すること。
(イ)無い場合:次の順で算出する。
(a)通勤届の「用具利用の場合(34∼37カラム)」の距離を「交通用具使用の
通勤手当に対する非課税額届」に記入する。
例 通勤届の「用具利用の場合(34∼37カラム)」の距離が34.7kmの場合、
「34.7km」と記入する。
(b)通勤手当の月額の距離区分の原則非課税額(別添「交通用具使用の通勤手
当の月額及び非課税額表」参照)を確認する。
例の場合 距離区分は30∼35kmであり原則非課税額は16,100円となる。
(c)JR九州の定期運賃表の営業キロ数に対応する額を確認する。(営業キロ
数はkm単位であるので、km単位に切り上げる。)
例の場合34.7km→35kmとなり、JR九州の定期運賃表の額は19,270円となる。
(d)(b)と(c) の額を比較し高い方が非課税額となる。
例の場合 非課税額は19,270円となる。
(2)「交通用具使用の通勤手当に対する非課税額報告書」
①
「事実発生年月」欄
通勤届の「支給開始(停止)年月(51∼55カラム)」と同じ年月を記入。
②
「非課税額」欄
教職員本人から提出された「交通用具使用の通勤手当に対する非課税額届」の1又は2の額
(非課税額)を記入。 ・非課税額が50,000円を超える場合は「50,000」と記入。
・所得税法上の原則非課税額と同額もしくは下回る場合は報告の必要はない。
・現況の認定で交通用具、機関併用者については、用具使用部分についての非課税額を記入。
③
「用具利用(高速利用)の加算該当者」欄
通勤手当の高速加算該当者においては特別料金の額(1/2する前の額)を記入。
※ 現況の認定で高速利用の加算該当者については、「非課税額」欄と「加算該当者」欄の2
箇所の記入となるので注意すること。
5 平成10年3月5日付け教人第2250号の調査対象者等の処理
調査において「平成10年分の交通用具使用の通勤手当に対する非課税額報告書」で既に非課税額
の報告をしている者は、新たに「交通用具使用の通勤手当に対する非課税額報告書」を提出する必
要はない。
ただし、異動、通勤経路の変更等により、新たに通勤届の提出が必要となる者は、「交通用具使
用の通勤手当に対する非課税額報告書」の提出が必要である。
※ 平成10年1∼3月の報告部分に誤り等(課税に影響がある場合のみ)がある場合は当課給与係
に連絡すること。
※ 調査時に育児休業、休職中の者等は処理されていないので、復職後、速やかに「交通用具使用
の通勤手当に対する非課税額報告書」を提出すること。(この場合「事実発生年月」欄は復職の
月を記入すること。)
6 様式
今後使用する「交通用具使用の通勤手当に対する非課税額届」「交通用具使用の通勤手当に対す
る非課税額報告書」の様式については、別紙1及び2とする。
平成10年3月調査時の様式とは違っているので注意すること。
7 その他
疑義が生じた場合は当課給与係へ照会すること。
別添
交通用具使用の通勤手当の月額及び非課税額表
距 離 区 分
手当月額(円)
所得税法上の原則の非課税額(円)
5キロ未満
2,300
4,100
(※手当月額の2,300まで)
5キロ以上10キロ未満
6,200
4,100
10 〃 15 〃
9,800
6,500
15 〃 20 〃
13,300
20 〃 25 〃
16,700
25 〃 30 〃
20,000
30 〃 35 〃
23,000
11,300
11,300
16,100
16,100
35 〃 40 〃
25,800
20,900
40 〃 45 〃
27,400
45 〃 50 〃
28,900
20,900
50 〃 55 〃
55 〃
30,300
60 〃
31,700
60キロ以上
33,100
20,900
20,900
20,900
20,900
○ 特別急行列車利用にかかる通勤手当の認定について(通知)
平成11年3月23日教人第2401号
各教育事務所長・各県立学校長あて熊本県教育長
平成11年4月1日から特別急行列車(以下「特急」という。)利用者については、その利用が片道
であっても他の要件(異動に伴うもの、異動直前の住居からの通勤等)を満たせば通勤手当の加算を
行うこととなります。このことに関して下記のとおり留意点を取りまとめましたので、関係職員への
周知等事務処理をよろしくお願いします。
なお、高速自動車道(以下「高速道」という。)利用者については従来どおり往復利用を要件とし
ます。
おって、各教育事務所長にあっては、管内各学校長への周知をよろしくお願いします。
記
1 特急ダイヤの都合により、往路あるいは帰路の片道しか特急を利用できない場合を対象としま
す。
なお、特急ダイヤの都合とは、その運行の関係上、出勤、退勤時間に間に合う特急がない場合、
又は出勤時間より特急を利用すると1時間以上も早く勤務官署に到着するような場合、あるいは
退勤時間より1時間以上も後に勤務官署を出ることとなるような場合をいいます。
2 認定手続及び認定後の確認は、平成10年4月2日教人第14号で通知したとおりです。
学校人事課長へ事前協議のうえ認定し、認定後は定期券等で随時確認をしてください。
3 手当額の算出方法及び限度額は、往復利用の場合と同じです。
〔算出方法〕
特別料金等の2分の1の額を加算
特別料金等・・・最も経済的かつ合理的な通勤の経路及び方法による特別料金等の額
(別紙のとおり、現行では回数券等の額と比較してエクセルパス額
が安価なためその額により算をする)
(例)水俣∼熊本間
特急利用にかかる運賃等の額(エクセルパス の額)
68,100円・・・①
特急を利用しない運賃等の額(普通列車利用定額の額) 40,570円・・・②
特別料金等の額 27,530円・・・③(①−②)
加算額(上限20,000円) 13,765円・・・④(③×1/2)
認定額 54,335円・・・(②+④)
4 平成11年4月1日前の異動者で、現在特急片道利用をしている者も対象となりますので届出を
指導してください。
○ 通勤手当等の事務取扱いについて(通知)
平成11年9月10日教人第910号
各県立学校長・各教育事務所長あて学校人事課長
このことについて、一層の事務の適正執行を確保するため、関係規程のほか、下記の事項に十分配
慮されるとともに、所属職員に対しこの趣旨を周知いただくようお願いします。
また、その他の手当等につきましても、所要の事務取扱いに遺漏のないよう、改めてお額いします。
なお、各教育事務所長にあっては、管内市町村教育委員会及び市町村立学校への周知をよろしくお
願いします。
記
1 通勤手当及び住居手当の事後確認について 熊本県職員の通勤手当に関する規則(昭和33年人事委員会規則第9号)第19条及び熊本県職員
の住居手当に関する規則(昭和49年人事委員会規則第29号)第9条の規定に基づき、定期的に所
属全職員の現況確認を実施する等、一層の厳正な取扱いをとること。
なお、認定内容を変更する必要が認められた場合は、速やかに学校人事課に報告、協議の後、
所要の手続きをとること。
2 単身赴任手当の事後確認について
単身赴任手当の事後確認を、住居手当の現況確認に併せて、定期的に実施すること。
なお、認定内容を変更する必要が認められた場合は、1と同様に処理すること。
参考資料
【各手当の認定内容の確認方法について】
○ 確認方法の例
① 各手当認定簿の写しを各職員に交付し、確認を求める.
② 必要に応じて、庶務担当者が、公刊の客観資料(地図、時刻表 等)により確認する。
○ 確認において留意すべき事項の例示 手当の種類
通勤
交通機関を使用
資 料 等
運賃等の変動
常例とする通勤手段の変化
手当
交通用具を使用
最短経路か。迂回経路ではないか。(認定時の誤り)
道路の新設・改良等による通勤距離の変動
住居
借家
家賃額の変動
手当
持ち家
所有権等の変動
単身赴任手当
職員及び配偶者の居住の実態の変動
職員の住居と配偶者の住居との交通距離の変動
○ 確認のための客観資料の例 = 関係規則等で事後確認のために提示を求めている書類等
手当の種類
通勤
交通機関を使用
資 料 等
定期券の提示
利用する列車等の時刻表
手当
鉄道旅客貨物運賃算出表 等
交通用具を使用
縮尺5万分の1以上の国土地理院発行の地形図
(キルビメーター等で通勤距離を確認) 等
住居
借家
契約書の写し
家賃等の領収書、振込依頼書等の写し 等
手当
持ち家
不動産登記簿謄本等の所有権の証明書類
世帯全員の住民票の写し 等
単身赴任手当
職員及び配偶者等の世帯全員の住民票の写し
交通距離の算定は、通勤手当に準じる
○ 「高速自動車国道等利用にかかる通勤手当の認定について」
の一部改正について(通知)
平成11年9月10日教人第911号
各県立学校長・各教育事務所長あて学校人事課長
高速自動車国道等利用に係る通勤手当の認定については、平成10年4月2日付け教人第14号によっ
ているところでありますが、九州高速自動車道の八代IC∼人吉IC間の対面通行が解除され、同区
間の最高速度が時速80kmとなったことに伴い、標記通知の「高速自動車国道等利用にかかる通勤手当
調書」を別紙のとおり一部改正しますので通知します。
なお、改正後の内容については、通知日から実施します。
おって、各教育事務所長にあっては、管内市町村教育委員会及び市町村立学校に対しての周知をよ
ろしくお願いします。
※調書中「最高速度」とは、別添資料の「規制速度」を指します。
○ 条例改正等に伴う諸手当額改定の事務処理について(通知)
平成11年9月21日事務連絡
各小中学校給与事務担当者あて芦北教育事務所庶務課長
このことについて、通勤手当、住居手当又は単身赴任手当に関し、条例改正等により、認定要件に
変更はなく、手当額のみの改定があった場合は、下記の事項に留意のうえ、関係職員に係る各認定簿
の手当額の訂正を行ってください。
なお、この場合、認定の基礎となる事実に変更はないため、所属における決裁及び教育事務所への
報告の必要はありません。
記
1 訂正処理の方法
各認定簿の「※条例改正等による手当額」の欄に、改正日と改訂後の手当額を朱書すること。
2 その他
認定の基礎となる事実に変更(借家に賃貸額の変更、通勤の交通手段の変更等)があった場合、
又は条例改正で認定要件に変更があった場合については、再認定が必要。
通勤手当質疑応答
第1
交通機関、交通用具及び運賃等の範囲
1 タクシー利用の場合
【問】 職員が、タクシーを利用して通勤することを常例としている場合、このタクシーは熊本県
一般職の給与に関する条例第10条の3にいう「交通機関」の中に含まれると解してよいか。
《答》 含まれるものと解する。ただし、運賃等相当額を算出するに当たっては、その者の個人的
事情に関係なく、一般の職員におけると同様の通勤の経路及び方法によることとなる。
2 有料の公園等の取扱い
【問】 「有料の道路」とは、「法令の規定により,その通行又は利用について料金を徴収する道
路(トンネル、橋、道路用エレベーター等の施設で道路と一体となってその効用を全うする
ものを含む。)をいう。」とされているが,この「有料の道路」のうちには、入園に際して
料金を徴収する公園その他これに類する特定の場所は含まれないものと解してよいか。
《答》 貴見のとおりと解する。
3 有料道路が無料で利用できる場合
【問】 一般に有料道路と呼ばれているものであっても、道路によっては、徒歩、自転車等により
利用する者については、その料金を徴収しないこととしている場合があるが、かかる場合に
ついてはどのように扱うべきであるか。
《答》 徒歩、自転車、スクーター等により通勤する職員がその通行又は利用について料金を徴収
されない場合は、その職員については、有料の道路として取り扱うことはできないものと解
する。
4
自動車相乗りによる通勤の場合
【問】 2人の職員が1台の自動車で同一官署に通勤している場合、通勤手当はどのように支給す
べきか。
(1)自動車を2人で共有し、経費を共同負担としている場合
(2)一方が自動車を所有し,他方が経費を負担している場合
(3)一方が自動車を所有して経費も負担しており、他方がこれに便乗している場合
①
謝礼を出している場合
②
謝礼を出していない場合
(4)2人が夫婦であって、自動車の名義上の所有者は夫となっているが、夫婦の共有財産
である場合
《答》 2人の職員が1台の自動車で通勤している場合における通勤手当については、当該交通の
用具が職員の所有(共有を含む)に属する場合及び職員が当該交通の用具につき法的に正当
な使用権を有すると認められる場合は2人の職員に通勤手当を支給できるが、経費等を負担
している場合であっても、自己以外の者の使用する交通の用具を利用するにとどまる場合 (いわゆる便乗等の場合)には、通勤手当を支給することはできないものと解する。
5 自動車の運転免許の有無と通勤手当との関係
【問】 自動車を使用して通勤している職員については、その運転に必要な免許を有する者に限り
通勤手当を支給すべきか。
《答》 通勤に使用する自動車が職員の所有(共有を含む。)に属する場合及び職員がその自動車
につき法的に正当な使用権を有すると認められる場合にあっては、その運転に必要な免許の
有無は特に問わない。なお、この取扱いは、例えば、運転手を雇用して通勤する職員等の場
合を考慮しているものであって、職員が無免許運転によって通勤する場合をさすものではな
い。
6 入場券、急行料金等の取扱い
【問】 次に掲げるものは給与に関する条例第10条の3にいう「運賃」に含まれるものとして取り
扱ってよいか。
(1)入場券及び急行券の料金
(2)運転手に対する報酬、ガソリン購入費、交通機関の保全、運転のために直接負担する
費用
《答》 設例における料金等については、いずれも運賃に含まれないものとして取り扱われたい。
7
株主優待券の取扱い
【問】 条例第10条の3にいう「運賃」には、株主優待乗車券を取得するために負担することとな
る費用を含むか。また、株主特権により、定期券等を割引購入した場合はどうか。
《答》 株主優待乗車券(これに準ずるものを含む。)によって通勤する場合は、それを取得する
ために費用を直接に負担していると否とにかかわらず、通勤のために必要な交通機関等の運
賃を負担しているものとは解しない。
また、株主特権により定期券等を割引購入した場合については、その購入負担額を運賃等
相当額の算出の基礎とすることとなる。
第2 通勤距離
1 通勤距離の測定方法
【問】 通勤距離が2キロメートル以上であるか否かは、通勤手当の支給要件に該当するかしない
かの重要な判断基準であるが、通勤距離の算定方法等について具体的に明示されたい。
《答》 通勤距離の測定に当たっては、住居の出入口から勤務学校において出勤が確認される場所
(出勤が確認される場所が2以上あるときは、勤務学校の出入口から最も離れた場所にある
ものとする。)までの間について、規則第2条第1項及び「通勤手当の運用について」第2
条関係の規定により行うべきものと解する。
2 交通用具の往路と帰路との使用距離が異なる場合
【問】 交通用具(自動車)によって通勤している職員が、一方通行等の事由により往路と帰路を
異にして通勤している場合の「自動車等の使用距離」はどのようになるか。
自宅
往路12.5km
◎
学校
◎
帰路7.5km
《答》 事例の場合は、往路と帰路との使用距離の合計の2分の1〔(12.5+7.5)km÷2=10km〕
として取り扱うのが適当であると解する。
3 交通用具の使用距離
【問】 次図のように常例として交通機関等と自転車等を併用して通勤している職員は、規則第8
条の3第1項第1号にいう「自転車等の使用距離が片道2キロメートル以上である職員」に
該当するものと解されるがどうか。
住居
交通機関
学校
○
□
自転車 1.5km
□
〇
運賃相当額 6000円
自転車 1.5km
《答》 貴見のとおりと解する。
ただし、住居から又は官署からの自転車の使用が通常徒歩によることを例とする距離であ
ると認められる場合には、該当しないものとして取り扱うものとする。
4 併任職員が両学校へ自転車を使用して通勤する場合
【問】 次図のように、併任によりA、Bの勤務学校を有する職員が1週間のうち4日間をA学校、
2日間をB学校にいずれも自転車により通勤している場合、条例第22条の3第1項第2号に
該当する職員として条例第22条の3第2項第2号に掲げる通勤手当を支給することができる
か。
2km以上自転車通勤
A
校
2km未満自転車通勤
住
居
B 校
《答》 事例の場合の職員については、A学校への通勤距離が2キロメートル以上あるので、通勤
日数の多少にかかわらず熊本県一般職の給与に関する条例第10条の3の職員に該当するもの
として取り扱い、熊本県一般職の給与に関する条例第10条の3の規定に基づく通勤手当を支
給するのが適当であると解する。
第3
1
往路と帰路とが違う場合
迂回した経路の場合
【問】帰路におけるバスについては、乗車が便利である(途中で乗れないことが時々ある)という
ことで次図のように勤務学校から住居への最短距離をとらず迂回するような場合、運賃相当額
の算出に当たっては、規則第7条「正当な事由」に該当するものとして扱ってよいか。
学
《答》単に「便利である」という理由で貴見
校
バス
のとおり取り扱うことは適当ではないが
停留所
例えば帰路のおけるバスが満員通過等の
◎
ため最寄りの停留所からの乗車が困難な
至住居
ため、やむなく迂回する通勤の経路及び
方法によっている場合で、同じような状
バス
態にある多数のものが迂回することを通
例としているときには、その迂回する通
終点
◎
勤の経路及び方法を規則第7条の正当な
バ
迂
最
事由がある場合に該当するものとして、
ス
回
短
往路と帰路とにおけるそれぞれの通勤の
の
経
の
経路及び方法をもって運賃等相当額を算
経
路
経
することができるものと解する。
路
路
2 往路と帰路の通勤方法が異なる場合
【問】 規則第7条「正当な事由」として、次のような場合は認定できるか。
(1)往路は会社員である夫の運転する自家用車で出勤し、帰路はバスを利用している場合
(2)往路はバスを利用して出勤し、帰路は夜間大学に通学しているため電車を利用してい
る場合
《答》 「正当な理由」に該当する場合としては、正規の勤務時間が深夜又は早朝に及ぶこと等社
会 通念上やむを得ない事由によって通勤の経路及び方法について往路と帰路を異にすること
を余 儀なくされる場合がこれに該当するものと解する。
したがって、(1)及び(2)についてはいずれも正当な事由とは認められない。
3 列車の運行時刻が不便なため往路と帰路を異にする場合
【問】
列車の運行時刻が不便なため往路と帰路を異にする場合における運賃等の額に相当する額
の算出に当たっては、規則第7条の「正当な事由」と認めてよいか。
〔事例〕職員が通勤のため利用しうる交通機関としてはJRとバスとがあるが、定時までに出
勤するためには、JRを利用すると、その運行の関係上、学校所在地A駅に6時50分着の列
車だけしか利用できないので、出勤時間より1時間以上も早く勤務学校に到着する。このた
め職員は、往路はバス、帰路はJR(A駅発17時42分の列車)を利用している。
《答》 貴見のとおりと解する。
4 官用自動車利用の場合
【問】 AC間の定期券を所持する職員が次のように通勤している場合、どの区間に係る通勤手当
を支給することとなるか。
学
○C ・A−B間
往路・帰路ともに鉄道利用
・B一C間
往路
官用自動車利用
帰路
有料交通機関利用
住居
B
○
○
A
《答》 事例の場合は、AB間についての往復とBC間についての片道に係る通勤手当を支給する。
ただし、AC間の定期券による額が、AB間の定期券による額にBC間の片道分の回数券
による額を加えた額よりも低廉となる場合等、AC間の定期券によることが最も経済的かつ
合理的であると認められる場合には、その額によることとなる。
5
深夜における官用自動車等の利用の場合
【問】 交通機関を利用して通勤する職員のうち、勤務の交替が深夜に行われる者で、当該交替に
伴う登庁又は退庁に際して勤務官署の所有又は借上げに係る自動車等を利用することを常例
としている職員の運賃相当額の算出にはどうするのか。
《答》 事例の場合は、職員の通勤の実態からみて、規則第8条第1項第3号により取り扱い、か
つ、所要の出退勤回数から当該自動車等の利用回数を減じて得た回数を基礎として「通勤手
当の運用について」第8条関係により算出するものと解する。
第4
「最も経済的かつ合理的」の解釈
1 通勤経路が2以上ある場合
【問】 規則第6条の「最も経済的かつ合理的と認められる通常の通勤の経路及び方法」とは、あ
る特定の場所と勤務学校とを結ぶ経路を考えた場合、常に客観的に一つの経路及び方法のみ
に限定されるという趣旨であると解してよいか。
《答》 規則第6条の「最も経済的かつ合理的と認められる通常の経路及び方法」は、必ずしも特
定の通勤区間について常に一つの経路及び方法のみに限定されるものではないと解する。
2
交通機関の運賃が異なる場合
【問】 通常の通勤の経路及び方法として、職員の利用している交通機関とほぼ同様の交通機関が
ある場合において、職員の利用している交通機関の運賃が他の交通機関の運賃に比べて高い
ときは、規則第6条の「合理的」を度外視して「経済的」に主眼をおいて他の交通機関によ
り運賃に相当する額を算出するものと解してよいか。
《答》 規則第6条にいう「経済的」と「合理的」とは、いずれかが他に優先するというものでは
なく、いずれをも同等の要件として考察されるべきものである。事例の場合については、具
体的な実情が不明であるため直ちに断定はしがたいが、二以上の通勤経路が共にその利用条
件において同様で、一般的に利用されており、かつ、同条にいう合理的な通常の経路として
認められるときは、職員が現実に利用している交通機関によって運賃等相当額を算出するこ
とが適当である。
3 大多数の職員が利用している経路
【問】 職員の住居と勤務学校との間の交通の事情が次例の場合、A−(バス)−C−(電車)−D
の路線をもって規則第6条の「最も経済的かつ合理的と認められる通常の通勤の経路及び方
法」と認めて差し支えないか。
交通機関及びその経路
交通機関の運賃
学校
バス A∼B 5,300
○
○
B ○
○
○
C
々
A∼C 5,700
D
電車 B∼D 5,400
々
C∼D 5,400
自宅
○
A
電車
バス
(備考)
(1)電車の運賃は,距離に関係なく定額(月5400円)である。
(2)すべてのバスは、A∼Cまで運行されているが、電車はB∼Dは20分間隔、C∼Dは5分間
隔で運行されている。
(3)多数の者が、時間的に便利なA∼C∼Dを利用している。
《答》 A−(バス)−C−(電車)−Dの路線が大多数の職員が一般的に通勤のため利用してい
る経路及び方法であると認められるときは、当該路線を利用している職員について、当該路
線を規則第6条にいう運賃相当額の算出の基礎となる通勤の経路及び方法として認めて差し
支えない。
4
日によって通勤の方法を異にしている場合
【問】 職員が、毎月約三分の一は自転車通勤、残り三分の二はバス通勤のように日によって通勤
の方法を異にしている場合は、規則第8条の運賃相当額は、いずれの方法によって算出すべ
きであるか。
《答》 職員が、日によって通勤の方法を異にしている場合は、そのうちその者が通勤のために利
用することを原則としている方法をもって、その者の常例とする通勤の方法とみなして取り
扱うべきものとする。
なお、原則としている方法がいずれの方法であるか判定し難いときは、年間を通じて主と
し用いている通勤の方法によるものとする。
5 バスを乗り継ぎ利用している場合
【問】 当庁においては、庁舎が2カ所にわかれているが、これらの位置が次図のような場合で、
職員がJRとバスを乗り継いで通勤している場合には、このバス路線を規則第6条にいう運
賃相当額の算出基礎として差し支えないか。なお、職員のバス利用状況は次のとおりである。
略 図
O駅
区
間
T駅−A庁舎
バス利用者
45名
徒歩者
4名
□
1.4km B庁舎
□
T駅一B庁舎
12名
40名
A庁舎
0駅−B庁舎
64名
0.8km
11名
T
バ
鉄
ス
道
駅
1.8km
《答》 事例のようにJRとバス等2以上の種類を異にする交通機関を乗り継いで通勤する職員の
通勤手当の月額については、徒歩によることを例とする距離内においてのみ利用する交通機
関の運賃はその算出基礎とすることができないこととされており、事例の場合、職員のバス
の利用状況や利用距離からみると、一般的には、T駅∼B庁舎間のバスについては、徒歩に
よることを例とする距離内において利用する交通機関であるとするのが適当であるので、貴
見のとおり取り扱うことはできないと考える。
なお、T駅∼A庁舎間及び0駅∼B庁舎については職員のバスの利用状況や利用距離から
みて貴見のとおり取り扱って差し支えないが、この場合においても、バスを利用し、かつ、
運賃等を負担することを常例とする職員であるかどうかは慎重に確認する必要がある。
6 交通機関の利用状況が短い場合
【問】 運賃等相当額の算出の基礎となる交通機関の距離は片道2キロメートル以上あることを必
要とするのか。
《答》 必ずしも2キロメートル以上あることを要しない。なお、その距離が何キロメートル以上
であればよいかについては一概に画一的な距離を示すことはできないが、付近の一般的な利
用状況、交通事情等を総合勘案した結果その部分が通常交通機関を利用することを社会通念
として認められる場合は、運賃等相当額の算出の基礎となる交通機関として取り扱って差し
支えない。
第5
1
割引関係
通勤通学用定期券を利用している場合
【問】 夜間に大学に通学しているために通学用定期券を利用して通勤している職員の通勤手当の
月額については、職員の住居から勤務官署までの経路について、規則第6条の規定により認
定される経路に係る通勤用定期券の価額を基礎として算出してよいか。
《答》 通学用定期券を利用して通勤している場合には、その定期券の価額を運賃相当額の算出の
基礎とすることとなる。
2
研修(大学派遣)により通学用定期券を利用しうる場合
【問】 研修のため大学に派遣される職員にあっては、当該研修期間中いわゆる大学の聴講生待遇
を受け通学用定期券を利用して通勤することができることとなっている。当該研修が月の初
日から末日までの全日数にわたる期間については、研修先の大学を勤務官署とみなして通勤
手当を支給することとなるが、次のいずれによって通勤手当を支給するのか。
(1)通学用定期券の料金を基礎として規則第8条第1項の1の規定により運賃相当額を算出
する。
(2)通勤用定期券の料金を基礎として規則第8条第1項の1の規定により運賃相当額算出す
る。
《答》 事例のように研修等を命ぜられたことにより職員が通勤に通学用定期券を利用しうること
となる場合には、貴見(1)によることが適当である。
第6 併任、研修、出張等の場合の取扱い
1 併任及び研修の場合の勤務官署
【問】 併任及び研修の場合の勤務官署は、当該併任庁、研修所又は本務庁のいずれをいうのか。
《答》 併任及び研修の場合における勤務官署は、それらが出張によって行われる場合を除き、次
によって取り扱うものとする。
(1)併任の場合は、併任庁及び本務庁のそれぞれを勤務官署とする。
(2)研修の場合、その期間が月の初日から末日までの全日数にわたる場合に限り、当該研修
所を勤務官署とみなす。
2 出張の場合の勤務学校
【問】 職員が出張命令を受け、日々出張先の学校に勤務する場合における規則第1条にいう勤務
学校の扱いはどうなるか。
《答》 出張の場合における勤務学校については、次により取り扱うものとする。
(1)原則として、職員の住居及び勤務学校には変更を生じないものとして取り扱う。
(2)出張先において月の初日から末日までの全日数にわたって通勤類似の行為があり、かつ、
その間に宿泊料を含む旅費が支給されていない場合は、前記(1)にかかわらず、その月
についてはその出張先の学校等を勤務学校とみなす。
3
日額旅費に宿泊料相当分が含まれている場合
【問】 研修を受講中の滞在者に対して、3カ月の研修期間中、2800円の日額旅費(宿泊料込み)
が支給されている場合、宿舎と研修所との間の受講のための往復は規則第1条の通勤とみな
してよいか。
《答》 研修を受講中の滞在者に対して支給されている日額旅費に宿泊料相当の額が含まれている
場合には、職員の本来の住居及び勤務官署が基礎となっているものと解されるので、その受
講のための往復を規則第1条の通勤として扱うことはできない。
4
日額旅費に宿泊料相当分が含まれていない場合
【問】 S建設部所属の職員が、K工事現場の監督員として同現場に勤務を命ぜられ日額旅費760
円を支給されている場合は、その現場を勤務官署として、この者に通勤手当を支給してよ
い か。なお、現場の作業は午前6時(冬期は7時)に開始され、午後6時(冬期は5時)に
終 了し、同人は出勤の際、S建設部を経由することなく直接現場に出勤し、日額旅費も両官
署 間の交通費の実費とし支給しているものではない。
《答》 事例の場合は、職員に支給される日額旅費に宿泊料相当の額が含まれていない限り、職員
が、住居から直接工事現場に出勤することを常態とし、かつ、その場所において、その者の
出勤が確認されることとなっている場合は、当該工事現場をその者の勤務官署とみなして、
通勤手当を支給して差し支えない。
5 宿所に滞在して通勤する場合
【問】 K大学の常勤教官で神奈川県H市に居住し、毎月1回1週間位の集中講義のため汽車でK
市へ来て、宿所(K市内)より市内電車にて出勤している者の通勤手当については、H市−
K市間の旅行については「通勤」の取り扱いとせず、宿所を居住とし、大学を勤務官署とし
て、その間の往復を「通勤」として所要の額の算定を行うこととなるのか。
《答》 事例の場合、滞在期間について宿泊料を含む旅費が支給されていない限り、貴見のとおり
当該職員の宿所と大学との間の往復を通勤とし、交代制動務者等として運賃相当額を算出す
る。
第7 休職等の場合
1 勤務時間の中途で休職が発令された場合
【問】 勤務時間の中途で休職が発令された場合、その日を含め休職の期間中は通勤手当は支給さ
れないこととなるのか
《答》 貴見のとおりと解する。
2 通勤手当の支給を受けていた職員が休職等にされた場合
【問】 給与法第12条第1項の職員が休職にされ、停職にされ、派遣法第2条第1項の規定により
派遣され、又は専従許可を与えられた場合においても、依然として同項の交通機関等を利用
し、又は交通の用具を使用することを常例とする職員として取り扱ってよいか。
したがって、当該職員が復職等をした場合は、通勤事情に変更のない限り、規則9−24第
3条は不要であり通勤手当は復職等の日(通勤を始めた日ではなく)から支給してよいか。
《答》 給与法第12条第1項の職員が休職にされ、停職にされ、派遣法第2条第1項の規定により
派遣され、又は専従許可を与えられた場合には、それらの期間中、当該職員は、給与法第12
条の規定による通勤手当を支給することができない職員となる。
なお、このような場合は、それらの職員が復職し、派遣法第4条の規定により職務に復帰
し、又は停職若しくは専従許可の期間が終了した場合において、従前その者について支給さ
れていた通勤手当の算出の基礎となる通勤の実情に変更のない場合に限り届出を行うことな
く、休職にあっては復職した日から、派遣にあっては職務に復帰した日から、停職又は専従
許可にあってはそれらの期間が終了した日の翌日から、それぞれ従前決定した通勤手当の額
を日割計算により支給する。
3 公務傷病による休職の場合 【問】 公務傷病による休職の場合、通勤手当は支給できるか。
《答》 通勤手当は、通勤のため交通機関等を利用し、かつ、その運賃等を負担することを常例と
する職員や通勤のため交通用具を使用することを常例とする職員等に支給されるものであり、
公務上負傷し、又は疾病にかかり休職された場合を含め、職員が通勤しないこととなる場合
には支給されない。(給実甲第28号第23条関係参照)
4 休職期間中の異動の場合
【問】 次図のように職員が休職中に勤務官署を異にして異動した場合の4月分の通勤手当の支給
はどうなるか。
休職
手当月額6,200円
|
|
4/1異動
4/7
4/8復職届出
《答》 設問の場合については、異動後の官署に係る通勤手当の月額を基礎として、日割計算によ
って支給することとなる。
第8 支給の始期、終期及び改定の時期等
1 発令日と勤務を開始すべき日が異なる場合の取扱い
【問】 採用・異動の場合で、次のようなときは、通勤手当の支給の始期はいつからか。
(1)1月1日付けで採用され、1月4日から通勤を開始した場合
(2)4月1日付けで異動し、同月3日まで赴任期間が与えられた職員が、同月4日に着任し、
給与法第12条第1項の要件を具備するに至った場合
《答》 職員に新たに給与法第12条第1項の職員たる要件が具備されるに至った日とは、職員が通
勤し得る状態に至った日をいうこととされ、また、給実甲第151号第19条関係第1項では、
「新たに俸給表の適用を受ける職員となった者又は官署を異にして異動した職員が当該適用
又は当該異動の直後に在勤する官署への勤務を開始すベきこととされる日に給与法第12条第
1項の職員たる要件を具備するときは、当該適用の日又は当該異動の発令日を同項の職員た
る要件が具備されるに至った日として取り扱う」こととされている。設問の場合、それぞれ
1月1日、4月1日を、同項の職員たる要件が具備されるに至った日として取り扱い、規則
9−24第19条第1項の規定により(1)については1月から、(2)については4月から通
勤手当の支給を開始することとなる。ただし、職員から所定の期間内に通勤届が提出されて
いる場合に限る。
2 年末年始における通勤方法変更の取扱い
【問】 12月28日まで給与法第12条第1項第2号に該当する職員(自動車等使用者)であった者が、
1月4日から通勤方法を変更して同項第1号に該当する職員(交通機関等利用者)となった
場合、通勤手当の月額を変更すべき事実の生じた日はいつとなるか。
《答》 設問の場合、例えば12月31日までに住居の移転を完了し、1月1日から変更後の通勤の経
路により通勤することが常例になると客観的に認められるような場合には1月1日として取
り扱って差し支えないが、その他の通勤方法の変更である場合は1月4日となる。
3 住居を移転した場合の改定時期(その1) 【問】 給与法第12条第1項に該当する職員が住居を移転した場合で、次のようなときは、規則9
−24第19条第2項にいう「その月額を変更すべき事実が生ずるに至った場合のその事実が生
じた日」はいつとなるか。
(1)週休日(日曜日)に移転を完了し、月曜日は休日又は休暇等により通勤せず火曜日か
ら通勤を開始した場合
(2)長期病休中に移転を完了した場合
《答》 給与法第12条第1項に該当する職員が移転による住居の変更のため通勤手当の月額を改定
する場合、「その月額を変更すべき事実が生ずるに至った場合のその事実が生じた日」とは、
移転日に通勤の事実があった場合を除き移転の完了した日の翌日と解されるので(1)につ
いては、月曜日を通勤手当の月額を変更すべき事実が生ずるに至った日として取り扱うこと
となる。
なお、(2)については、継続して通勤することが常態となる日の属する月の前月以前に
おいて住居の移転が完了している場合には、再び継続して通勤することが常態となる日の属
する月の初日を、また継続して通勤することが常態となる日の属する月において移転が完了
した場合には、その完了した日の翌日を、それぞれ通勤手当の月額を変更すべき事実が生ず
るに至った日として取り扱うこととなる。
4 住居を移転した場合の改定時期(その2)
【問】 給与法第12条第1項に該当しない職員が住居を移転し、移転後同項に該当することとなっ
た場合、住居移転当日に通勤行為がないときは、給与法第12条第1項に該当する職員が住居
を移転した場合の取扱いと同様に、その翌日を要件具備の日として取り扱ってよいか。
《答》 貴見のとおり取り扱って差し支えない。
5 新規採用者の通勤手当の支給の開始時期
【問】 規則9−24第19条第1項によれば、新たに職員となった者の通勤手当の支給の開始につい
て特段の規定は見当たらないが、同規則第19条第1項に規定する「職員に新たに給与法第12
条第1項の職員たる要件が具備されるに至った場合」として支給を開始すると考えてよいか。
《答》 貴見のとおりと解する。
6 運賃値上げに伴う通勤手当改定の時期 【問】 運賃の値上げが行われ、これに伴い通勤手当の月額を改定する必要がある場合、その変更
すべき事実の生じた日は、その運賃値上げの日か、又は職員の所持する旧運賃による定期券
の通用期間の満了した日の翌日か。
《答》 その運賃の値上げの日をもって通勤手当の月額を変更すべき事実の生じた日として取り扱
うこととされている(給実甲第158号第1項)。したがって、このような場合の通勤手当
は、運賃値上げが月の初日であればその月から、月の中途であればその月の翌月から改定さ
れることとなる。
7 転任による事務引継ぎ等の期間の取扱い
【問】 職員が転任する場合、発令の日から数日間は事務引継ぎ等のため旧任官署に通勤類似の行
為をするのが通例であるが、この期間、旧任官署を勤務官署とみなすことはできないと考え
るがどうか。
《答》 貴見のとおりと解する。
8 届出が退職後になされた場合の取扱い
【問】 退職者が、その退職前に新たに給与法第12条第1項の職員たる要件を具備するに至った場
合又は通勤手当の月額を増額して改定すべき事実が生じた場合において、それらの事実の生
じた日から15日以内に届け出た場合は、どのように取り扱うこととなるのか。
《答》 職員に新たに給与法第12条第1項の職員たる要件を具備するに至った場合又は通勤手当を
受けている職員にその月額を変更すべき事実が生ずるに至った場合においては、規則9−24
第19条の規定により、それらの事実の生じた日の属する月の翌月(その事実の生じた日が月
の初日であるときはその日の属する月)から通勤手当の支給を開始し、又はその支給額を改
定することとされており、設問のように届出が退職後になされた場合であってもその取扱い
は同様である。
第9 届出及び確認関係
1 支給額に影響のない運賃等の額の変更の場合
【問】 規則9−24第3条第1項第2号の規定による「通勤のため負担する運賃等の額に変更があ
った場合」に係る届出は、職員の実際に負担する運賃等の額に変更があっても、支給される
通勤手当の月額に変更をきたさない場合(例えば、実際の負担額が、変更前においても変更
後においても支給されるべき最高額を超えている場合)は不要と考えるがどうか。
《答》 通勤手当の月額は、個々の職員の通勤の実情に基づき、各庁の長が最も経済的かつ合理的
と認める通常の通勤の経路及び方法に従って決定するものであるから、職員はその通勤手当
の月額を自ら判断することなくその通勤の実情をありのままに届け出る必要があり、運賃の
値上げがあった場合には、通勤手当の月額との関係のいかんにかかわらず届出を行わなけれ
ばならないのが原則である。
(注) 運賃の値上げがあった場合には、各庁の長において、正規の届出を待つまでもなく届
出の目的を達し得ると認めるときは、その届出に代わる適宜の措置をもって正規の届出
があったものとして取り扱うことができることとされている。
2 普通乗車券による実費負担額の変更の場合
【問】 職員の利用する交通機関等が定期券を発行していないため各月によって負担する運賃等の
額が異なる場合についても、規則9−24第3条よる届出をその変更のつど行う必要はあるか。
《答》 規則9−24第3条に規定するとおり、通勤のため負担する運賃等の額に変更があった場合
にはその実情を各庁の長に届け出なければならないものであるが、設問のように、利用する
交通機関等が定期券を発行していない場合については、その通勤手当の基礎となる運賃等相
当額を通勤21日分(交替制動務に従事する職員等にあっては、平均1か月当たりの通勤所要
回数分)の運賃等の額により算出していることとの関係から、月によって負担する運賃等の
額が異なることとなっても、そのつど届出を行う必要はない。
3 交通機関の路線区間の短縮に伴う運賃の値下げの場合
【問】 N駅(終着駅)の移転に伴い、N駅からH線の各駅までの距離がそれぞれ1.8キロメー
トル短縮となり、通勤のため負担する額に変更(値下げ)があったが、この場合、規則9−
24第3条第1項による届出はどのように行うか。
なお、N駅移転に伴う値下げ分の運賃は、利用者からの請求により払い戻されることにな
っているが、払戻額が僅少のため実際には該当職員の大部分は払戻しの請求はしていない。
《答》 職員の現に利用している改正前の運賃による定期券の通用期間のいかんにかかわらず、そ
の運賃が改正された日からその負担する運賃等の額に変更があったものとして届け出ること
となる。
4 併任により2以上の官署に通勤する場合
【問】 職員が併任により2以上の勤務官署に通勤している場合の通勤届の提出方法はどうか。
《答》 設問の場合、それらの通勤の実情は本務庁に届け出ることとなっているが(給実甲第15
1号第3条関係第1項参照)、職員が専ら併任庁のみで勤務している場合は、当該併任庁が
本務庁に近接していて本務庁においても併任庁の交通事情を十分に知り得る状況にある場合
を除き、併任庁を経由して本務庁に提出することとなる。
なお、この場合は併任庁において、運賃等相当額の算出を行うようにすることが適当であ
る。
5 降雪のため徒歩により通勤する場合
【問】 通勤のため自転車を使用することを常例としている職員が、冬季降雪のため、徒歩により
通勤することとなったが、天侯に支配されるため、短期間で再び自転車を使用することとな
るか、積雪のため引き続き2∼3か月間徒歩となるかは不明である。このような場合、その
都度届出を必要とするか。
《答》 自転車を使用することを常例とする職員が、積雪期において自転車を使用することが困難
であるため徒歩により通勤することとなった場合においても、その状態が断続するに過ぎな
いときは、その都度届け出ることを要しないが、積雪状態が相当長期間にわたって縦続し、
徒歩により通勤することが常例となることが明らかな場合には、通勤の実情に変更が生じた
ものとして届出が必要となる。
6 回数券利用職員に係る確認の方法
【問】 定期券を利用する職員については、給与法第12条第1項の職員たる要件を具備するか否か
等は、定期券等により確認できるが、回数券等を利用する職員については、どのようにして
これらのことを確認したらよいか。
《答》 回数券又はプリペイドカードを利用する職員についても、定期券を利用する職員と同様に
その提示を求める等の方法により確認することとなる。
7 特別の場合の確認の方法
【問】 規則9−24第4条の「………定期券の提示を求める等の方法により………」における 「等」には、具体的にどのようなものが含まれるか。 《答》 例えば、身体障害者についての医師の診断書又は証明書による確認、自転車と交通機関と
を乗り継いでいる者についての自転車の預り証による確認等のほか、必要に応じての実地調
査等も含まれる。
第10 支給関係
1 給料の支給義務者を異にして異動した場合
【問】 給与法第12条第1項の職員が次のようにその所属する給料の支給義務者を異にして異動し
た場合、その月分の通勤手当はどのように支給されるか。なお、支給定日は異動前も異動後
も16日である。
(1)4月5日の場合
(2)4月25日の場合
《答》 職員がその所属する給料の支給義務者を異にして異動した場合におけるその異動した日の
属する月の通勤手当は、規則9−7第8条第2項の規定により、その月の初日に職員が所属
する給料の支給義務者においてその月分を支給することとなっている。したがって、設問 (1)及び(2)のいずれの場合も異動前の給料の支給義務者がその月分の通勤手当の全額
を支給することとなる。なお、設問(1)の場合のように職員の異動がその月の給料の支給
定日前であるときは、その際支給することとなっている。
2 日割計算の基礎となる通勤手当の月額の取扱い
【問】 給与法第12条第1項の職員が月の中途において停職になったため、規則9−7第8条の規
定により同規則第5条の規定を準用し、いわゆる日割計算によってその月分の通勤手当を支
給することとなるが、当該職員の運賃等相当額が46,665円であって、手当月額43,332円
(40,000円+6,665円×1/2)支給されている場合の日割計算の基礎は、次のいずれの額によ
るか。
(1)43,332円
(2)43,332円50銭
《答》 給与法第12条第2項第1号の規定による額は、設問の場合(2)の額となるので、その額
(43,332円50銭)を基礎として日割計算することとなる。
3 長期病休者に対する支給の取扱い
【問】 通勤手当の支給は、当月支給となっているが、規則9−24第20条の規定と関連して、月の
初日から末日まで病気休暇をあらかじめ承認されている職員に対するその月分の通勤手当は、
その月の支給定日に支給しないこととしてよいか。
また、このような職員が、その月の末日までの間に病気休暇の事由が終了し再び通勤を開
始することとなった場合には、その月分の通勤手当はいつ支給することとなるか。
《答》 設問の前段の場合には、貴見のとおり取り扱って差し支えない。また後段については、規
則9−7第8条第1項ただし書の規定の例にならい、その日後においてその月分の通勤手当
を支給することとなる。
4 月の初日の朝帰宅し、翌日から月の末日まで通勤しない場合
【問】 月の末日から翌月の初日にかけて宿直した職員が、帰宅後、その月は全期間病気休暇によ
り通勤しなかった場合の通勤手当はどうなるか。
《答》 その月の初日から末日までの間に、規則9−24第2条第1項にいう通勤(住居と勤務官署
との間の往復)をしないこととなるので、同規則第20条の規定によりその月分の通勤手当は
支給できない。
5 月の初日又は末日の休日等のみを通勤した場合
【問】 月の初日又は末日が休日又は週休日に当たっていた場合で、職員が当該月のうちその日に
のみ出勤し、他の日は病気休暇等により全く通勤していない場合における通勤手当はどうな
るか。
《答》 月の初日又は末日が休日等となっている場合においても、その日において通勤していると
きは、規則9−24第20条に規定する場合には該当しないので、その月分の通勤手当を支給す
ることとなる。
6 辞職の日に辞令を受け取りに来た場合
【問】 2月1月から年次休暇をとって1日も出勤することなく、2月10日付けで辞職した職員が、
辞職の日に辞令を受け取るため出頭した場合の通勤手当の取扱いはどうなるか。
《答》 「通勤」とは、規則9−24第2条第1項において、職員が勤務のため、その者の住居と勤
務官署との間を往復することをいうものとされており、辞職の日に単に辞令を受け取りに来
ただけでは、勤務のため住居と勤務官署との間を往復したとは認め難いので、設問の場合に
ついては、同規則第21条の規定により2月分の通勤手当は支給できない。
7 月の初日から病気休暇をとり、その間に住居移転をし給与法第12条第1項非該当職員となった
場合
【問】 給与法第12条第1項に該当する職員が月の初日から20日まで病気休暇をとり、その間に住
居移転をし、移転後は、給与法第12条第1項に該当しなくなった場合、その月分の通勤手当
の支給はどうなるか。
《答》 設問の場合については、その月分の通勤手当は支給できない。
第11 所得税法上の取扱い
通勤手当の所得税法上の取扱い
【問】通勤手当は、所得税法上どのような取扱いとなっているか。
《答》所得税法第九条第一項第五号及び同法施行令第二十条の二の規定により、次のように取り扱
われている。
(P21「交通用具使用の通勤手当に対する非課税額の取扱いについて(通知)」も参照)
所得税法(昭和四十年法律第三十三号)
(非課税所得)
第九条
五
次に掲げる所得については、所得税を課さない。
給与所得を有する者で通勤するもの(以下この号において「通勤者」という。)がそ
の通勤に必要な交通機関の利用又は交通用具の使用のために支出する費用に充てるもの
として通常の給与に加算して受ける通勤手当(これに類するものを含む。)のうち、一般
の通勤者につき通常必要であると認められる部分として政令で定めるもの
所得税法施行令(昭和四十年政令第九十六号)
(非課税とされる通勤手当)
第二十条の二
法第九条第一項第五号(非課税所得)に規定する政令で定めるものは、次の各
号に掲げる通勤手当(これに類するものを含む。)の区分に応じ当該各号に定める金額に
相当する部分とする。
1
通勤のため交通機関又は有料の道路を利用し、かつ、その運賃又は料金(以下この条
において「運賃等」という。)を負担することを常例とする者(第四号に規定する者を
除く。)が受ける通勤手当(これに類する手当を含む。以下この条において同じ。)そ
の者の通勤に係る運賃、時間、距離等の事情に照らし最も経済的かつ合理的と認められ
る通常の通勤の経路及び方法による運賃等の額(一ト月当たりの金額が五万円を超える
ときは、一ト月当たり五万円)
2 通勤のため自転車その他の交通用具を使用することを常例とする者(その通勤の距離
が片道二キロメートル未満である者及び第四号に規定する者を除く。)が受ける通勤手
当次に掲げる場合の区分に応じそれぞれ次に定める金額(ハからホまでの場合において、
一ト月当たりの金額が五万円を超えるときは、一ト月当たり五万円)
イ
その通勤の距離が片道十キロメートル未満である場合
一ト月当たり四千百円
ロ
その通勤の距離が片道十キロメートル以上十五キロメートル未満である場合
一ト月当たり六千五百円
ハ
その通勤の距離が片道十五キロメートル以上二十五キロメートル未満である場合
一ト月当たり一万千三百円
(その者が通勤のため交通機関を利用したとしたならば負担することとなるべき運
賃等で、その者の通勤に係る運賃、時間、距離等の事情に照らし最も経済的かつ合
理的と認められる通常の通勤の経路及び方法によるものの額に相当する金額(以下
この号において「運賃相当額」という。)が一ト月当たり一万千三百円を超えると
きは、当該運賃相当額)
ニ その通勤の距離が片道二十五キロメートル以上三十五キロメートル未満である場合
一ト月当たり一万六千百円(その運賃相当額が一ト月当たり一万六千百円を超える
ときは、当該運賃相当額)
ホ
その通勤の距離が片道三十五キロメートル以上である場合
一ト月当たり二万九百円(その運賃相当額が一ト月当たり二万九百円を超えるとき
は、当該運賃相当額)
3
通勤のため交通機関を利用することを常例とする者(第一号に掲げる通勤手当の支給を
受ける者及び次号に規定する者を除く。)が受ける通勤用定期乗車券(これに類する乗車
券を含む。以下この条において同じ。)
その者の通勤に係る運賃、時間、距離等の事情
に照らし最も経済的かつ合理的と認められる通常の通勤の経路及び方法による定期乗車券
の価額(一ト月当たりの金額が五万円を超えるときは、一ト月当たり五万円)
4
通勤のため交通機関又は有料の道路を利用するほか、併せて自転車その他の交通用具を
使用することを常例とする者(当該交通用具を使用する距離が片道二キロメートル未満で
ある者を除く。)が受ける通勤手当又は通勤用定期乗車券、その者の通勤に係る運賃、時
間、距離等の事情に照らし最も経済的かつ合理的と認められる通常の通勤の経路及び方法
による運賃等の額又は定期乗車券の価額と当該交通用具を使用する距離につき第二号イか
らホまでの規定に準じて計算した金額との合計額(一ト月当たりの金額が五万円を超える
ときは、一ト月当たり五万円)
五万円の部分昭和六十四年一月一日適用
その余の部分 平成四年十一月十日適用
※ 参考文献
香川県小豆郡「給与のしおり」
「熊本県学校事務の手引き」
「熊本県教育関係者必携」
「給与事務に関する通知集」
学校事務「給与制度と実務のポイント」