1.計画策定の背景と目的 1.計画策定の背景と目的 水俣市を運行する路線バスは、少子高齢化および人口減少の進行に伴い、利用者は年々減少を続 けています。当市においては、平成15年1月からコミュニティバス「みなくるバス」の運行を開 始し、赤バス、黄バス、青バス、おれんじバスを順次導入を行っており、高齢者の通院、買い物な ど、地域の生活にとって欠かすことのできないものとなっています。 平成21年度には、市民の外出状況やニーズを把握したうえで、日常生活における利便性向上、 観光アクセス確保に向けた取組み方針を示す「水俣市地域公共交通総合連携計画」策定しました。 この計画に基づき、新設・再編を行ったコミュニティバス・乗合タクシーは、現在市民の生活交通 として機能している一方で、運行に対する市民要望が徐々に挙がっており、利便性向上が求められ ています。さらに、観光利用を目的に水俣を訪れた鉄道利用者などから、新水俣駅のバスの乗り継 ぎによる観光地へのアクセス向上に関する要望等も挙がっている状況にあります。 こういった状況を背景として、生活交通としての機能を改善・向上していくとともに、観光客の 公共交通利用による低炭素観光を推進するなど、対応すべき様々な課題が生じており、水俣市のま ちづくりを支える新たな公共交通体系として再構築が必要な状況にあります。 本計画は、市民及び観光利用のニーズ等を再検証し、水俣市が目指す将来像の実現を支える公共 交通のあり方を示します。公共交通機関相互の連携を含め、交通事業者と連携した公共交通の利便 性向上の取組みを検討するとともに、環境負荷低減に向けた公共交通の利用促進策を示し、環境モ デル都市を目指す水俣市の公共交通の維持・活性化を図るための計画策定を目的とします。 -1-
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