マーケットウィークリー・897号 2016.10.28 企業ニュース ヨンドシーホールディングス (東証1部:8008) http://www.yondoshi.co.jp/ 宝飾品ブランド「4℃」を展開 作成者:村上大志 ◇売上高・営業利益の推移 1950年、繊維製品の販売を目的とした十和織物として 設立。51年、十和に商号変更。72年、4℃ブランド誕生。 86年、子会社としてエフ・ディ・シィ・プロダクツを設 立。91年、アスティに商号変更。2006年、アスティがエ フ・ディ・シィ・プロダクツを完全子会社化し、F&A アクアホールディングスとなる。13年、ヨンドシーホー ルディングスへ商号変更。4℃ブランドのジュエリー事業 を収益の柱に、他社アパレルブランド製品の製造や、総 合衣料専門店「パレット」をチェーン展開するアパレル 事業がある。17.2期・第2四半期(3-8月)の売上高構成 比は、ジュエリー事業56%、アパレル事業44%。 (億円) 540 530 (億円) 売上高(左軸) 営業利益(右軸) 70 60 520 510 50 500 40 490 30 480 20 470 460 450 10 0 (出所)ヨンドシーホールディングス決算短信よりCAM作成 構造改革で利益率改善、営業利益は会社計画を上回って着地 17.2期・第2四半期(3-8月)の連結業績は、売上高が229億3,500万円、前年同期比5%減、営 業利益が27億400万円、同23%増。ジュエリー事業の売上高は145億4,100万円、同7%増、営業利 益は24億3,200万円、同7%増。ブライダル関連の商品拡充や、ファッションジュエリーの低価格 帯商品の導入、EC事業の成長が寄与した。また、プラチナ価格の低下で利益率が上昇した。ア パレル事業の売上高は83億9,300万円、同20%減、営業利益は3億400万円(前年同期は3,200万円 の損失)。期初にアパレル子会社の美鈴を切り離したことで減収となったが、原価管理や在庫管 理の強化で利益率が改善し黒字化した。 17.2期の会社計画は、売上高が515億円、前期比3%減、営業利益が65億5,000万円、同7%増。 ジュエリーは低・中価格帯の商品を拡充し、消費者の節約志向の高まりに対策を講じている。8 月から開始したブライダル専用のEC事業では、サンプル貸出も開始した。アパレルはパレット の出店拡大による増収と、商品構成力強化で利益率の改善が見込めよう。下期には売上規模の大 きいクリスマス商戦が控えており着目したい。 [株価動向・投資判断] 下期は周到な販売施策が業績に寄与してこよう。 <業績> 決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期利益 1株利益 1株配当 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 百万円 (伸び率) 円 円 15.2 50,726 ( 4) 5,467 ( 11 ) 6,186 ( 10 ) 3,612 ( 13 ) 133.9 32.00 16.2 52,883 ( 4) 6,113 ( 12 ) 6,854 ( 11 ) 4,277 ( 18 ) 163.2 40.00 17.2 予 51,500 ( ▲ 3 ) 6,550 ( 7) 7,700 ( 12 ) 4,950 ( 16 ) 194.3 50.00 [週足] 3,000 2,800 2,600 2,400 2,200 2,000 1,800 1,600 13週平均 26週平均 [主要株価指標] (売買単位:100株) 株価(2016/10/24) 2,579 円 年初来高値(高値日) 2,919 円(16/3/28) 同 安値(安値日) 1,901 円(16/7/8) 予想PER(17.2予) 13.3 倍 1株株主資本(PBR算出用) 1,801.5 円 PBR 1.43 倍 予想配当利回り 1.94 % (1株当たり配当金年50.00円) ROE(16.2) 9.4 % 発行済み株式数 2,933 万株
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