【大阪弁護士会】1000 人以上がデモに参加 - 特定秘密保護法案の廃案

●【大阪弁護士会】1000 人以上がデモに参加 - 特定秘密保護法案の廃案求め
政府が今臨時国会の会期末である6日に
も、特定秘密の保護に関する法律案を提出
し成立させようとしているなか、大阪弁護
士会は2日「秘密保護法案に反対するデモ
行進」を行い、法案に反対する市民団体や
労働組合など 1000 人以上が集まった。
あいさつに立った、福原哲晃・会長は「マ
スコミの世論調査では、特定秘密保護法案
に反対する人は 50%、賛成する人はわずか
25%となっている。しかし多くの人は、ま
だ法案の重大な問題点を分かっていない。
日本国民の約半分が反対している、あるい
は慎重審議を求めているのに、そうした声
を政府与党が無視し強行しようとしている
ことは、主権者たる国民の意思を無視して
おり言語道断だ。自民党の石破茂・幹事長
が『絶叫戦術はテロ行為とその本質におい
てあまり変わらない』と言った。とんでも
ない。国の政策に対し、国民が意見を言う
ことや国会前で反対の声をあげることは当然の権利。予断を許さない状況だが、何としても参
議院での可決を阻止し廃案に追い込みたい。この声を国会に届けたい」と訴えた。
その後、大阪弁護士会館を出発した参加者は大阪市役所南側公園までデモ行進を行い「特定
秘密保護法案の成立を許さないぞ!政府による情報隠しを許さないぞ!」などのシュプレヒコ
ールで市民にアピールを行った。
デモに参加した市民は「私たちはテロ行為をしているのではない。
『テロ行為だ』と言う人が
法律を作るから問題だ、ということを一番訴えたい」などと話した。
(写真㊤デモは市役所前まで行われた、㊦さまざまな手法でアピールする参加者)
● 平和フォーラムなど主催 秘密保護法案の廃案を
11 月 21 日、東京・日比谷公園で「STOP!『秘密
保護法』11・21 大集会」が開かれ約1万人が参加した(自
治労は約 200 人)
。
集会では、知る権利や表現の自由を侵害する秘密保護
法の持つ重大な危険性に警鐘を鳴らすとともに、同法を
廃案に追い込む決意のアピールが行われた。
集会後はデモ行進も行われ、参加者は秘密保護法の廃
案を訴えた。
(写真は 10 月 29 日に東京で行われた反対集会のようす)
●【連合大阪セミナー】
“憲法問題”テーマに - 改悪ではなく生かすことが重要
連合大阪は2日、エルおお
さかで「憲法問題について考
える」をテーマに、労働関係
セミナーを開いた。
講師には、連合大阪法曹団
の大川一夫・弁護士を招き講
演を受けた。
大川弁護士は「安倍・自民
党がやりたい究極の目標は
『日本国憲法改正草案(自民
党)
』だ。憲法とはそもそも時
の権力者が暴走しないよう、
主権者たる国民が縛りつけたものであるが、政府・自民党は基本的人権の尊重・国民主権・平
和主義をないがしろにし、戦争のできる国づくりを進めようとしている。非常に危機感を覚え
る。特定秘密保護法案も、まさしく現代の治安維持法であり憲法違反の法案であることは間違
いない。法案は特定秘密の指定が極めてあいまいで第三者のチェック機関もない。政府にとっ
て都合の悪い事項、例えば原発汚染水情報、外交密約情報、警察裏金情報などが最大 60 年、場
合によっては無期限で隠されてしまう」と述べた。
また、特区構想(解雇特区)についてふれ「アメリカでは貧困・就職難などが軍隊入隊の動
機付けになっていると言われている。そうしたことを日本国内においても既成事実化するため
解雇特区といった規制緩和で戦争のできる体制へと進めようとしている」と指摘した。
最後に、憲法を改正(改悪)するのではなく十分に生かすことこそ重要だと訴えた。
(写真 = 講演する、大阪弁護士)
●【堺市長選挙と「都」構想の行方(上)】「都」構想が争点の選挙で負けた維新の会
今年9月、橋下市長率いる維新の会の新人・西林氏と、民主党が推薦、自民党が支持、共産
党が自主的に応援する現職・竹山氏との一騎打ちとなった堺市長選挙は、竹山氏が大差をつけ
て再選を果たした。
この選挙は「都」構想の是非を真正面から問う初めての選挙となった。2011 年 11 月の知事・
市長のダブル選挙でも争点は「都」構想と言われた。しかし、実際の選挙戦では、橋下氏は「都」
構想の説明をほとんどせず「いまはネズミ色の 24 区を 24 色の豊かな大阪に」などと争点をぼ
かし「都」構想の重要事項を隠し続けた。
後述する府市の法定協議会がスタートした現在、さすがの橋下氏も、堺市を廃止するという
重要事項を隠し通すことができなかった。
竹山陣営が選挙戦を通して繰り返した
「堺はひとつ、
堺をなくすな」の合言葉が市民に浸透し、選挙への関心を高めて行った。
朝日新聞社が行った投票の出口調査によれば、
「都」構想に賛成は 38%、反対は 55%。賛成
する人の 91%が西林氏に、反対する人の 94%が竹山氏に投票。支持政党別の投票先は自民・民
主・自主投票だった公明支持者の8割、共産支持者の9割、無党派層の7割が竹山氏に、維新
の会支持者の9割が西林氏に投票した。
橋下氏は自ら打ち上げた「都」構想への参加がまさに争点となった、ワンイシュー選挙で敗
北したのである。
橋下「公約」を忖度したずさんな制度設計案
府市の法定協議会では、8月、大阪市を廃止・
解体して特別区を設置する具体的な制度設計足。
メンバーは知事と市長、府・市両議会の議員各9
人の計 20 人。会派別では知事・市長を含め、維新
の会が 10 人、公明4人、自民3人、民主2人、共
産1人で決定は多数決とされる。
設計案は「中核市並みの権限を持つ特別区」と
いう橋下「公約」を忖度(そんたく)して機械的
に作業をした案で、そのずさんさは毎日新聞の記
事が端的に語っている。
「資料作成にかかわった幹部職員は『市長や知
事の意向に沿うように資料をまとめたので、相当
無理な作りになっている。机の上で機械的に数字
をはじいただけで、うまくいくかシミュレーショ
ンしたわけでない』と不備を認める(8月 10 日朝
刊)
」
。
事務分担の案では特別区には大阪市の事務の8割が移され、東京 23 区よりも権限が多い「中
核市並み」の権限に加えて、指定都市が担う児童相談所や小中学校教職員の人事権などの事務
権限を持たせる。一方、新大阪府(法律では「都」の名称は使えない)には市の事務の1割、
港湾、成長戦略、都市計画、道路、大規模公園、下水道、消防などの事務を移す。
現在の区役所はそのまま残して特別区の支所とし、区役所事務の7割の事務を担うことも明
らかとなった。特別区は全体で5か7か所の区役所プラス 24 か所の支所と、現状より非効率的
な体制となるが、2015 年4月の移行予定時点で、5区への分割で 500 人余、7区への分割では
2200 人余の事務職員が不足すると試算されている。
特別区によって巨大な一部事務組合が新設され、国民健康保険・介護保険事業の共同処理、
住民情報システムなどの共同管理、福祉施設や中央図書館などの管理、急病診療所や斎場・霊
園の運営など、多種多様な事務を担うことも明らかとなった。大阪市を完全には解体できず市
の残像が残り続ける。<(下)に続く>
● 流行語になった政治の言葉 - その評価とは・・・
今年の流行語大賞(
「現代用語の基礎知識」選)の候補は例年以上に豊富だった。
「今でしょ」
「じぇじぇじぇ」
「倍返し」
「お・も・て・な・し」などなど。そして政治分野からは「アベノ
ミクス」がその激戦に加わっていた。
「アベノミクス」
、確かに今年よく見聞きした言葉であっ
た。
ところで、政治に用いられる言葉が流行語になる場合、そうした言葉が表す政策やその内容
については、おおよそ後年「あのときのアレって結局何だったの?」という評価を下されるこ
とになりがちである。例としてすぐに思い出せるのは、2001 年の年間大賞、小泉純一郎内閣総
理大臣(当時)と、その周縁で用いられた言葉群であろう。
「米百俵」
「聖域なき改革」
「恐れず
怯まず捉われず」
「骨太の方針」
「ワイドショー内閣」
「改革の『痛み』
」…。これらの言葉のな
かに、現在の幸せにつながっていると思えるものがいくつあるだろうか。
「改革は『痛み』がともなう」が「米百俵」の精神で「恐れず怯まず捉われず」
「聖域なき改
革」を「骨太の方針」に則って進めるとし「ワイドショー」も連日そんな彼の言動を面白おか
しく伝えていたが、その結果はどうであろう。現在も続く格差の拡大や雇用の不安定化ではな
いのか。それら流行語は、既存の概念や慣習をすべて悪しきものとして排除、切り捨てるため
に用いられたのである。
そのほか 2002 年以降、
流行語トップ 10 に入選した言葉のなかで、
筆者が
「アレ何だったの?」
と思えるものには「マニフェスト」
(2003 年)
、
「サプライズ」
(2004 年)
、
「小泉劇場」
「刺客」
(2005 年)
、
「
(宮崎を)どげんかせんといかん」
「
(消えた)年金」
(2007 年)
、
「埋蔵金」
「あな
たとは違うんです」
(2008 年)
、
「政権交代」
「事業仕分け」
「脱官僚」
(2009 年)
、
「脱小沢」
(2010
年)
、
「どじょう内閣」
(2011 年)などがある。列挙してみると「言葉はよく耳にする(した)
が、中身はよくわからない」というのも“政治流行語”に共通する特徴のように思われる。つ
まりは、ワンフレーズポリティクスなどといっても、しょせんは文字どおり“一言”でしかな
い、ということである。長く時間をかけ検討・議論し、国民に信を問わねばならないような重
要政策が、一言で片づけられてはたまらないのである。
「アベノミクス」は因襲の表れ
さて、翻って「アベノミクス」だが、実はこの言葉は今年が初出ではない。第1次安倍内閣
の折、衆議院の各党代表質問で中川秀直幹事長(当時)が「
(第1次)安倍内閣の布陣は、経済
成長と財政再建が矛盾するものではないとの安倍経済政策、アベノミクスの基本哲学をひしひ
しと感じる」と発言したのが最初であるとされている。ところで中川元幹事長といえば「上げ
潮派」の筆頭格である。とすればお気づきだろうか、この「アベノミクス」という言葉は決し
て新語ではなく、前失政からの挽回を期す今内閣の因襲の表れなのである。
中身とされる「三本の矢」についても「金融緩和=政府の都合で日銀を動かします」
、
「公共
事業=借金をしてバラマキを行います」
、
「成長戦略=国内産業よりも海外企業と投資家を優遇
します」と、以前にも増して新自由主義を鮮明に打ち出している。大判振舞いは結構なことだ
が、前回はそれと同時に歳出削減も行うことで、プライマリーバランスの確保をめざすという
方針が掲げられていたのである。しかし、今回は国自ら身を切る姿勢はどこにも見受けられな
い。消費税増税と社会保障費の抑制だけである。独法改革はどうなったのか、国会歳費削減は
どうなったのか。流行語ベスト 10 にもなった「埋蔵金」の行方は。
物事の移り変わりの激しい昨今、世相を反映するのが流行語であることは事実である。しか
し、その時々の言葉に惑わされる世相とは、いかにも不安定な感がある。
ちなみに、2012 年の流行語トップ 10 には「維新」
「第3極」が挙がっていた。
「アベノミク
ス」も加え、これらの言葉とその発信者たちは、後年どのような評価を受けるだろうか。
一般社団法人 大阪公共サービス政策センター 研究員 齋藤志行
● クロスワードパズル
<タテのカギ>
1 野外の道や森の中を走る競技
2 ヒットエンド○○
3 昆虫のさなぎが成虫になること
4 鶫
5 フット
6 ○○は友を呼ぶ
7 前もって何となく感ずること
8 比べあわせること
9 ○○・将棋
10 二つそろって一組になっているもの
11 自尊心
12 組織が上下関係のみで運営されていること
13 それをさせないよう押さえて止めること
14 金を打って紙のように薄くのばしたもの
<ヨコのカギ>
1 野球で好機に安打を打てる打者
11 卵や牛乳をまぜて蒸した洋風の生菓子
15 ↑↓ショート
16 ↑↓売り手
17 牛乳
18 胸の側面で腕のつけ根のすぐ下のところ
19 ↑↓冬季
20 内部がなくなった状態
21 意見・苦情などを書いた手紙を送りつけること
22 積極的に行おうとする心
23 国語・算数・○○・社会
24 文章や暗号などを読み解くこと
25 沖縄のことばで「うるま」
26 春夏秋冬
*■AからIまでの文字をならびかえると...
<1月 10 日の消印有効、当選者の発表は1月 15 日号で>
答えをハガキに明記し、住所、名前、支部名、職場名、また「2014 年の抱負」を記入して下
記まで送って下さい。
〒550-0013 大阪市西区新町1-5-7 四ツ橋ビルディング3F301 号
大阪市従業員労働組合 組織局 宛
●あふた~ざか~にばる
みんなの「鉄板ネタ2」…「どんだけ~」…「ガチョーン」…「やれるもんならやってみな
っ」…「飲み会で馬のかぶり物」…「肝を冷やしたぜ」…「よせよ」…「笑いながら怒る(竹
中直人風)
」…「どやさ」…「ゲッツ!」…「グッジョブ!」…「落ち着け!」…「やいやい言
うな」…「あんた馬鹿ね~オホホ~」…「チューイングボーン」…「ちゃーっそ」…「どうか
してるぜ!」…「な~~~~~~~~んちゃって」…「ゴメンねブタで」…「ハゲネタこれ1
本で 20 年やってきました」…「流動化~!(欧米か~!)
」…「都合が悪くなるとスリッパを
耳に当ててもしもし?」…(JOE)