ISOニュース№203(12 月号) 12 月号 №203(2016 年 12 月 29 日) 定山渓病院 ISO委員会発行 発行日より1年間保管・職員に回覧 品質文書の改訂 今月は文書の改訂はありませんでしたが、継続的に読み合わせを行うようにお願いします。 また、文書の見直しが必要な場合は最新の文書を配付しますので、総務課までご連絡をお願いします。 連載 わたしの部署とCSRハンドブック 第25回目は、地域連携室の橋本主任代理にお願いしました。 地域連携室では毎年、勉強会の中でCSRハンドブックの行動基準について読み合わせを行っています。 いつも自分たちの業務に照らし合わせながら、考えや行動を振り返る機会となっています。 今回は地域連携業務の中で重要な、 「地域重視」について考えてみたいと思います。 近年、地域包括ケアシステムの構築や在宅医療・介護の推進など、全国的に地域連携や地域医療の重要性 が謳われています。当院でも、住民が住み慣れた地域で生活を続けられるよう、近隣の施設入所者や地域の 方の入院受け入れ、地域包括ケア病棟の開設、在宅サービスの充実などの取り組みに力を入れ、数年前と比 べると地域により近い存在となれていると感じています。 また、当院は以前から地域福祉に着目し、ボランティア活動や定山渓地区の小中学校との交流を大切にし てきました。 ボランティア活動は20年以上前に開始しました。現在では 地域連携室が窓口となり、患者がボランティアと交流し、入院 生活の中で楽しみを感じる場面や、参加意欲を抱ける機会を提 供しています。また、ボランティアにも、生きがいややりがい を感じていただけるような活動であることを心がけています。 小中学校との交流では、文化祭への参加や職業体験、和歯8020(歯磨き指導)などを通じ、患者と学 生の多世代交流ができる機会の提供や、学生には、病院のことを知り身近に感じること、様々な疾患を抱え ながら生活している方がいることへの理解、体験を通して進路について考える機会の提供などを行えている のではないかと感じています。 地域活動は、地域で暮らす人々の生活を支えるための取り組みのひとつであり、その中で、ソーシャルワ ーカーは関係機関や多職種と連携・協働し、当院と地域を繋ぐ役割があると考えています。当院と地域を繋 ぐためには、地域のニーズ把握やネットワーク構築などが必要となります。これは、CSR行動基準の「顧 客満足」や「チームワーク」といった項目にも関わるものであり、地域活動を行うためには、行動基準12 項目の多様な視点を持つことが重要であると理解できます。今後の業務においても、CSRの行動基準を考 え方の基礎、判断や行動のための指標として活用し、継続している活動を大切にしながら、新たな取り組み も積極的に行っていきたいと思います。 1/2 ISOニュース№203(12 月号) マネジメントシステムと委員会機能 病院のマネジメントシステムに位置付けられる各委員会機能を解説する本連載、今月は「教育学術委員会」 です。 教育学術委員会は菅原院長を委員長として、ISOを導入する1999年より前から活動している委 員会です。委員会名にあるように職員教育を目的として、各種研修会の企画・運営や、各部門・部署で 行われる研究発表を中心に活動しています。教育学術委員会が関わる具体的な研修会としては、年に 1 回開催される「院長講演会」や「院内研究発表会」、また外部講師を招いて行われる「学術講演会」があ ります。さらに、今年度からは委員会の再編が行われ、教育学術委員会の審議事項として、接遇、倫理 (主として研究倫理)、臨床倫理が追加され、活動の幅を広げることとなりました。 教育学術委員会の活動は、『品質マニュアル』に定めている職員教育の目標 4 点を読むと、より具体的 に理解できます。すなわち、 ①品質文書教育は必ず受講する ②各部署は必ず研究テーマを持ち、発表につなげる ③研修会、学会に積極的に参加し伝達する ④各部門、または各部署は、必ず勉強会を開催する です。 これらは当院の職員教育のあり方を示した目標として、皆さんにも覚えておいて頂きたい内容です。 普段、身の周りで取り組まれている研修や勉強会は、これらの職員教育目標が根底にある活動というこ とです。二次文書『職員教育規程』には、これらの目標一つずつについて説明が掲載されていますの で、この機会に目を通して頂ければ幸いです。 最後に、教育に関するISO9001の規格要求事項から、「力量」「認識」の要約を試みますので、 参考にして頂ければ幸いです。 「力量」 ・業務の品質は何かを定め、品質に影響を与える業務を特定する。その業務を遂行するにあたって必要となる力 量を明確にする。 ・業務を担当する職員の力量が、必要となる力量に到達していない場合に、教育訓練のニーズが生じる。必要な 力量を身に付けるための処置を計画し、実施する。その結果として、必要な力量が身に付いたかどうかを評価 する。 「認識」 ・マネジメントシステムの中で業務を行う全ての人々(病院が雇用する職員だけでなく、委託・派遣職員も含む) は、「病院の方針や部門・部署の目標」「マネジメントシステムへ自分がどのように貢献するか」「マネジメン トシステムに適合しないことの意味」を認識する。認識とは、知っていることだけでなく、「知っていること を自己の行動に置き換えることができること」を目指す。 環境活動(リングプル収集) 今月の収集量は3.7㎏でした。皆さん、いつもご協 力いただき、ありがとうございます! 定 山 渓 病 院 は 12/29 ま で の 累 計 で 、 988.5kg 収集です! 2/2
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