ニュースレター Vol.105 (2015年03月05日発行)

QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997年9月18日第三種郵便物承認
通巻5259号
OKINAWA DARC MESSAGE
2015年3月5日
発行(日刊)
Q S K
沖縄ダルクからのメッセージ
No.1
05
2015年2月号
沖縄では早くも桜前線がやってきました。
今帰仁城跡
二月に入り寒い日が続きますが、沖縄では一足早い春の訪れ、桜が満開の季節です。
仲間全員で県北部の今帰仁城の桜祭りに花見に行きました。春を予感させる鮮やかなピンクの緋寒桜の下を散歩
しながら楽しむのが沖縄スタイル。多くの県外出身の仲間達にとってはとても新鮮な体験で、『これも新しい生
き方!』と楽しんでいる様子でした。
昨年より、手狭になり老朽化したデイケアの移転先を探しているのですが、条件が合わなかったり、理解が得ら
れなかったりとやはりなかなか思い通りにはうまく進みません。すでに十数件。断られる度に、がっかりし、あ
せり、イライラし、傷ついたりなのですが、今出来ること、やるべきことを一つずつ積み重ね、偉大な力を信じ
委ねることの実践の日々です。
きっと、サクラサク の朗報とともに新たな導きが訪れることと信じて努めていきます。
やっとの思いで辿りついてくる仲間たちにとって新たな回復のサンクチュアリが与えられますように。
平成27年2月1日
◆もくじ◆
P1
P2
P3
P4
代表 森の挨拶
仲間の体験談
刑務所からの手紙
ボランティア報告
P5
P6
沖縄ダルク
代表
森
廣樹(かげとら)
発行元:
九州障害者定期刊行物協会
福岡県福岡市東区馬出2-2-18
活動予定、報告
献金、献品報告
編集:沖縄ダルク
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QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997年9月18日第三種郵便物承認
通巻5259号
新しい生き方に感謝!
2015年3月5日
発行(日刊)
リョウセイ
皆さんこんにちは、依存症の亮誠です。
僕は沖縄ダルクに入寮して約二年がすぎました。思い返せば色々あった二年間でした。初
めの一年は本当に過去の自分との向き合いに苦しみました。過去に反社会生活をしていた
ことから、対人関係で仲間とうまく付き合う事ができませんでした。ただ、薬を使わない
で生きたい、もう過去の薬に頼って生きたくない、その気持ちだけが自分をダルクに留め
る事ができました。入寮して初めの三か月はルールやプログラムになじめず仲間を巻き込
む問題を起こしました。また、ここでもやってしまった。昔の今までの経験から、沖縄で
はやっていけないと覚悟しました。その時に話したことで覚えているのは、施設長に「沖
縄で回復しようね」。と言われた事を覚えています。ダルクでの問題の中で一番いけない
仲間を巻き込む問題を起こしたにも関わらず見捨てないでくれた事には本当にありがたい
と い う 気 持 ち に な り ま し た 。 そ こ か ら 自 分 か ら ミ ー テ ィ ン グ に 参 加 す る よ う に な り ま し た。
過去の自分と向き合い自分の事を考え、ただ薬を止めるだけでなく何かをしなくてはいけ
ないと感じましたが、なにをすればいいかわからないまま一年のクリーンを迎え皆に祝っ
て貰いました。その時の事は嬉しかった事以上に自分が何も変わっていない事に、すごく
焦りました。今だに、仲間ともうまく付き合えていない。一日の中でイライラしている事
が 本 当 に 多 い そ ん な 毎 日 を 過 ご し て い た 時 に 、 プ ロ グ ラ ム で 12ス テ ッ プ を 知 り 、 全 て に お
いての問題は自分だと知りました。何か大きなきずきがあり12のステップを自分なりに
取り組みました。二年のクリーンのバースデーを迎える時には明らかに一年目とは違う気
持 ち に な れ て い ま し た 。 20周 年 フ ォ ー ラ ム で は 地 元 か ら 母 親 が 来 て く れ 、 感 謝 の 気 持 ち を
伝 え る 事 が で き ま し た 。 36年 間 生 き て き て 初 め て の こ と で し た 。 今 年 は 沖 縄 ダ ル ク に 来 て
三度目の正月を仲間と過ごす事ができます。薬を使わずに生活できている事に本当に感謝
する事ができています。
しかしまだまだ自分の中の病気は長年薬を使ってきた事から、相当にゆがんでおり欠点が
多いことにもきずきました。けれども今信じているプログラムを続けていけば、少しずつ
回復していけると一日一日を送っています。ダルクでは仲間の手助けをさせて貰い、日曜
日の休みの日には通信制の高校にも行かせて貰いダルクに来る前には想像すらできない生
活新しい生き方へとすこしずつ変化している様に感じます。今年で三年目に入るダルクで
の生活、自分の問題と向き合い素直にプログラムに取り組みたいと考えています。一度に
多くは変わることはできないけれども、少しずつ変わりたいと思います。これからは過去
自分がしてきた事にも目を向けて傷付けた相手の人に埋め合わせができるようにしっかり
と回復していきたいと思います。沖縄に来れた事、仲間やそれ以外のたくさんの方に出会
えた事に感謝して一日一日を送って行きたいと思います。
今沖縄ダルクにはたくさんの仲間が回復へと頑張っています。どうかこれからも応援の方
よろしくお願いします。
サーフィン始めた
お前らとは
よ!新しい生き方に
違うんじゃ!
感謝!
➡
2年後
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QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997年9月18日第三種郵便物承認
通巻5259号
2015年3月5日
発行(日刊)
刑務所からの手紙
~回復を望むアディクトたちから抜粋~
「薬物依存症という病気は、自分ひとりの意志や努力だけで回復していくことは本当に難しいです。受刑生活中に自
分自身のことを振り返りこれまでの自分が何をしてきたのかを考えることは、これから回復していくために大切なこ
とだと思います。どうにかして今の自分を変えたいと思うので一緒に回復の道を目指して生活していきたいと思うの
でよろしくお願いいたします。」
A刑務所
K さん
「私の望みはまず精神安定剤と睡眠薬を止めたいと考えております。その為にはダルクの力をお借りできないかと考
えております。どうか助けて頂けないでしょうか?」
O刑務所
Kさん
「仲間の皆さま、今年一年祈って下さり本当にありがとうございました。皆さまのお気持ちを裏切らないよう無事故
で頑張っていきます。」
「ニュースレターのそれぞれの体験談を読むと繋がった事の喜びというのでしょうか、心の底から良かったという気
持ちが表れており、私もダルクと繋がって良かったと思っております。今度こそ薬を止めようと正直に真剣に考えて
一日も早く回復に向けて取り組んで行けるように改めて気持ちを引き締めました。」
A刑務所
Yさん
「刑務所帰りの身分をダルクの仲間に堂々と言っても大丈夫なのでしょうか?回復プログラムを受ける為にもまず対
人関係と思うのです。私も50歳を過ぎ一歩下がる事ができるようになりましたが、刑務所経験者が仲間とうまくやっ
ていけますか?でも何事も自分次第ですよね。とにかく一日も早くその仲間の元へ戻りたい気持ちです。」
A刑務所
Sさん
「手紙とダルク新聞ありがとうございます。うれしかったです。『ターニングポイント』良い言葉です。現在35歳、
人生の折り返し点、この先は薬を無し!!自分も約20年も前からシンナーや、覚せい剤や窃盗を繰り返しました。こ
の先の人生は違った角度から見直して自分のプラスになる人生にしたいです。
留置場
Kさん
新年を迎えて仲間からの一言part2
回復の道がつながった事に感謝!サトシ
一日生きる
今日一日!
シンジ
今日一日)^o^(
タイキ
誠実!ナハト
モトイ
薬を使わずにいる!
3
コウダイ
QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997年9月18日第三種郵便物承認
通巻5259号
2015年3月5日
発行(日刊)
ボランティア活動報告
デイケアセンタ‐はる誕生日会エイサー演舞
ミミズク農場弁当作り
金武バプテスト教会庭の手入れ
ぎのわん車イスマラソン応援
近隣清掃
ボランティアを通して、地域の皆さまと交流することができます。私たち薬物依存
症者にとって地域に受け入れられる事は回復に繋がります。
多くの人と関わることで、社会との接点が持てるようになるになるだけではなく、
地域社会の依存者への理解も深まり、「自分も社会にとって有用な一員である」こ
デイケアサービス竹園
エアコン掃除
とを確認することができています。ありがとうございます。
第14回アディクションフォーラム参加
主催:沖縄県精神保健福祉センター
1月10日(土)沖縄県男女共同参画センターにて行われた第14回アディクションフォーラムに参加しました。
各依存症回復施設や自助グループが参加し、自助グループを代表して沖縄ダルクの仲間ハイゼンベルグがメッセー
ジを運びました。
DVDいかが
ですか?
ブースを手伝うマナツ
オギクボさんとカズマサ
力強いメッセージを運んだハイゼンベルグ
4
QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997年9月18日第三種郵便物承認
通巻5259号
2015年3月5日
発行(日刊)
1 月 活 動 報 告
1日(木)~3日(土)
正月恩納村キャンプ
にらい恩納コテージ
1日(木)
ホテルサンコースト年末年始イベント
4日(日)
9日(金)
新年すきやき会
条件反射制御法維持ステージ研修
エイサー演舞
in 東京
ホテルサンコースト
聖クララ修道院
日比谷図書文化館
森、松本参加
10日(日)第14回アディクションフォーラム
「依存症を正しく理解し、伝え、つながる集い」参加
17日(土)沖縄ダルク家族の会
19日(火)平成26年度沖縄県地域支援連絡協議会
22日(木)沖縄少年院成人式
森
沖縄県男女共同参画センターてぃるる
沖縄ダルク デイケア
那覇第一地方合同庁舎
森、佐藤参加
出席
沖縄少年院
28日(水)~30日(金) 平成26年度依存症回施設職員研修事業プログラム
28日(水)沖縄ダルク新春ボーリング大会
実行主体:独立行政法人国立病院機構
久里浜医療センター
佐藤参加
横浜シンポジア会議場
2月 活 動 予 定
4日(水) 依存の問題を持つ方を支援するセミナー 参加
沖縄コンベンションセンター会議棟A‐2
主催:就労継続支援事業所(B型)ワーカーズホーム
6日(金) 花見レクレーション
今帰仁城跡
7日(土) 沖縄ダルク家族の会
沖縄ダルクデイケア
10日(火)忍者祭り実行委員会 佐藤、星 参加
那覇市栄町商店街
17日(火)沖縄ダルク家族教室
北谷保健相談センター
18日(水)北谷町更生保護女性会 講演会「薬物依存からの回復への道」講演 エイサー演舞
北谷町商工業研修等施設・商工会ホール
19日(木)沖縄少年院カウンセリング
森 出席
沖縄少年院
20日(金)沖縄女子学園 森 講演
沖縄女子学園
22日(日)DV防止について考えるフォーラム
DEMONSTRATORSⅢ~人は変われるということを自ら示して見せる人達~
沖縄市民会館中ホール
24日(水) 沖縄県立美術館支援会happによる美術館見学
沖縄県立美術館
那覇保護観察所引受人会 参加
那覇保護観察所
27日(金)ボランティア活動実践報告会 池谷 大江 出席
宜野湾市社会福祉センター2Fホール
28日(土)~1日(日)
AAラウンドアップ参加
オクマ米軍保養所
毎週火曜日 ヨーガプログラム
毎週金曜日 ボランティアの日 デイケアサービス竹園(エアコン掃除)
安慶田ミミズク工場(弁当調理)
金武バプテスト教会(庭の手入れ)那覇バプテスト教会(掃除等)
毎週土曜日 薬物再乱用防止教室:浦添市てだこホール
家族セミナー開催について
今年も家族セミナーを開催致します。下記の内容をご確認ください。詳しいプログラム等は決定次第順次ニュースレ
ター、ホームページ等で掲載いたします。
日時 4月11日(土)
時間 13時 開場
講師 岩井 喜代仁(茨城ダルク代表)
場所 カルチャーリゾート・フェストーネ
沖縄県宜野湾市真志喜3丁目28‐1
問い合わせ 098‐893‐8406
沖縄ダルク 佐藤まで
編集後記
新年が明けて早くも1か月が過ぎました。沖縄では桜が満開し、早くも春が到来しました。とはいえまだまだ風は冷
たく、春の陽気はもう少し先にあるようです。先日横浜で行われた、依存症回復施設職員研修に参加してきました。
3日間の研修の中で、支援する側とされる側との間でいかに良い関係性が作れるかという事が、心に残りました。依
存症の回復は、施設の良し悪しよりもスタッフの良し悪しで決まるという事も古くからダルクでは言われています。
少しでも仲間たちの回復に役に立てれるようになりたいと思っています。
5
スタッフ
佐藤(ジャンボ)
QSK(沖縄ダルクからのメッセージ)1997年9月18日第三種郵便物承認
通巻5259号
2015年3月5日
発行(日刊)
支援者の皆様方へ
沖縄ダルクへの献金、献品を頂いた方々ありがとうございます。
心より感謝申し上げます
12月25日~1月31日到着分の献金
小池
大城
きさえ
藤澤 久江
加藤 桐子
正吉
加藤 郁夫
黒川 奈菜子
有江
文子
小田桐
高津
知子
竹田
美穂子
光子
中村
江見
輝彦
浩明
聖クララ修道院
吉村正夫法律事務所
小平学園教会
開南修道院・宮城 涼子
夢子&豊和
ヒューバー
稲村
榎本
宇佐美 節子
比嘉 スエミ
福田 富久美
和恵
中村 綾子
中村 澄子
引地 喜恵子
幸子
恵一
久保田
森下
幸子
照子
仲与根
節子
沖縄ダルク家族の会
後藤
晃司
安里修道院
㈱沖縄歯科器材
㈲沖縄サンコースト
那覇バプテスト教会
沖縄県庁青少年こども家庭課
㈱中部銅材代表取締役・富原
その他多数の匿名の方々(順不動
浩
敬称略)
12月25日~1月31日到着分の献品
名嘉眞
森下
智子
幸子
比嘉
有働
弘子
聡美
井辺
郁美
黒川
奈菜子
金城
照子
立松
良
大浜先生
沖縄ダルク家族の会
その他多数の匿名の方々(順不動
敬称略)
1月の献金合計\313,000発送作簡素化の為、郵便振替用紙は皆様全員に同封させて頂いております。ご理解
の程お願い致します。また、お手数ですが匿名希望の方は、その旨を通信欄にその
都度お書きくださるようお願い致します。
メールアドレス、FAX番号、ホームページアドレスが変更になりました。
編集
沖縄ダルク
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ア ド レ ス h t t p : / / o ki da r c . o r . j p
郵便振替口座
01770-1-142380
発行:九州障害者定期刊行物協会
沖縄ダルクを支援する会
福岡県福岡市東区馬出2-2-18
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