平成25年度 - 笠岡第一病院

笠岡第一病院
附属診療所
平成
年度
25
タカヤ
クリニック
平成25年度
介護老人保健施設
瀬戸いこい苑
巻
頭
言
理 事 長
宮 島 厚 介
「継ぎ目のないケアシステム構築のために」
医療と介護の連携が求められる中,地域での当病
院のあり方について明確な方向性を示すことが職員か
らも求められています。私達とかかわりを持っていた
だいています患者や利用者の皆様を,生涯を通して
支援していく組織の重要性を強く感じていました。そ
の支援のため,医療法人社団清和会が運営する介護
老人保健施設,デイケアセンター,訪問看護ステーショ
ン,居宅介護支援事業所と社会福祉法人かぶと会が
運営する特別養護老人ホーム瀬戸内荘,デイサービス
センターを笠岡第一病院と連携し,シームレスなケア
システムを構築するため新たな施設を建設することに
なりました。平成25年度は設計者,現場スタッフと長
時間にわたり検討し,平成26年春より建設を開始,平
成28年夏に完成予定です。
また笠岡第一病院では質の高い医療を提供するた
め,職員研修と設備の充実に努めていますが,平成25
年度は病院立体駐車場の整備やMRI(3.0T)など機
材の更新を図りました。また入院環境の改善にも努め,
病院,介護老健保健施設の全てのベッドを高機能ベッ
ドに更新し,そして離床センサーを装着し安全な入院
環境を作りました。入院患者の皆様,また緊張感で張
りつめた勤務をしています看護スタッフにも喜んでい
ただいています。
多職種の集合体である病院職員は,より良い地域
医療を提供しようとする思いは皆同じですが,手段や
方法に部署ごとの独自性があります。その努力や成果
について正当に評 価する手段を模索してきましたが,
数年前よりその人事考課について大手のコンサルタン
ト会社に委託し,かなりの時間と費用を費やしルール
作りをしてきました。しかし私達病院の求める人事考
課レベルに達することができず,やむなく自力でシステ
ム作りをすることになりました。大変な労力を職員で
負担しながら,数年掛けて準備しています。完璧な考
課は困難と思われますが,努力し前向きな職員が正当
な評価が受けられるよう,またその考課が次のモチベ
ーションにつながるよう検討を重ねています。
医療,介護を通していま何が求められているのか,
私達に何ができるのか,模索しながら職員一丸となっ
て研鑽してまいります。ますますのご支援を賜りますよ
うお願い申し上げます。
院 長
橋 詰 博 行
「本格的飛翔の年」
平成25年度は伊勢神宮の20年毎の式年遷宮,出雲
大社も60年毎の遷宮があり区切りの年でした。日銀の
金融緩和とアベノミクスによる景気浮揚,富士山の世
界文化遺産登録,東京オリンピック招致など明るいニ
ュースも多く,当院も6月には5年来の病院機能評価を
受審し,
「機能種別:一般病院1」が認定されました。
24年の診療報酬・介護報酬の同時改定での外科系に
手厚い診療報酬の継続で,当院は25年度も増益と思
われます。
平成26年度は消費税増税,TPPによる影響,診療
報酬改定,第6次医療法改定など医療機関にとって厳
しい変化が待っています。4月の診療報酬改定では7:
1病床の大幅削減,地域包括ケア病棟の創設,主治医
機能の強化が柱です。
団塊の世代が75歳以上となる2025年にはわが国は
人類史上かつてない超高齢社会が到来します。その
2025年に合わせて2012年よりホップ・ステップ・ジャン
プと6年毎に診療報酬・介護報酬の同時改定がされま
す。2024年の最後に国家の社会保障体制を完了すべ
く,2 018年の同時改定が最大の改定の年となります。
病院数でも病床数でもわが国の病院群の主体をなす
われわれ中小病院にとっては,専門性を生かした医療
をしながらも,そういったビジョンに沿って患者さんが
アクセスしやすい体制をつくり地域医療に貢献しなけ
ればなりません。
25年末,読売新聞に広島・岡山県境地域の課題と
して医療連携について連載され,井原・笠岡の両地域
の医療 提供体制の脆弱化が指摘されました。このこ
とは自院の強化のみならず,医療連携からさらには介
護も含めた広域かつ多層にわたる連携を提案,実 践
する時期に来ていると思います。今 年は地域医療連
携のために全力投球の年です。
周囲の環境の激変に目を配りつつ,内部のデータを
蓄積,評価して公表し,そして明日への一手を考える
ためにもこの年度報を引き続き作成し,役立たせたい
と思います。今後ともご支援の程,宜しくお願い致し
ます。
(瀬戸の風2014年新春号より改変)
基
本
理
念
患者の皆様の権利と責務
権 利
患者の皆様は,
人格と個人の価値観を尊重され,
以下の権利を有します。
だれでも,
どのような病気にかかった場合でも,
良質な医療を公平に受ける権利が
あります。
個人としての尊厳を尊重される権利があります。
病気,
検査,
治療,
見通し等に付いて,
理解しやすい言葉や方法で,
納得出来るまで充
分な説明と情報を受ける権利があります。
充分な説明と情報を受けた上で,
治療方法等を自らの意思で選択あるいは拒否す
る権利があります。
自分の診療に関する記録等の情報開示を求める権利があります。
診療の過程で得られた個人情報の秘密が守られ,
病院内での私的な生活を可能な
限り他人にさらされず,
乱されない権利があります。
責 務
患者の皆様には,
以下の責務がありますので遵守して下さい。
身体的・精神的状態やその変化を,
速やかに,
正確に伝えて頂く責務があります。
医療上の指示に従って頂く責務があります。
病院の快適な医療環境の維持に協力頂く責務があります。
病院内では,
建物内外を問わず,
禁酒,
禁煙を守って頂く責務があります。
※上記の権利は保障されますが,
医の倫理の原則に合致する場合は患者の皆様の心身状態及び法令
に基づき,
制限や例外的な処置・治療を行う場合があります。
個人情報保護への取り組み
個人情報保護方針
当法人は、常日頃より患者の皆様の視点に立ち,
質の高い医療の実現とより良い患者サービスの提供を目標として,
診療業務を
営んでおります。患者の皆様の健康状態に応じて迅速に的確な医療を提供させていただくためには,
患者の皆様に関する様々な医
療情報が必要です。
患者の皆様と確かな関係を築き上げ安心して医療サービスを受けていただきたくために患者さんの個人情報の安全な管理は
必須です。当法人では,
下記の方針に基づき,
医療情報の管理を行い,
患者の皆様の個人情報保護に厳重な注意を払っております。
個人情報の収集
当法人は,
診療および病院の管理運営に必要な範囲に限り,
患者の皆様の個人情報を収集いたします。その利用目的については,
患者の皆様に予め明示いたします。また、その他の目的に個人情報を利用する場合は,
利用目的を予めお知らせし,
ご了解を得た上
で実施します。
個人情報の利用および第三者への提供
当法人は,
以下の場合を除き患者の皆様の個人情報の利用および第三者への提供を行いません。
患者の皆様の了解を得た場合 個人を識別あるいは特定できない状態に加工して利用する場合
法令等により提供を要求された場合
当法人は,
個人情報を第三者へ提供する場合,
その必要性を慎重に吟味し,
出来る限り患者の皆様の個人情報を保護するように
努めます。また,
相手方に対し患者の皆様の個人情報が保護されるよう申し入れを行います。
個人情報の適正管理
当法人は,
患者の皆様の個人情報への不正アクセス,
紛失,
破壊,
改ざん,
及び漏洩等を防止し,
安全で正確な管理に努めます。
個人情報の確認・修正(開示等)
当法人は,
患者の皆様の個人情報について患者の皆様が開示を求められた場合には,
遅滞なく内容を確認し,
当法人の「診療情報
の提供等に関する指針」に従って対応します。また,
事実でない等の理由で訂正を求められた場合にも,
調査し適切に対応します。
問い合わせの窓口
当法人の個人情報保護方針に関するご質問,
お問合せおよび開示等への対応は,
医事課でお受けいたします
(☎0865-67-0211)。
法令の遵守と個人情報保護の継続的改善
当法人は,
個人情報保護に関する法律を遵守し,
個人情報保護管理規程を制定するとともに個人情報保護管理のために責任者を
置いて患者の皆様の個人情報の管理を行います。また,
個人情報管理規程は適宜見直し,
継続的に改善を図ります。
個人情報収集の目的と利用の範囲
患者の皆様の健康の維持と回復に資するために利用します。
具体的な利用の範囲は次のとおりです。
①診療等患者の皆様への安全な医療サービスを行う場合
②患者の皆様の診療に関し,
外部に医師等の意見,
助言を求める場合
③他の保健・医療・福祉等の関係機関と連携する場合
④③の関係機関から照会(患者さんが同意されている場合)
に対し回答する場合
⑤検体検査等を外部へ委託する場合 ⑥ご家族へ病状説明を行う場合
⑦医療向上のために利用する場合
医師,
看護師,
その他当法人従事者,
実習生及び研修生に対する教育や臨床研修のための利用
臨床研究のためのデータ収集 専門医、認定医制度への申請のための利用
学会等の発表(個人を特定できないよう配慮する)
⑧公益目的のために利用する場合
公益性の高い疫学調査等への協力 医療行政等に関わる統計・調査
保健所等の公的機関に対する保健医療及び公衆衛生上の報告
⑨事業者から委託を受けた健康診断等の結果を通知する場合
病院の管理,
運営に資するために利用します。
具体的な利用の範囲は次のとおりです。
①医療保険に関する事務取り扱いをする場合 ②会計等経理の作業をする場合
③入退院等の病棟管理を行う場合 ④医療業務の適正化のための外部監査機関の監査を受ける場合
⑤業務改善等のための基礎資料とする場合
⑥法令に基づく利用の場合
行政機関による医療監視や医療指導監査への対応 裁判所等の命令による情報提供
感染予防法等法令に基づく情報提供
⑦医師賠償責任保険等に係る医療に関する専門団体や保険会社等への相談または届出を行う場合
⑧その他患者の皆様への医療サービスの向上を図る場合
医療法人社団 清和会
笠岡第一病院 年度報 平成25年度
笠岡第一病院 介護老人保健施設
附属診療所 タカヤ クリニック 瀬戸いこい苑
目
次
巻頭言
基本理念・権利章典・個人情報保護
第1章 研究・研修実績
………………………………………………………………… 1
第2章 診療概要・統計
…………………………………………………………………
19
…………………………………………………………………………
21
1 診療部 …………………………………………………………………………
21
2 人工透析センター ……………………………………………………………
43
3 医療技術部 ……………………………………………………………………
45
4 新規導入機材 …………………………………………………………………
59
5 看護部 …………………………………………………………………………
62
6 医事課 …………………………………………………………………………
71
7 病児保育∼すこやかキッズルーム∼ ………………………………………
72
【附属診療所】 …………………………………………………………………………
73
健康管理センター ……………………………………………………………
73
【タカヤ クリニック】…………………………………………………………………
76
【瀬戸いこい苑】 ………………………………………………………………………
77
在宅療養支援センター ………………………………………………………
82
【法人事務局】 …………………………………………………………………………
86
笠岡第一病院
第3章 委員会報告
………………………………………………………………………
第4章 院内トピックス
資 料
87
………………………………………………………………… 119
…………………………………………………………………………………… 155
組織図・職員数変遷・施設統計・時事問題の集約・福利厚生・施設基準
……………………………………………………………………………………………… 157
編集後記,年度報編集委員会メンバー
表紙について
立体駐車場の増築,また介護老人保健施設の建替えに向けた準備も進み,病院の景観も少しずつ
変わりつつあります。笠岡諸島を臨む当院に求められる役割をしっかり果たしていきたいと思います。
第1章 研究・研修実績
第1章 研究・研修実績
業
績
集
⑴ 学術論文
楢
慎二,橋詰 博行
母指 CM 関節症に対する関節形成術:ligament reconstruction and tendon interposition arthroplasty
整形外科最小侵襲手術ジャーナル
67
P.39―45
平成25年
橋詰 博行
上肢外科の現状
日本整形外科学会雑誌
87⑺
P.529―533
平成25年
小坂 義樹,橋詰 博行,兒玉 昌之
ジーンズのボタンとリベットが指に貫通した一症例
中国・四国整形外科学会雑誌
25⑵
P.319―323
平成25年
廣岡 孝彦,真鍋 博規,河合 亮,橋詰 博行,名越 充
広範囲腱板断裂に対する大腿筋膜を用いた鏡視下パッチ法の術後成績
肩関節
37⑵
P.735―738
平成25年
原田 和博,宮島 厚介,亀鷹 孝行,松井 宏子,尾関 淳子,木曽 光則,川上 敦司
透析患者におけるワルファリン治療 ― コントロールの不安定さと出血性リスク ―
22
P.107―108
中国腎不全研究会誌
平成25年
Hiromitsu Imai, Makoto Watanabe, Tomoe Fujita, Hiroshi Watanabe, Kazuhiro Harada, Takashi Moritoyo, and
ANTCliPh (Academic Network for Trials in Clinical Pharmacology) Trial 04 Study Group
Pharmacokinetics of teriparatide after subcutaneous administration to volunteers with renal failure : a pilot study
平成26年
International Journal of Clinical Pharmacology and Therapeutics
52⑵
P.166―174
原田 和博
病態時の薬物動態試験実施における問題点と課題 ― 医療機関からの提言 ―
臨床薬理
44⑷
P.353―354
平成25年
森田 善仁,原 厚子,山口 敬介,山本 宗孝,大石 英則,井関 雅子,稲田 英一
超音波ガイド下頸動脈洞神経ブロックを用いて管理した二期的頸動脈ステント留置術の1症例
麻酔
62
P.613―618
平成25年
小松 修治,井関 雅子,森田 善仁,稲田 英一
坐骨神経痛の治療中に悪性腸腰筋症候群と診断された1症例
麻酔
P.863―866
平成25年
P.87―92
平成25年
63
平野 敦子,井関 雅子,森田 善仁,井福 正貴,小松 修治,稲田 英一
初診時問診票から得られる痛みと睡眠障害との関係について
日本ペインクリニック学会誌
20
Ifuku M, Iseki M, Hasegawa R, Morita Y, Komatsu S, Inada E
The efficacy of lumbar sympathetic nerve block for neurogenic intermittent claudication in lumbar spinal stenosis
Indian J Pain
27
P.159―164
平成25年
小松 修治,井関 雅子,森田 善仁,井福 正貴,稲田 英一
初診時問診票から得られる痛みと睡眠障害との関係について
日本ペインクリニック学会誌
20
P.87―92
平成25年
3
安原 幹成
透析患者の食生活 ― 外食を中心とした問題点とその対策について ―
日本透析医会雑誌
28⑶
P.439―444
平成25年
(栄養管理科)
安原 幹成
管理栄養士が行う透析患者における便秘改善のための工夫
ニュートリションケア
6⑾
P.66―68
平成25年
(栄養管理科)
平田 淳也,井上 桂子,山本 智代,有田清三郎
上肢運動器疾患における術後の痛みの予測因子
作業療法
33⑵
P.148―152
平成26年
(リハビリテーション科)
⑵ 著書
必修 呼吸器内科診療プラクティス100
ソ非侵襲的人工呼吸療法
ソ中心静脈カテーテル
平成25年4月15日
肩こりの臨床 関連各科からのアプローチ ボツリヌス毒素注入療法
平成25年5月20日
診断と治療社
克誠堂出版株式会社
P.107―110
P.111―114
中村 淳一
P.174―178
森田 善仁,井関 雅子
⑶ 学会発表/座長
12th International Congress of Shoulder and Elbow Surgery April 10-12, 2013
Committee
Hiroyuki Hashizume
12th International Congress of Shoulder and Elbow Surgery April 10-12, 2013
Luncheon Seminar Moderator
Hiroyuki Hashizume
12th International Congress of Shoulder and Elbow Surgery April 10-12, 2013
Clinical Results of the Anterior Transposition of Ulnar Nerve with Endoscopic Assistance in the Patients with Cubital
Taizo Konishiike, Hiroyuki Hashizume
Tunnel Syndrome
12th International Congress of Shoulder and Elbow Surgery April 10-12, 2013
Pilot Study of New Classification System for Cubital Tunnel Syndrome ― Statistical Assessment of Akahori s
Classification ―
Masutaka Watanabe, Hiroyuki Hashizume, Seizaburo Arita, Mitsugi Honda, Keiichiro Nishida, Toshifumi Ozaki
12th International Congress of Shoulder and Elbow Surgery April 10-12, 2013
Arthroscopic Repair of Malfunctioning Subscapularis Tendon for Rotator Interval Lesion
Mitsuru Nagoshi, Hiroyuki Hashizume, Takahiko Hirooka, Yasunori Shimamura, Yoshimasa Sakoma
第56回日本手外科学会学術集会 平成25年4月18日∼19日
座長
橋詰 博行
第86回日本整形外科学会学術総会 平成25年5月23日∼26日
座長
橋詰 博行
4
第1章 研究・研修実績
第63回日本病院学会 平成25年6月27日∼28日
ランチョンセミナー「一般病院からみた地域医療・介護・福祉の連携」
橋詰 博行
第17回日本医業経営コンサルタント学会 平成25年10月10日∼11日
専門外来における医療連携モデルの構築とその成果 ― 医療資源の効率的活用のための地域連携室の役割 ―
橋詰 博行
第19回日本最小侵襲整形外科学会
座長
平成25年11月2日
第26回日本肘関節学会学術集会 平成26年2月28日∼3月1日
肘離断性骨軟骨炎に対する再手術症例の検討
島村 好信,島村 安則,名越 充,門田 康孝,楢
慎二,西田圭一郎,橋詰 博行,尾
橋詰 博行
敏文
第26回日本肘関節学会学術集会 平成26年2月28日∼3月1日
外側型肘離断性骨軟骨炎に対する膝外側壁を含む骨軟骨柱移植術
島村 安則,島村 好信,名越 充,楢 慎二,門田 康孝,雑賀 建多
中原 龍一,橋詰 謙三,野田 知之,西田圭一郎,橋詰 博行,尾 敏文
第26回日本肘関節学会学術集会 平成26年2月28日∼3月1日
座長
橋詰 博行
第61回日本心臓病学会学術集会 平成25年9月20日∼22日
座長
阿曽沼裕彦
第56回日本形成外科学会総会・学術集会 平成25年4月3日
座長:NPWT
岡 博昭
第15回日本褥瘡学会学術集会 平成25年7月19日∼20日
座長
岡 博昭
第22回日本熱傷学会中国四国地方会 平成25年11月30日
自殺企図による重度顔面,頚部熱傷の1例
岡 博昭
第34回日本臨床薬理学会学術集会 平成25年12月4日∼6日
ワルファリンの出血リスク ― 実診療における PT-INR 異常高値出現の要因 ―
原田 和博
第58回日本透析医学会学術集会・総会 平成25年6月20日∼23日
糖尿病合併血液透析患者における DPP-4阻害薬の有用性
原田 和博,宮島 厚介,川上 敦司,松井 宏子,内山 温美,亀鷹 孝行
第58回日本透析医学会学術集会・総会 平成25年6月20日∼23日
血液透析患者におけるエポエチンベータペゴルの長期投与の有用性
原田 和博,宮島 厚介,川上 敦司
第41回日本頭痛学会総会 平成25年11月15日∼16日
国際頭痛分類第2版の診断基準に合致しない新規発症持続性連日性頭痛の1例
渡辺 明良
第6回日本運動器疼痛学会 平成25年12月7日∼8日
笠岡第一病院における血液透析患者に合併する運動器慢性疼痛の現状
森田 善仁,原田 和博,宮島 厚介,橋詰 博行
5
第43回慢性疼痛学会 平成26年2月21日∼22日
当院の透析患者における慢性疼痛とその関連要因
森田 善仁,原田 和博,宮島 厚介,橋詰 博行
第56回日本手外科学会学術集会 平成25年4月18日∼19日
膠原病と抗酸菌感染症の鑑別が問題となった手関節周囲腱鞘滑膜炎の検討
兒玉 昌之,橋詰 博行,後藤 峰範,小坂 義樹
第101回日本泌尿器科学会総会 平成25年4月25日∼28日
過活動膀胱に対する抗コリン薬の長期投与成績
大平 伸,横山 光彦,永井 敦 他
33rd Congress of the society of international urology Septenber 8-12, 2013
Long-term persistence of anticholinergic treatment for patients with overactive bladder
Shin Ohira, Teruhiko Yokoyama, Yoji Furukawa, Atsushi Nagai et al.
日本医療秘書実務学会第4回全国大会 平成25年8月25日
座長
原田真由美
(診療情報管理室)
平成25年度岡山県看護学会Ⅱ 成人看護領域 平成25年11月16日
診療所におけるがんターミナル患者の在宅療養支援
寺田 洋子,水ノ上かおり,京田 玲子
(地域医療連携室)
第58回日本透析医学会学術集会 平成25年6月21日∼23日
外来維持透析患者に長期留置カテーテルを使用して
松井 宏子,原田 和博
(人工透析センター)
第62回日本医学検査学会 平成25年5月18日∼19日
手根管症候群における術前の神経伝導検査での予後の推定について
第47回日本作業療法学会 平成25年6月28日∼30日
上肢整形外科疾患術後の疼痛予測因子の検討
関藤 恭弘,坂本 恵子
(臨床検査センター)
平田 淳也,有田清三郎,山本 智代,井上 桂子
(リハビリテーションセンター)
平成25年度 岡山県看護学会Ⅰ 成人看護領域 平成25年10月31日
二次救急病院における一般外来受診患者に対するトリアージ導入の課題
平川 陽子,中尾 留美,京田 玲子
看護部(病院外来)
平成25年度 岡山県看護学会Ⅱ 小児看護領域 平成25年11月16日
夜間外来における小児科電話対応の実態調査
水田智恵子,柏原 寛子,京田 玲子
看護部(病院外来)
第34回岡山県看護協会井笠支部業務研究 平成26年2月9日
Walk-in 患者の重症度緊急度に関する実態とトリアージ体制導入の課題
平川 陽子,中尾 留美,京田 玲子,森岡 薫
看護部(病院外来)
第15回日本褥瘡学会学術集会 平成25年7月19日∼20日
持ち込み褥瘡の死亡症例の検証
若狭 麗子,岡 博昭,仁科真紀子,的場 悦子,三好 恵子,内藤 綾佳,水ノ上かおり,花生奈緒子
看護部(手術室・中央材料室)
6
第1章 研究・研修実績
第22回中国腎不全学会 平成25年10月20日
透析液 Ca 濃度2.75mEq/L を使用した臨床評価
石原 卓,宮島 厚介,木曽 光則,原田 和博,川上 敦司
(タカヤ クリニック)
【学会発表・座長 平成24年度追加】
第55回日本手外科学会 平成24年4月19日∼20日
AO 分類 Type C2.3に対する掌側ロッキングプレートの術後成績
廣岡 孝彦,藤井 淳一,川上 直明,橋詰 博行,名越 充
第39回日本肩関節学会 平成24年10月5日∼6日
適切な診断,治療が遅れた交通外傷による肩腱板損傷
名越 充,廣岡 孝彦,石濱 琢央,橋詰 博行,清水 弘毅
第39回日本肩関節学会 平成24年10月5日∼6日
腱板断裂に対する鏡視下 DAFF 法の治療成績
河合 亮,廣岡 孝彦,真鍋 博規,名越 充,橋詰 博行
第39回日本肩関節学会 平成24年10月5日∼6日
腱板広範囲断裂に対する鏡視下大腿筋膜パッチ法の手術手技
廣岡 孝彦,真鍋 博規,河合 亮,橋詰 博行,名越 充
第39回日本肩関節学会 平成24年10月5日∼6日
広範囲腱板断裂に対する鏡視下大腿筋膜パッチ法の術後成績
廣岡 孝彦,真鍋 博規,河合 亮,橋詰 博行,名越 充
第39回日本肩関節学会 平成24年10月5日∼6日
開発に携わった新しい鎖骨骨幹部前方設置ロッキングプレート
廣岡 孝彦,真鍋 博規,河合 亮,橋詰 博行,名越 充
第45回中国・四国整形外科学会 平成24年11月10日∼11日
ジーンズのボタンとリベットが指に貫通した一例
小坂 義樹,橋詰 博行,兒玉 昌之,藤井 政孝
第18回日本最小侵襲整形外科学会 平成24年11月16日∼17日
上腕骨大結節単独骨折に対する suture bridge 法
廣岡 孝彦,橋詰 博行,名越 充
⑷ 講演会/研究会発表/座長
座長
ベネット錠発売記念講演会
平成25年4月24日
橋詰 博行
座長
第8回笠岡リウマチ懇話会
平成25年5月31日
橋詰 博行
座長
第2回井笠医療連携疼痛懇話会
平成25年7月4日
橋詰 博行
座長
画像診断と病診連携を考える会
平成25年7月12日
橋詰 博行
座長
岡山西部リウマチ塾2013
平成25年7月19日
橋詰 博行
7
局所陰圧閉鎖療法の経験
第38回備後整形外科フォーラム
平成25年7月27日
小坂 義樹,橋詰 博行,岡 博昭
座長
SS ユーザー会
平成25年8月24日
橋詰 博行
平成25年9月11日
橋詰 博行
平成25年9月12日
橋詰 博行
平成25年9月17日
森田 善仁
平成25年9月21日
橋詰 博行
平成25年10月25日
橋詰 博行
平成25年11月18日
橋詰 博行
座長
笠岡地区骨粗鬆症懇話会
座長
ペイン領域の日常診療を語る会
痛みに対する抗うつ薬の実際
第2回笠岡市うつ病勉強会
座長
第5回備後運動器疼痛疾患研究会
座長
糖尿病予防講演会 ∼ 合併症の発症と進展を予防するために ∼
肘・手関節の痛み ― 早期 RA と鑑別を要する整形外科疾患―
第41回備後リウマチ懇話会
褥瘡に対する局所陰圧療法の経験
第32回日本リハビリテーション医学会中国四国地方会
外来手外科診療とビッグデータ的分析
平成25年岡山大学整形外科桃整会学術講演会
平成25年12月8日
小坂 義樹,橋詰 博行,高原 康弘
平成25年12月14日
橋詰 博行
一般中小病院からみた地域医療・介護・福祉の連携 ― 2025年の理想型を求めて―
日本医業経営コンサルタント協会大阪府支部主催継続研修会
平成26年1月21日
橋詰 博行
高齢発症の RA
備後リウマチ懇話会
平成26年3月3日
橋詰 博行
平成26年3月26日
橋詰 博行
平成25年7月20日
阿曽沼裕彦
平成25年8月1日
阿曽沼裕彦
梶川法による臍変形の治療系経験
第14回備後形成外科医会
平成25年6月12日
岡 博昭
急性創傷の取り扱い ― 軟部組織損傷について形成外科医の立場から ―
笠岡医師会学術講演会
平成25年7月25日
岡 博昭
座長
ベネット錠1ヶ月製剤発売1周年記念講演会
座長
第71回岡山心血管造影研究会
座長
第9回岡山県西部循環器勉強会
8
第1章 研究・研修実績
陰圧閉鎖療法の使用経験
第2回岡山プロフェッショナルハンズオンセミナー
平成25年10月15日
岡 博昭
糖尿病性足潰瘍の形成外科的治療について
糖尿病予防講演会 ∼ 合併症の発症と進展を予防するために ∼
平成25年10月25日
岡 博昭
下顎,頚部熱傷後瘢痕拘縮に対する遊離前外側大腿皮弁の経験
第15回備後形成外科医会
平成25年11月13日
岡 博昭
難渋例,不具合例からみた陰圧閉鎖療法
第14回日本褥瘡学会中国四国地方会 ランチョンセミナ−
平成26年3月2日
岡 博昭
褥瘡治療薬や創傷被覆材の使い方
第7回岡山県在宅褥瘡セミナ−
平成26年3月22日
岡 博昭
糖尿病診療における DPP-4阻害薬の有用性 ∼ インスリンとシタグリプリンの併用を中心に ∼
Brush Up Seminar 2013
平成25年4月24日
原田 和博
腎機能低下時における糖尿病治療の注意点と DPP-4阻害薬の有用性
透析患者の代謝管理を考える会
平成25年5月24日
原田 和博
高齢者の糖尿病治療を考える ∼ 臨床での DPP-4阻害薬の位置づけ ∼
高梁地区糖尿病勉強会
平成25年5月30日
原田 和博
当院の透析患者におけるインフルエンザ:発症状況と対応の問題点
第95回岡山透析懇話会
平成25年6月8日
原田 和博,宮島 厚介,亀鷹 孝行,川上 敦司,内山 温美,松井 宏子,木曽 光則
座長
高血圧 EBM Meeting in 岡山県西部地区
平成25年7月16日
原田 和博
透析患者におけるワルファリン治療 ― コントロールの不安定さと出血性リスク ―
第22回中国腎不全研究会
平成25年10月20日
原田 和博,宮島 厚介,亀鷹 孝行,松井 宏子,尾関 淳子,木曽 光則,川上 敦司
座長
糖尿病予防講演会 ∼ 合併症の発症と進展を予防するために ∼
平成25年10月25日
原田 和博
「多彩な臨床所見を呈した薬疹症例」
「低血糖および出血傾向を呈した高齢者症例」
日本臨床薬理学会 ベッドサイドの臨床薬理学 ワークショップ
平成25年11月10日
原田 和博
透析患者の運動習慣と QOL について
第96回岡山透析懇話会
平成25年11月30日
原田 和博,宮島 厚介,亀鷹 孝行,松井 宏子,森田 善仁,川上 敦司,木曽 光則
透析領域における L-カルニチンの検討
カルニチン欠乏症を考える会
平成26年1月31日
原田 和博
副作用症例を考える ∼ 高血圧,糖尿病治療を中心に ∼
第6回岡山県栃の木会
平成26年2月21日
原田 和博
糖尿病合併透析患者の血糖コントロール ― サキサグリプチン使用例の検討 ―
第23回岡山 PIT 研究会
平成26年2月25日
原田 和博
9
座長
井笠地区糖尿病セミナー
平成26年3月31日
原田 和博
平成25年4月25日
渡辺 明良
第8回井笠地区画像診断・治療勉強会
平成25年6月6日
渡辺 明良
当院での Ai 症例
第8回井笠地区画像診断・治療勉強会
平成25年6月6日
渡辺 明良
平成25年10月3日
渡辺 明良
倉敷 GERD 研究会 第18回学術集会
平成25年6月26日
宮島 宣夫
神経障害痛の薬物治療 ∼ 最新のガイドライン
井笠地区薬剤師会学術講演会
平成25年5月9日
森田 善仁
非がん慢性痛に対するペインクリニック治療
笠岡 POSTO の会
平成25年6月28日
森田 善仁
神経障害性疼痛の薬物治療 ∼ ガイドラインに基づいた処方の実際
井原医師会学術講演会
平成25年9月10日
森田 善仁
笠岡第一病院ペイン外来の紹介と最新の治療指針
ペイン領域の日常診療を語る会
平成25年9月12日
森田 善仁
痛みに対する抗うつ薬の実際
第2回笠岡市うつ病研究会
平成25年9月17日
森田 善仁
インドメタシン反応性頭痛の3症例
第6回岡山頭痛専門医セミナー
座長
座長
第1回高齢者総合機能評価勉強会
座長
当院の透析患者における慢性疼痛の実態と QOL との関係性
第5回備後運動器疼痛疾患研究
平成25年9月21日
森田 善仁,原田 和博,宮島 厚介,橋詰 博行
当院の透析患者における有痛性 DM 性ニューロパチーの現状
井笠地区糖尿病セミナー
平成26年3月31日
森田 善仁
女性尿道狭窄の1例
Kawasaki Urology conference
平成25年7月22日
大平 伸,古川 洋二
陰茎転移を来した前立腺癌の1例
第9回 Prostate cancer academia
平成26年1月21日
大平 伸,古川 洋二
H25泌尿器科臨床統計
第298回日本泌尿器科学会岡山地方会
平成26年2月23日
大平 伸,古川 洋二
糖尿病療養指導における管理栄養士の関わり
糖尿病予防講演会
平成25年10月7日
安原 幹成
(栄養管理科)
10
第1章 研究・研修実績
笠岡市民が安心して過ごせるために ∼ ライフステージにおける糖尿病予防 ∼
平成25年度 栄養改善協議会研修会
平成26年1月27日
食生活に対する思考力と服薬のアドヒアランス
第15回岡山透析スタッフセミナー
安原 幹成
(栄養管理科)
平成26年2月22日
安原 幹成
(栄養管理科)
井笠地区糖尿病セミナー
平成26年3月31日
安原 幹成
(栄養管理科)
ロコモとグッバイ!
運動機能向上プログラム
平成25年10月7日
中道 博
(リハビリテーション科)
個別運動指導
難病医療福祉相談会
平成25年10月25日
松田 桂
(リハビリテーション科)
病院機能評価予備講習会 認定病院の体験発表
岡山県病院協会 病院機能評価予備講習会
平成25年2月13日
森岡 薫,森永 敏行
(看護部,法人事務局)
糖尿病患者教育 ∼ 患者さんとの関わり方 ∼
平成25年度マスカットキューブ研修会
平成25年9月8日
水ノ上かおり
看護部(5階病棟)
世界糖尿病デーイベントを振り返って
第13回備後糖尿病療養指導士会
平成26年2月1日
水ノ上かおり
看護部(5階病棟)
笠岡第一病院における糖尿病看護認定看護師としての活動
糖尿病予防講演会
平成25年10月7日
水ノ上かおり
看護部(5階病棟)
世界糖尿病デーイベントを振り返って
第13回備後糖尿病療養指導士会
平成26年2月1日
水ノ上かおり
看護部(5階病棟)
笠岡第一病院におけるフットケア ∼ 看護師の取り組み ∼
井笠地区糖尿病セミナー
平成26年3月31日
水ノ上かおり
看護部(5階病棟)
座長
笠岡第一病院における医療関連機器圧迫創傷の実態調査
第14回日本褥瘡学会 中国四国地方会
平成26年3月2日
若狭 麗子,岡 博昭,仁科真紀子,三好 恵子,山崎 恵,水ノ上かおり,高橋 純子,堀 みどり
看護部(手術室・中央材料室)
11
スーパービジョンによる事例検討
岡山県介護支援専門員協会高梁支部キャリアアップ研修
平成25年8月8日・10月10日・12月12日・平成26年1月9日
田中 郁子
(瀬戸いこい苑)
スーパービジョンによる事例検討
香川大学医学部付属病院 看護職員研修
平成25年9月3日
田中 郁子
(瀬戸いこい苑)
事例研究・サービス担当者会議
岡山県介護支援専門員専門・更新研修
平成25年9月5日∼6日
田中 郁子
(瀬戸いこい苑)
ステップアップ研修
岡山県介護支援専門員協会
平成25年10月17日
田中 郁子
(瀬戸いこい苑)
対人援助監督指導
千葉県主任介護支援専門員研修
事例研究・事例指導方法
岡山県主任介護支援専門員研修
ケアマネジメント・介護予防マネジメント
岡山県介護支援専門員実務研修
平成25年11月14日・12月1日
田中 郁子
(瀬戸いこい苑)
平成25年12月16日・17日
田中 郁子
(瀬戸いこい苑)
平成25年1月25日・2月8日∼9日・3月3日
田中 郁子
(瀬戸いこい苑)
座長
岡山県看護協会 看護師職能集会
【平成24年度追加】
破傷風例と考えられる一症例と治療方法
第36回備後整形外科フォーラム
平成25年2月5日
田中 郁子
(瀬戸いこい苑)
平成24年8月4日
小坂 義樹,橋詰 博行,兒玉 昌之
⑸ 大学講義
末梢神経障害
岡山大学
平成25年6月24日
橋詰 博行
臨床バイオメカニクス
東京大学
平成25年8月2日
橋詰 博行
慢性創傷の治療
1)陰圧閉鎖療法 2)薬物療法 3)手術療法
山陽学園大学
平成25年8月2日
岡 博昭
12
第1章 研究・研修実績
臨床薬理学
自治医科大学
平成25年4月8日
原田 和博
第8回笠岡リウマチ懇話会
笠岡第一病院
平成25年5月31日
橋詰 博行
話せば解る!医学研究の最先端
笠岡第一病院
平成25年6月13日
橋詰 博行
第8回井笠地区画像診断・治療勉強会
笠岡第一病院
平成25年6月6日
橋詰 博行
第99回知能化医療システム研究会
笠岡第一病院
平成25年7月13日
橋詰 博行
第9回上肢外科サマーセミナー in Kasaoka
笠岡第一病院
平成25年8月3日
橋詰 博行
ペイン領域の日常診療を語る会
笠岡第一病院
平成25年9月12日
橋詰 博行
糖尿病予防講演会
笠岡第一病院
平成25年10月7日
橋詰 博行
第10回笠岡リウマチ研究会
笠岡第一病院
平成25年11月27日
橋詰 博行
第15回井笠地区医療連携学術講演会
笠岡第一病院
平成26年2月13日
橋詰 博行
⑹ 主催研究会
⑺ 資格取得
インフェクションコントロールドクター(ICD)
中村 淳一(医局)
平成26年1月1日
日本糖尿病療養指導士
川西 瑠美(栄養管理科)
平成25年4月1日
日本糖尿病療養指導士
永田 祥乃(栄養管理科)
平成25年4月1日
日本糖尿病療養指導士
内藤 綾佳(栄養管理科)
平成25年4月1日
作業療法士臨床実習指導者研修修了
平田 淳也(リハビリテーション科)平成26年3月15日
透析技術認定士
原田 悠梨(タカヤ クリニック)平成25年10月
⑻ 学外実習受入
岡山大学病院 研修医
平成25年7月1日∼7月31日
1名
川崎医科大学附属病院 研修医
平成25年9月1日∼9月30日
1名
岡山大学病院 研修医
平成25年11月1日∼11月30日
1名
13
倉敷中央病院 研修医
平成25年4月1日∼4月30日
1名
倉敷中央病院 研修医
平成25年5月1日∼5月31日
1名
倉敷中央病院 研修医
平成25年9月1日∼9月30日
1名
倉敷中央病院 研修医
平成25年10月1日∼10月31日
1名
倉敷中央病院 研修医
平成26年1月1日∼1月31日
1名
岡山大学(医学部医学科)
平成25年6月3日∼6月14日
1名
(医局)
福山大学(薬学部薬学科)
平成25年9月2日∼11月15日
1名
(薬剤管理科)
岡山学院大学(人間生活学部 食物栄養学科)
平成25年9月30日∼10月11日
2名
(栄養管理科)
くらしき作陽大学(食文化学部 栄養学科)
平成25年11月11日∼11月22日
4名
(栄養管理科)
中国学園大学(現代生活学部 人間栄養学科)
平成26年1月27日∼2月7日
1名
(栄養管理科)
川崎医療福祉大学(医療技術学部 リハビリテーション学科)
平成25年4月8日∼4月19日
1名
(リハビリテーション科)
玉野総合医療専門学校(理学療法学科)
平成25年4月8日∼6月15日
1名
(リハビリテーション科)
川崎医療福祉大学(医療技術学部 リハビリテーション学科)
平成25年5月7日∼6月29日
1名
(リハビリテーション科)
川崎医療福祉大学(医療技術学部 リハビリテーション学科)
平成25年7月8日∼8月31日
2名
(リハビリテーション科)
朝日リハビリテーション専門学校(理学療法科)
平成25年7月22日∼9月28日
1名
(リハビリテーション科)
玉野総合医療専門学校(理学療法学科)
平成26年1月14日∼2月3日
1名
(リハビリテーション科)
川崎医療短期大学(医療保育科)
平成25年10月16日∼10月31日
くらしき総合福祉専門学校
平成25年6月17日∼6月21日
2名
(瀬戸いこい苑入所介護)
川崎医療短期大学(医療介護福祉科)
平成25年9月30日∼11月2日
2名
(瀬戸いこい苑入所介護)
14
6名
(病児保育)
第1章 研究・研修実績
川崎医療短期大学(看護科)
平成25年4月22日∼5月10日
2名
(訪問看護ステーション)
川崎医療短期大学(看護科)
平成25年5月27日∼6月7日
2名
(訪問看護ステーション)
川崎医療短期大学(看護科)
平成25年6月24日∼7月5日
2名
(訪問看護ステーション)
川崎医療短期大学(看護科)
平成25年7月22日∼8月2日
2名
(訪問看護ステーション)
川崎医療短期大学(看護科)
平成25年9月9日∼9月20日
2名
(訪問看護ステーション)
⑼ 掲載(新聞など)
おかやま朝まるステーション1494 からだにいい話「高血圧」
RSK ラジオ
平成25年5月23日
永田 祥乃
おかやま朝まるステーション1494 からだにいい話「小児肥満の改善と予防」
RSK ラジオ
平成25年5月31日
堀 みどり
イブニングおかやま お疲れさま こども健康教室「健やかな心と体の成長を願って」
RSK ラジオ
平成25年8月15日
山路 芳枝
おかやま朝まるステーション1494 からだにいい話「生活リズムと心の成長」
RSK ラジオ
平成25年8月30日
宮島 裕子
おかやま朝まるステーション1494 からだにいい話「糖尿病」
RSK ラジオ
平成25年10月29日
水ノ上かおり
おかやま朝まるステーション1494 からだにいい話「ノロウイルス」
RSK ラジオ
平成25年11月29日
宮島 裕子
おかやま朝まるステーション1494 からだにいい話「子供の呼吸器疾患」
RSK ラジオ
平成26年1月31日
宮島 裕子
LaLa ママ File vol.19
山陽新聞
平成25年7月16日
宮島 裕子
岡山医療健康ガイド MEDICA『延ばそう健康寿命』①活動的な生活で健康づくりを
山陽新聞
平成25年8月19日
石部 豪
岡山医療健康ガイド MEDICA『延ばそう健康寿命』②ロコモ予防で運動器の健康を
山陽新聞
平成25年9月2日
石部 豪
岡山医療健康ガイド MEDICA『延ばそう健康寿命』③腰痛治療は主体的に
山陽新聞
平成25年9月16日
石部 豪
岡山医療健康ガイド MEDICA『延ばそう健康寿命』④肩こりと肩の痛みの改善
山陽新聞
平成25年10月7日
石部 豪
15
岡山医療健康ガイド MEDICA『延ばそう健康寿命』⑤膝の痛みとお付き合い
山陽新聞
平成25年10月21日
石部 豪
岡山医療健康ガイド MEDICA『延ばそう健康寿命』⑥プラス・テン(10分多くからだを動かす)でアクティブ生活
山陽新聞
平成25年11月4日
石部 豪
岡山医療健康ガイド MEDICA『延ばそう健康寿命』⑦慢性痛と向き合う 多面的アプローチ
山陽新聞
平成25年11月18日
森田 善仁
岡山医療健康ガイド MEDICA『延ばそう健康寿命』⑧透析をする高齢者の痛み 体を動かすことの大切さ
山陽新聞
平成25年12月2日
森田 善仁
岡山医療健康ガイド MEDICA『延ばそう健康寿命』⑨放っておくと怖い手の病気のお話
山陽新聞
平成25年12月16日
兒玉 昌之
岡山医療健康ガイド MEDICA よく噛んで健康長生きア8020ア
山陽新聞
平成26年3月17日
坂本 隼一
第2期笠岡市健康づくり計画案答申
山陽新聞
平成26年3月27日
宮島 厚介
機関誌 JAHMC
日本医業経営コンサルタント協会
平成25年8月1日
橋詰 博行
職場体験 わくわく・Work・笠岡第一病院探検隊ア
ビジネス情報
平成25年8月10日
職場体験プロジェクト
“なでしこ Dr.”「限りない育ち合いを信じて」
川崎医科大学 同窓会報
平成25年9月
漢方と診療 第4巻3号(通巻15号)
株式会社臨床情報センター
平成25年10月15日
宮島 裕子
橋詰 博行,原田 和博
シリーズ 女性医師支援 病院での取り組み 子育て支援を通じた笠岡第一病院での取り組み
岡山県医師会女医部会
平成25年11月
宮島 裕子
Japan Medicine MONTHLY 地域特性に応じた「痛み診療」のシステム構築を
株式会社じほう
平成26年2月25日
森田 善仁
⑽ 学校医
笠岡市立笠岡東中学校
宮島 厚介
和光保育園
宮島 裕子
笠岡市立神内小学校
宮島 裕子
笠岡市立神内保育所
宮島 裕子
笠岡市立横江幼稚園
宮島 裕子
岡山県立笠岡工業高等学校
阿曽沼裕彦
16
第1章 研究・研修実績
⑾ 産業医
井原精機 笠岡工場
橋詰 博行
日本ケイテム 笠岡製作所
原田 和博
⑿ 院外活動
運動のすすめ
笠岡市社会福祉協議会
平成26年2月12日
宮島 厚介
幼稚園・保育園生活における疾病の予防と対応 ∼ 心身ともに健やかな成長をめざして ∼
∼ 親育ちサポ−トをめざして ∼
平成25年度笠岡市保育協議会記念講演
平成25年5月18日
宮島 裕子
「心と体の健やかな成長を願って」∼「生きる力」の育み ∼
浅口市立鴨方東幼稚園
平成25年6月4日
宮島 裕子
心と体の健やかな成長を願って ∼ 生きる力の育み ∼
LaLa Café
平成25年7月26日
宮島 裕子
生活リズム「食べる・眠る・遊ぶ」は生きる力の土台作り ∼ 早寝・早起き・朝ごはん ∼
矢掛町立川面小学校
平成25年10月29日
宮島 裕子
幼児期における疾病予防と対応幼稚園・保育園現場から親育ての役目も考えよう
小田郡教育研修会幼稚園部夏季研修会
平成25年11月6日
宮島 裕子
小児の食物アレルギーについて
小児の食物アレルギー対応研修会
平成25年4月24日
林 知子
食物アレルギーについて ∼ 食物アレルギー全般と誤食した場合の対応
岡山県小学校教育研究会浅口支会 健康教育部夏季研修会
平成25年8月28日
林 知子
学校における食物アレルギー及び緊急時の対応について
岡山市立学校における食物アレルギー対応マニュアル研修会
平成26年2月19日
林 知子
平成25年10月31日
宮島 裕子
⒀ 表彰
岡山県備中保健所保健功労者表彰(公衆衛生事業功労)
17
第2章 診療概要・統計
第2章 診療概要・統計
笠岡第一病院 1 診 療 部
内科総合外来
宮島 厚介
内科外来も専門性が求められる中,一般内科は専門
医輪番と非常勤医を中心に予約外,時間外の患者の皆
様を診療しています。内科常勤医減少で十分な対応も
できない時間帯もありご迷惑をおかけすることが多々
あり医師確保に色々知恵を絞っています。研修医や大
学からの派遣医として当院の勤務を経験した医師と当
院勤務医の懇親会を開催し,病院の現況を紹介し勧誘
に努めています。また岡山大学病院,川崎医科大学附
属病院,倉敷中央病院から地域医療の分野で卒後臨床
研修(初期研修)医を受け入れていますが,その指導
を一般内科が中心で行い,有意義な研修に感謝の言葉
も頂いています。いつしか当病院に参画する医師がい
てくれるものと思っています。
循環器内科
部長 阿曽沼 裕彦
平成25年度は CineAngio 使用件数も徐々に増加し
200症例を超えました。CAG ばかりでなく intervension
も増加しています。下肢の血管内治療に関しても難し
い Case も増加したため,GuestOperator を招いて治
療しております。本年度は小倉記念病院 曽我芳光先
生,
福山市民病院 中濱 一先生,
岡山ハートクリニッ
ク 村上正明先生をお招きし治療に当たりました。
平成26年度の外来患者延べ数は15,365名,入院患者
延べ数は402名でした。また平成25年11月からは岡山
ハートクリニック 村上 充先生が当院にて月2回,
不整脈外来を新設して下さり,より病病連携を強いも
のにしています。さらに26年4月からは岡山大学病院
循環器内科 伊藤 浩教授のご好意により,中村一
文准教授が毎週土曜日,循環器外来を担当して下さる
こととなりました。今後も各病院との連携を深め,最
先端の医療を目指して行きたいと思います。
冠動脈 CT 検査件数
カテーテル件数 年度別推移
(件)
14
女性
男性
12
35
8
30
20
15
10
5
0
3月
9月
10
月
11
月
平 1
2
成 月
26
年
1月
2月
8月
7月
6月
4月
5月
0
年
ShuntPTA
25
2
25
EVT
40
4
成
PCI
45
10
6
平
(件)
50
平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
21
呼吸器内科
部長 中村 淳一
呼吸器内科は過去9年間,中村と米山の2人体制で
診療を行ってきましたが,今年度から,常勤医は中村
の1人(米山医師は金曜日午後外来のみ,非常勤)に
なりました。常勤医1人で外来,入院診療を行うため,
入院患者の診療の負担軽減,効率化を図る目的で,細
菌性肺炎,誤嚥性肺炎,気管支喘息,自然気胸の各疾
患についてクリティカルパスを導入しました。
平成25年度の入院患者総数は309人で,その内,呼
吸器疾患は263人でした。呼吸器疾患の内訳は肺炎(急
性気管支炎を含む)患者が186人と全体の70.7%を占
めており,その多くは65歳以上の高齢者や近隣の介護
施設からの患者で,誤嚥性肺炎を繰り返すことで,再
入院する患者や退院がなかなか出来ない患者も少なく
ありませんでした。そのため,嚥下機能検査や嚥下訓
練についてはリハビリの言語聴覚士と,口腔ケアにつ
いては歯科医師と密に連絡を取りながら,
誤嚥の予防,
改善を図っています。また,平成25年9月から笠岡市
内在住の75歳以上の高齢者を対象に肺炎球菌ワクチン
接種の公費助成が始まり,接種についての啓蒙を行っ
ています。
次に多い患者は肺癌などの悪性腫瘍で23人でした。
当院では手術,化学療法,放射線療法などの積極的な
治療を行うことが出来ないため,その多くは連携医療
機関である倉敷中央病院,川崎医科大学附属病院など
で,既に手術,化学療法などの治療を行った患者のター
ミナルケア目的の患者でした。外来でも肺癌術後地域
連携パスで倉敷中央病院と川崎医科大学附属病院と連
携を取って診療を行っています。
次いで多い患者は睡眠時無呼吸症候群の検査入院が
16人,自然気胸が13人の順でした。
専門外来の禁煙外来・睡眠時無呼吸外来は水曜日午
後に変更になりました。新規の禁煙患者は19名,新規
の睡眠時無呼吸症候群で CPAP の導入患者は6人で
した。
今後,高齢化がますます進み,肺炎患者の増加が予
想されるため,地域の医療機関や施設などと連携を取
りながら,診療を行っていきたいと考えています。
表1 入院患者の疾患別内訳
表2 専門外来患者の内訳(人)
疾 患
上気道炎・扁桃炎・インフルエンザ
肺炎(急性気管支炎を含む)
患者数(人)
5
186
肺真菌感染症
1
肺結核・非結核性抗酸菌症
8
気管支喘息
7
COPD
7
気管支拡張症
2
急性・慢性呼吸不全
6
睡眠時無呼吸症候群
16
過換気症候群
間質性肺炎・膠原病による肺病変
塵肺
肺癌・腫瘍
胸膜炎
気胸
肺外傷
呼吸器疾患以外
合 計
22
1
10
1
23
3
13
1
46
309
禁煙外来
19
睡眠時無呼吸症候群(PSG 検査)
15
睡眠時無呼吸症候群(CPAP 導入)
6
第2章 診療概要・統計
消化器内科
消化器内科は,宮島宣夫が病院及び附属診療所で外
来勤務と入院を担当しています。診療内容は,頻度の
多い胃・十二指腸潰瘍,機能性胃腸症,逆流性食道炎,
感染性胃腸炎,消化器癌や稀な疾患ですが潰瘍性大腸
炎などの炎症性腸疾患を診療しています。主な関連病
院は,川崎医科大学附属病院,倉敷中央病院,福山市
民病院などです。専門は食道胃腸科疾患ですが,岡山
大学からの非常勤医師と連携をとり肝胆膵疾患の診療
も行っています。
消化器科が行う検査で最も得意とする検査が内視鏡
検査です。常勤医師の宮島宣夫,非常勤医師に川崎医
科大学附属病院食道・胃腸内科より3名の内視鏡医が
派遣され,病院にて週3回,附属診療所にて週1回の
定期検査と緊急検査に対応しています。内視鏡検査件
数は,別項(内視鏡センター)に示します。ピロリ菌
陽性者に除菌療法が認められ除菌希望者が急増してい
ます。
また,当科では,附属診療所健康管理センターでの
健診業務にも力を注いでいます。
健診受診者数は,平成25年度,ドック166名,その
外 科
平成25年4月から川崎医科大学消化器外科より非常
勤医師として木曜午前の外来診察を担当させていただ
いております。第4金曜日午前は引き続き久保医師に
診察をしていただき,2名体制で診療を行っておりま
す。常勤医師が不在で,ご迷惑をお掛けすることが多
整形外科
平成25年度は常勤医師2名体制となり,橋詰院長と
兒玉で外来・入院診療及び手術を担当させて頂きまし
た。非常勤医師としてリウマチ外来に岡山大学人体構
成学准教授,西田圭一郎医師,骨粗鬆症外来に田中日
出樹医師,関節外来に川崎医科大学整形外科准教授,
難波良文医師,
同講師,黒田崇之医師に専門外来を担っ
て頂いています。岡山大学病院整形外科,原田遼三医
師には手術の応援をお願いしております。また,名越
充医師には25年12月まで肩関節・スポーツ外来を非常
勤医師として担当して頂きました。岡山大学病院総合
リハビリテーション部,千田益生教授には26年3月ま
で筋電図検査の施行・指導を頂きました。長い間診療
とご指導を頂きありがとうございました。
部長 宮島 宣夫
他健診2,227名に達し,そのうち851名の上部消化管造
影検査の撮影とダブルチェックの読影を,デジタル化
した造影装置を使用して行っています。表に示すよう
に昨年度と比較し検査件数は増加しています。企業,
特定健診の増加が目立ちます。また,内視鏡検査希望
の受診者も増加しています。
今後も,健診受診者は増加すると予測され,患者の
皆様のニーズに対処できるよう疾患の早期発見,早期
治療に努めてまいります。
表 健診における上部消化管造影検査件数推移
上部消化管造影検査
平成20年度
457
平成21年度
525
平成22年度
592
平成23年度
682
平成24年度
735
平成25年度
851
阿部 俊也
いとは思いますが,他診療科と連携を取りながら幅広
い疾患に対応し,少しでも地域の方々のお役に立てる
よう努める所存であります。何卒よろしくお願い致し
ます。
医長 兒玉 昌之
平成25年度の総手術数は1,546件であり,前年度比
10%増となりました。下肢手術は減少傾向ですが上肢
では弾発指・手根管症候群いずれも件数が大きく増加
しました。昨年同様に井笠・備後地区に限らず岡山・
倉敷地区を中心とした近隣から多数の紹介を頂いてお
り,遠方からの紹介,外来受診も少なくありません。
平成26年度も常勤医師2名の体制でありマンパワー
不足は否めませんが,地方の一病院として外傷等の一
般整形疾患に関しての対応も必要であり,非常勤医師
の先生方の助力も得つつ可能な範囲で役割も果たして
いく所存です。
23
1)上肢手術
病 名
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
弾発指
232
283
308
430
574
655
801
手根管症候群
126
142
369
341
326
278
335
22
23
33
27
33
50
39
抜釘
23
32
16
34
30
48
28
中手・指節骨骨折
22
36
21
21
20
21
27
肘部管症候群
30
11
35
38
33
28
26
骨軟部腫瘍・腫瘤
27
34
26
35
43
34
24
橈尺骨遠位端骨折
11
17
29
18
26
20
20
肩
ケルバン
炎
14
7
9
6
18
14
17
OA(指・手・肘)
板損傷
13
4
3
17
8
15
14
伸筋
14
5
10
5
11
13
14
2
2
1
2
3
10
13
10
12
7
17
8
2
13
母指 CM 関節症
4
7
6
7
14
11
11
RA 手・肘・肩関節
6
9
8
24
5
2
11
鎖骨骨折(遠位端骨折を含む)
5
4
7
7
5
10
10
損傷
化膿性
炎・化膿性関節炎・
炎,蜂窩織炎
滑膜炎・骨髄
肩インピンジメント症候群
デュプイトラン拘縮
10
11
12
20
18
9
10
上腕骨近位端骨折・肩脱臼・肩脱臼骨折,反復
性肩関節脱臼・不安定肩,肩鎖関節骨折・肩甲
骨烏口突起骨折
7
8
13
4
8
5
7
強剛母指
5
6
7
5
6
2
7
上腕骨遠位端骨折・肘脱臼骨折
3
6
4
2
13
3
6
上肢絞扼性神経障害(手根管・肘部管を除く)
6
3
6
4
7
2
6
16
20
27
26
19
20
5
7
5
7
6
18
5
5
関節拘縮
11
13
5
32
25
12
4
橈尺骨骨幹部・近位端骨折
13
6
8
1
6
4
4
指
15
9
9
11
4
6
3
10
7
6
9
11
5
3
異物,創処置,熱傷
6
3
3
7
6
4
2
上腕骨外上顆炎
0
0
0
0
0
0
2
有鉤骨骨鉤骨折
0
0
0
0
0
0
2
屈筋
5
3
1
7
10
9
1
神経損傷・麻痺
舟状骨骨折・偽関節・壊死,キーンベック病・
月状骨陳旧性脱臼
帯・掌側板損傷・脱臼
TFCC 損傷・DRUJ 障害
損傷
その他
19
8
6
7
8
5
2
手術件数総計
694
736
1,002
1,170
1,316
1,302
1,472
症例数
621
663
824
923
1,029
991
1,066
24
第2章 診療概要・統計
2)下肢手術
平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
大
骨頸部骨折(人工骨頭)
19
21
18
14
8
9
11
大
骨転子部骨折
(転子下骨折を含む)
25
51
32
25
18
17
10
13
7
3
8
7
4
9
抜釘
5
9
7
8
12
26
9
膝半月損傷,膝内障,膝 OA,膝 損傷
0
3
1
1
3
5
8
足関節果部骨折
1
7
14
3
10
7
5
大
6
5
13
13
6
11
4
足部骨折
8
9
4
5
3
2
3
踵骨骨折
6
5
3
1
3
2
3
切断
2
0
3
2
2
2
3
脛骨プラトー骨折
0
0
0
2
2
2
2
脛骨骨幹部骨折
1
1
1
0
2
1
2
大
骨遠位部骨折
1
5
0
1
2
1
1
大
骨骨幹部骨折
3
1
1
1
1
0
0
15
17
13
9
14
6
4
105
141
113
93
93
95
74
骨・軟部腫瘍,感染,創傷
骨頸部骨折(骨接合術)
その他
手術件数総計
3)手術件数総数
平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
上肢
694
736
1,002
1,170
1,316
1,302
1,472
下肢
105
141
113
93
93
95
74
総数
799
877
1,115
1,263
1,409
1,397
1,546
25
形成外科・創傷治療センタ−
部長・センター長 岡 博昭
笠岡第一病院形成外科は,平成22年度より日本形成
外科学会の教育関連施設として登録されています。4
年目の平成25年(2013/1/1-2013/12/31)は,年間
新患数573名,入院手術件数は117件,外来手術件数は
213件で合計330件の手術を行いました。新患数,手術
件数,入院件数は常勤医一人ということでほぼ固定し
た状態(図1)になったと思います。手術内容は昨年
同様,上位から1) 腫瘍,2) 難治性潰瘍,3) 炎症・
変性疾患(陥入爪,眼瞼下垂)でした(表1)。26年
度からは2名体制になりますので,外傷例にもう少し
力を注ぐことができるようになるかもしれません。ま
た外来枠(図2)も増やしますので,ご参照のほどよ
ろしくお願い申し上げます。
図1 新患者数および入院患者数推移
図2 外来表(平成26年4月∼)
(人)
700
入院患者数
月
火
水
木
金
土
午前9時∼12時
岡
手術日
笹江
手術日
岡
担当医
午後2時∼5時
岡
岡
手術件数
636
614
585
600
新患数
573
手術日 手術日 手術日
500
400
315
294
300
330
310
200
100
0
106
91
平成22年
平成23年
90
84
平成24年
平成25年
表1 手術内容区分
件 数
入院手術
区 分
全身麻酔
腰麻・
伝達麻酔
外来手術
局所麻酔・
その他
全身麻酔
腰麻・
伝達麻酔
局所麻酔・
その他
計
Ⅰ. 外傷
3
3
5
11
Ⅱ. 先天異常
9
1
1
11
13
1
151
165
1
4
38
4
76
24
3
53
14
1
23
9
12
23
Ⅲ. 腫瘍
Ⅳ. 瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド
3
Ⅴ. 難治性潰瘍
31
褥瘡
26
その他の潰瘍
5
Ⅵ. 炎症・変性疾患
2
3
3
Ⅶ. 美容(手術)
0
Ⅷ. その他
0
Extra. レーザー治療
大分類計
26
1
61
3
53
0
0
39
40
213
330
第2章 診療概要・統計
脳神経外科
脳神経外科の分野でも医療の標準化を推進するた
め,疾患別にクリティカルパスを作成し,緊急入院患
者に対して適用を開始してきました。脳血栓症,脳塞
栓症,ラクナ梗塞,良性発作性頭位めまい症,前庭神
経炎などに用い,平成26年3月の適用率は40.0%に
なっています。
また,川崎医科大学からの非常勤医による外来診療
が定着して来たため,川崎医科大学との連携も一層強
化されてきました。さらに,脳卒中連携パスに従い近
隣の回復期リハビリテーション病院へ転院された患者
さんに関しては,合同検討会が定期的に開催され,地
域に密着した医療が提供されています。
脳ドックは,昨年より5割ほど多い72名の方が受け
られました。平均年齢は61.4歳でした。この3年間の
受診数を「表」に示します。
部長 渡辺 明良
表 脳ドック(健診)での MRI 検査結果(各年1月―12月)
平成23年
平成24年
平成25年
40
50
72
[41]
[40]
[83]
異常なし
27
24
36
白質病変
6
5
22
受診者数
所見[所見数]
副鼻腔炎・中耳炎
4
微小出血
1
3
2
動脈硬化性変化
3
1
4
脳動脈瘤(疑いを含む)
1
2
3
陳旧性脳梗塞(ラクナ梗塞)
1
くも膜のう胞
6
1
下垂体腺腫
嚢胞性病変
胎生期遺残腔
3
1
ラトケのう胞
腫瘍性病変
頭蓋外病変
1
脳底動脈窓形成
1
陳旧性脳出血
血管分枝異常
泌尿器科
平成25年度は大畑 絢医師が転勤となり,交替とし
て4月より川崎医科大学泌尿器科教室より大平 伸医
師が赴任となりました。
平成25年度の外来患者数は延べ6,717名(初診:924
名,紹介率:7.7%)で,入院患者数は延べ234名,平
均在院日数7.7日でした。その多くは DPC による保
険請求を行い,在院期間はⅡ期54.3%,Ⅲ期16.3%,
平均:Ⅱ期後半で推移しました。入院患者は尿路性器
悪性腫瘍,尿路結石,尿路感染症あるいは前立腺肥大
2
1
1
2
部長 古川 洋二
症を含む排尿障害が多くを占めています。悪性腫瘍の
ターミナルケアの患者も多く,入院から訪問看護,看
取りまで地域の先生方とタイアップして行っています。
平成25年度の手術統計は次頁に示します。件数は
185件とやや減少しています。その内容は例年とあま
り変わらないかと思います。学会活動は日本泌尿器科
学会総会,西日本総会,岡山地方会を中心に参加して
います。
27
表 泌尿器科手術件数
平成23年
平成24年
平成23年
平成25年
平成24年
良性疾患手術
尿路結石の手術
平成25年
*癌陽性率70.0%
腎摘除術
0
1
0
腎部分切除術
0
0
0
0
尿管再建術
0
0
0
0
0
経尿道的尿管拡張術
4
7
5
4
3
3
尿管ステント留置
24
15
40
0
0
0
前立腺生検
34
40*
45
ESWL
12
2
2
TUL
34
41
22
PNL
1
3
尿管切石術
0
膀胱結石砕石術
尿道結石砕石術
悪性腫瘍手術
TURP
5
10
9
14
2
0
根治的腎摘除術
3
1
0
TUEB
腎部分切除術
0
1
0
膀胱水圧拡張術
0
0
1
腎尿管全摘除術
3
0
1
TVT
0
0
0
尿管部分切除術
0
0
0
精巣固定術
1
0
0
後腹膜腫瘍摘除術
0
0
0
除睾術
2
1
1
膀胱全摘除術
3
1
0
陰嚢水腫手術
2
1
1
膀胱部分切除術
0
1
1
包茎手術
1
6
4
TUR-BT
21
20
23
尿道小阜切除術
1
0
0
TURBO
10
4
8
TAE
0
0
0
RRP
9
7
6
尿道異物除去(メモサーム)
0
0
0
高位精巣摘除術
1
1
1
尿道ステント留置(メモカス)
0
6
0
陰茎部分切除
0
0
1
経尿道的尿管拡張術
2
9
0
10
11
11
201
194
158
その他
手術件数総数
小 児 科
部長 西岡 奈穂
小児科では,現在,下記の常勤2名,非常勤6名体
制での外来診療を行っております。入院ベッドは,16
床を確保しています。昨年始まったアレルギー専門外
来は,丁寧な説明と加療で信頼度も厚く,外来での食
物負荷試験も行っており,近隣からのご紹介も増えて
います。
平成26年4月からは,昨年度,小児科医志望として
当院に川崎医科大学附属病院から地域研修にみえられ
た若林尚子医師が外来診療に加わってくださいます。
岡山大学小児科学教室のご配慮で金曜日には,平井
健太医師が診療に来て下さることになり,久しぶりの
男性医師となっております。また,臨床心理士を目指
シフト表(平成26年4月)
月曜日
午
前
午
後
火曜日
9時∼12時
西岡
林
西岡
湯本
2時∼5時
宮島
(裕)
林
宮島
(裕)
若林
予防注射
健診
(予約制)
林
若林
水曜日
林
宮島
(裕)
木曜日
西岡
平井
宮島
(裕)
(予注・健診)
林
林
(10∼11時アレルギー外来)
西岡
林
水田
西岡
(3∼5時小児神経) (発達外来)
小野
金曜日
森
土曜日
西岡
宮島
(裕)
森
宮島
(裕)
(3∼4時食育・肥満)
林
(2∼3時アレルギー外来)
平井
(常勤)部長 西岡奈穂・宮島裕子(非常勤)林 知子・森 玲子・水田 俊・湯本悠子・平井健太・小野佐保子・若林尚子
28
第2章 診療概要・統計
す成田実加が加わり,発達障害児の療育にも変化を加
えることができそうです。小児神経,発達相談,アレ
ルギー外来,食育,肥満外来の専門外来は継続してま
いります。予防医学の重要性が言われる今,小児科に
紹介いただいた患者数(地域別)
平成25年度
県内(上記以外) 福山市
1%
3%
岡山市
4%
倉敷市
5%
里庄町
2%
合計
笠岡市
54
井原市
45
浅口市
44
里庄町
4
倉敷市
9
岡山市
6
県内(上記以外)
おいても今年度は,誤飲含む家庭内外での事故に対す
る予防,受診判断の目安など common disease に対す
る対応の啓蒙にも,より力を入れてまいります。
浅口市
25%
5
県外(福山市以外)
5
合計
笠岡市
31%
井原市
26%
2
福山市
県外(福山市以外)
3%
174
小児科入院患者数の推移(平成19年∼25年度)
4月
5月
6月
7月
(人)
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合計
平成19年度
51
37
29
26
29
24
21
26
44
39
33
40
399
平成20年度
22
41
15
17
13
29
22
13
24
33
27
21
277
平成21年度
28
35
23
19
15
10
22
35
40
36
26
28
317
平成22年度
44
35
20
12
28
23
20
22
35
28
30
35
332
平成23年度
48
26
27
20
25
21
37
37
44
38
41
57
421
平成24年度
49
48
38
17
22
28
25
29
55
31
40
32
414
平成25年度
41
56
24
23
48
29
20
23
39
29
49
37
418
450
3月
400
2月
1月
12月
11月
10月
9月
8月
350
300
250
200
150
7月
6月
5月
100
50
4月
度
25
年
成
平
平
成
24
年
度
度
23
年
成
平
平
成
22
年
度
度
21
年
成
年
平
20
成
平
平
成
19
年
度
度
0
29
皮 膚 科
引き続き岡山大学皮膚科より派遣された非常勤医師
3名で診療を担当させていただきます。
診療日は,月・水・土の午前に外来診療をおこなっ
ております。常勤医師が不在ですので入院加療や手術
が必要な患者につきましては,他科や他病院と連携し
つつ診療をすすめさせていただいています。
当科の特徴といたしましては,今や皮膚科診療に欠
かせなくなった診断機器であるダーマスコープを昨年
更新させていただきました。生検とあわせて診断精度
が向上しております。自己免疫性水疱症の診断に欠か
せない蛍光抗体法は岡山大学皮膚科の協力のもと施行
しており,今後も引き続き皮膚科診療に大いに役立つ
ものと考えています。
治療面では大型のナローバンド UVB 機器が従来よ
濱田 利久
り使用可能で,尋常性白斑や乾癬・紅斑症に積極的に
使用しています。また治療抵抗性の疣贅に対しては凍
結療法に加えてモノクロール酢酸による化学的焼灼も
併用し効果をあげています。円形脱毛症に対する局所
免疫療法も施行しており,これらの疾患に悩まされて
いる患者の皆様が,笠岡地区にとどまらず隣接地区か
らも通院されています。
大学からの派遣医師の変更が度重なり皆様には大変
ご迷惑をおかけしますが,大学人事との関係もござい
ますのでしばらくは同様の状況が続くものと思われま
す。さまざまな制約はございますが,笠岡地区の皮膚
科診療に貢献ができるよう努めて参りますので,ささ
いなことでもご相談いただければ幸いです。
眼 科
平成25年度も引き続き非常勤体制での診療となり,
眼科受診される患者の皆様には大変ご迷惑をおかけし
ました。
平成26年4月からは常勤体制となり,白内障手術な
どを再開いたします。なるべく円滑な外来になるよう
渡邊 逸郎
努力いたしますが,1診体制には変わりありません。
まずは可能な範囲でスタッフ一同,努力していきたい
と考えます。
今後ともよろしくお願いいたします。
ペインクリニック内科
ペインクリニック内科は,平成24年11月に常勤医1
名(森田善仁)で開設しました。
“ペインクリニック”
は,いまだに一般には浸透しておらず,開設当日の患
者数はわずか数名でしたが,しだいに痛みを治療する
診療科であることを地域の皆様に理解していただける
ようになり,患者数は順調に伸びています。
当院ペインクリニック内科の特色は,オピオイドを
含めた薬物療法や神経ブロックなどのインターベン
ション治療を行いながら,一方で心理療法や運動療法
など多面的なアプローチを実践していることにありま
す。とくに複雑な慢性痛患者には,診察や説明に十分
な時間をかけて,安心して治療を受けていただけるよ
うに心がけています。
<診療実績>
1) 受診者数
現在,月曜日,水曜日,金曜日の午前・午後に外
来診察を行い,木曜日の午前・午後はレントゲン透
視下神経ブロックなどの特殊ブロックを行っていま
す。1日当たりの患者数は,20∼30名となっていま
す。1年間(平成25年4月∼平成26年3月)の総受
診者数は3,849名です。初診者総数は372名で,月平
30
部長 森田 善仁
均30名前後で推移しています。
受診患者数
(人)
受診患者数
450
400
350
300
250
200
150
100
50
0
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月1月 2月 3月
年
26
成
平
(人)
50
45
40
35
30
25
20
15
10
5
0
年
25
成
平
初診患者数
2) 疾患症状別
変形性脊椎症,脊柱管狭窄症などに伴う腰下肢痛
や頸椎由来の痛み,肩関節周囲炎などの運動器疾患
が約半数を占め,次いで帯状疱疹関連痛やその他の
神経障害性疼痛となっています。運動器疾患につい
ては整形外科からの院内紹介や病診連携を推進して
第2章 診療概要・統計
います。また,帯状疱疹関連痛の痛みが強い場合に
は,
皮膚科と連携して積極的に鎮痛を図っています。
3) 神経ブロック
神経ブロックは,頻度順で,硬膜外ブロック,ト
リガーポイント注射,傍脊椎神経ブロック,神経根
ブロック,星状神経節ブロック,仙腸関節枝神経ブ
ロック,肩甲上神経ブロック,腕神経叢ブロックで
す。レントゲン透視下神経ブロックは,年間248例
(月平均20例前後)実施しています。その内訳は腰
部神経根ブロックを中心に,腰椎後枝内側枝高周波
熱凝固,腰部交感神経高周波熱凝固,胸部神経根ブ
ロックなどです。
レントゲン透視下ブロック件数
(件)
30
25
20
15
4) 薬物治療
非ステロイド性抗炎症薬やアセトアミノフェンが
効かない場合には,神経障害性疼痛治療薬やオピオ
イド治療薬を導入しています。近年,プレガバリン
やトラマドールとアセトアミノフェンの配合剤,ブ
プレノルフィン貼付薬などが新たに登場して治療薬
の選択肢が増えました。一方でプレガバリンによる
意識消失やオピオイド鎮痛薬の弊害も報告されてい
ます。
5) 慢性痛管理支援チーム
平成25年4月より,ペインクリニック内科医師,
看護師,薬剤師,理学療法士,作業療法士,ソーシ
ャルワーカーらで構成される専門チームによる多面
的アプローチを実践しています。
ペインクリニック内科での薬物療法,神経ブロッ
クに並行して,運動療法,心理療法を組み合わせる
プログラムを専門職が密接に連携して継続します。
今までの治療法では治らない慢性痛症候群を治療対
象として,現在までに38名にプログラムを実施し,
痛みの軽減や生活障害の改善など効果をあげていま
す。
10
5
0
成
平
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
年
26
成
平
年
25
麻 酔 科
笠岡第一病院では,平成25年度の全手術症例数は
1,769例でした。そのうち麻酔科管理のものは288例で
す。すべての手術麻酔を麻酔科が担当することはでき
ない現状ですが,全身麻酔はすべて麻酔科医が実施し
部長 森田 善仁
ています。私ども麻酔科医は全身麻酔や神経ブロック
を駆使して,手術の侵襲(痛み)をコントロールする
ことにより,安全で質の高い麻酔を実践しています。
31
フットケア外来
阿曽沼 裕彦
ともあり,患者の皆様の症状に合わせて院内で連携を
図っています。また,25年度は糖尿病内分泌内科診療
日が充実したため,糖尿病内分泌内科からの紹介も増
えました。今後も他科と連携をとりながら,より多く
の方の血管病変を早期発見,早期治療することに努め
ていきたいと考えています。
フットケア外来は平成24年度に開設しました。25年
度は昨年度より全体的に受診者数は減少しています
が,フットケア外来は金曜日に限定されているため,
他の診療日に受診されたり,内科受診時にフットケア
を行っているケースが多くあります。初診で来られる
方の多くは整形外科疾患に伴う足の痺れが多いのです
が,脳神経外科やペインクリニック内科に紹介するこ
平成25年度 フットケア外来 実績
平成25.
4月
受診患者数
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
平成26.
1月
12月
2月
3月
計
14
15
9
11
14
8
11
17
9
18
16
12
154
新患数
1
3
2
2
2
1
0
2
1
3
2
1
20
胼胝・爪ケア
4
5
3
3
4
2
6
2
2
4
3
3
41
平成25年度 フットケア関連生理機能検査科 実績
下肢動脈エコー
平成25年度 フットケア関連放射線科 実績
脈波血圧
安静時
歩行負荷
計
SPP
平成25年4月
4
52
2
54
3
5月
13
74
2
76
7
6月
7
73
1
74
6
7月
2
67
0
67
7
8月
6
82
1
83
4
9月
7
58
1
59
4
10月
6
68
1
69
3
11月
6
65
1
66
8
12月
7
67
0
67
6
平成26年1月
7
67
2
69
5
2月
6
64
2
66
2
3月
12
128
5
133
9
計
83
865
18
883
64
糖尿病内分泌内科
平成24年度までは,週1回(水曜日)のみ笠岡第一
病院附属診療所で診察を行っておりましたが,平成25
年度からは,附属診療所の診察に加えて週3回(火・
木・金曜日)笠岡第一病院でも診察をさせて頂いてお
ります。
糖尿病治療の主体は,食事・運動療法ですが,それ
らが実行できない場合,内服薬やインスリン等の治療
を行っても,良好なコントロールを達成する事は困難
です。そのため,外来指導のみで食事療法が改善でき
32
下肢動脈 CT-A
71件
血管内治療(EVT)
17件
濱本 純子
ず,血糖コントロールが改善しない方に対して,糖尿
病教育・治療方針の見直しのための入院(約2週間)
を積極的に行っております。
今後も,医師だけでなく看護師,管理栄養士,健康
運動指導士,薬剤師といった職種のスタッフが,一丸
となって患者の皆様と一緒に糖尿病治療に取り組んで
いきたいと考えております。今後とも,血糖コントロー
ルが改善しない症例がありましたら,気軽に相談して
いただければと思います。
第2章 診療概要・統計
腎臓内科
診療日時:土曜日 午前9∼12時(受付)
担当医:川崎医科大学附属病院(腎臓・高血圧内科)
慢性腎臓病が提唱され数年が経ちます。以前はクレ
アチニン3㎎/dl を超えるような末期腎不全のみが腎
臓内科としての治療範囲でした。しかし,より早期か
らの治療介入の必要性,また腎機能障害およびアルブ
ミン尿が心血管病の大きなリスク因子であることより
腎臓内科としての治療ターゲットの変遷がありまし
た。これに伴い以前にも増して地域医療を担う先生方
や他科との連携が重要となっております。これからも
窓口の広い腎臓内科を目指し,地域連携及び患者の皆
様への啓蒙に力を入れた診療を志して行きたいと考え
ております。
また,もう一つの柱として高血圧診療があります。
肝臓内科
当科は岡山大学消化器肝臓内科(旧第一内科)学教
室より週1回の非常勤医師派遣を受け,毎週金曜日に
肝臓疾患を中心に診察しております。主な対象疾患と
しては慢性肝炎,肝硬変,肝細胞癌などです。
慢性肝炎については,平成20年度から国の肝炎治療
特別促進事業に基づき,肝炎一次医療機関に指定さ
れ,医療費公費負担制度によりB型肝炎及びC型肝炎
に対してインターフェロンの投与が可能になっており
ます。インターフェロンについては,大学など二次専
門医療機関で導入をして頂き,その後当科にて外来で
血液内科
毎週,火曜日午前中,血液内科を担当しております
大槻剛巳です。今年度で担当を始めまして5年が経過
しました。これくらいの時間を経ますと,外来をして
いる私の性格も出てくるようで,その期間おそらく変
化が強くはないであろうと思える患者には,次の外来
を比較的先に設定し,その分,詳細な変化の追跡が必
要な患者には,言葉も尽くして密に受診していただく
ようになってきました。その匙加減を適切に調整する
ことで,患者の皆様の背景にある日常生活の質を護っ
ていきたいという想いです。また,週一度の外来では,
川崎医科大学附属病院や倉敷中央病院などへの紹介あ
るいは連携の必要性も高く,俊敏な判断での連携を目
指しております。しかし,当科で診療中の症例が,入
院などされる場合には,院内での緊密な連携をお願い
する場合もあります。適切な協同的な診療に感謝して
おります。
藤本 靖郎
高血圧においても二次性高血圧を疑うような治療抵抗
性・若年発症などはもとより本体高血圧に関しても連
携を深めていきたい所存です。これは降圧薬の種類が
急増するのみならず単剤治療では不十分な方がほとん
どであります。治療は画一的なものではなく,個々の
状態や診療に当たられている地域先生方と十分な相談
を行っていけるような体制を作る事を目標に診療計画
を立てていきます。通常は地域の先生方の御加療を継
続していただき年に一回の降圧薬の整理などを当科に
相談頂くなど,地域全体の Total coordinator として
の役割を担う事でより良い治療を患者の皆様に提供で
きればと考えております。
今後とも検尿異常,腎機能障害のみならず高血圧も
含め気軽に相談していただければと思います。
森元 裕貴
のインターフェロン投与を行っております。肝硬変に
関しては肝庇護のための治療と,肝細胞癌の早期発見
のために定期的な腫瘍マーカー測定及び腹部超音波検
査,CT,MRI 等の画像検査を行っております。肝細
胞癌の治療に関しては,岡山大学病院をはじめとして,
肝細胞癌治療実績の豊富な医療機関への紹介を行い,
治療後は再び当科にて経過観察を行っております。さ
らに,ウイルス性肝炎だけでなく原発性胆汁性肝硬変
(PBC),自己免疫性肝炎(AIH),脂肪肝などの疾患
における診療も行っております。
大槻 剛巳
特に最近は,センター病院での化学療法後の患者を
本院で受け持つことや,治療の指示に合わせながら密
接に患者自身の生活に対して医療チームとしての想い
を注ぐケースが目立つようになりました。反対に,セ
ンター病院では,最先端治療として打つ手もないので
居住地の近隣の至便な病院でということで,引き受け
ながらも,まさしく日々のデータの動きや,患者の症
状に合わせて,それでも少しでも質の高い生活に近付
けるようにと,専門性と普遍性を取り混ぜた対応を余
儀なくされているようなケースもあります。
それでも血液専門外来でありながらも,一人の人間
の心身と共に,質の高いものにするために努力してい
ます。そして,他科の診療を受けていらっしゃる患者
の皆様についてのご相談にもお応えしていきますの
で,何卒よろしくお願いいたします。
33
神経内科
神経内科は平成24年10月に新たに開設され,岡山大
学神経内科より派遣された非常勤医師1名により毎月
第2土曜日に診療を担当させていただいています。
笠岡市には神経内科専門診療を行う施設が少なく,
神経内科開設にあたりこれまで倉敷などまで通院の労
を要していた周辺の患者の皆様が受診を希望して来ら
れるようになり,大変喜ばれております。また,周辺
地域の先生方や院内の他科の先生方からも多数紹介し
ていただいております。疾患としては,認知症,パー
キンソン病・パーキンソン症候群を始めとし,脊髄小
脳変性症や運動ニューロン疾患,てんかんなど幅広く
診療を行っております。
PEG 外来
栄養療法の重要性が認識され,その手段である胃
瘻が一般的な治療行為として定着して久しくなりま
す。百花繚乱の栄養剤に加え,経皮経食道胃管挿入術
(PTEG)も含めた手技やデバイスも増え,栄養療法
の選択枝はますます増加しています。
当院でも積極的な胃瘻導入から10年以上が経ちまし
た。当初より Introducer 法による造設,バルンボタ
ンによる交換を中心に一貫的管理を行っています。大
きな合併症も無く,NST 活動や栄養療法の進歩に伴
い,生命予後の向上,ADL や QOL の改善を認める
症例も増加の一途を辿り,超高齢者や超低栄養状態で
の造設,管理においても良好な成績を得ております。
昨今,胃瘻の功罪について語られる機会が増えてき
ました。終末期の定義が曖昧なままでの尊厳重視,医
療経済上の問題から,胃瘻のデメリットばかり強調す
る風潮が見受けられますが,そのために胃瘻の恩恵を
受けられない患者さんが少なからず存在する事に大き
な疑問を感じます。また,苦痛を伴う経鼻栄養や,国
際的なコンセンサスを無視した消化管が利用できる患
者さんへの点滴栄養など,時代に逆行するような医療
34
河原 由子
当院では,平成26年1月より新たに3T MRI が導
入され,より鮮明な画像診断が可能になっており,今
後の診療の一助として大きく期待するところとなって
おります。また,脳波や筋電図などの電気生理学的検
査においても充実しており,非常に診療がやりやすい
環境となっており,ありがたい限りです。
平成26年4月からは診療日が第2・第4土曜日に拡
大され,また非常勤医師2名体制で外来診療を行うこ
ととなっておりますので,今までより多くの患者をき
め細かに診療していくことが可能になるだろうと期待
しております。今後も地域医療に貢献していけるよう
努力していく所存ですのでよろしくお願い致します。
奥田 浩嗣
が戻りつつあるのは大問題です。
寝たきりで定期的に栄養を与えられるだけの状態ば
かり取り上げるのではなく,胃瘻を使う事による機能
回復の可能性にももっと目を向けるべきです。終末期
の判断や栄養評価の問題,造設決定時期が遅すぎる事,
嚥下リハビリが上手く進まない事などから,未だに胃
瘻は単なる延命措置,あるいは生命維持の最終手段と
してとらえられる事が多いのが現状です。しかし,栄
養状態を改善する事で全身状態改善,経口摂取回復に
至るケースも少なくなく,やはり「食べるための胃瘻」
すなわち「嚥下機能獲得までのリハビリ期間における
一時的栄養補給経路」という位置付けが重要であると
考えています。そして,上部消化管減圧など緩和医療
等における有用性も認められており,今後の適応症例
の更なる増加が見込まれます。
胃瘻は患者さんを生かすための行為ではなく,患者
さんが有意義に生きるための手段です。患者さんがご
家族と共に生きる喜びを感じる時間を生み出すための
治療行為である事を,より広めていきたいと思います。
第2章 診療概要・統計
乳腺甲状腺外科
下 登志朗
【診察内容】
<乳腺疾患>
・乳癌,乳腺症,乳腺の良性腫瘍(線維腺腫など),乳
腺炎など,乳房疾患の診断,治療のほか,乳癌検診
も行っています。また乳癌術後再発に対するホルモ
ン剤・抗がん剤による加療や定期的な経過観察など
も行っています。視触診・マンモグラフィ・超音波
検査・必要であれば細胞診も行うほか,乳房MRIも
導入し,腫瘤の鑑別や拡がり診断,温存手術の是非
診断や術式決定に用いています。
<甲状腺疾患>
・甲状腺外来では,甲状腺機能異常(バセドウ氏病,
橋本病など)や甲状腺腫瘍をはじめ,さまざまな甲
状腺疾患の診断と治療を行っています。疾患は病気
の種類によって治療を行う場合と定期的に経過観察
を行うだけの場合があります。甲状腺機能異常症に
対しては,内服薬によるコントロールも行っていま
す。
<副甲状腺疾患>
・副甲状腺外来では,腎性,もしくは原発性副甲状腺
機能亢進症の診断と治療を行っています。
【手術適応】
・いずれの疾患についても,必要に応じて手術の適応
を判断し,適切な時期に専門医(主に川崎医科大学
附属病院)に紹介しています。
平成25年度の受診者数は1,168名です。最近,社会
でも乳癌への関心が高まり,報道などでもよく取り上
げられる乳癌ですが,当院でも10月をピンクリボン月
間として院内で様々な乳がん検診啓発活動を行い,乳
癌の早期発見に努めております。
乳腺外来受診者総数
(人)
1,400
967
1,000
800
716
600
1,094
1,068 1,043
781
467
400
200
1,178 1,168
1,153
1,200
264
59
0
平成14年度 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度
マンモグラフィ撮影数
(件)
900
784
800
714
700
582
600
670
632
464
500
400
281
300
200
100
769
32
96
305
154
0
平成14年度15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度
35
リウマチ内科
平野 紘康
リウマチ内科は,昨年度に引き続き平成25年度も第
1・3・5週の金曜日午前中に診療を行いました。当
リウマチ外来は平成19年に開設され膠原病診療も行っ
ておりますが,平成25年度受診された患者の皆様の約
7割が関節リウマチでした(図)
。
関節リウマチは近年バイオ製剤(生物学的製剤)の
登場により寛解を目指すことができるようになり,特
に早期発見・治療を行うことで関節予後が良くなるこ
とが知られています。このことはメディアでも大きく
取り上げられており患者の皆様の早期受診につながっ
ています。
一方でリウマチを含めた膠原病治療は年々専門性が
高くなり,平成25年度は院外から12名,院内から26名
の患者の皆様をご紹介いただき,総患者数は150名で
した。バイオ製剤の導入患者も増加しており,外来看
護師の皆様には注射手技の指導や医療制度の説明など
多大なるご尽力を賜っており心より感謝いたします。
患者数が増加するに伴い予約時間通りの診療を行う
ことができず患者の皆様を含め関係各所の方々には多
大なご迷惑をおかけしております。本当に申し訳ござ
いません。現状を改善すべく平成26年5月9日からは
毎週金曜日に診療を行うこととなりました。今後もこ
の地域におけるリウマチ・膠原病診療拠点の一つとし
て質の高い医療が提供できるよう努力してまいります。
平成25年度 疾患一覧
1%
2%
14%
3%
5%
75%
関節リウマチ
強皮症
PMR(リウマチ性多発筋痛症)
SLE(全身性エリテマトーデス)
多発筋炎
その他
歯 科
前任の豊田眞仁歯科医師の退職に伴い平成25年4月
より坂本隼一が常勤歯科医師として着任いたしまし
た。歯科は常勤歯科医師1名と非常勤歯科医師1名,
歯科衛生士3名の体制で昨年同様,外来と病棟入院患
者,関連施設入所患者の口腔ケアを中心に診療を行っ
ております。
外来診療では,むし歯治療,歯周病治療,ほてつ治
療(入れ歯や被せ物の治療)などの一般歯科診療を中
心に,粘膜疾患,顎関節症など幅広く治療を行ってい
ます。
口腔ケアでは,口腔内の清掃を中心とした「器質的
口腔ケア」だけでなく,捕食・咀嚼・嚥下機能など口
腔機能の維持・向上に主眼を置いた
「機能的口腔ケア」
にも力を入れ,多職種と連携を図りながら患者個々の
口腔内にあわせたオーラルマネージメントを心がけて
おります。
近年,口腔内の健康が糖尿病をはじめ,誤嚥性肺炎
36
医長 坂本 隼一
や認知症など体の健康に深く関わることが明らかとな
り,歯とお口に対する国民の健康意識は高まりを見せ
ています。平成元年より厚生労働省と日本歯科医師会
は『8020運動』を推奨してきました。平成23年歯科疾
患実態調査によると8020達成者は38.3%に達し,80歳
の平均残存歯数は13.9本となりました。しかしながら,
平成25年度における当院歯科初診患者の8020達成者は
17.1%,80歳の平均残存歯数は11.2本と全国平均を大
きく下回るのが現状です。病院歯科という特徴から全
身疾患を有する患者の割合が高いことを勘案しても,
笠岡地区の口腔内に対する関心はまだまだ低いと推察
されます。まずは,口腔内に関心をもって頂き,歯と
お口の健康意識を高めることが地域医療貢献への第一
歩と考えます。“お口から体の健康を守る”をモットー
に様々な場で啓蒙活動を行い,そして患者の皆様に質
の高い医療を提供できるようスタッフ一同日々邁進し
ていく所存です。
第2章 診療概要・統計
医師初期研修
平成25年度は川崎医科大学附属病院1名,岡山大学
病院2名,倉敷中央病院5名の計8名の研修医を受け
入れました。研修医の来訪は指導医だけではなく病院
全体のモチベーションをあげることとなり,担当した
各医師の優しく,またある意味厳しい指導が行われま
した。皆さん最後までまじめに研修を修了されたこと
を感謝しております。地域医療のやりがいやその問題
診療情報管理室
1) 医局秘書
原田真由美
医療の高度化,専門分化,入院期間の短縮による効
率化,医療安全と個人情報保護への配慮の必要性の増
大など,医師一人あたりの業務量が増加している中,
医師が本来の業務である医療行為に専念できるように
事務的な業務をサポートしています。秘書業務として
医師スケジュール管理,症例カンファレンス・会議・
研究会開催補助,学会用データ・スライド・ポスター
作成,手術症例・研究業績・臨床研究データなど診療
に関するデータの入力・管理,文献検索,蔵書管理な
どを行っています。また,医師の指示の下,診察室で
の医師補助,診療情報提供書作成補助,診断書など書
類作成補助,
退院サマリ作成補助などを行っています。
特に平成25年度は,昨年度より検討していた代行入力
システムが構築され,一部,代行入力も開始しました。
来年度は,業務範囲の拡大と個々のスキルアップを
目標に,医師の業務負担に関する要望を吸い上げなが
ら業務内容を確立するとともに,医療の高度化,情報
化,グローバル化に柔軟に対応できるように専門知識
や情報処理能力,正確性,迅速性,コミュニケーショ
ン能力など幅広い知識を習得し,事務面における専門
的な援助と補佐,医師,看護師,その他の専門スタッ
フを結ぶパイプ役として医療の質の向上,患者サービ
スに貢献できるよう努めたいと考えています。
2) DPC・病歴管理
藤井 那央
医事課との連携を強化し医師との話しあいを行いな
がら日々適切なコーディングが行えるよう努めており
ます。国際疾病分類(ICD)が付いていない疾患には
医師と相談し適切なコーディングを行っています。入
院診療録,退院時要約(サマリ)
,手術記録,同意書
などの点検や確認を行い精度管理向上を図り,また退
院時データ,外部ソフト,厚生労働省からのデータを
使用し医療全体の標準化に貢献できるよう努めていま
す。
古川 洋二
点などのありのままを見て頂き当院における地域医療
の考えを学んでいただきたいと思っています。初期研
修システムが始まって25年度まで27名の先生方が当院
での地域医療研修を修了されました。現在は第一線で
ご活躍中とのお話を聞くとホッとする次第です。来年
度も引き続き前述の3病院から研修医を受け入れる予
定です。ご協力よろしくお願いいたします。
科長 原田真由美
今後の流れとして,病院指標を市民に公開するよう
になると思われます。病院指標を作る為には正確な退
院時データが必要になります。カルテの内容を確認し
データを作成し,そのデータから笠岡第一病院の統計
を出し正しい病院指標を作れる体制を作っていきたい
と思います。
1. 退院患者数比較
平成25年度の退院患者数は2,769名,月平均は
230.8名と昨年度より約1%減少しました。要因とし
て常勤の眼科医師の不在が主な原因だと思われま
す。内科系に関しては前年度より退院患者数が増加
しています。
2. 平均在院日数比較
平成25年度の平均在院日数は12.9日と前年度と変
動はあまりありませんでした。小児科を除いた成人
の平均在院日数は14.6日,急性期疾患の多い小児科
は3.6日になっています。形成外科は長期入院を要す
る褥瘡,難治性皮膚潰瘍の治療をする為,平均在院
日数32.7日と他の診療科と比較して長くなっていま
す。
3. DPC 頻発症例
平成25年度退院症例をもとに頻発症例の検討を行
いました。当院で最も多い症例は「上肢末梢神経麻
痺,手根管開放手術等」で全症例の11.5%を占めて
います。次いで15歳以上の肺炎・気管支炎,誤嚥性
肺炎と続いています。
年々全国的に肺炎患者数は増加傾向にあり,当院
も同様です。クリティカルパス委員会の活動により
平成26年1月より15歳以上の肺炎と誤嚥性肺炎のク
リティカルパスが完成しました。クリティカルパス
使用前後の比較をすると,肺炎は12.9日から10.6日,
誤嚥性肺炎は22.4日から18.9日と在院日数が短縮さ
れています。これは標準的で効率的なクリティカル
パスを作成したことにより得られた良い結果だと思
われます。
37
科別退院患者比較
科別退院患者数比較
105
121
141
191
225
循環器内科
218
244
317
352
393
呼吸器内科
309
299
293
331
333
整形外科
775
734
779
740
746
脳神経外科
106
101
107
133
113
泌尿器科
248
273
264
251
211
小児科
323
334
409
427
421
形成外科
88
105
102
88
90
眼 科
82
86
100
67
0
外 科
162
86
18
1
1
ペインクリ
ニック内科
−
−
−
6
12
合 計
2,699
2,666
2,846
2,801
2,769
月別平均
224.9
222.2
237.2
233.4
230.8
平成22年度
平成25年度
平成21年度
平成24年度
科別平均在院日数比較
ペインクリニック内科
消化器内科
外 科
224
眼 科
201
形成外科
290
小児科
271
泌尿器科
266
脳外科
内 科
整形外科
平成25年度
呼吸器内科
平成24年度
循環器内科
平成23年度
消化器内科
平成22年度
内 科
平成21年度
900
800
700
600
500
400
300
200
100
0
平成23年度
科別平均在院日数比較
19.6
23.4
15.6
18.7
18.5
循環器内科
15.0
9.5
9.9
9.4
9.8
呼吸器内科
20.7
21.6
24.6
20.2
21.3
整形外科
11.8
11.3
13.3
14.3
13.2
脳神経外科
25.8
24.7
22.2
18.5
16.9
泌尿器科
9.8
9.2
8.6
7.0
8.0
小児科
4.7
4.3
3.9
3.9
3.6
形成外科
22.2
22.3
31.7
35.5
32.7
眼 科
1.8
1.7
1.1
0.7
0.0
外 科
14.0
13.2
8.6
2.0
3.7
ペインクリ
ニック内科
−
−
−
6.0
7.0
平 均
13.0
12.3
12.9
12.8
12.9
月別平均
224.9
222.2
237.2
233.4
230.8
平成21年度
平成24年度
平成22年度
平成25年度
ペインクリニック内科
消化器内科
外科
14.6
眼科
18.5
形成外科
16.8
小児科
13.9
泌尿器科
13.9
脳外科
内 科
40.0
35.0
30.0
25.0
20.0
15.0
10.0
5.0
0.0
整形外科
平成25年度
呼吸器内科
平成24年度
循環器内科
平成23年度
消化器内科
平成22年度
内科
平成21年度
平成23年度
DPC 頻発症例
診断群分類番号
名称
件数
比率
平均日数
070160xx01xxxx
上肢末梢神経麻痺,手根管開放手術等
289
11.5%
1.8
040080x099x0xx
肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎,15歳以上,手術なし
114
4.5%
12.4
040081xx99x0xx
誤嚥性肺炎,手術なし,手術・処置等2なし
90
3.6%
21.6
150010xxxxx0xx
ウイルス性腸炎,手術・処置なし
81
3.2%
4.2
040080x1xxx0xx
肺炎,急性気管支炎,急性細気管支炎,15歳未満,手術なし
80
3.2%
5.0
38
第2章 診療概要・統計
地域医療連携室
室長 寺田 洋子
平成25年度,地域医療連携室は,退職・異動により
経験平均年数2年4ヵ月というメンバーで始まりまし
たが,途中で急な退職があり新たに2名の社会福祉士
を迎えることができました。現在看護師1名と社会福
祉士4名,事務2名という構成で院内や地域との連携
を担っています。各自が業務において既存の良いもの
を生かしつつ,効率を考えながら新たなステップを踏
み出した年度となりました。
平成25年度の地域医療連携室の目標は,前年度と継
続し,目標に対して各職種がそれぞれの目標を立てま
した。
1. 地域の医療機関・保健・福祉・介護との連携を
強化する。
脳卒中・大腿骨の連携パスでは維持期の拡大と
回復期病院への啓発を行い,がん・心筋梗塞の連
携パスのシステムを見直しました。また,岡山県
推進の「晴れやかネット」への開示・閲覧病院と
しての登録によりシステムの構築の一端を担いま
した。昨年度同様近隣医療機関や施設への訪問時
には,医師と共に晴れやかネットのPRもさせてい
ただきました。現在では,
「むすびの和」の運用試
行もしています。
2. 在宅療養支援を強化するためにチーム医療の構
築を図る。
情報の収集と共有に努め,むすびの和の電子カ
ルテへの導入や取り組みをし,稼働に至っていま
す。退院支援についても,問題点を話し合いなが
ら意識づけができたと考えます。
3. 効率化に向けた業務改善を行う。
紹介に関する速やかな返信を地域医療連携室で
の一括したシステムとしました。各自の業務は,
振り返りや気づき力を以て目を向けるよう声を掛
け合い,個人目標に繋げています。
平成26年度の目標は下記の2項目とし,各職種が共
働し力をつけていきたいと考えます。
1. 院内各部署間の連携を強化する。
院内病棟編成,介護福祉施設の建て替えに対応
できる連携を踏まえ,部署や職種を超えて情報の
収集と共有に努め,患者・利用者の皆様の医療や
療養に切れ目のない支援・対応をする。
2. 効率化に向けた業務改善を行う。
各職種で業務の見直しをし,実践可能なマニュ
アルを作成する。
紹介件数については他施設からの紹介が2,785件あ
り(表1),平成24年度より259件の増加となりました。
内訳は,整形外科34.7%,依頼検査13.3%,泌尿器科
7.7%,循環器内科7.9%です。また,小児科,糖尿病
内分泌内科,ペインクリニック内科への紹介が増加し
ています。
表1【紹介件数】
55
6 370
2,785
22
計
47
79
総
37
65 110
依 頼 検 査
23
科
15
歯
乳腺甲状腺外科
科
科
科
科
酔
検査依頼件数の総数は370件で,74件増加していま
す。MRI(図1)
,CT(図2)ともに増加を認め,上
部消化管内視鏡検査(図3)と骨塩定量検査(図4)
は変化がありません。1月から3月の MRI の依頼件
数を平成24年度と比較すると,19件の増加となりまし
11 223
26
眼
88 137
科
5
86 214
膚
11
皮
2
泌 尿 器 科
7
2 966 111
脳神経外科
26
形 成 外 科
18
整 形 外 科
当院より
外
麻
29 169
児
リウマチ内科
28
67 120
小
神 経 内 科
12
人工透析センター
腎 臓 内 科
9
ペインクリニック 内科
肝 臓 内 科
15
糖尿病内分泌内科
消化器内科
25
153 289
呼吸器内科
18
科
循環器内科
内
他施設より 168 220 137 136
1,572
た。1月の新機種 MRI(3テスラ)導入がその要因
と考えられ,近隣医療機関への訪問時に PR させてい
ただいた効果を確信しました。今後もご要望を聞かせ
ていただきながら,依頼検査の増加に繋がるよう検討
していきたいと思います。
39
【依頼検査件数】
図1 平成25年度依頼 MRI 検査件数
図2 平成25年度依頼 CT 検査件数
(件)
35
M医院
N病院
L医院
K病院
J医院
I医院
H病院
G医院
F医院
E医院
D医院
C医院
B病院
A医院
30
25
20
15
10
5
0
4月 5月 6月 7月 8月 9月10月11月12月1月 2月 3月
(件)
14
12
10
8
6
4
2
0
4月 5月 6月 7月 8月 9月10月11月12月1月 2月 3月
図3 平成25年度依頼上部消化管内視鏡件数
図4 平成25年度依頼骨塩定量検査件数
2
5
4
S医院
A医院
O医院
M医院
3
2
1
0
J医院
R医院
G医院
Q医院
B病院
P医院
O医院
A医院
F医院
M医院
C医院
D医院
1
B 病院
0
6月
4月 5月 7月 8月 9月 10月11月12月 2月 3月
【相談件数】
・新規相談実人数 383人
平成25年度の相談件数は,4,146件(外来329件,入
院3,817件)でした。前年度と比較すると相談件数は
減少していますが,過去5年間の平均件数は3,400件
であり増加傾向にあると言えます。経験の浅い相談員
2名が現場の業務をしながら,さらに新入職者の指導
を並行して行うことの難しさを非常に痛感した1年で
した。原因のひとつに,業務におけるマニュアルの不
備があり現在マニュアルの整備を進めているところで
す。相談員の業務は多岐にわたる為,マニュアルを整
備することで,自分たちの業務を再度見直すことがで
き,業務改善にもつながると考えます。
入院7日以内に退院困難要因を持つ患者の皆様の退
院支援計画を看護師と共働して作成し,短い入院期間
内(退院支援患者の平均在院日数33.5日)に退院先を
相談支援しています。退院支援の状況については表2,
図5・6・7に示します。半数以上が自宅退院への支
援であり,次いで転院,施設入所への支援という状況
です。家族機能の弱体化,単身や高齢者のみの世帯の
増加,貧困等,福祉問題は多様化しそれに対応する社
会制度も複雑化しており,より専門的な対応が必要と
されています。このような現状での早期退院は,患者
の皆様にとっては過酷な状況です。患者の皆様に納得
していただける支援が提供できるよう医師,看護師,
リハビリテーション科と定期的にカンファレンスを実
施しています。今後も院内,地域と顔の見える連携の
充実に努めていきます。
表2 【外来患者・入院患者・相談支援件数】
平成25年
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
平成26年
1月
2月
3月
合計
平均
入 院
334
334
252
291
321
299
267
255
310
297
394
463
3,817
318.1
外 来
31
24
21
27
26
30
21
15
16
39
46
33
329
27.4
合 計
365
358
273
318
347
329
288
270
326
336
440
496
4,146
345.5
40
第2章 診療概要・統計
図6 後方支援:退院先内訳(年度推移)
図5 平成25年度後方支援:退院先内訳(月推移)
(件)
80
70
100
40
24
在宅
度
成
25
年
度
度
0%
度
その他
医療機関
10%
0
福祉施設
医療機関
介護保険施設
福祉施設
平
在宅
介護保険施設
20%
50
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
その他
30%
24
年
19
40%
成
23
150
平
32
6
4
度
13
50%
23
年
9
10
成
5
60%
200
22
年
30
6
7
250
9
平
25
24
21
8
6
度
39
4
7
20
年
0
27
30
4
5
成
20
10
9
11
4
5
6
5
5
7
2
9
6
6
3
その他
介護保険施設
福祉施設
医療機関
在宅
70%
平
10
3
6
5
5
成
30
2
11
5
4
2
5
80%
300
4
6
3
21
年
40
3
90%
平
11
6
5
350
平
50
7
100%
成
12
60
400
平成20年度
206
89
30
105
33
463
平均
27.8
7.9
4.3
6.9
5.5
52.5
平成21年度
222
117
50
117
26
532
平成22年度
238
78
32
107
39
494
平成23年度
219
84
49
126
37
515
平成24年度
338
84
55
129
61
667
平成25年度
325
94
52
82
65
618
合
630
計
そ の 他
66
介護保険施設
そ の 他
83
福祉施設
介護保険施設
52
医療機関
福祉施設
95
年度
在 宅
医療機関
334
合 計
在 宅
合計
退院先
図7 退院支援計画作成者の退院先
10%
)
(14
18%(27)
死亡
自宅
11%(16)
52%(76)
6%
(9)
有料老人ホーム
居宅系地域密着型施設
介護施設入所
転院
3%(4)
合計 146(件)
41
【亜急性期病床(4床)報告】
ソ利用者実人数 37人
ソ患者1人あたりの平均利用日数 28日
テーションを受けていただいています。平成24年度と
同じく稼働率は78%で,亜急性期病床を利用した患者
の皆様の在宅復帰率は97%でした(表3・4)。来年
度より亜急性期病床が廃止となることに伴い,当院で
も新たな病床の新設に向けた検討を行っています。
次に,亜急性期病床についてですが,亜急性期室を
利用の患者の皆様には社会復帰を目指したリハビリ
表3 月別在室患者数 (人)
患者総数
平成25年
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
平成26年
1月
2月
3月
76
91
101
69
100
109
79
46
113
101
71
82
表4 退院先の内訳
自 宅
施 設
転 床
継 続
合 計
32
0
1
4
37
平 均 入 院 患 者 在 院 日 数 は 13 日,ベ ッ ド 稼 働 率 は
66.5%です(表5)
。平成25年9月∼11月には,例年
にない入院患者数の減少がありましたが,12月からは
上昇し平成24年度より1.1%上回る結果となりました。
転院相談件数は減少しましたが(図8),手術後の
リハビリ目的やがん末期の患者さんの相談件数が増え
ています。
在宅復帰までのリハビリを目的とされたり,
自宅での療養に限界のある患者さんの紹介となってい
ます。
「地元の病院で」と希望されることもあり,日
常生活圏域において地域医療を支える病院として機能
していると考えます。平成26年度の診療報酬改訂にお
いても病床の機能分化を問われており,今後も医療・
介護・福祉の連携を密にし,患者の皆様の病状や心情
に寄り添い迅速な対応を心がけていきたいと思います。
また,岡山県が構築した「晴れやかネット」という
情報機能の促進も含めて,安全・安心を考慮しながら
地域においてもチーム医療に繋がるよう関わっていき
たいと思います。
表5 入院患者在院日数・ベッド稼働率
平成25年
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
平成26年
2月
3月
平均
在院日数(日)
11.8
12.2
13.6
11.9
11.5
13.6
12.5
14.3
13.2
14.8
14.2
12.5
13.0
63.1%
68.3%
64.1%
64.6%
68.7%
稼働率
4月
60.1% 58.9% 62.7% 69.4%
図8 転院相談件数 年度別
(件)
250
200
150
100
50
0
42
平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度
1月
72.3% 76.3%
69.2% 66.5%
第2章 診療概要・統計
2 人工透析センター
透析統括部長 原田 和博・松井 宏子
平成25年度は,当院で透析を受けている透析患者の
皆様の平均年齢が,全国平均の66.5歳をやや上回り
68.5歳となっています。さらに透析導入最高年齢は84
歳となりました。
高齢化が進む中で,高齢の透析患者の皆様が今後も
透析をうまく続けて行くためには,適切な運動と適正
な栄養管理が最も重要になってきます。当院では慢性
腎不全の合併症による痛みや,長期間の透析療法によ
る運動不足などに対し慢性痛プロジェクトが立ち上が
り,透析療法中に出来る運動として下肢エルゴメー
ター(図)が導入されました。運動習慣を続けること
を目的とし,アシスト付きで10∼20分程度を目標に
行っています。安全に運動を行うために,血圧の変動
や体調の変化,膝痛や腰痛などの状態に応じて医師,
リハビリスタッフ,透析スタッフの指導監視のもとで
運動を行っています。また栄養状態の改善や維持をし
ていく為に,透析担当の管理栄養士,糖尿病看護認定
看護師が透析スタッフとチームを組んで栄養管理にあ
たっています。
人工透析センターは開設21年を迎え,4名でスター
トしたスタッフも今では25名になりました。9名の看
護師,11名の臨床工学技士,4名の透析アシスタント,
1名の透析クラークはチームワークを大切にし,安全
な透析を目指す事を第一としています。今後も透析治
療を満足して受けていただく為に,連携を強化し努力
して参ります。
図 下肢エルゴメーター
平成25年10月6日 病院旅行(鳥取県倉吉市)
平成25年12月8日 青空エコ活動
43
透析期間別患者割合(%)
5年未満
5年以上10年未満
10年以上15年未満
15年以上20年未満
20年以上25年未満
25年以上
笠岡第一病院
43.4
23.3
16.4
7.5
2.5
6.9
平成23年全国平均
47.6
25.2
12.8
6.7
3.7
4.1
平成23年全国
平均(%)
笠岡第一病院
平均年齢(歳)
平成24年
全国平均
笠岡第一病院
男性
66.1
68.4
9.9
女性
68.2
68.7
3.66
3.99
平均
66.9
68.5
㎎/dL
9.28
8.85
透析前リン濃度
㎎/dL
5.23
5.18
intact PTH
pg/mL
157.8
138.3
1.46
1.47
透析前ヘモグロビン濃度
g/dL
10.51
10.52
透析前 BUN
㎎/dL
62.9
63.8
透析前クレアチニン濃度
㎎/dL
10.5
透析前アルブミン濃度
g/dL
透析前補正カルシウム濃度
single pool Kt/V
心筋梗塞の既往あり患者割合
%
8.9
5.2
脳出血の既往あり患者割合
%
5.6
7.8
脳梗塞の既往あり患者割合
%
17.1
9.8
四肢切断あり患者割合
%
3.4
3.3
大腿骨頚部骨折の既往あり患者割合
%
3.6
4.6
患者主要原疾患
導入患者主要原疾患
平成23年
全国平均
笠岡第一病院
平成23年
全国平均
笠岡第一病院
糖尿病性腎症
%
37.1
32.7
糖尿病性腎症
%
44.2
60.0
慢性糸球体腎炎
%
33.6
20.1
慢性糸球体腎炎
%
19.4
0.0
腎硬化症
%
8.3
13.2
腎硬化症
%
12.3
33.3
多発性嚢胞腎
%
3.4
4.4
多発性嚢胞腎
%
2.5
0.0
慢性腎盂腎炎
%
1.0
0.0
慢性腎盂腎炎
%
0.8
0.0
急速進行性糸球体腎炎
%
0.8
1.3
急速進行性糸球体腎炎
%
1.3
0.0
SLE 腎炎
%
0.8
0.0
SLE 腎炎
%
0.7
0.0
不明
%
8.5
18.2
不明
%
11.0
6.7
44
第2章 診療概要・統計
3 医療技術部
薬剤管理科
科長 垣木 由子
薬剤管理科は,現在,薬剤師5名,アシスタント1
名の構成です。平成24年度3月に1名,今年度4月に
1名の退職者がありましたが,5月に1名の薬剤師が
入職し,部署内はとても活気づきました。
平日午前8時30分∼午後7時,土・日・祝日午前8
時30分∼午後5時30分をローテーションで勤務し,入
院患者の皆様への調剤・服薬指導,無菌製剤・抗癌剤
混注業務,DI 業務,薬品管理業務,外来業務,治験業務,
TDM 業務等を行っています。
また,薬学部5年生の11週の長期実務実習も4回目
の受け入れとなりました。昨年度までは第1期にあた
る5月∼7月に受け入れを行っていましたが,今年度
は初めて第2期にあたる9月∼11月に行いました。
12月からは,新しい業務として病棟薬剤業務を開始
し,日常業務も大きく変化しました。
今後薬剤師が必要とされる場面が,ますます多く
なってくると予想されます。26年度は引き続き人員確
保に務めると共に,業務の効率化をはかっていきたい
と考えています。また,後発医薬品を含めた採用医薬
品の見直しも行っていきたいと思います。
平成25年度業務報告
入院
院外
処方箋数
(枚)
処方箋数
(枚)
注射箋数
(枚)
4月
282
7,552
1,547
2,871
334
72
5月
315
7,705
1,631
3,304
344
6月
246
7,007
1,368
2,777
7月
322
7,631
1,417
8月
316
7,656
9月
265
10月
退院時服薬 医薬品
服薬
指導件数 指導件数 鑑別件数
(件)
(件)
(件)
IVH
(件)
抗癌剤
(件)
123
79
8
88
149
84
13
303
74
117
92
4
2,962
354
76
148
41
5
1,724
3,286
337
86
143
7
7
7,286
1,355
2,745
256
72
103
23
8
295
7,642
1,645
2,987
297
61
145
42
15
11月
330
7,563
1,764
2,701
283
64
108
68
12
12月
349
7,702
1,746
3,487
278
58
151
99
9
1月
332
7,430
1,739
3,747
263
51
142
49
11
2月
301
7,383
1,770
3,147
269
61
118
72
7
3月
364
8,055
1,721
3,097
271
59
134
39
17
図1 服薬指導件数・退院時指導件数推移
(件)
6,000
服薬指導件数
退院時指導件数
図2 無菌製剤混注業務件数推移
(件)
1,400
IVH
抗癌剤
1,200
5,000
1,000
4,000
800
3,000
600
2,000
400
1,000
0
無菌製剤混注
外来
処方箋数
(枚)
200
平成23年度
平成24年度
平成25年度
0
平成23年度
平成24年度
平成25年度
45
図3 医薬品識別報告件数推移
(件)
1,600
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
平成23年度
平成24年度
平成25年度
平成25年度の服薬指導,退院時指導件数が10月を境
に徐々に減少していますが,現在は少しずつ上昇の兆
しが見られます。しかし,今年度は過去2年度の件数
と比較しても低下となってしまいました。原因は,病
棟薬剤業務を開始したことが大きいと考えています。
また,それぞれ資格や能力を生かした服薬指導を行
い,今まで以上に時間を掛けて,より中身の濃い指導
を行っていることも要因と考えています。
平成26年度は効率的に指導が行えるよう工夫し,件
数上昇に繋げていきたいと思います。
25年度の無菌製剤混注業務件数で,過去2年度と異
なる点は,抗癌剤の混注業務件数の割合が増加したこ
とです。特に外来での抗癌剤化学療法が増加傾向にあ
り,外来部門での薬剤師の役割も大きくなってくると
考えています。
医薬品識別報告件数は,過去2年度と比較して増加
が見られました。平成26年度の診療報酬改定で,持参
薬の扱いに関連することがあり,医薬品識別業務は今
後重要になってくると思います。
病棟薬剤業務
各病棟担当薬剤師を配置し,11月にトライアルを行
い12月より開始しました。
持参薬の確認・報告や月1回の病棟在庫薬の確認,
46
クリーンベンチ・安全キャビネットを使用した無菌製
剤混注業務,医師への疑義照会等はすでに行っていま
したが,在庫薬の確認を平日毎日に変更し,新しい業
務として,病棟カンファレンスへの参加や,処方状況
の把握のために定期処方薬のカート配薬確認,定期注
射薬の確認収納等を行っています。また,夕方業務終
了前には部署内に集まり,その日の出来事,問題点,
伝達事項等を話し合い,部署内での連携を図っていま
す。
この業務を開始したことにより,薬剤師への信頼度
が今まで以上に高まり,それに加えて,看護師の業務
負担軽減に大きく貢献できていると考えています。
改善しなければならない点はまだまだありますが,
これからも各病棟と連携し,職能を発揮していきたい
と思います。
勉強会
医局との合同勉強会は,昨年度に引き続き毎週月曜
日の午後6時からとその他随時での開催です。コメ
ディカルを含めての Web カンファレンスも随時開催
しています。平成25年度は約50回あまり開催しました。
また,各自で時間を調整し,岡山県病院薬剤師会主
催の勉強会や各種講演会,学会等に積極的に参加し,
知識を深めています。
第2章 診療概要・統計
栄養管理科
科長 安原 幹成
栄養管理科は,直営で業務を行っています。
人員構成は,管理栄養士7名(病院6名・瀬戸いこ
い苑1名,内1名育児休暇中),調理師10名,パート
2名となっています。
・栄養管理
入院患者の皆様に対しては,栄養指導,食事調査に
加えて NST 委員会,褥瘡対策委員会による医師を中
心とした専門職で構成するチームによって評価を行い
適切なアセスメントを行っています。
・各教室の開催
透析患者の皆様を対象とした集団指導「透析座談会」
を年6回行っています。また,糖尿病患者の皆様を対
象に糖尿病教室を開催し,食事療法や糖尿病性腎症な
どについて勉強会を行っています。
糖尿病の教育入院については,随時集団の指導を
行っています。その他の疾患を対象とした集団栄養指
導も行っています。
図3 糖尿病教室の様子
・栄養指導
糖尿病の栄養指導については,4名の日本糖尿病療
養指導士がより専門的な栄養指導を行っています。栄
養指導件数(算定分)を図1,図2に示します。
図1 栄養指導件数の推移
(件)
250
200
150
100
50
0
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
平成22年度
平成21年度
平成24年度
平成23年度
平成25年度
・食事の提供
笠岡第一病院では,直営の利点を生かして,食材を
地産地消にこだわるとともに出来る限り旬の食材を使
用するよう心掛けています。
また,入院中の患者の皆様へ喜んで頂ける食事を提
供するよう日々,献立内容を評価し,改善を行ってい
ます。病態や嗜好による食事に対する個別対応も行っ
ています。
災害発生時に備えて備蓄食品を準備しています。
・医療安全
今年度は,2つの医療安全目標を掲げました。一つ
は「アレルギーのある方にアレルゲン食品を出さな
い」,もう一つは「インシデントを共有して意識付け
を行う」でした。医療安全管理委員の働きかけを強化
し,強化月間の部署内での申し送り,情報共有を徹底
しました。
図2 年度別栄養指導件数(算定分)の推移
(件)
2,500
2,000
1,500
1,000
500
度
度
年
25
成
平
平
成
24
年
度
23
年
平
成
年
22
成
平
平
成
21
年
度
度
0
47
臨床検査センター
平成25年度は,診療支援と専門知識の向上を大目標
に,患者の皆様からの信頼を得るため,部署内・外で
のスムーズな連携と適切なデータの報告を行う事を1
年間取り組んできました。本年度はスタッフの異動が
多く,2名の退職者に代わって2名の臨床検査技師を
迎え慌ただしく業務を行うこととなり,なかなか目標
達成とはいきませんでしたが,部署内での状況報告会
等で色々なローテーションを考えながら無事に乗り
切って来たように思います。
平成26年度も,スタッフ力を合わせて迅速・効率・
正確な検査が出来るよう頑張って行きたいと思います。
臨床検査科 科長 北川 和成
院内微生物迅速検査は7.4%増加で,特にノロ,ロタ,
インフルエンザウイルス迅速検査が増加しました。細
菌培養件数は呼吸器系が4.0%とわずかに増加,消化
器系23.9%,泌尿器系34.2%と大きく増加しました。
逆に血液穿刺−24.0%,抗酸菌検査−22.7%と大きく
減少しました。これは,呼吸内科常勤医師が2名から
1名になったことが要因と思われます。
表2 各検査総数と前年度比率
院内検査項目総数(件)
平成24年度 平成25年度 増減(%)
1. 院内検査
生化学検査82項目,免疫検査11項目,血液検査7項
目,凝固検査10項目,糖質関連検査15項目,一般検査
8項目,
微生物迅速検査10項目を主に自動分析装置(表
1)を用いて測定しています。微生物迅速検査は,迅
速キットを使用しています。
表1 院内使用自動分析装置
生化学検査
東芝 TBA-c16000
血液検査
アボットCELL-DYN3200
免疫検査
アボットARCHITECT i-1000SR
凝固検査
sysmex CS2100i
糖質関連検査
アークレーADAMS HYBRID AH8280
2. 平成25年度検査実績と前年度比
表2に平成25年度の検査総数と前年度比を示しまし
た。院内検査項目はすべての項目で増加し,特に免疫
検査10.3%,凝固検査14.5%と大きく増加しました。
凝固検査は,検体の増加と機器の老朽化で新たにシス
メックス CS2100i(写真)を導入し迅速な処理が可能
となりました。増加の要因は外来患者の増加もありま
すが,特に術前検査の増加と透析患者の検査増加が上
げられます。
病理・細胞診検査は病理が13.9%,細胞診が9.7%
と大きく増加しました。特に形成外科の病理件数,泌
尿器科の尿細胞診の増加がみられます。
48
生化学検査
459,542
486,791
5.9
免疫検査
13,751
15,163
10.3
血液検査
59,147
62,205
5.2
一般検査
38,557
41,442
7.5
糖質関連検査
37,124
38,866
4.7
凝固検査
10,028
11,486
14.5
病理組織検査
704
802
13.9
細胞診検査
525
576
9.7
7.4
病理,細胞診件数(件)
院内微生物迅速総数と細菌培養件数(件)
院内微生物迅速検査
5,554
5,967
呼吸器系
2,028
2,110
4.0
消化器系
561
695
23.9
泌尿生殖
1,071
1,437
34.2
血液穿刺
466
354
−24.0
その他
375
432
15.2
抗酸菌検査
132
102
−22.7
シスメックス CS2100i
第2章 診療概要・統計
3. 各検査総数の3年間の推移
図表1 院内検査総数推移
(件)
600,000
平成23年度
平成24年度
(件)
平成25年度
500,000
400,000
300,000
200,000
平成23年度
平成24年度
平成25年度
生化学検査
454,031
459,542
486,791
免 疫 検 査
13,255
13,751
15,163
血 液 検 査
58,946
59,147
62,205
一 般 検 査
40,100
38,557
41,442
糖 質 検 査
36,600
37,124
38,866
凝 固 検 査
9,738
10,028
11,486
100,000
0
生化学検査 免疫検査 血液検査 一般検査 糖質検査 凝固検査
図表2 病理,細胞診検査推移
(件)
1,000
平成23年度
平成24年度
(件)
平成25年度
900
800
700
平成23年度
平成24年度
平成25年度
病理組織検査
876
704
802
細胞診検査
690
525
576
600
500
400
300
200
100
0
病理組織検査
細胞診検査
図表3 院内微生物迅速検査と細菌培養数の推移
(件)
7,000
平成23年度
平成24年度
(件)
平成25年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
6,000
院 内 迅 速
5,700
5,554
5,967
5,000
呼 吸 器 系
2,074
2,028
2,110
消 化 器 系
671
561
695
4,000
泌 尿 生 殖
1,020
1,071
1,437
3,000
血 液 穿 刺
340
466
354
2,000
そ
他
468
375
432
1,000
抗酸菌検査
126
132
102
0
の
院内迅速 呼吸器系 消化器系 泌尿生殖 血液穿刺 その他 抗酸菌検査
49
生理機能検査センター
科長 坂本 恵子
生理機能検査センターは固定業務者2名,検体検査
室とのローテーション業務者2名,パート1名で業務
に当たっています。
平成25年度は,スタッフの入れ替わりに伴いそのス
タッフの指導と日常の検査業務に追われた1年となり
ました。26年度にはさらに新卒1名が入職することも
あり,年々増加する検査に対応するために,臨床検査
センターとあわせて,従来の業務体制の見直しを行い
ました。また,今年度は日本医療機能評価受審もあり
検査マニュアルの改訂も行いました。今後もさらに改
善を進めていきたいと思います。
検査件数は,25年度は新規導入の検査項目はありま
せんでしたが,病院では心電図,血圧脈波・誘発筋電
図はここ数年右肩上がりに増加し,他の検査はほぼ例
年通りとなっています。超音波検査では全ての領域(心
臓・腹部・血管)において増加し,特に血管エコーに
関しては,ほぼ倍増となっています。
附属診療所では全体的に例年通りで,健診の腹部エ
コーは微増となっています。
今後も臨床に役立つデータを提供するべく,医師と
のコミュニケーションをより密に,他部署との連携も
図りながら業務に臨みたいと思います。
また,より高い専門知識や検査技術の習得の為にも,
新たな分野の資格,免許の取得も進めていきたいと考
えています。
図1 超音波検査内訳
図2 検査件数推移
(件)
(件)
2,500
平成22年度
7,000
平成24年度
平成23年度
平成25年度
6,000
2,000
平成22年度
平成23年度
1,500
平成24年度
平成25年度
5,000
4,000
3,000
1,000
2,000
500
1,000
P
SP
S関
治
SA
・
連
療
波
脳
テ
ル
テ
ー
カ
50
検
査
筋
電
図
泌
尿
器
系
波
音
発
誘
血
心
波
0
超
血管
脈
腹部
図
心臓
圧
総数
電
0
第2章 診療概要・統計
画像診断センター
【はじめに】
平成24年度にX線透視装置および循環器撮影装置が
更新され,院内のフルデジタル化が完成しました。平
成25年度はその流れを充実させ,各分野での装置の性
能を十分に発揮させるような人的教育とシステム構築
が前期の課題となりました。
また一昨年度末に新設されたペインクリニック内科
により,一般撮影系や MRI 検査が増加して業務の幅
が広がっています。
年度後半には,病院および附属診療所の MRI 装置
の更新が課題となりました。両装置は導入以来10年・
12年が経過し,
メンテナンスおよび維持コストの増加,
特に液体ヘリウムの安定供給が世界的に困難になった
ことが更新の背景にあります。設置場所・設置時期 ・
機種選定等に時間をかけて検討し,井笠地区では一号
機となる3.0T(テスラ)の最新の装置を病院の現在
の装置を入れ替える形で導入しました。同時に附属診
療所の装置は廃止撤去し,病院での検査に一本化して
います。
同じく,附属診療所の4列の MDCT についても導
入以降12年が経過し,時代にあった画像提供が困難に
なったことを背景に更新が決定されました。コスト
パフォーマンスを考慮し,16列の MDCT を8月に導
入しています。また,同装置を使用して大腸 CT(CtColonography)を実施すべく,専用の炭酸ガス注入器
も購入して準備を始めました。今後,大腸内視鏡検査
が困難なお年寄りを中心に,大腸検査に大きな役割を
果たしてゆくことが期待されます。
以下,平成25年度画像診断センターにおける活動内
容の概要について報告をいたします。
【本年度検査実績】
平成25年度の各部門の総検査数,ならびに前年度比
を表とグラフに示します。
表1に示すごとく,CT・MRI・造影検査が大幅に
増加しています。特に MRI は約1.5ヵ月に亘る工期の
ブランクを考え合わせるとさらに検査数増加の割合が
高くなると考えられます。また造影検査の増加は,検
診業務の増加とともに,ペインクリニック内科の神経
ブロックに伴う造影検査が新たな分野として挙げられ
ます。
一般撮影件数は毎年数%ずつの増加がみられます。
本年度はペインクリニック内科からの脊椎系,各関節
系の撮影数が増加しています。
CT 部門においては,前述のように新たな取り組
みとして大腸 CT(CT-Colonography)の実施を検討
しています。附属診療所に新たに導入された16列の
MDCT を用い,専用の炭酸ガス注入器と画像処理装
放射線技術科 科長 小橋 高郎
置(ワークステーション)を使用して,テスト撮影か
ら実際の臨床へのステップを踏まえて平成26年度開始
を目指しています。
MRI 部門も前述のとおり大きな変化のあった年と
なりました。この分野は装置の高磁場化とそれに伴う
技術革新が非常に早いスピードで更新されています。
以前使用していた装置に比べ,高い信号強度による画
質の向上とともに新たなアプリケーションや高性能コ
イルを揃えて,従来では得られなかった画像を提供で
きるようになりました。
循環器分野においても前年比25%増で推移してお
り,一昨年に導入した装置をフルに活用できており,
さまざまな血管内治療に挑戦しています。
造影検査の増加は,ペインクリニック内科による神
経ブロック等に伴う造影検査によるもので,25年度は
234件の各種ブロック治療を行っています。
平成25年度は,画像診断センターに新たな仲間が1
名加わりました。新しい仲間と新しい装置に囲まれ,
毎日が新たな挑戦の日々をすごしています。新しい装
置を使いこなすためには相当する新しい知識と技術が
必要となります。専門科が増え,相応する専門知識も
必要となり,診断・治療の現場が必要とする画像をい
つでも提供できるよう,検査に対する意欲を高めつつ
新しい装置・新しい分野に挑戦し,切磋琢磨して技術
を磨いてゆきたいと考えています。
表1 各検査前年度比(件)
一般撮影系
平成24年度
平成25年度
増 減
22,794
23,109
1.3%
C T 検
査
4,199
4,749
13%
M R I検
査
2,331
2,627
13%
乳 腺 撮 影
668
656
−1.8%
造 影 検 査
932
1,189
28%
骨密度測定
598
573
−4%
51
各検査数および年次変化
(件)
25,000
平成22年度
平成24年度
各施設別 検査数
平成23年度
平成25年度
20,000
(件)
30,000
25,000
一般撮影
MRI
CT
造影検査
マンモグラフィ
骨密度測定
20,000
15,000
15,000
10,000
10,000
5,000
0
5,000
一般撮影系 CT検査 MRI検査 乳腺撮影 造影検査 骨密度測定
リハビリテーションセンター
平成25年度リハビリテーション科は退職等に伴い4
名の新入職員(2名新卒者,2名既卒者)を迎え,1
名増員の15名(理学療法士8名,作業療法士5名,言
語聴覚士2名)の療法士でのスタートとなりました。
この1年は近年課題であった中堅スタッフ不足とい
う構図から新人スタッフから中堅スタッフへの成長に
より部署内の安定感が増したことを強く感じられる1
年でした。部署を纏める立場としてはとても安心して
見守る事が出来ました。いつも何かミスは無いか,患
者の皆様に迷惑をかけていないか,病棟で医師や看護
師に迷惑をかけていないか冷や冷やする毎日でした
が,成長したスタッフ達を見るととても心強く感じま
す。今まではなかなか自分の考えを声に出して言う事
が出来なかったスタッフも自分から声に出して伝える
事が出来るようになりました。それにより業務の見直
しも行えました。新たなプロジェクトの立ち上げにも
意欲的に頑張っている姿も見受けられました。なによ
り新人スタッフを一生懸命に指導している姿は微笑ま
しくも感じられました。今後はより質の高い医療が提
供できるようになると思います。
特にこの1年間部署内で取り組んで来た事は,厚生
労働省が推し進めている地域包括ケアシステムの中で
私達の果たす役割についての土台作りです。井笠地区
で用いられている地域連携シート『むすびの和』の活
用により退院患者を中心に地域の他職種の方と退院前
カンファレンスを積極的に行い情報の共有化を行って
きました。特に顔の見えるお付き合いをすることでよ
り連帯感を持つ事が出来,地域で支えていくという地
域包括ケアシステムの基礎が出来つつあると感じてい
ます。今後もリーダーシップをとって地域で支えてい
く為の連携の強化を行っていきたいと思います。
来年度は診療報酬の改定に伴い亜急性期病棟が廃止
52
0
病院
附属診療所
タカヤ クリニック
リハビリテーション科 科長 高橋 正弘
となり新たに地域包括ケア病棟が新設されます。当院
が導入するかどうかは今後の検討課題となりますが,
初めてのリハビリ点数の包括化となります。我々療法
士にとっては喜ばしいことではありませんがこれも時
代の流れだと思います。今後,我々の部署に求められ
る事も多様化してくる事は間違いありません。常に柔
軟な姿勢で対応しなければいけないと感じています。
成長したスタッフ達と変化を楽しみたいと感じていま
す。
【理学療法】
本年度は1名の新卒理学療法士を迎えチームで支え
ていくという目標で指導を行って来ました。たった1
年の間に大きく成長してくれたことを嬉しく感じてい
ます。課題としては1年間を通して患者数が安定しな
い為に患者数が少ない時には手厚く関わることが出来
ますが,反対に患者数が多い時には手薄になってしま
うなどの問題が発生しています。今後はより安定した
医療が提供できるような工夫を行っていく必要がある
と感じています。
【作業療法】
本年度患者数は増加しましたが,スタッフの増員に
より昨年度と変わらない質の作業療法を患者の皆様に
提供できたと思います。さらに,新しい試みとして運
動器疾患や脳血管疾患の患者を対象にスプリント療法
を導入し,昨年度より件数は大幅に増加しました。来
年度は,新人スタッフの育成,さらには病棟との連携
を図り,ADL 訓練を充実させてより質の高い作業療
法を提供できるよう努力してまいります。
第2章 診療概要・統計
【言語療法】
本年度は10月より1名の言語聴覚士の増員(午前:
瀬戸いこい苑,午後:病院勤務の為実質0.5人)があ
りました。増員に当たり誤嚥性肺炎後の患者の評価と
訓練を目的とした「摂食機能療法」の充実を図りまし
た。徐々に訪問リハビリの依頼が増えつつあり,要望
があれば応えていきたいと考えています。また昨年同
様に小児の発達障害に対する発達検査・知能検査の実
施件数が増えています。
【訪問リハビリ】
本年度より理学療法士3名に加えて言語聴覚士1名
を増員した体制となり,実人数1名で一週間延べ人数
約38名の利用者の訪問リハビリを実施しています。特
に近年では早期退院される方や終末期を在宅でと希望
される方が増えてきている一方で,利用者本人やご家
族は不安を多く抱えているのが現状です。そのため,
可能な限り退院前より医療ソーシャルワーカーやケア
マネジャーと協力し,利用者本人やご家族の希望や心
配な点を把握することで,退院直後より介入し,安心
して在宅生活が送れるよう支援しています。今後も更
なる需要が予測されるため,必要な時にタイムリーに
介入できるなど,より一層柔軟な対応ができるよう体
制を整えてまいります。
理学療法実施単位数
(単位)
3,000
2,500
外来
入院
2,000
1,500
1,000
500
24 25
9月
24 25
10月
2425
11月
24 25
12月
25 26
1月
2526
2月
H
H
8月
H
H
24 25
H
H
7月
H
H
24 25
H
H
6月
H
H
24 25
H
H
5月
H
H
24 25
H
H
4月
H
H
24 25
H
H
H
H
0
2526
3月
作業療法実施単位数
(単位)
1,600
1,400
外来
1,200
入院
1,000
800
600
400
200
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
0
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
25 26
25 26
25 26
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
53
言語療法実施単位数
(単位)
250
外来
200
入院
150
100
50
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
0
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
25 26
25 26
25 26
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
訪問リハビリ実施単位数
(単位)
250
200
150
100
50
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
24 25
25 26
25 26
25 26
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
笠岡手外科・上肢外科センター
手外科・上肢外科手術例は平成17年度341例,18年
度614例,19年度694例,20年度736例,21年度1,002例,
22年度1,170例,23年度1,316例,24年度1,302例,25
年度1,472例(1,066人)と9年間を通して年々増加し
てきております(表1,図)
。
25年度手外科・上肢外科関連の学術業績は全国学会
発表8(座長4)
,地方会・講演発表5(座長11),
54
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
H
0
センター長 橋詰 博行
論文数4でした。第9回上肢外科サマーセミナーin
Kasaoka では表2のとおり,特別講演に千葉県こども
病院 整形外科 部長 西須 孝先生と北海道大学大
学院医学研究科 機能再生医学講座 整形外科学分野
教授 岩崎倫政先生をお招きし,活発な討論が行わ
れました。全出席者数は89人でした。
第2章 診療概要・統計
表1 年度別 上肢手術件数
平成17
年度
平成18
年度
平成19
年度
平成20
年度
平成21
年度
平成22
年度
平成23
年度
平成24
年度
平成25
年度
126
264
261
314
348
464
613
711
860
手根管症候群
72
113
126
142
369
341
326
278
335
上肢骨折・脱臼骨折・抜釘(舟状骨を除く)・偽
関節
52
63
85
108
96
91
121
109
104
OA・RA・関節拘縮・変形・遊離体・ロッキン
グ指・弾発肘
4
20
34
35
27
80
59
39
42
19
25
36
16
44
45
43
30
32
8
30
27
34
25
35
45
40
24
14
12
34
17
21
22
23
28
18
4
13
17
8
13
7
21
15
17
15
32
10
12
7
17
8
2
13
デュプイトラン拘縮・フォルクマン拘縮
3
10
10
11
12
20
18
9
10
手関節障害(OA・キーンベック病等・TFCC損
傷・DRUJ障害・Preiser病・手根骨不安定症)
9
10
14
12
8
15
17
11
8
神経損傷・麻痺・カウザルギー
9
8
16
19
24
25
16
20
5
指尖部損傷・異物・創処置・創傷・巻き爪
1
8
14
6
4
7
6
4
2
その他
5
6
10
2
4
1
0
6
2
手術件数総計
341
614
694
736
1,002
1,170
1,316
1,302
1,472
症例数
290
518
621
663
824
923
1,029
991
1,066
病 名
弾発指・強剛母指・腱鞘炎など
上肢絞扼性神経障害(手根管症候群を除く)
良性骨軟部腫瘍・腫瘤・ガングリオン・滑液包炎
腱・靱帯・掌側板損傷・腱脱臼
肩腱板損傷・反復性脱臼・不安定肩
肩インピンジメント症候群
弾発指・強剛母指・腱鞘炎など
手根管症候群
上肢骨折・脱臼骨折・抜釘(舟状骨を除く)
・偽関節
平成17年度
18年度
19年度
OA・RA・関節拘縮・変形・遊離体・
ロッキング指・弾発肘
20年度
上肢絞扼性神経障害(手根管症候群を除く)
良性骨軟部腫瘍・腫瘤・ガングリオン・
滑液包炎
21年度
22年度
23年度
腱・靱帯・掌側板損傷・腱脱臼
肩インピンジメント症候群
24年度
デュプイトラン拘縮・フォルクマン拘縮
25年度
0
200
400
600
800
1,000
1,200
1,400
1,600
手関節障害(OA・キーンベック病等・
TFCC 損傷・DRUJ 障害・Preiser 病・
手根骨不安定症)
神経損傷・麻痺・カウザルギー
指尖部損傷・異物・創処置・創傷・巻き爪
その他
図 上肢疾患分類別手術数の推移
55
表2 第9回 上肢外科サマーセミナーin Kasaoka
Ⅰ はじめに 午後1時30分∼1時40分
笠岡第一病院 院長 橋詰 博行
Ⅱ ベイシックレクチャー⑴ 午後1時40分∼2時40分 座長 西田 圭一郎 先生
「肘関節の解剖学について:最近の知見を中心に」
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 臨床解剖学分野 教授 秋田 恵一 先生
Ⅲ ベイシックレクチャー⑵ 午後2時40分∼3時40分 座長 小西池 泰三 先生
「肘の機能解剖に沿った臨床」
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 生体機能再生・再建学講座 島村 安則 先生
(秋田先生にはディスカッションに加わっていただきました)
Ⅳ 症例検討会 午後3時50分∼4時50分 座長 名越 充 先生
⑴ 変形性肘関節症に対する鏡視下 Outerbridge-Kashiwagi 変法の試み
竜操整形外科病院 濱浪 一則 先生
⑵ ソフトアンカーを使用した腱板断裂修復術(Net-like DAFF)
日本鋼管福山病院 整形外科 加藤 久佳 先生
⑶ 鏡視下腱板修復後の再断裂に対する取り組み
尾道市立市民病院 整形外科 廣岡 孝彦 先生
⑷ 投球障害による上腕骨近位骨端線離開の治療経験
名越整形外科医院 名越 充 先生
Ⅴ 特別講演
⑴ 午後5時∼6時 座長 島村 安則 先生
「こどもの肩と肘の診療」
千葉県こども病院 整形外科 部長 西須 孝 先生
⑵ 午後6時∼7時 座長 橋詰 博行
「関節軟骨損傷に対する治療のトピックス ― 肘関節を中心に―」
北海道大学大学院医学研究科 機能再生医学講座 整形外科学分野
教授 岩崎 倫政 先生
Ⅵ 終わりに 笠岡第一病院 院長 橋詰 博行
56
第2章 診療概要・統計
メディカル・ファジーリサーチセンター
笠岡第一病院「メディカル・ファジーリサーチセン
ター」5年目の年度報告です。メディカル・ファジー
リサーチセンターという言葉が少し馴染みがないと思
いますが,この研究室は病院や介護施設に関係する医
療情報 ― 医療現場や介護福祉の現場の生の情報のデ
ータを基に,分析・解析し,その結果を現場に生かし
ていこうとするための研究室です。
通常“情報”という言葉を聞きますと身長168㎝とい
ったかっちりとした数値で表されたものを連想されが
ちですが,医療現場での「体がだるい」
,「激しい頭
痛」
,
「フラツキがある」や超音波画像所見での「やや
不整」などの情報は数値に表せていなくても立派な情
報です。このような情報をファジー情報(あいまいさ
を伴った,幅のある情報)と言います。医療や介護の
世界では,
デジタル情報とファジー情報が混在した
「人
の豊かな情報」が大きな役割を果たしています。この
医療や介護の現場の生の情報,データを解析・分析し
て,価値を引き出し,医療や介護の現場に生かしてい
きたいと思っています。
具体的な仕事には,
⑴医療・介護のための統計相談,
⑵医療・介護のための研究相談・研究支援,⑶医療・
介護のための統計学講座,等があります。
平成25年度は次のような事を行いました。
Ⅰ. 臨床・医療データの統計解析
⑴ 手根管症候群診断支援システムのための統計解析
(平成25年4月∼)
手外科治療のため,全国の患者の皆様が笠岡第
一病院に来院されています。笠岡第一病院は,手
根管症候群データの全国でも有数の大きな集積拠
点病院の一つとなっています。
手根管症候群の診断項目 Phalen test などの臨
床データを基に統計解析,手根管症候群の診断支
援システムの構築などの研究支援を行っています。
⑵ ペインクリニック内科における疼痛評価システム
(平成25年4月∼)
ペインクリニック内科開設以来の診療で収集
した臨床データを基に疼痛評価スケール(The
Pain Catastrophizing Scale)の検討,統計解析・
室長 有田清三郎
関西医科大学 名誉教授
学会発表の支援を行いました。疼痛評価システム
の構築の方向に繋がればと思っています。
⑶ 褥瘡データの統計解析(平成25年4月∼)
第15回日本褥瘡学会学術集会での学会発表「持
込褥瘡の死亡症例の検証」のための統計解析およ
び学会発表の支援,助言指導を行いました。学会
発表後,褥瘡学会誌への投稿を推薦されました。
また,「仙骨部褥瘡再建術後の局所合併症発生
の要因について」の統計解析および助言指導を行
いました。
⑷ 透析部門での学会発表での助言,統計解析(平成
25年4月∼)
⑸ リハビリテーション部門での研究論文「上肢運動
器疾患の術後の痛みの予測因子」について論文研
究指導を行いました。
⑹ MRI データ等を基にした前立腺癌診断支援シス
テム(平成25年9月∼)
新型 MRI 導入,設置前の従来の MRI データの
収集,データファイルを作成し,MRI 所見デー
タ及び PSA 検査データ等を基に統計解析を行い
ました。現在,前立腺癌診断のための診断ロジッ
ク及び診断支援システムの構築を行っています。
医用画像所見のファジー性とその解析も今後行っ
て行きたいと思います。
Ⅱ. 院内看護研究発表会の支援
院内看護研究発表のための統計解析相談,研究のま
とめ等の助言・指導を行いました。
第 16 回 院 内看 護 研 究 発表 会 は 平 成26 年 3 月8日
(土),5階多目的ホールで開催されました。看護研究
発表会の演題は次の通りです。
1) 与薬業務に関するアクシデント件数減少への取り
組み(4階病棟:折橋 佳奈)
2) 泌尿器科手術における吸湿発熱繊維を用いた体温
管理(手術室:笹尾 祐身)
3) トリアージ業務導入時の看護師の認識度調査(病
院外来:平川 陽子)
院長の総合的な講話と共に,研究発表の後に,各発
表のコメントと全体の講評を行いました。
57
内視鏡センター
消化器内科診療部長 宮島 宣夫
【笠岡第一病院内視鏡センター設立】
平成20年4月に内視鏡室から内視鏡センターと改名
し,充実した医療を提供しております。当内視鏡セン
ターでは安全かつ苦痛の少ない内視鏡検査を効率よく
実現できるように努めております。通常,当院では鎮
静を行わず検査を行っていますが,鎮静の必要性があ
る場合は鎮静下にて検査を行っており,その際は自動
監視装置を設置し,血圧,脈拍,血中酸素濃度など,
患者のモニタリングを行い,安全で楽な内視鏡検査の
提供を心掛けています。上部消化管内視鏡検査の施行
中は患者用モニターを通じて,ご自身の胃の中を見る
ことが可能です。上部消化管内視鏡検査では食道,胃,
十二指腸疾患に対する内視鏡診断,内視鏡的胃瘻造設
術など行っています。NST(栄養サポートチーム)
の活動とともに胃瘻造設に付随する内視鏡検査も増加
しつつあります。泌尿器科領域では膀胱鏡検査も実施
しております。
【内視鏡センターの特徴】
当内視鏡センターは消化管内視鏡検査用検査室と泌
尿器科用内視鏡検査室の2室を併設しております。
消化器科の内視鏡検査システムはオリンパス社製
EVISLUCERA と上部消化管内視鏡スコープ4本(経
口内視鏡2本,経鼻内視鏡2本),下部消化管内視鏡
のスコープの2本(すべて可変式スコープ)を使用し,
必要時には NBI(Narrow Band Imaging 狭帯域光観
察)及び拡大内視鏡を用い早期癌の発見と診断に努め
ています。
【検査実績等について】
消化器内視鏡検査件数の年度別推移(表)に示すよ
うに,平成24年度は人員の関係で減少しましたが25年
度は,10%程度増加しました。
内視鏡検査の安全性を高める上で,内視鏡の洗浄・
消毒について重点を置き,日本消化器内視鏡学会及び
日本消化器内視鏡技師会の内視鏡の洗浄・消毒に関す
るガイドラインを参考にして内視鏡の洗浄・消毒に関
するマニュアルを作成し,ジョンソン&ジョンソン社
製の内視鏡洗浄装置を2台導入し消化器内視鏡技師が
洗浄・消毒を行っております。
消化器内視鏡件数推移
(件)
900
GIF 病院
GIF 附属診療所
CF 病院
消化器内視鏡治療件数推移
CF 附属診療所
800
Polypec
PEG
透視下
異物除去
30
600
25
500
20
400
15
300
10
200
5
100
58
止血
35
700
0
(件)
40
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
0
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
平成25年
第2章 診療概要・統計
4 新規導入機材
友國 雅也・浅尾 昌彦
当院では“医療の質の向上”
“医療安全”
“患者の皆
様の診療環境の改善”
を目的として施設,
機材の新設・
取得年月日
平成25年4月15日
更新をしています。平成25年度は下表の機材の新設・
更新を行いました。
品 名
メーカー
メモ
購入業者
部署
ポータブル血液検査装置 アイスタット
扶桑薬品工業
1台
成和産業
臨床検査センター
4月17日
与薬車
日本医理器材
1台
五洋医療器
病棟
5月13日
心電計
フクダ電子
1台
フクダ電子
病棟
5月16日
輸液ポンプ
テルモ
3台
西日本メディカルリンク
病棟
5月22日
シスメックス社全自動血液凝固測定装置
シスメックス
1台
共和医理器
臨床検査センター
5月31日
プラム救急カート レッド
村中医療器
3台
五洋医療器
病棟
6月10日
薬用インキュベーター
パナソニック
1台
カワニシ
薬剤管理科
6月14日
脊椎刺激装置用プログラマー エヌビジョン
メドトロニック
1台
カワニシ
ペインクリニック内科
7月18日
オスピカ体外式ペースメーカー
フクダ電子
1台
メディス
生理機能検査センター
7月24日
ミズホ電動油圧手術台
瑞穂医科工業
1台
カワニシ
手術室
7月24日
電動式デジタルエアータニケット
瑞穂医科工業
1台
カワニシ
ペインクリニック内科
8月23日
東芝メディカル社 16列 CT Alexion 3.5M
東芝メディカル
1台
東芝
附属診療所
9月10日
デジタル脳波計「COMET」
フクダ電子
1台
フクダ電子
生理機能検査センター
9月20日
A&D社全自動血圧計
エーアンドデー
2台
五洋医療器
外来
9月26日
皮膚拡大鏡 ダームライトⅢ
ジェイ・ヒューイット
1台
カワニシ
皮膚科
10月29日
心電計
フクダ電子
1台
フクダ電子
生理機能検査センター
11月29日
口腔内デジタル撮影装置 アイスペシャル
松風
1台
マルミ歯科商店
歯科
12月17日
眼科OP用頭台 オートヘッドレストⅡ
瑞穂医科工業
1台
カワニシ
手術室
12月19日
汎用人工呼吸器 サーボS
フクダ電子
2台
フクダ電子
病棟
12月25日
救急カート ミニ
村中医療器
1台
五洋医療器
病棟
12月24日
メドラッド社炭酸ガス注入装置 ラディコロン
日本メドラッド
1台
五洋医療器
附属診療所
輸液ポンプ
テルモ
5台
西日本メディカルリンク
病棟
1月27日
オートテンズプロリハビリユニット
ホーマーイオン
1台
小沢医科器械
リハビリテーション科
1月29日
BiPAP auto SV
フィリップスレスピロニクス
1台
フィリップスレスピロニクス
病棟
1月30日
テーブルトップ遠心機
久保田商事
1台
エバルス
臨床検査センター
1月30日
M式頭部支持器(頭受アーム)セット
瑞穂医科工業
1台
カワニシ
手術室
1月15日
タンゴ オフサルミックレーザー
エレックス
1台
カワニシ
眼科
1月6日
シーメンス社3T磁気共鳴断層撮影装置(MRI)
シーメンス
1台
シーメンス
画像診断センター
2月15日
フランスベッド社低床3モーターベッド
フランスベッド
70台
共和医理器
瀬戸いこい苑
2月17日
整形外科用ドリル ColibriⅡ
シンセス
1台
カワニシ
手術室
2月18日
てらすエルゴ
昭和電機
3台
西日本メディカルリンク
人工透析センター
2月18日
エスカルゴ
明成
3台
西日本メディカルリンク
人工透析センター
2月19日
ニデック社オートレフケラトメーター
ニデック
1台
カワニシ
眼科
2月26日
MOPマットレス
瑞穂医科工業
1台
カワニシ
手術室
2月26日
コーナン社眼科手術用顕微鏡
コーナン
1台
カワニシ
眼科
2月26日
カールツァイス社眼科手術用顕微鏡
カールツァイス
1台
カワニシ
手術室
平成26年1月9日
59
2月26日
ドクタースツール
タカラベルモント
1台
カワニシ
手術室
2月27日
インフィニティーNeoSoniX Ozil ハンドピース
日本アルコン
2台
カワニシ
手術室
3月4日
アルジョ・ハントレー社立位補助器Sara stedy
アルジョ・ハントレー
8台
五洋医療器
瀬戸いこい苑
3月5日
アルミ製スタンダード車いす
松永製作所
40台
五洋医療器
外来・病棟
3月5日
アルミ製多機能車いす
松永製作所
4台
五洋医療器
瀬戸いこい苑
3月5日
フルリクライニング車椅子 エスコート
松永製作所
3台
五洋医療器
瀬戸いこい苑
3月14日
解析付心電計
フクダ電子
1台
フクダ電子
附属診療所
3月26日
アニメック
小川医理器
1台
共和医理器
救急室
3月26日
患者加温器 レベル1 イクエーター
スミスメディカル
1台
共和医理器
救急室
3月28日
パラマウントベッド社
電動リモートコントロールベッド
パラマウントベッド
134台
西日本メディカルリンク
病棟
3月28日
パラマウントベッド社離床センサー
パラマウントベッド
20台
西日本メディカルリンク
病棟
3月31日
アルジョ・ハントレー社
床走行リフトMaxi Move
アルジョ・ハントレー
1台
五洋医療器
人工透析センター
3月31日
アルジョ・ハントレー社
床走行リフトMaxi Move
アルジョ・ハントレー
2台
五洋医療器
瀬戸いこい苑
デジタル脳波計COMET
記録用紙が不要になり,記録の保存性・保存スペー
スの問題が解消されました。また解析ソフトも充実し
ており,検査者の負担を減らすこともできる一方,検
査時間の短縮もできるので患者さんの負担も減らすこ
とのできる機器です。
シーメンス3T MRI
3Tにして精密な画像を記録することができます。
各臓器だけでなく,血管についてもより細かな血管ま
で記録できるようになりました(詳細は院内トピック
ス参照)
。
てらすエルゴ
この度,ペインクリニック内科,森田医師の監修で
透析センターに導入しました。運動不足に陥りがちな
透析患者さんの運動量調整をこの機器を用いて行いま
す。専門のリハビリスタッフが使用の際は説明や設定
を行いますので安心して使用いただけます。
炭酸ガス注入装置 ラディコロン
今までは内視鏡検査でしか分からなかった腸管内の
病変部を CT で検査可能にする機器です。内視鏡検査
に比べて患者の検査にともなう身体的苦痛を軽減でき
ます。また日本人仕様に設計されており,日本人に最
適な腸管拡張を行えるうえ,安全機能も付いておりま
すので患者さんの検査中の安全も確保します。
脊椎刺激装置用プログラマー エヌビジョン
ペインクリニック内科で新しく神経刺激療法を行う
ことができます。神経刺激療法は難治性慢性疼痛に対
する治療法で,どうしようもない痛みの信号を管理可
60
能なレベルに軽減する治療法です。この機器は患者さ
んの体内に植込む装置の設定を行う機器です。
口腔内デジタル撮影装置 アイスペシャル
重さわずか460gの歯科撮影専用装置です。患者さ
んの口の中を撮影し,より視覚的で分かりやすい説明
を行うことが可能になりました。
BiPAP autoSV Advabced
慢性心不全に併発する睡眠時無呼吸に対する陽圧呼
吸療法に使用される機器です。吸気時と呼気時に別々
の圧力を提供し患者さんの無呼吸の状態に合わせて最
適な圧力を自動的に制御することができます。在宅療
法にも使用される機器です。
タンゴオフサルミックレーザー
緑内障治療と白内障治療に対応したシステムです。
2波長のレーザーを供給し,正確なフォーカスと低い
エネルギーで安定した光破壊も兼ね備えた,最上級モ
デルです。
東芝メディカル社 16列 CT Alexion
この度附属診療所において CT の入替を行いまし
た。従来機種に比べ,被曝線量を30%程度に抑え,ま
た消費電力を削減した高画質でコンパクトなマルチス
ライス CT システムです。
オートテンズプロリハビリユニット
下肢すべての筋肉を動かす新しいベルト電極式骨格
筋電気刺激装置です。有酸素運動から筋トレの高い運
動負荷まで,症例に合わせた運動をベッド上で安全に
実施することができます。整形外科的疾患や入院によ
第2章 診療概要・統計
る安静状態は患者の筋萎縮を引き起こします。この機
器はそのような患者に使用して安静状態が解除された
後もスムーズなリハビリへの移行を可能にする器械で
す。
立位補助器 サラステディ
可動性の高い入居者さんが自立して立ち上がるのを
助ける可動性促進サポート補助具です。介護を受ける
方は全ての生活においてサポートされるという考え方
が日本では一般的です。瀬戸いこい苑ではこの度,必
要最低限なサポートをすることで日々の生活がリハビ
リ効果をもたらすというヨーロッパの考え方を取り入
れました。その考え方に先んじて導入したのがこの器
械です。瀬戸いこい苑では今後も最先端の介護機器を
取り入れていく方針です。機器を使用するスタッフに
おいても最先端の研修を行っていく予定にしておりま
す。
61
5 看 護 部
平成25年度看護部の方針
1. 適正な看護職員配置
⑴ 二交替混在3人夜勤の検討
日本看護協会の「夜勤・交代制勤務に関するガ
イドライン」を基に検討していきました。
3人夜勤については以前試験的に行いました
が,外来対応も視野に入れており,否定的な意見
が多く業務の再検討が必要でした。また平成25年
度は来院患者数の月別変動が大きく,それに対応
する3人夜勤の検討が進みませんでした。二交替
夜勤について経験者の多くは希望していますが,
時間編成や夜勤手当,業務改善を更に検討してい
かなければなりません。職員の WLB を考慮しな
がら再検討していきたいと思います。
2. 医療安全風土の醸成
⑴ 医療安全体制における報告・検討を現場に活か
す。
現場への周知徹底を継続しています。医療安全
管理者を中心とした看護部「リスクミーティン
グ」では,委員のみならず各部署の責任者も参加
しており,責任者としての視点で積極的な意見や
アドバイスが加わります。それを現場に持ち帰り
フィードバックするように努力しており,部署を
超えた手技の統一や共通認識の場としても有意義
な会になっています。また部署カンファレンスや
朝のミーティング等,機会を作り医療安全情報の
発信に努めました。
3. 業務の効率化
⑴ 適正な時間管理
それぞれの部署でタイムスケジュールを見直し
現状の分析を続けています。気づきや反省点を改
善に活かし検討を重ね,申し送りの短縮化や部署
によっては廃止をすることができました。その時
間は患者カンファレンスの充実や,退院支援の強
化と形を変え看護の質の向上に繋がっています。
今後も適正な時間管理を目指し,継続して業務改
善あるのみです。
⑵ 固定チームナーシングの充実
平成25年度は固定チームナーシングを導入して
2年目でした。その中で小集団活動の成果が出て
きています。それはチーム目標に沿ったマニュア
ルの整備やケアの統一など,看護部全体の質の向
上に役立ち,チームメンバーのやりがいにも繋
がっていきました。体制は整ってきましたがチー
ム間の連携や活動,またチームを超えた人材育成
62
看護部長 森岡 薫
を「リーダー会」を中心に期待するところです。
⑶ コスト意識の定着
平成25年度は「コスト意識の強化月間」を設け
て取り組みました。強化月間前のアンケート結果
では,「医療材料の物品単価を知っていた28%」,
「物品単価を意識しながら使用していた53%」と
いう情けないものでした。強化月間では,各部署
の主な物品に具体的な単価を提示して,使用時に
自覚するようにしました。強化月間終了時には「コ
スト意識が変化した90%」,「今後はコストを意識
して無駄のない物品使用ができる99%」と喜ばし
い結果を得ることができました。強化月間を設け
て具体的に活動することが,コスト意識を高める
ことに繋がったと思います。今後も継続して,コ
スト意識の視点を広げる活動を続けたいと思いま
す。
4. 教育体制の整備
⑴ ラダー評価の構築
看護部教育委員会で当院独自のラダー表は完成
しています。平成25年度は「ラダー評価検討委員
会」を発足してラダーの評価方法と評価表の作成
に取り組みました。そして組織の人事考課も一新
され,時期を同じくして活用することができまし
た。しかし初めて取り組むスタッフも多く,意識
統一をするには長期的に啓蒙していかなければな
らないと感じています。
自己研鑽は組織の応援も頂き,各々が積極的に
勉強会や研修会に参加しています。現場では研修
報告も盛んに行われており,それが看護の質の向
上に役立っていると実感しています。今後もこの
姿勢を続けていきたいと思います。
⑵ 目標管理の継続
育成面接を繰り返しながら,目標管理を継続す
ることができました。1年間の目標管理は個人用
のファイルに綴じていき,自分の成長やキャリア
を振り返るツールになっています。来年度はラ
ダー表を活用して,この目標管理と連動し人材育
成を充実したものにしたいと計画しています。
⑶ 臨地実習受け入れ体制の構築
平成26年度は,看護部初めての臨地実習を受け
入れる予定です。小児科枠ですので小児科病棟,
小児科外来,病児保育と連携しながら準備を進め
ました。一方それに向け実習指導者の育成に努め,
外部研修の報告から共通認識を持つようにしまし
た。実習受け入れ基準やマニュアルは日本医療機
第2章 診療概要・統計
能評価受審時に院内統一したものを早速使用しま
すが,小児科独自の基準やマニュアルを整備して
います。臨地実習の受け入れは看護師育成への貢
献もさることながら,我々受け入れる側も成長さ
せていただけるチャンスだと感じます。その姿勢
を忘れず,看護部全体で臨地実習を受け入れたい
と思います。
看護部の方針 平成25∼26年度 上記 1∼4
看護部の目標 平成26年度
看護記録検討委員会
看護記録検討委員会は,外来,病棟,手術室・中央
材料室,人工透析センターの看護師12名で構成されて
います。委員会は毎月開催され,看護記録の充実を図
ることを目的として活動しています。
平成25年度は9月より新たに人工透析センターのメ
ンバーも加わり,各部署の看護記録へ関する意識の高
まりを感じています。
平成25年度の活動内容
・看護記録の監査(診療情報管理士の参加)
・看護記録基準の見直し
・看護必要度研修(記録の監査及びミニテストに
よる理解度確認と解説)
・退院サマリーの記載確認
・日本医療機能評価受審に対するカルテ準備
・患者参画型看護計画の実施
・強化月間を設け,各部署の看護記録の充実を目
指す啓発活動
・手術室の看護記録の充実に対する取り組み
・電子カルテ見学の対応(府中市民病院)
・身体抑制に関する記録記載の取り決め(解除に
むけた記録記載)
・看護必要度(重症度・医療・看護必要度)勉強
会開催
1. より⑴ 病棟編成に伴う配置の構築
⑵ 各部署間の連携強化
2. より⑶ 医療安全体制における報告・検討を現場
に活かす
3. より⑷ 適正な時間管理
⑸ 固定チームナーシングの見直し
⑹ コスト意識の定着
4. より⑺ ラダー評価と目標管理との連動
⑻ 臨地実習の受け入れ
⑼ 小集団活動の奨励
委員長 安藤 美紀
今年度は6月の日本医療機能評価受審へ向けての取
り組みから始まった年度でした。看護記録基準の見直
しや,デモカルテの準備など日々の看護記録を振り返
る機会の多い年でした。受審の結果を受け,身体抑制
の解除に向けた記録記載の必要性を重視し看護業務検
討委員会と協同して取り組みました。必要な記録がよ
り解りやすく記載され,診療や看護に役立てていく必
要があると思います。
看護記録監査は委員会メンバーで行っていました
が,今年度は新たに診療情報管理士が加わりました。
他職種との検討は記録記載の充実につながります。手
術室の看護記録は昨年度より内容が充実しており,手
術室のスタッフの努力と委員会メンバーの積極的な活
動がうかがわれました。
平成26年度も常に看護記録の充実を検討していきま
す。診療報酬の改定によって変更される看護必要度(重
症度・医療・看護必要度)に関しては,根拠となる記
録記載が求められます。変更点を理解し的確な記録記
載を目指します。また,現在行っている患者参画型の
看護計画は患者の皆様と一緒に考え,より良い看護の
提供ができるツールとして広めていきたいと思いま
す。看護診断に関する見直しも長期的に捉えながら,
来年度も活気ある活動を継続して行いたいと思います。
63
看護業務検討委員会
看護業務検討委員会は,看護部で遂行している看護
業務の見直しと改善を図り基準化することを目的とし
ています。各部署からの11名で構成し,毎月1回開催
しています。
平成25年度は主に6月の日本医療機能評価受審時に
指摘を受けた,身体拘束の記録の充実と解除への取り
組みについて「抑制解除対策チーム」を立ち上げ,一
元化した拘束管理表を作成し記入漏れや負担のない運
用手順とマニュアルの作成等について検討しました。
関連部署の協力を得ながら26年4月からの運用開始を
目指しています。また,看護マニュアルと看護業務基
準の見直し,修正を継続して行いました。
看護部教育委員会
1. 現任教育
【看護職員一般研修】
日 時:平成25年10月19日(土) 多目的ホール
1部(一般)午後1時30分∼3時
2部(管理職)午後3時∼4時10分
講 師:岩切真砂子先生
(慈恵病院:精神看護専門看護師)
テーマ:1部「看護職の職場で直面するストレスや葛
藤への対処方法を学ぶ」
2部「ストレスを抱えるスタッフへのかかわ
りを学ぶ」
参加人数:116名
看護部教育委員会では,
毎年年間教育計画を立案し,
看護職員の育成に努めています。
今年度は精神看護専門看護師の岩切真砂子先生をお
迎えして,
「ストレスマネジメント」についての研修
会を開催しました。看護職は何かとストレスの多い職
業です。心身ともに健康に過ごすために1部ではスト
レスの考え方や対処法を,2部では管理職を対象にス
トレスを抱えるスタッフへの対応を学びました。研修
後は参加者アンケートの
「研修をどのように活かすか」
という項目の回答をまとめ,各部署で共有しました。
『平成24年度看護職員一般研修「コーチング」受講
後の取り組み』
平成24年度看護職員一般研修では「医療現場のコー
チング」を三木市民病院の元看護部長,多羅尾美智代
先生をお迎えして開催しました。その後のフォローと
して今年度,各部署でスタッフ同士の「良いとこ探
し」を企画し,スタッフ1人1人に良いところをメモ
64
委員長 神原 玲子
平成26年度は,
1) 身体拘束の管理を評価しながら軌道に乗せる。
2) 看護サービスの向上と看護業務のよりよい遂行
で患者アンケートからの問題抽出と看護スタッ
フの声から検討・改善を行う。
3) 看護レベルの向上の為にマニュアルを充実させ
る。
以上3点を目標に,今後も看護サービスの向上を目
指して活動していきたいと思います。
委員長 水ノ上かおり
やカードに書いて伝えるという取組みを行いました。
写真のようにメッセージをリングカードにして送る部
署もありました。受け取る側は「嬉しかった」という
感想が多く,送る側は「改めて相手の良いところを見
る機会となった」など良い意見が多数聞かれました。
コミュニケーションやモチベーションアップに効果的
だったと思います。
2. 新人教育
新人教育研修プログラムを導入し3年が経ちまし
た。今年度は新卒看護師が1名であったため,技術指
導を入職時の部署ローテーション時に各担当が実施す
るなど,工夫して行いました。成長には個人差がある
ので,部署長や教育担当者が教育方法や期間を話し合
い,部署全体の協力を得ながら新人看護師の育成を
行っています。年度末の事例発表会では1事例をまと
め上げ,1年間の成長を見ることができました。
来年度も個人の成長を確認しながら育てていきたい
と考えています。
第2章 診療概要・統計
3. 看護研究
【院内看護研究発表会】
日 時:平成26年3月15日(土)
午後1時45分∼3時30分 多目的ホール
参加人数:90名
演題1. 与薬業務に関するアクシデント件数減少への
取り組み
4階病棟:折橋 佳奈
2. 泌尿器科手術における吸湿発熱繊維を用いた
体温管理
手術室:笹尾 祐身
3. トリアージ業務導入時の看護師の認識度調査
病院外来:平川 陽子
病院外来
平成25年度,外来は看護師(常勤15名,非常勤10名),
診療アシスタント(常勤8名,非常勤3名)の構成で
す。外来診療の常勤医師は整形外科・呼吸器内科2名
減のスタートとなりましたが,4月に糖尿病内分泌内
科に濱本純子医師が着任,9月には不整脈外来 村上
充医師(岡山ハートクリニック院長)の診療も加わり
救急部門,血管カテーテル部門,内視鏡センター,内
科系15科,
外科系15科と昨年度より診療科が増えました。
外来では24年度の診療報酬改定による院内トリアー
ジ実施料の算定開始に伴い,夜間休日患者に対して緊
急度に応じて診療が行えるよう院内トリアージ基準を
制定しトリアージ体制を導入しました。日中の体制も
必要と考え4月下旬,外来処置室の配置移動を行い,
内科予約外患者における日中トリアージ実施を開始し
ました。
本年度の外来目標は以下の3点です。
1. 教育体制の充実
2. 院内トリアージ体制の整備と定着
3. 診療アシスタント・セクレタリー業務の向上
1.「教育体制の充実」は,昨年度に引き続き行って
います。外科系専門科についてはマニュアルの見直
しを行い,教育体制がほぼ整いました。勉強会は基
本技術(挿管・DC・CV)の習得など体験型勉強会
を中心に開催,事例検討やシナリオロールプレイン
グを実施しました。経験の少ないスタッフも含め改
めて手技の確認や注意事項の徹底が出来たと感じて
います。今後も継続して技術習得,統一した技術提
供が出来るよう努めていきたいと思います。
2.「院内トリアージ体制の整備と定着」は,本年度,
全時間帯でのトリアージの実施を目標とし,部署内
で基準勉強会を実施し,医師や他部署と連携依頼を
行い4月下旬より開始しました。看護研究にも取り
上げ,その結果,基準の認識度が低いという事実が
明らかとなり,定期的な勉強会や啓発活動の必要性
を実感しました。質の向上においては,看護師個々
のスキルの差を埋めていけるよう評価ツールの導入
【院外発表】
第1章 研究・研修実績に掲載
今年度は岡山県成人看護学会で発表することができ
ました。看護部教育委員会では年6回の研究指導者に
よる勉強会を開催し,研究者の指導とフォローを行っ
ています。研究発表は大変なことですが,日々の業務
を振り返る良い機会であり,次年度も取り組んでまい
ります。
外来 副師長 中尾 留美
や,OJT の強化,事後検証によりフィードバック
が必要という課題も明らかになりました。来年度も
定着に向け取り組んでいこうと思います。
3.「診療アシスタント・セクレタリー業務の充実」
医師業務の負担軽減を図るため,検査オーダー代
行入力,同意書作成,病名管理,診断書・退院サマ
リー作成補助,手術件数の入力を行っています。本
年度より承認システムを導入し,透析患者のカルテ
代行記載や定期検査・投薬代行,スキャナー等の業
務を拡大しました。医師の負担軽減に向け,教育・
業務内容の検討・充実に邁進しています。
また,6月病院機能評価の受審では「患者を中心と
する医療連携」が問われました。受審を通して電子カ
ルテの情報共有の取り決め・記録の充実を徹底するこ
とで,退院後患者・入院予定患者など病棟との情報の
共有,特殊注射や自己注射等の指導が必要な患者等の
継続看護連携体制を整えることができ,高い評価をい
ただきました。救急受け入れにおいては井笠地区での
年間件数のうち21%を当院が占めており,救急告示病
院としてなくてはならない存在となっています。受け
入れ体制を見直していくことで,日中は可能な限り役
割を果たせる状況となりました。夜間帯においても病
棟連携の強化に努めており,また24年度からの放射線
技師の当直導入は緊急対応・早期診断に結びつき,受
け入れ患者の幅が広がったと感じています。救急看護
においては,常に迅速かつ確実な実践が要求されます。
基本的能力(知識・技術・態度)の教育に今以上に力
を入れていく必要性を感じています。
また今後,いかに医師の負担軽減に努められるかが,
診療報酬にも大きくかかわってきます。業務拡大に向
け教育体制を整えていきたいと思います。
予測される高齢化においては病棟・外来の継続看護
と地域連携に力を入れ,患者一人一人にもっと関わり
を持ち,必要なケアを提供できるよう努力していきた
いと思います。
65
外来手術出し件数
外来検査・手術件数
(件)
800
(件)
600
H23
H24
H23
H25
500
H24
H25
600
400
400
300
200
200
100
0
ペインクリニック内科 ブロック件数
(件)
1,500
H24
G
外科
PE
皮膚科
EM
R
眼科
気
管
支
鏡
整形外科 泌尿器科 形成外科
形
成
血
外
管
科
カ
テ
ー
テ
内
ル
視
鏡
(上
部
内
)
視
鏡
(下
膀
胱
部
フ
)
ァ
イ
バ
ー
0
救急・急変患者件数
H25
(件)
1,000
救急
急変
800
1,000
600
500
400
200
0
透視下
透視外
点滴室
【小児科外来】
平成25年度小児科外来では,部署異動により看護師
や,診療アシスタント,保育士を新しく迎え新たな気
持ちで始まりました。新人教育では,小児科外来に特
化した指導を行うことはもとより,職種経験の違いを
考慮した指導が行えるよう,また新人スタッフが新し
い環境に早く馴染んでもらえるように努力しました。
教育や指導にあたり,マニュアルをもとに業務の流れ
を指導し習熟度を確認しながら,また精神的な支援を
怠ることがないよう,常に目配り気配りを心掛けス
タッフ全員で意識統一をはかっていきました。
また平成25年度は特に,業務改善に重点を置き取り
組みました。処置室・救急,問診,環境整備と3チー
ムにわかれ年間計画を立案しました。処置室・救急で
は,救急マニュアルの見直しと改訂,診察室レイアウ
トの変更を行いました。
問診では医師と検討しながら新患用・夜尿・肥満・
アレルギーの問診テンプレートの新規作成を行いまし
た。それにより経験値や能力の差による問診聴取のバ
ラツキが解消され,スムーズな診療に役立てられるよ
66
0
H23
H24
H25
副科長 柏原 寛子
うになりました。環境整備では,環境整備の場所や施
行日の「見える化」を行いました。
また待合いの掲示については,伝えたい情報や患者
の皆様の目線に立ってニーズに沿った情報提供ができ
るよう,医師やスタッフと相談し他部署からの助言を
受けながら掲示物を作成しました。新しくパンフレッ
ト台を設置し啓発を広く行い,情報伝達の場として患
者の皆様に利用していただいています。
第2章 診療概要・統計
年間計画に沿って業務改善を行ったことにより,日
頃見過ごしてきた事に気づき,検討し改善につなげて
いけたという成果があります。しかし,今後も継続し
ていくことが大切であり,常に問題提起の目を持ち,
課題を挙げ検討していく事が業務の質の向上につな
がっていくと思います。今後も継続してスタッフ全員
で業務改善に取り組み,患者の皆様のニーズに沿った,
温かい医療や看護が提供出来るよう切磋琢磨していき
たいと思います。
手術室・中央材料室
看護師長 神原 玲子
平成25年度は6月の医療機能評価更新受審で,手術
室の基準・マニュアル・手順の見直しを行う中で私達
が日々行っている看護を振り返ることが出来ました。
人事では,看護師2名が出産育児休暇に入り,6月
には臨床工学技士が退職しスタッフ数の減少が懸念さ
れましたが,8月・2月に看護師2名の新規採用が決
定し,さらに人工透析センターとの連携を持つことに
より,必要時,臨床工学技士の応援も増え活気づいて
まいりました。一方,中央材料室アシスタントの退職
が続き,スタッフの入れ替わりが多くなりました。中
央材料室における業務の重責が強いと退職者たちの意
見を聞き,教育の難しさを痛感した年でした。
現在は看護師8名(内2名が新人)
・中央材料室ア
シスタント3名で構成されています。
平成25年度の手術症例件数は手術室・外来手術症例
あわせて1,573件で前年度比−53件(−3.2%),手術
室だけでは1,448件で前年度比−30件(−2%)減少
でした。
し,基本を学び,専門性を向上させるために個人的に
研修会の参加が増加していることは,スタッフ教育を
考える上でも喜ばしく思っています。しかし,伝達講
習を行い情報共有化は図れておりますが,文書による
マニュアル作成には至っておりません。この点は次年
度の課題であると思っております。今後も専門性の高
い手術室では日々の業務の中で一人一人が問題意識を
持った行動と,問題点に対して一人一人の学びがスキ
ルアップに繋がると感じています。
2. 定期的な啓発活動を行い院内のコスト意識を高
める。
①過剰請求をチェックし適正を図る。
②用度課と連携し使用頻度の高い物品の価格の見
直し。
③ラウンドの結果をグラフ化し可視化する。
年々各部署の物品管理・コスト意識も定着してきま
した。過剰な請求時には原因探求し原因を明確にした
対応は図れており,価格の見直しでは手術材料及び院
内全体で十数点コスト削減を行いました。しかし,中
央材料室アシスタントの新人教育につまずきラウンド
の結果,コスト意識を効果的に可視化には至っており
ません。この点も次年度の課題であると思っておりま
す。
来年度は臨床工学技士の採用も控えており,手術室
での臨床工学技士の役割・業務の確立をめざし,専門
性の高い看護が手術を受けられる患者の皆様に提供で
きるように手術室・中央材料室スタッフ一同力を合わ
せて頑張りたいと思います。
平成25年度の部署の目標
1. 安全な医療・看護を提供する。
①急変時の対応マニュアルを作成し対応の統一化
を図る。
②月1回テーマを決めて勉強会を行う。
③研修会へ参加し部署へフィードバックする。
④インシデントレポートを積極的に書きカンファ
レンスで対策を協議する。
新人を育て,日々の業務をより安全に遂行するため
にも,個人のレベルに応じた教育の充実が必要不可欠
になっています。各々のレベルに応じた研修会に参加
平成25年度麻酔件数
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
全身麻酔
22
21
20
15
22
16
12
18
15
25
13
13
脊椎麻酔
5
5
5
15
15
7
8
5
6
6
8
4
伝達麻酔
17
16
12
13
19
13
10
13
15
9
13
18
硬膜外麻酔
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
ブロック
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
局所麻酔
92
104
77
107
102
80
99
90
77
98
77
101
136
146
114
150
158
116
129
126
113
138
111
136
合計
67
麻酔件数年度別推移
(件)
2,000
1,800
1,600
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
小児チーム
8月:
「小児 ∼ 思春期によくある心身症の病態生理と
看護師として関わりのこつ」研修会開催。
2月:
「小児看護の基礎と臨床」の研修会の伝達講習
会開催。
小児科看護マニュアルを作成中。
成人チーム
患者の皆様に統一した説明が行えるように睡眠時無
呼吸検査のチェックリストを作成。
神経根ブロック,腰部交感神経ブロック,脊髄刺激
療法
(トライアル)
,
硬膜外ブロックのマニュアル作成。
68
年
度
25
成
平
平
成
24
年
度
成
平
3階病棟は常勤看護師18名,
病棟アシスタント3名,
病棟クラーク1名で構成しています。平成22年4月に
体制を変更し小児科に加え,短期手術,夜間救急入院
の受け入れを行っています。受け持つ患者が多科に渡
り,平均在院日数が短く入退院数が多いことが特徴の
病棟です。その中で質の高い看護をめざし,平成25年
1月より小集団活動を始めました。チームは小児チー
ム,成人チーム,救急チーム,病棟アシスタントチー
ムの4チームに分け人数は3人∼6人のグループとし
ました。各チームで目標を立案し取り組んでいます。
各チームの活動を報告します。
救急チーム
7月:
「心肺蘇生法とチューブトラブルへの対応」研
23
年
度
平
成
22
年
度
平
成
21
年
度
20
成
平
3階病棟
年
度
0
看護師長 土屋早百合
修参加。
8月:除細動について勉強会開催。
10月:人工呼吸器について勉強会開催。
現在救急カートに常備している救急薬剤の一覧
表を作成。
チーム内での ACLS 研修会を開催。
病棟アシスタントチーム
リネン庫の管理:リネン定数を増やし不足のないよう
に対応。
アシスタントの連携強化:情報交換ノートを作成し情
報を共有。
業務改善:早出,遅出以外の業務を3つに分け,月毎
に担当し業務の均等化を行う。
以上の活動をしています。個人目標も昨年より明確
化されており,小集団活動に意義を感じています。次
年度は更に各チームの目標を具体化する必要性を感じ
ました。患者の皆様に安心して検査や手術を受けて頂
き,手術後や検査後に不安なく過ごして頂けるように
パンフレットの作成を考えています。また3階病棟は
夜間救急対応を行っています。地域医療を担う2次救
急病院としての役割を自覚し,救急,小児科の対応に
関しても更にスキルアップする必要性を感じます。病
棟アシスタントも含め,チーム間や他部署との連携強
化を図り,質の高い看護が提供できるように努力した
いと思います。
第2章 診療概要・統計
4階病棟
4階病棟は22名の看護師(うち非常勤2名),5名
の病棟アシスタント,2名の病棟クラークで構成され
ています。独身を謳歌する20歳代の若手看護師から,
子育てと仕事の両立に奮闘するママさん看護師,孫と
の時間を楽しみに仕事に励むベテラン看護師まで粒揃
いの病棟です。結婚・出産・育児・子供の結婚から孫
の誕生まで,女性のライフサイクルが見える職場であ
り,お互いが協力・団結しながら活躍しています。平
成25年度のベッド稼働率は76.8%,在院日数は22.3日,
長期に渡り治療やリハビリに励む患者の皆様をサポー
トしています。
4階病棟に入院される患者の皆様は,整形外科・泌
尿器科・形成外科が中心であり,ほとんどの方が手術
を受けるために入院されます。
手術前後の緊張や不安,
痛みの緩和など,患者の皆様とご家族の看護ケアに力
を入れ,患者の皆様に安心で安全な看護を提供するた
め日々努力しています。
今年度は,2つの目標を掲げ取り組みました。
1. 習得した知識・技術を共有し,チーム医療の質の
向上に努める。
⑴ 各種研修に参加し自己研鑚を図る。
⑵ 伝達講習を開催し学びを共有する。
院内外の研修に積極的に参加することから始めまし
た。研修参加表の自己の欄にシールを貼り,参加率を
可視化しました。院内研修には全員参加することがで
きましたが,院外研修は約半数にとどまっており,研
修参加後の伝達講習も2回の開催に終わりました。看
護の質向上のためには,継続した学習と情報共有が欠
5階病棟
5階病棟は,看護師25名(非常勤2名含む),病棟
アシスタント5名(非常勤1名含む)
,病棟クラーク
2名で構成しています。スタッフの年齢層も幅広いで
すが,お互い刺激を受けながら一致団結し患者の皆様
へより良い看護が提供できるように努力しています。
今年度は,病棟目標を2つ掲げ取り組みました。
1. インシデント報告を活かして,アクシデント防止
の意識を高める。
① インシデントレポートを1枚/週は提出する。
② インシデントレポートをチーム会で検討し,病
棟会議で報告する。
今年度のインシデント報告件数は466件と多くのレ
ポート提出がみられました。これは,医療安全委員が
部署内で啓蒙を行い,レポートを書くという習慣,そ
してチーム会でチームリーダー達がインシデントの内
看護師長 稲村 美穂
かせません。研修参加への啓発活動を行い,参加への
意欲を引き出していくことが重要と考えます。来年度
も引き続き取り組んでいきます。
2. ヒヤリハットを分析し,安全な医療・看護を提供
する。
⑴ アセスメントシートを用いて誤薬のアクシデン
トを前年度より50%減らす。
誤薬のアクシデントが前年度34件,今年度15件と
50%減となり目標達成しました。ダブルチェックの方
法を統一し周知徹底を図ったことや,薬剤師による病
棟薬剤業務の開始がアクシデント減少へつながったと
考えます。目標達成には至ったものの,与薬業務の複
雑化は増してきており,さらなる対策の強化が必要と
感じています。誤薬防止についても引き続き取り組み
件数減少へつなげていきます。
来年度の目標は,次の2つを設定しました。
1. チーム医療の質向上のため,学習・自己研鑚を図
る。
⑴ 院内研修の参加と,年2回の院外研修への参加。
⑵ 病棟会議,チーム会を利用し,参加した研修に
ついて伝達講習をする。
2. 誤薬件数の減少に努める。
⑴ リスク感性を高めるために,誤薬のインシデン
トを1日1回インシデントノートに記入する。
今後も,医療の質の向上をめざし,患者の皆様へ安
心で安全な看護を提供するため努力していきます。
科長 大杉 靖子
容について報告を行ったことで,1人1人の危険予知
力が向上し,医療安全防止に対する意識が向上したも
のと考えられます。インシデント報告件数は昨年度比
約10.5倍の増加となり,良い傾向になりました。
今後も,インシデント報告を強化することで,患者
の皆様が安心安全な入院生活がおくれるように努めて
いきます。
2. 固定チームナーシングの充実を図り,看護の質を
高める。
① 毎日ショートカンファレンスを行い情報の共有
を行う。
② 年に3回病棟内の業務改善の検討を行い実施す
る。
当初はカンファレンスに問題提議が上がらず,日替
リーダーが四苦八苦していました。しかし,毎日継続
69
することでメンバーからも積極的な発言がみられるよ
うになりました。今後も必要な情報を共有し,患者の
皆様のニーズに応じながら継続した質の高い看護を実
践していきたいと考えています。
そして,
業務改善については申し送り廃止,
エンジェ
ルケアの充実,循環器疾患の患者指導の統一を行いま
した。
申し送りを廃止することで,業務開始の時間が早く
なり看護ケアの時間が増えカンファレンスの充実にも
繋がりました。
5階病棟では,
退院患者数の約1割が終末期であり,
エンジェルケアに関る機会が多い現状です。その為統
一した手技で行えるように院外研修会に参加し,部署
附属診療所
附属診療所は,パートスタッフ6名で構成していま
す。スタッフが日替わりリーダーを担当し,急な人員
の不足事態には,病院スタッフが応援に当たるなど互
いに協力し合い午前診療を運営しています。訪問診療
は,附属診療所が窓口となり毎週金曜日の午後に,訪
問看護師やケアマネージャーと協力し,現在30∼40名
の往診に行っています。
平成25年度の附属診療所目標 1. パートのみの新体制に伴い,外来業務の見直しと
改善を行う。
限られた人数で対応するために問診業務を見直しま
した。従来問診担当者がバイタル測定・入力・検査引
き落としを行っていましたが,患者の皆様が自主的に
血圧,体重測定をしてお待ちいただくように体制を変
えました。各診察室担当者,処置室担当者も連携して
患者対応することで,支障なく対応できるようになっ
てきたと感じています。また,対応困難な事例をノー
トに記入していき,
自分自身の振り返りや,
他のスタッ
70
内で伝達講習会を行い知識を深めました。ケアセット
の検討,メイク方法,褥瘡,気管切開などの処置方法
についてマニュアル化を行い,それを他部署へ発信す
ることが出来ました。
また,循環器疾患の入院患者の統一した指導の必要
性を感じ虚血性心疾患パンフレットを作成しました。
来年度はこのパンフレットを使用して指導を行い,評
価修正しながら当院独自のパンフレットを充実させた
いと考えています。
来年度は,部署全体で医療安全に対する関心を高め,
薬剤関連アクシデントを昨年度より10%減少すること
をめざし,各自の役割を明確にしてチーム活動を行い
活気ある病棟を目指したいと思っています。
附属診療所スタッフ一同
フとの意見交換を行い,情報を共有することで,マニュ
アルの追加や変更を行うことができました。またリー
ダーをする事で各自がリーダーとして自覚するように
なり視野が広がってきたと思います。
2. 自己研鑽し,各自年2回勉強会をしスタッフに伝
達する。
毎月勉強会を開くことで各自が勉強し,他のスタッ
フに伝達し学びを共有することが出来ました。その情
報は現場で活用できていると感じています。院内外の
勉強会や学会にも可能な限り参加できました。
平成26年度は,日替わりリーダーで得られた経験を
活かし,スタッフ間で情報共有と連携を取り,看護実
践の強化を図っていきたいと思います。また,今後附
属診療所では,高齢者に負担の少ない大腸 CT を行う
予定です。現在,医師や診療放射線技師と連携を取り
ながら準備を進めています。安全に検査が行えるよう
努めていきたいと思います。
第2章 診療概要・統計
6 医 事 課
副課長 田中 千穂
医事課は,外来医事19名(内パート1名含む),病
棟クラーク5名,附属診療所医事2名(内パート1名
含む)にて診療報酬請求事務,コーディング業務,受
付業務,一般的な事務処理全般を行っています。
平成25年度は,診療情報管理室 DPC 担当者退職に
伴い,DPC 業務担当に外来医事から異動となる人事
がありましたが,大きなトラブルもなく業務遂行がで
きました。医事課における医事計算部門も入力に集中
できるよう別入力室にて業務に当たることとなり,雑
多な医事課とは離れ,効率良く業務遂行ができていま
す。そして入力室においては,パソコン使用中に両手
が自由に使えるよう『ヘッドセット』の利用を取り入
れました。
離席することの多い部門では適しませんが,
入力室では動き回ることが少ない為,
『ヘッドセット』
を装着し,両手でパソコン操作をしながら電話対応が
でき,スムーズに入力業務が行えています。
そして業務改善として,電話管理対策に取り組みま
した。どの部署から外線発信しても病院代表番号が着
信履歴として残る為,着信履歴を見て掛け直した電話
は全て代表番
号に繋がりま
す。代表電話
対応している
医事課は外線
をかけた部署
担当者から連
絡が入ってい
ない場合,発
信者を探すの
に大変苦慮していました。また,連絡をいただいてい
る場合でも,医事課内の外線連絡ボードが溢れる状況
が発生していました。そこでエクセルで電話管理を行
う意見があり,電話をかけたスタッフが入力すること
で,医事課の連絡ボードが溢れることなく共通管理が
できるようになりました。これは大変業務の効率化に
繋がりました。勿論パソコン入力できない状況下で
は,医事課に連絡をいただき医事課での入力も並行し
て行っています。
平成25年度目標であった「医師との連携を強化し査
定の減少に努める。患者の皆様からのご意見や満足度
調査に基づいたサービスの向上に努める。医事業務を
効率的に行うための業務手順を見直す。医事課職員の
専門知識向上と業務に必要な情報収集に努める。」は
引き続き,26年度においても継続していきたいと思い
ます。
今後も部署内の業務改善に取り組み,他部署との連
携を保ちながら,患者の皆様により良い医療を提供で
きるよう業務に取り組んで参ります。
71
7 病児保育~すこやかキッズルーム~
村田 佳子・今本 奈美江・中山 佳奈・横原 春香
笠岡市の委託を受け医療併設型病児保育室を開設し
5年が経過しました。
病児保育は,病気または病気回復期のため集団生活
が困難で保護者が仕事または病気,その他の諸事情に
より家庭で看護できない保育児,児童をお預かりし保
育する施設です。
子ども一人ひとりのニーズに合わせ,医師・看護
師・保育士・栄養士・薬剤師などの専門集団によって
安心・安全な保育と看護を行い快適な生活が送れるよ
う援助しています。
現在生後6か月∼小学校3年生までを対象とし,小
児科の宮島医師をはじめ保育士3名,病児保育担当看
護師,小児科看護師で対応させて頂いております。
新規利用数が増加し,本年度は501名の利用があり,
開設当初からの総利用人数は2,212名になりました。
病児保育利用者数
(人)
600
505
500
400
300
249
283
501
344
330
200
100
0
平成20年度 21年度
22年度
平成25年度のトピックス
① 4月から笠岡市子ども条例が施行されました。こ
の条例は,安心して子育てが出来るように地域全
体でサポートしていくことを目的とし制定されま
した。
子育て支援施設としての私ども病児保育室も
「テレビ広報笠岡」で紹介され新規利用者も増え
ました。
② 6月から当院職員の子どもを対象とし,月曜日か
72
23年度
24年度
25年度 (年度)
ら金曜日の運営に加え土曜日の9時∼12時30分ま
での半日間の開設を始めました。
職員からも土曜日を運営して欲しいという要望
も強く,業務改善しました。
③ 10月から11月にかけて川崎医療短期大学 医療保
育科より6名の保育実習生を受け入れ病児保育の
実習に協力しました。
今後もより良い保育を目指し,安心して預けて
頂ける環境を提供していきたいと思います。
第2章 診療概要・統計
【附属診療所】
附属診療所長 原田 和博
の連携を深めてチーム医療の実践に心掛けています。
また,CT,MRI,骨密度測定(DEXA)
,内視鏡検査,
超音波検査などの検査が可能で,かなり踏み込んだ診
療が提供できます。栄養指導,フットケア,個々の状
況に応じた運動指導,外来でのインスリン導入など昨
年同様に多数行っています。現状では病院の診療の充
実を図るために,平成23年10月より午後の診療を中止
していますが,条件が整えば午後の診療を再開したい
と考えています。
附属診療所では健診センターおよび健康増進クラブ
ONE の役割が益々重要であり,年々これらの実績を
伸ばしています。診療面では,外来診療,往診にて,
慢性疾患を中心としたきめ細やかな医療を提供したい
と考えています。
1. 外来診療(一般内科・呼吸器内科・消化器内科・
循環器内科・糖尿病内分泌内科)
慢性疾患の方,および非重症の急性期疾患の方を対
象に診療を行っています。慢性疾患では,食事,運動
療法などの一般療法,患者教育に特に重きを置き,管
理栄養士,糖尿病療養指導士,健康運動指導士などと
健康管理センター
【健康増進クラブ ONE】
医療機関に併設した運動施設として,疾患を持つ患
者の皆様をはじめ,多くの皆様が各目的・目標に合わ
せて運動を実践しています。平均月延べ利用者数は
1,348人(詳細はグラフ,表参照)
。平成23年度に廃止
した水中ウォーキングマシン(水中トレッドミル)の
利用者の皆様もフロアや各種運動,教室を継続して頂
けております。昨年度から取り入れた個別指導(パー
ソナルトレーニング)では,ひとりで運動が実践しづ
らい運動機能の低下した高リスクの方々の運動療法と
しての利用もあります。様々な教室での集団運動や個
人に合わせたメニューを提供して,運動することが苦
手な方も継続できるよう指導を行っています。
今年1月から定期的に体力測定とフィードバックを
2. 訪問診療
従来通り,通院困難もしくは終末期の患者の皆様に
対し,毎週金曜日の午後に宮島厚介医師が訪問診療を
行っています。訪問看護師やケアマネージャーと連携
を持ちながら,住み慣れた家で皆様が安心して生活で
きるように支援しています。平成25年度と同様,現在
約30名の方が利用されています。
3. 健康管理センター
別途記載
4. その他
企業に出向いてのインフルエンザの予防接種(平成
25年度:877名)など行っています。
リーダー 石部 豪
強化して行うことで,効果的に運動実践できるように
体制づくりをしました。瀬戸いこい苑や健康教室での
運動指導,理学療法(物理療法)での治療なども継続
して行っています。リハビリテーションセンターや糖
尿病内分泌内科からの紹介も増えています。今後も各
科,センター等との連携を密に患者の皆様,会員の皆
様をはじめ,地域の皆様,一人でも多くの皆様に運動
への動機づけ,意識づけ,健康の保持増進,QOL の
維持向上へと繋がるように安全で安心な運動療法の場
を提供していきます。
また,来年度から健診センターと連携し,人間ドッ
ク・健診受診者への体力測定,特定健診受診者への専
門的な指導を積極的に行えるようにしていきます。
73
◇平均月延べ利用者数の3年推移◇ ※健診センター利用者は除く
(人)
フロア利用(人)
140
1,400
120
1,200
100
1,000
80
800
パワープレート
60
600
個別指導
40
400
20
200
0
平成23年度 平成24年度 平成25年度
リラクゼーションカプセル
理学療法
フロア利用
0
平成23年度
平成24年度
平成25年度
1142.4
1244.4
1348.5
フロア利用
878.6
1059.8
1182.2
パワープレート
112.6
121.3
107.5
水中ウォーキングマシン
122.5
健康増進クラブONE 利用者数
リラクゼーションカプセル
12.8
16.3
18.1
個別指導
31.0
35.5
40.4
2.0
0.3
0.3
62.8
37.1
28.9
1デイ会員
理学療法(物理療法)
【健診センター】
健診センターでは,人間ドックや各種健診,また特
定保健指導を実施しています。
特定保健指導では,保健師がプランを立て,管理栄
養士による栄養指導や健康運動指導士による運動の支
援を受けられます。平成25年度の特定保健指導の依頼
は,動機付け支援が5名,積極的支援が1名の計6名,
現在支援継続中です。
今年度当健診センターを2,393名の方に利用して頂
きました。昨年までは1月,2月と受診者数が減少し
ていましたが,今年度は極端に低迷することなく利用
を頂いております(図1)
。また,受診者の年齢層も
10代から80代と広がっています。特に60歳以上の受診
者の増加が著しいです(図2)。来年度は高齢者の方
74
にも安心し,安全に健康診断を受けて頂けるよう業務
を見直したいと思います。
健診当日には,健診を受けられた全ての方に,保健
師または看護師による事後指導を実施しています。緊
急性を要する結果があった場合は,医師の指示のもと
外来受診をして頂くこともあります。事後指導時に受
診者自ら1年間の振り返りをし,次年度に向け取組み
や目標を立てられる方もいます。また,併設されてい
る健康増進クラブ ONE に興味を持ち,利用を始めら
れる方もいます。受診者の方が気持ちよく健診を受け
て頂けるよう,そして健診をきっかけに自身の健康に
ついて考える機会となるよう今後もスタッフ一同取り
組んでいきたいと思います。
第2章 診療概要・統計
図1 健診受診者数
(人)
300
250
200
150
100
50
0
4月
5月
6月
7月
8月
9月
平成23年度
10月
11月
平成24年度
12月
1月
2月
3月
平成25年度
図2 年齢別受診者数
(人)
750
600
450
300
150
0
10∼19
20∼29
30∼39
40∼49
平成23年度
50∼59
平成24年度
60∼69
70∼79
80∼89
90∼99
歳
平成25年度
75
【タカヤ クリニック】
平成23年10月3日に開設し,井原および周辺地域の
透析患者の皆様21名での開始後,約2年半が過ぎまし
た。多くの病院,クリニックより紹介をいただき,平
成26年3月末で,58名になる事が出来ました。以前は
通院に時間を要しておられた患者さんも,通院時間が
短くなり,楽になったと非常に喜ばれています。また,
高齢により自家用車での通院困難となられた患者さん
の増加により,平成25年10月よりタクシー相乗りを利
用しての送迎通院を試みております。20年ぶりの積雪
もありましたが,送迎は大きな混乱なく,全員の透析
が可能でした。
現在,午前中と月,水,金のみ午後透析を行ってお
ります。患者数増加のため,平成26年3月には血液透
析監視装置を新たに1台導入し,
35床となる予定です。
45床までの増床可能スペースがあり,今後も充実した
76
所長 木曽 光則
透析を進めていきたいと考えております。
なお,毎週月曜日に川崎医科大学腎臓内科より桑原
篤憲医師を派遣して頂き,最新の治療と,患者さんの
指導を行って頂いております。ブラッドアクセスに対
しては,16列 CT でのシャント造影や,シャントエコー
検査を行いシャント狭窄を早期に診断し,笠岡第一病
院 循環器内科 阿曽沼裕彦医師,浦川茂美医師による
PTA(経皮的血管拡張術)治療を行って頂いた事で,
シャント機能不全も解決できました。なお,透析導入
時,シャント閉塞に対しては,笠岡第一病院にて私が,
局所麻酔下に手術を行っております。
笠岡第一病院人工透析センター,内科 原田和博医
師,医事課,法人事務局,他の方々の全面的なご協力
をいただき,大きな事故も無く年度を終わる事が出来
ました。
第2章 診療概要・統計
【瀬戸いこい苑】
入所介護科
施設長 田中 郁子
入所稼働率
(%)
100.0
95.0
90.0
85.0
80.0
75.0
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
23年度
平成25年度の瀬戸いこい苑の体制は,医師7名(担
当制)
,看護師10名(内育児休暇中1名・隔日午前中
パート2名)
,介護福祉士・介護士22名,介護支援専
門員1名,社会福祉士1名,作業療法士2名,理学療
法士1名,言語聴覚士0.5名,管理栄養士1名,薬剤
師1名(病院兼務),事務員1名と多職種で構成され
ております。
老人保健施設の理念である利用者の尊厳を守り,安
全に配慮しながら,生活機能の維持・向上をめざし総
合的に援助する施設として病院をはじめとした法人内
施設と連携を取り利用者の皆様個々人がよりその人ら
しい生活を取り戻せるように支援しています。
平成25年度の部署目標は①多職種との協働により稼
働率を96%に保つ②職員の協調性を高め働きやすい職
場を作るとし,稼働率を上げつつ利用者の皆様の満足
度を高めていく事を目指しました。
平成25年度は空床のショートステイ利用の拡大を図
ることにより平均稼働率は96.0%と目標を達成する事
ができました。
ショートステイや外部からの入所利用者の皆様の受
け入れをスムーズに行うためには職員各々が互いの専
門性を理解し,情報共有を図っていく事が必要です。
またそれが利用者の皆様の満足度を高めていく事にも
なります。
歯科の協力を得て口腔機能維持管理・栄養管理科の
協力を得て栄養マネジメントを実施,併設である笠岡
第一病院の質の高い医療援助を必要に応じて受けるこ
とが出来る事も,利用者の皆様はもちろんご家族から
高い信頼を得ており,当苑で看取り件数も10件と増え
ています。
グラフは平成23年度からの稼働率・介護度・平均在
所日数・入所延べ総数を比較しています。ベッドの回
転率を上げる事により平均在所日数は全般に低下して
います。今後も稼働率の維持と在宅復帰率の向上をめ
24年度
25年度
入所平均介護度
(%)
5
4
3
2
1
0
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
23年度
(人)
24年度
25年度
入所延べ総数
2,200
2,100
2,000
1,900
1,800
1,700
1,600
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
23年度
24年度
25年度
77
ざし,介護保険の改正により老人保健施設に求められ
る役割が変化しても柔軟に対応できる施設へと進化し
ていきたいと思います。
平成26年度の目標は
⑴ 業務の効率化
①時間を有効に使うための業務の見直し,福祉機
器の積極的な利用により業務改善を目指す。
②職員一人一人が目標意識をもち自らの業務改善
に努める。
③物品管理を適切に行いコスト意識を高める。
⑵ アクシデント・インシデントの減少
①部署全体で医療安全の報告・検討を行う。
②専門職としてリスクを予測して業務に当たる。
としました。平成26年度は瀬戸いこい苑の建て替えも
本格化します。新しい福祉機器も購入していただきま
した。新しい機器を有効に使用して,利用者の安全性
の確保はもちろん,職員の重介護の負担も軽減してい
くため,機器利用のプロジェクトを組み,より有効な
利用を検討していきます。
リフトの利用は,一時期利用者を荷物扱いしている
という意識もありましたが,実際に職員が利用者のよ
うに利用してみると,抱え上げられるより安定感があ
り安心感が増すことが分かりました。現在は寝たきり
の方の移動用リフトと,ある程度下肢筋力の残ってい
る方用の,スタンディングリフトの2種類を積極的に
利用し寝たきり・座らせきりを予防し,日中の活動性
を高めていきたいと思っています。合わせて職員の重
介護の負担軽減しマンパワーにのみ頼らない介護を目
指していきたいと思います。
また,昨年下半期から行っている医療安全報告会は
職員全体のリスク意識を高めヒヤリハットの報告は増
えていますが,アクシデントの減少には結びついてい
ません。平成26年度は報告会をより有意義なものに発
展させアクシデント件数の減少を目指していきたいと
思います。
78
第2章 診療概要・統計
離床センサーシステムの報告
平成25年度は,田中施設長を迎え,新たな試み・新
たな発見の繰り返しの年でもありました。また,組織
という物がどうであるのか,これからの福祉情勢をど
う歩んでいけばよいのかを教えていただいた年でもあ
りました。そのタイミングと同時期に,当苑の建替え
の話がリンクし,瀬戸いこい苑では「利用者へのサー
ビス特化はどのように」「何を行動すればよいのか」
と自問自答を繰り返す年でもありました。その中で一
つの「地域の方々に使っていただける施設」というビ
ジョンが生まれ,私達の新たな施設の戦略が固まりつ
つあると考えています。
利用者のアメニティをどの様に担保するか。アメニ
ティとは,
快適性が求められる部分が多いと思います。
しかしながら,この利用者のアメニティの裏には,利
用者の安全担保と,スタッフの介護力軽減が密に関係
している事は因果関係でも明白となっています。そう
した関係性の中で,当施設ではどの様な働きをすれば
ベストなのかを理事長・施設長と討議を繰り返しなが
ら,利用者・職員のアメニティの両立のバランス妥当
点を模索しております。前項で田中施設長が紹介しま
した,移乗補助器の「サラ」や移乗用リフトの「マキ
シムーブ」の導入は,本年度最大のトピックスであり
ます。その中で,昨年度から進捗状況を紹介しており
ます,モビネス(mobile view network system)の開
発を紹介したいと思います。この開発は,平成23年7
月から開始となり,2年6ヵ月が過ぎようとしていま
す。利用者の状態を,当苑と電導株式会社様と開発し
たセンサーが感知・カメラが起動しスマートフォンに
利用者の状況を映し出すというシステムです。昨年度
から課題であった,施設内で安定した映像をスマート
フォンに届けるという事に関して,院内環境を様々な
方々にご協力をいただきながら整備をしてまいりまし
た。しかし,設備と情報の安定性とのバランスが難し
く,この度一般回線を試験的に採用する事となりまし
た。当施設は,au の4G LTE 回線の圏内にあり,映
像をクラウドに乗せた後にスマートフォンへ配信する
というシステムですが,セキュリティの部分に関して
は,au と電導株式会社がサポートしてくださってい
るので,今後は使用状況を検証していこうと考えてい
科長 鍋谷 一樹
ます。この一般回線を使用する利得は,どの場所に居
ても安定した環境が得られ,センサーで感知した後2
秒程度で手元のスマートフォンへの通知がなされると
いうレスポンスの速さです。その逆に,通信費用が端
末ごとに発生し,費用対効果とのバランスが今後の大
きな課題となっていますが,平成26年度1年間を評価
期間としていただきましたので,しっかりと評価して
いきたいと考えています。その他,センサーのワイヤ
レス化に成功しました。利用者のベッド周辺に各機器
(モビネス BOX・カメラ・センサー)を設置する際
に有線にて接続いたしますが,利用者の生活様式の中
で様々な部位にセンサーを設置いたします。そうした
中で,有線の為にコードの取り回しが大変で設置を再
検討してきたケースもあります。ワイヤレス化に伴い,
利用者の生活・状況に合わせた設置が可能となりまし
た。
まとめ
「幸せ」とは何か,ふと考える事があります。様々
な私生活を取り込みながら,利用者・ご家族・施設職
員が関わっております。時代の流れにより,施設に求
める要望も高まりをみせる昨今,何事もバランスを保
つ事が重要であると考えております。安全・安心と次
には双方のよりよい関係が不可欠であると考えていま
す。その関係を保持する為にも,IT は手放せない機
材の一つです。より多くの『愉しく充実した時間』を
提供できる様に今後も努めてまいります。
補足
この映像取得システムは,利用者・ご家族へ十分に
説明し承諾を得た上で使用させていただいています。
また,使用撤回も申し出があれば,直ちに実行中止さ
せていただいております。
79
通所リハビリテーション
青木 周子
1. 紹介
通所リハビリテーションでは利用者の皆様(要支援
2,
要介護1∼要介護5)
に,在宅自立支援を目的とし,
病状安定期において医師の指示により日帰りでサービ
スを行っています。主なサービスは送迎・リハビリ訓
練・入浴・食事等です。入浴サービスをはじめ,心身
機能の維持・向上の為のリハビリ訓練,趣向を凝らし
た集団レクリエーションや棒体操,
季節行事
(新年会・
ひなまつり・敬老会等)を行っています。
私達スタッフは利用者個々のニーズに合ったきめ細
やかなケアを心掛け,ケアマネジャーとの連携を図
り,利用者の思いを受け止めながらご家族と協力して
いく事が満足度を高める事につながると確信しており
ます。その為にも日頃から目配り,気配り,心配りに
努め,思いやりのある言葉,態度で接し,楽しい時間
を過ごして頂けるように心掛けています。
送迎時,利用者のご家族の日々の介護を労い,介護
等での悩み事などの相談も受けています。介護者がス
トレスをためないように状況を把握し,家族との関わ
りも大切にしています。
そして,地域の方々からも信頼され,将来にわたっ
て“選ばれる通所リハビリテーション”を目指し日々
努力しています。
2. 目標
① 他部署・家族との連携と予防的医療・介護により
長期に在宅生活が続けられるように援助する。
② 利用者とその家族に信頼されプランの目標に添っ
た運営をする。
3. 利用実績
月
平成24年
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
平成25年
1月
2月
3月
実人数
46
46
51
53
53
53
51
50
49
50
49
51
稼働日数
21
21
20
22
22
19
22
20
20
19
19
20
382
404
413
450
435
386
418
392
393
382
363
422
2.83
2.61
2.7
2.31
2.29
2.39
2.43
2.82
2.74
2.78
2.57
2.33
要支援1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
要支援2
5
3
6
7
7
9
9
7
7
6
5
5
要介護1
10
10
10
10
11
11
10
11
9
10
9
10
要介護2
6
7
11
11
10
12
12
11
13
14
14
11
要介護3
15
15
15
15
14
12
10
10
10
9
10
15
要介護4
9
9
8
8
6
7
6
7
9
9
8
要介護5
1
1
1
2
3
2
2
3
3
2
2
2
申請中
0
1
0
0
1
1
1
2
0
0
1
0
合 計
46
46
51
53
46
53
51
50
49
50
50
51
新 規
1
4
3
3
0
2
1
2
0
1
3
3
総数
平均介護度
入院(入所)
0
1
2
2
5
1
7
3
3
4
3
3
中 止
0
2
0
0
1
2
0
0
0
0
0
0
再 開
0
0
1
1
4
1
1
5
2
0
2
0
回数増減
0
0
0
0
2
0
0
0
1
0
0
1
終 了
0
0
0
1
1
2
0
0
0
0
0
0
スタッフ:理学療法士・作業療法士・看護師・介護福祉士・介護職員・ボランティア(毎週火曜日)・大正琴慰問(毎月1回)
少しずつですが利用者が増えました。要介護から要
支援になり,引き続きサービスを利用されています。
近日,独居の利用者が増えてきています。ケアマネ
ジャー,ヘルパー,訪問看護,医師,家族との連携が
とても重要になっています。その利用者の生活してき
80
た場所で一日でも長く生活できるように医学的管理の
下,他部署との連携を図り経過的観察をしながら支援
していきます。また,利用者の介護者も高齢の為,介
護者の状態にも気配りを行っています。
第2章 診療概要・統計
4. 要支援者に対しての活動
要支援者を対象に週4回集団リハビリを実施し,理
学療法士,作業療法士が2回ずつ運動リハビリと作業
リハビリで介入しています。
【運動リハビリ】
理学療法士 植田 有紀
運動リハビリでは上下肢筋力強化訓練や歩行訓練を
中心に身体機能の維持・向上を図っています。利用者
は明るく活気にあふれており賑やかに実施していま
す。平行棒内で他利用者と並び訓練する事で意欲の向
上,悩みの共有などができ,利用者同士の交流の場と
もなっています。運動リハビリ終了後は「私は右足が
上がりにくいんよ」などとリハビリでの反省をしなが
ら仲良く席に戻られています。
その姿は若い娘の様で,
キャーキャーと笑い合っています。たまにお喋りが盛
り上がって笑いが止まらない事があるのですが,利用
者同士とても楽しみにされています。
【作業リハビリ】
毛糸でリリアン風に編み,ボンボンを作り,目を着
け,いもむしを完成させました。
作業リハビリでは,「脳トレーニング」「手・手指の
運動」「作品作り」を提示し,「基本的能力(運動,感
覚・知覚,認知・心理的)」「応用的能力(上肢機能,
知的・精神的能力)」
「社会的適応能力(社会生活適応,
余暇活動)」の維持・向上を図っています。
環境の場を設定し,2∼3人による小集団で行うこ
とで,個々に対する一般的行動や課題行動,対人関係
行動など集団を通じて発揮,獲得される光景が多くあ
ります。
この場で体験した事を自主訓練で取り組み,改めて
自分で作品を作るといったケースもあり,その体験が
自信や達成感を作り対象者の心身機能の回復に繋がっ
ています。
今後もさまざまな課題に取り組み,楽しみながらリ
ハビリを行う場を提供していきます。
5. 送迎について
作業療法士 山田 奈央
9月に送迎車(ライトエース)が新しくなりました。
内装は充実しており,気持ち良くご利用者の皆様に
乗っていただいています。
送迎車は他にハイエース1台,軽自動車3台(夕方
の送迎は2台)の計5台で行っています。狭い道,細
い道,急な坂道でも対応出来る様に取り組んでいます。
鉛筆を持ち,紙を丸めて糊で止めて,ペーパークラ
フト作成中です。
6. まとめ
平成27年の介護保険の改正に向けて,デイケアの特
徴を生かし,医療管理の必要な方の受け入れを行い,
リハビリ活動を増やし,在宅支援援助に努めて行きた
いと思います。
スタッフ一同,医療への知識,身体機能維持向上訓
練を再度確認勉強し,業務に励んでいきます。
81
在宅療養支援センター
居宅介護支援事業所
主任介護支援専門員 野村 良一
当居宅介護支援事業所は,
「最期まで在宅で暮らし,
ご本人様・ご家族の皆様とよりよい生活を援助する」
を基本方針として,
平成25年度の部署目標は①「医療・
福祉そして地域との連携強化」
,②「研修を計画的に
参加し,
自己研鑽を図る」
を掲げ取り組んで参りました。
①の目標の一つとして,岡山県備中保健所井笠支所
が推進している連携シート「むすびの和(井笠版)」
を活用し本人の思い等を大切に医療福祉との連携を行
いました。
②の目標では,平成24年度に引き続き,毎週月曜日
には事例検討を行い,ニーズに添ったアセスメントが
出来ているか,介護支援専門員全員参加型の勉強会を
実施してきました。また,平成25年度は主任介護支援
専門員の研修に2人参加し,当事業所の主任介護支援
専門員は6人中4人となりました。平成26年度も主任
介護支援専門員の研修会に出席し,職員全員が主任介
護支援専門員になり,質の高いケアプランの提供を目
指しています。
平成26年度も昨年度に引き続き,認知症研修・精神
障害研修・対人援助・成年後見・アセスメント研修等
参加し各自が時代に合った行動をとりながら,色々な
考えを取り入れ,支援のスキル・アップが出来るよう
にしていきます。
平成26年度は,①地域包括ケア,②医療ニーズ,③
維持期リハビリテーション,④後方療養支援病院,⑤
機能強化型在宅支援,⑥障害者総合支援法,⑦精神保
健福祉法改正,⑧消費税と介護報酬等を学び,介護支
援専門員として視野を広げていきたいと考えています。
表1 当事業所の利用者数と介護支援専門員の取り扱い件数
区分
利用者数
介護支援専門員数
25
25
25
25
25
25
25
25
25
26
26
26
4
5
6
7
8
9
10
11
12
1
2
要介護者数(A)
170
174
178
173
179
175
176
179
175
178
介護予防支援業務に
係る受託者数(B)
14
17
21
20
20
22
22
21
22
(C)計(A+B/2)
177
172
188.5
183
189
186
187
189.5
常 勤
6
6
6
6
6
6
6
非 常 勤
0
0
0
0
0
0
平成24年度常勤換算
後の数(D)
4.8
4.8
4.8
4.8
5.8
平成25年度常勤換算
後の数(D)
5.8
5.8
5.8
5.8
5.8
年
月
取扱 平成24年度
件数
(E) 平成25年度
取扱 平成24年度
件数
(F) 平成25年度
3
年間
合計
平成25
年度
月平均
平成24
年度
月平均
176
184
2,117
176.41
162.83
19
20
19
237
19.75
14.41
186
187.5
186
193.5
2,225
185.4
170.66
6
6
6
6
6
72
6
5.66
0
0
0
0
0
0
0
0
0
5.8
5.8
5.8
5.8
5.8
5.8
5.8
65.6
5.46
5.8
5.8
5.8
5.8
5.8
5.8
5.8
69.6
5.8
36.25 37.08 35.2 34.16 28.62 30.34 30.51 31.89 31.72 31.55 31.37 32.58 391.27
32.6
31.72 32.93 34.3 33.27 34.31 33.96 34.13 34.48 33.96 33.96 33.99
35
406.01
33.83
34.9
32.3
34.0
32.8
27.5
29.1
29.1
30.5
30.3
30.2
30.0
31.3
371.9
31.0
30.5
29.6
32.5
31.6
32.6
32.1
32.2
32.7
32.1
32.3
32.1
33.4
383.5
32.0
・取扱件数
(E)
の計算方法は,A+B / Dとする。取扱件数
(F)
の計算方法は,C / Dとする。
平成24年8月に1人採用(復帰)し6人の介護支援
専門員で対応してきました。6人(主任介護支援専門
員4人含む)の職種は社会福祉士1人,介護福祉士2
82
人,看護師3人です。利用者数,取扱件数とも平成24
年度より平成25年度の方が多くなっています。
第2章 診療概要・統計
表2 当事業所の介護度区分
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
年間
合計
3月
平成25
年度
月平均
平成24
年度
月平均
要 支 援 1
0
1
1
1
2
4
4
3
3
3
4
4
30
3.5
2.3
要 支 援 2
14
16
20
19
18
18
18
18
19
16
16
15
207
9.6
12
要 介 護 1
36
37
40
38
45
43
41
41
42
38
37
41
479
30
32
要 介 護 2
49
49
53
51
50
57
64
63
62
64
63
64
689
49.8
51.6
要 介 護 3
48
49
47
49
43
39
38
38
37
35
28
36
487
35.5
38.1
要 介 護 4
31
32
29
29
27
25
24
26
22
28
33
31
337
28.2
31.1
要 介 護 5
6
7
9
6
7
7
8
8
8
7
7
8
88
10.8
7.9
申
0
0
0
1
7
4
1
3
4
6
7
4
37
2
2.3
請
中
合 計
170/184 174/191 178/199 173/193 179/199 175/197 176/198 179/200 175/197 178/197 176/196 184/203 2,117/2,354 175.4/196.1 155.6/169.5
要介護者で要介
護3以上の割合
(%)
50
50.5
47.75
48.83
44.76
41.52
40
40.9
39.18
40.69
40.23
40.76
525.12
43.76
48
新規受け持ち
ケ ー
ス
7
9
9
8
12
10
5
9
6
13
8
11
107
8.9
7.5
再
開
2
2
2
3
0
3
1
1
1
1
0
3
19
1.5
1.4
中
止
3
2
2
10
4
8
1
5
5
7
6
1
54
4.5
2.1
終
了
11
2
1
7
3
7
4
3
5
7
3
5
58
4.8
3.9
新 規 相 談
ケ ー ス
14
14
12
15
9
10
9
11
8
17
12
14
145
12
11.2
合計は:要介護/要支援+要介護
平成24年度,25年度は要介護2が最も多い状態です
が,要介護者で要介護3以上の件数は平成24年度48%
から平成25年度は43%台になりました。1ヵ月平均の
新規受け持ちケースでは,平成24年度7.5人から平成
25年度は8.9人と上昇しています。新規受け持ちケー
スは新規相談件数の4分の3を占めています。
83
表3 加算請求単位数
特定事業所加算(Ⅱ)
退院・退所加算
入院時情報連携加算Ⅰ
入院時情報連携加算Ⅱ
認知症加算
独居高齢者加算
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
平成24年度
300単位/月
158
163
159
153
153
161
161
174
165
167
171
169
1,954
157.4
平成25年度
300単位/月
169
179
177
171
179
170
171
176
171
170
168
180
2,081
173.4
平成24年度
300単位/月
2
7
4
1
5
4
3
7
2
5
1
3
44
4.9
平成25年度
300単位/月
3
3
4
1
2
3
4
1
4
4
2
3
34
2.8
平成24年度
200単位/月
0
2
8
9
3
4
3
7
9
6
7
0
58
4.8
平成25年度
200単位/月
3
0
7
5
9
3
6
6
12
1
4
6
62
5.1
平成24年度
100単位/月
0
2
1
0
1
1
1
3
2
1
0
2
14
1.5
平成25年度
100単位/月
1
0
0
0
1
1
0
2
0
0
1
1
7
0.5
平成24年度
150単位/月
44
55
53
55
55
53
57
58
54
51
53
49
637
53
平成25年度
150単位/月
55
54
54
52
51
49
49
50
51
46
51
56
618
51.5
平成24年度
150単位/月
17
18
15
15
14
15
16
16
15
17
18
14
190
17.7
平成25年度
150単位/月
17
16
18
15
14
15
16
17
21
15
14
6
184
15.3
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
2
0.3
平成24年度
300単位/月
11
4
6
6
2
6
6
6
2
9
4
2
64
6.6
平成25年度
300単位/月
7
4
6
5
8
5
5
6
4
6
7
8
71
5.9
平成24年度
小 規 模 多 機 能 居 宅 介 護 300単位/月
支援事業所との連携加算 平成25年度
300単位/月
初回加算
当事業所の収入の約3割がこの加算項目となってい
ます。平成25年度は取扱件数の増加に伴い,特定事業
84
年間
合計
4月
月平均
所加算Ⅱも上昇しています。認知症の利用者,独居高
齢者等の件数は平成24年度と変わりませんでした。
第2章 診療概要・統計
訪問看護ステーション
副科長 三原由記子
平成25年度の訪問看護は,4人体制となり2年目を
迎えました。今年度,訪問看護養成講習に行かせて頂
いたため,研修期間中の訪問件数は少し減少しまし
た。それ以降は,徐々に増加傾向です。なにより研修
での学びが,研修を受けたスタッフは勿論のこと他の
スタッフにもよい刺激となり,実践に活かすことが出
来たと思います。
今年度も引き続き,「連携」 と「適正なサービス・質
の高い看護」をテーマとし,部署目標は「①適切な報
告・連絡・相談を行い,
他サービスとの連携を図る。」,
「②知識,技術を修得・共有し,適正なサービス,質
の高い看護を提供する。
」としました。
部署内での報告・連絡・相談は徹底出来たと思いま
す。他部署との連携は,地域医療連携室とは連絡・相
談が図れてきていると思います。病棟とも連携が上手
く出来た利用者さんもありました。今後も他部署との
報告・連絡・相談を徹底していきたいと思います。事
務的な伝達は,質問に対して応えている状態です。今
後はこちらからも発信していきたいと思います。
利用者さんへの訪問状況は,最近短期で終了する
ケースが多く,新規・終了が激しく入れ替わっていま
す。これは重症の利用者さんが,家に帰ることが出来
る僅かな時期に帰られているからだと思われます。今
後,このようなケースが増えてくることが予測されま
す。引き続き,そのような利用者さんやそのご家族の
みなさんが,「僅かな期間であったが家に帰ることが
出来て良かった」 と思って頂けるような関わりをして
いきたいと思います。
厚生労働省の在宅への指針は変わらず,訪問看護に
とっては追い風が続いています。平成26年度の診療報
酬改定では『連携』『実践』『そして効果』がキーワー
ドです。連携を図り協同して取り組み,質の高い医療・
看護の提供を目指し,計画をしているところです。
来年度も,ケアマネジャーや他部署,他のサービス
提供者との連携をさらに深めることにより,質の高い
ケアを提供していきたいと思います。
訪問看護利用者数
(人)
58
56
54
52
50
48
46
44
42
40
訪問延べ回数
(回)
300
280
260
240
220
200
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
平成24年度
平成25年度
180
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
平成24年度
平成25年度
85
【法人事務局】
平成25年度目標
1) 日本医療機能評価 Ver1.0 3rd G 更新受審
2) 介護老人保健施設の建て替え検討
3) 新人事制度のトライアル
実績
(1)日本医療機能評価 Ver1.0 3rd G 更新受審を
6月に終え,認定を頂きました。今回は3回目
の受審ですが,この度もよい評価をいただいた
ことは全職員の平素からの業務の質が上がって
いることによるものだと思います。この認定を
励みに,基本理念に沿い,さらに継続した努力
を重ねてまいりたいと思います。
(2)これから求められる機能施設への変革のため,
介護老人保健施設の建替え準備を開始しまし
た。医療と介護・福祉の総合連携運営を図り,
地域へ貢献できるよう検討を進めてまいります
(詳細は院内トピックス「シームレスな医療と
介護を求めて」参照)
。
(3)人事制度の移行に着手
職員も400名近くになり,現場活力を支え人
材育成につながる新しい人事制度改定に着手し
ています。この制度に一刻も早く移行できるよ
う研修を行っていきます。
業績
厳しい環境の中,
全職員の前向きな取り組みにより,
86
次長 山田 亮治
外来・入院患者数の増加を背景に増収予定の見込みで
す。
また透析部門(人工透析センター,タカヤ クリニッ
ク)も安定した稼働状況を維持,瀬戸いこい苑と合わ
せ,業績貢献も大きいものでした。
他方,将来を見据えたベッドの入替えや MRI 装置
の更新など必要な設備に積極的に投資を行いました。
設備投資,新しい機械の購入は一時的には経費増加に
なりますが,長期的には診療の質向上や業務の効率化
につながります。
平成26年度目標
1) 介護老人保健施設建て替えの1期工事竣工
2) 診療報酬改定への対応と安定した経営
3) 新人事制度の定着と医師不足の改善
また,法人事務局では昨年度より「省エネ・エコ活
動」と称し,法人内の使用エネルギーの削減に努めて
まいりました。今年度は使用電力−0.004%とかろう
じて前年度比マイナスが達成できました。これも患者
の皆様の省エネへのご協力と今年度より積極的に導入
を図りました LED を代表とする省エネ機器の効果で
あると検証しております。来年度は「使用エネルギー
の見える化」を目指し,更に省エネ機器の導入を図る
とともに職員,時には患者の皆様のご協力もいただき
ながら地球に優しい清和会の実現に向けてまい進して
いきたいと考えております。
第3章 委員会報告
1 医療倫理
防災防水管理
委員会
医療廃棄物
管理委員会
ICT
NST 委員会
病院感染防止
委員会
倫理委員会
治験審査
委員会
褥瘡対策
委員会
栄養管理
委員会
医療ガス安全
管理委員会
医療安全管理
委員会
3 総合栄養支援
(NST)
診療情報提供
委員会
個人情報保護
委員会
2 安全管理
DPC 委員会
薬事委員会
臨床検査精度
管理委員会
放射線診療
委員会
医療連携
委員会
輸血療法
委員会
診療報酬適正
管理委員会
透析委員会
7 労働安全
衛生委員会
年度報編集
委員会
接遇部会
サービス向上
委員会
職員研修
委員会
看護部運営
委員会
外来委員会
クリティカルパス
委員会
透析機器安全
管理委員会
病床管理
運営委員会
救急委員会
医局診療
委員会
6 医療・看護の質
診療録管理
運用委員会
5 機能推進
負担軽減対策委員会
(平成26年3月31日)
医療機器管理
委員会
手術室運営
委員会
4 医療技術
合同運営委員会
企画運営委員会
瀬戸いこい苑
運営委員会
タカヤ クリニック
運営委員会
附属診療所
運営委員会
第3章 委員会報告
89
企画運営委員会
病院,介護老人保健施設の方向性を議論する委員会
です。多くの問題が提起され討議していますが,委員
会メンバーの目標は質の高い地域医療をどのように構
築するか,モチベーションの高い職員をどのように育
てるか,効率性の高い経営とはどのようなことか,多
岐にわたり議論し結論の得られないことも多く在りま
すが,前向きな委員会を目指しています。1年間の議
題を示します。
平成25年4月
1) 各部署年度目標を設定する
2) 新年度予算について
各部署より機材整備に85,000千円の希望がある
3)「患者・家族からの職員への暴力対応マニュア
ル」作成について
5月
1) 当法人における子育て支援について
①家族手当,子育て支援手当
②病児保育の収支報告
③病児保育のマスコミ取材について
2) 病室のアメニティについて
テレビ・冷蔵庫の更新を予定する。
3) タカヤ クリニックの現況を報告
6月
1) 介護老人保健施設「瀬戸いこい苑」の建て替え
について
「ユニット型」
・
「従来型」選択の検討
地域の状況を踏まえ,個室,多床室を含む「従
来型」を計画する。
2) 外来でのエレベーター設置計画
外来患者誘導のため,1∼2階間の外来専用エ
レベーターを設置する。
3) 個人情報保護規定改訂の件
4) 業務推進発表大会の演題について
5) 美の浜バスターミナル新設について
7月
1) 海外学会出張旅費規程について
2) 附属診療所の CT 更新,病院 MRI の更新につ
いて
MRI は岡山大学放射線科教授,金澤 右先生
の助言もあり3.0T の機材導入を予定。
3) 立体駐車場の増設について
増設の可能性もあり笠岡市との協議を開始する。
4) 平成25年度クオリティマネージャー養成セミ
ナーの研修について
5) 人事考課についての取り組み経緯の説明
8月
1) 清和地所株式会社の人事案について
2) 介護老人保健施設・特別養護老人ホーム建て替
90
委員長 宮島 厚介
えの概要
3) 昇進者の推薦について
4) 糖尿病プロジェクト「秋のウォーキング」開催
について
太陽の広場を利用し,約20名程度で予定してい
る。
5) 平均在院日数延長の試算
9月
1) 日当直手当改正の件
平成26年度より補助金が1/3より1/6に減額
となる予定。
2) 福祉医療機構からの融資計画について
現在の経営状況ではリスクは少ない。
10月
1) タカヤ クリニック患者送迎について
通院困難な透析患者も多く,タクシー会社に委
託し10名程度の方の送迎をしたい。
2) 平成26年診療報酬,医療法改正のトピックス
3) 人事制度見直しの進捗状況について
4)「病棟薬剤業務実施加算」について
5) 合同運営委員会のあり方について 現状は伝達の域を脱していない。もっと工夫が
必要。
6) 眼科常勤医の決定について
11月
1) 病床運営,診療報酬改定について
改定に伴う3病棟の運営方針について討議。
2) 忘年会について
24年の参加者は300名 /370名,25年は310名を
予測,倉敷アイビースクエアは320名が定員。
過去,研修に訪れた医師にも参加を呼び掛ける。
3) 消費税増税への対応
12月
1)「HIA:病院機能向上を目指す会」からの報告
DPC 分析ソフト「ヒラソル」を導入,データ
の可視化について
2) 眼科常勤医への対応
3) 介護老人保健施設多機能ベッドに更新予定
4) 未収管理状況について
5) 冬の賞与支給について
昨年より増加を予定,研修旅行も補助を増やす
ことが可能。
平成26年1月
1) 看護部の人事ローテーションについて
2) 回復期病棟の導入について検討準備する。
3) スタッフの適正配置について
4) DPC の改定について
5) 平成26年7月開催予定の業務推進発表大会の演
題募集について
第3章 委員会報告
6) 法人事務局長交代について
7) 形成外科常勤医の増員について
2月
1) 桑木法人事務局長の退任と能登新任予定法人事
務局長の紹介
2) 元木総合会計事務所より会計報告
3) 病院高機能ベッドの更新について
2社のメーカーが競合したが業者を選定,3月
末に納入可能。
4) 部署別職員数の推移について
5) 診療報酬改定に向けて
合同運営委員会
各科(課)科長・副科長等部署の代表者,各委員会
委員長で構成される合同運営委員会は,毎月第3水曜
日午後6時から開催され, ①企画運営委員会の決議
事項の伝達, ②企画運営委員会への提議, ③各
種委員会の審議事項及び決議事項の伝達, ④各部
署間の連携調整, ⑤各部署職員からの意見の集約,
⑥病院への要望の調整, ⑦法人からの事務的な連絡
事項の伝達, を行っています。
平成25年度の議題で多い順から DPC(8回),診療
報酬適正管理(7回)
,病院機能評価受審準備(5回),
サービス向上(5回)
,医療安全管理(4回)
,個人情
6) 業務推進 QC 活動について
7) 介護老人保健施設建て替えに関して,現在の入
所者の移動について
3月
1) 在宅患者訪問褥瘡管理指導料の算定について
算定が可能。訪問診療は附属診療所から病院に
移管する。
2) 地域包括ケア病棟(病床)導入の検討
3) 日本医療マネジメント学会学術総会(岡山)へ
の参加について
委員長 橋詰 博行
報(3回)となっており,各委員会を中心に毎月の状
況が報告されました。その他 , エコ活動,健康管理セ
ンター, 看護部,医事課,栄養管理課,瀬戸いこい苑
からの報告や各種プロジェクトの連絡もありました。
合同運営委員会の下,全委員会は①医療倫理,②安
全管理,③総合栄養支援,④医療技術,⑤機能推進,
⑥医療・看護の質,⑦その他のグループに分けられ,
情報の伝達・集約が重複することなくスムーズにでき
るようになっています (p.89図)。決定事項の伝達と
周知徹底にとどまらず,各部署や委員会からの要望を
討議できる場所でありたいと思います。
91
1 医 療 倫 理
個人情報保護委員会
委員長 橋詰 博行
患者および職員の個人情報保護のため規定の作成や
見直し及び取扱いについて注意喚起の啓蒙に努めてい
ます。
今年度は,以下の【活動内容】に示すように個人情
報取り扱いについての掲示内容見直しと,取扱いにつ
いての強化月間を設け啓蒙に努めました。
【活動内容】
1) 研究,学会発表用資料作成の為に情報持ち出し申
請と適正運用の許可実績(7件)
2) 個人情報書類の廃棄(5月)
3) 個人情報保護強化月間の実施
①5月「個人情報書類の運搬時に注意を払う(飛散
防止策と見えない化)
」
②8月 運搬時に使う不透明ファイルを統一し,第
1回目の再実施と「FAX 送信取り扱い時の注意
強化」
③12月「個人情報書類の送付時,誤送付の防止」
4) 新人研修時に個人情報取り扱いと保護規定説明:
3月26日
5) 研修会の開催:3月5日(参加人数174名)
講師:牧村 憲弥 氏
演題:「医療機関における個人情報保護」
<内 容>
①個人情報取扱いの基本動作の見直し
②ソーシャルネットワーク(SNS)利用時の注意
<アンケート集計結果>
アンケート結果を下記図に示します。
図1 勤続年数
図2 勉強会の内容は
2%
16%
10%
1年未満
よく理解できた
1年∼5年未満
36%
38%
まあまあ理解できた
5年∼15年未満
15年以上
52%
46%
図3 個人情報保護に気をつけているか
2%
はい
30%
まあまあ気をつけている
あまり気にしていない
68%
92
理解できなかった
第3章 委員会報告
診療情報提供委員会
委員長 橋詰 博行
「笠岡第一病院における診療情報の提供等に関する
指針」に基づき,診療情報開示を希望される方々に特
定の情報を提供しています。平成20年度から急激に増
加した提供件数はその後も順次増加傾向にあり(図
1)
,内訳はすべて診療情報の写しの交付でした。年
度別提供先一覧を表に示しておりますが,25年度の提
供先は図2に示すように保険会社がほぼ半数で最も多
くなっています。平成22年度よりはプライバシー保護
(件)
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
の観点より申し出理由を聞かないこととしています。
個人情報保護と自己情報を管理する権利に基づき,
患者および家族の皆様等の求めに応じて,今後とも診
療情報を提供していきます。これにより疾病と診療内
容を十分理解され,協働して疾病を克服するための,
より良い信頼関係を構築していきたいと考えておりま
す。
裁判所・検察庁・警察署
5件
(5%)
親族
8件
(9%)
92
67
61
4
69
84
64
監督署
10件
(11%)
その他
2件
(2%)
保険会社
41件
(45%)
本人
26件
(28%)
10
度
度
度
度
度
度
度
度
8年 19年 20年 21年 22年 23年 24年 25年
1
平成
図1 診療情報開示の推移
図2 平成25年度 提供先内訳
表 年度別提供先一覧
保険会社
本人
監督署
親族
裁判所・検察
庁・警察署
その他
平成18年度
1
2
0
1
0
0
平成19年度
3
2
0
3
0
2
平成20年度
28
11
4
2
12
1
平成21年度
35
16
5
4
3
3
平成22年度
30
19
6
3
7
4
平成23年度
35
17
8
1
4
3
平成24年度
50
14
11
5
4
0
平成25年度
41
26
10
8
5
2
93
倫理委員会
委員長 渡辺 明良
平成25年度は8回の倫理審査会が催され(表1),
受付番号94∼107が審査されました(表2)
。24年度と
比べて6件増加しています(図)
。いずれも書類審査
で行われ,すべて承認されました(表1)
。特に目立っ
たのは,ペインクリニック内科からの申請が3件と多
く,同科の診療活動が軌道に乗ってきている証拠とも
考えられます。
本委員会の役割は被験者の福利に対する配慮を科学
的及び社会的利益よりも優先させるとする「ヘルシン
キ宣言」に基づき,ヒトを対象とする医学研究などを
審査し,倫理上の配慮を行うことです。各医療機関に
おいて独立して設置し,所属の研究者からの申請案件
を審査し,承認の可否を判定します。従って,委員会
の独立性の維持が大切で,責任も重いものがあります。
審査に当たっては,研究の対象となる個人の権利擁
護,理解と同意を得る方法,不利益や危険性と医学上
の貢献の予測と対策などについて検討します。当院の
実情も加味して,適切な設備やスタッフがいるかどう
か,さらには経済的な面からも検討します。
本年度末には,画像や検査データのみを対象として
研究にも対応できるように,新たな簡易式の倫理審査
申請書も作成しました。今後,多くの部門での臨床研
究の向上に寄与できるものと期待しています。
表1 倫理審査会一覧表
審査会 No.
審査締切日
受付番号:審査形式
第37回
平成25年5月13日
【受付番号94・95:書類審査】
第38回
平成25年7月17日
【受付番号96:書類審査】
第39回
平成25年8月14日
【受付番号97:書類審査】
第40回
平成25年10月31日
【受付番号98・99・100・101・102:書類審査】
第41回
平成25年11月11日
【受付番号103・104:書類審査】
第42回
平成25年12月4日
【受付番号105:書類審査】
第43回
平成26年1月5日
【受付番号106:書類審査】
第44回
平成26年2月17日
【受付番号107:書類審査】
図 年度毎の審査件数
(件)
20
18
19
16
14
14
14
14
13
14
11
12
10
8
8
6
4
2
0
18 成19
20
21 成22 成23 成24
25 (年度)
平成 平
平
平
平成 平成 平
平成
94
第3章 委員会報告
表2 平成25年度 倫理審査一覧表
受付番号
課 題 名
申 請 者
94
慢性痛管理支援プログラムにおける患者情報共有システムとデータベースの作成 ペインクリニック内科
森田 善仁
95
慢性腎不全保存期および血液透析導入時の管理状況と,維持血液透析期におけ
る心血管イベント,バスキュラーアクセス不全発症との関連の検討
内科
原田 和博
96
慢性疼痛が血液透析患者の抑うつ,睡眠,および健康関連 QOL に及ぼす影響
ペインクリニック内科
森田 善仁
97
褥瘡の手術適応の基準化と周術期管理方法に関する研究(仙骨部)
形成外科
岡 博昭
98
外来通院中の高血圧患者における高親和性アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬
(ARB)/持続性 Ca 拮抗薬(CCB)配合錠による家庭血圧変動性の検討
内科
原田 和博
99
アルブミン尿を有する2型糖尿病患者におけるスピロノラクトンの投与による
アルブミン尿抑制効果の検討
内科
原田 和博
100
非線形モデルを用いた前立腺がん MRI 診断の有用性について
泌尿器科
古川 洋二
101
血液透析中の腎性貧血患者に対するエポエチン ベータ ペゴル製剤投与時の維
持ヘモグロビン値による予後の評価(PARAMOUNT-HD Study)
内科
原田 和博
102
快適自己ペースによる有酸素運動が入院患者の気分に与える影響
リハビリテーション科
平田 淳也
103
看護職の解決志向が患者の意思決定と行動変容に及ぼす影響についての実践的検証
5階病棟
水ノ上かおり
104
血液透析中の腎性貧血患者に対するエポエチン ベータ ペゴル製剤投与時の維
持ヘモグロビン値による予後の評価(PARAMOUNT-HD Study)
タカヤ クリニック
木曽 光則
105
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)/カルシウム拮抗薬(CCB)合剤への
切り替えが降圧効果に及ぼす影響の検討
循環器内科
浦川 茂美
106
透析患者における運動習慣獲得支援プログラムの実践
ペインクリニック内科
森田 善仁
107
笠岡第一病院泌尿器科 臨床統計
泌尿器科
大平 伸
治験審査委員会
委員長 渡辺 明良
この委員会は,医師,薬剤管理科,看護部,臨床検
査センター,法人事務局の他,医療関係者ではない院
外委員で構成され,毎月第3月曜日に開催されていま
す。医薬品の臨床試験を監視するとともに,被験者の
立場に立った審議が行われています。
平成25年度は,退職等による院内委員や院外委員の
交替がありました。そのためか,新鮮な雰囲気の中で
討議や審議がなされました。
以下に,
平成25年度中に審査された治験を記します。
本年度の新規治験は3件でした。
脈内投与試験
5. MSD 株式会社の依頼による閉経後骨粗鬆症女性
を対象とした MK-0822の第Ⅲ相試験(延長試験)
6. MSD 株式会社の依頼による骨粗鬆症男性を対象
とした MK-0822の第Ⅲ相試験
7. MSD 株式会社の依頼による,ビタミンD及びカ
ルシウム投与下での閉経後骨粗鬆症女性における,
骨折リスク軽減に関する Odanacatib(MK-0822)
の安全性及び有効性評価を目的とした第Ⅲ相無作為
化プラセボ対照試験(018試験)の追跡観察試験
【前年度からの継続実施治験】
1. 旭化成ファーマ株式会社の依頼によるデュピュイ
トラン拘縮患者を対象とした AK160の第Ⅲ相試験
2. アステラス製薬株式会社の依頼による高リン血症
を対象とする ASP1585の第Ⅲ相試験
3. アステラス製薬株式会社の依頼による高リン血症
を対象とする ASP1585の長期投与試験
4. 小野薬品工業株式会社の依頼による ONO-5163
第Ⅰ/Ⅱ相試験 維持透析下の二次性副甲状腺機能
亢進症患者を対象とした多施設共同単回及び反復静
【本年度新規開始治験】
1. アステラス製薬株式会社の依頼による ASP1517
の第Ⅱ相試験
2. 第一三共株式会社の依頼による臨床薬理試験
3. MSD 株式会社の依頼による,ビタミンD及びカ
ルシウム投与下での閉経後骨粗鬆症女性における,
骨折リスク軽減に関する Odanacatib(MK-0822)
の安全性及び有効性評価を目的とした第Ⅲ相無作為
化プラセボ対照試験(018試験)の追跡観察試験
95
2 安 全 管 理
医療安全管理委員会
委員長 渡辺 明良
月初めの第2金曜日にはアクシデント検討会,第3
金曜日には医療安全管理委員会,第4金曜日にはアク
シデント中間報告会が開催されています。こうした委
員会で報告と検討が行われ,院内全体での医療安全に
対する認識の共有化が図られています。
毎年2回の合同研修会が開催されています。1回目
の研修会では,院外講師として第一三共株式会社小山
克義氏をお招きして,
「院内暴力への対応」と題した
ビデオを含む実際的な講演から学ぶことが出来まし
た。2回目は,「医療安全の動向・身近な部署での安
全対策あれこれ」というテーマで,医局,栄養管理科,
薬剤管理科,看護部(外来・5階病棟),人工透析セ
ンター,リハビリテーションセンター,瀬戸いこい苑
から,実際の取り組みが紹介されました。
この1年間の医療安全委員会活動内容をまとめまし
た。
表 平成25年度 医療安全管理委員会活動内容
項 目
内 容
備 考
第3金曜日 午後1時∼
医療安全委員会
ソインシデント・アクシデント事例に関する報告
と検討
ソ各種医療安全活動の協議・運営
ソ研修会の案内,受講後の報告
看護部医療安全
ミーティング
ソ月毎のインシデント・アクシデント事例につい
て,看護部の医療安全委員で協議,情報交換を
行う。
第2水曜日 午後1時∼
アクシデント
中間報告会
ソその月のアクシデント事例に関する報告
ソ課題に関する協議
ソ第4金曜日 午後1時∼
ソ1月から副委員長が参加
アクシデント検討会
ソ委員長,医療安全委員2名,医療安全管理者が
参加。
ソ事例分析,課題に関する協議
第2金曜日 午後1時∼
医療安全強化月間
Part1 リスク感性の向上を目指す
Part2 チーム医療の質を高めるコミュニケーシ
ョンの向上を目指す
ソ各部署で強化月間目標を立てて取り組む
Part1平成25年6月
Part2平成25年12月
院内合同研修会
1. 院内暴力への対応 労働安全衛生委員会と共催
講師:第一三共株式会社 小山克義氏
2. 医療安全の動向・身近な部署での安全対策あ
れこれ
取り組み発表部署:医局,栄養管理科,薬剤
管理科,看護部(外来・5階病棟),人工透析
センター,リハビリテーションセンター,瀬
戸いこい苑
1. ①7月1日午後6時∼7時 151名参加
②7月3日午後6時∼7時 125名参加
2. ①2月10日午後6時∼7時 152名参加
②2月12日午後6時∼7時 119名参加
その他学習会
1. 新入職員のための医療安全研修
2. 新人看護師研修
医療安全の基本行動
医療安全のための事象の見方(予測)
3. 新人看護師研修
医療安全のための事象の見方(分析)
転倒・転落予防
4. 潜 在 看 護 師 研 修 医 療 安 全 管 理 に つ い て
5. 新人看護師研修 ノンテクニカルスキル
1.
2.
3.
4.
5.
ソ他の委員会・他職種で連携を図り,医療安全の
向上をめざす
ソ月毎のインシデント ・ アクシデント報告等,全
体に発信,提言する。
ソ合同運営委員会で動向や取り組みについて報告・
協力要請。
ソ病院感染防止委員会,看護業務検討委員会とマニ
ュアル検討。
ソ他部署,用度担当者、 システム担当者等他職種と
連携。
各種委員会との連携
96
4月17日
4月22日
5月29日
9月26日
12月11日
第3章 委員会報告
項 目
内 容
医療安全ニュース等の
発行
院内の事例を病院全体に発信し,情報の共有化を
図る。外部(日本医療機能評価機構,等)からの
配信を発信。
ソ医療事故情報収集等事業からの配信
ソ転倒3b事例の情報共有
ソ輸血ラベルの改定
ソ院内採用インスリン一覧表
臨時事例検討会
迅速な分析と対応が必要な時,メンバーを募って
協議する。
検討事例なし。
転倒・転落事故防止の
取り組み
患者の状態に応じたアセスメント,対応策の実施
状況の確認
報告書の集計と考察
ソ看護部医療安全ミーティングで検討・フィードバ
ック
ソセンサーマット使用状況の把握
ソ2年毎に改訂する。
ソ業務改善に必要な手順書の作成
ソ平成25年度改定
ソ針刺し HIV 予防改定
ソ皮下埋め込み式ポート使用マニュアル(業務委員
会へ提案)
ソ入浴介助物品の使用前点検表
設備の不備に関する気づきをまとめ,改善を図る
ソ入浴介助用車椅子の検討
ソ医療安全委員のリスク感性の向上のため,研修
会への参加を奨励する
ソ他部署の医療安全会議に参加し,状況把握に努
める
ソ監査の対応
ソ研修参加者:4名
ソ医療安全管理者が瀬戸いこい苑医療安全委員会,
インシデント報告ミーティングに参加
ソ10月備中保健所立ち入り検査
医療安全管理指針・
医療事故防止対策
マニュアル他
設備・備品・環境の整
備
その他
医療ガス安全管理委員会
現在ヘリウムの供給が減っています。ヘリウムは造
ることが出来ません。石油と同じで地面の底からガス
を汲み上げています。アメリカは世界の80%の生産を
行っています。アメリカ政府の決定より平成27年には
備蓄分を全て売切り米国連邦ヘリウム貯蔵庫は閉鎖さ
れることが決定しているということです。世界的に現
在のペースで消費していると25年後には枯渇が懸念さ
れていますが,一部を残し民間にヘリウムプラント全
てを売却すると聞いています。今回は事故やストライ
キ,プラントの定期修理が長引き再稼働が遅れたため
生産の遅れで,日本に入って来ている量が少なくなっ
ています。このため医療ガスの業者も1回に250ℓし
か出してくれませんし,価格も引き上げを要求されて
いるのが現状です。
1月には MRI(シーメンス)を更新しました。今
備 考
委員長 井上 呉美
回入れた MRI はヘリウムが減りにくいと聞いていま
す。今までは年に2∼3回くらいの頻度で液体ヘリウ
ムを入れていましたが短くても3年に1度の注入(500
ℓ)で良いとのことで,今の世の中に合った優れもの
です。安価でいくらでも作れる液体窒素等で出来ない
ものか,器械の開発,技術の進歩を望むところです。
[平成25年度検討事項]
ソ医療ガス定期点検について
ソ吸引設備の検討
ソ液体ヘリウム供給について
ソペインクリニック内科新設に伴う新規装置設置の
報告
ソ医療ガス保安講習への参加について
97
平成25年度 医療ガス購入実績
年/月
病 院
病 院
瀬戸いこい苑
附属診療所
タカヤ クリニック
病 院
液体酸素 (㎏)
酸素 500L
(本)
酸素 500L
(本)
酸素 7,000L
(本)
酸素 7,000L
(本)
液体窒素
L (㍑)
平成25年4月
2,651
24
5月
2,126
30
6月
2,899
36
20
7月
2,912
11
25
8月
1,112
11
20
9月
2,718
12
20
10月
2,670
15
11月
0
9
12月
2,927
27
平成26年1月
2,679
18
2月
2,727
10
20
3月
1,406
13
10
合計
26,827
216
年/月
10
6
1
15
20
10
4
10
1
15
3
4
6
195
病 院
病 院
病 院
病 院
附属診療所
附属診療所
局方二酸化炭素
2.2㎏
チッソガス
7,000L
笑気ガス
30㎏
液体ヘリウム
L (㍑)
局方二酸化炭素
2.2㎏
液体ヘリウム
L (㍑)
平成25年4月
2
5月
1
6月
1
7月
1
8月
2
9月
1
10月
2
11月
2
12月
3
平成26年1月
1
2月
2
3月
2
合計
20
98
1
400
1
250
1
0
1
400
1
250
第3章 委員会報告
病院感染防止委員会(ICTを含む)
委員会の定期的な活動として分離菌の動向のチェッ
ク,届け出が必要な抗菌薬の使用状況のチェック,毎
週の ICT によるラウンドの実施と報告を行っていま
す。また,院内でインフルエンザ,ノロウイルス,結
核などの感染症患者が発生した時の対応などを随時行
い,今年度は問題となる感染症のアウトブレイクは発
生しませんでした。
その他,HIV 針刺し事故マニュアルの改訂,ノロ
ウイルス感染症の流行に合わせて,嘔吐対策セットの
作製,手術部位感染(SSI)サーベイランスの運用の
委員長 橋詰 博行・中村 淳一
導入なども行っています。
院外での研修は川崎医科大学附属病院での感染防止
対策に関する連携医療機関カンファレンスに年4回参
加し,その他様々な研修会にも参加し,新しい知識を
得て,日々の感染防止対策に活かすようにしています。
平成26年度からは川崎医科大学附属病院や感染防止
対策に関する連携医療機関カンファレンスに参加して
いる医療機関との間で相互チェックが始まる予定で,
さらに委員会活動の充実を図っていきたいと考えてい
ます。
表1 委員会活動
項 目
内 容
備 考
病院感染防止委員会
ICT 報告
菌の動向・サーベイランス報告
抗菌薬使用状況
毎月第2月曜日
午後1時∼
ICT 委員会
ICT メンバーによる院内ラウンド
毎週水曜日
午前10時30分∼
ミーティング
毎月第2月曜日
午後1時30分∼
表2 院内研修会
日 時
内 容
講 師
参加者
7月30日
8月1日
最近話題の感染症について ― 鳥インフルエンザ,
SFTS,風疹 ―
呼吸器内科 中村 淳一
172名
115名
12月19日
肺炎球菌感染症の予防
MSD 株式会社メディカルアフェアー
ズ 田村 健二 氏
192名
防災防水管理委員会
防災防水管理委員会は3ヵ月に1回開催の他,小部
会としての活動を毎月しています。平成25年度は,下
記の活動を行いました。
1. 火災発生時の訓練
①主に新入職員を対象に,消火設備の取扱いと非
難訓練の実施:4月17日
②病棟からの夜間出火想定での避難訓練の実施:
10月3日
③その他,各施設独自及び合同で防災訓練を実施
・附属診療所 5月31日,10月3日
・瀬戸いこい苑 6月13日,10月3日
・タカヤ クリニック 4月17日,10月1日
④委員会メンバーの基本知識の再確認勉強会を実施
・火災発生時の初動マニュアルに基づいた行動
・非常放送設備の放送の流れ確認や消火設備の
配置場所の現地確認
委員長 宮島 厚介
2. 大規模災害時対策
・大規模災害時の対応マニュアル見直し(トリ
アージ場所,対策本部と機能の見直し等)
・備蓄備品,備蓄食料品の見直し
・防災グッズの取り揃えと各病棟,防災センター
へ配備
3. 積雪対策
今年度,2月に2回積雪があり除雪作業を行い
ました。2月8日は未明から豪雪で除雪が間に合
わない状況となり,午前中立体駐車場が閉鎖に
なってしまいました。職員の通勤にも支障があり,
今後法人事務局と連携しての対処が必要な課題と
なりました。
次年度は,大規模災害の地震対策について研修会の
開催を計画しています。
99
医療廃棄物処理委員会
委員長 橋詰 博行
医療廃棄物処理委員会は3ヵ月に1回開催しており
ます。平成25年度は委員構成を大幅に刷新し,医師,
看護師,臨床検査技師,法人事務局員,清和地所ス
タッフで構成するようになりました。主な活動内容は
マニュアル,指針に基づいた適切な廃棄物処理が行わ
れているかを監査し,必要に応じて指導を行うことで
すが,25年度より廃棄物処理量においても監査の対象
とし,あまりに過多,過少がある場合はその原因を調
査することも新たに活動内容として盛り込みました。
25年度は特に医療廃棄物処理量に大幅な増減はなく,
その処理方法も適正でした。処理業者に関しても継続
委託されています。医療廃棄物はその処理方法を誤れ
ば重大な感染事故を引き起こしたり,病院のモラルを
問われるケースも起こり得ます。医療廃棄物処理委員
会は今後も適切な廃棄物処理が行われるよう継続して
監査,指導を行っていきたいと考えています。
一般廃棄物(チューブ類)
(ℓ)
病院
6,000
附属診療所
感染性廃棄物(針類)
タカヤ クリニック
(ℓ)
5,000
50
4,000
40
3,000
30
2,000
20
1,000
10
0
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
平成25年4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
平成26年1月
2月
3月
病 院
附属診療所
3,060
2,650
3,280
2,970
2,710
3,170
2,850
5,530
2,730
3,230
2,430
2,540
60
60
80
80
80
80
60
1,020
60
60
60
60
タカヤ
クリニック
280
400
360
400
300
320
440
280
240
420
280
340
病院
60
0
1,600
1,400
1,200
1,000
800
600
400
200
0
100
病院
附属診療所
タカヤ クリニック
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
タカヤ クリニック
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
病 院
平成25年4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
平成26年1月
2月
3月
感染性廃棄物(その他)
(ℓ)
附属診療所
22
20
21
22
24
23
29
24
51
31
25
26
病 院
平成25年4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
平成26年1月
2月
3月
1,520
1,280
1,100
1,330
920
1,460
1,240
1,040
1,270
1,480
1,160
1,290
附属診療所
1
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
1
附属診療所
30
30
40
40
40
30
30
30
30
30
30
60
タカヤ
クリニック
3
4
3
4
3
2
5
2
4
3
2
5
タカヤ
クリニック
140
200
120
200
140
160
160
140
120
200
140
200
第3章 委員会報告
3 総合栄養支援(NST)
栄養管理委員会
委員長 宮島 裕子
栄養管理委員会は,偶数月の第3水曜日に開催して
います。構成メンバーは,医師,管理栄養士,調理師,
病棟看護師,外来看護師,保健師,臨床検査技師,医
事課職員で構成されています。各部署間の連携を密に
して,安全で質の高い病院給食業務全般,各疾患に対
する栄養管理はもとより,当院に来院されている皆様
の食に対しての啓蒙や食育を目指しています。
・病院給食
日頃から病棟との連携を密に取り,患者の皆様の情
報を共有し,日々改善策を検討しています。特別な対
応が必要な場合には,早い段階でベッドサイドにて食
事調査を行い,咀嚼嚥下の問題,アレルギーなどを個
別にお聞きしております。特に小児に関しては,聞き
取り内容のフォーマットを用いることで個々によって
確認漏れや差が生じないよう心がけています。
・栄養管理委員会メンバーによる検食
平成25年度は,栄養管理委員会のメンバーも病院で
提供している献立(一般食と治療食)を食べる機会を
設けました。実際の食事を摂ることで率直なご意見を
頂き,献立作成へフィードバックしています。
・感染防止・事故防止
手指の洗浄を始めとし,厨房内の衛生管理の徹底を
行っています。地域,季節の感染症情報に常に注意を
はらい,安全で安心できる病院食の供給を目指してい
ます。
・栄養指導
今年度も栄養指導の強化を図るため,医師,看護師
件数
250
を中心に栄養指導が必要な患者さんへの指導の必要性
を説明し,充実させた甲斐あって,算定分のみで年間
2,000件を推移しています。図1に年度別栄養指導件
数を示します。
また,指導媒体も最新情報を活かして管理栄養士が
作成し,パソコンの画面上で見やすく指導を受ける側
が理解しやすいものに工夫しています。個々にあった
実践可能な食事療法を提案し,より効果的な栄養指導
をめざします。今後の課題としては,栄養指導の評価
を定量化し,患者・家族・管理栄養士・医師・看護師
の共通認識を図り食生活を通じて生活全般の質の向上
につなげたいと考えています。
また,今年度より疾患ごとの食事に関するリーフ
レットを各病棟に常時設置し,看護師を通して必要に
応じて適宜配布し啓蒙を実践しています。
・管理栄養士おすすめコーナーの新設(図2)
笠岡第一病院2階の売店に管理栄養士によるおすす
めの食品を取り揃えたコーナーを設置しました。笠岡
第一病院を利用される全ての皆様への情報提供と入院
中に提供された補助食品を退院後も引き続き利用した
いとの要望に対応しました。低エネルギー食品,濃厚
流動食,トロミ剤など多数,取り扱いしています。
・その他
栄養管理委員会での決定事項やその他の業務上の取
り決めについては,スタッフ向けの院内ホームページ
を通じて全ての職員がいつでも見られるよう最新情報
を提供しております。今後とも栄養管理委員会からより
良い栄養管理が行えるよう検討を重ねたいと思います。
図2 管理栄養士おすすめコーナー
図1 栄養指導件数の推移
200
150
100
50
0
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
平成21年度
平成24年度
平成22年度
平成23年度
平成25年度
101
褥瘡対策委員会
委員長 岡 博昭
平成25年度の1)寝たきり患者数,2)褥瘡有病率,
3)褥瘡院内発生率,4)褥瘡新規発生率(月ごと),
5)体圧分散寝具使用率を図,表に示します。平成25
年度の褥瘡時点発生率(新規)の年間平均は1.0%で,
平成24年度の年間平均0.6%よりわずかに上昇してい
ます。
しかし寝たきり患者数は,
平成24年度61%であっ
たのが平成25年度は68%に急激に上昇しています。笠
岡,井原地区の高齢化により寝たきり度が上昇してい
るのでしょうか。そのなかで新規発生率は目標の1%
を維持できており,来年度も引き続き発生予防に留意
していただきますようお願い申し上げます。
平成25年度は,院内勉強会では褥瘡の創面評価であ
るデザイン評価について各病棟ごとに開催させていた
だきました。大人数で講演するよりも積極的に参加し
ていただけたものと思っております。来年度は創傷被
覆材について,また病棟ごとに勉強会を予定しており
ます。多数のご参加をお願い致します。
【褥瘡に関する学会発表】
平成25年7月20日
第15回日本褥瘡学会学術集会(神戸市)
演者 若狭 麗子
演題「持ち込み褥瘡の死亡症例の検証」
平成26年3月10日
第14回日本褥瘡学会中国四国地方会(米子市)
演者 若狭 麗子
演題「笠岡第一病院における医療機器関連圧迫創
傷の実態調査」
寝たきり患者率(時点) 平成25年4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
平成26年1月
2月
3月
平均
病院(%)
73.5
68.3
67.4
64.9
65.0
67.7
70.7
62.2
62.5
68.8
71.6
72.3
67.9
瀬戸いこい苑(%)
89.2
89.2
86.2
86.7
84.6
77.0
81.0
84.3
84.8
80.3
79.4
86.3
84.1
5月
6月
7月
8月
9月
平成26年1月
2月
3月
平均
褥瘡有病率(時点) 平成25年4月
病院(%)
瀬戸いこい苑(%)
10月
11月
12月
10.8
3.8
2.1
6.2
3.9
6.0
6.1
4.1
5.8
7.3
2.8
6.3
5.4
1.5
3.1
3.1
4.5
7.7
3.0
6.3
6.3
4.5
4.5
6.3
1.5
4.4
10月
11月
12月
褥瘡院内発生率(時点) 平成25年4月
5月
6月
7月
8月
9月
平成26年1月
2月
3月
平均
病院(%)
1.0
0.9
1.1
2.1
0.9
2.0
2.4
3.1
1.9
2.8
0.0
0.9
1.6
瀬戸いこい苑(%)
0.0
0.0
0.0
1.5
1.5
0.0
0.0
1.6
1.5
1.5
4.8
1.5
1.2
10月
11月
12月
褥瘡新規発生率(時点 ) 平成25年4月
5月
6月
7月
8月
9月
平成26年1月
2月
3月
平均
病院(%)
2.9
0.0
0.0
3.1
0.0
0.0
2.4
1.0
0.0
1.8
0.9
0.0
1.0
瀬戸いこい苑(%)
0.0
0.0
0.0
0.0
3.0
0.0
3.2
3.0
0.0
1.5
0.0
0.0
0.9
体圧分散寝具利用率(時点) 平成25年4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
平成26年1月
2月
3月
平均
病院(%)
92.0
94.3
95.3
95.2
98.5
89.5
93.1
93.4
95.3
96.0
94.9
88.9
93.9
瀬戸いこい苑(%)
98.3
98.3
98.3
98.2
98.2
96.0
94.0
76.6
74.2
71.2
88.0
100.0
90.9
褥瘡有病率(時点)
寝たきり患者率(時点)
102
12
病院(%)
瀬戸いこい苑(%)
10
8
6
4
病院(%)
3月
2月
月
12
26 月
年
1月
成
11
平
9月
8月
7月
6月
5月
4月
平
成
25
年
3月
2月
月
月
成 12月
26
年
1月
11
10
9月
8月
7月
6月
5月
0
10
月
2
瀬戸いこい苑(%)
平
平
成
25
年
4月
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
第3章 委員会報告
褥瘡院内発生率(時点)
6
褥瘡新規発生率(時点)
3.5
病院(%)
瀬戸いこい苑(%)
5
4
2.5
3
2.0
1.5
2
1.0
1
0.5
3月
2月
月
平
成 12月
26
年
1月
月
11
10
9月
8月
7月
6月
年
4月
平
成
25
5月
0.0
3月
2月
月
11
月
平
1
成 2
26 月
年
1月
10
9月
8月
7月
6月
平
成
25
5月
0
年
4月
病院(%)
瀬戸いこい苑(%)
3.0
体圧分散寝具利用率(時点)
120
100
80
60
40
病院(%)
瀬戸いこい苑(%)
20
NST 委員会
NST(Nutrition Support Team)委員会は,平成17
年に発足した委員会です。構成メンバーは,医師,歯
科医師,管理栄養士,各病棟・外来看護師,薬剤師,
臨床検査技師,言語聴覚士,歯科衛生士,医事課職員
よりなります。
現在入院患者の皆様を対象に,看護師が身長,体重,
体重減少率の測定と,主観的包括的評価(SGA)を
行い,
管理栄養士が栄養管理計画書を作成しています。
それにしたがってA(軽度)
,B(中等度)
,C(高
度)の栄養障害に分類し,B,C判定の方が NST 介
入となります。また,主治医,褥瘡回診より NST 委
員会への助言を求められる場合もあります。また栄養
管理の必要な褥瘡患者さんをリストアップし個々の栄
養状態にあった栄養療法を検討しています。
3月
2月
成 12月
26
年
1月
月
平
11
月
10
9月
8月
7月
6月
5月
平
成
25
年
4月
0
委員長 宮島 宣夫
月2回のミーティングを行い,またミーティング後,
病棟回診も行い,メーカーによる勉強会も不定期です
が行っています。
検討には当院に導入されている NST 専用のコン
ピュータシステムを使用し,簡単に個人ごとの各種栄
養の必要量,摂取量,不足量が自動的に算出され非常
に効率的に利用されています。
ま た,「浅 口・笠 岡 NST 研 究 会」が 発 足 され,当
院を含め4施設の病院で世話人となっており会の運営
にあたっています。
今後も症例を重ねその経験を生かし,スタッフ全員
で NST 活動を高めて患者の皆様に貢献したいと思っ
ています。
103
4 医 療 技 術
手術室運営委員会
現在隔月の第一月曜日に委員会を開催しています。
平成25年度の手術件数は1,573件(うち手術室利用
件数:1,448件)で対前年比:−2%でした。
6月の医療機能評価再審では日頃の運営状況に対し
て高く評価を頂き自信につながりました。
長年勤務された麻酔科平川千代子医師の退職に伴
い,手術件数の減少が懸念されましたが,手術日程の
調整,関連病院への協力依頼,非常勤麻酔科医師の日
程調整を行い,麻酔科医の不足による手術件数の減少
という事態を避けることが出来ました。また,以前か
医療機器管理委員会
新規導入または更新の医療機器購入時の適正評価
と,
院内における医療機器の点検整備の状況について,
年4回審議・報告を行っています。
医療機器の説明会,
取り扱いの勉強会も開催しています。
平成25年度は3T MRI が最大の購入機器です。こ
れまでの1.5Tより高解像度になり精密な画像が描出
でき,細かなところまでみることができます。血管に
ついても細い血管まで観察することができます。
眼科に新しい先生を迎えるため,外来にオートレフ
透析機器安全管理委員会
本委員会は血液透析業務における医療設備・医療機
器に関連した安全管理,及び品質管理目的とし,医療
機器管理委員会のもとに活動しています。
業務内容として,水処理装置や透析機器の定期的な
点検・メンテナンスを透析スタッフが実施していま
す。また,透析液清浄化の重要性が問われており,透
透析委員会
平成25年度は医師,看護師,臨床工学技士,臨床検
査技師,管理栄養士,診療放射線技師,医事課職員と
法人事務局,タカヤ クリニック合同で2ヵ月に1回
委員会を開催しています。透析患者の皆様が安心して
治療を受けていただく為に,サービス向上の審議を目
的としています。
平成25年度の主な審議内容
① 透析担当医師
104
委員長 古川 洋二
ら課題であった常勤麻酔科医の術前診察を,ペインク
リニック内科・麻酔科 森田医師の協力で問診表を作
成し,電子カルテへの入力を開始しました。その他に
も麻酔管理加算算定の開始,眼科手術の再開の準備な
ど充実した年でした。
本年度は特に医師と看護師の連携を強く感じた年で
もありました。今後も連携をしっかり取り合いながら,
手術を受けられる患者の皆様が安心して手術が受けら
れるように努力していきたいと思います。
委員長 岡 博昭
ケラトロメーター,オフサルミックレーザー,顕微鏡
を,また手術用機器として,ヘッドレスト,手術用顕
微鏡を購入しました。平成26年度より手術を開始しま
す。
ペインクリニック内科として脊椎刺激装置また透析
患者の体力向上を目指して透析中に自転車こぎ運動が
可能なエルゴメーターとして,てらすエルゴ,エスカ
ルゴを購入しています。
また年度末に病棟のベッドを全て更新しました。
委員長 岡 博昭
析液エンドトキシン濃度や生菌検査を毎月実施してい
ます。エンドトキシンや生菌数の異常値なく経過して
います。
将来的にはオンライン(On-line)透析療法にも対
応可能な,患者の皆様に安全な透析治療が行えるよう
に努力していきたいと思います。
委員長 原田 和博
・平日は曜日毎に透析回診の担当医師は決まってい
ますが,夜間と祝日も充実した診察を提供出来る
ように回診担当の医師を決めました。
② 透析ボランティア活動
・12月8日,3月17日 青空エコ活動を計画し,カ
ブトガニ繁殖地の清掃活動
に患者家族,スタッフの総
勢18名が参加しました。
・6月16日 青空ウォーキングを計画し,笠岡湾干
第3章 委員会報告
拓の太陽の広場で開催,患者6名,ス
タッフ9名が参加しました。
・10月6日 倉吉日帰り旅行を計画し患者およびそ
の家族38名が参加しました。
今回は管理栄養士が同行し外食につい
ての指導を行いました。
③ 装置メンテナンス
・12月7日 逆浸透圧水処理装置の定期洗浄を行い
安全な治療が出来るように確認をしました。
④ 透析座談会
・栄養管理科による透析座談会を開催(11月,3月)
しました。
・ペインクリニック内科森田医師による慢性痛教室
を2月12日,13日の2日間開催し31名が参加しま
した。
・薬剤師によるリンと便秘についての勉強会を5月
20日,21日の2日間開催しました。
⑤ 準夜透析勤務者
・6月から準夜透析勤務の職種を看護師1名と臨床
工学技士3名の計4名に変更しました。
⑥ シャント関連について
・平成25年度のシャント PTA(経皮的血管拡張術)
件数は47例でした。シャント血管の評価について
協議を行い,電子カルテ内に取り込むこととしま
臨床検査精度管理委員会
この委員会では,2濃度のコントロールを用い毎日
行なう内部精度管理の集計,試薬メーカー主催の精度
管理,毎月の岡山県クロスチェック研究会,8月の岡
山県医師会技師会,10月の日本医師会の外部精度管理
結果を基に,精度の向上および測定方法の標準化を
行っています。外部精度管理の点数評価では,岡山県
医師会技師会精度管理が99.4点(昨年98.7点),昨年
と比べ点数が上がりました。日本医師会精度管理が
96.4点(昨年96.2点)と昨年とほぼ同じでした。点数
放射線診療委員会
平成24年度に,X線 TV 装置と循環器撮影装置が
FPD(Flat Panel Detector)搭載の装置に更新され,
院内のフルデジタル化が完成しました。平成25年度は
その流れを充実させ,各分野での装置の性能を十分に
発揮させるようなシステム構築が前期の課題となりま
した。
後期には病院および附属診療所の MRI 装置の廃
棄 と 更 新 に 向 け た 動 き,さ ら に 附 属 診 療 所 の 4 列
MDCT の更新作業が主な検討事項となりました。そ
れぞれの装置が導入後10年以上経過し,メンテナンス
した。
・シャント関連の処置の依頼先として福山循環器病
院にもお願いする事となりました。
・シャント感染予防の為,透析中に穿刺部位へ保護
テープの貼用を開始しました。
⑦ 受け持ち患者固定制の導入
・10月から透析中の患者管理を強化し透析カルテア
セスメントを深める為,受け持ちスタッフを看護
師と臨床工学技士のペアで固定制としました。
⑧ 長期入院患者受け入れ
・病床管理運営委員会を通じて,瀬戸いこい苑と協
議し,長期入院患者の皆様の受け入れを調整する
よう検討を行いました。
・透析担当の相談員
透析患者の皆様の日常生活における諸問題に対
し,相談や介入を依頼出来るように連携を図りま
した。
⑨ 患者送迎
・タカヤ クリニックで通院困難患者の送迎を10月
から開始しました。
⑩ その他
・透析予定日に来院されない,連絡がつかない等の
ケースにおいては,法人事務局スタッフと透析ス
タッフが同行し自宅訪問を行う事となりました。
委員会 渡辺 明良
の悪かった項目は,機器メーカー,試薬メーカーを呼
んで機器のメンテナンス及び指定のコントロールを用
いて原因を調べました。日々の内部精度管理は,検査
室のスタッフがいつでも確認でき知識の向上のためパ
ソコン上に入力しています。
今後も精度管理の結果をしっかり考慮し,常に正確
な検査結果を迅速に臨床に提供できるよう努めていき
たいと思います。
委員長 小橋 高郎
や維持が困難になったことが背景にあります。特に
MRI 装置は,附属診療所および病院にそれぞれ設置
されている1.5T(テスラ)の2台の装置の運用につ
いて検討を重ね,設置場所・機種設定・導入時期等に
ついて決定しました。結果,井笠地区では第一号機と
なる3.0Tの装置を導入すること,場所は現在の病院
の装置を更新する形で導入すること,附属診療所の装
置は廃止することが決定されました。まだ十分な性能
を引き出せているとは思えませんが,今後も技術的な
向上に向けた活動が必要と考えています。
105
当委員会においては,病院にとってどのような装
置・性能が求められるかを検討し,患者の皆様に安全
に検査をうけていただける環境を創造することを中心
に委員会を開催してきました。ハード面が充実された
ことによって,今後も各科との連携を重視しより高い
画像を提供できるように検討を重ねていきたいと考え
ています。
5 機 能 推 進
医局診療委員会
医療レベルの向上と患者の皆様への医療サービスの
改善を目的として開かれる医師を中心とした委員会で
す。毎月第4木曜日に,常勤医全員ならびに法人事務
局長,看護部長,診療情報管理室,地域医療連携室の
スタッフ等により,必要な問題を審議しています。
平成25年度,特に力が注がれたのは,6月に行われ
た病院機能評価更新受審です。その結果,ほとんどが
「A(適切に行われている)」評価で,いくつかの分
診療録管理運用委員会
診療録管理運用委員会は毎月第4水曜日に各部署の
委員が出席し開催しています。今年度からクリティカ
ルパス委員会と分離し診療録管理運用委員会では主に
診療録の管理とシステム運用を中心に活動を行ってき
ました。診療録の管理では診療情報管理士が中心とな
り定期的な診療録の監査を行い指導内容や改善内容な
どを委員会で報告を行い,より良い診療録作りを目指
クリティカルパス委員会
平成25年度の委員会の再編によりクリティカルパス
委員会は診療録管理運用委員会から独立し,新たな委
員会としてスタートいたしました。今までは診療部門
のみで構成しておりましたが,この度より事務部門も
参加し診療報酬の観点からもクリティカルパスを有効
に活用していきたいと考えております。
平成25年12月より活動を開始し内科系パスを中心に
充実させた結果,翌月より順調にパス適応率が上昇し
ました。またパスの内容に関しても各部署との調整に
106
医局長 渡辺 明良
野では「S(秀でている)」評価も含まれ,非常に高
い評価を受けることが出来ました。
医療の標準化に欠かせない「クリティカルパス」に
ついては,各科で着々と作成しています。「クリティ
カルパス」を使用することによって,時間外の救急患
者に対して,専門外の当直医であっても,適切な治療
を開始することができるようになります。最近のクリ
ティカルパスの全科適用率は,35.5%になっています。
委員長 阿曽沼 裕彦
して活動を行ってきました。システム運用では各部署
より委員会に対して要望を上げて頂き,システム管理
者を中心に委員会内にて不具合や問題点の改善策につ
いて検討し対応を行ってきました。診療録管理運用委
員会では皆様にとってより良い診療録作り,より良い
システム作りを目指して今後も活動を行っていきたい
と考えています。
委員長 阿曽沼 裕彦
より,業務の効率化にもつながるよう取り組んでおり
ます。
当委員会は適切なクリティカルパスを作成・運用す
ることで質の高い診療の標準化を実現すること,それ
と同時にバリアンス分析等を行い常に医療の質の向上
を目指すことを目標として掲げております。今後は更
なるパス適応率の向上に努め,少しずつですが臨床現
場でのバリアンス分析に取り組んでくことを目指して
おります。
第3章 委員会報告
クリティカルパス適応率の推移(%)
診療科
H25.4
5
6
7
8
9
10
11
12
H26.1
2
3
内科
0
0
0
0
0
0
0
0
0
8.0
0
4.5
形成外科
0
0
0
10.0
0
0
0
0
0
20.0
0
16.7
28.6
5.6
23.7
0
0
6.9
39.5
17.4
34.8
9.1
30.8
0
0
10.5
42.0
21.3
22.2
6.7
31.0
21.4
0
7.7
44.0
20.2
41.7
0
21.4
7.7
0
3.8
51.7
22.1
26.3
0
37.5
7.1
0
4.3
43.4
18.8
41.2
0
35.0
26.7
0
58.1
51.8
50.0
18.8
10.0
40.9
55.6
0
60.0
55.3
35.3
36.1
40.0
50.0
56.0
59.7
32.6
32.0
35.5
泌尿器科
37.0
35.7
35.3
44.0
消化器内科
循環器内科
脳外科
外科
呼吸器内科
整形外科
合 計
18.2
63.0
0
0
0
51.7
25.4
11.1
32.5
11.1
0
8.3
49.3
21.7
16.7
39.3
7.1
0
4.0
44.1
22.2
11.8
30.2
17.6
0
0
67.7
29.5
クリティカルパス適応率の推移(%)
40
350
35
300
30
250
25
200
20
150
100
8
9
10
診療報酬適正管理委員会
診療報酬請求について,適正なレセプト作成が出来
る体制を確立するため,および査定減点された内容を
検討し,減点防止対策を確立することを目的とし,毎
月第3火曜日に委員会を開催しています。平成25年度
は,審査結果において審査側の査定内容に承認できな
11
12
H26.1
2
3
脳外科
循環器内科
泌尿器科
0
7
外科
10
0
6
呼吸器内科
消化器内科
5
5
整形外科
15
50
H25.4
合計
形成外科
内科
委員長 古川 洋二
い事例に対し,積極的に再審査請求を行い,結果,
101件95,245点が復活しました。来年度は診療報酬改
定があり,新設項目,新基準等を十分に把握理解し,
適正な診療報酬明細書の作成を関係各部署と協議しな
がら取り組んでいきたいと思います。
107
DPC 委員会
委員長 古川 洋二
当委員会は DPC 対象病院の要件にある「適切な
コーディングに関する委員会」に基づき奇数月の第4
週に開催しています。平成25年11月より構成メンバー
を医師,薬剤管理科,医事課,診療情報管理士とし委
員会時は厚生労働省中央社会保険医療協議会診療報酬
調査専門組織(DPC 評価分科会)で話し合われた議
事録・資料を基に病院としての対応を検討し関係部署
に発信をしています。また,早急に検討しなければな
らない事項が DPC 評価分科会から発せられた場合は
臨時委員会を開催し討議を行っています。
平成26年度より DPC 係数にて後発医薬品係数が新
設される為,外部ソフトを使用し他医療機関が使用し
ている後発品と笠岡第一病院で使用している後発品の
比較を行い標準的治療薬の導入を図りました。平成
27年度にその評価が出ると思われます。今後も DPC
データより得られた情報を各部署にフィードバック
し,医療の質の向上,標準化に努めていきたいと思っ
ています。
厚生労働省提出データ件数の推移
厚生労働省提出データ件数の推移
厚生労働省提出データ件数の推移
平成23年度
様式1
Eファイル
平成24年度
平成25年度
EFD件数
700,000
2,852
2,813
2,773
280,910
277,781
268,926
600,000
500,000
Fファイル
619,700
614,029
617,812
Dファイル
174,383
173,545
160,104
様式1
Eファイル
Fファイル
Dファイル
様式1件数
3,000
2,500
2,000
400,000
1,500
300,000
1,000
200,000
500
100,000
0
薬事委員会
薬事委員会は,2ヵ月に1回開催しています。
医師3名・薬剤師・臨床検査技師・外来及び各病棟
看護師で,新規採用医薬品や採用中止薬情報,医薬品
の安全情報や問題点等を話し合っています。
また,生物由来製剤の院内使用状況の検討と適正使
用の啓蒙も行っています。平成25年度も適応に関する
問題点,使用による副作用は認められませんでした。
医薬品についても厚生労働省や各製薬会社等からの
情報は薬事委員を通じて各部署に伝達し,又各部署か
らの医薬品の問題点等の情報もこの委員会に集結しま
す。
当委員会発信で,全職員対象の医薬品についての勉
輸血療法委員会
輸血療法委員会は,2ヵ月に1回奇数月に開催して
います。
医師2名,薬剤師,臨床検査技師,外来及び各病棟
看護師の構成で,月ごとの輸血用血液製剤の使用状況,
副作用の有無の報告,その他輸血に関する問題点等に
ついて検討をしています。
平成25年度は輸血の適応は問題なく,大きな副作用
108
平成23年度
平成24年度
平成25年度
0
委員長 原田 和博
強会も,今まで同様年1回開催しています。今年度は,
11月6日に「血漿分画製剤について」の勉強会を実施
しました。
今年度の新規採用医薬品数は約60品目で,採用医薬
品総数は1,300品目に達しようとしています。平成26
年度の診療報酬改定にて,後発医薬品の使用割合が
DPC 係数に関係することになり,後発品への変換を
検討していきます。
今後も引き続き,医薬品情報の収集・発信・共有を
行うと共に,後発品を含めた採用医薬品の見直しも
行っていきたいと思います。
委員長 古川 洋二
の報告もありませんでした。輸血用血液の在庫状況は,
朝のカンファレンスで挙げることを徹底し,廃棄数の
減少に努めました。また,平成25年4月から電子カル
テ上で行える輸血システムを導入しさらに安全管理を
徹底することが出来ました。今後も各部署との意見交
換を大切にし,連携を取りながら安全な輸血が行える
ように努めていきたいと考えています。
第3章 委員会報告
医療連携委員会
委員長 橋詰 博行
平成25年度は地域の医療機関との連携を促進するた
め,地域連携診療計画会議と連携パス会議をそれぞれ
年3回ずつ,医療連携委員会を年1回開催しました。
平成19年6月に発足した地域医療連携室は現在,下
記のメンバーで医療連携委員会,地域連携パス会議お
よび地域連携診療計画会議を構成しています。21年7
月に脳卒中の地域連携パスを追加申請し,大腿骨頸部
骨折・脳卒中の地域連携診療計画管理料を算定してい
ます。
医療連携委員会は平成25年6月13日に開催し,24年
度の連携パスや紹介件数・依頼検査件数などの実績報
告と,25年度の年間計画を立てました。毎年行ってい
るあいさつ回りは各科の専門医師と共に出向いたこと
で,顔の見える連携に繋がっています。
連携パス会議は平成25年6月13日,10月3日,26年
2月4日に開催されました。診療報酬算定の要件であ
る年3回の地域連携診療計画会議は近隣の連携先病院
や維持期の方々に加わっていただき,25年7月11日(33
人出席),11月7日(37人出席),26年3月13日(40人
出席)の3回開催され有意義な意見交換ができました。
25年度は大腿骨頚部骨折での入退院症例は32件で,地
域連携パス実施件数は4件,脳卒中での入退院症例は
43件で,パス実施件数は5件でした。
平成23年度からは症例検討をリレー形式で行うこと
にして,計画管理病院から回復期病院・維持期へと症
例をつないで発表することでシームレスなパスを可能
にしています。25年度は,維持期の拡大と回復期病院
への啓発を行いさらにスムーズな連携を図りました。
平成26年度より地域連携診療計画会議の院内準備委
員会である連携パス会議を中止し,メンバーの負担軽
減を図っていく予定です。
変更後(平成26年3月13日現在)
◎:委員長 △:副委員長
開催日時
医療連携委員会
宮島厚介(医)・◎橋詰博行(医)
・渡辺明良(医)・中村淳一(医)・
△寺田洋子(連)・福田倫子(連)
・藤井英子(連)・岡山明子(連)・
小橋高郎(放)・田中郁子(老)・野村良一(居)・森永敏行(法)
7月
第2木曜日
地域連携診療計画
会議
◎橋詰博行
(医)
・渡辺明良
(医)
・兒玉昌之
(医)
・△寺田洋子
(連)
・
福田倫子(連)・藤井英子(連)・中山直美(連)・枝広 恵(ク)
・高
橋正弘(リ)・松田 桂(リ)
・西原知加子③・三宅由美子④・今城
裕江⑤・森永敏行(法)+外部医療機関
7・11・3月
第4木曜日
名 称
<25年度まで> <26年度より> A:医療連携委員会(19名)
A:医療連携委員会(19 名)
7月 第2木曜日
7 月 第 2 木曜日
B:地域連携パス会議(14名)
B:地域連携パス会議(14 名)
6月・10月・2月 第2木曜日
6 月・10 月・2 月 第 2 木曜日
C:地域連携診療計画会議
C:地域連携診療計画会議
7月・11月・3月 第2木曜日
7 月・11 月・3 月 第 2 木曜日
A:医療連携委員会(12名)
A:医療連携委員会(12
名)
7月 第2木曜日
7 月 第 2 木曜日
C:地域連携診療計画会議
C:地域連携診療計画会議
7月・11月・3月 第4木曜日
7 月・11 月・3 月 第 4 木曜日
109
6 医療・看護の質
病床管理運営委員会
委員長 阿曽沼 裕彦
病床管理運営委員会は,病棟・病床の円滑な運営の
ため様々な問題に取り組んでいます。
平成25年度は病棟設備が充実し,患者の皆様により
快適な入院生活を提供することができたと思います。
25年5月には多床室すべての床頭台を液晶テレビ備え
付けのものに入れ替えました。売店でテレビカードを
購入していただく負担も軽減され,治療中の気分転換
に繋がるとの声をいただきました。26年3月には全病
棟のベッドを最新の電動式に変更し,ベッドへの移
乗・リクライニング等の操作も簡単にでき,安心して
入院生活を送っていただける環境が整ったと思います
(詳細は院内トピックス参照)。また,瀬戸いこい苑
にも3月から移動補助具が8台導入され,利用者と職
員の安全も確保されました。
毎月の委員会では,患者数が減少傾向にあったこと
から,問題点を抽出・検討してきました。当院のみな
らず,他病院の動向も視野に入れ,様々な角度から分
析した結果,昨年度を上回る稼働率となり,病棟運営
面での責務を果たせたと思います。
来年度も病院・瀬戸いこい苑間で連携を強化し,よ
り質の高い医療が提供できるよう頑張ってまいりたい
と思います。
稼働率(病棟別)
(%)
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月 1月
3階
救急委員会
救急外来件数は,最近3年間は年間800件程度で推
移しています(図表)
。しかし受け入れ困難事例も多く,
現在笠岡消防からの資料を参考に受け入れ不能例の経
過について検討中です。備中地区 MC ワーキンググ
ループ会議では,受け入れ不能事例で問題となる症例
の原因と対策を検討しています。
当院での不応事例が,
どのような経過をたどったかを次年度には報告したい
と考えております。
以下に平成25年度の委員会活動を報告いたします。
平成25年度救急委員会 活動内容
4月 新人研修 ACLS 24名参加
9月 第11回笠岡 MC 検討会(笠岡市立市民病院)
9月 潜在看護師研修
3月 第12回笠岡 MC 検討会(笠岡第一病院)
9月∼3月 病棟別 BLS 開催
110
4階
2月
3月
5階
委員長 岡 博昭
・救急救命士 病院実習受け入れ
・救急患者の受け入れ方針と手順・夜間・休日の対
応体制の整備
・児童虐待,高齢者虐待,障害児虐待,配偶者から
の暴力等対応マニュアル作成
・院内救急カート内容の統一
救急救命士実習受入れ
2月3日∼6日の計4日間で救急救命士の実習が行
われました。血管確保や気管内挿管の技術向上や日常
生活援助を中心に積極的な姿勢で取り組まれ,「貴重
な体験をたくさんすることができました」との感想を
頂きました。救急隊と病院の「顔の見える関係」を築
くきっかけとなりました。
第3章 委員会報告
第12回 笠岡 Medical Control(MC)検討会
開催日時:平成26年3月6日(木曜日)午後6時30分∼
場 所:笠岡第一病院 5階 多目的ホール
参加施設:倉敷中央病院,笠岡第一病院,笠岡市立市
民病院,笠岡中央病院,金光病院,笠岡消
防署,笠岡消防署北出張所,鴨方消防署,
鴨方消防署寄島出張所,井原地区消防組合
笠岡第一病院院長 橋詰 博行医師より開会挨拶の
後,当院副院長 岡 博昭の司会で3例の事例検討会
が行われました。
事例1「一次医療機関からの転院搬送症例」
発表者 鴨方消防署寄島出張所
救急救命士 坂本直彦
医師 倉敷中央病院 國永直樹 事例2「屋外での熱中症による CPA 事案」
発表者 鴨方消防署 救急救命士 應本靖智
医師 笠岡第一病院 中村淳一 事例3「不穏状態の傷病者の搬送症例について」
発表者 笠岡消防署 救急救命士 水田貴允
医師 笠岡第一病院 阿曽沼裕彦
最後に消防本部警防課から1)e-ラーニングの開始
について2)救急救命士処置範囲の拡大について説明
がありました。今回から本 MC 検討会のコメンテー
ターとして倉敷中央病院救急科から池上徹則先生に参
加していただくこととなりました。
救急搬送年間件数比較
平成25年度月別救急・重症患者数
900
855
800
658 695 677
700
597 590
600
462
500
400
300
733
120
542
100
324
H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25
21
0
14
14
17
10
13
74
40
20
100
20
22
80
60
200
0
重症
救急
791 779
56
62
63
83
17
8
19
59
54
14
47
60
59
86
76
4月5月6月7月8月9月10月11月12月1月2月3月
111
外来委員会
外来委員会は,医局,外来(看護師・診療アシスタ
ント)
,薬剤管理科,栄養管理科,臨床検査センター,
リハビリテーションセンタ−,画像診断センター,法
人事務局,地域医療連携室,人工透析センター,医事
課で構成され奇数月,第2水曜日に開催しています。
外来は,受付から診察,会計に至るまでに様々な職
種の職員が関わりを持つことになります。その為,部
署内だけの連携に留まらず他部署との連携も不可欠で
す。そこで日常の外来診療を円滑に行う上で,部署内
だけで解決できない問題点を本会議に持ち寄り検討し
ています。
平成25年度の大きな改善の一つは,画像診断セン
ターや生理機能検査センターの入り口に床ピタシート
を貼り,各種検査場所を分かりやすく表示し,迷いや
すいなどの問題について対応したことです。これは,
ビジュアルデザインを専門に学んだ職員の発案です。
患者の皆様から大変に分かり易くなったと嬉しいお言
葉をいただいています。
また,診察の待ち時間を有効に活用していただく為
看護部運営委員会
看護部運営委員会は看護部理念に基づき活動してい
ます。現状の問題点を把握しながら問題解決のための
協議や,日々の看護を振り返りながら問題提議や提案
を各部署責任者達が前向きに考える場でもあります。
看護部としてこの委員会が活性化することが,看護の
質の向上に繋がります。
平成25年度は,診療部から勉強会の申し出があり非
常に感謝しています。古川副院長から「抗がん剤投与
による無顆粒球症」,岡副院長から「褥瘡経過評価に
ついて」
,阿曽沼副院長から「循環器勉強会」をして
いただきました。循環器の勉強会は10回シリーズで現
在も続いていますが,毎回30人前後の参加者がおり根
強い人気です。次回の勉強会を望む声があり,来年度
も委員会で企画していきたいと思います。
また,昨年度から継続して管理者の研修報告に力を
いれています。
「管理者研修ファーストレベル」
「WLB
研修」
「日本看護学会学術集会」
「平成26年度診療報酬
改定の方向性と対応策」
「臨床倫理」など内容は多岐
におよびます。委員会のわずかな時間ですが情報を共
有しながら自己研鑽し,時には当院の視点で意見交換
がありました。各々が責任者として現場に活かしてい
112
委員長 吉水 由美
に,外来待合(内科系・外科系・小児科)にパンフレッ
トラックを設置して,げんき通信や健康レシピを取り
揃えました。2階ロビーには情報提供ラックを設置し
て定期的に開催している健康教室の資料をはじめ診療
科からの様々な資料を取り揃えて,患者の皆様に自由
にお持ち帰りいただいています。
そして,新たに購入された車椅子35台が外来に配置
されました。診療科が多く混み合う日に,車椅子が足
りず患者の皆様にご不便をお掛けする事が無くなりま
した。新しい車椅子は乗り心地満点と大変に好評です。
上記3点は院内トピックスの設備(アメニティ)・
施設改善で写真も併せて紹介しておりますのでご覧く
ださい。
今後も,待ち時間検討グループ,電話対応検討グルー
プ,予約対応検討グループのグループ毎での討議など
様々な事例対応にも継続して活発に取り組み,患者の
皆様に安心して外来受診をして頂ける様に各部署間で
連携を図り,問題解決に取り組んで参ります。
委員長 森岡 薫
くことを期待しています。
連携においては現状を報告し合い,各部署の抱えて
いる問題を看護部全体の問題として捉え,要点を絞り
検討していきました。各部署との連携を見据えた提案
や意見は前向きで,協力し合う姿勢を感じます。突発
的な人員不足に対しては,委員会で検討し応援体制で
乗り越えています。日々の応援体制は,朝のミーティ
ングで責任者がお互いに声を掛け合い素早い行動で乗
り切りました。
平成25年度はなによりも「日本医療機能評価」受審
という目標がありました。看護部が担う範囲は広く,
院内準備委員会の指示の下に各々が分担しながら取り
組みました。看護部全体で共通認識を持つ内容や統一
事項を決定し,ケアプロセスにおける連携ではこの会
議が非常に役立ちました。そして日本医療機能評価受
審は,現状を改めて見直す最適な機会となりました。
過分な評価はありがたく,ご指摘頂いた課題はチャン
スと捉え,来年度も継続して検討し改善していきます。
看護部の「要」の委員会として一丸となって努力し,
今後も報告と伝達だけの委員会ではなく検討を重ねる
有意義な委員会を目指していきます。
第3章 委員会報告
職員研修委員会
職員研修委員会は,職員の質の向上を目的として研
修計画の立案,推進を行っています。
職員の学ぶことへの意識向上と,学習する風土を作
るために研修計画の立案や審議,職員の教育指導や啓
蒙活動を行っています。平成25年度は,計画以上に多
岐に亘る研修や勉強会を各々が実施しており,今後も
効果的な研修を推進していきたいと思っています。
サービス向上委員会
1. 広報誌『瀬戸の風』
広報誌『瀬戸の風』は,①入院・外来の患者の皆様,
地域の方々の豊かな健康を目指した疾病予防・治療に
対する情報の提供,当院の目指す方向性や院内での出
来事,業務内容や実績の報告,②近隣の医療機関との
連携の強化,③院内のコミュニケーション媒体,当院
職員の自己啓発を図ることを目的として,
「ためにな
る」
,
「わかりやすい」
,
「読みやすい」をテーマに年4
回,3,000部発行しています。
今年度も内容の充実と読みやすさを目標とし,フォ
ントサイズ,行間,文字間,配色,レイアウトなどに
配慮し,各担当者が毎回アイデアを出し合いながら作
成しました。
来年度の課題として,作成する度にレイアウトをど
のようにすればよいか苦慮するため,基準的なひな型
を作り,その枠にはめ込むなどの作業の効率化も検討
中です。
今後も,常に読者の目線で読みやすく,当院の姿勢
や役に立つ情報をわかりやすくお伝えできるよう,メ
ンバー全員で様々な意見を出し合い,内容の充実した
広報誌の作成に努めて参りたいと思います。
① 初夏号(平成25年4月)No.42
表 紙:理事長 宮島 厚介
特 集:食物アレルギー
ページ数:10頁
② 初秋号(平成25年7月)No.43
表 紙:瀬戸いこい苑 施設長 田中 郁子
特 集:ペインクリニック内科
ページ数:8頁
③ 初冬号(平成25年10月)No.44
表 紙:病院機能評価受審更新
委員長 森岡 薫
また所有する図書の管理を行い,職員ひとりひとり
の向学心を養い学習環境を整えることも目的としてい
ます。新規購入は96冊,新規年間購読雑誌は2種増え
ました。24時間使用できる図書室は長時間の利用者が
増えてきています。
引き続き,ともに育つ風土を醸成するために努力を
していきたいと思います。
委員長 宮島 裕子
特 集:高齢者の肺炎の予防
ページ数:8頁
④ 新春号(平成26年1月)No.45
表 紙:院長 橋詰 博行
特 集:画像診断センター
ページ数:8頁
2. 健やかライフ メンバーズ 健康教室開催
健やかライフ メンバーズは,①ひとりひとりに合っ
た豊かな健康を医療者と共につくり上げる,自分の健
康は自分で守る,②病気の知識を学び,その予防をす
る,③医療機関と上手に付き合う,という3つの視点
で自ら行動し,地元の方々にもその知識や情報を伝え
ていただき,また,当院へのご要望やご意見などもお
教えいただき,地域の皆様が生き生きと健康で健やか
に過ごすことができるよう,ともに学び,ともに考え,
ともに歩んでいければと願い健康教室や意見交換会の
開催,また,健康情報や健康レシピなどのお役立ち情
報の配信などの活動を行っています。2年目をむかえ,
88人の方々がメンバーになられています。
今年度は,下記11回の健康教室の開催と意見交換会
を開催しました。「第3回健やかライフ メンバーズ意
見交換会」(平成25年11月14日)では,健やかライフ
メンバーズ27名と当院より理事長 宮島 厚介,看護
部長 森岡 薫が参加し,当院の現状や展望などの報
告,また,メンバーズの皆様から病院に対してのご要
望やご期待など活発にご意見を頂き,和やかに有意義
な時間を過ごすことが出来ました。
今後も予防医学・健康に関する知識を広めるため健
康教室の開催など,健康に暮らす知識や工夫を地域の
皆様とともに考え,健康で生き生きと生活できるよう
地域医療をともに守り育てていきたいと願っています。
113
◆健やかライフ メンバーズ健康教室開催実績
No
開催日
48
平成25年4月27日
49
5月25日
50
6月19日
51
7月17日
テーマ
老化を防ぐ生活術
健康運動指導士 石田 沙子
からだを動かし笑顔の毎日
健康運動指導士 石部 豪
高血圧について
循環器内科 浦川 茂美
今日からできる!減塩のこつ
管理栄養士 永田 祥乃
よく分かる動脈硬化
内科 原田 和博
動脈硬化に関する検査について
臨床検査技師 北川 和成
人はなぜ転倒するのか
理学療法士 高橋 正弘
今日からできる転倒予防
作業療法士 平田 淳也
「生活リズム」 小児期までの大切な育み
食べる・眠る・遊ぶ
52
53
8月21日
9月14日
54
10月9日
55
11月14日
56
12月14日
55
平成26年2月26日
56
3月15日
病気の時の対応の目安について
< 熱・咳・嘔吐・下痢など >
57
60
58
83
91
看護師 山路 芳枝
失神発作
あなたは何科で診てもらいますか?
脳神経外科 渡辺 明良
自律神経機能の検査について
臨床検査技師 坂本 恵子
認知症って病気?
瀬戸いこい苑 山本 智栄
やってみよう!認知症予防運動
瀬戸いこい苑 山田 奈央
知って得する糖尿病治療
糖尿病内科 濱本 純子
スタンプラリーで楽しくチャレンジ
糖尿病プロジェクト
インフルエンザ,肺炎にならないために
呼吸器内科 中村 淳一
歯と口の役割
歯科 坂本 隼一
8020を達成するには?
歯科衛生士 土肥 真紀子
よく分かる帯状疱疹
皮膚科 山口 麻里
帯状疱疹の痛みについて
ペインクリニック内科 森田 善仁
◆健やかライフ メンバーズ意見交換会
参加人数
小児科 宮島 裕子
育ちあう親と子
小児肥満外来からの気付き
◆健やかライフ メンバーズ健康教室
114
講師
67
96
83
74
50
61
第3章 委員会報告
3. 病院の日・看護の日
病院の日・看護の日イベント
①開催日 平成25年5月13日(月)附属診療所
(参加延べ人数101名)
平成25年5月14日(火)笠岡第一病院
(参加延べ人数98名)
②内容
⑴健康相談,栄養相談,歯科相談,薬の相談
⑵足底圧測定,ロコモチェック
⑶ AED,救命講習会
⑷患者の皆様の作品展示
⑸プロジェクトの活動報告の掲示
⑹ティーサービス(ハーブティー)
今年度は「元気な体を作ろう∼ロコモティブシンド
ロームってなに?∼」をテーマに,病院の日・看護の
日イベントを開催しました。患者の皆様の作品展示や
プロジェクト活動の掲示では皆様足を止めて見ておら
れました。
今回は,新たに足底圧の測定機器により体のバラン
スの測定を行いました。多数の患者さんが測定を希望
され,大変好評でした。また,AED の講習にも多数
の参加で賑わいました。今後も地域の皆様の健康づく
りのお役にたてるよう,また皆様との交流の場として
このイベントを継続していきたいと考えています。
ふれあい体験
①開催日:平成25年5月18日(土)8時30分∼12時
②場 所:笠岡第一病院,瀬戸いこい苑
③対象者:高校生13名
看護師・介護福祉士・理学療法士など目指している
近隣の高校生の方を迎え,看護の日のイベントとして
ふれあい体験を開催しました。
「もしも倒れた人を見かけたらどうしますか?」。
心臓マッサージや AED を使った蘇生法を体験してい
ただきました。緊張してガチガチになっていた学生さ
んも体験していくうちにグループ内で協力し合う姿が
みられ,「2分間がこんなに長いとは思わなかった」
「一人で助けることは難しいがみんなで協力すれば私
達でも大事な命を助けることができる」と真剣に取り
組む姿に頼もしさを感じました。その後小グループに
分かれて瀬戸いこい苑・病棟・リハビリテーションセ
ンターで血圧測定やシーツ交換・足浴や洗髪など患者
さんとの触れ合いをしていただきました。
体験終了後は「看護師になりたい」等,希望に満ち
た表情に一緒に仕事ができる日が待ち遠しく感じました。
4. げんき通信・健康レシピ作成
情報提供の一環として,患者向けのパンフレットを
作成しています。病気の解説,病気にならないための
アドバイスや日常生活での注意点,また病気と上手に
付き合っていくための工夫や,当院に導入した新しい
治療法や医療機器など,疾病や健康増進についてのお
役立ち情報を掲載した「げんき通信」および,管理栄
養士による健康アップに役立つ食事や特に注目して欲
しい栄養素や素材などをテーマにした季節に合ったレ
シピ,管理栄養士の視点で食事のポイント,気をつけ
たいことなどをお知らせする「健康レシピ・健康まめ
知識」の2パターンです。今年度もげんき通信4種類,
健康レシピ3種類を追加し,げんき通信30種類,健康
レシピ・健康まめ知識27種類となりました。特に今年
度は外来部門委員会が中心となり,各診療科のパンフ
レットや健康教室の配布資料,げんき通信など自由に
見たり,持ち帰ることができるように外来待合にラッ
クを新設致しました。今後も外来部門と協力し種類・
115
内容の充実を図り,患者ニーズに合ったパンフレット
の提供に努めて参ります。
◆げんき通信
No
テ ー マ
担 当 者
27
食物アレルギー
小
児
28
ペインクリニック内科
ペインクリニック内科 森田 善仁
29
歯周病
歯 科 坂本 隼一
30
高齢者の肺炎予防
呼
吸
器
科 林 知子
内
科 中村 淳一
◆健康レシピ・健康まめ知識
No
テ ー マ
26
かわり衣のエビフライ
27
鶏肉と夏野菜のラタトューユ風
27
カレー風味のおから煮
5. 接遇研修:接遇部会
平成17年1月にプロジェクトとして活動を開始した
接遇部会は,様々な取り組みで職員への啓発を重ねて
きました。今年度は,すでに基本的な接遇はできてい
るものと考え,更なる向上を目指して各部署で事例検
討する場を設けるよう働きかけました。まず,委員会
からのやらされ感がないことを前提とし,身だしな
み・態度・言葉づかいの各グループメンバーがリー
ダーシップをとり自部署から発信していきました。そ
れにより現場に根付いた身近な内容に着眼でき,患者
の皆様への満足度向上や病院の評価,職員同士の勤労
意欲の向上につながっていくことを目標としました。
具体的には,この1年の成果として各グループで接
遇マニュアルの作成に取り組み,院内ホームページに
掲載し職員の誰もが閲覧できるようにしました。何回
も研修に参加した職員でも途中採用や新人職員でも,
116
「どういう話し方をするのだったかな」
「あの態度は,
まずいな」「笑顔を作る方法」等,ふと疑問に思った
接遇対応についていつでも調べることができます。
また,ホームページの一角に『接遇の玉手箱』とい
うコーナーも設け,コラム的な内容で職員への接遇情
報を発信しました。また身だしなみとして頭髪のカ
ラーサンプルを取り寄せ,各部署で好ましい状況を検
討しあう場も設けました。
今年度の接遇全体研修は,時期を平成26年度の新人
職員の参加も踏まえ年度を越しての4月に開催予定と
しています。体験を取り入れた接遇研修は,毎回の参
加率が高いため「楽しくかつ身に付く」ことを目標に
企画しています。今後も職員のさわやかな笑顔と対応
で,患者の皆様に安らぎを感じていただけるように努
めていきたいと思います。
第3章 委員会報告
7 労働安全衛生委員会
委員長 桑木 三郎
労働安全衛生委員会は労働安全衛生法により,職員
の労働の安全及び健康の確保を図り推進することを目
的に組織された委員会です。
労働安全衛生委員会は,毎月第1金曜日の午後1時
から,委員長を法人事務局長とし,衛生管理者,職員
代表者,産業医,リスクマネージャーを委員として開
催しています。
毎月各委員より部署からの安全衛生に関する調査報
告事項を議題として,問題点や今後の方針を話し合い
決議しています。
今後も職員の安全,衛生に十分配慮しより働きやす
い職場となるよう,この委員会で審議して行きたいと
考えています。
附属診療所運営委員会
委員長 原田 和博
附属診療所運営委員会は,医師,看護師,保健師,
診療放射線技師,臨床検査技師,健康運動指導士,管
理栄養士,医事課職員および法人事務局職員で構成さ
れており,隔月第1月曜日に開催しています。附属診
療所は内科(一般内科・呼吸器内科・消化器内科・循
環器内科・糖尿病内分泌内科など含む)のみの診療で
すが患者の皆様中心の優しい医療を推進し,併設して
いる健康管理センター(健診センター,健康増進クラ
ブ ONE)との密接な連携を図ることで予防医学,健
康づくりを大きな役割として取り組めるよう問題点を
毎回検討し,早期対応を心がけています。より円滑な
運営を行えるように各部門が連携をはかり,検討を重
ねる委員会としていきたいと思います。
タカヤ クリニック運営委員会
委員長 木曽 光則
タカヤ クリニック運営委員会はタカヤ クリニック
の運営が円滑かつ的確に行われるための施策について
笠岡第一病院 人工透析センター,
臨床検査センター,
画像診断センター,医事課,法人事務局等と審議する
事を目的とし,患者の皆様,職員間,病院間との連携
が円滑に運営される事を任務としています。
平成25年度よりタクシーを使った患者さんの送迎を
開始しましたが,WEB 会議システムなどを使用して
各部署との連携を行うことで,大きな事故なく血液透
析療法を継続できました。
瀬戸いこい苑運営委員会
瀬戸いこい苑運営委員会は理事長・施設長・瀬戸い
こい苑入所看護・介護科・通所リハビリテーション・
居宅介護支援事業所・訪問看護ステーション・法人事
務局などの部署の代表者をメンバーとし毎月第3水曜
日午後3時から開催しています。
各部署から毎月の報告と問題点の提起を行い,利用
者の皆様の満足度を上げ,参加部署の運営が円滑に行
えるように協議しています。
委員長 田中 郁子
今年度は瀬戸いこい苑の建て替えに関しての協議・
新たな福祉機器導入の検討・消費税増税に対しての対
応・家族会の企画など,毎月時間内で終了する事が困
難なほどの議題が提出されましたが,それぞれが自ら
の問題として熱心に協議を重ねていきました。
今後も医療法人社団清和会の介護部門を担う立場と
しての自覚を持つ委員会として努力していきます。
117
第4章 院内トピックス
第4章 院内トピックス
1 院 内 行 事
4月1日∼30日
医師初期研修・地域医療研修
岩 慶一朗医師(倉敷中央病院)
4月2日
新入職員入社(13名)
医師1名・歯科医師1名・看護師3名・理学療法士2
名・作業療法士1名・保育士・診療アシスタント1名・
診療放射線技師1名・臨床工学技師2名・事務1名
4月17日・20日
新人研修会
(中途採用含む31名参加)
4月27日
健やかライフ メンバーズ 健康教室
『老化を防ぐ生活術
∼ 脳活性でからだイキイキ ∼』
「老化を防ぐ生活術」
健康運動指導士 石田 沙子
「からだを動かし笑顔の毎日」
健康運動指導士 石部 豪
(患者の皆様57名参加)
5月1日∼31日
医師初期研修・地域医療研修
宮内 直人医師(倉敷中央病院)
5月13日・14日
病院の日・看護の日
『元気な体を作ろう
∼ ロコモティブシンドロームって何?∼』
(患者の皆様200名参加)
5月16日
永年勤続表彰
(20年表彰4名・10年表彰9名・5年表彰13名)
5月18日
ふれあい看護体験
(高校生13名参加)
5月23日
糖尿病教室
「糖尿病を良く知ろうー」
糖尿病内分泌内科 濱本 純子医師
(患者の皆様7名参加)
5月25日
健やかライフ メンバーズ 健康教室
「高血圧について」
循環器内科 浦川 茂美医師
「今日からできるー減塩のこつ」
管理栄養士 永田 祥乃
(患者の皆様60名参加)
ロビーコンサート
『鳴響む歌ごころ』
田渕 愛子(歌・三線)
三宅 祐子(舞踊)
(患者の皆様100名参加)
121
5月31日
第8回笠岡リウマチ懇話会
「関節超音波の素晴らしさ
∼ プローベはここまでものをいう ∼」
倉敷中央病院 内分泌代謝・リウマチ内科
副医長 三崎 健太先生
(院内・外14名参加)
平成20年度より地域の先生方と共に関節リウマチ治療
の勉強会を始めています。笠岡リウマチ懇話会(5月
開催)と笠岡地区リウマチ研究会(11月開催)で年2
回しています。リウマチ診療で指導的立場にある地域
の先生方を毎回1人ずつ講師としてお招きし,当日ご
講演頂いた内容や実際に経験した症例などにつき,少
人数で徹底的に討議しています。今後もこの2つの勉
強会を通じて,地域の先生方と交流を深めリウマチ診
療に貢献してゆきたいと思います。
6月6日
第8回井笠地区画像診断・治療勉強会
「Ai(Autopsy imaging,死亡時画像診断)において
診えるもの診えないもの ∼ 患者突然死に Ai は有効
か ∼」
近畿大学医学部主任教授 法医学教室所属長
司法解剖鑑定医 巽 信二先生
(院内・外131名参加)
6月16日
青空ウォーキング
(透析患者の皆様9名参加)
6月19日
健やかライフ メンバーズ 健康教室
『「動脈硬化」について』
「よく分かる動脈硬化」
内科診療部長 原田 和博医師
「動脈硬化に関する検査について」
臨床検査技師 北川 和成
(患者の皆様58名参加)
6月25日・26日
病院機能評価 更新受審
平成21年度より5月と11月の年2回開催しておりまし
たが,23年度より6月の年1回開催となりました。当
院の保持する最新鋭のモダリティを有効利用,遠隔画
像診断ツールの CT と MRI の知識を深めるため,さら
にはそれらをオープンに提供している地域の医師・放
射線技師の方々との交流が目的です。
6月12日
瀬戸いこい苑 防災訓練
6月13日
糖尿病教室
「そうだったのかー糖尿病の食事療法」
管理栄養士 安原 幹成
「糖尿病に関係する検査」
臨床検査技師 原 早苗
(患者の皆様6名参加)
話せば解るー医学研究の最先端
東京医科歯科大学 教授 浅原 弘嗣先生
東京大学・埼玉医科大学 教授 井上 聡先生
埼玉医科大学 ゲノム医学研究センター所長
教授 岡崎 康司先生
(院内・外63名参加)
122
7月1日∼31日
医師初期研修・地域医療研修
荒木 亮一医師(岡山大学病院)
7月1日・3日
職員研修(医療安全管理委員会)
「院内暴力への対応」
第一三共株式会社 医療環境担当
医業経営コンサルタント 小山 克義氏
(職員276名参加)
7月6日
業務推進発表大会(職員262名参加)
新人歓迎会
第4章 院内トピックス
7月10日
考課者研修
(職員61名参加)
7月11日
糖尿病教室
「良くわかるー糖尿病に関係する薬」
薬剤師 川野 淳代
「元気に夏を乗り切ろうー(夏の注意点)
」
保健師 田口 浩子
(患者の皆様7名参加)
7月13日
第99回 知能化医療システム研究会
年に一度,知能化医療システム研究会を当院にて開催
しています。東京大学大学院工学系研究科・岡山大学
病院・ナカシマプロペラ㈱の方々約35名が参加され,
異業種間で活発な意見を交わしました。
7月17日
健やかライフ メンバーズ 健康教室
『転倒予防教室』
「人はなぜ転倒するのか」
理学療法士 高橋 正弘
「今日からできる転倒予防」
作業療法士 平田 淳也
(患者の皆様83名参加)
7月24日∼26日・8月20日∼22日
インターンシップ
(中学生・高校生7名参加)
7月25日
職場体験プロジェクト
「わくわく ・Work・ 笠岡第一病院探検隊ア」
(小学生52名・中学生8名参加)
7月30日・8月1日
院内研修(病院感染防止委員会)
「最近話題の感染症 ∼ 鳥インフルエンザ,
風疹など ∼」
(職員287名参加)
8月3日
第9回 上肢外科サマーセミナー in Kasaoka
「こどもの肩と肘の診療」
千葉県こども病院 整形外科 部長 西須 孝先生
「関節軟骨損傷に対する治療のトピックス ― 肘関節
を中心に ―」
北海道大学大学院医学研究科 医学専攻 機能再生医
学講座 整形外科分野 教授 岩崎 倫政先生
(院内・外89名参加)
8月8日・9日・22日・23日
夏のボランティア体験
(中学生・高校生8名参加)
8月21日
健やかライフ メンバーズ こども健康教室
『健やかな心と体の成長を願って』
「生活リズム」
「病気の時の対応の目安について」
小児科 宮島 裕子医師
「育ちあう親と子 小児肥満外来からの気付き」
看護師 山路 芳枝
(患者の皆様 91名参加)
インターンシップ(職場体験)の受け入れをしています。
インターンシップとは,実際に就労体験をすることで,
自己の職業適性や将来の進路選択に向けて主体的に考
える機会を持つと共に,望ましい就労観や職業観を身
につける実習です。
123
8月25日
第27回岡山県病院協会バレーボール大会県大会
9月1日∼30日
医師初期研修・地域医療研修
岩本 尚子医師(川崎医科大学附属病院)
馬場 智枝子医師(倉敷中央病院)
9月12日
糖尿病教室
「糖尿病の方に適した運動療法」
理学療法士 松田 桂
「糖尿病と上手に付き合うポイント(日常生活の注意
点・災害時の備え)
」
糖尿病看護認定看護師 水ノ上 かおり
(患者の皆様 6名参加)
ペイン領域の日常診療を語る会
「笠岡第一病院ペイン外来の紹介と最新の治療指針」
ペインクリニック内科 診療部長 森田 善仁医師
(院内・外92名参加)
9月14日
健やかライフ メンバーズ 健康教室
『失神発作(脳貧血)
,こわい病気?』
「失神発作 あなたは何科で診てもらいますか?」
脳神経外科 主任診療部長 渡辺 明良医師
「自律神経機能の検査について」
臨床検査技師 坂本 恵子
(患者の皆様67名参加)
9月25日∼27日
潜在看護師研修会
(潜在看護師
3名参加)
潜在看護師研修は,今年で3回目の開催となりました。
最近の看護の動向,感染,医療事故対策を講義形式で
行いました。実技は,採血,点滴手技,心電図,吸引,
輸液ポンプ,BLS,電子カルテをおこないました。受
講された方々は,熱心で積極的に参加され,「本当に必
要なことだけを取上げてくれていた。」という貴重なご
意見を頂きました。
124
10月1日∼31日
医師初期研修・地域医療研修
大野 彰子医師(倉敷中央病院)
10月3日
高齢者総合機能評価勉強会
「困ったことを予測して,投薬と認知症ケア
∼ リスクマネージメントも重要 ∼」
川崎医科大学 神経内科
特任准教授 片山 禎夫先生
(院内・外114名参加)
防災訓練
10月6日
透析秋の旅行
(透析患者の皆様とご家族・職員47名参加)
10月7日
糖尿病予防講演会
「糖尿病治療の最新の話題」
川崎医科大学特任教授 総合内科学1
加来 浩平先生
(院内・外170名参加)
10月9日
健やかライフ メンバーズ 健康教室
「認知症って病気?」
瀬戸いこい苑
介護福祉士 認知症ケア専門士 山本 智栄
「やってみようー認知症予防運動」
瀬戸いこい苑 作業療法士 山田 奈央
(患者の皆様96名参加)
10月12日
秋のウォーキング会(糖尿病プロジェクト)
(患者の皆様10名参加)
11月1日∼30日
医師初期研修・地域医療研修
岩村 彩医師(岡山大学病院)
11月6日
院内研修(薬事委員会)
「血漿分画製剤について」
田辺三菱製薬・日本血液製薬機構
(職員138名参加)
第4章 院内トピックス
11月9日
第31回ロビーコンサート
チェロアンサンブル 閑人会
(患者の皆様40名参加)
11月13日
考課者研修
(職員47名参加)
11月14日
健やかライフ メンバーズ 健康教室
『見てー聞いてー楽しく学ぼう糖尿病』
「知って得する糖尿病治療」
糖尿病内分泌内科 濱本 純子医師
「スタンプラリーで楽しくチャレンジ!」
(患者の皆様83名参加)
12月12日
糖尿病教室
「年末年始の過ごし方」
管理栄養士 川西 瑠美
「インフルエンザの対応」
糖尿病看護認定看護師 水ノ上 かおり
(患者の皆様 7名参加)
12月14日
健やかライフ メンバーズ 健康教室
「インフルエンザ,肺炎にならないために」
呼吸器内科 診療部長 中村 淳一医師
(患者の皆様 74名参加)
12月17日
考課者研修
(職員48名参加)
12月19日
絵本の読み語り会(絵本プロジェクト)
(患者・保護者の皆様7名参加)
院内研修(病院感染防止委員会)
「肺炎球菌感染症の予防」
MSD 株式会社 田村 健二氏
(職員192参加)
12月25日
クリスマス
意見交換会
(健やかライフ メンバーズ 27名参加)
11月27日
井笠地区スタッフのための糖尿病セミナー
「インスリン治療をするということ」
心臓病センター榊原病院
糖尿病内科部長 清水 一紀先生
(院内・外84名参加)
第10回笠岡地区リウマチ研究会
「リウマチ・痛風の診療法と最近の話題」
川崎医科大学 リウマチ・膠原病学
教授 守田 吉孝先生
(院内・外18名参加)
12月∼1月
クリスマス
イルミネーション点灯
12月28日
忘年会・輝いている人表彰
(倉敷アイビースクエア・282名参加)
1月1日∼31日
医師初期研修・地域医療研修
髙谷 亜矢子医師(倉敷中央病院)
125
2月10日・12日
院内研修(医療安全管理委員会)
「医療安全の動向・身近な部署での安全対策あれこれ」
(職員271名参加)
2月13日
糖尿病教室
「よくわかるー糖尿病の合併症」
糖尿病内分泌内科 濱本 純子医師
「大切な足を守るために」
糖尿病看護認定看護師 水ノ上 かおり
(患者の皆様 12名参加)
第15回井笠地区医療連携学術講演会
「耐性菌を見すえた抗菌薬の適正使用」
近畿大学医学部附属病院安全管理部感染対策室
教授 吉田 耕一郎先生
(院内・外 34名参加)
井笠地区医療連携学術講演会は,平成17年度から当院
の常勤医師の seeds を近隣の先生方に披露し,地域の
医療連携を高めて行くことを目的に,毎年2回ずつ開
催しておりました。院内の先生はひと回りしましたの
で,23年度からは年1回2月の第一木曜日に外部講師
を招聘して開催しております。
2月20日
集団栄養指導
「正しい食習慣ってなに?」
(患者の皆様 5名参加)
2月26日
健やかライフ メンバーズ 健康教室
『よく噛んで健康長生きアめざせ8020ア』
「歯と口の役割」
歯科 坂本 隼一医師
「8020を達成するには?」
歯科衛生士 土肥 真紀子
(患者の皆様 50名参加)
3月5日
院内研修(個人情報保護委員会)
「医療機関における個人情報保護」
中外製薬株式会社 牧村 憲弥氏
(職員174名参加)
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3月6日
第12回笠岡 MC 検討会
(院内・外64名参加)
3月13日
糖尿病教室
「おやつやアルコールの上手な付き合い方」
糖尿病療養指導士・管理栄養士 川西 瑠美
保健師 田口 浩子
(患者の皆様7名参加)
3月15日
健やかライフ メンバーズ 健康教室
『帯状疱疹の初期症状は?治るの?予防法は?』
「よくわかる帯状疱疹」
皮膚科 山口 麻里医師
「帯状疱疹の痛みについて」
ペインクリニック内科 森田 善仁医師
(患者の皆様61名参加)
3月19日・20日
透析座談会
「お口の渇きに悩んでいませんか?
∼ 口腔乾燥症(ドライマウス)の原因と対策」
歯科 坂本 隼一医師
「体重増加を防ごうー∼ 水分の摂り方とひと工夫」
管理栄養士 永田 祥乃
(透析患者の皆様23名参加)
3月25日・26日
新人研修
(中途採用含む31名参加)
3月28日
診療報酬改定勉強会(医事課)
(職員76名参加)
第4章 院内トピックス
2 シームレスな医療と介護を求めて
巻頭言でもふれましたが,厚生労働省は急速な少子
高齢化の進展を踏まえ,地域包括ケアシステムの構築
を策定しています。当法人では介護保険制度が運用さ
れる以前より院内にライフケアセンターを設立し,担
当職員を配置し在宅患者の皆様の支援に携わっていま
した。介護保険制度が制定されました後は,その制度
に従って医療と介護を通じて在宅支援をしてきまし
た。しかし,急速な高齢化に対し,地域の方々の要望
に十分応えることができないケースもあり,皆様にご
迷惑をお掛けすることがありました。そのため,退院
後の医療と介護の支援を継ぎ目無く(シームレス)連
携する組織の必要性を強く感じていました。
当法人では地域医療連携室のメンバー,ケアマネ
ジャー,ソーシャルワーカー,訪問看護師などの支援
チームが良好な関係で連携していますが,まだまだ効
理事長 宮島 厚介
率性に問題がありました。また協力関係にある社会福
祉法人かぶと会とのより強力な連携も必要となってい
ます。そのため,2法人が同一施設内で業務を効率よ
く行えば,より良い介護が地域の方々に提供できるも
のと結論致しました。また病院の入院患者,介護老人
保健施設・特別養護老人ホームの入所者,通所リハビ
リテーションの利用者,そして約400人になる職員へ
の食事を供給する給食センターを共有することによ
り,より効率的な運用が可能となるものと思います。
福祉の先進をゆく北欧に職員の施設見学派遣を計画
し,この施設は平成26年春から建設にかかり,2期工
事を経て,平成28年夏竣工の予定で進んでいます。竣
工予定図を示します。実動が楽しみな,地域の皆様に
役に立つ施設にいたします。
127
3 画像診断センター 3.0T MRI装置の紹介
小橋 高郎
平成25年度,画像
診断センターに新し
い MRI 装 置 が 導 入
され,平成26年1月
より稼動を始めまし
たのでご紹介させて
いただきます。
当院画像診断セン
ターでは,平成7年
にはじめて0.5Tの
MRI 装 置 が 導 入 さ
れた後,平成15年に
1.5T(シ ー メンス
社 製 MAGNETOM
Symphony)へのグレードアップを経て,今回の3.0
T装置への更新となりました。当院では,病院および
附属診療所ともに,1.5Tの MRI 装置2台で検査に当
たっていましたが,両機種ともに10年以上が経過し,
メンテナンスや安定維持のためのコスト,特に世界的
な液体ヘリウム不足といった背景をうけての更新決定
でした。今後の画像診断における MRI 装置の役割を
考え,また地域における当院の役割といった面を踏ま
えて3.0T装置がベストチョイスと考えています。平
成15年に3.0T(テスラ)MRI が日本で認可され,岡
山県内でも10台程度が稼動しています。井笠地区での
3T-MRI 装置の導入は当機種が第一号機となり,さ
まざまな場面に対応した撮影・検査が可能で,高詳細
な画像を診断の場に提供できると考えています。
今回導入された機種は
装置名:ドイツ・シーメンス社製 MAGNETOM Spectra
(マグネトム スペクトラ)
静磁場強度:3.0T
技術的な信頼性や当院での使用実績・画像の安定性
等を考慮し,上記の機種を選定しました。
図1 1.5T頭部動脈瘤
図2 3T頭部動脈瘤
上記のような利点によって,細かいところが見える
ようになり,MRA での末梢血管の描出や整形外科領
域の詳細な情報を高分解能に撮像できます。あわせて
機構的にも信号の送受信システムをダイレクトデジタ
ル変換することで信号ロスを少なくし,高画質を確保
するとともに,特殊な生体機能評価や腫瘍の生化学分
類を解析する MR スペクトロスコピーの性能も向上
し,当院では前立腺がんの検索等への利用が期待され
ています。
更新前に使用していた装置の操作性はそのままに,
シーメンス社製 MRI ハイエンド装置と同じ最新コイ
ルシステム『Tim4G』が搭載され,3.0Tの高磁場で
ありながら173㎝のショートマグネットに最大24チャ
ンネル・96エレメントのコイルを搭載することで,指
先から全身撮影まで高いクオリティを確保していま
す。従来の頭部や腹部領域・脊椎領域はもちろん,整
形外科領域でも末梢関節用のマイクロコイルや肩関節
(図3)・膝関節(図4)専用コイル,下肢血管用コ
イルまで,充実したラインナップで,各患者の病態に
あったセッティングが可能になります。
128
3T-MRI の利点としては,
・従来の1.5T装置に比べ,約2倍の信号強度が得ら
れる(図1・2)
・撮影時間の短縮や空間分解能が向上する
といった点があげられます。
第4章 院内トピックス
図3 肩関節筋腱損傷
図4 膝関節半月板損傷
強い静磁場強度を活かしたアプリケーションソフト
もさまざまな場面で活用できるように準備されてい
ます。造影剤を使用しない MR-Angiography を可能
にした NATIVE や,同じく造影剤を使用せず脳血流
を評価する非造影脳灌流撮影(ASL),歪みの少ない
Duffusion 画像を撮影できる RESOLVE 等,3T-MRI
のより強い信号を活かしたソフトも充実しています。
MRI は画像診断の現場では未知の可能性をもった
専門領域でもあります。今回導入された装置も数多く
の未知の機能を備えており,今後も試行錯誤を繰り返
しつつ各方面の臨床の現場に役立つ情報を提供できる
ように頑張っていきます。
手指病的骨折
全脊椎
下肢 MRA-NATIVE
129
4 Eエレベーター増設
法人事務局 友國 雅也
平成25年9月3日に正面玄関前にEエレベーターを
増設しました。これは患者さんの増加を受け,少しで
もエレベーターをお待ちいただく時間を短くするた
め,また,立体駐車場から1階総合受付,外来への動
線をわかりやすくするため増設したものです。増設に
あたり,風光明媚な当院の立地をより多くの方へ楽し
んでいただきたく,Eエレベーター内は瀬戸内の海が
展望できるよう設計いたしました。またEエレベー
ターを臨む2階ロビーについても大幅にリニューアル
を施しました。よりおくつろぎいただけるよう自動販
売機を設置し,瀬戸内の海やテラスに咲く季節の花々
をご鑑賞いただけるよう多くの机や椅子を設置しまし
た。リニューアル以来,診察の待ち時間にご利用され
る患者さんや入院中にお見舞いに来られた方々と憩い
の時間を過ごされる患者さんのお姿をよく拝見します。
5 病棟・瀬戸いこい苑 新ベッド導入
この度,当法人では病棟・瀬戸いこい苑の全ベッド
を更新いたしました。新しいベッドの導入以来,「寝
心地がいい」
,
「家でも使いたい」など嬉しいお言葉を
いただきます。
病棟のベッドですがこちらはパラマウントベッド社
の電動ベッドを採用いたしました。以前のベッドは
ギャッジアップ(背上げ)のみ電動で動くタイプでし
たが,今回導入したベッドはギャッジアップ,膝上げ,
ベッドの高さ調整が全て電動で動きます。さらに「カ
インドモーション」という機能を搭載しています。こ
の機能はギャッジアップ時に膝上げも連動して行い,
患者さんの体のずれや圧迫感を大幅に軽減する最新の
機能です。
さらに病院では今後,加速度的に進むであろう超高
齢化社会を見越し,今回導入したベッドに関して超低
床ベッド,
そして離床センサーの機能も付加しました。
超低床ベッドにした理由は,ベッドから転落した時で
130
友國 雅也
もその衝撃を最小限にすることができ,ベッドから立
ち上がる際も膝や腰に負担がかかりにくいと言われて
いるからです。
そして離床センサー付ベッドを採用したのは当院が
井笠地区で初めてとなります。この機能は先ほどの
ベッドからの転落事故に至る前に患者さんの危険行動
を感知して,看護師に知らせるという機能です。この
機能で認知症を患いました患者さん,またそんな患者
さんを抱えていらっしゃいますご家族の方には安心し
て入院生活を行っていただけるものと自負しておりま
す。
また,瀬戸いこい苑に関しても今回フランスベッド
社の超低床ベッドを採用しました。ベッドの選定に関
しては超低床というだけでなく,今後導入を検討して
おります最新の介護福祉機器が利用しやすいというポ
イントを重視いたしました。今後,超高齢化社会の到
来に伴い,介護をする側の高齢化も予想されます。今
第4章 院内トピックス
まで当たり前のように行っていた利用者の抱え上げ等
の行為も今後は難しくなるでしょう。瀬戸いこい苑で
は介護を受ける側,そして介護を行う側にも優しい施
設でありたいと思っています。65歳まで笑顔で介護の
現場に関われる,そんな施設を目指して,今後も最新
の介護福祉機器の導入とそれを扱うスタッフの研修を
行っていく予定です。
6 日本医療機能評価 Ver1.0 3rdG 更新受審
平成25年6月25日(火)26日(水)の2日間,病院
機能評価更新審査を受審しました。
病院機能評価とは,第三者機関である(公財)日本
医療機能評価機構が中立的な立場において,その医療
機関が質の高い医療サービスを患者の皆様に提供でき
ているかどうかを審査するものです。当院は平成20年
11月に初回の認定を受け,今回で3度目の受審となり
ました。
平成25年度から評価体制が新バージョンとなり,今
まで病院共通の評価項目であった適用審査が,病院の
機能種別(一般病院1・2,リハビリテーション病院,
慢性期病院,精神科病院)に応じた評価体制となり,
当院は「一般病院1」
(主として,日常生活圏域等の
比較的狭い地域において地域医療を支える中小規模病
院)で受審しました。
今回の受審では,1) 患者中心の医療を行っている
か,2) 良質な診療・看護が確実・安全に行われてい
るか,3) 診療・看護を支援する部門が適切に機能し
ているか,4) 災害時の対応も含め病院の管理・運営
体制は合理的かなど,約90項目について評価され,結
果報告では改善点の指摘なく,いずれも大変良好な結
果を頂きました。これも職員全員が日頃から常に医療
の質の向上,患者サービスの改善に取り組んできた事
に対しての評価だと思っています。
引き続き他の医療機関や介護・福祉施設との連携を
密接に行い,地域の皆様や来院された方に「笠岡第一
法人事務局 森永 敏行
病院に来て良かった」
「笠岡第一病院なら信頼できる」
と言って頂ける病院づくりを目指して参ります。
131
7 子育て支援・ワーク・ライフ・バランス
副理事長・小児科 宮島 裕子
当院職員385人(22歳∼66歳)のうち女性が313人で
義務教育以下の子育て中の職員が144人在籍し,その
子どもの総数は283人です。この283人の子ども達が心
身ともに健やかに成長されるように支援をすることは
企業としての良心・義務と考えます。子育てはまず親
育ちから始まり,若い世代が子どもを育てながら働く
状況は相当厳しい現状です。女性の多い医療現場では
子育て支援は,必須事項であり,当院では物心共に実
情に即した質の高い支援を目指しています。
まず,当院では年間120日の年休を設け,下記の時
間的,経済的支援を実施すると共に,一人ひとりがそ
れぞれ親育ち・子育てに前向きに取り組み,それを楽
しめるようソフト面での包括的支援(子どもの職場体
験,病児保育,個々の子育て相談)にも力を注いでい
ます。当院では出産時の退職はなく,育児休暇後の復
職率も100%です。
「お互いさま」の精神でライフサイ
クルに応じて,順次仕事をカバーしあう風土を目指し
ています。
⑴ 勤務に関して
・育児休暇:平成25年度 取得者 18名(100%)
・育児休暇復帰時:勤務部署・形態の考慮(外来勤
務,パートへの変更など)
・復帰後の時間短縮(育児介護休業規定 第12条)
・復帰後の勤務内容考慮(一定期間の夜勤の免除,
減免など)
⑵ 休日希望の優先:リフレッシュ休暇
(年間7日間)
・学校,幼稚園,保育園行事に休日や有給を優先的
に当てています。
⑶ 保育料の援助:予防接種料金の援助
・5歳以下の子供を持つ女子職員と父子家庭男子職
員に保育料の半額(20,000円を限度:パートは半
額)を援助しています。平成18年3月までは院内
保育でしたが,若い父母が地域での交流や保育園
活動を通じて,親として社会人としての視野や経
験を積む機会を得る目的で子ども達を地域の保育
所に帰し保育料援助に変更しました。
・予防接種料金は,0歳∼15歳まで半額を補助して
います。
※「思いやり措置」として,予防接種を土曜日午
後,日曜日,祝日などの休日に受けられるよう
に特別予約枠を設け,接種しやすいように配慮
しました。
⑷ 病児保育 ∼ すこやかキッズルーム ∼
※詳細は病児保育を参照
⑸ 家族手当
・15歳以下の扶養家族において一人月額6,000円の
子育て支援を実施しています。
⑹ 職場体験
・第7回わくわく・Work・笠岡第一病院探検隊ア
※詳細は職場体験プロジェクトを参照
⑺ 地域への活動
・こども健康教室『健やかな心と体の成長を願って』
(食育プロジェクト 平成25年8月21日開催)
※詳細は食育プロジェクトを参照
⑻ 地域への講演(派遣一覧)
テーマ
派遣先
期 日
講 師
小児の食物アレルギーについて
小児の食物アレルギー対応研修会
平成25年4月24日
林 知子
幼稚園・保育園生活における疾病の予防と対応
∼ 心身ともに健やかな成長をめざして ∼
∼ 親育ちサポ−トをめざして ∼
平成25年度笠岡市保育協議会記念講演
平成25年5月18日
宮島裕子
「心と体の健やかな成長を願って」
∼「生きる力」の育み ∼
浅口市立鴨方東幼稚園
平成25年6月4日
宮島裕子
心と体の健やかな成長を願って
∼ 生きる力の育み ∼
LaLa Café(山陽新聞主催)
平成25年7月26日
宮島裕子
食物アレルギーについて
∼ 食物アレルギー全般と誤食した場合の対応 ∼
岡山県小学校教育研究会浅口支会
健康教育部夏季研修会
平成25年8月28日
林 知子
生活リズム「食べる・眠る・遊ぶ」は
生きる力の土台作り
∼ 早寝・早起き・朝ごはん ∼
矢掛町立川面小学校
平成25年10月29日
宮島裕子
132
第4章 院内トピックス
テーマ
派遣先
期 日
講 師
幼児期における疾病予防と対応
幼稚園・保育園現場から親育ての役目も
考えよう
小田郡教育研修会幼稚園部夏季研修会
平成25年11月6日
宮島裕子
学校における食物アレルギー及び
緊急時の対応について
岡山市立学校における
食物アレルギー対応マニュアル研修会
平成26年2月19日
林 知子
⑼ 健やか生育手帳作成
笠岡市が平成25年11月に発行した
「健やか生育手帳」
の監修を行い,市内保育所(園)などに広く配布され,
活用されています。
133
8 看護の出前講座
水ノ上 かおり
【手の際公民館】平成25年5月18日,老人会の依頼
を受け,手の際公民館にて出前講座を保健師2名で
行ってきました。23名の会員の方々に向け「転ばない
おじいさん,おばあさんになろう」
「予防しよう,物
忘れ」をお話させて頂きました。講義だけではなく,
転倒予防の運動を一緒に行ったり,歌を一緒に歌った
りとわきあいあいと講座が行われました。このような
講座を開かれるのが今回初めての試みであったよう
で,今後も継続していくことを言われていました。
【金浦中学校】平成25年7月3日,金浦中学校の出
前講座に看護師数名で行ってきました。中学1年生77
名に「看護とは,命の大切さ,新人看護師の体験談」
をお話し,その後はグループに分かれて「AED を使っ
た救急処置体験,病気の予防についての演習,応急処
置」を体験してもらいました。元気いっぱいの中学生
の皆さんでしたが熱心に話を聞き,汗だくになって真
剣に取り組んでいました。感想文を読ませていただく
と皆さんそれぞれにしっかり学びや感動があったよう
です。生徒さんも先生も,そして私達も初めてのこと
でしたが心に残る体験でした。
【金光町老人大学】平成26年2月28日,金光町の老
人大学へ伺いました。看護協会から依頼された出前講
座ですが,テーマは「上手な医者のかかり方」でした。
お元気そうなシニアの皆様約30名が参加されました。
講義だけではなく,クイズや急な受診時に役立つ用紙
の作成など演習も交えた講座にしました。「このよう
な時には何科にかかればいいのか?」など質問も飛び
交い,賑やかに行えました。
134
第4章 院内トピックス
9 大忘年会
12月28日に大忘年会を開催いたしました。今年度は
2回目の開催となる倉敷のアイビースクエアにて300
名を超える医療法人社団清和会の職員の方々にご参加
頂きました。会ではまず理事長,院長の挨拶に続き副
院長の乾杯の音頭により宴が開始されました。余興で
は毎年恒例の新入職員5チームによるパフォーマンス
合戦が繰り広げられました。今年は生バンドによるラ
イブさながらのパフォーマンスや洗練されたダンスや
力強い組体操など熱のこもった新人職員たちの演技に
若葉会会長 高橋 正弘
会場内は例年以上の盛り上がりをみせていました。新
人職員の出し物で盛り上がった後は毎年恒例の大福引
き大会が行われました。今年も例年通り豪華な賞品が
用意され,今年最後の運だめしに職員全員が熱く盛り
上がりながらも程好いお酒の力も加わって終始和やか
に終える事が出来ました。楽しい仲間たちとおいしい
料理・お酒と楽しい企画で今年1年を締めくくる事が
出来ました。
135
10 業務推進発表大会
平成25年7月6日(土)午後2時30分より5階多目
的ホールにて職員262名の出席の下,平成25年度業務
推進発表大会を開催しました。
この大会は当法人の当年度の運営方針,各プロジェ
クトの活動方針,決算の説明を発表する場であり,重
要な位置づけをしております。また,今年度は日本医
療機能評価受審の報告や瀬戸いこい苑の建て替えを目
前としてその計画と今後の展望,その他にも新人事制
度に関する報告を外部コンサルタント会社にも参加い
ただき報告するという新たな試みも行われました。
最初に宮島理事長より「未来に向けて」という演題
でここ笠岡が直面している医療環境,そしてそれがこ
れからどうなって行くのか,その変化に対して当法人
がどう舵取りをしていくのかという説明がされました。
次に橋詰院長より「持続する組織力∼機能評価とそ
の後∼」として,今年度受審した日本医療機能評価を
通して,組織がどうあるべきか,また井笠という非常
にローカルな立場から当院の医療を世界
(グローバル)
にどうアピールしていくべきなのかという命題を「グ
ローカル」という言葉を用いて示されました。
今年度,当院は日本医療機能評価を受審しました。
その審査を受けて診療,看護,事務部門それぞれより,
その感想と報告,また継続した改善というスタンスを
示しておりますので,そのスタンスに対してどう対応
していくのかという報告がありました。また,これも
新しい試みとして座長を古川副院長が務め,学会方式
で発表を行うというスタイルを採りました。
続いて各プロジェクトの活動紹介として,糖尿病プ
136
桑木 三郎
ロジェクトから代表として水ノ上看護師より報告がさ
れました。チームとして糖尿病に関わる重要性が訴え
られました。
次に瀬戸いこい苑 田中施設長から「瀬戸いこい苑
の建て替えと今後の展望」という演題でこれから日本
が迎える超高齢化社会の説明と瀬戸いこい苑がそれに
どう関わっていくのか,そして注目される瀬戸いこい
苑の建て替えを通して,利用者をお預かりする施設か
ら利用者に選んでいただく施設に変わっていくために
ハード,ソフトをどう変えていくのかという発表があ
りました。
次に法人事務局より「平成24年度診療実績・決算概
況」の報告がありました。当院の決算概況の説明と診
療実績の内容から当院が抱えている問題点とそれに対
しての戦略の説明がありました。
続いて宮島副理事長より病院理念の実現を目標にど
ういう組織作りをしていけばよいのかという説明がさ
れ,外部からお招きした株式会社 CDI メディカルよ
り西土井氏,株式会社日本経営戦略人事コンサルティ
ングより三本氏から新人事制度開設までのプロセスと
特徴の詳細な説明をしていただきました。
次に若葉会より若葉会総会として1年間の活動内容
の説明や院内部活動の紹介,決算の報告がありました。
最後に岡副院長より日本医療機能評価受審から学ん
だ「継続」という言葉から,継続して取り組むことの
重要性,継続して取り組んだ結果だけでなく,過程を
報告することの重要性を訓示され,閉会しました。
第4章 院内トピックス
11 ロビーコンサート
第30回ロビーコンサート
日 時:平成25年5月25日(土)午後3時∼4時
場 所:笠岡第一病院1階ロビー
テーマ:
『鳴響む歌ごころ』
出演者:田渕 愛子(歌,三線)
三宅 祐子(舞踊)
曲 目:かぎやで風節,御縁節,瀧落菅撹,花風,貫
花,ナークニー,かいされー,安里屋ユンタ,
加那よー,よしやいなう節
『かぎやで風節』は独特の三線の伴奏で,よどみな
い歌声が響き渡ります。
『貫花』
『加那よー』の2曲は踊りが加わり,ロビー
は沖縄ムード一色です。
独特の漢字の読み方や,歌詞の意味などのお話も交
えて楽しく興味深く聴くことができました。アンコー
ルでは聴衆の皆様も一部歌に参加していただき,盛り
上がりました。田渕さんは地元岡山県出身で人間国宝
の照喜名朝一に師事されています。今後のご活躍を応
援したいと思います。
田中 光子
第31回ロビーコンサート
日 時:平成25年11月9日(土)午後3時∼4時
場 所:笠岡第一病院1階ロビー
出演者:閑人会(チェロアンサンブル)
曲 目:オブラディ・オブラダ,イエスタディ,スケ
ルツォ,山寺の和尚さん,中国地方の子守唄,
待ちぼうけ,チェロのためのレクイエム,瀬
戸の花嫁
半円形にセッティングされた男性9名,女性2名総
勢11名のチェリストが奏でる音は大迫力で迫ってきま
す。遠くは兵庫県三田,三原,岡山方面から,お来し
いただきました。ビートルズの『オブラディ・オブラ
ダ』で始まり,楽しいトークと共に唱歌『山寺のおしょ
うさん』
『待ちぼうけ』やクラシックからは,オッフェ
ンバックの『スケルツォ』,最後は,会場の皆さんと
一緒に『瀬戸の花嫁』を歌いました。14オクターブの
音域を持つチェロならではのオーケストレーションに
よる重厚な響きに聴き入りました。花束贈呈をお願い
した方は「大感激です」と話され,終了後,「チェロ
を習いたい」とのお問い合わせなどもありました。
137
12 第10回 輝いている人
宮島 裕子
医療法人社団清和会では,お互いの職種間の理解と
優れた仲間を見つける眼を養う目的で,責任ある職務
を全うし,かつ患者の皆様へのサービス向上に努める
など,職員の模範になる優れた人を職員同士で推薦し
あう『輝いている人』制度を設けており,この制度も
今年で10回目という節目の年となりました。
今年度は,清和会・清和地所388名の中から推薦を
受けられた4名の「輝いている人」が受賞となりまし
た。そのうち2名が輝かしいグランプリに選ばれまし
た。
一人ひとりの素晴らしい輝きにエールを送り,日々
の活動のお手本とし,職員全員が自分色に輝き続ける
よう引き続き頑張って参りたいと思います。
★第10回輝いている人★
グランプリ
輝いている人
5階病棟
水ノ上 かおり
医事課
藤井 攝雄
医局
森田 善仁
法人事務局
友國 雅也
★グランプリ受賞者からのコメント★
5階病棟 水ノ上 かおり
この度は,本当に素晴らしい賞をいただき有難うございました。周囲の皆様の
支援あってのことと感謝申し上げます。昨年は,糖尿病プロジェクトや認定看護
師の活動報告,講演会やウォーキング会,世界糖尿病デーのイベントの開催,日々
の療養支援と,大変充実した1年でした。今後も糖尿病患者様の生活に沿った支
援ができるよう頑張ります。
医事課 藤井 攝雄
このような名誉ある賞を頂くことができまして,誠にありがとうございました。
医事課,関係部署の方々には深く御礼申し上げます。今年は病院機能評価の受審
をはじめ,様々な業務に携わらせていただきました。他部署との関わりや,経験
を活かし今後も病院の発展に貢献して参りたいと存じます。この度は本当にあり
がとうございました。
138
第4章 院内トピックス
13 プロジェクト
慢性痛プロジェクト
平成22年に厚生労働省からつぎのような提言がなさ
れています。
「痛みの慢性化を防ぐことが重要であり,
慢性化するに伴い,罹患部位の器質的異常や身体機能
だけの問題でなくなり,身体的要因・精神医学的要
因・心理学的要因・社会学的要因が複雑に関与して痛
みを増悪・遷延させるために,診療科の枠組みを超え
た包括的に対応できる医療システムの構築が望まれ,
関連する各科の医師・スタッフが連携して治療にあた
る必要がある。
」
当院では,平成25年3月より慢性痛に対する多面的
アプローチの実践を目指し,多職種で構成されるチー
ム医療(慢性痛管理支援チーム)を行っています。26
年1月より,慢性痛の患者の皆様やそのご家族に,安
心して痛みと向き合い,上手につき合っていただくこ
と,また,医療スタッフに痛みケアの重要性について
の理解を共有していただくことを目指して慢性痛プロ
ジェクトを発足しました。
【構成メンバー】
医師,看護師,薬剤師,理学療法士,作業療法士,
健康運動指導士,社会福祉士,臨床工学技士,ケアマ
ネジャー,
(平成26年度より心理士)からなります。
【活動内容】
1. 慢性痛教室
慢性痛の患者の皆様とそのご家族に参加していただ
き,6回を1クールとし,同じ内容で年3回行ってい
ます(1−3月,4−7月,8−12月)
。
「痛みのために何もできない」から「痛みがあって
もあれこれはできる」というポジティブな気持ちに
なっていただけるような活動を目指しています。
日 時:第2・4木曜日 午後1時∼2時
場 所:ペインクリニック外来待合室
テーマ:
❖1回目 痛みを考える∼多面的アプローチ
(医師)
❖2回目 痛みのくすり(薬剤師)
❖3回目 痛みと運動(理学療法士)
❖4回目 睡眠健康法(看護師)
❖5回目 心と体のかかわり(理学療法士)
❖6回目 心と痛み(心理士)
ペインクリニック内科 森田 善仁
2. 慢性痛研修会
平成24年10月よりプロジェクトメンバーを対象に,
痛みケアの重要性について理解を共有するための勉強
会を開催しました。プロジェクト発足以降は,慢性痛
研修会と改名し,各部署からの事例検討を中心に月1
回(第3金曜日午後6時∼7時)開催しています。
月日
内 容
10月25日 慢性痛とは
慢性痛に対する考え方の違い
11月1日
心理アセスメント
生理的な痛みのメカニズム
11月8日
病的な痛みのメカニズム
11月15日 末梢組織に対するリハビリテーション
11月22日 痛みの評価
11月28日 重力が筋に与える影響
12月6日
鎮痛薬の種類
12月20日 看護師としての慢性痛患者へのかかわり
心理面接
12月27日 ペインリハビリテーションについて
3月7日 オピオイド鎮痛薬の使用法 がん疼痛と非がん疼痛
3. 透析患者の皆様の運動習慣獲得に向けた支援プロ
グラムの実践
慢性痛を抱えている透析患者の皆様に運動習慣をつ
けて慢性痛を和らげるプログラムを作成し,平成26年
2月より人工透析センタ−,リハビリテーションセン
ターと協働してプログラムを実践しています。図のよ
うに透析中にエルゴメーターをこいでもらい,ご自宅
で痛み−運動日誌をつけていただくことで,効率的に
運動習慣をつけていただけるように支援します。
139
絵本プロジェクト<絵本のある子育てを>
絵本を通じて親子のふれあいを深めて欲しいと願っ
て発足した絵本プロジェクトも今年で8年目を迎えま
した。
今年は50冊を新規購入し,現在小児科外来の絵本は
736冊になりました。
昔話,季節や行事,病気に関する絵本から最近出版
された絵本など,さまざまなジャンルの絵本を取り揃
えており外来にて紹介し毎月入れ替えをしています。
今年は4月に岡山シティミュージアムで『こびとづ
かん』で有名な,なばたとしたかさんの原画展が開催
されたのを皮切りに7月には銀座教文館にて『こねこ
のぴっち』原画展,3月には『100万回生きたねこ』
で有名な佐野洋子さんの原画展と多くの展覧会が開催
され参加することができました。
西岡 奈穂・西 千晶・村田 佳子
展覧会では,絵本作家さんのことを深く知ることが
でき絵本が作られていく過程が良く分かります。絵本
選びのポイントとしても多くの学びがあり,外来で紹
介する絵本を購入する良い機会になっています。
原画は発色が綺麗でどれも美しく見応えがありまし
た。ぜひ多くの方々に見て頂きたいと思いました。
12月には毎年恒例の絵本の読み語り会を開催し,予
防接種や受診に来院された患者さんや入院中の患者の
皆様が参加して下さいました。
最近は受診時に,お気に入りの本を見つける子ども
さんもおられ『毎回この本を一番に手に取るんですよ』
と保護者の方から話しかけて下さるようになりました。
今後も多くの本を紹介し絵本の良さを伝えられるよ
う活動を続けていきます。
絵本の読み語り会の風景
140
第4章 院内トピックス
家族ケアプロジェクト
家族ケアは院内のみでなく,地域も含めた研修会へ
と変革を遂げています。スーパーバイザーには従来通
り近大姫路大学看護学部看護学科教授の橋本眞紀先生
の指導を頂いています。今年度は委員の2名に加え新
たに委員となった,瀬戸いこい苑の田中郁子施設長に
もファシリテータとしてこの会の進行役を担って頂い
ています。今年度も笠岡第一病院の職員だけでなく井
笠地域のケアマネジャーなどに参加頂きました。
家族をひとつの単位として捉え,本人のみでなく,
その家族も含めたケアが実践出来ることを目的に発足
した研修会でした。当初は家族を捉えることそのもの
三原 由記子
が課題でしたが,ここ最近は,家族を捉えどうアプロー
チを行うかという援助者側のコミュニケーション技術
に焦点が移り,より実践に即した研修会となっていま
す。
厚生労働省は入院を短縮させ,在宅療養の方向へと
いう指針をより一層打ち出しています。そうなると本
人のみでなく,その家族を含めたケアが必須となりま
す。家族を含めるアプローチは家族の関係性やケア提
供者の思いが複雑に絡み合ってきます。
平成26年度も5回の研修の企画を考えています。興
味のある方は是非ご参加下さい。
平成25年度の開催状況
開催日
内 容
参加人数
講義『相談援助面接∼対象者理解と援助者としての視点∼』
7月27日 第44回
講 師:近大姫路大学看護学部看護学科 教授 橋本眞紀先生
(井笠家族ケア学習会)
事例検討:「病院側としての家族への対応について」
9月17日 第45回
事例検討:「在宅復帰を目標に入所したが,なかなか在宅復帰に踏み切れない家族との関わり」
11月2日 第46回
事例検討:「Aさん家族を支えるために,私にできることは何か?」
(井笠家族ケア学習会)
1月30日 第47回
12人
事例検討:「腰椎圧迫骨折で入院した知的障害のある患者の退院支援
∼ 母親と施設の意向が一致しないまま退院の運びとなったケース ∼」
3月29日 第48回
事例検討:「一人暮らしをしていたAさんの家での暮らしと家族の思い」
(井笠家族ケア学習会)
高齢者対策プロジェクト<その人らしく,その時を生きるために>
平成17年12月に発足され9年目を迎えることが出来
ました。患者さんの情緒の安定を図り,気分転換の場
を提供,また,離床に向けての援助を目的として活動
しています。メンバーは,看護師,理学療法士,管理
栄養士,病棟アシスタントの13名で取り組んでいます。
栄養管理科の協力もあり,2ヵ月に一回はおやつ作
りを行い,患者さん同士でも会話が弾みます。食欲低
下の方もおやつ作りがきっかけとなり,食事量が増え
た方もおられます。
また,リハビリテーション科のバックアップ体制を
得て,平成23年度よりボランティアの方に参加してい
ただいています。音楽療法ではギターの音色が響きわ
たり,懐メロを歌うなど楽しみにされている方が増え
10人
19人
11人
17人
大杉 靖子
てきています。そして,季節に応じた作品作り,遊び
やレクリエーション,カレンダー作りなど取り入れ,
月3回程度の活動を行っています。
中学生ボランティアや中学生・高校生の職場体験で
の参加もあり,患者の皆様も喜ばれ笑顔を見ることが
できました。そして,患者の皆様と接することで医療
という職業に関心興味を持ち,将来の道しるべになれ
ばとも考えています。
平成25年度は,計33回実施,279名が参加され,平
成24年度より参加数も増えました。平成26年度も,患
者の皆様の笑顔が私達医療者側にとって何よりのプレ
ゼントに思えるように,活動を行っていきたいと思っ
ています。
141
食育プロジェクト
2) 小児肥満外来の治療活動
近年,外遊びの減少など生活環境や食生活の変化に
伴い,小児肥満は約3倍増加しており,児童の10%が
肥満と評価されています。7歳の肥満の40%,思春期
142
K君 身体データ・肥満度推移
体重(㎏)
160
51.2
155
49
45
58.1
58
48.2
48
肥満度 (%)
58
55.2
65
54.9
153
151.3
42.9
150
148.3
55.3
148.2
55
50
45
149.5
149.7
60
36
40
33.6
35
145
30
27.4
体重(㎏)・肥満度(%)
身長(㎝)
25
20
.2
7
.1
.8
25
H
.5
.3
.8
25
H
.1
1
H
25
.1
1.
30
H
25
12
1.
H
24
.1
24
H
.1
0
.2
6
.6
.1
24
H
.4
.1
1.
12
140
H
24
1) 第5回こども健康教室『健やかな心と体の成長を
願って』
平成25年8月21日(水)『健やかな心と体の成長を
願って』をテーマにこども健康教室を開催し91名と大
変多くの方の参加がありました。
小児科医師 宮島裕子が,1. 子どもの成長段階と
人間形成 生きる力と豊かな人格を育む環境作りの重
要性,2. 人間力・生きる力の育みの基礎「生活リズ
ム=食べる・眠る・遊ぶ」
,3. 今,親として改めて
考えよう「メディアとの接触」
「しつけ」
,4. 子ども
が病気の時の対応について分かりやすく話をしました。
引き続き小児科外来看護師が「小児肥満外来からの
気づき」 ∼ 育ちあう親と子 ∼ をテーマに,小児肥満
の実際から,栄養指導のスケジュールなど小児肥満外
来での気づきを交えて,家庭でできるアドバイスなど
事例を用いて話をしました。会場からもたくさんの質
問があり,楽しく,分かりやすく学んでいただけたの
ではないかと思います。夏休み中ということもあり,
親子での参加も多く,また,近隣の保育士の方も多数
ご参加下さり,地域で“子供の健康”に取り組むうえ
で情報発信の一
環となったので
はと思います。
引き続き,この
健康教室が,食
育をはじめ子ど
もの健やかな心
身の成長に寄与
できればと考え
ています。
肥満の70∼80%が成人肥満へと移行しています。親の
管理の下で食事や生活習慣の見直しが行える思春期以
前に家族を含めた指導を行うことで,家族全体の健康
促進と必要な知識や,肥満改善による達成感を獲得し
て頂けるよう関わりを持っています。肥満改善は食生
活や生活習慣の見直しから始まり,指導の中隔は医師
による全身状態の診断と生活指導,管理栄養士による
栄養指導となります。平成23年度より「小児肥満外来
治療クリティカルパス」を作成し,計画性と医師,看
護師,管理栄養士,健康運動指導士との連携を強化し,
指導に取り組んでいます。クリティカルパス利用開始
より18名の肥満指導を行い,現在体重フォロー中を含
め6名が継続指導を終了し,卒業されています。また
7名の患児も肥満改善へと成果をあげています。これ
は治療困難例の多い小児肥満において予想以上の効果
と考えられます。
肥満の改善となった症例をご紹介します。K君12歳,
平成24年11月に急激な体重増加,肥満度48%により肥
満指導を開始。聞き取りにより母の仕事に伴い,父が
食事を作るようになり体重が増加したことがわかりま
した。①食事量の増加②野菜不足などバランスの悪さ
③運動嫌いでゲームが多い事を問題点とし,栄養指導,
生活指導を開始。話し合いの中で母が食事を作るよう
になり,食事内容が改善されたことにより順調に肥満
度の低下を認めました。指導を行っていく経過の中で
母の診療への参加や,意欲を引き出す事ができた事が
肥満改善の大きな要因と感じます。
H
23
医療の現場から地域の皆様へ食育活動を行うことを
目的とし,平成18年より食育プロジェクトを立ち上げ
今年で7年目を迎えます。現在小児肥満だけでなく,
食物アレルギー,小児貧血など関連疾患を含め包括的
に小児の食育関連疾患に目を向け,健康教室の開催を
通して地域の皆さまへ情報発信を行っています。現在
メンバーは小児科医・管理栄養士・看護師・健康運動
指導士・保育士・理学療法士が中心となり活動を行っ
ています。食生活は,全ての人において健康で快適な
生活の土台となります。特に小児科においては,心身
の健全な成長発達の面からも,非常に多くの重要な要
素を担う食育について考え,下記のような活動を行っ
ています。
宮島 裕子・山路 芳枝
医師,栄養士,健康運動指導士との連携を取りなが
ら,日々の診療や,具体性のある栄養指導を通じて保
護者との何でも話せる関係を築き,将来親となる子ど
も達が,食育と運動を体得し,実行できるように成長
する事は重要な種まきと考えて取り組みを続けたいと
思います。
【栄養指導】
料理・食品カード(実物大写真と裏面に栄養量が
載ったカード)を購入しました。外食,中食,おやつ,
第4章 院内トピックス
家庭料理などにジャンル分けされており,それぞれの
栄養量を確認したり,料理の組み合わせを検討するこ
とができます。
栄養指導では,このカードを使うことで,患児自身
が普段のおやつの量の再確認と,正しいおやつの選び
方をゲーム感覚で,知ることができ,分かりやすいと
の声をいただいています。また,保護者(料理担当者)
には実際の料理例を示すことができ,日頃の食事作り
に役立てていただいています。今後は栄養指導以外に
も,料理や栄養について興味を持っていただくツール
として活用していきたいと考えています。
【健康増進クラブONE】
肥満症や運動の苦手な小中学生を対象に“遊び”を
中心としたメニューで健康運動指導をしています。基
本的な動作の習得や持久力の向上を目的としてからだ
を動かすことに興味を持っていただけるようにしてい
ます。
職場体験プロジェクト
宮島 裕子
第8回 「わくわく・Work・笠岡第一病院探検隊ア」
平成25年7月25日(木)午前8時30分∼午後6時
参 加 者:医療法人社団清和会職員の小学1年生∼中学3年生の子ども達 60名
実行委員:職場体験プロジェクト26名,各職場からボランティア参加5名
わくわく卒業生3名(高校生ボランティア2名・学生ボランティア1名)
第8回目を迎えた今回,午前中はグループごとに分
かれ,瀬戸いこい苑での歌や手遊びのボランティア,
車椅子・松葉杖体験,看護体験を行いました。午後
は,今年初めての試みとして親の職場訪問を学年を超
えた縦割りのグループで行い,仕事内容の学習やイン
タビューを行いました。その後,同じ職場の縦割りグ
ループで「仕事」に対しての感想,また「仕事をする」
ということの意義を,子ども同士で意見を出し合い,
子ども達の自由な発想で模造紙にまとめ,最後にお父
さんやお母さんの前で発表しました。子ども達が親の
仕事をそれぞれの立場で理解し,しっかりとまとめて
発表する様子に親も元気をもらい,ホロリと涙するお
母さんもいました。昨年に引き続き手話も行いました。
「世界にひとつだけの花」の歌詞にのせ,必死に手話
を覚える姿は,子どももスタッフも楽しくも真剣その
ものでした。
今後,過去の活動を見直し,いいものは何度でも取
り入れ,新たな活動をスタッフと共に作り上げていき
たいと思います。
【参加した子ども達からの手紙】
ソいろんなおしごとがあった。病院の人がいるから,
おじいさん,おばあさんが安心できると思った。
ソ色々なことが体験できたし,進路についての参考に
143
なった。
ソたくさんの知識がないと,いざという時などに対応
できないなと思いました。
参加して感じたこと
20
18
16
14
12
10
8
6
4
2
他
た
っ
の
そ
き
な
に
参
考
で
が
達
の
来
友
将
お
い
新
し
た
た
っ
た
っ
な
に
勉
強
か
つ
か
れ
な
つ
か
れ
た
た
た
く
な
か
っ
っ
た
か
白
面
白
な
か
っ
面
楽
し
く
楽
し
か
っ
た
0
【保護者(職員)の感想】
ソ「僕の発表どうだった?」
「こう言おうかとも思った
んよ」とすごく笑顔いっぱいで話してくれました。
家中のみんなに手話をしてくれました。
ソ堂々と発表したり,チームをサポートしている姿を
見て,成長したなぁと感じました。
ソ新たにレポートを模造紙にまとめて発表するとい
う,ただ体験して終わるだけでなかったことで,こ
のレポートで学んだことを,そして大勢の前で発表
できた事がまた一つ成長したような感じがしました。
【今年のトピックス】
①模造紙作成・親へのインタビュー
親の職場ごとに縦割りグループ(小学1年∼中学3
年)を作り,例年にはなかった異学年とのふれあいの
時間を設けました。職場訪問の中で,子ども達は鉛筆
とノートを手に,お父さんお母さんにインタビューを
し,仕事の内容やお父さんお母さんの仕事に対する想
いを聞き,一生懸命メモを取り,それをグループの皆
で模造紙にまとめ,発表しました。子ども達の見事な
発想に驚かされるばかりの時間でした。
144
②三宅美緒ちゃんが優秀な賞をいただきました。
わくわく Work に参加してくれた三宅美緒ちゃん
(医事課 三宅政夫さんのお子様)が,「お父さんの
病院の探けんをしたよ」という作文で,平成25年度『矢
掛町山野文学賞 佳作』を受賞されました。職場探検
の中で,お父さんにインタビューしている様子がわか
りやすく描写され,仕事中のお父さんに対する印象や,
お父さんへの想いがとてもよく伝わってくる文章で,
私達スタッフも,今後の活動に向け元気を頂きました。
第4章 院内トピックス
糖尿病プロジェクト
【構成メンバー】
内科:原田和博医師,糖尿病内分泌内科:濱本純子医
師,糖尿病看護認定看護師:水ノ上かおり,病態栄養
専門師:安原幹成,日本糖尿病療養指導士[CDEJ]:
川野淳代(薬剤師)
,川西瑠美(管理栄養士)
,篝 美
晴(看護師)
,松田 桂(理学療法士)
,田口浩子(保
健師)
,原 早苗(臨床検査技師)
,石部 豪(健康運
動指導士)
水ノ上 かおり
糖尿病プロジェクトは平成25年度から糖尿病専門医
の濱本純子医師をメンバーに迎え,さらにパワーアッ
プしました。管理栄養士3名が日本糖尿病療養指導士,
1名が病態栄養専門師の資格を取得しました。教育入
院も恒常的に受け入れが可能となり充実し,医師,プ
ロジェクトメンバーと病棟看護師でカンファレンスを
持ち連携をとりながら対応しています。来年度は眼科
や形成外科の診療体制充実もあるので,よりチーム力
を高め,質の向上を目指していきたいと考えています。
【平成25年度糖尿病教室 実績】
5月23日
糖尿病を良く知ろうー
糖尿病内分泌内科:濱本純子医師
6月13日
そうだったのかー糖尿病の食事療法
糖尿病に関する検査
管理栄養士(CDEJ):安原幹成
臨床検査技師:原 早苗
7月11日
良くわかるー糖尿病に関する薬
元気に夏を乗り切ろうー(夏の注意点)
薬剤師(CDEJ):川野淳代
保健師:田口浩子
9月12日
糖尿病の方に適した運動療法
糖尿病と上手に付き合うポイント
(日常生活の注意点・災害時の備え)
理学療法士:松田 桂
糖尿病看護認定看護師:水ノ上かおり
10月12日
秋のウォーキング会「笠岡干拓を歩こうー」
糖尿病プロジェクトチーム
11月14日
健康教室「世界糖尿病デー」イベント
糖尿病プロジェクトチーム
12月12日
年末年始の過ごし方
インフルエンザの対応
管理栄養士(CDEJ):川西瑠美
糖尿病看護認定看護師:水ノ上かおり
2月13日
良くわかるー糖尿病の合併症
大切な足を守るために
糖尿病内分泌内科:濱本純子医師
医師糖尿病看護認定看護師:水ノ上かおり
3月13日
おやつやアルコールの上手な付き合い方
保健師:田口浩子
管理栄養士(CDEJ):川西瑠美
145
【秋のウォーキング会】
10月12日(土)に糖尿病プロジェクトチームで初の
ウォーキング会をしました。
スタッフは健康運動指導士,理学療法士,保健師,
管理栄養士,看護師,薬剤師と参加者10名でした。効
果的な歩き方など,指導を受けながら皆さん元気に歩
かれました。
終了後にはそれぞれ携帯電話を取り出して「○歩で
△カロリー消費だわ。」などと口々におっしゃってお
り,普段から歩かれている様子が伺えました。患者さ
んとの距離も縮まり,スタッフ間の絆も固くなった
清々しい1日でした。
【健康教室:世界糖尿病デーイベント】
糖尿病プロジェクトでは11月14日の「世界糖尿病
デー」にちなんで毎年11月に糖尿病のイベントを開催
ピンクリボンプロジェクト
日本では乳がん罹患率は年々上昇し,現在15人に1
人は乳がんになるとも言われています。乳がんは早期
に発見すれば治癒率が高く,2㎝以下の腫瘍の場合は
90%以上が治ると言われています。しかし,欧米と比
べると乳がんへの関心も検診率も低く,年々死亡者数
は増えています。そこで,私達は乳がんの早期発見の
重要性・マンモグラフィ検査による検診の有用性な
ど,乳がんを身近なものとして理解していただけるよ
うにと,早期発見・早期診断・早期治療に繋げる運動
として平成18年にピンクリボンプロジェクトをスター
トさせました。
ピンクリボンプロジェクトの活動を通して,乳がん
に対する意識が年々高くなっていますが,傾向として
一度乳癌検診を受けると安心し,定期的な乳癌検診を
受ける患者さんが全体的に少ないように感じます。年
齢からみた女性の罹患率は30歳代から増加し始め,40
146
しています。今年は4月から糖尿病専門医の濱本純子
医師が勤務されていますので,濱本医師にも参加いた
だき,第1部は「知って得する糖尿病治療∼膵臓を守
るために∼」というタイトルで,講演をしていただき
ました。膵臓の話はあまり聞く機会がなかったですし,
分かりやすかったと好評でした。第2部はスタンプラ
リー。初めての試みでしたが,68名の方が参加され,
食事,運動,検査と薬,眼と歯,フットケアと各コー
ナーを回っていただきました。どのコーナーも盛り上
がっていて皆さん楽しそうでした。来年も開催方法を
検討し,より皆さんに満足していただけるイベントに
したいと考えています。今回のイベントを通して,参
加者の方々が食事でも運動でも,自分や家族の健康を
守るために何か一つでも始めてもらえたら嬉しく思い
ます。
平川 陽子
歳代後半から50歳代がピークになっています。早期発
見による治癒率が高い病気にもかかわらず,羞恥心や
恐怖感があり受診をためらう患者さんも多くおられま
す。そこで,私たちは,少しでも多くの方に興味を持っ
ていただき,早期受診ができるようにプロジェクトと
して啓発活動を継続していきたいと思います。
【活動内容】
①院内にポスターと当院オリジナルのピンクリボンを
飾りました。
②1ヵ月間全職員が左腕にピンクリボンをつけて,ピ
ンクリボン月間をアピールしました。
③今年は新たな試みとして乳がん検診啓発標語を募集
いたしました。病院,附属診療所に応募箱を設置し,
94の標語の中から理事長賞・橋詰賞・金・銀・銅賞
を設けて表彰を行いました。応募された職員からは,
第4章 院内トピックス
検診を思い浮かべて幾つもの標語を考え楽しかった
と多くの意見や反響をいただきました。
【優秀標語】
理事長賞 手のひらにいつもと同じ月いちど
橋 詰 賞 Aカップの私もできたよ マンモグラフィ
金 賞 マンモで守る自分のカラダ 家族の笑顔
銀 賞 いつまでも見つめていたいあなたの成長 だから私は乳がん検診
銅 賞 おっぱいを守りたいなら検診を
銅 賞 検診を受ける勇気が,がん予防
ご協力をいただきました皆様に感謝いたします。
147
14 設備(アメニティ)
・施設改善
桑木 三郎
1) 池田清明画伯のご厚意によって病院1階ロビー,1階Aエレベーター前に展示させていただいております絵
画をそれぞれ「高原の夏」
,
「彼らの青春」に掛け替えをしていただきました。これまでの絵画と同じく,足
を止めて鑑賞される方々の姿をよく拝見します。
高原の夏
彼らの青春
2) 患者・利用者の皆様の増加を受け,立体駐車場の増設をしました。
多い日には,1日600人近く来院される患者・利用者の皆様の駐車場所不足を改善すべく,既存の立体駐車場
の増床を行いました。介護老人保健施設の建て替え準備を進めながらの工事でしたので,一時駐車制限を行う
などしてご来院の皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。
増床により253台分,従来と比較して約20%増の駐車場所を確保できました。
今後,省エネルギーとエコ活動推進のため,駐車場天井に太陽光パネルの設置を計画しております。
また,駐車された場所をわかり易くする表示を検討しており,駐車場内で迷われることのないよう改善を図
ってまいります。
148
第4章 院内トピックス
3) 病棟・瀬戸いこい苑のベッドを更新しました。離床センサーなどが付
属した高機能なベッドにより,安全かつ快適な療養環境となりました
(詳細は院内トピックス参照)
。
4) 多床室のすべての床頭台を液晶テレビ備え付けのものに入れ替えました。画
面のサイズも少し大きくなり見やすくなっています。
今後は,病院の情報などをテレビで伝えることを予定しています。
5) 気を付けなければならない病気のことや日常の健康維持のためのちょっとした工
夫などを専門スタッフが分かりやすくパンフレットにしました。
1階ロビーや小児科,リニューアルした2階ロビーなどでご自由に手に取って
ご覧いただき,お持ち帰りいただけます(詳細は外来委員会参照)。
6) 主に外来の車椅子を更新しました。今回,配置場所によって車椅子の色を変えており,外来は鮮やかなブル
ーの色です。また,管理しやすいよう車椅子の後部には笠岡第一病院の名前と管理番号を付けています。そ
の他にも軽量のアルミ製,パンクしないタイヤなど機能面においても使用される患者の皆様の使いやすさを
追及しました(詳細は外来委員会参照)
。
149
7) 小児科で長く使用していただきました「プレイパーク」が古くなったため新しいものに替えさせていただき
ました。これまで同様待ち時間等で活用していただければと思います。
8) 画像診断センターや生理機能検査センターの入り口に床ピタシートを貼り,各検査場所を分かりやすく表示
しました(詳細は外来委員会参照)
。
9) 平成26年2月10日からホームページをリニューアルしました。
デザイン・ページ構成を一新し,より使いやすく,よりわかり
やすいホームページに見直しをしました。今後も,内容の充実を
図るとともに,さまざまな情報をタイムリーに発信してまいりま
す。
150
第4章 院内トピックス
15 若 葉 会
若葉会は医療法人社団清和会職員全員が会員であり
相互の親睦,文化の向上,健康増進を計る事を目的と
して活動しています。各部署グループから若手中心に
選出された委員により企画・運営されています。現在
は職員数も370名を超え日常業務の中ではなかなか他
部署との職員間の交流が困難になりつつあります。若
葉会は,企画した各種イベントなどを通して他部署と
の職員間の交流が円滑に行える潤滑油の様な役割でい
たいと考えています。
平成25年度は職員研修旅行の年と重なった為,あま
り活動を行う事が出来ませんでしたが7月18日に福山
パークレーンにて55名の職員の方にご参加頂きボーリ
ング大会を盛大に開催しました。日頃の運動不足を解
会長 高橋 正弘
消すべく参加者たちは真剣にスコアを競い合っていま
した。優秀成績者には豪華な賞品が進呈されました。
7月の業務推進発表大会では前年度の会計報告と部活
動の紹介,今年度の活動予定の報告を行いました。12
月には倉敷のアイビースクエアにて大忘年会を開催し
ました。300名を超える職員の方にご参加頂き盛大に
開催する事が出来ました。例年通り新人職員による洗
練された出し物が披露され,豪華福引き大会や美味し
い料理やお酒で楽しいひと時を過ごす事が出来まし
た。来年度も楽しい催しを計画していきたいと考えて
います。多くの会員の方にご参加いただければ幸いに
思います。
151
16 研修旅行
渡邉 昌江
当法人では福利厚生の一環として2年ごとに研修旅
行を行っております。コースは日帰りの国内旅行から
4泊6日の海外旅行まで,職員の希望を聞きながら設
定しています。
今年度の病院旅行は,24グループに分かれ,229名
行き先
期 間
が参加しました。この研修旅行を通して,他部署の職
員との交流や各地での接遇,異国の文化・伝統に触れ
ることができました。これらの経験を日々の業務に生
かしていきたいと思います。
参加人数
東京歌舞伎
9月17日∼9月19日
9名
北海道
9月22日∼9月25日
ハワイ
行き先
参加人数
11月9日∼11月10日
8名
11名 石垣島
11月9日∼11月12日
10名
10月12日∼10月17日
13名 金沢
11月10日∼11月12日
8名
東京グルメ
10月17日∼10月18日
10名 オランダ(アムステルダム・ハーグ) 11月14日∼11月19日
12名
日光東照宮
10月23日∼10月25日
12名
11月17日
18名
10月25日∼10月26日
7名
11月17日
10名
11月4日∼11月5日
6名
11月24日
7名
10月25日∼10月28日
11名
11月24日
7名
10月26日
7名
11月30日
4名
11月9日
12名
山口
11月25日∼11月26日
6名
カンボジア・ベトナム
10月29日∼11月3日
8名
オーストリア(ウィーン)
11月26日∼12月1日
13名
神戸グルメ
11月2日
8名
劇団四季(大阪)
1月10日
12名
神戸(ゴルフ・エステ)
グアム
福山(鞆の浦)
152
玉造温泉
期 間
出雲
神戸エステ
京都
北海道
劇団四季
東京
ウィーン
グアム
オランダ
第4章 院内トピックス
金沢旅行記
あいにくの雨の中,新幹線・特急列車に乗って約4
時間かけて石川県に向かいました。まず,のとじま水
族館へ。
その後,
みんな楽しみにしていた加賀屋へ!!
なんと,33年連続人気ランキング日本一の旅館だそう
です。車を玄関につけると,旅館の方々が大勢,迎え
てくださり,おもてなしに感動しました。お風呂場も
2ヵ所あり,露天風呂はとても気持ちがよく,疲れを
とることができました。また,旅館のお布団もふかふ
かでぐっすり眠ることができました。
翌日は定期観光バスで輪島朝市・輪島漆器会館⇒道
の駅⇒巌門⇒妙成寺へ。
このコースの中の巌門
という場所をご紹介し
ま す。ま さ に 火 曜 サ ス
ペンス劇場にでてきそ
う な 断 崖 絶 壁 で,柵 も
無 い う え に,雨 風 が 強
か っ た た め,ス リ ル を
味わいました。
ホテル金沢に到着してからはフ
リータイム。ホテルの受付の方が
とても親切で,目的地までの行き
方とバスの時刻を調べて下さいま
した。とても笑顔で丁寧に教えて
くださり,わかりやすくとても気
持ちの良い対応でした。私も見習
わなければと思いました。
最終日は忍者寺へ。忍者寺は忍者とは全く関係がな
いそうです。建物のつくりが複雑で様々な仕掛けがあ
り,1人で入ったら迷って出て来られなくなりそうだ
と思いました。次に,21世紀美術館に行きました。工
事をしていて一部,観る事ができない場所があり残念
でしたが,展示物はどれも独創的でした。金沢が寒かっ
た分,岡山に戻ると少し暖かく感じました。
(旅行記より抜粋)
カンボジア・ベトナム旅行記
朝4時30分に笠岡を出発し,関西国際空港からベト
ナム・ハノイ経由でカンボジア・シェムリアップに到
着。翌朝は5時10分にホテルを出発。暗い中,ライト
を照らしながら急いでアンコール・ワット遺跡の朝日
鑑賞へ向かいました。到着して最初に顔写真を撮影
し,顔写真付きの1日パスポートチケットを作成しま
した。各遺跡に入る際,
このパスポートチケッ
トが必要となるのです。
30 分 ほ ど 待 つ と,徐 々
に明けていく空とアン
コ ー ル・ワ ッ ト の 影…
朝靄の幻想的な風景が
目の前に広がりました。
続いて,アンコール・トムへ向かいました。1辺3
㎞×3㎞(東京ドーム60個分の広さ)を取り囲む高さ
8ⅿ塀の中にあるイヨン寺院,像のテラス,南大門の
観光に行きました。日差しの厳しい昼間はホテルで2
時間ほど休憩した後,改めてアンコール・ワットへ向
かいました。朝日とは打って変わって太陽に照らさ
れ た ア ン コ ー ル・ワ ッ
ト は 圧 感 で し た。壁 一
面に繊細なレリーフが
彫 っ て あ り,第 一 回 廊
から第三回廊のうち第
一回廊と第二回廊の間
にある十字回廊には,
日本人「森本右近太夫」
が1632年に墨汁で書いたとされる落書きが残されてい
ました。
東南アジア最大の湖,トンレサップ湖の遊覧では船
に2人の男の子が乗り込み,運転の手伝いをしていま
した。彼らは午前中に仕事をしてお金を稼ぎ,午後は
学校へ通っている10歳の子でした。日本では考えられ
ない光景に驚くばかりでした。
ベトナムへ移動し,ハロン湾のクルージングやハノ
イでの街歩きを楽しみました。首都ハノイでまず驚い
た の は,通 り を 埋 め 尽
く す バ イ ク の 大 群。こ
んなに道が混んでいて
も,大 き な 事 故 は あ ま
り な く,少 し く ら い の
衝突はあっても警察を
呼ぶことはめったにな
く,穏 便 に 済 ま せ る の
が主流ということでした。バイク・車・エアコンなど
日本製が一番人気とのこと。ハノイは頭上には街路樹
が伸び放題,無数の電線が張り巡らされており,路上
にはあらゆるものが売られていました。道路にはバス,
タクシー,自家用車,シクロ(観光用人力車),バイ
ク,自転車が一緒に走っていて,団体で歩いていても
怖かったです。発展まっただ中といった,喧騒と活力
に溢れる街でした。
また,バイクのカップルに手を振ると,埃よけのマ
スクを外して笑顔を返してくれ,温かい人柄にも触れ
られた旅でした。
(旅行記より抜粋)
153
資 料
資 料
組 織 図
医療法人社団 清和会 組織図
(診療部)
診療部長
平成26年3月31日改定
(医局)
医局長
評議員会
副理事長
理事長
(医療技術部)
医療技術部長
笠岡第一病院
病院長
副院長
内 科
消化器内科
呼吸器内科
循環器内科
肝臓内科
腎臓内科
血液内科
糖尿病・内分泌内科
小児科・病児保育
外 科
整形外科 手外科・上肢外科センター
形成外科 創傷治療センター
リウマチ科
脳神経外科
乳腺・内分泌外科
リハビリテーション科
皮膚科
泌尿器科
眼 科
麻酔科
救命救急
人工透析内科
内視鏡検査科
ペインクリニック内科
歯科衛生
歯科
放射線科(画像診断センター)
臨床検査センター
臨床検査科
生理機能検査センター
薬剤管理科
栄養管理科
リハビリテーション科(リハビリテーションセンター)
医療相談
(地域医療連携室)
病病・病診連携(入院コーディネーター)
地域医療連携室長
地域連携(退院コーディネーター)
(医療安全管理室)
医療安全管理室長
社員総会
医療安全管理
感染防止対策
医局秘書
DPC・病歴管理
(診療情報管理室)
診療情報管理室長
人工透析統括部長
(人工透析部)
人工透析センター長
外来科
(看護部)
看護部長
手術室・中央材料室
3階病棟
4階病棟
5階病棟
(医療事務部)
事務部長
(兼務 法人事務局長)
医事課
病児保育(すこやかキッズルーム)
診療科
附属診療所
所 長
健康管理
センター長
(兼務 所長)
人工透析センター
救急
一般外来
皮膚科・眼科
内視鏡センター
小児外来
病児保育
診療アシスタント
外来セクレタリー
2階受付
小児科受付
1階受付
病棟(クラーク)
医療事務
透析事務
内科
消化器内科
呼吸器内科
循環器内科
糖尿病・内分泌内科
在宅医療
人間ドック・健診
健康増進クラブ(ONE)
リハビリテーション
放射線
医療技術科
臨床検査
看護科
医事課
タカヤ クリニック
所長
人工透析統括部長
診療科
外来
健診
在宅医療
受付
人間ドック・健診
腎臓内科
人工透析科
介護老人保健施設瀬戸いこい苑
施設長
(医療技術科)
放射線
臨床検査
入所介護科
看護
介護
通所リハビリテーション
診療科
(介護総務課)
在宅療養
支援センター
センター長
法人事務局
法人事務局長
次 長
医師
リハビリテーション
介護計画支援・支援相談
薬剤管理(兼務)
栄養管理
介護事務(兼務)
訪問看護ステーション
居宅介護支援事業所
総務課
(人事・経理課)
施設管理・防災・運行
購買
人事・給与
経理
情報システム
157
職員数変遷
★職種別職員構成の推移と現況(平成26年3月31日現在)
看護師数が平成25年3月時点では138名でしたが,平成26年3月には150名と増員しました。
主に長期休暇中の看護師が9名から4名となり5名職場復帰したことと,介護老人保健施設看護師が8名か
ら12名へと増員したことに起因します。
平成22年3月31日 平成23年3月31日 平成24年3月31日 平成25年3月31日
職員数
職員数
職員数
職員数
21
20
22
19
常勤医師・歯科医師
看 護 師
(保健師・看護師・准看護師)
病棟・中材・診療・透析アシスタント
薬 剤 師
臨床検査技師
診療放射線技師
PT・OT・ST
臨床工学技士
管理栄養士・栄養士
調理師・調理員
介護福祉士・介護士
事 務
そ の 他
長期休暇中(産休・育休等)
135
134
147
138
150
39.0%
34
6
10
7
11
7
6
12
26
40
16
14
345
38
6
11
8
20
7
7
11
27
38
16
11
354
39
4
11
9
14
13
6
10
30
43
19
6
373
40
5
11
8
17
15
6
11
30
44
19
11
374
39
5
10
9
18
14
6
12
31
46
17
11
385
10.1%
1.3%
2.6%
2.3%
4.7%
3.6%
1.6%
3.1%
8.1%
11.9%
4.4%
2.9%
職員数変遷
400
常勤医師・歯科医師
350
看 護 師(保健師・看護師・准看護師)
300
病棟・中材・診療・透析アシスタント
薬 剤 師
250
臨床検査技師
200
診療放射線技師
PT・OT・ST
150
臨床工学技士
100
管理栄養士・栄養士
調理師・調理員
50
介護福祉士・介護士
31
日
31
日
3月
26
年
成
平
平
成
25
年
24
年
3月
3月
31
日
成
平
平
成
23
年
3月
31
日
3月
22
年
成
平
31
日
0
158
平成26年3月31日
職員数
割合
17
4.4%
事 務
そ の 他
長期休暇中(産休・育休等)
資 料
★部署別職員構成の現況(平成26年3月31日現在)
人数
平均年齢
笠岡第一病院
部署コード
289
39.8
8.5
医局
17
51.5
11.8
2
7
24
6
11
9
19
20
26
8
51
11
21
27
30
16
2
8
6
9
46
6
40
37.5
37.7
35.2
41.5
39.5
36.3
42.3
31.3
38.9
37.5
39.9
41.3
42.0
40.9
40.8
38.5
33.0
35.4
44.5
37.3
41.2
40.8
41.3
14.5
3.0
7.3
12.5
9.6
6.6
12.8
5.4
6.8
4.3
8.6
6.3
12.0
8.2
8.4
6.4
3.5
6.0
7.8
5.2
9.7
10.7
9.5
10
14
384
46.9
46.8
40.3
9.8
11.4
8.6
診療情報管理室
地域医療連携室
医事課(医事課クラークを含む)
薬剤管理科
臨床検査科
放射線科
栄養管理科
リハビリテーション科・歯科
血液透析部
看護管理室(看護部 長期欠勤者を含む)
外来
手術室
3階
4階
5階
笠岡第一病院附属診療所
医事課
健康管理センター
看護科
タカヤ クリニック
介護老人保健施設 瀬戸いこい苑
入所
通所リハビリ
居宅療養支援センター
法人事務局
合 計
平均勤務年数
★年齢構成(平成26年3月31日現在)
年齢
20∼24歳
25∼29歳
30∼34歳
35∼39歳
40∼44歳
45∼49歳
50∼54歳
55∼59歳
60歳以上
合計
0
男
女
5
10
11
11
10
2
5
8
9
71
人数
10
55
59
67
79
37
28
28
21
384
5
45
48
56
69
35
23
20
12
313
20
40
職員年齢構成グラフ
割合
2.6%
14.3%
15.4%
17.4%
20.6%
9.6%
7.3%
7.3%
5.5%
60
60歳以上
5.5%
55∼59歳
7.3%
50∼54歳
7.3%
25∼29歳
14.3%
45∼49歳
9.6%
80
20∼24歳
2.6%
40∼44歳
20.6%
30∼34歳
15.4%
35∼39歳
17.4%
20∼24歳
25∼29歳
30∼34歳
35∼39歳
40∼44歳
45∼49歳
50∼54歳
55∼59歳
60歳以上
20∼24歳
25∼29歳
30∼34歳
35∼39歳
40∼44歳
45∼49歳
50∼54歳
55∼59歳
60歳以上
男
女
159
施設統計
平成25年3月末で呼吸器内科1名,整形外科1名の常勤医師退職に伴い,科別患者数に影響が見られましたが,
病院全体は増加しました。
タカヤ クリニックも平成25年10月で丸2年が経過し,順調に患者数が増加しています。
また,介護では通所リハビリの利用者が1日平均4名増えました。
患者数推移
1ン1 入院延患者数(月別)
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合 計
平成24年度
患者数
構成比(%)
3,318
8.6
3,157
8.2
3,023
7.8
3,109
8.0
3,519
9.1
3,107
8.0
3,384
8.8
3,221
8.3
3,478
9.0
3,121
8.1
2,815
7.3
3,388
8.8
38,640
100.0
平成25年度
患者数
構成比(%)
3,039
7.9
3,388
8.8
3,054
7.9
3,211
8.3
3,423
8.9
2,874
7.4
2,914
7.5
2,978
7.7
3,429
8.9
3,535
9.1
3,386
8.8
3,443
8.9
38,674
100.0
増減数
増減率(%)
△ 279
231
31
102
△ 96
△ 233
△ 470
△ 243
△ 49
414
571
55
34
△ 9.2
6.8
1.0
3.2
△ 2.8
△ 8.1
△ 16.1
△ 8.2
△ 1.4
11.7
16.9
1.6
0.1
平均在院日数
平成24年度 平成25年度
12.8
11.9
11.7
12.2
11.6
13.6
12.9
11.9
12.2
11.5
13.6
13.5
13.6
12.5
13.9
14.3
13.1
13.2
14.3
14.8
12.1
14.2
12.0
12.5
12.8
12.9
1ン2 入院延患者数(科別)
内 科
消 化 器 内 科
循 環 器 内 科
呼 吸 器 内 科
外 科
整 形 外 科
脳
外
科
泌 尿 器 科
小
児
科
眼
科
形 成 外 科
ペインクリニック内科
合 計
平成24年度
患者数
構成比(%)
4,053
10.5
3,278
8.5
3,739
9.7
6,641
17.2
10
0.0
11,070
28.6
2,465
6.4
2,008
5.2
2,054
5.3
141
0.4
8.1
3,119
62
0.2
38,640
100.0
平成25年度
患者数
構成比(%)
3,735
9.7
3,781
9.8
4,417
11.4
7,001
18.1
12
0.0
10,427
27.0
2,237
5.8
1,964
5.1
1,920
5.0
―
―
3,084
8.0
96
0.2
38,674
100.0
増減数
△ 318
503
678
360
2
△ 643
△ 228
△ 44
△ 134
―
△ 35
34
34
増減率(%)
△ 8.5
13.3
15.3
5.1
16.7
△ 6.2
△ 10.2
△ 2.2
△ 7.0
―
△ 1.1
35.4
0.1
1ン3 入院患者数(月別)
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合 計
160
平成24年度
患者数
構成比(%)
249
8.9
244
8.7
234
8.3
232
8.3
264
9.4
218
7.8
226
8.1
222
7.9
232
8.3
205
7.3
216
7.7
262
9.3
2,804
100.0
平成25年度
患者数
構成比(%)
236
8.5
258
9.3
207
7.5
251
9.0
276
9.9
188
6.8
223
8.0
199
7.2
240
8.6
233
8.4
222
8.0
245
8.8
2,778
100.0
増減数
△ 13
14
△ 27
19
12
△ 30
△3
△ 23
8
28
6
△ 17
△ 26
増減率(%)
△ 5.5
5.4
△ 13.0
7.6
4.3
△ 16.0
△ 1.3
△ 11.6
3.3
12.0
2.7
△ 6.9
△ 0.9
平均在院日数
平成24年度 平成25年度
16.3
13.9
18.0
18.4
9.3
9.8
19.9
21.4
1.2
3.7
14.1
13.2
17.7
16.1
6.7
8.0
3.9
3.6
1.1
―
32.2
32.7
8.6
7.0
12.8
12.9
資 料
1ン4 入院患者数(科別)
内 科
消 化 器 内 科
循 環 器 内 科
呼 吸 器 内 科
外 科
整 形 外 科
脳
外
科
泌 尿 器 科
小
児
科
眼
科
形 成 外 科
ペインクリニック内科
合 計
平成24年度
患者数
構成比(%)
249
8.9
152
5.4
374
13.3
302
10.8
8
0.3
728
26.0
131
4.7
274
9.8
412
14.7
67
2.4
100
3.6
7
0.2
2,804
100.0
平成25年度
患者数
構成比(%)
275
9.9
161
5.8
432
15.6
293
10.5
5
0.2
722
26.0
149
5.4
227
8.2
409
14.7
―
―
93
3.3
12
0.4
2,778
100.0
増減数
26
9
58
△9
△3
△6
18
△ 47
△3
―
△7
5
△ 26
増減率(%)
9.5
5.6
13.4
△ 3.1
△ 60.0
△ 0.8
12.1
△ 20.7
△ 0.7
―
△ 7.5
41.7
△ 0.9
2ン1 外来患者数(月別)
<笠岡第一病院>
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合 計
平成24年度
平成25年度
延べ患者数 構成比(%) 延べ患者数 構成比(%)
10,957
7.9
11,589
8.2
11,679
8.5
11,994
8.5
11,506
8.3
11,136
7.9
11,795
8.6
12,198
8.7
12,291
8.9
12,217
8.7
10,797
7.8
11,179
7.9
12,073
8.8
11,857
8.4
11,321
8.2
11,487
8.2
11,612
8.4
11,736
8.3
11,274
8.2
11,531
8.2
10,979
8.0
11,218
8.0
11,637
8.4
12,498
8.9
137,921
100.0
140,640
100.0
増減数
632
315
△ 370
403
△ 74
382
△ 216
166
124
257
239
861
2,719
増減率(%)
5.5
2.6
△ 3.3
3.3
△ 0.6
3.4
△ 1.8
1.4
1.1
2.2
2.1
6.9
1.9
<笠岡第一病院附属診療所>
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合 計
平成24年度
平成25年度
延べ患者数 構成比(%) 延べ患者数 構成比(%)
1,322
8.2
1,307
8.5
1,384
8.6
1,350
8.8
1,353
8.4
1,215
7.9
1,348
8.4
1,330
8.7
1,408
8.8
1,226
8.0
1,288
8.0
1,276
8.3
1,327
8.3
1,284
8.4
1,390
8.7
1,296
8.4
1,374
8.6
1,302
8.5
1,328
8.3
1,294
8.4
1,298
8.1
1,149
7.5
1,234
7.7
1,335
8.7
16,054
100.0
15,364
100.0
増減数
△ 15
△ 34
△ 138
△ 18
△ 182
△ 12
△ 43
△ 94
△ 72
△34
△ 149
101
△ 690
増減率(%)
△ 1.1
△ 2.5
△ 11.4
△ 1.4
△ 14.8
△ 0.9
△ 3.3
△ 7.3
△ 5.5
△ 2.6
△ 13.0
7.6
△ 4.5
161
<タカヤ クリニック>
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合 計
平成24年度
平成25年度
延べ患者数 構成比(%) 延べ患者数 構成比(%)
435
7.1
594
7.6
472
7.7
653
8.4
450
7.4
602
7.8
477
7.8
646
8.3
529
8.7
659
8.5
508
8.3
605
7.8
568
9.3
669
8.6
539
8.8
625
8.0
520
8.5
671
8.6
532
8.7
711
9.2
517
8.5
624
8.0
566
9.3
708
9.1
6,113
100.0
7,767
100.0
増減数
増減率(%)
159
181
152
169
130
97
101
86
151
179
107
142
1,654
26.8
27.7
25.2
26.2
19.7
16.0
15.1
13.8
22.5
25.2
17.1
20.1
21.3
2ン2 外来患者数(科別)
<笠岡第一病院>
平成24年度
平成25年度
延べ患者数 構成比(%) 延べ患者数 構成比(%)
内
科
4,654
3.4
4,482
3.2
消 化 器 内 科
4,860
3.5
5,808
4.1
循 環 器 内 科
10,483
7.6
12,077
8.6
肝 臓 内 科
915
0.7
857
0.6
神 経 内 科
86
0.1
179
0.1
呼 吸 器 内 科
8,997
6.5
6,621
4.7
腎臓/リウマチ内科
1,005
0.7
976
0.7
糖尿病内分泌内科
―
―
999
0.7
外
科
382
0.3
302
0.2
整 形 外 科
17,753
12.9
17,289
12.3
脳
外
科
4,713
3.4
4,768
3.4
泌 尿 器 科
6,246
4.5
6,906
4.9
小
児
科
21,770
15.8
23,125
16.4
眼
科
4,529
3.3
3,006
2.1
皮
膚
科
4,785
3.5
4,680
3.3
リ ハ ビ リ
9,785
7.1
8,789
6.2
乳 腺 外 来
1,177
0.9
1,132
0.8
形 成 外 科
4,666
3.4
4,602
3.3
ペインクリニック内科
615
0.4
3,172
2.3
透
析
22,657
16.4
22,179
15.8
歯
科
7,843
5.7
8,691
6.2
合計
137,921
100.0
140,640
100.0
増減数
△ 172
948
1,594
△58
93
△ 2,376
△ 29
―
△ 80
△ 464
55
660
1,355
△ 1,523
△ 105
△ 996
△ 45
△ 64
2,557
△ 478
848
2,719
増減率(%)
△ 3.8
16.3
13.2
△ 6.8
52.0
△ 35.9
△ 3.0
―
△ 26.5
△ 2.7
1.2
9.6
5.9
△ 50.7
△ 2.2
△ 11.3
△ 4.0
△ 1.4
80.6
△ 2.2
9.8
1.9
<笠岡第一病院附属診療所>
平成24年度
平成25年度
延べ患者数 構成比(%) 延べ患者数 構成比(%)
内
科
11,513
71.7
11,083
72.1
消 化 器 内 科
1,872
11.7
1,885
12.3
循 環 器 内 科
788
4.9
799
5.2
呼 吸 器 内 科
674
4.2
555
3.6
糖尿病内分泌内科
785
4.9
713
4.6
リ ハ ビ リ
422
2.6
329
2.1
合計
16,054
100.0
15,364
100.0
162
増減数
△ 430
13
11
△ 119
△ 72
△ 93
△ 690
増減率(%)
△ 3.9
0.7
1.4
△ 21.4
△ 10.1
△ 28.3
△ 4.5
資 料
2ン3 外来初診患者数(科別)
<笠岡第一病院>
内
科
消 化 器 内 科
循 環 器 内 科
肝 臓 内 科
神 経 内 科
呼 吸 器 内 科
腎臓 / リウマチ内科
糖尿病内分泌内科
外
科
整 形 外 科
脳
外
科
泌 尿 器 科
小
児
科
眼
科
皮
膚
科
リ ハ ビ リ
乳 腺 外 来
形 成 外 科
ペインクリニック内科
透
析
歯
科
合計
平成24年度
平成25年度
延べ患者数 構成比(%) 延べ患者数 構成比(%)
721
3.9
733
4.0
1,175
6.3
1,490
8.1
1,193
6.4
1,619
8.8
20
0.1
9
0.0
7
0.0
6
0.0
1,998
10.8
1,170
6.3
35
0.2
33
0.2
―
―
26
0.1
80
0.4
72
0.4
2,649
14.3
2,424
13.1
546
2.9
674
3.6
753
4.1
868
4.7
5,789
31.2
5,797
31.4
602
3.2
350
1.9
5.9
1,073
5.8
1,087
1
0.0
2
0.0
226
1.2
206
1.1
577
3.1
566
3.1
52
0.3
144
0.8
7
0.0
10
0.1
1,036
5.6
1,201
6.5
18,540
100.0
18,487
100.0
増減数
12
315
426
△ 11
△1
△ 828
△2
―
△8
△ 225
128
115
8
△ 252
14
1
△ 20
△ 11
92
3
165
△ 53
増減率(%)
1.6
21.1
26.3
△ 122.2
△ 16.7
△ 70.8
△ 6.1
―
△ 11.1
△ 9.3
19.0
13.2
0.1
△ 72.0
1.3
50.0
△ 9.7
△ 1.9
63.9
30.0
13.7
△ 0.3
<笠岡第一病院附属診療所>
平成24年度
平成25年度
延べ患者数 構成比(%) 延べ患者数 構成比(%)
内
科
572
61.0
598
68.7
消 化 器 内 科
239
25.5
186
21.4
循 環 器 内 科
34
3.6
27
3.1
呼 吸 器 内 科
75
8.0
50
5.7
糖尿病内分泌内科
17
1.8
9
1.0
合計
937
100.0
870
100.0
増減数
26
△ 53
△7
△ 25
△8
△ 67
増減率(%)
4.3
△ 28.5
△ 25.9
△ 50.0
△ 88.9
△ 7.7
163
瀬戸いこい苑
<入所者数>
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合 計
平成24年度
平成25年度
延べ患者数 構成比(%) 延べ患者数 構成比(%)
1,940
8.0
1,993
8.3
2,139
8.8
2,030
8.4
1,922
7.9
1,983
8.2
2,038
8.4
2,064
8.6
2,101
8.7
2,049
8.5
2,016
8.3
1,976
8.2
2,026
8.4
2,014
8.4
1,916
7.9
1,948
8.1
2,055
8.5
2,059
8.5
2,090
8.6
2,082
8.6
1,890
7.8
1,876
7.8
2,082
8.6
2,042
8.5
24,215
100.0
24,116
100.0
増減数
53
△ 109
61
26
△ 52
△ 40
△ 12
32
4
△8
△ 14
△ 40
△ 99
増減率(%)
2.7
△ 5.4
3.1
1.3
△ 2.5
△ 2.0
△ 0.6
1.6
0.2
△ 0.4
△ 0.7
△ 2.0
△ 0.4
<通所リハビリ利用者数>
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合 計
平成24年度
平成25年度
延べ患者数 構成比(%) 延べ患者数 構成比(%)
314
8.1
382
8.0
319
8.2
404
8.4
321
8.3
413
8.6
302
7.8
450
9.4
353
9.1
435
9.1
317
8.2
386
8.0
396
10.2
418
8.7
351
9.1
392
8.2
303
7.8
393
8.2
291
7.5
382
8.0
271
7.0
363
7.6
335
8.6
386
8.0
3,873
100.0
4,804
100.0
増減数
68
85
92
148
82
69
22
41
90
91
92
51
931
増減率(%)
17.8
21.0
22.3
32.9
18.9
17.9
5.3
10.5
22.9
23.8
25.3
13.2
19.4
<訪問看護利用者数>
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
合 計
164
平成24年度
平成25年度
延べ患者数 構成比(%) 延べ患者数 構成比(%)
207
7.5
235
8.5
243
8.8
263
9.5
244
8.9
212
7.6
256
9.3
217
7.8
250
9.1
193
7.0
218
7.9
198
7.1
229
8.3
261
9.4
223
8.1
252
9.1
203
7.4
221
8.0
233
8.5
225
8.1
214
7.8
226
8.1
234
8.5
273
9.8
2,754
100.0
2,776
100.0
増減数
28
20
△ 32
△ 39
△ 57
△ 20
32
29
18
△8
12
39
22
増減率(%)
11.9
7.6
△ 15.1
△ 18.0
△ 29.5
△ 10.1
12.3
11.5
8.1
△ 3.6
5.3
14.3
0.8
資 料
平成25年度 予防接種件数統計表
小児科以外
4月
5月
6月
7月
8月
9月
4
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
1
0
0
2
0
0
4
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
13
3
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
5
4
1
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
7
5
1
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
8
4
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
6
1
0
0
0
0
0
4
0
0
0
0
0
1
0
0
2
0
0
92
92
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
192
病院
附属診療所
タカヤ クリニック
病院
附属診療所
タカヤ クリニック
病院
附属診療所
タカヤ クリニック
病院
附属診療所
タカヤ クリニック
病院
附属診療所
タカヤ クリニック
病院
附属診療所
タカヤ クリニック
病院
附属診療所
タカヤ クリニック
病院
附属診療所
タカヤ クリニック
病院
附属診療所
タカヤ クリニック
病院
附属診療所
タカヤ クリニック
病院
附属診療所
タカヤ クリニック
総合計
MR
麻しん
風しん
日本脳炎
水痘
おたふくかぜ
ニューモバックス
ガーダシル
A型肝炎
B型肝炎
インフルエンザ
10月
11月
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
6
4
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
101
37
77
19
21
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
188 1,110
118 403
41
2
555 1,576
12月 1月
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
26
22
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
515
232
1
797
0
0
0
0
0
0
2
0
0
1
0
0
0
0
0
1
0
0
17
5
0
1
0
0
0
0
0
1
0
0
49
19
0
96
2月
3月 総合計
0
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2
0
0
7
5
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3
0
0
19
0
22
0
3
0
0
1
4
0
0
0
0
0
18
1
1
0
0
0
4
0
0
0
0
0
2
0
0
0
0
1
10
0
0
0
0
26
310
2
222
0
21
0
4
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3
0
0
0
0
0 1,865
0
772
0
44
31 3,305
平成25年度 予防接種件数(小児科以外)
10,000
1,000
100
10
タカヤ クリニック
診療所
B型肝炎
病院
タカヤ クリニック
診療所
A型肝炎
病院
タカヤ クリニック
診療所
ニューモバックス ガーダシル
病院
タカヤ クリニック
診療所
病院
タカヤ クリニック
診療所
おたふくかぜ
病院
タカヤ クリニック
診療所
病院
水痘
タカヤ クリニック
診療所
日本脳炎
病院
タカヤ クリニック
診療所
病院
風しん
タカヤ クリニック
診療所
麻しん
病院
タカヤ クリニック
診療所
病院
MR
タカヤ クリニック
診療所
病院
1
インフルエンザ
165
小児科
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
四混
27
31
23
20
28
32
29
30
36
36
37
33
362
DPT
9
6
16
9
11
8
16
8
6
5
6
9
109
DT
5
0
2
4
12
0
4
4
2
3
2
3
41
MR
20
17
28
21
20
19
19
11
12
16
10
20
213
ポリオ
9
17
21
21
17
16
24
20
8
18
9
10
190
BCG
2
8
6
2
4
7
9
8
10
13
10
8
87
28
21
38
46
45
22
24
19
24
15
18
38
338
麻しん
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
風しん
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
34
42
30
39
35
52
52
47
40
39
34
41
485
水痘
4
6
2
1
5
6
6
4
5
4
5
4
52
おたふくかぜ
5
4
5
7
6
7
9
6
2
6
7
6
70
ロタテック
4
10
9
11
12
11
14
9
12
16
10
11
129
シナジス
3
0
0
0
0
1
1
2
2
2
1
2
14
29
39
21
38
33
50
47
43
38
37
33
41
449
日本脳炎
アクトヒブ
プレベナー
合計
ニューモバックス
0
ガーダシル
3
3
2
0
0
0
0
0
0
0
0
0
8
A型肝炎
0
B型肝炎
3
1
1
2
4
2
インフルエンザ
総合計
185
205
204
221
232
233
2
2
2
1
2
3
25
48
385
426
48
2
0
909
304
598
625
259
186
229
3,481
平成25年度 小児科予防接種件数
700
600
500
400
300
200
100
0
4月
5月
6月
インフルエンザ
プレベナー
麻しん
166
7月
B型肝炎
シナジス
日本脳炎
8月
9月
A型肝炎
ロタテック
BCG
ポリオ
10月
11月
ガーダシル
おたふくかぜ
MR
DT
12月
1月
2月
3月
ニューモバックス
水痘
DPT
アクトヒブ
四混
風しん
資 料
出張予防接種事業(笠岡第一病院附属診療所)
平成25年
10月
平成25年度
11月
平成26年
1月
12月
2月
合計
ローム・ワコーデバイス株式会社
0
297
120
4
5
417
井原精機株式会社
0
271
0
0
0
271
ローム・ロジステック株式会社
0
101
0
0
0
101
ケアハウスこうのしま
60
0
0
0
0
60
グループホーム泰山木
0
16
0
0
0
16
60
685
120
4
5
865
総接種者数
(掲載了承済み)
平成25年度
ローム・ワコーデバイス株式会社
井原精機株式会社
ローム・ロジステック株式会社
ケアハウスこうのしま
グループホーム泰山木
平成24年度
0
200
400
600
800
1,000(件)
167
時事問題の集約
平成25年4月∼6月
世界…英国のマーガレット・サッチャー元首相が4月
8日,脳卒中により87歳で死去しました。1979
年の総選挙で,英史上初の女性首相となり,11
年半にわたって英政府を率いました。歯に衣着
せぬ物言いで知られ,東西冷戦下では共産主義
体制に厳しい姿勢を示し,市場原理を優先,国
営企業の民営化などに取り組み,英経済の立て
直しを図りました。
国内…カンボジア・プノンペンで開かれた国連教育・
科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会
は6月22日,日本が推進していた「富士山」
(山
梨県,静岡県)を世界文化遺産に登録すること
を決めました。国内の世界文化遺産は2011年平
泉の(岩手県)に続いて13件目で,6月26日に
正式登録されました。
県内…岡山,香川県の島々と港を舞台に「瀬戸内国際
芸術祭2013」が春,夏,秋の3会期に分けて開
かれました。計108日間の祭典に世界から訪れ
た総来場者数は3年前の初開催時(約94万人)
を超え,約107万人に達しました。
平成25年7月∼9月
世界…エジプト軍は7月3日,拡大する反政府デモを
収拾するためモルシ大統領を拘束し解任。マン
スール最高憲法裁判長官が暫定大統領に就任し
ました。12月に新憲法案がまとまり,2014年1
月に是非を問う国民投票が実施されることにな
りました。
国内…国際オリンピック委員会(IOC)総会が9月7
日にブエノスアイレスで開かれ,東京が2020年
の第32回夏季オリンピック大会の開催都市に選
ばれました。1964年以来 56年ぶりで,アジア
では初の2度目。政府はスポーツ行政を一元的
に担う「スポーツ庁」創設を検討,経済対策で
交通網の整備に乗り出すが,さらなる東京一極
集中を心配する声も出ています。
県内…平成24年末の衆院選挙を受けた劇的な政権交代
から半年あまり。7月21日に投開票された参院
選は,自公で改選議席の6割超を獲得し,衆参
で多数派が異なる「ねじれ国会」を3年ぶりに
解消させました。岡山選挙区は,自民の石井正
弘氏が安倍政権の高い支持率や知事を16年間務
めた知名度を背景に49万票を獲得。同党に12年
ぶりの勝利をもたらしました。
168
法人事務局 森永 敏行
平成25年10月∼12月
世界…中国政府は11月23日,東シナ海上空に防空識別
圏を設定,即日施行しました。沖縄県・尖閣諸
島上空周辺も含み,日本の防空識別圏と重複。
日本だけでなく,米国,韓国も強く反発し,緊
張が高まりました。
国内…政府は10月1日,消費税率を平成26年4月1日
に予定通り5%から8%へ引き上げることを閣
議決定しました。増税は平成9年4月以来。安
倍首相は「社会保障を安定させ厳しい財政を再
建するため」と説明,10%へのアップは平成27
年10月の予定です。
県内…台風24号の接近に伴い南から蒸し暑い空気が流
れ込んだため,10月9日の岡山市の最高気温は
季節外れ31.0度(平年23.9度)を観測。瀬戸内
市で30.7度,和気町は30.6度と県内3ヵ所で統
計開始以降,最も遅い真夏日になりました。そ
の2日前の7日も気温が上がり,津山,美作市,
奈義町で10月の観測史上最高を更新しました。
平成26年1月∼3月
世界…ロシアの軍事介入と財政破綻によるデフォルト
(債務不履行)危機に直面するウクライナのク
リミア半島(クリミア自治共和国)のロシア編
入が3月16日の住民投票で決まりました。これ
により,米国と欧州連合(EU)を中心とした
西側陣営はロシアとクリミアの20∼33人の政府
関係者の渡航禁止と,米国での資産や銀行口座
凍結を内容とする制裁に踏み切りました。
国内…第22回冬季五輪ソチ大会は冬季五輪史上最多
88ヵ国・地域約2,900人の選手が参加。7競技
98種目で熱戦を繰り広げました。スノーボード
パイプ男子では15歳の平野歩夢が銀メダル。平
岡卓も銅。ノルディックスキー複合個人ノーマ
ルヒルで渡部暁斗が銀。フィギュアスケート男
子で羽生結弦が金。スキージャンプ男子個人
ラージヒルで葛西紀明が銀。同男子団体ラージ
ヒルで日本は銅。スノーボード女子パラレル大
回転で竹内智香が銀。フリースタイルスキー女
子ハーフパイプで小野塚彩那が銅。日本は計8
個のメダルを獲得しました。
県内…政府の産業競争力会議の医療・介護文化会が3
月28日,東京・霞が関で開かれました。会議議
案の一項目である複数の医療法人や社会福祉法
人を傘下に医療機関などを一体経営する「非営
利ホールディングカンパニー型法人制度(仮
資 料
称)
」について,岡山大学の森田潔学長は岡山
大学病院を中核に岡山市内の主要病院などを包
括するメディカルセンター構想を説明。人材や
設備の効率的な配置が可能となるほか,症例集
積で医薬品や医療機器の研究開発基盤が充実す
るなどとした上で「住民に最適な施設で医療
サービスを提供できる」と述べ,規制緩和を要
望しました。
福利厚生
桑木 三郎
①研修旅行の実施
2年に1度の研修旅行を実施しました。日帰りから4泊6日まで全24コースに分かれ
て,229名の職員が参加しました。
②永年勤続表彰の実施
毎年5月12日の病院の日・看護の日に合わせ,永年勤続表彰を実施しています。今年度
は20年 4名,10年 9名,5年 13名の職員を表彰しました。
③医療費減免
職員並びに職員家族(一親等まで)に対して笠岡第一病院・笠岡第一病院附属診療所に
て受診された際の医療費を減免補助しています。(職員一人当たり50,000円を限度)
④家族手当の支給
15歳以下の子女を扶養する常勤職員に対し子供各人6,000円を支給しました。
(手当支給
職員 57名)
⑤予防接種
職員の健康管理を考えて,
希望者全員にインフルエンザの予防接種を無料施行しました。
感染リスクの高い職員を中心にB型肝炎ワクチン定期接種も無料で実施しました。
職員の18歳以下の子女に対して予防接種料(インフルエンザ,水痘,ムンプス)の半額
を免除しました。
⑥子育て支援手当の支給
5歳以下の子女を持つ女性職員に保育料(認可保育園に限る)の半額を支給しました。
(常勤職員 20,000円,パートタイマー職員 10,000円を限度)
(手当支給職員 37名)
⑦病児保育の実施
当院の病児保育を利用し勤務する職員に対して保育利用料一人1,000円(一般 2,000円)
を補助しました。(平成25年度 職員病児保育延べ利用者数 411名)
⑧育児休業の取得
原則として子女が1歳に達するまでを限度として,育児休業を取得しました。(期中対
象者16名:100%取得)
⑨カーシェアリングの実施
JR を利用して通勤する職員に対し,笠岡駅と病院間で朝晩使用しない院用車を利用し
たカーシェアリングを実施しています。
⑩その他
全国に点在するダイワロイヤルホテルメンバーズチケットを希望者に交付しました。
169
施設基準
平成26年3月31日現在の施設基準届出状況
<笠岡第一病院>
基本診療料
一般病棟入院基本料(10:1)
臨床研修病院入院診療加算
救急医療管理加算
診療録管理体制加算
医師事務作業補助体制加算(20:1)
急性期看護補助体制加算(25:1)
重症者等療養環境特別加算
医療安全対策加算1
感染防止対策加算2
患者サポート充実加算
退院調整加算
救急搬送患者地域連携紹介加算
救急搬送患者地域連携受入加算
総合評価加算
病棟薬剤業務実施加算
データ提出加算2
亜急性期入院医療管理料
特掲診療料
がん性疼痛緩和指導管理料
糖尿病透析予防指導管理料
院内トリアージ実施料
夜間休日救急搬送医学管理料
ニコチン依存症管理料
地域連携診療計画管理料
地域連携診療計画退院時指導料(Ⅰ)
がん治療連携指導料
薬剤管理指導料
医療機器安全管理料1
在宅療養支援病院
検体検査管理加算
時間内歩行試験
ヘッドアップティルト試験
小児食物アレルギー負荷検査
CT 撮影及び MRI 撮影
外来化学療法加算2
無菌製剤処理料
心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)
脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
透析液水質加算2
脳刺激装置植込術(頭蓋内電極植込術を含む。)及び脳刺激装置交換術,脊髄刺激装置植込術及び脊髄刺激
装置交換術
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資 料
特掲診療料
ペースメーカー移植術及びペースメーカー交換術
大動脈バルーンパンピング法(IABP 法)
膀胱水圧拡張術
医科点数表第2章第10部手術の通則5及び6(歯科点数表第2章第9部の通則4を含む。)に掲げる手術
輸血管理料Ⅱ
歯周組織再生誘導手術
麻酔管理料
クラウン・ブリッジ維持管理料
<笠岡第一病院附属診療所>
特掲診療料
がん治療連携指導料
CT 撮影及び MRI 撮影
<タカヤ クリニック>
特掲診療料
CT 撮影及び MRI 撮影
透析液水質加算2
施設認定状況(平成26年3月31日現在)
日本医療機能評価機構認定病院
臨床研修病院指定施設
日本整形外科学会専門医研修施設
日本手外科学会専門医研修施設
日本リハビリテーション医学会研修施設
日本リウマチ学会教育施設
日本泌尿器科学会専門医教育施設
日本臨床薬理学会認定医研修施設
日本形成外科学会教育関連施設
マンモグラフィ検診画像認定施設
病児保育関係
病児・病後児保育事業実施病院
特別保育事業実施病院
健康診断関係
特定健康審査機関・特定保健指導機関
有限責任法人健康評価施設査定機構認定施設
有限責任中間法人 日本人間ドック学会指定 優良二日ドック施設
全国健康保険協会管掌 生活習慣病予防健診実施施設
171
編集後記
平成25年度は6月に病院機能評価の更新受審があり,職員一同,気を引き締めてのスタートとな
りました。紙面でも報告させていただいた通り,無事に更新認定されましたが,認定を受けたとい
うだけでなく,自身の日々の業務を見返す良い機会となりました。今後も MRI の更新など,ハード
面の充実に恥じないよう業務を行い,26年度も充実した報告を行いたいと思います。
年度報編集委員 渡邉 昌江
<平成25年度 年度報編集委員会 メンバー>
(医局)橋詰博行・坂本隼一,
(人工透析センタ
ー)桑田昌子,
(薬剤管理科)浜内洋志,
(栄養
管理科)川西瑠美,
(生理機能検査センター)荒
木恵,
(画像診断センター)小橋高郎,
(リハビ
リテーションセンター)池田裕貴,
(看護部)石
丸愛子・桑田千賀子,
(医事課)谷中晴美,(法
人事務局)友國雅也,
(健康管理センター)石田
沙子,
(瀬戸いこい苑)椎木謙介,
(診療情報管
理室)渡邉昌江
裏表紙について
5月のさわやかな緑と満開のサツキが鮮やかな病院の正面玄関です。
医療法人社団 清和会
笠岡第一病院 年度報
笠岡第一病院 介護老人保健施設 附属診療所 タカヤ クリニック 瀬戸いこい苑
平成25年度
平成26年5月31日発行
編集 医療法人社団 清和会
笠岡第一病院
笠岡市横島1945
TEL 0865ン67ン0211
URL http://wwwエkasaoka-d-hpエorエjp
笠岡第一病院
附属診療所
平成
年度
25
タカヤ
クリニック
平成25年度
介護老人保健施設
瀬戸いこい苑