の 小さい頃から鉄道が好きで・・・といった素敵なエピソード も何もない私ですが、縁あって鉄道事業に携わることに 【株式会社東芝 T . О 】 なりました。 M 車も T 車もわからないような状態で入社しましたが、息子が「友達の○○クンは新幹線のは やぶさが好きなんだって!」と教えてくれれば、 「はやぶさ? あぁ E5 系のことね」と、車系の 方がピンと来る、といった具合には成長しました。ちなみに息子は全く鉄道に興味はありません。 鉄道、といってもその目的は様々です。通勤手段となる通勤電車、遠方へ短時間でいくことが最 大の目的である新幹線や、近年注目を浴びている、乗ること自体を楽しむようなクルーズ列車など。 その電車の目的に合せて、最適な電気システムを事業者様へ提案することが私の仕事です。 電気製品個々の機能はもちろん、それを他の装置と組み合わせ、システムとした時に最適となる には、どうするべきか。それを検討していくのですが、知識の面でも、経験の面でも終わりはなく、 階段をすこし上れたかな?と思えば、また未熟な部分が露わになり・・・の繰返し。日々勉強の毎 日です。 この仕事に従事して、10 年以上が過ぎました。 今まで私が仕事を続けてこられたのは、多くの人が助けてくれたからです。 色々なところで見聞きしたような模範解答としてではなく、今は自分が身をもって体感しています。 私が毎日仕事に行く、ということだけを考えても、定時に出社できるのは、主人が子供たちを送 り出してくれるから。仕事で壁にぶつかれば、親身に相談に乗ってくれる同僚がいて、励ましてく れる仲間がいて、アドバイスをくれる上司がいる。どうしても調整がつかない時に、私の代わりに 子供達の迎えに行ってくれたママ仲間や、預かってくれたご近所のお友達もいました。 私一人の力では、仕事を続けていくのは困難を極めます。 しかし言い換えれば、周囲の人が少しずつでも助けてくれたならば、微力ながらも仕事を続けて 社会に貢献することができます。 これから世の中は少子高齢化が進み、鉄道業界もその影響を受けることは必須でしょう。 女性活用、長時間労働をはじめとした働き方の見直し、その他色々な対策が掲げられてますが、 それを後押しするのは、私を支えてくれたような、 「周囲の人々の手助け」ではないかと思ってい ます。 今は助けてもらうことがほとんどですが、いつかその恩返しができたら、そして今度は、私が誰 かの助けになれたらいいな、と思っています。 保育園からの仲良しグループ。ママ達にはいつも助けてもらっ ています。ママはおしゃべりしたい、子供たちは遊びたい、とい うことで、時間をみつけて集合しています。 写真は子供達が仮装をして、ハロウィンパーティをした時のも のです。 45 鉄道車両工業 477 号 2016.1
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